JPH0576579A - 炭酸泉製造装置 - Google Patents

炭酸泉製造装置

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JPH0576579A
JPH0576579A JP24384691A JP24384691A JPH0576579A JP H0576579 A JPH0576579 A JP H0576579A JP 24384691 A JP24384691 A JP 24384691A JP 24384691 A JP24384691 A JP 24384691A JP H0576579 A JPH0576579 A JP H0576579A
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JP
Japan
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carbon dioxide
water vapor
combustion gas
adsorbent
gas
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Application number
JP24384691A
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English (en)
Inventor
Hideaki Fukui
秀明 福井
Hideo Iwata
秀雄 岩田
Harumasa Furuya
治正 古谷
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭酸ガス吸着剤の水分吸着による劣化を阻止
することが出来る炭酸泉製造装置を提供する。 【構成】 燃焼ガス3を得る手段と、炭酸ガス濃縮手段
と、濃縮炭酸ガスを液中に送り込む手段とを備えた炭酸
泉製造装置において、燃焼ガス中の水分を吸着剤を利用
して除去する除湿手段を備え、除湿手段の水蒸気吸着分
離塔8と炭酸ガス濃縮手段の炭酸ガス吸着分離塔12の
間をつなぐ経路には燃焼ガスの湿度を測定する湿度セン
サ11が設置されていることを特徴とする炭酸泉製造装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炭化水素を含有する
燃料の燃焼に伴って発生する燃焼ガスを得、この燃焼ガ
ス中に含まれる炭酸ガスを濃縮した上で浴槽などに送り
込んで炭酸泉を製造する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の炭酸泉製造装置では、炭酸ガス源
として炭酸ガスボンベやタンク、あるいは、炭酸塩と酸
との配合物(水中で炭酸塩と酸が反応し、炭酸ガスが発
生する)を用いている。炭酸塩と酸の配合物を用いる場
合には、常にその配合物を購入し準備しておかなければ
ならず、さらには一々浴槽中に投入する必要があり、手
数のかかるものであると言える。これに比べ、炭酸ガス
ボンベは比較的長時間炭酸ガスを供給できる炭酸ガス源
と言える。しかし、これとても、高圧ボンベ故の取扱の
煩雑さ、あるいは、炭酸ガスボンベの入手方法が必ずし
も簡便ではないという問題点を持つものである。従っ
て、従来の炭酸泉製造装置における炭酸ガス源として、
容易に短時間の内に入手可能で、かつ、常設できるもの
が無かった、と言う問題点があった。
【0003】そこで、以上のような欠点に鑑みて、炭化
水素を有する燃料の燃焼に伴って発生する燃焼ガスを得
る手段と、燃焼ガス中の炭酸ガスを炭酸ガス吸着剤を利
用して濃縮する濃縮手段と、濃縮された炭酸ガスを液中
に送り込む手段とを有する炭酸泉製造装置が考えられ
た。この装置は、常設可能であって炭酸ガスの連続供給
が可能となるため、非常に有望視される。
【0004】この炭酸泉製造装置は、以下のように機能
し、炭酸泉を製造する。この装置では、炭化水素を含有
する燃料の燃焼に伴って発生する燃焼ガスが使われる。
燃焼用酸素源としては一般的には空気を用いる。実際、
この発明の実施例においても空気を用いる。燃焼反応式
は以下の式のようになる。 CnHm +(n+m/4+k)O2+(4n+m+4k)N2 → nCO2+m/2H2O+kO2+(4n+m+4k)N2 ・・・式 〔但し、空気中のO2 、N2 のモル比を概数でN2 /O
2 =4とした。また、燃焼余剰空気はkO2 と4kN2
とからなる。n、mは自然数、kは正の実数である〕次
に発生した燃焼ガス(式右辺)中の炭酸ガスを濃縮の
上、浴槽中に送入せしめ、浴槽内(湯水中)に炭酸ガス
を溶解させることで炭酸泉を人工的に作るというわけで
ある。
【0005】以下、燃焼ガス中に存する炭酸ガスを濃縮
する所以を記す。文献〔日本医事新報 No.3165
(昭和59年12月22日発行)「人工炭酸浴と微小循
環」〕によると、湯水中における炭酸ガス濃度が約60
ppm以上存在する場合には、その湯水入浴中の血流量
の増加現象が見られ、炭酸泉としての生理的効果(疲労
感の軽減、保温効果等)がほぼ認められることが記され
ている。
【0006】一方、炭酸泉製造装置で使う炭化水素を含
有する燃料としては、一般的に普及している都市ガスや
プロパンガス等を用いるのが有力なのであるが、その燃
焼ガスをそのまま浴槽中に送入しても、湯水中における
炭酸ガス濃度は簡単に60ppm以上にはならない。そ
のため、上記燃焼ガスから、吸着剤などを利用して炭酸
ガスを濃縮するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ただ、上記装置では炭
酸ガス吸着剤が劣化し易いという問題がある。炭酸ガス
吸着剤として吸着能力の高いゼオライト等を用いてお
り、これが水分を吸着し易いのであるが、吸着水分は炭
酸ガスの吸着能力を低下させるのである。吸着能力の低
下原因となる水蒸気(水分)は燃焼ガス中に多量に含ま
れている。そこで、濃縮手段の前段に燃焼ガス中の水蒸
気を除去する除湿手段を設けて除湿を行っている。活性
アルミナ等の水蒸気吸着剤を収容した水蒸気吸着分離塔
を設け、この分離塔に燃焼ガスを通してから、濃縮手段
の炭酸ガス吸着分離塔に導入するのである。
【0008】ところが、除湿手段が十分な除湿機能を継
続して発揮しない。除湿用の吸着剤を加熱して再生する
のであるが、高い除湿レベルを常に確保するため、再生
時の水分脱離温度を高く設定しており、そのために水蒸
気吸着剤が早く劣化するからである。十分に除湿されな
いと、燃焼ガスは多量の水分が残留したまま送り出され
る。水分脱離温度を低めに設定すれば、水蒸気吸着剤は
劣化し難くなるけれど、高い除湿レベルを常に確保する
ことが出来ず、やはり燃焼ガスは多量の水分が残留した
まま送り出される。いずれにせよ、炭酸ガス吸着分離塔
には、多量の水分を含んだ燃焼ガスが導入され、その結
果、炭酸ガス吸着剤が早く劣化してしまう。炭酸ガス吸
着剤は、炭酸ガスの脱離温度では吸着水分は殆ど脱離せ
ず、吸着水分が脱離する高い脱離温度にすると劣化して
しまうため、水分吸着で一度劣化してしまうと事実上、
再生は無理なので、この問題は深刻である。
【0009】この発明は、上記事情に鑑み、炭酸ガス吸
着剤の水分吸着による劣化を阻止することが出来る炭酸
泉製造装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる炭酸泉製造装置は、炭化水素を含
有する燃料の燃焼に伴って発生する燃焼ガスを得る手段
と、前記燃焼ガス中の炭酸ガスを吸着剤を利用して濃縮
する濃縮手段と、前記濃縮された炭酸ガスを液中に送り
込む手段とを備えた上に、前記濃縮手段の前段に前記燃
焼ガス中の水分を吸着剤を利用して除去する除湿手段を
備え、前記濃縮手段には炭酸ガス吸着剤を収容した炭酸
ガス吸着分離塔が、前記除湿手段には水蒸気吸着剤を収
容した水蒸気吸着分離塔がそれぞれ設けられているとと
もに、水蒸気吸着分離塔と炭酸ガス吸着分離塔の間をつ
なぐ経路には燃焼ガスの湿度を測定する湿度センサを設
置する構成をとっている。
【0011】この発明の炭酸泉製造装置が、加えて、湿
度センサの出力量が所定の値以上である(除湿レベルが
所定レベル以下である)と炭酸ガス吸着分離塔への燃焼
ガスの導入を停止させる手段をも備えていることは、有
用性を高める。具体的には、例えば、水蒸気吸着分離塔
と炭酸ガス吸着分離塔をつなぐ接続管の途中に開閉弁を
介設し、湿度センサの出力量が所定値を越すと開閉弁が
自動的に閉じるようにすればよい。水蒸気吸着分離塔が
複数ある場合は、湿度センサの出力量が所定値以上にな
ると他の水蒸気吸着分離塔に自動的に切替えて水分含有
量の少ない燃焼ガスを炭酸ガス吸着分離塔に導入するよ
うにすれば、装置の運転を停止せずにすむ。なお、湿度
センサの「出力量が所定の値以上である」という語句
は、便宜上のものであって、湿度センサで測った「燃焼
ガスの湿度が所定以上の湿度である」という意味であ
り、信号量そのものが所定値以上であることを意味する
のでない。信号量が少なくほど湿度が大きいというセン
サもあり得るからである。
【0012】この発明の炭酸泉製造装置が、加えて、水
蒸気吸着剤を加熱する手段と水蒸気吸着分離塔にパージ
ガスを通す手段を備えるとともに、湿度センサの出力量
に応じて加熱条件とパージガス通気条件を決定する手段
を備えていることも、有用性を高める。この場合、湿度
センサの出力量に基づき水蒸気吸着分離塔の水分吸着量
に対応した加熱温度、予熱時間、パージガス流量、透過
(通気)時間で適切な再生が行える。
【0013】具体的には、加熱条件とパージガス通気条
件は、水蒸気吸着停止時の湿度センサの出力量から直ち
に決定することもできるし、水蒸気吸着開始から停止の
間の湿度センサの出力量を積算して積算値から決定する
こともできる。
【0014】
【作用】この発明の炭酸泉製造装置では、水蒸気吸着分
離塔と炭酸ガス吸着分離塔の間の経路にある燃焼ガス湿
度測定用の湿度センサで、炭酸ガス吸着分離塔に導入さ
れる燃焼ガス中の水蒸気量を監視して、燃焼ガスの水蒸
気量が限度を越している状態を察知できる。燃焼ガスの
水蒸気量が限度を越している状態が察知された場合に
は、例えば、炭酸ガス吸着分離塔に燃焼ガスを導入する
のを止めれば、炭酸ガス吸着剤が多量に水蒸気を含む燃
焼ガスに晒されるのを防止できる。あるいは、水蒸気吸
着分離塔が複数ある場合は、他の水蒸気吸着分離塔に切
替えて水分含有量の少ない燃焼ガスを導入するれば、装
置の運転を停止することなく、炭酸ガス吸着剤が多量に
水蒸気を含む燃焼ガスに晒されるのを防止できる。その
結果、炭酸ガス吸着剤の水分吸着による劣化が阻止でき
る。
【0015】一方、水蒸気吸着剤の劣化は水蒸気吸着分
離塔の再生を過酷な温度条件で行わないようにすること
で阻止できる。緩やかな温度条件で画一的に再生すると
再生が完全でないことがある。水蒸気吸着分離塔の吸着
水分量は、夏・冬といった季節、晴・雨といった天候や
気温などの差で違ってくる。水蒸気吸着分離塔の吸着水
分量が非常に多い場合は緩やかな温度条件で画一的に再
生すると完全な再生ではない場合もある。水蒸気吸着分
離塔の再生が完全でないと送り出す燃焼ガスの水蒸気量
が限度を越す可能性もあるが、これは、上にみたよう
に、湿度センサで察知できるため心配ないのである。
【0016】ただ、水蒸気吸着分離塔の再生は常に完全
であることが好ましい。そのためには、水蒸気吸着分離
塔の吸着水分量に応じて再生時の運転条件を調整するこ
とが必要になる。この発明の炭酸泉製造装置の場合、湿
度センサで水蒸気吸着分離塔の吸着水分量を知ることが
出来る。湿度センサの出力量が水蒸気吸着分離塔の吸着
水分量に良く対応しているのである。水蒸気吸着剤の吸
着水分量の増加に伴い燃焼ガス中に吸着されずに残留す
る水蒸気量が多くなるから、燃焼ガスに残留する水蒸気
量が多くて湿度センサの出力量多いことは、水蒸気吸着
分離塔での吸着水分量が多いということになる。そのた
め、湿度センサの出力量に基づいて、加熱条件やパージ
ガス通気条件を決定すれば、常に過酷な条件で再生せず
とも水蒸気吸着分離塔の完全な再生が常に実現できるよ
うになる。その結果、水蒸気吸着剤の劣化が阻止でき
る。また、過酷な条件でない再生では、所要時間が短
く、再生後の吸着塔の冷却も早いという利点がある。
【0017】
【実施例】以下に、この発明を、その実施例をあらわす
図面を参照しながら詳しく説明する。図1,2は、この
発明の一実施例を用いた人工炭酸泉作成システムをあら
わすブロック図である。このシステムでは、炭化水素を
含有する燃料が都市ガスである。
【0018】このシステムでは、図にみるように、都市
ガス1を燃料とする給湯器2で生じる燃焼ガス3を、水
蒸気吸着(分離)塔8で除湿してから、炭酸ガス吸着
(分離)塔12で炭酸ガスを吸着分離した後、吸着した
炭酸ガスを脱離させて濃縮炭酸ガス16を得て、これを
浴槽17に供給することで炭酸泉を作成している。給湯
器2の排気口と水蒸気吸着塔8の入口の間には、三方バ
ルブ33、ファン5付の冷却器4、ポンプ7、バルブ3
5が順に設置されており、それらの間は、接続管19,
20,21,22などで接続されている。三方バルブ3
3の残りの口は接続管26で炭酸ガス吸着塔12の出口
につながっている。接続管21は途中で分岐していて下
部にバルブ30のある結露水貯め6につながっている。
冷却器4は、燃焼ガス3が発生直後には非常に高温であ
るため、これを冷やすために設置されている。
【0019】水蒸気吸着塔8には水蒸気吸着剤の再生の
ための加熱器9が設置されているとともに活性アルミナ
(水蒸気吸着剤)が収容されている。この水蒸気吸着塔
8の出口と炭酸ガス吸着塔12の入口の間には、バルブ
(開閉弁)32と湿度センサ部11が順に設置されてお
り、それらの間は、接続管23,24,25で接続され
ている。なお、接続管23は途中で分岐していて、下部
にバルブ31のある結露水貯め10につながっている。
【0020】炭酸ガス吸着塔12には吸着炭酸ガスを脱
離させるための加熱器13が設置されているとともにゼ
オライト(炭酸ガス吸着剤)が収容されている。この炭
酸ガス吸着塔12の出口と浴槽17の間には、3方バル
ブ34とポンプ15が順に設置されており、それらの間
は、接続管27,28などで接続されている。先に述べ
たように、炭酸ガス吸着塔12の出口は接続管26を介
して三方バルブ33ともつながっている。なお、3方バ
ルブ34の残りの口は接続管29を通して系外に通じて
いる。
【0021】続いて、このシステムの稼働により炭酸泉
を作成するときの様子を説明する。給湯器2で発生した
燃焼ガス3はポンプ7の稼働で三方バルブ33から冷却
器4に入りファン5で冷やされ冷却・予備除湿される。
予備除湿の程度は、例えば、常温露点程度である。な
お、この時、バルブ30は閉じていて、結露で生じた水
は結露水貯め6に蓄えられ、吸着終了時にバルブ30が
開いて系外に排出される。
【0022】冷却・予備除湿された燃焼ガス3は、ポン
プ7の稼働により、接続管21,22を通り水蒸気吸着
塔8に入る。勿論、この時にはバルブ35は開いてい
る。燃焼ガス3は除湿されて水蒸気吸着塔8の出口から
出てゆく。なお、この時、バルブ31は閉じている。水
蒸気吸着塔8の出口から出た除湿済の燃焼ガス3は、除
湿が所定レベルを越えていれば、バルブ35および湿度
センサ部11を通り、炭酸ガス吸着塔12に導入され、
炭酸ガスは炭酸ガス吸着剤で吸着分離され、その残りの
非吸着ガスが、炭酸ガス吸着塔12の出口から三方バル
ブ34を経て接続管29を通り系外に排出される。所定
の期間、炭酸ガス吸着プロセスが続く。
【0023】炭酸ガス吸着プロセスが終了すると、炭酸
ガス脱離プロセスに移る。炭酸ガス吸着塔12の出口と
接続管27が連通するように三方バルブ34が切り替わ
る。炭酸ガス吸着塔12に設置された加熱器13の電源
を入れ、塔内温度を上昇させると炭酸ガスが速やかに脱
離し、脱離した炭酸ガスは、ポンプ15の稼働により、
濃縮された形で3方バルブ34から接続管27,28を
通り、浴槽17の湯水18中に適当な流量で送り込まれ
る。その結果、浴槽17には炭酸泉が出現することにな
る。
【0024】続いて、水蒸気吸着塔8の出口から出た除
湿後の燃焼ガス3の除湿が所定レベル以下の(水蒸気量
が多い)場合について説明する。所定レベル以下の除湿
状態とは、勿論、燃焼ガス3の湿度が一定の湿度以上で
あることであるが、この一定の湿度は、例えば、以下の
式で算出される絶対湿度M(g/m3)である。
【0025】M=〔吸着剤質量(g)×重量比B(重量
%)÷100〕÷〔使用流量(m3 /秒)×稼働時間
(秒)×耐久使用回数〕・・・ 重量比Bは吸着剤に対する吸着水分の許容重量比である
が、通常、1〜3重量%程度と考える。これらは、運転
条件、吸着剤の種類などによって決定されるが、以下に
具体的な算出例を挙げる。
【0026】吸着剤質量:2000g,重量比B:1重
量%,使用流量:0.5m3 /分,稼働時間:20分,
耐久使用回数3650(1日1回で365日×10年)
の場合では、M:0.00055g/m3 となる。湿度
センサ部11で測定された湿度がM以上であれば、バル
ブ35が閉じて炭酸ガス吸着塔12への燃焼ガス3の導
入が止まり、三方バルブ33が接続官20,26が連通
する状態に切り替わって、三方バルブ34が接続官2
6,27が連通する状態に切り替わり、炭酸ガス吸着塔
12への燃焼ガス3の導入は停止する。炭酸ガスの吸着
プロセスは中断されるとともに、以下に述べるように、
水蒸気吸着塔8の脱離再生プロセスが実行される。水蒸
気吸着塔8の脱離再生プロセスは、炭酸ガスの吸着プロ
セスが中断されずに終了する場合にも行われる。
【0027】普通に除湿が行われた場合、加熱条件であ
る加熱温度や予熱時間、パージガス通気条件であるパー
ジガス流量と透過(通気)時間は少なくても、水蒸気吸
着塔8は十分に再生されて吸着能力を回復する。しか
し、湿度センサ部11による吸着終了時の測定湿度が高
い場合や、湿度センサ部11による測定湿度がM以上で
炭酸ガス吸着を中断した時は、水蒸気吸着塔8の水分量
が多いために、高めの加熱温度や長めの予熱時間、多め
のパージガス流量と長めの透過時間と厳しい条件にし
て、完全な再生を期す。
【0028】水蒸気吸着塔8の脱離再生プロセスは、以
下のように進行する。バルブ32,35を閉じ、加熱器
9の電源を入れ、塔内を加熱し、一定時間、予熱する。
この間の脱離水分は結露し、結露水貯め10に蓄えられ
る。予熱の後、ポンプ7を稼働させるとともに、三方バ
ルブ33の操作とバルブ31,35の開口により、外気
が接続管19,20,21,22を通り、水蒸気吸着塔
8の入口より透過される一方、溜まった結露水はバルブ
31より排出され、塔内に残留している水分も水蒸気と
してバルブ31より排出される。つまり、ポンプ7、三
方バルブ33、バルブ31,35、接続管19,20,
21,22でパージガスである外気を水蒸気吸着塔8に
通す手段を構成しているのである。
【0029】これで水蒸気吸着塔8が再生され、燃焼ガ
スの除湿が可能となる。なお、実施例の場合、上記の各
バルブ、加熱器、ポンプ等の稼働制御、あるいは、除湿
センサの出力に基づく再生時の加熱条件やバージガス通
気条件の決定と制御は、マイクロプロセッサ等を用いた
コントローラ(図示省略)により自動的に行われ無人運
転できるようになっているが、これに限らず、部分的に
人手による操作が入るようであってもよい。
【0030】この発明は、上記実施例に限らない。実施
例では水蒸気吸着塔の数は、1個であったが2個または
3個以上であってもよい。また、湿度センサ部11にお
ける湿度センサには、絶対湿度センサ、露点センサを用
いてもよく、相対湿度センサであれば温度センサの併用
で単位体積当たりの水蒸気量を求めることができる。
【0031】
【発明の効果】以上に述べたように、この発明の炭酸泉
製造装置では、湿度センサで炭酸ガス吸着分離塔に導入
される燃焼ガスの湿度を監視していて、炭酸ガス吸着剤
が多量の水分を含む燃焼ガスに晒されるのを避けること
が出来るため、炭酸ガス吸着剤の水分吸着による劣化阻
止が実現できる。
【0032】また、この発明の炭酸泉製造装置では、湿
度センサの出力量から水蒸気吸着分離塔の吸着水分量を
知ることができるため、過酷な条件で常に再生しなくと
も、水蒸気吸着分離塔の吸着水分に応じた適切な条件で
水蒸気吸着分離塔を常に完全に再生させられるため、水
蒸気吸着剤の劣化が阻止できる。また、過酷な条件でな
い再生では、所要時間が短く、再生後の吸着塔の冷却も
早いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を用いた人工炭酸泉作成シ
ステムの除湿手段よび濃縮手段まわりを中心にあらわす
ブロック図である。
【図2】この発明の一実施例を用いた人工炭酸泉作成シ
ステムの浴槽まわりを中心にあらわすブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 都市ガス 2 給湯器 3 燃焼ガス 8 水蒸気吸着塔 9 加熱器 11 湿度センサ部 12 炭酸ガス吸着塔 13 加熱器 16 濃縮炭酸ガス 17 浴槽
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】ところが、除湿手段が十分な除湿機能を継
続して発揮しない。除湿用の吸着剤を加熱して再生する
のであるが、高い除湿レベルを常に確保するため、再生
時の水分脱離温度を高く設定しており、そのために水蒸
気吸着剤が早く劣化するからである。十分に除湿されな
いと、燃焼ガスは多量の水分が残留したまま送り出され
る。水分脱離温度を低めに設定すれば、水蒸気吸着剤は
劣化し難くなるけれど、高い除湿レベルを常に確保する
ことが出来ず、やはり燃焼ガスは多量の水分が残留した
まま送り出される。いずれにせよ、炭酸ガス吸着分離塔
には、多量の水分を含んだ燃焼ガスが導入され、その結
果、炭酸ガス吸着剤が早く劣化してしまう。炭酸ガス吸
着剤は、炭酸ガスの脱離温度では吸着水分は殆ど脱離せ
ず、吸着水分が脱離する高い脱離温度にすると劣化して
しまうため、水分吸着で一度劣化してしまうと事実上、
再生は困難なので、この問題は深刻である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】ただ、水蒸気吸着分離塔の再生は常に完全
であることが好ましい。そのためには、水蒸気吸着分離
塔の吸着水分量に応じて再生時の運転条件を調整するこ
とが必要になる。この発明の炭酸泉製造装置の場合、湿
度センサで水蒸気吸着分離塔の吸着水分量を知ることが
出来る。湿度センサの出力量が水蒸気吸着分離塔の吸着
水分量に良く対応しているのである。水蒸気吸着剤の吸
着水分量の増加に伴い燃焼ガス中に吸着されずに残留す
る水蒸気量が多くなるから、燃焼ガスに残留する水蒸気
量が多くて湿度センサの出力量多いことは、水蒸気吸
着分離塔での吸着水分量が多いということになる。その
ため、湿度センサの出力量に基づいて、加熱条件やパー
ジガス通気条件を決定すれば、常に過酷な条件で再生せ
ずとも水蒸気吸着分離塔の完全な再生が常に実現できる
ようになる。その結果、水蒸気吸着剤の劣化が阻止でき
る。また、過酷な条件でない再生では、所要時間が短
く、再生後の吸着塔の冷却も早いという利点がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】普通に除湿が行われた場合、加熱条件であ
る加熱温度や予熱時間、パージガス通気条件であるパー
ジガス流量と透過(通気)時間は少なくても、水蒸気吸
着塔8は十分に再生されて吸着能力を回復する。しか
し、湿度センサ部11による吸着終了時の測定湿度が高
い場合や、湿度センサ部11による測定湿度がM以上で
炭酸ガス吸着を中断した時は、水蒸気吸着塔8の吸着
分量が多いために、高めの加熱温度や長めの予熱時間、
多めのパージガス流量と長めの透過時間と厳しい条件に
して、完全な再生を期す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素を含有する燃料の燃焼に伴って
    発生する燃焼ガスを得る手段と、前記燃焼ガス中の炭酸
    ガスを吸着剤を利用して濃縮する濃縮手段と、前記濃縮
    された炭酸ガスを液中に送り込む手段とを備えた炭酸泉
    製造装置において、前記濃縮手段の前段に前記燃焼ガス
    中の水分を吸着剤を利用して除去する除湿手段を備え、
    前記濃縮手段には炭酸ガス吸着剤を収容した炭酸ガス吸
    着分離塔が、前記除湿手段には水蒸気吸着剤を収容した
    水蒸気吸着分離塔がそれぞれ設けられているとともに、
    水蒸気吸着分離塔と炭酸ガス吸着分離塔の間をつなぐ経
    路には燃焼ガスの湿度を測定する湿度センサが設置され
    ていることを特徴とする炭酸泉製造装置。
  2. 【請求項2】 湿度センサの出力量が所定の値以上であ
    ると炭酸ガス吸着分離塔への燃焼ガスの導入を停止させ
    る手段をも備えている請求項1記載の炭酸泉製造装置。
  3. 【請求項3】 水蒸気吸着剤を加熱する手段と水蒸気吸
    着分離塔にパージガスを通す手段を備えるとともに、湿
    度センサの出力量に応じて加熱条件とパージガス通気条
    件を決定する手段を備えている請求項1または2記載の
    炭酸泉製造装置。
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