JPH06303747A - 巻形固定子鉄心の製造方法及び製造装置 - Google Patents
巻形固定子鉄心の製造方法及び製造装置Info
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- JPH06303747A JPH06303747A JP11107693A JP11107693A JPH06303747A JP H06303747 A JPH06303747 A JP H06303747A JP 11107693 A JP11107693 A JP 11107693A JP 11107693 A JP11107693 A JP 11107693A JP H06303747 A JPH06303747 A JP H06303747A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、簡素な構成でありながら、
作業効率の低下を招くことなく、スキューの付与が可能
な巻形固定子鉄心の製造方法及び製造装置を提供するこ
とにある。 【構成】螺旋状に積層されたストリップ材２０のスロッ
ト２２によって巻形固定子鉄心２６の内周に形成される
縦方向のスロット溝２８が、最終的に所定の傾斜（スキ
ュー）を生じるように、スロット２２のピッチＰ１を、
垂直積層に用いられるピッチＰに比べて所定量の差△Ｐ
をもって設定している。
作業効率の低下を招くことなく、スキューの付与が可能
な巻形固定子鉄心の製造方法及び製造装置を提供するこ
とにある。 【構成】螺旋状に積層されたストリップ材２０のスロッ
ト２２によって巻形固定子鉄心２６の内周に形成される
縦方向のスロット溝２８が、最終的に所定の傾斜（スキ
ュー）を生じるように、スロット２２のピッチＰ１を、
垂直積層に用いられるピッチＰに比べて所定量の差△Ｐ
をもって設定している。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、巻形固定子鉄心の製造
方法及び製造装置に関し、特に、電気特性に優れた巻形
固定子鉄心の製造方法及び製造装置に関する。
方法及び製造装置に関し、特に、電気特性に優れた巻形
固定子鉄心の製造方法及び製造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】電動機や発電機等の回転電機用の固定子
鉄心としては、所定形状に打抜いた薄板材を多数積層し
た積層タイプの固定子鉄心と、薄板、長尺状のストリッ
プ材を螺旋状に卷回してなる巻回タイプの固定子鉄心が
ある。巻回タイプの固定子鉄心としては、特公昭３８ー
１８４０３号公報や、特公昭５９ー３６５０３号公報に
開示されたものがある。
鉄心としては、所定形状に打抜いた薄板材を多数積層し
た積層タイプの固定子鉄心と、薄板、長尺状のストリッ
プ材を螺旋状に卷回してなる巻回タイプの固定子鉄心が
ある。巻回タイプの固定子鉄心としては、特公昭３８ー
１８４０３号公報や、特公昭５９ー３６５０３号公報に
開示されたものがある。
【０００３】図８には、従来の巻回タイプの固定子鉄心
（巻形固定子鉄心）に用いられるストリップ材１０が示
されている。ストリップ材１０は、内側に櫛歯状のスロ
ット１２がピッチＰで多数形成され、外側には、かしめ
用突起１４がピッチＰで形成されている。ピッチＰは、
製造される固定子鉄心の直径を考慮し、上下のスロット
１２及びかしめ用突起１４が垂直に重なり合うように設
計されている。
（巻形固定子鉄心）に用いられるストリップ材１０が示
されている。ストリップ材１０は、内側に櫛歯状のスロ
ット１２がピッチＰで多数形成され、外側には、かしめ
用突起１４がピッチＰで形成されている。ピッチＰは、
製造される固定子鉄心の直径を考慮し、上下のスロット
１２及びかしめ用突起１４が垂直に重なり合うように設
計されている。
【０００４】図９には、上記のような構成のストリップ
材１０を用いて製造された従来の巻形固定子鉄心１６が
示されている。この巻形固定子鉄心１６は、本出願人に
よる特願平３ー３５８６４３３号、３ー３５８６４４
号、及び特願平４ー４６１６０号〜４ー４６１６２号に
記載されている製造装置によって製造される。図に示さ
れているように、固定子鉄心１６の内側には、上記スロ
ット１２に対応して垂直にスロット溝１８が形成され
る。
材１０を用いて製造された従来の巻形固定子鉄心１６が
示されている。この巻形固定子鉄心１６は、本出願人に
よる特願平３ー３５８６４３３号、３ー３５８６４４
号、及び特願平４ー４６１６０号〜４ー４６１６２号に
記載されている製造装置によって製造される。図に示さ
れているように、固定子鉄心１６の内側には、上記スロ
ット１２に対応して垂直にスロット溝１８が形成され
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の巻形固
定子鉄心１６によると、回転の脈動の防止や、円滑な回
転動作等の特性の向上に限界があった。そこで、スロッ
ト溝を中心軸に対して微小角度づつずらし、全体として
中心軸に対して傾斜を持たせる（スキューを付与する）
ことが考えられる。このような設計上の変更は、上記積
層形の固定子鉄心においては、それほど困難なことでは
ない。すなわち、各薄板を微小角度づつずらして積層す
ることによって達成される。
定子鉄心１６によると、回転の脈動の防止や、円滑な回
転動作等の特性の向上に限界があった。そこで、スロッ
ト溝を中心軸に対して微小角度づつずらし、全体として
中心軸に対して傾斜を持たせる（スキューを付与する）
ことが考えられる。このような設計上の変更は、上記積
層形の固定子鉄心においては、それほど困難なことでは
ない。すなわち、各薄板を微小角度づつずらして積層す
ることによって達成される。
【０００６】一方、連続巻形式で製造される巻形固定子
鉄心において、スロット溝に傾斜を持たす（スキューを
付与する）ためには、例えば、１巻毎にストリップ材を
切断し、その都度、金型の下型（ダイ）を回転させるこ
とが考えられる。
鉄心において、スロット溝に傾斜を持たす（スキューを
付与する）ためには、例えば、１巻毎にストリップ材を
切断し、その都度、金型の下型（ダイ）を回転させるこ
とが考えられる。
【０００７】しかしながら、上記のような方法によって
スキュー付与を実現するためには、装置自体のみならず
制御機構が複雑になる。また、巻回作業が断続的になる
ため、作業効率が低下するという致命的的な問題が生じ
る。
スキュー付与を実現するためには、装置自体のみならず
制御機構が複雑になる。また、巻回作業が断続的になる
ため、作業効率が低下するという致命的的な問題が生じ
る。
【０００８】
【発明の目的】本発明は、このような点に鑑みて成され
たものであり、簡素な構成でありながら、作業効率の低
下を招くことなく、スキューの付与が可能な巻形固定子
鉄心の製造方法及び製造装置を提供することを目的とす
る。
たものであり、簡素な構成でありながら、作業効率の低
下を招くことなく、スキューの付与が可能な巻形固定子
鉄心の製造方法及び製造装置を提供することを目的とす
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第１の発明
は、長尺状のストリップ材を螺旋状に多数巻回して、円
筒状の巻形固定子鉄心を製造する巻形固定子鉄心の製造
方法において、前記ストリップ材の内側に櫛歯状のスロ
ットを一定のピッチで成形する行程を含むとともに、螺
旋状に積層された前記ストリップ材の前記スロットによ
って前記巻形固定子鉄心の内周に形成される縦方向のス
ロット溝が、最終的に所定の傾斜（スキュー）を生じる
ように、前記スロットのピッチを、前記スロット溝が最
終的に垂直に延びる垂直積層に用いられるピッチに比べ
て差を持たせて設定している。
は、長尺状のストリップ材を螺旋状に多数巻回して、円
筒状の巻形固定子鉄心を製造する巻形固定子鉄心の製造
方法において、前記ストリップ材の内側に櫛歯状のスロ
ットを一定のピッチで成形する行程を含むとともに、螺
旋状に積層された前記ストリップ材の前記スロットによ
って前記巻形固定子鉄心の内周に形成される縦方向のス
ロット溝が、最終的に所定の傾斜（スキュー）を生じる
ように、前記スロットのピッチを、前記スロット溝が最
終的に垂直に延びる垂直積層に用いられるピッチに比べ
て差を持たせて設定している。
【００１０】本出願に係る第２の発明は、長尺状のスト
リップ材を螺旋状に多数巻回して、円筒状の巻形固定子
鉄心を製造する巻形固定子鉄心の製造装置において、前
記ストリップ材の内側に櫛歯状のスロットと、かしめ用
突起を各々同一のピッチで成形する１つのプレス加工装
置と、前記プレス加工されたストリップ材を螺旋状に巻
回、積層する巻成形装置とを備え、前記プレス加工装置
において、前記ピッチは、前記スロットによって前記巻
形固定子鉄心の内周に形成される縦方向のスロット溝
が、最終的に所定のずれ（スキュー）を生じるように、
前記スロット溝が垂直に延びる垂直積層に用いられるピ
ッチに比べ所定量の差を持って形成し、前記かしめ用突
起が凸部と凹部とから成り、上下に重なりあった時に、
前記ピッチのずれ量による位置ずれを吸収できるよう
に、前記凹部が凸部より大きめに形成している。
リップ材を螺旋状に多数巻回して、円筒状の巻形固定子
鉄心を製造する巻形固定子鉄心の製造装置において、前
記ストリップ材の内側に櫛歯状のスロットと、かしめ用
突起を各々同一のピッチで成形する１つのプレス加工装
置と、前記プレス加工されたストリップ材を螺旋状に巻
回、積層する巻成形装置とを備え、前記プレス加工装置
において、前記ピッチは、前記スロットによって前記巻
形固定子鉄心の内周に形成される縦方向のスロット溝
が、最終的に所定のずれ（スキュー）を生じるように、
前記スロット溝が垂直に延びる垂直積層に用いられるピ
ッチに比べ所定量の差を持って形成し、前記かしめ用突
起が凸部と凹部とから成り、上下に重なりあった時に、
前記ピッチのずれ量による位置ずれを吸収できるよう
に、前記凹部が凸部より大きめに形成している。
【００１１】
【作用】本発明においては、上記のようにストリップ材
のスロットのピッチを微小量ずらすことによって、最終
的に成形される巻形固定子鉄心の内周のスロット溝に傾
斜をもたせ（スキューを付与）ているため、従来と同一
の製造装置によってスキュー付きの巻形固定子鉄心を製
造できる。
のスロットのピッチを微小量ずらすことによって、最終
的に成形される巻形固定子鉄心の内周のスロット溝に傾
斜をもたせ（スキューを付与）ているため、従来と同一
の製造装置によってスキュー付きの巻形固定子鉄心を製
造できる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ詳細に説明する。図１には、本実施例に係る巻形固定
子鉄心用のストリップ材２０の構成が示されている。ス
トリップ材２０の内側には櫛歯状のスロット２２が多数
形成され、また、外縁部分にはかしめ用突起２４が形成
されている。スロット２２とかしめ用突起２４のピッチ
は、ともにＰ１であり、これは、従来の巻形固定子鉄心
１６のＰに対し、スキューに対応する微小量△Ｐだけ大
きく、または小さく設定されている。このような変化量
△Ｐは、固定子鉄心全体として要求されるスキュー量、
スロット数、積層数を考慮して設計される。
つ詳細に説明する。図１には、本実施例に係る巻形固定
子鉄心用のストリップ材２０の構成が示されている。ス
トリップ材２０の内側には櫛歯状のスロット２２が多数
形成され、また、外縁部分にはかしめ用突起２４が形成
されている。スロット２２とかしめ用突起２４のピッチ
は、ともにＰ１であり、これは、従来の巻形固定子鉄心
１６のＰに対し、スキューに対応する微小量△Ｐだけ大
きく、または小さく設定されている。このような変化量
△Ｐは、固定子鉄心全体として要求されるスキュー量、
スロット数、積層数を考慮して設計される。
【００１３】図２には、上記のような構成のストリップ
材２０を用い、従来の固定子鉄心と同一の製造装置によ
って製造された本実施例の巻形固定子鉄心２６が示され
ている。この巻形固定子鉄心２６の内側には、中心軸に
対して所定量だけずれたスロット溝２８が形成される。
材２０を用い、従来の固定子鉄心と同一の製造装置によ
って製造された本実施例の巻形固定子鉄心２６が示され
ている。この巻形固定子鉄心２６の内側には、中心軸に
対して所定量だけずれたスロット溝２８が形成される。
【００１４】かしめ用突起２４は、図３及び図４に示さ
れているように、凸部２４Ａと凹部２４Ｂとから成り、
ストリップ材２０の一巻分のずれ量（スキュー量）を吸
収するように凹部２４Ｂが凸部２４Ａに対して余裕をも
って形成されている。このように形成されたストリップ
材２０を重ね合わせると、図５のようになる。
れているように、凸部２４Ａと凹部２４Ｂとから成り、
ストリップ材２０の一巻分のずれ量（スキュー量）を吸
収するように凹部２４Ｂが凸部２４Ａに対して余裕をも
って形成されている。このように形成されたストリップ
材２０を重ね合わせると、図５のようになる。
【００１５】なお、かしめ用突起２４のピッチは、スロ
ット２２のピッチＰ１と同一でなく、Ｐ１の整数倍（ｎ
Ｐ１）に設定しても良い。また、従来の垂直積層の場合
のピッチＰと同一に設定することも可能である。この場
合には、かしめ用突起の形状も上記２４のような逃げ部
を必要とせず、従来と同様に凸部と凹部を略同一の大き
さに成形できる。
ット２２のピッチＰ１と同一でなく、Ｐ１の整数倍（ｎ
Ｐ１）に設定しても良い。また、従来の垂直積層の場合
のピッチＰと同一に設定することも可能である。この場
合には、かしめ用突起の形状も上記２４のような逃げ部
を必要とせず、従来と同様に凸部と凹部を略同一の大き
さに成形できる。
【００１６】図６には、上記のような巻形固定子鉄心を
製造するシステムの構成が示されている。このシステム
は、従来の巻形固定子鉄心１６の製造と基本的な構成は
同じであり、長尺状の材料を巻回したドラム１０２と、
ドラム１０２から送り出された材料を案内する材料ガイ
ド１０４と、材料ガイド１０４から送出された材料の反
り等を修正して平坦にするアンコイラ１０６と、２台の
打ち抜きプレス装置１０８、１１０と、ストリップ材２
０を巻回して、巻形固定子鉄心２６を成形する巻成形装
置１１２（図７参照）とから構成されている。
製造するシステムの構成が示されている。このシステム
は、従来の巻形固定子鉄心１６の製造と基本的な構成は
同じであり、長尺状の材料を巻回したドラム１０２と、
ドラム１０２から送り出された材料を案内する材料ガイ
ド１０４と、材料ガイド１０４から送出された材料の反
り等を修正して平坦にするアンコイラ１０６と、２台の
打ち抜きプレス装置１０８、１１０と、ストリップ材２
０を巻回して、巻形固定子鉄心２６を成形する巻成形装
置１１２（図７参照）とから構成されている。
【００１７】上記図１及び図２に示した巻形固定子鉄心
２６は、スロット２２とかしめ用突起２４のピッチが同
じ（Ｐ１）であるため、当該巻形固定子鉄心２６を製造
する場合には、２台の打ち抜きプレス１０８、１１０の
一方のみを稼働させれば足りる。また、かしめ用突起の
ピッチをスロット２２のピッチＰ１の整数倍（ｎＰ１）
とした場合も同様である。他方、かしめ用突起を、スロ
ット２２と異なるピッチ、例えば、従来と同様のピッチ
Ｐで成形する場合には、各プレス装置１０８、１１０
を、スロット形成用とかしめ用突起形成用として使用す
る。
２６は、スロット２２とかしめ用突起２４のピッチが同
じ（Ｐ１）であるため、当該巻形固定子鉄心２６を製造
する場合には、２台の打ち抜きプレス１０８、１１０の
一方のみを稼働させれば足りる。また、かしめ用突起の
ピッチをスロット２２のピッチＰ１の整数倍（ｎＰ１）
とした場合も同様である。他方、かしめ用突起を、スロ
ット２２と異なるピッチ、例えば、従来と同様のピッチ
Ｐで成形する場合には、各プレス装置１０８、１１０
を、スロット形成用とかしめ用突起形成用として使用す
る。
【００１８】図７には、上記巻成形装置１１２の構成が
示されている。この巻成形装置１１２は、同一構造の装
置を並列配置する構成であるため、ここでは、その一方
のみについてて説明する。この巻成形装置１１２は、中
央に配置された回転主軸１２２と、回転主軸１２２に動
力を伝達する１セットのベベルギア１２４Ａ、１２４Ｂ
と、回転主軸の先端に接続（固定）され外周にストリッ
プ材２０が巻回される内径ガイド筒１２６と、ストリッ
プ材２０の外周を規制する成形プレート１２８及びスク
イズリング１３０と、スクイズリング１３０と内径ガイ
ド筒１２６の間に配置される積層ストリップに下方から
の圧力を加えるためのシリンダヘッド部１３２及びプレ
ッシャーパッド１３４と、回転主軸１２２に固定され一
体となって回転するガイドプレート１３６と、ガイドプ
レート１３６中に配置されストリップ材２０を牽引する
駆動ピン１３８と、ガイドプレート１３６の上方に固定
設置され駆動ピン１３８を上下にスライドさせるカム機
構１４０とから構成されている。
示されている。この巻成形装置１１２は、同一構造の装
置を並列配置する構成であるため、ここでは、その一方
のみについてて説明する。この巻成形装置１１２は、中
央に配置された回転主軸１２２と、回転主軸１２２に動
力を伝達する１セットのベベルギア１２４Ａ、１２４Ｂ
と、回転主軸の先端に接続（固定）され外周にストリッ
プ材２０が巻回される内径ガイド筒１２６と、ストリッ
プ材２０の外周を規制する成形プレート１２８及びスク
イズリング１３０と、スクイズリング１３０と内径ガイ
ド筒１２６の間に配置される積層ストリップに下方から
の圧力を加えるためのシリンダヘッド部１３２及びプレ
ッシャーパッド１３４と、回転主軸１２２に固定され一
体となって回転するガイドプレート１３６と、ガイドプ
レート１３６中に配置されストリップ材２０を牽引する
駆動ピン１３８と、ガイドプレート１３６の上方に固定
設置され駆動ピン１３８を上下にスライドさせるカム機
構１４０とから構成されている。
【００１９】内径ガイド筒１２６は、上部に形成された
円錐台状の導入部１２６Ａと、導入部１２６Ａの下に形
成された均一外径の形成部１２６Ｂとから構成され、ス
トリップ材２０が導入部１２６Ａから形成部１２６Ｂへ
と巻回落下するようになっている。シリンダヘッド部１
３２は、流体圧シリンダのピストンロッド先端に取り付
けられている。
円錐台状の導入部１２６Ａと、導入部１２６Ａの下に形
成された均一外径の形成部１２６Ｂとから構成され、ス
トリップ材２０が導入部１２６Ａから形成部１２６Ｂへ
と巻回落下するようになっている。シリンダヘッド部１
３２は、流体圧シリンダのピストンロッド先端に取り付
けられている。
【００２０】次に、以上のような構成の製造システムを
用いた巻形固定子鉄心２６の製造行程について簡単に説
明する。ドラム１０２から供給され、材料ガイド１０４
及びアンコイラ１０６を通過したストリップ用材料は、
プレス装置１０８、または１０８及び１１０によってプ
レス成形され、ストリップ材２０が成形される。
用いた巻形固定子鉄心２６の製造行程について簡単に説
明する。ドラム１０２から供給され、材料ガイド１０４
及びアンコイラ１０６を通過したストリップ用材料は、
プレス装置１０８、または１０８及び１１０によってプ
レス成形され、ストリップ材２０が成形される。
【００２１】このストリップ材２０は、巻成形機１１２
に対して送出され、巻成形装置１１２によって螺旋状に
巻回、積層され、同時にかしめ加工が施され、巻形固定
子鉄心２６が製造される。なお、上記実施例において
は、かしめ加工によって螺旋状に積層されたストリップ
材２０を固定しているが、本発明はこのような加工方法
に限定されず、かしめ用突起を用いず、レーザー溶接等
によって当該ストリップ材同士を固定しても良い。
に対して送出され、巻成形装置１１２によって螺旋状に
巻回、積層され、同時にかしめ加工が施され、巻形固定
子鉄心２６が製造される。なお、上記実施例において
は、かしめ加工によって螺旋状に積層されたストリップ
材２０を固定しているが、本発明はこのような加工方法
に限定されず、かしめ用突起を用いず、レーザー溶接等
によって当該ストリップ材同士を固定しても良い。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、ストリップ材のスロットのピッチを微小量ずらすこ
とによって、最終的に成形される巻形固定子鉄心の内周
のスロット溝に傾斜をもたせ（スキューを付与）ている
ため、従来と同一の比較的簡素な構成の装置によって、
効率良くスキュー付きの巻形固定子鉄心を製造できると
いう格別の効果がある。
は、ストリップ材のスロットのピッチを微小量ずらすこ
とによって、最終的に成形される巻形固定子鉄心の内周
のスロット溝に傾斜をもたせ（スキューを付与）ている
ため、従来と同一の比較的簡素な構成の装置によって、
効率良くスキュー付きの巻形固定子鉄心を製造できると
いう格別の効果がある。
【図１】本発明の実施例に係るストリップ材の構成を示
す平面図である。
す平面図である。
【図２】図１に示したストリップ材を用いて成形された
本発明の巻形固定子鉄心の構成を示す斜視図である。
本発明の巻形固定子鉄心の構成を示す斜視図である。
【図３】図１に示されたストリップ材の要部を示す拡大
平面図である。
平面図である。
【図４】図３のＹ−Ｙ方向の断面を示す断面図である。
【図５】図４に示された構成のストリップ材の積層状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図６】図２に示された本実施例の巻形固定子鉄心の製
造システム構成を示す斜視図である。
造システム構成を示す斜視図である。
【図７】図６に示されたシステムの要部（巻成形装置）
の構成を示す図（一部断面）である。
の構成を示す図（一部断面）である。
【図８】従来の巻形固定子鉄心に用いられるストリップ
材の構成を示す平面図である。
材の構成を示す平面図である。
【図９】図８に示されたストリップ材を用いて成形され
た従来の巻形固定子鉄心の構成を示す斜視図である。
た従来の巻形固定子鉄心の構成を示す斜視図である。
２０ ストリップ材 ２２ スロット ２４ かしめ用突起 ２４Ａ 凸部 ２４Ｂ 凹部 ２６ 巻形固定子鉄心 ２８ スロット溝（スキュータイプ） １０８、１１０ プレス加工機 １１２ 巻成形装置
Claims (5)
- 【請求項１】長尺状のストリップ材を螺旋状に多数巻回
して、円筒状の巻形固定子鉄心を製造する巻形固定子鉄
心の製造方法において、 前記ストリップ材の内側に櫛歯状のスロットを一定のピ
ッチで成形する行程を含むとともに、 螺旋状に積層された前記スロットによって前記巻形固定
子鉄心の内周に形成される縦方向のスロット溝が、最終
的に所定の傾斜（スキュー）を生じるように、前記スロ
ットのピッチを、前記スロット溝が最終的に垂直に延び
る垂直積層に用いられるピッチに比べて所定量の差をも
って設定したことを特徴とする巻形固定子鉄心の製造方
法。 - 【請求項２】前記製造方法が、前記ストリップ材にかし
め用突起を、前記スロットのピッチの整数倍のピッチで
形成する行程を含み、 前記かしめ用突起が凸部と凹部とから成り、上下に重な
りあった時に、前記ピッチのずれ量による位置ずれを吸
収できるように、前記凹部が凸部より大きめに形成され
ていることを特徴とする請求項１記載の巻形固定子鉄心
の製造方法。 - 【請求項３】前記製造方法が、前記ストリップ材にかし
め用突起を、前記垂直積層のピッチで形成する行程を含
むことを特徴とする請求項１記載の巻形固定子鉄心の製
造方法。 - 【請求項４】長尺状のストリップ材を螺旋状に多数巻回
して、円筒状の巻形固定子鉄心を製造する巻形固定子鉄
心の製造装置において、 前記ストリップ材の内側に櫛歯状のスロットと、かしめ
用突起を各々同一のピッチで成形する１つのプレス加工
装置と、 前記プレス加工されたストリップ材を螺旋状に巻回、積
層する巻成形装置とを備え、 前記プレス加工装置において、前記ピッチは、前記スロ
ットによって前記巻形固定子鉄心の内周に形成される縦
方向のスロット溝が、最終的に所定の傾斜（スキュー）
を生じるように、前記スロット溝が最終的に垂直に延び
る垂直積層に用いられるピッチに比べ所定量の差を持っ
て形成され、 前記かしめ用突起が凸部と凹部とから成り、上下に重な
りあった時に、前記ピッチのずれ量による位置ずれを吸
収できるように、前記凹部が凸部より大きめに形成され
ていることを特徴とする巻形固定子鉄心の製造装置。 - 【請求項５】長尺状のストリップ材を螺旋状に多数巻回
して、円筒状の巻形固定子鉄心を製造する巻形固定子鉄
心の製造装置において、 前記ストリップ材に、一定のピッチでかしめ用突起を形
成する第１のプレス加工装置と、 前記ストリップ材の内側に櫛歯状のスロットを前記かし
め用突起のピッチと異なる一定のピッチで成形する第２
のプレス加工装置と、 前記第１及び第２のプレス加工装置によって成形された
ストリップ材を螺旋状に巻回、積層する巻成形装置とを
備え、 前記第１のプレス加工装置において、前記かしめ用突起
のピッチは、前記スロットによって前記巻形固定子鉄心
の内周に形成される縦方向のスロット溝が垂直に延びる
垂直積層に用いられるピッチと同一ピッチであり、 前記第２のプレス加工装置において、前記スロットのピ
ッチは、前記スロット溝が最終的に所定の傾斜（スキュ
ー）を生じるように、前記垂直積層に用いられるピッチ
に比べ所定量の差を有することを特徴とする巻形固定子
鉄心の製造装置。
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ID=14551780
Family Applications (1)
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