JPH0630398B2 - 不揮発性ダイナミツク・メモリ・セル - Google Patents

不揮発性ダイナミツク・メモリ・セル

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JPH0630398B2
JPH0630398B2 JP60126409A JP12640985A JPH0630398B2 JP H0630398 B2 JPH0630398 B2 JP H0630398B2 JP 60126409 A JP60126409 A JP 60126409A JP 12640985 A JP12640985 A JP 12640985A JP H0630398 B2 JPH0630398 B2 JP H0630398B2
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gate electrode
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    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/788Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate with floating gate
    • H01L29/7881Programmable transistors with only two possible levels of programmation
    • H01L29/7882Programmable transistors with only two possible levels of programmation charging by injection of carriers through a conductive insulator, e.g. Poole-Frankel conduction

Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は不揮発性のダイナミツク・ランダム・アクセス
・メモリ・セルに関する。
B.開示の概要 開示される不揮発性のダイナミツク・メモリ・セルは電
子注入のための2つの別々の領域を有し、消去サイクル
を介在させることなく、前に記憶した不揮発性データに
対して直接重ね書きをすることができる。フローテイン
グ・ゲート電極はその上に配置された2つの制御ゲート
を有する。各制御ゲートは2重電子注入構造(DEI
S)の層とポリシリコン・ゲートとを含む。揮発性の記
憶キヤパシタからフローテイング・ゲートへ“0”を書
込むときは、一方の制御ゲートがフローテイング・ゲー
トから電荷を除去する。“1”を書込むときは、他方の
制御ゲートがフローテイング・ゲートへ電荷を注入す
る。
上記の電荷の転送は、前に記憶されていた論理状態と書
込まれるべき論理状態とが同じ場合は生じない。
C.従来の技術 不揮発性のフローテイング・ゲートMOSメモリは周知
である。このようなメモリにおいて、FETの導電状態
はフローテイング・ゲートの電圧によつて決められる。
フローテイング・ゲート電圧の消去および再設定を容易
にするいくつかの設計が提案されている。例えば、米国
特許第4119995号はフローテイング・ゲートの上
に別々のプログラミング・ゲートと消去ゲートを配置し
てフローテイング・ゲートを制御するようにした構成を
示している。フローテイング・ゲートの電圧はプログラ
ミング・ゲートの制御によつて設定され、フローテイン
グ・ゲートの電荷はフローテイング・ゲートから消去ゲ
ートへ電子を流すことによつて消去される。
フローテイング・ゲートの消去およびプログラミングの
両方を行なうのにフローテイング・ゲートと1つ以上の
制御ゲートとの間の電荷転送を利用した他の設計も提案
されている。この方式は基板領域以外の構造体からの電
子注入によつてフローテイング・ゲートの電圧を設定す
る。例えば、アプライド・フイジクス・レターズ(Appl
ies Physics Letters)、Vol.31、No.7、1977年1
0号、第475〜476頁、リー(Lee)による“フロ
ーテイング・ゲートMOS不揮発性メモリへの新しい方
策(A New Approach for the Floating-Gate MOS Nonvo
latile Memory)”と題する論文は、酸化物層によつて
フローテイング・ゲートから分離した1つの制御ゲート
を用いる構造を示している。書込み時に制御ゲートを正
にバイアスすると、フローテイング・ゲートから制御ゲ
ートへ電子が流れる。この電子の流れは基板からフロー
テイング・ゲートへの電子の流れよりも大きいから、フ
ローテイング・ゲートは正電荷を蓄積する。消去時に制
御ゲートを負にバイアスすると、フローテイング・ゲー
トは負電圧を蓄積する。また、米国特許第409919
6号、同第4274012号、同第4300212号、
および同第4314265号は、フローテイング・ゲー
トの下にプログラミング・ゲートを配置しフローテイン
グ・ゲートの上に消去ゲートを配置した消去可能なPP
OMを開示している。
電荷の注入を高めるのに用いられている1つの方法は、
いわゆる2重電子注入構造(DEIS)であり、これは
上下表面に過剰のシリコン結晶を有するSiO2層を用いる
ものであり、この構造は特公昭55−44468号公報
に示されている。DEIS層は一般に、通常のSiO2層の
形成の前後に過剰のシリコン結晶の成長を誘起するよう
に化学気相付着プロセスを行なうことによつて形成され
る。特開昭57−12488号公報は1つの制御ゲート
を用いてDEIS層を介してフローテイング・ゲートへ
電子を注入する構造を示している。
このDEIS層はまた、不揮発性ダイナミツクRAMの
不揮発性素子のための電子注入構造を与えるのにも用い
られている。例えば、特開昭58−118092号公報
は、DEIS層をダイナミツクRAM(DRAM)セル
と関連する不揮発性素子の単一制御ゲートに用いたメモ
リを開示している。このような不揮発性DRAMは特開
昭58−142565号公報、同57−105888号
公報、同58−119673号公報、同57−1134
85号公報にも示されている。これらの公報の場合、新
しいデータを記憶できるようにするためには、フローテ
イング・ゲートに記憶されたデータを消去する必要があ
る。この余分の動作ステツプはメモリ速度を遅くする。
D.発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、改良された不揮発性ダイナミツク・ラ
ンダム・アクセス・メモリ・セルを提供することであ
る。
他の目的は、現存する記憶データを最初に消去すること
なくデータを書込むことができるような不揮発性ダイナ
ミツク・メモリ・セルを提供することである。
他の目的は、周辺支持回路を簡単にできる不揮発性ダイ
ナミツク・RAMセルを提供することである。
E.問題点を解決するための手段 本発明によれば、DEIS物質の層を介して記憶キヤパ
シタのプレートを関連するフローテイング・ゲート電極
へ結合するような構造を有する不揮発性ダイナミツクR
AMセルが提供される。フローテイング・ゲートは別の
DEIS物質層を介して制御ゲート電極にも結合され
る。
動作において、記憶キヤパシタからフローテイング・ゲ
ートへ第1の2進論理状態を書込むとき、DEIS層は
フローテイング・ゲートから制御ゲートへ電子の流れを
引起す。フローテイング・ゲートへ第2の2進論理状態
を書込むとき、DEIS層はキヤパシタのプレートから
フローテイング・ゲートへ電荷の注入を引起す。DEI
S層の特性のため、この電荷の転送は、書込まれるべき
論理状態がフローテイング・ゲートに既に記憶されてい
る論理状態と反対の場合に生じる。これらの論理状態か
同じならば、電荷転送は生じない。したがつて本発明で
は、不揮発性ダイナミツクRAMの不揮発性部分へ所定
の論理状態を書込む前に消去ステツプを行なう必要がな
い。
第1導電型の表面層内にあつてダイナミツク・メモリ・
セルの記憶ノードとして働く第1領域、上記表面層内に
あつて第2導電型第2領域及び第1領域と第2領域の間
にある第3領域を含む半導体基板と、 第1及び第2領域間にデータ信号を選択的に結合させて
記憶ノードにおける記憶論理状態を制御するための転送
装置と、 第3領域上に絶縁層を介して配置されたフローテイング
・ゲート電極と、 フローテング・ゲート電極上に積層された2重電子注入
構造層及びそのバイアス制御電極を含む電荷注入手段
と、 を備えた不揮発性ダイナミツク・メモリ・セルにおい
て、 上記電荷注入手段は、間隔をあけてフローテイング・ゲ
ート電極上に並置され、各々、上記バイアス制御電極及
び記憶キヤパシタ・プレート延出部を、上記フローテン
グ・ゲート電極の各対向電極に形成した第1及び第2の
電荷注入部に分割されており、 上記バイアス制御電極は、上記記憶キヤパシタ・プレー
ト延出部よりも広面積に形成されて上記第1電荷注入部
のキヤパシタンスが第2電荷注入部のキヤパシタンスよ
りも大に選択されており、 記憶キヤパシタからフローテング・ゲート電極へデータ
を保存する際に上記第1及び第2の各電荷注入部へ印加
されるべき高及び低の電位レベルは、この電位レベルに
キヤパシタ結合したフローテング・ゲート電極と上記バ
イアス制御電極との電位差及び上記フローテング・ゲー
ト電極と上記キヤパシタ・プレートとの電位差が選択的
に上記2重電子注入構造層のターン・オン電圧よりも大
になるように、選択されており、 保存すべきデータに応じて、電荷をフローテング・ゲー
ト電極から上記電荷注入部の一方へ注出したり、電荷を
他方の電荷注入部からフローテング・ゲート電極へ注入
したりすることを特徴とする不揮発性ダイナミツク・メ
モリ・セル。
本明細中、記憶キヤパシタ・プレート延出部とは、フロ
ーテング・ゲート電極上に覆いかぶさつているキヤパシ
タプレートの延出部を指称する。
F.実施例 第1図は本発明のメモリ・セルの構造を示している。P
型シリコン基板10は例えばイオン注入技術により形成
されたN型拡散領域12を有する。これらの導電型は例
示であつて、逆の関係にされてもよい。拡散領域12は
拡散されたビツト線を構成し、接続線12Aを介してビ
ツト線電圧源に接続される。基板10は好ましくはSiO2
の酸化物層14によつて覆われる。分離領域14Aも酸
化ステツプ期間に成長形成される。絶縁層14は次に第
1のポリシリコン層によつて覆われ、そしてフローテイ
ング・ゲート電極16を形成するようにエツチされる。
次にフローテイング・ゲート16の上に、上述した技術
を用いてDEIS物質の層が形成される。DEIS層は
フローテイング・ゲート16の上面のみに形成され、フ
ローテイング・ゲートの側面部は酸化されて酸化物層1
8A、18Bで覆われている。なお、第1図はフローテ
イング・ゲート16の上面に付着形成したDEIS層
を、次に述べるようにエツチングし、第1のDEIS層
領域20Aと第2のDEIS層領域20Bを形成した段
階を示している。
次に構造体上に第2のポリシリコン層が付着される。こ
の第2のポリシリコン層およびDEIS層は普通の技術
によりエツチされ、ワード線FETのゲート電極22
と、制御ゲート電極24および第1のDEIS領域20
Aを含む第1の制御ゲートと、キヤパシタ・プレート2
6および第2のDEIS領域20Bを含む第2の制御ゲ
ートとが形成される。キヤパシタ・プレート26の一部
のみがDEIS領域20Bに乗つており、残りは絶縁層
14の上にあつて通常のダイナツクRAM記憶キヤパシ
タを形成している。ワード線FETのゲート電極22は
制御電圧VWLを受取り、ビツト線電圧をメモリ・セル
へ転送するためのスイツチとして働く。制御ゲート電極
24はフローテイング・ゲート16の電圧状態を制御す
るための電圧VCGを受取る。キヤパシタ・プレート2
6は記憶キヤパシタCの電圧およびフローテイング・
ゲート16の電圧状態の両方を制御するのに資する制御
電圧Vを受取る。
第1図において、フローテイング・ゲート16の上にあ
る部分の記憶プレート26の寸法は制御ゲート電極24
の寸法と大差ないように見えるが、実際には制御ゲート
電極24はフローテイング・ゲートの上に乗つている記
憶プレート26の部分よりもずつと大きい。この寸法差
は、後述するように、それぞれの制御ゲートに異なるキ
ヤパシタンスを与える。
メモリ・セルの動作を説明する前に、DEIS層の特性
についてレビユーする。DEIS層においては、内側の
SiO2よりも外側のDEIS層表面の方が電子の流れを促
進する特性があるため、DEIS層の各表面は固有のダ
イオード特性を有する。DEIS層のそれぞれの表面は
異なる向きに電子の流れを促進するから、DEIS層全
体は第2A図に示すように、2個のダイオードを背中合
わせに接続した形に対応する電気的特性を有する。第2
B図に示すように、DEIS層は略±10Vでこれらの
ダイオードが導通するようにつくられるのが好ましい。
本発明では、DEIS物質の使用が望ましいが、上記の
特性を示すものであれば、任意の種類の電荷注入材を使
用しうる。
次に第3図を参照して本発明の動作を説明する。第3図
は第1図のメモリ・セルの等価回路である。スイツチS
1はワード線FETを表わし、ワード線電圧VWLが+
5Vになつたときビツト線電圧VBLを基板に結合す
る。CD1は制御ゲート電極24とフローテイング・ゲ
ート16の間のDEIS領域20Aによつて形成される
キヤパシタンスである。CD2はポリシリコン・キヤパ
シタ・プレート26とフローテイング・ゲート16との
間のDEIS領域20Bによつて形成されるキヤパシタ
ンスである。CFGNはフローテイング・ゲート16と
基板10の間の絶縁層14によつて形成されるキヤパシ
タンスである。Cはフローテイング・ゲート16の下
側に電位井戸領域が発生されたときにのみキヤパシタC
FGNと基板10の間に形成される付加的な反転キヤパ
シタンスである。Cは記憶キヤパシタである。簡明化
のため、メモリ・セルに固有の種々の寄生キヤパシタン
スは第3図の等価回路から省略してある。しかしこの等
価回路はメモリ・セルの基本性能を十分正確に近似する
ことが判明した。
本発明のメモリ・セルの動作の不揮発性部分の特徴につ
いて説明する前に、ダイナミツク・メモリとしての機能
について簡単に説明する。メモリ・セルに揮発性データ
を書込む場合、Vは+5Vにセツトされる。制御ゲー
ト電圧VCGは+8Vにセツトされる。このときフロー
テイング・ゲート電圧VFGは(後に詳細に述べるよう
に、それぞれのキヤパシタンス値CD1、CD2および
FGNにより)略+5Vに上昇する。フローテイング
・ゲートの電圧が安定化した後、ワード線電圧VWL
+5Vに上げられ、これより、ビツト線電圧がワード線
FET装置を介して記憶キヤパシタCへ転送される。
もしVBL=0Vならば、記憶キヤパシタはアースされ
て、“0”論理状態を記憶し、もしVBL=+5Vなら
ばキヤパシタCは(+5V−V)(Vはワード線
FET装置のスレシヨルド電圧)に充電し、“1”論理
状態を記憶する。メモリ・セルを読出す場合、ビツト線
は+5Vにプリチヤージされ、VWLは再び+5Vに上
げられ、そしてビツト線電流が感知される。もし記憶キ
ヤパシタが“0”を記憶しているならば、記憶キヤパシ
タが充電され、したがつてビツト線電流が降下する。も
し記憶キヤパシタが“1”を記憶しているならば、ビツ
ト線に変化は生じない。したがつて、フローテイング・
ゲート16およびキヤパシタ・プレート26の下の基板
表面領域はダイナミツク記憶ノードとして働く。
第3図に示されているキヤパシタのキヤパシタンス値の
関係は次のとおりである。
D11/2 CFGND21/3 CD1 0.1 CFGN >CFGN メモリ・セルの動作はこれらの一般的な関係にしたがつ
て制御される。キヤパシタンスCD1およびCD2の差
は上記した寸法の差に基づく。
次にメモリ・セルの動作の不揮発性の部分について説明
する。この動作は“保存”と“取出し”を含む。“保
存”とは、メモリ・アレイの各フローテイング・ゲート
に、その関連する記憶キヤパシタの論理状態を記憶する
ものである。“取出し”とは、すべてのフローテイング
・ゲートに記憶された論理状態をその関連する記憶キヤ
パシタに転送するものである。これらの動作はフローテ
イング・ゲートではなく記憶キヤパシタに関して行なわ
れるから、通常のダイナミツク記憶セルと同様に、記憶
アレイの書込みおよび読取りを行なうことができる。両
方の動作は非破壊であり、例えば“保存”動作の後記憶
キヤパシタはいぜんとしてその記憶論理状態を維持する
ことに留意されたい。
“保存”動作を行なう場合、ワード線電圧VWLはアー
ス電位にされ、ビツト線電圧VBLは+5Vにセツトさ
れ、制御ゲート電極の電圧VCGは+8Vから+20V
に上げられる。VCG=20Vになつた後、キヤパシタ
・プレート26の電圧Vは+5Vからアース電位に下
げられる。結果として、フローテイング・ゲート16の
下の電位井戸が深くなり、キヤパシタ・プレート26の
下の電位井戸が浅くなる。キヤパシタが“0”状態を記
憶していれば(すなわち、記憶電荷がなければ)、キヤ
パシタ・プレートの下側の反転層は正規の数の電子を有
する。したがつてキヤパシタの下側の電位井戸が浅くな
ると、反転層を介してキヤパシタ・プレートの下側から
フローテイング・ゲートの下側の深い電位井戸の方へ電
子が流されることになる。これにより、フローテイング
・ゲートの下側の基板表面がより負に充電され、フロー
テイング・ゲート電圧VFGをアース電位に向けて容量
結合する。もし記憶キヤパシタが“1”状態を記憶して
いるならば(すなわち、+5Vの電荷を記憶しているな
らば)、プレートの下の反転層は自由電子空乏状態にあ
る。したがつて、フローテイング・ゲートの下の電位井
戸への電荷の転送は起らず、フローテイング・ゲートの
電圧は制御ゲート電圧(これは高レベルにある)に応じ
て変わる。
一般に、フローテイング・ゲートの電圧は次式によつて
表わされる。
FG=X VCG (1) ここで、Xはキヤパシタ結合比であり、“0”が記憶さ
れる場合は、VCG=+20V、V=0V、VSUB
(基板電圧)=0Vであり、次の関係が成立する。
ここで、 CFGT“0”D1+CD2+CFGN
(3) X“0”0.3とすると、VFG=(0.3)×(20)=
+6.0Vとなる。第2B図に関して述べたように、この
例のDEIS層はVCGとVFGの間の電位差またはV
とVFGの間の電位差が10Vよりも大きいときに導
通する。この場合VCG−VFG=20−6=14Vで
あり、したがつて、制御ゲート電極24と関連するDE
IS領域20Aが導通し、フローテイング・ゲート16
から電荷を除去してその電荷を制御ゲート電極24へ注
入する。この電荷の転送はフローテイング・ゲートの電
圧が+6.0から10Vに上昇するまで続く。フローテイ
ング・ゲートの正味の電荷利得は次式によつて表わされ
る。
FG“0”=(VFGf−VFGi)C
FGT“0”(4) ここで、VFGi=+6V、VFGf=+10Vであ
る。CFGT=CFGT“0”であるから、フローテイ
ング・ゲートの電荷による電位はQFG“0”/C
FGT=+4Vとなる。
もし“1”が記憶されるのであれば、このときは、上記
したように記憶キヤパシタの反転層から電子の流れがな
いから、フローテイング・ゲートの下の反転層はフロー
テイング状態にある。このため、フローテイング・ゲー
トのキヤパシタCFGNと基板との間に空乏キヤパシタ
ンスCがつくられる。このときは次式が成立する “1”0.7とすると、VFG=0.7×20=+14V
である。したがつて−4Vの電荷がDEIS領域20B
を介してキヤパシタ・プレート26からフローテイング
・ゲートへ注入される。フローテイング・ゲートの正味
の電荷利得は次のようになる。
FG“1”=(VFGf−VFGi)CFGT“1” ここで、 この電荷によるフローテイング・ゲートの最終電位はQ
FG“1”/CFGT=−4Vとなる。
したがつて、フローテイング・ゲートは記憶キヤパシタ
が“0”を記憶しているときは+4Vの電荷を記憶し
“1”の記憶の際は−4Vの電荷を記憶する。
ここで開示するメモリ・セルの1つの特徴は、負に充電
されるフローテイング・ゲートがチヤネルの形成を妨げ
るという問題を心配することなく、ダイナミツクに記憶
されたデータを(データ信号を記憶キヤパシタに結合す
ることによつて)読取ることができるということであ
る。上述したように、“1”状態の記憶時にフローテイ
ング・ゲートの電位は−4Vである。この大きな負電荷
は、チヤネルの形成を禁止して、ビツト線電圧を記憶キ
ヤパシタから少なくとも部分的にデカツプリングするの
に十分である。しかしながら、キヤパシタに記憶された
論理状態を読取ろうとするときは、フローテイング・ゲ
ートの下の反転層はもはやフローテイング状態になく、
反転層はワード線FET装置から電子を受取るから、空
乏キヤパシタンスCが除去される。結果として、記憶
電荷による電圧は−4V(=QFG/CFGT“1”
から−18V(=QFG/CFGT“0”)に減少し、
したがつて、フローテイング・ゲートは適正な読取りサ
イクルを行なうことができなくなるほどにチヤネルの形
成を妨げることはない。
メモリ・セルの不揮発性動作に関する以上の説明は、書
込み動作の開始時にフローテイング・ゲートに電荷がな
いものとして説明した。本発明の重要な特徴は、フロー
テイング・ゲートに記憶された古いデータを消去するス
テツプを介在させることなく、古いデータの上に新しい
データを重ね書きできることである。次にこれについて
詳しく説明する。この説明では、次の関係を用いる。
FGN=VFGO+VFGW ここで、 VFGN=現在の書込みステツプの終了時におけるフロ
ーテイング・ゲートの新しい電圧 VFGO=直前の書込みステツプの結果として得られ
る、前の電荷記憶によるフローテイング・ゲートの電圧 VFGW=フローテイング・ゲートに前の記憶電荷がな
いとしたときに、現在の書込みステツプの終了時に得ら
れるフローテイング・ゲートの電圧 (a)“0”状態のフローテイング・ゲートへの“0”書
込み この場合、フローテイング・ゲートの電圧はVFGN
(+6V)+(+4V)=+10Vである。すなわち、
前の電荷記憶がないとすると、フローテイング・ゲート
は“0”記憶の際には+6Vの電位を有し、更に、前の
“0”記憶の際の電荷電送により、フローテイング・ゲ
ートは既に+4.0Vの電荷を記憶している。したがつ
て、フローテイング・ゲートは+10Vにあるから、電
荷の注入は起らず、フローテイング・ゲートの電圧は+
4Vのままである。
(b)“1”状態のフローテイング・ゲートへの“0”書
込み この場合はVFGN=(−4V)+(+6V)=+2V
となる。−4Vは前の“1”記憶の際にフローテイング
・ゲートに注入された電荷によるものであり、+6Vは
現在の“1”書込みによる電圧である。したがつて、フ
ローテイング・ゲートから制御ゲート電極24へ+8V
分の電荷が除去され、フローテイング・ゲートの最終電
圧はVFG=(−4V)+(+8V)=+4Vとなる。
(c)“0”状態のフローテイング・ゲートへの“1”書
込み 最初、VFGN=(+4V)+(+14V)=+18V
である。したがつて、−8V分の電荷がフローテイング
・ゲートに注入され、VFG=(+4V)+(−8V)
=−4Vとなる。
(d)“1”状態のフローテイング・ゲートへの“1”書
込み VFGN=(−4V)+(+14V)=+10Vであ
り、電荷の注入は生じない。したがつて、VFGは−4
Vのままである。
上述した“保存”動作が終ると、フローテイング・ゲー
トの電荷は記憶キヤパシタの論理状態を表わす。記憶キ
ヤパシタに記憶された電荷はもはや重要でないから、メ
モリ・アレイは周期的にリフレツシユされる必要はな
い。通常のDRAM技術によつてメモリ・セルを読取る
場合は、フローテイング・ゲートに記憶された電荷を記
憶キヤパシタに転送し戻す必要がある。この“取出し”
動作では、VCG=8V、V=+5Vを保つたまま、
ビツト線電圧VBLを+5Vに上げワード線電圧VWL
を+5Vに上げることにより、アレイの全メモリ・セル
に最初“1”を書込む。結果として、記憶キヤパシタは
+5V−V(Vはワード線FET装置のスレシヨル
ド電圧)に充電される。このステツプは、ビツト線を+
5Vにすることにより通常のDRAMリフレツシユ・サ
イクルと同時に行なうことができる。
次に、制御ゲート24がアースされ(VCG=0V)、
ビツト線がアースされ(VBL=0V)、そしてワード
線22が+5Vに上げられる。フローテイング・ゲート
の電位はフローテイング・ゲートに記憶された電荷分の
みによる。もしフローテイング・ゲートが正に充電され
ていれば(すなわち“0”状態を記憶していれば)、フ
ローテイング・ゲートの下側にチヤネルがつくられ、キ
ヤパシタの下の反転層の電圧はビツト線電圧(すなわち
0V)になる。したがつてフローテイング・ゲートに
“0”が記憶されている場合、キヤパシタの電圧は“取
出し”動作の後0Vになる。これに対し、“1”が記憶
されている場合はフローテイング・ゲートの負電荷のた
めチヤネルが形成されず、したがって、キヤパシタの反
転層は“取出し”動作後も+5Vのままである。このス
テツプも、ビツト線を0Vにすることにより通常のDR
AMリフレツシユ・サイクルと同時に行なうことができ
る。
本発明の不揮発性ダイナミツク・メモリは最小限の周辺
支持回路しか必要としない。VDD=+5Vよりも高く
されるのは制御電圧(VCG)1つだけである。更に本
発明のメモリ・セルは比較的簡単な構造を有し、少ない
数の処理ステツプで製造できる。
本発明のメモリ・セルの不揮発性部分は重ね書き能力を
有する。すなわち、前に記憶した論理状態を最初に消去
することなく、新しいデータをフローテイング・ゲート
に書込むことができる。介在消去ステツプの除去によ
り、メモリ・セルの全体の記憶サイクル時間を短縮でき
る。
G.発明の効果 本発明によれば、前に記憶した論理状態を消去すること
なく、新しいデータをフローテイング・ゲートに書込む
ことができる不揮発性ダイナミツク・メモリ・セルを実
現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のメモリ・セルの断面図、第2A図およ
び第2B図はそれぞれDEIS層の導電特性を示す図、
および第3図は本発明のメモリ・セルの等価回路図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の表面層内にあつてダイナミツ
    ク・メモリ・セルの記憶ノードとして働く第1領域、上
    記表面層内にあつて第2導電型第2領域及び第1領域と
    第2領域の間にある第3領域を含む半導体基板と、 第1及び第2領域間にデータ信号を選択的に結合させて
    記憶ノードにおける記憶論理状態を制御するための転送
    装置と、 第3領域上に絶縁層を介して配置されたフローテング・
    ゲート電極と、 フローテング・ゲート電極上に積層された2重電子注入
    構造層及びそのバイアス制御電極を含む電荷注入手段
    と、 を備えた不揮発性ダイナミツク・メモリ・セルにおい
    て、 上記電荷注入手段は、間隔をあけてフローテイング・ゲ
    ート電極上に並置され、各々、上記バイアス制御電極及
    び記憶キヤパシタ・プレート延出部を、上記フローテン
    グ・ゲート電極の各対向電極に形成した第1及び第2の
    電荷注入部に分割されており、 上記バイアス制御電極は、上記記憶キヤパシタ・プレー
    ト延出部よりも広面積に形成されて上記第1電荷注入部
    のキヤパシタンスが第2電荷注入部のキヤパシタンスよ
    りも大に選択されており、 記憶キヤパシタからフローテング・ゲート電極へデータ
    を保存する際に上記第1及び第2の各電荷注入部に印加
    されるべき高及低の電位レベルは、この電位レベルにキ
    ヤパシタ結合したフローテング・ゲート電極と上記バイ
    アス制御電極との電位差及び上記フローテイング・ゲー
    ト電極と上記キヤパシタ・プレートとの電位差が選択的
    に上記2重電子注入構造層のターン・オン電圧よりも大
    になるように、選択されており、 保存すべきデータに応じて、電荷をフローテング・ゲー
    ト電極から上記電荷注入部の一方へ注出したり、電荷を
    他方の電荷注入部からフローテング・ゲートへ電極へ注
    入したりすることを特徴とする不揮発性ダイナミツク・
    メモリ・セル
JP60126409A 1984-09-27 1985-06-12 不揮発性ダイナミツク・メモリ・セル Expired - Lifetime JPH0630398B2 (ja)

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DE3581995D1 (de) 1991-04-11
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