JPH06302555A - プラズマエッチング装置 - Google Patents

プラズマエッチング装置

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JPH06302555A
JPH06302555A JP5089563A JP8956393A JPH06302555A JP H06302555 A JPH06302555 A JP H06302555A JP 5089563 A JP5089563 A JP 5089563A JP 8956393 A JP8956393 A JP 8956393A JP H06302555 A JPH06302555 A JP H06302555A
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JP
Japan
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etched
wafer
film
plasma
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JP5089563A
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English (en)
Inventor
Yoshichika Ishizaki
善睦 石崎
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 クランプ板19の本体19aがエッチングさ
れるのを防止し、ウエハ14や装置の汚染を防止するこ
とができながら、しかもクランプ板19とウエハ14と
を同電位にして被エッチング膜の形状に悪影響を与えず
に被エッチング面でのプラズマエネルギーを小さくする
ことができ、例えばポリシリコン膜をエッチングする場
合の下地酸化膜が薄かったり、またパターンサイズが小
さかったりしてもプラズマによる下地酸化膜の変質を防
止することができ、下地酸化膜の耐電圧を高めることが
できるプラズマエッチング装置10を提供する。 【構成】 エッチングガスの導入路16、排気路17、
上部電極12、下部電極13及び下部電極13上にウエ
ハ14を押圧固定するクランプ板19等を備えたプラズ
マエッチング装置10において、クランプ板19の本体
19aが導電性の金属を用いて形成され、本体19aの
表面が下部電極13に対向する一部分を除いて絶縁層1
9bで覆われているプラズマエッチング装置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマエッチング装置
に関し、より詳細にはエッチングガスの導入路、排気
路、上部電極、下部電極及びクランプ板等を備え、ウエ
ハ上に集積回路を製造する際等に使用されるプラズマエ
ッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの製造においては、半導体ウエハ
上に微細なパタ−ンを形成する際、主にドライエッチン
グ装置が用いられている。
【0003】ドライエッチング装置としては、これまで
種々の形式の装置が考案されており、集積度の高いLS
Iの製造では微細パタ−ンを再現性良く形成することの
できる平行平板型のプラズマエッチング装置が多用され
ている。この種のプラズマエッチング装置は例えばウエ
ハのゲート酸化膜上にポリシリコン電極を形成する際に
用いられている。
【0004】図4は従来のこの種プラズマエッチング装
置を示した模式的断面図であり、図中30はプラズマエ
ッチング装置を示している。処理室11の上方には上部
電極12がセラミックシールド20に支持されており、
この上部電極12はアルミニウムにアルマイト処理が施
されて形成されている。また、上部電極12の上方には
シ−ルプレ−ト15が配設され、このシ−ルプレ−ト1
5の中央部にはエッチングガスの導入路16が形成され
ており、エッチングガスの導入路16はガス供給源(図
示せず)に接続されている。また、シ−ルプレ−ト15
と上部電極12との間にはバッフル板21が介装されて
おり、このバッフル板21に形成された開口部21a及
び上部電極12に形成された開口部12aから処理室1
1にエッチングガスが拡散されて供給されるようになっ
ている。また、セラミックシールド20にはウエハ14
を下部電極13に固定するためのクランプ板29が取り
付けられている。このクランプ板29は図5に示したよ
うに本体29aがアルミニウム等の導電性の金属を用い
て形成され、本体29aの表面にはアルマイト処理が施
されて絶縁層29bが形成されている。この絶縁層29
bはエッチングの際に発生するプラズマによってクラン
プ板29の本体29aがエッチングされるのを防止する
ために形成されたものであり、エッチングされた物質に
よるウエハ14や装置の汚染が絶縁層29bによって防
止されている。
【0005】また、上部電極12に対向して処理室11
の下部には所定の距離を保って下部電極13が配設され
ており、下部電極13はアルミニウムを用いて形成され
ている。下部電極13の内部には冷却水を循環させるた
めの冷媒循環路18が形成されており、下部電極13の
上面にはウエハ14が載置されている。下部電極13の
周囲は下部電極13以外の電気的グランドがのぞかない
ようにテフロンまたはセラミックで覆われており、下部
電極13の外周下方には排気路17が配設されている。
また、上部電極12及び下部電極13には高周波電源2
2が接続されており、上部電極12をアースし、下部電
極13に高周波電力を印加する場合はRIEモードとな
り、下部電極13をアースし、上部電極13に高周波電
力を印加する場合はプラズマモードとなる。
【0006】このように構成されたプラズマエッチング
装置30をプラズマモードに設定し、図6(a)に示し
たようにSi基板31上にSiO2 膜32が形成され、
さらにポリシリコン膜33が形成され、その上にレジス
ト34のパターンが形成されたウエハのポリシリコン膜
33をエッチングするには、まず該ウエハを被エッチン
グ面35を上面にして下部電極13上に載置する。次
に、上部電極12とクランプ板29とを備えたセラミッ
クシールド20を降下させ、クランプ板29により前記
ウエハを押圧固定する。この後、所定の真空度に設定し
た処理室11内にエッチングガスの導入路16からエッ
チングガスを供給し、下部電極13をアースする。その
後、高周波電源22から上部電極12に高周波電力を印
加することによりエッチングガスをプラズマ化し、前記
ウエハのポリシリコン膜33をエッチングし、レジスト
34のパターン形状をポリシリコン膜33に転写する
(図6(b))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のプラズ
マエッチング装置30においては、ポリシリコン膜33
をエッチングする際、上部電極12に高周波電力を印加
することにより、前記ウエハの被エッチング面35とク
ランプ板29表面にはプラズマによる電子の層が生じ
る。クランプ板29と前記ウエハとは絶縁層29bによ
り絶縁されており、またポリシリコン膜33及びレジス
ト34と下部電極13及びSi基板31とはSiO2
32により絶縁されているため、被エッチング面35内
の電子はクランプ板29側にもSi基板31を介して下
部電極13側にも移動することができない。一方、クラ
ンプ板29とウエハ14との表面状態の相違に基づい
て、クランプ板29とウエハ14との間には被エッチン
グ面35にプラズマが集中するような電位差が生じ、被
エッチング面35へのプラズマ密度は高くなる。このよ
うにプラズマ密度が高くなると、被エッチング面35に
当たるプラズマエネルギーが大きくなり、被エッチング
面35はかなり大きな衝撃を受けることになる。
【0008】また、被エッチング面35内の電子が板2
9側にもSi基板31を介して下部電極13側にも移動
することができないため、電子が露出したSiO2 膜3
2の弱い部分の中に多く入り込んでしまう。
【0009】近年の下地酸化膜においては、LSIの高
集積化に伴って大幅なパターンサイズの微小化及び薄膜
化が進んできており、例えば200Å程度の薄いSiO
2 膜32上のポリシリコン膜33をエッチングする場
合、従来の被エッチング面35が受けるプラズマエネル
ギーの大きさでは衝撃が大き過ぎ、この衝撃によりSi
2 膜32の弱い部分、例えば図7に示したAの箇所に
おいて、SiO2 膜42の結晶格子が破壊されたり、S
iO2 膜42内にプラズマがトラップされたりすること
がある。その結果、SiO2 膜42は局部的に変質し、
SiO2 膜42の絶縁性が低下してしまうという課題が
あった。また、通常のD−RAMでの使用電圧は0〜5
Vであるが、安全性を考慮して15Vの電圧の印加でも
SiO2 膜32が絶縁性を有していることが要求されて
いるが、このような0〜15Vの電圧を印加するデバイ
ス試験において不良品の発生率が高くなるという問題が
あった。
【0010】そこで、このような問題を解決するため、
被エッチング面35におけるプラズマの密度を低下させ
る方法として、プラズマエッチング装置30を使用する
際の電力を下げる方法、圧力の低圧化を図る方法、及び
ギャップ幅すなわち電極間距離を長くする方法等が考え
られる。まず、電力を下げる方法ではエッチングガスを
プラズマ化する効率が低下するため、プラズマ密度が低
下する。また、処理室11の圧力の低圧化する方法では
エッチングガス密度が低下するため、プラズマ密度が低
下する。さらに、電極間距離を長くする方法ではプラズ
マが存在する空間が広がるため、プラズマ密度が低下す
る。
【0011】しかしながら、電力を下げた場合、ポリシ
リコン膜33のエッチングレートが低下してしまい、ま
た圧力を低圧化した場合は、ポリシリコン膜33のエッ
チングレート及び均一性が低下してしまう。さらに、電
極間距離を長くした場合は、ポリシリコン膜33のエッ
チングレートの低下及びSiO2 膜42の選択比の低下
が生じてしまう。また、これらの方法では被エッチング
面35におけるプラズマの密度を低下させることはでき
ても、プラズマの拡散する方向が不安定となるため、レ
ジスト34の形状が正しくポリシリコン膜33に転写さ
れない。したがって、被エッチング膜の形状に悪影響を
与えることなくプラズマ密度を低くすることができない
という課題があった。
【0012】本発明はこのような課題に鑑み発明された
ものであって、クランプ板の本体がエッチングされるの
を防止し、ウエハや装置の汚染を防止することができな
がら、しかも前記クランプ板と前記ウエハとを同電位に
して被エッチング膜の形状に悪影響を与えずに被エッチ
ング面が受けるプラズマエネルギーを小さくすることが
でき、例えばポリシリコン膜をエッチングする場合の下
地酸化膜が非常に薄かったり、またパターンサイズが小
さかったりしてもプラズマによる下地酸化膜の変質を防
止することができ、下地酸化膜の耐電圧を高めることが
できるプラズマエッチング装置を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るプラズマエッチング装置は、エッチング
ガスの導入路、排気路、上部電極、下部電極及び該下部
電極上にウエハを押圧固定するクランプ板等を備えたプ
ラズマエッチング装置において、前記クランプ板の本体
が導電性の金属を用いて形成され、前記本体の表面が前
記下部電極に対向する一部分を除いて絶縁層で覆われて
いることを特徴としている。
【0014】
【作用】上記した構成によれば、前記クランプ板の前記
本体が導電性の金属を用いて形成され、前記本体の表面
が前記下部電極に対向する一部分を除いて前記絶縁層で
覆われているので、エッチングの際、前記ウエハがクラ
ンプ板によって押圧固定されることにより、前記本体を
構成する導電性の金属と該ウエハの被エッチング面とが
接触し、前記本体と前記被エッチング面とが導通する。
このため、前記被エッチング面の電子が前記クランプ板
の本体内に流れ込み、前記ウエハと前記クランプ板とが
同電位となる。このため、プラズマが前記ウエハ上と前
記クランプ板上との広い領域に拡散することとなり、前
記被エッチング面におけるプラズマの密度が低くなる。
この場合はプラズマの方向性が変わらないため、被エッ
チング膜の形状に悪影響を与えることなく前記被エッチ
ング面に当たるプラズマエネルギーを小さくすることが
可能となり、該被エッチング面に与える衝撃を小さくす
ることが可能となる。
【0015】このように、該被エッチング面における電
子の滞留が少なく、かつ該被エッチング面に与える衝撃
が小さくなるため、Si基板上のSiO2 膜上に形成さ
れたポリシリコン膜をエッチングする際の前記SiO2
膜の膜厚が薄かったり、パターンサイズが小さかったり
する場合においても、前記SiO2 膜の弱い部分に集中
的に電子が侵入することもない。これにより、該SiO
2 膜における結晶格子の破壊及びプラズマのトラップが
防止され、エッチング終了後の前記SiO2 膜の変質が
防止され、該SiO2 膜の絶縁性の低下が防止されるこ
ととなる。
【0016】また、前記上部電極に対向する前記クラン
プ板の表面は前記絶縁層で覆われているので、エッチン
グの際に前記本体がエッチングされるのが防止され、前
記ウエハや装置の汚染が防止される。
【0017】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るプラズマエッ
チング装置の実施例及び比較例を図面に基づいて説明す
る。なお、実施例に係るプラズマエッチング装置の構成
は図4に示した従来のプラズマエッチング装置の構成と
略同様であるため、ここでは同じ部分の説明は省略し、
従来のものと相違する箇所についてのみその構成を説明
する。また、従来例と同一の構成部品には同一の符合を
付すこととする。図1(a)は実施例に係るプラズマエ
ッチング装置を示した模式的断面図、(b)、(c)及
び(d)は実施例に係るクランプ板を示した模式的断面
図、平面図及び底面図である。図中10はプラズマエッ
チング装置を示しており、クランプ板19は本体19a
が導電性の金属を用いて形成され、本体19aの表面が
下部電極13に対向する一部分を除いて絶縁層19bで
覆われている。クランプ板19の外径は約316mm、
内径は約147mm、厚みは約6.4mmに設定されて
いる。また、クランプ板19の内円形状は図1(c)、
(d)に示したようにウエハ形状となっており、外周の
形状は円形状となっている。
【0018】このようなクランプ板19を作製するに
は、まずアルミニウムを用いて金属露出部分19cとな
る突起部を有するクランプ板19の本体19aを形成す
る。次に、本体19aの表面にアルマイト処理を施して
厚みが50μmの絶縁層19bを形成し、本体19aの
表面を絶縁層19bで覆う。この後、ウエハ14を載置
した際にウエハ14と接触するクランプ板19の下面の
絶縁層19bを削り、アルミニウムの本体19aを露出
させ、幅約1mmの本体19aの金属露出部分19cを
形成する(図1(b)参照)。
【0019】このように作製されたクランプ板19を備
えた実施例に係るプラズマエッチング装置10を使用
し、ウエハ14として直径が6インチ、厚みが625μ
mのJEIDA規格のSi基板上に厚みが200ÅのS
iO2 膜が形成され、該SiO2 膜上に厚みが4000
Åのポリシリコン膜が形成され、該ポリシリコン膜上に
レジストパターンが形成されたものを用意し、ウエハ1
4の前記ポリシリコン膜をエッチングする。ウエハ14
の被エッチング面を上にして下部電極13上に載置し、
次に上部電極12とクランプ板19とを支持しているセ
ラミックシールド20を降下させ、クランプ板19によ
りウエハ14を下部電極13側に押圧固定する。この
後、所定の真空度に設定した処理室11内にエッチング
ガスの導入路16から反応ガスを供給し、下部電極13
をアースする。その後、高周波電源22から上部電極1
2に高周波電力を印加することによりエッチングガスを
プラズマ化し、ウエハ14上の前記ポリシリコン膜をエ
ッチングし、レジストのパターン形状を前記ポリシリコ
ン膜に転写する。
【0020】なお、上記エッチング処理はHe(80s
ccm)を希釈ガスとしたHBr(120sccm)の
エッチングガスを用い、電極間距離を1.1cm、圧力
を350mTorrの条件下で周波数が13.56MH
zの交流電力を250w印加した。
【0021】図2は上記実施例に係るプラズマエッチン
グ装置10を用い、前記ポリシリコン膜をエッチングし
てポリシリコン電極を形成した場合の前記SiO2 膜の
絶縁性を調べるために、実施例に係る10枚のウエハに
おける2つの前記ポリシリコン電極間に5V、10V及
び15Vの高電圧を印加してデバイス試験を行ない、印
加電圧と不良品の発生率との関係を調べた結果を示した
グラフである。また、図3は比較例として従来のクラン
プ板29(図5)を備えたプラズマエッチング装置30
(図4)を用い、実施例の場合と同様にして印加電圧と
不良品の発生率との関係を調べた結果を示したグラフで
ある。
【0022】図2及び図3から明らかなように、比較例
の装置を用いた場合、通常の使用電圧である0〜5Vの
印加では不良品の発生率が約10%となり、また印加電
圧が10Vでは約8%の不良品が発生し、印加電圧が1
5Vでは約23%の不良品が発生し、全体の約40%が
不良品となった。一方、実施例の装置を用いた場合に
は、印加電圧が5Vでは不良品の発生率が0%であり、
また印加電圧が10Vではわずか2%程度であり、ほと
んどのものが正常であり、さらに印加電圧を15Vに上
げた場合においても不良品の発生率は約7%と少なかっ
た。このように、全体として不良品の発生率が大幅に低
減され、前記SiO2 膜の絶縁性が大幅に向上し、該S
iO2 膜の耐電圧が大幅に高められていることを確認す
ることができた。
【0023】以上説明したように実施例に係るプラズマ
エッチング装置10にあっては、クランプ板19の本体
19aが導電性の金属を用いて形成され、本体19aの
表面が下部電極13に対向する一部分を除いて絶縁層1
9bで覆われているので、エッチングの際、ウエハ14
をクランプ板19によって押圧固定することにより、金
属露出部分19cとウエハ14の被エッチング面とが接
触し、本体19aと前記被エッチング面とが導通する。
このため、該被エッチング面の電子がクランプ板19の
本体19a内に流れ込み、ウエハ14とクランプ板19
とが同電位となる。このため、プラズマを前記ウエハ上
とクランプ板19上との広い領域に拡散させることがで
き、前記被エッチング面におけるプラズマ密度を低くす
ることができる。この場合はプラズマの方向性が変わら
ないため、被エッチング膜の形状に悪影響を与えること
なく前記被エッチング面に当たるプラズマエネルギーを
小さくすることができ、該被エッチング面に与える衝撃
を小さくすることができる。
【0024】このように、該被エッチング面における電
子の滞留を少なく、かつ該被エッチング面に与える衝撃
を小さくすることができるため、Si基板上のSiO2
膜上に形成されたポリシリコン膜をエッチングする際の
前記SiO2 膜の膜厚が薄かったり、またパターンサイ
ズが小さかったりする場合においても、前記SiO2
の弱い部分に集中的に電子が侵入することがない。これ
により、該SiO2 膜における結晶格子の破壊及びプラ
ズマのトラップを防止し、エッチング終了後の前記Si
2 膜の変質を防止し、該SiO2 膜の絶縁性の低下を
防止することができ、該SiO2 膜の耐電圧を高めるこ
とができる。したがって、0〜15Vの電圧を印加して
該SiO2 膜の絶縁性を調べるデバイス試験において不
良品の発生率を低くすることができ、製造される製品の
信頼性を大幅に向上させることができる。
【0025】また、上部電極12に対向するクランプ板
19の表面は絶縁層19bで覆われているので、エッチ
ングの際に本体19aがエッチングされるのを防止する
ことができ、ウエハ14や装置が汚染されるのを防止す
ることができる。
【0026】なお、上記実施例では絶縁層19bをアル
マイトにより形成した場合を例にとって説明したが、絶
縁層19bをその他セラミック等により形成しても良
い。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るプラズ
マエッチング装置にあっては、クランプ板の本体が導電
性の金属を用いて形成され、前記本体の表面が下部電極
に対向する一部分を除いて絶縁層で覆われているので、
エッチングの際、ウエハを前記クランプ板によって押圧
固定することにより、前記本体を構成する導電性の金属
と前記ウエハの被エッチング面とを接触させることがで
き、前記本体と前記被エッチング面とを導通させること
ができる。これにより、該被エッチング面の電子を前記
クランプ板の前記本体内に流れ込ませることができ、前
記ウエハと前記クランプ板とを同電位にすることができ
る。このため、プラズマを前記ウエハ上と前記クランプ
板上との広い領域に拡散させることができ、前記被エッ
チング面におけるプラズマ密度を低くすることができ
る。この場合はプラズマの方向性が変わらないため、被
エッチング膜の形状に悪影響を与えることなく前記被エ
ッチング面に当たるプラズマのエッチングエネルギーを
小さくすることができ、該被エッチング面に与える衝撃
を小さくすることができる。
【0028】このように、該被エッチング面における電
子の滞留を少なく、かつ該被エッチング面に与える衝撃
を小さくすることができることにより、Si基板上のS
iO2 膜上に形成されたポリシリコン膜をエッチングす
る際の前記SiO2 膜の膜厚が薄かったり、またパター
ンサイズが小さかったりする場合においても、該SiO
2 膜の弱い部分に集中的に電子が侵入することがなく、
該SiO2 における結晶格子の破壊やプラズマのトラッ
プを防止することができる。これにより、エッチング終
了後の前記SiO2 膜の変質を防止することができ、該
SiO2 膜の絶縁性の低下を防止することができ、該S
iO2 膜の耐電圧を高めることができる。
【0029】したがって、0〜15Vの電圧を印加して
該SiO2 膜の絶縁性を調べるデバイス試験において不
良品の発生率を低くすることができ、製造される製品の
信頼性を大幅に向上させることができる。
【0030】また、前記上部電極に対向する前記クラン
プ板の表面は前記絶縁層で覆われているので、エッチン
グの際に前記本体がエッチングされるのを防止すること
ができ、前記ウエハや装置が汚染されることを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1の1】及び
【図1の2】(a)は本発明に係るプラズマエッチング
装置の実施例を示した模式的断面図であり、(b)、
(c)及び(d)は実施例に係るクランプ板を示した模
式的断面図、平面図及び底面図である。
【図2】実施例に係るプラズマエッチング装置を用い、
薄いSiO2 膜上のポリシリコン膜をエッチングした場
合の印加電圧と不良品の発生率との関係を調べた結果を
示したグラフである。
【図3】従来のプラズマエッチング装置を用い、薄いS
iO2 膜上のポリシリコン膜をエッチングした場合の印
加電圧と不良品の発生率との関係を調べた結果を示した
グラフである。
【図4】従来のプラズマエッチング装置を示した模式的
断面図である。
【図5】従来のクランプ板を示した模式的断面図であ
る。
【図6】(a)及び(b)はSi基板上にSiO2 膜が
形成され、さらにポリシリコン膜が形成され、その上に
レジストのパターンが形成されたウエハにおけるポリシ
リコン膜のエッチング工程を示した模式的断面図であ
る。
【図7】薄いSiO2 膜上に形成されたポリシリコン膜
を従来のプラズマエッチング装置を用いてエッチングし
た場合にプラズマがトラップする箇所を示した模式的断
面図である。
【符合の説明】
10 プラズマエッチング装置 12 上部電極 13 下部電極 16 エッチングガスの導入路 17 排気路 19 クランプ板 19a 本体 19b 絶縁層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチングガスの導入路、排気路、上部
    電極、下部電極及び該下部電極上にウエハを押圧固定す
    るクランプ板等を備えたプラズマエッチング装置におい
    て、前記クランプ板の本体が導電性の金属を用いて形成
    され、前記本体の表面が前記下部電極に対向する一部分
    を除いて絶縁層で覆われていることを特徴とするプラズ
    マエッチング装置。
JP5089563A 1993-04-16 1993-04-16 プラズマエッチング装置 Pending JPH06302555A (ja)

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JP (1) JPH06302555A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100335766B1 (ko) * 1999-10-26 2002-05-09 박종섭 웨이퍼 로딩용 플랜지 애노드
JP2002373887A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Ulvac Japan Ltd 高誘電体のエッチング装置
KR100399566B1 (ko) * 1995-05-19 2003-12-31 램 리서치 코포레이션 전극클램핑어셈블리및조립과그사용방법

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