JP3500178B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents
ドライエッチング方法Info
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Description
の微細加工に適用されるドライエッチング方法に関し、
特にシリコン系材料膜の加工断面形状をテーパ形状とす
るいわゆるテーパ加工を行う際、基板面内でテーパ形状
を均一化する方法に関する。
体デバイスの高集積化が進む中、その微細加工に用いら
れるドライエッチング技術に対する要求精度も厳しさを
増している。ドライエッチングにおける高い加工精度
は、通常は異方性加工により達成されると考えられてい
る。しかし、多層配線構造においては、下層配線パター
ンの段差に起因する上層配線膜のステップ・カバレージ
(段差被覆性)を改善したり、あるいは上層配線膜のエ
ッチング残渣の発生を防止する目的で、下層配線パター
ンの断面形状を意図的にテーパ形状とする場合がある。
含む反応ガスと酸素との混合ガスを用いたRIE(反応
性イオンエッチング)により行う方法が、特開平2−8
9310号公報に開示されている。この方法は、RIE
に際してシリコン(Si)のエッチング(SiBrOx
の生成)と酸化反応(SiOxの生成)とを所望の割合
で並行して進行させ、イオン入射の少ないパターンの側
壁面に堆積する酸化シリコン(SiOx)を利用して実
効的なエッチング・マスクの幅を漸次太らせながら、S
i層のテーパ加工を実現するものである。
ト電極に用いられるポリシリコン層のRIEに適用した
プロセス例を、図4および図5を参照しながら説明す
る。ここで用いた被エッチング試料20は、図4に示さ
れるように、シリコン基板21上に、下地絶縁膜として
ONO(酸化シリコン/窒化シリコン/酸化シリコン)
膜22が形成され、このONO膜22上にたとえばCV
D法によりポリシリコン層23が形成され、さらにこの
ポリシリコン層23上にレジスト・マスク24が形成さ
れたものである。
ラズマ・エッチング装置にセットし、HBr/O2混合
ガスを用いて上記被エッチング試料20のポリシリコン
層23のRIEを行う。
まで行った場合の状態を、図5に示す。このときのポリ
シリコン層23は、パターン側壁面上に形成されるSi
Oxを主体とした堆積物層25の過剰な側壁保護効果を
受け、テーパ形状を有するゲート電極23a,23bと
なる。
ング反応生成物の一部(以下、エッチング堆積物と称す
る。)を加工断面形状の制御に利用する系においては、
基板を冷却して該基板上における堆積物の蒸気圧を下げ
ることが、該エッチング堆積物の堆積を促進する上で有
効である。この冷却は、一般に冷媒循環用の冷却配管を
内蔵した基板載置電極を通じて行われている。さらに、
このときの冷却効率を高めるために、上記基板載置電極
には静電チャック機構、あるいはHeガス等の冷却用ガ
スを用いた補助冷却機構が設けられている場合が多い。
基板をその基板載置面に密着させることで、冷却効率の
向上を図るものである。この静電チャックの基板載置面
には、その中央に冷却用ガスを流出させるための開口が
設けられると共に、該開口を中心として放射状および同
心円状にガス流通溝が刻まれており、このガス流通溝に
たとえばHeガスを流すことにより、基板を裏面から冷
却するようになされている。
電極23a,23bの加工精度はデバイス特性に直接影
響を与えるため、このポリシリコン層23を上述のよう
にテーパ加工しようとする場合には、そのテーパ角を高
精度に制御する必要がある。それは、上記テーパ角の変
動によりたとえばゲート電極23a,23b直下のチャ
ネル長が変動したり、あるいはこれらゲート電極23
a,23b上に形成される上層配線膜(図示せず。)の
エッチング残渣の残り具合が基板上の場所により異な
り、結果的に過剰なオーバーエッチングが必要となって
信頼性の高い多層配線構造を得ることが難しくなるから
である。
行うプロセスにおいては、上記堆積物層25の厚さがテ
ーパ角を左右する要因となるため、エッチング堆積物の
堆積量を基板面内で均一化しなければならない。しかし
ながら、実際にエッチングを行ってみると堆積量の均一
化を達成することは困難であり、堆積量はしばしば図6
のグラフIIで示されるように基板の周辺部に向かうほ
ど低下する。
央部近傍と周辺部とでテーパ角が異なってしまう。すな
わち、周辺部では堆積物層25が厚く形成されているた
めにテーパ角の小さい(側壁面の傾斜の大きい)ゲート
電極23aが得られるが、周辺部では堆積物層25が薄
くしか形成されないのでテーパ角の大きい(側壁面の傾
斜の小さい)ゲート電極23bが形成される。
よりも周辺部において低く、周辺部においてエッチング
堆積物の堆積が促進されないことに起因している。すな
わち、一般に静電チャックの基板載置面の直径は、基板
(ウェハ)のオリエンテーション・フラット部からはみ
出さない様に基板の直径より若干小とされている。ま
た、上記基板載置面に刻まれるガス流通溝の形成範囲も
当然のことながらこの基板載置面の内側にあり、しかも
ガス流が中心から外周側へと向かっているために基板の
周辺部では冷却用ガスが昇温する。したがって、基板の
周辺部では中央部近傍に比べて十分な冷却が行われず、
堆積物層25が薄くなり、結果的にゲート電極23bの
テーパ角が大きくなるのである。
でのテーパ形状を均一に制御することが可能なドライエ
ッチング方法を提供することを目的とする。
チング方法は、上述の目的を達成するために提案される
ものであり、ドライエッチング装置のエッチング・チャ
ンバ内で少なくともフッ素系化学種以外のハロゲン系化
学種と酸素系化学種とを含むプラズマを用い、被エッチ
ング領域に酸化シリコン系のエッチング反応生成物の一
部(エッチング堆積物)を堆積させながら基板上のシリ
コン系材料膜のエッチングを行う際に、前記基板の周辺
部に配設されるチャンバ内部構成部材の表面と前記プラ
ズマとの接触により生成するスパッタ生成物に由来する
堆積性物質(以下、スパッタ堆積物と称する。)を、前
記エッチング堆積物と共に前記被エッチング領域に堆積
させながらエッチングを行うものである。
l系化学種,Br系化学種,I系化学種である。また、
シリコン系材料膜とは、典型的には単結晶シリコン膜、
ポリシリコン膜、シリサイド膜、ポリサイド膜である。
は、少なくともその一部が酸化シリコン、シリコン系化
学種、酸素系化学種の少なくともいずれかをスパッタ放
出し得る材料にて構成されたものを用いることができ
る。かかる材料としては、たとえばAlOx,Si,S
iOx,SiNx,SiON,SiCを用いることがで
きる。
が1×1011/cm3以上であるいわゆる高密度プラ
ズマを用いた場合に、特に優れた結果をもたらす。かか
る高密度プラズマとしては、ECR(電子サイクロトロ
ン共鳴)プラズマ、ヘリコン波プラズマ、ヘリカル共振
プラズマ、ICP(誘導結合プラズマ)等を用いること
ができる。
板の周辺部に配設されるチャンバ内部構成部材の表面か
ら供給されるため、その堆積プロファイルは図3のグラ
フIで示されるように、基板の周辺部ほど多く、中心に
向かうほど少なくなる。しかし、前述したエッチング堆
積物の堆積プロファイルは、グラフIIで示されるよう
にスパッタ堆積物のそれとは逆である。したがって、エ
ッチング堆積物とスパッタ堆積物との両方 (総堆積物)
を堆積物層の形成に利用すれば、両者の堆積プロファイ
ルが互いに相殺され、グラフIIIで示されるような平
坦な堆積プロファイルが得られる。したがって、基板面
内で配線パターンのテーパ角が均一化される。
の構成材料は、SiOx,Si系化学種あるいはO系化
学種の少なくともいずれかをスパッタ放出するので、ス
パッタ堆積物としてはエッチング堆積物とほぼ同組成の
SiOx系の堆積物が得られる。ここで、Si系化学種
はプラズマ中のO系化学種と反応することにより、また
O系化学種は被エッチング物であるSi系材料膜と反応
することにより、いずれもSiOx系の堆積物を与え
る。したがって、基板面内で均一な量のSiOx系の堆
積物が均一なテーパ加工に寄与することになる。
用いれば、チャンバ内部構成部材からのスパッタ効率が
向上し、基板の外周部における堆積物の補充が容易とな
る。
する。
マイクロ波プラズマ・エッチング装置を用いたポリシリ
コン・ゲート電極加工において、石英ベルジャー内にお
けるECR面の位置を最適化することにより、その内壁
面から効率良くSiOxを供給した例である。
た有磁場マイクロ波プラズマ・エッチング装置の構成例
を図1に示す。この装置の基本的な構成要素は、2.4
5GHzのマイクロ波を発生するマグネトロン1、マイ
クロ波を導く矩形導波管2及び円形導波管3、上記マイ
クロ波を利用してECR放電により内部にECRプラズ
マPを生成させるための石英ベルジャー4、上記円形導
波管3と上記ベルジャー4とを周回するように配設され
8.75×10−2Tの磁場強度を達成できるソレノイ
ド・コイル5、上記ベルジャー4に接続され矢印A方向
に高真空排気される処理チャンバ6、該処理チャンバ6
と上記ベルジャー4へ処理に必要なガスをそれぞれ矢印
B1、B2方向から供給するガス導入管7、基板10を
載置するための基板載置電極8、この基板載置電極8を
上下動可能にチャンバ内で支持するための支柱12等で
ある。
ブ14が設けられており、その先の図中矢印D方向には
たとえば図示されない真空ロードロック室が接続されて
いる。
ないチラーから供給される冷媒を矢印C1方向から矢印
C2方向に循環させるごとく埋設される冷却配管11
と、基板10を静電力で吸着保持する静電チャック9
と、上記基板載置電極8と上記静電チャック9とに挿通
され、矢印G方向から導入されるHeガス等の冷却用ガ
スを該静電チャック9の基板載置面の中央に設けられた
開口17から基板10の裏面に沿って流出させる補助冷
却配管15を備える。また、支柱12には、基板10に
RFバイアスを印加するために図示されない整合回路等
を介してRF電源13が接続されている。
段コイル5aと下段コイル5bから構成され、この両コ
イル5a,5bの各々へ供給する電流の制御を通じて石
英ベルジャー4内の磁界強度分布を変化させ、これによ
りECR面16の位置を最適化するようになされてい
る。
さが10cmとなるように上段コイル5aと下段コイル
5bの各動作電流を設定した後、基板10として前出の
図4に示した被エッチング試料20を基板載置電極8に
載置保持した。この状態で、一例として下記の条件によ
るエッチングを行った。
層23のエッチングに伴いSiBrx,SiOx等の組
成を有するエッチング反応生成物が生成した。ここで、
SiBrxの一部は酸化されてSiOxもしくはSiB
rxOy等に変化し、もともと生成していたSiOxと
共にエッチング堆積物となった。このエッチング堆積物
の堆積量は、基板10の周辺部において少なくなってい
た。
16とが接触する部分からは、SiOx、Si*(シリ
コン・ラジカル)、O*(酸素ラジカル)等のスパッタ
生成物が矢印Eで示されるように放出され、そのままあ
るいはECRプラズマP中の化学種と反応してSiOx
を主体とするスパッタ堆積物を生成した。このスパッタ
堆積物の堆積量は、基板の周辺部に向かうほど多くなっ
た。
堆積物の堆積量の総和が基板面内でほぼ均一となった。
たゲート電極23aのテーパ角は、基板の中央部近傍、
周辺部のいずれにおいても均一となった。さらに、この
ゲート電極23a上でたとえば2層目ポリシリコン層か
らなる上層配線パターンをRIEにより形成する際に
も、エッチング残渣が生じず、信頼性の高い多層配線構
造を形成することができた。
たが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではな
い。たとえば、上述の実施例ではドライエッチング装置
としてRFバイアス印加型の有磁場マイクロ波プラズマ
・エッチング装置を用いたが、この代わりにヘリコン波
プラズマ・エッチング装置、誘導結合プラズマ・エッチ
ング装置、ヘリカル共振器型プラズマ・エッチング装置
等の高密度プラズマを生成可能なエッチング装置を用い
ても良い。
ベルジャーを例示したが、これら以外にもプラズマとの
接触により基板の中心に対して対称に、しかも周辺部に
おいて相対的に多くのスパッタ堆積物を堆積させ得る組
成、形状または配置を有する部材を適宜選択して用いる
ことができる。たとえば、スパッタ堆積物をAlOx,
Si,SiOx,SiNx,SiON,SiC等の材料
からなるウェハ・カバーやウェハ・クランプから供給す
るようにしても良い。
ング条件の細目等が適宜変更可能であることは、言うま
でもない。
明のドライエッチング方法によれば、基板面内の総堆積
物の堆積量を均一とし、基板面内でのテーパ形状のバラ
つきを解消することができる。このため、テーパ形状に
加工されたシリコン系材料膜をたとえば配線パターンと
して用いるデバイスにおいて、デバイス特性が基板面内
で均一となる。また、下層配線パターンがかかる均一な
テーパ形状に加工された場合には、上層配線パターンの
加工精度も向上する。このため、多層配線構造を有する
半導体デバイスの製造歩留りおよび信頼性が向上する。
て、石英ベルジャーにECR面を接触させた状態を模式
的に示す断面図である。
良好なテーパ形状の一例を模式的に示す断面図である。
グ堆積物、スパッタ堆積物、総堆積物の堆積量の基板直
径方向の分布図である。
いて用いられる被エッチング試料の構成例を模式的に示
す断面図である。
ーパ形状の基板面内における差異を模式的に示す断面図
である。
基板直径方向の分布図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ドライエッチング装置のエッチング・チ
ャンバ内で少なくとも塩素系化学種または臭素系化学種
またはヨウ素系化学種のうちいずれか一の化学種と酸素
系化学種とを含むプラズマを用いて、基板上のシリコン
系材料膜の被エッチング領域に酸化シリコン系のエッチ
ング反応生成物の一部を堆積させながら該シリコン系材
料膜のエッチングを行うドライエッチング方法におい
て、前記エッチング・チャンバは、 酸化シリコン、シリコン
系化学種、酸素系化学種の少なくともいずれかをスパッ
タ放出し得る材料にて構成され、前記エッチングは、前記エッチング・チャンバ内に前記
プラズマを発生させるコイルの動作電流を、前記エッチ
ング・チャンバ内に前記プラズマとの接触により生成す
るスパッタ堆積物に由来する堆積性物質が、前記エッチ
ング反応生成物と共に前記被エッチング領域に堆積する
ことにより前記被エッチング領域の全面に亘って略均一
な堆積物層を形成し得る値に設定した後に行うことを特
徴とする ドライエッチング方法。 - 【請求項2】 前記プラズマは、そのイオン密度が1×
1011/cm3以上であることを特徴とする請求項1
記載のドライエッチング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00343694A JP3500178B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | ドライエッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00343694A JP3500178B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | ドライエッチング方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07211696A JPH07211696A (ja) | 1995-08-11 |
JP3500178B2 true JP3500178B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=11557314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00343694A Expired - Lifetime JP3500178B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | ドライエッチング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3500178B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998006126A1 (fr) * | 1996-08-07 | 1998-02-12 | Hitachi, Ltd. | Procede et dispositif d'attaque chimique a sec |
JP3333177B2 (ja) * | 2000-06-19 | 2002-10-07 | 株式会社半導体先端テクノロジーズ | プラズマエッチング装置及びプラズマエッチング方法 |
-
1994
- 1994-01-18 JP JP00343694A patent/JP3500178B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07211696A (ja) | 1995-08-11 |
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