JPH06300708A - フィルム欠損部検査装置 - Google Patents

フィルム欠損部検査装置

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Publication number
JPH06300708A
JPH06300708A JP17627293A JP17627293A JPH06300708A JP H06300708 A JPH06300708 A JP H06300708A JP 17627293 A JP17627293 A JP 17627293A JP 17627293 A JP17627293 A JP 17627293A JP H06300708 A JPH06300708 A JP H06300708A
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JP
Japan
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film
light
scanning
sensor
time
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17627293A
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English (en)
Inventor
Isao Nakazawa
勲 中澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム縁の切れ状態および折れ状態を判別
する。 【構成】 光源3からの光線2を反射して、フィルム1
の上下方向に走査する回転ミラー4を設ける。フィルム
1の縁外に、フィルム1による光線2の反射光と、フィ
ルム1の縁外を通過する通過光とを受光する光位置検出
素子5を設ける。光位置検出素子5には増幅回路6を接
続する。増幅回路6に信号処理回路7を接続し、反射光
用の光位置検出素子が受光する反射光の位置と、通過光
用の光位置検出素子が受光する反射光の位置とを比較し
て、フィルム1の折れ状態、切れ状態を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光式パトローネフィ
ルムのフィルムの切れ、折れ等の欠損部を検出する検査
装置に係り、特にフィルム縁の欠損を確実に検出でき、
同時に切れ、折れ等の切損状態を識別できるフィルム欠
損検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロールフィルムを切断して所定幅のフィ
ルムを製造する場合、フィルムの両ヘリに切断加工時の
切れ(切れ込み)や折れ(屈曲変形)等の欠損部が生じ
やすい。従来、かかる欠損部を検出するフィルム欠損検
出装置としては、特開昭64−84139号公報に開示
されている。
【0003】図29は、上記検出装置を示すもので、レ
ーザ光源41からのレーザ光線42を反射する回転ミラ
ー43と、回転ミラー43で反射したレーザ光線42を
受けてフィルム40面にほぼ垂直に入射させる凹面鏡4
4と、フィルム40からの測定光45の中心光を受ける
中心光センサおよび中心光センサの周りに環状に配置し
た回析光センサからなる受光手段46に測定光45を導
く凹面鏡47とからなっている。
【0004】上記検出装置において、回転ミラー43と
凹面鏡44により、レーザ光源41からのレーザ光線4
2をフィルム40の面にほぼ垂直に入射し、その幅方向
に走査する。この時、フィルム40のヘリにおける切れ
や折れ等の欠損部にレーザ光線42が当たると、レーザ
光線42は散乱を受けたフィルム40からの透過光とな
り、凹面鏡47により中心光センサ、回析光センサから
なる受光手段46に投射され、各欠損に対する回析像の
最大値の信号を検出し、欠損部を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、フィルムの縁
に切れ込みが生じていると、撮影時の巻き上げ際に、そ
の部分から切断が生じる。そのため、僅かな切れ込み検
出し、不良品として排除する必要がある。しかし、フィ
ルムの縁が折れ(屈曲変形)ているときは、折れの状態
がフィルムの撮影面に影響しない範囲内であれば品質上
問題がない。
【0006】しかし、欠損部のうち、折れた部分は変形
によってフィルムの縁から内側に僅かに後退した状態と
なっているので、フィルムの検査時に、従来技術のよう
に、フィルム40面に垂直に測定光45を照射すると、
折れによる後退部分が切れ込み部分と同様に測定され
る。したがって、従来技術では、折れによる変形と切れ
込みとの区別ができないため、良品レベルのフィルムの
折れのものまで不良品として排出してしまい、そのため
自動化ラインにおいて歩留りが低下し、重大な問題とな
っていた。
【0007】本発明は、従来技術の問題点に鑑みてなさ
れたもので、フィルムの欠損を確実に検出するとともに
その欠損状態を同時に区別し、それぞれに対応した判定
手段を用いて不良品を検出し得るようにしたフィルム欠
損部検査装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフィルム欠損部検査装置は、図1の概略構
成図に示すように、フィルム1の欠損部よりも小さいス
ポット光の光線2をフィルム1面に照射する光源(点光
源)3と、光源3からの光線2をフィルム1面の1方向
に走査する回転ミラー4と、フィルム1面の縁部からの
反射光および上記縁部外を通過した通過光を受光すると
ともに反射光の受光の後に通過光を受光するように配置
した光位置検出素子5と、光位置検出素子5の出力を増
幅する増幅回路6と、増幅回路6の出力からフィルム1
面の欠損部の種類およびその大きさを判定する信号処理
回路7とから構成した。
【0009】
【作用】上記構成による作用を図2(A)、(B)を用
いて説明する。なお、以下においては、光位置検出素子
5にラインセンサ5を用いて説明する。点光源3からの
光線2を回転ミラーを介してフィルム1の縁に照射し、
かつフィルム1面の上下方向に走査する。この時、フィ
ルム1に当たって反射した反射光2aとフィルム1に当
たらないでフィルム1の縁外を通過する通過光2bをラ
インセンサ5で検出する。
【0010】まず、図2(A)で示すように、走査開始
位置では、反射光2aのみがラインセンサ5の所定の位
置に受光される。したがって、光線2はフィルム1で遮
光され、通過光2bはラインセンサ5で検出されない。
次に、回転ミラーを用いて光線2を走査すると、ライン
センサ5は、フィルム1に光線2が照射されている間で
反射光2aを受光し、その受光位置は、フィルム1への
照射位置とフィルム1の形状に応じて変化する。そし
て、フィルム1が正常のとき、通過光2bは、セインセ
ンサ5の所定の位置に受光される。
【0011】フィルム1の欠損状態は、上記反射光2a
によるラインセンサ5の入射位置の変化と通過光2bの
受光位置により検査される。例えば、光線2を照射して
いる部分が切れている場合、本来反射すべき光線2が反
射光2aとならず、通過光2bとなるため、図2(B)
に示すように、ラインセンサ5には反射光2aが受光さ
れる位置に入射せず通過光2bが所定の位置から外れた
所に入射する。一方、フィルム1が折れている場合は、
図示しないが、反射光2aの反射角が異なるため切れの
場合と異なる状態でラインセンサ5に受光される。その
ため、切れ状態と折れ状態の判別が可能になるととも
に、切れている状態を判定して不良品の検出が可能とな
る。
【0012】
【実施例1】図3は、本発明の実施例1を示す斜視図、
図4および図5は本発明の実施例1における光線の走査
方法を示す説明図および処理回路を示す回路構成図であ
る。図3において、11はフィルムパトローネ12を載
置する回転テーブルで、回転テーブル11上には、フィ
ルムパトローネ12を保持固定する保持具13が設けら
れている。回転テーブル11の外周面付近には、その外
周面と対向するように基台14が配置されている。
【0013】基台14の回転テーブル11と対向した反
対側の側面には、ロッド15aを基台14上で回転テー
ブル11方向に突出させたシリンダ15が固定され、ロ
ッド15aの先端には、基台14上を摺動自在な支持板
16が取り付けられている。支持板16上にはステージ
17が設けられ、ステージ17上にコの字型治具18が
設けられている。
【0014】コの字型治具18は、立設部材19とこの
立設部材19の上部および下部において、それぞれ回転
テーブル11の方向に延在して設けた上側アーム20お
よび下側アーム21により形成されており、この上側ア
ーム20と下側アーム21は、フィルム1の幅より広い
間隔を有して設けられている。立設部材19の中央に
は、フィルム1に光線を照射する光源22が固着されて
おり、光源22のスポット光は、フィルム1の検出すべ
き切れよりも小さく設定されている。
【0015】上側アーム20の先端下面には、光位置検
出素子としてのラインセンサが設けられている。ライン
センサは、反射光用のラインセンサ23aと通過光用の
ラインセンサ23bとを並べて構成され、通過光用のラ
インセンサ23bの方が、上側アーム20の先部側に設
けられている。すなわち、光源22側のフィルム1の面
をフィルム前面とすると、フィルム1の欠損部を検査す
るとき、反射光用のラインセンサ23aがフィルム前面
側に、通過光用のラインセンサ23bがフィルム後面側
に位置するように設けられている。また、下側アーム2
1の上面にも、上側アーム20と同様に、反射光用のラ
インセンサ24aと通過光用のラインセンサ24bが並
べて配置されている。反射光用のラインセンサ23a,
24aおよび通過光用のラインセンサ23b,24b
は、CCD駆動装置25に接続し受光可能にされてい
る。
【0016】さらに、上側アーム20には、光源22と
フィルム1との間で、光源22からの光線を図4に示す
ようにフィルム前面に導く回転ミラー26が上側アーム
20の下面に取り付けた取付部材27を介して設けら
れ、回転ミラー26の回転によりフィルム前面の内側か
ら上、下縁まで走査し得るように配置されている。コの
字型治具18は、フィルム1の上部、下部をそれぞれ1
走査する毎に横方向を走査するために移動され、この移
動は上記ステージ17により行われる。そして、走査時
のセットおよび検査終了後にフィルム1からのコの字型
治具18の離脱はシリンダ15により行われる。
【0017】29は、フィルム1の上部を検査するとき
と、下部を検査するときに切り替える切り替えスイッチ
である。切り替えスイッチ28には、反射光用切り替え
スイッチ部29aと通過光用切り替えスイッチ部29b
が設けられ、反射光用のラインセンサ23a,24aは
反射光用切り替えスイッチ部29aを介して反射光増幅
回路30に接続されるとともに、通過光用のラインセン
サ23b,24bは通過光用切り替えスイッチ部29b
を介して通過光増幅回路31に接続されている。
【0018】反射光増幅回路30および通過光増幅回路
31は、処理回路32に接続されてるいる。処理回路3
2には、図5に示すように、反射光増幅回路30に接続
した微分回路33が設けられ、微分回路33は、反射光
増幅回路30からの出力信号Dを微分し、その出力信号
Eを入力するウィンドコンパレータ34に接続されてい
る。ウィンドコンパレータ34には、2個の基準電源3
5,36が接続され、、基準電源35,36の出力F−
1,F−2と出力信号Eとによりフィルムの折れ、切れ
を判断し、それに基づいて出力された信号Gは切り替え
スイッチ37に接続される。
【0019】切り替えスイッチ37には、折れ用基準電
源38と切れ用基準電源39が接続され、折れ用基準電
源38の出力J−1あるいは切れ用基準電源39の出力
J−2を出力信号Gによる切り替えスイッチ37の切り
替えにより、切り替えスイッチ37に接続され比較器4
1に出力Kとして入力する。
【0020】一方、通過光増幅回路31には、距離計算
部40が接続されている。距離計算部40は、通過光増
幅回路31の出力信号Hにより通過光用のラインセンサ
23b(24b)への入射距離を求め、その出力信号I
を前記比較器41に入力する。比較器41は、出力K、
信号Iとにより、フィルムが良品の範囲内か否かを判断
し、出力信号Lを出力する。
【0021】次に、上記構成の作用を説明する。まず、
ステージ17を介してコの字型治具18をフィルム1の
左すみに移動する。次に、図4に示すように光源22か
らの光線を回転ミラー26に照射し、回転ミラー26を
回転することにより上記光線をフィルム前面上部の検査
開始位置から縁まで走査する。この走査中に、フィルム
で反射した反射光は、反射光用のラインセンサ23aで
受光され、その出力信号は反射光増幅回路30で増幅さ
れる。一方、フィルム縁上を通過した通過光は、通過光
用のラインセンサ23bで受光され、その出力信号は通
過光増幅回路31で増幅される。
【0022】図6は、正常なフィルム1を走査した場合
を示す説明図、図7(a)は反射光用のライセンサ23
aへの入射位置と走査時間との関係を示すグラフ、図7
(b)は通過光用のライセンサ23bの入射位置と走査
時間との関係を示すグラフである。なお、以下の図にお
いて、tを走査開始時刻、tを走査終了時刻、tα
を通過作用のライセンサ23bに入射開始時刻とする。
【0023】今、走査開始時刻tのとき、反射光用の
ライセンサ23aには反射光がAの位置に入射し、走
査終了時刻tの直前まで通過光用のライセンサ23b
には入射しない。そして、走査終了時刻tでは、反射
光用のライセンサ23aの入射位置がAに、通過光用
のライセンサ23bの入射位置がBになる。このとき
の走査経過時間tと反射光用のラインセンサ23aの入
射位置との関係をグラフにすると、図7(a)に示すよ
うにある傾きをもった波形として表される。また、通過
光用のラインセンサ23bには、正常なフィルム1のた
め、その入射位置が図7(b)に示すようにグラフに表
れない。
【0024】次に、フィルム1の縁部が折れている時の
状態を図8〜図11に示す。図8、図9(a),(b)
は、右側に折れている時の状態を図6、図7(a),
(b)と同等の条件で示したものである。フィルム1が
折れている部分を照射するときの時刻をt、反射光用
のランセンサ23aに入射しなくなる時刻をtとす
る。
【0025】時刻tからtとき、フィルム1は、折
れていないため正常な場合と同じである。時刻tから
の時、波形の傾きは、フィルム1の折れた部分の傾
いた大きさに応じてプラス側に大きくなる。また、通過
光用のライセンサ23bには、時刻tで入射し(入射
位置B)、時刻tまで入射される。そして、その幅
は図9(b)に示すようにB2−B3となって表され、
この幅が折れ量に比例する。
【0026】図10、図11(a),(b)は、左側に
折れているときの状態を示す。図8と同様に時刻t
らtのときは、正常な場合と同じである。時刻t
らtでは、波形の傾きは、フィルム1の折れ部が傾い
た大きさに応じてマイナス側に大きくなる。また、通過
光用のライセンサ、23bには、時刻tからtまで
入射する。そして、その幅は、図11(b)に示すよう
に入射位置B2,B3として表わされ、この幅が折れ量
に比例する。以上にように、フィルム1が折れていると
きは、図9(a)、図11(a)に示すように波形の傾
きに異常が表され、また折れ量は、図9(b)、図11
(b)に示すように通過用光のライセンサ23bに入射
した幅に比例して表される。
【0027】図12、図13(a),(b)は、フィル
ム1の縁部が切れているときの状態を図6、図7
(a),(b)と同様の条件で示したものである。フィ
ルム1が、切れている部分を照射した時刻をt、この
時の通過光用のライセンサ23bの入射位置をB1とす
る。
【0028】時刻tからtの時は、正常な場合と同
じである。時刻tでフィルム1の欠損のため、図13
(a)のように入射光用のラインセンサ23aに入射し
なくなる。また、通過用光のラインセンサ23bには時
刻tからtまで入射する。そして、その幅は、図1
3bに示すようにB1−B3として表され、この幅が切
れ量に比例する。つまり、フィルム1が切れているとき
は、図13(a)に示すように波形の傾きは正常の時と
同じとなり、切れている量は、図13(b)に示すよう
に通過光用のラインセンサ23bに入射した幅に比例し
て表される。
【0029】上記の関係から、反射光用のラインセンサ
23aの増幅された出力信号Dを微分することにより傾
きをもとめ、この傾きがある一定の範囲内にあるか否か
を基準電源35,36の出力F−1,F−2によりウィ
ンドコンパレータ34で判断する。この結果から、フィ
ルム1が折れているか切れているかを判断する。そし
て、それに応じて出力された信号Gにより切り替えスイ
ッチ37が切り替わり、折れ用基準電源38の出力J−
1あるいは切れ用基準電源の出力J−2のいずれかが、
出力として比較器41に入力される。
【0030】一方、透過光用のライセンサ23bの出力
信号を増幅した出力信号Hは、距離計算部40に入力さ
れ、距離計算部40で入射した距離を示す。出力信号I
に変換され、比較器41に入力される。そして、比較器
41で基準電源の出力Kを用いて、折れ状態を判断し、
折れ状態の場合は、その長さが良品内の範囲内から否か
を信号Iを用いて判断する。次に、フィルム1の下部を
入射光用のライセンサ24a、通過光用のラインセンサ
24bを用いて検査する。そして、コの字型治具18を
右方向に移動し、フィルム1の上部、下部を右端まで走
査して検査する。
【0031】上記例では、図7(a)、図9(a)、図
11(a)を直線で表示してあるが、光線の走査速度に
よって任意な波形になっても同様な効果が得られる。ま
た、ライセンサを入射光用のライセンサ23a、通過光
用のライセンサ23bの2個に分けた場合を挙げたが、
1個のライセンサを用いても同等の効果が得られる。こ
れより一つの光源22でフィルム1の上端、下端の全体
を検査することが可能となり、折れ状態の判断ととも
に、折れ状態が良品レベルが否かを判断することができ
る。
【0032】
【実施例2】図14は、本発明の実施例2の要部を示す
斜視図、図15は本実施例における光線の走査方法を示
す説明図、図16は、本実施例で用いた反射光用のセン
サを示す正面図である。なお、本実施例の構成要素であ
る回転テーブル、パトローネフィルム12の保持具、基
台、シリンダ、ステージ、増幅回路、処理回路等の実施
例1と同様であるので、その図示を省略してある。
【0033】コの字型治具18は、実施例1と同様に形
成され、ステージ上に設けられている。コの字型治具1
8の上側アーム20および下側アーム21の先部下部に
は、それぞれ通過光のライセンサ23b,24bが設け
られ、フィルム1の検査時にフィルム後面側に配置され
るようになっている。
【0034】上側アーム20と下側アーム21の間に
は、回転ミラー取付け部材45が固着されている。回転
ミラー取付け部材45には、回転ミラー26がコの字型
治具18の立設部材19中央に設けた光源と対向するよ
うに取付けられ、回転ミラー26の回転により光源から
の光線を上方向および下方向に導くように設けられてい
る。回転ミラー26の上方および下方には、回転ミラー
26からの光線をフィルム1の前面へ垂直に照射し得る
ように設定配置した移動ミラー46a,46bが設けら
れている。移動ミラー46a,46bは、回転ミラー取
付け部材45に形成した上下方向の長孔45a,45b
を挿通して設けた支持部材(図示省略)を介して、回転
ミラー取付け部材45の回転ミラー26を配置した反対
側に設けた上、下両センサ取付け部材47a,47bに
それぞれ取付けられている。
【0035】上センサ取付け部材47a、下センサ取付
け部材47bの先部側面には、それぞれ反射光用のセン
サ49,50が取付けられ、フィルム1の検査時にフィ
ルム1の前面側に配置されるようになっている。反射光
用のセンサ49,50には、図16に示すように、移動
ミラー46a,46bからの光線を通過させる穴49
a,50aを中心に設けた2次元CCDが用いられてい
る。上記各上下両取付部材47a,47bは、そけぞれ
フィルム1を上下方向に走査し得るように、移動ミラー
46a,46bおよび反射光用のセンサ49,50と一
体となって、図示を省略した駆動源により上下方向へ移
動自在に設けられている。
【0036】次に、上記構成の作用を説明する。まず、
図示を省略したステージを介してコの字型治具18をフ
ィルム1の左すみに移動する。次に、図15に示すよう
に、光源22からの光線を回転ミラー26、移動ミラー
46aで反射するとともに、反射光用のセンサ49に設
けた穴49aを通過させてフィルム1の前面に照射す
る。この光線の照射に際し、上センサ取付け部材47a
を移動させ、フィルム1の切断加工時にフィルム1の縁
に欠損部が生じる範囲を含むように、フィルム1の縁か
ら約3mmの位置となる検査開始位置に光線を照射でき
るように移動ミラー46a、反射光用のセンサ49を配
置する。その後、上センサ取付け部材47aを上(フィ
ルム1の上縁)方向に移動し、上記検査開始位置から上
縁まで光線を走査する。この走査中に、フィルム1に異
常があると、フィルム1で反射した反射光は反射光用の
センサ49で受光されるとともに、フィルム1の縁上を
通過した通過光は通過光用のラインセンサ23bで受光
され、その出力信号を増幅回路で増幅した後、処理回路
に入力されて欠損の種類、良品および不良品が判定され
る。
【0037】上記走査の様子をフィルム1の状態に応じ
て図17〜図28に示す。なお、以下の図において、走
査開始時刻をt、走査終了時刻をt、通過光用のラ
インセンサ23bに入射した時刻をtαとする。図17
から図19は、正常なフィルム1の場合を示す。フィル
ム1の面で反射した反射光の光線は、図18に示すよう
に反射光用のセンサ49の穴49aに戻る。そのため、
センサ49には入射しない。図19(a)は、走査時間
と反射光用のセンサ49に入射した光線の軌跡との関係
をグラフ化したもので、センサ49に光線が入射しない
ため、何も現れない。また、図19(b)は、走査時間
と通過光用のラインセンサ23bとの関係を示したもの
で、図19(a)と同様に何も現れない。
【0038】図20から図25は、フィルム1が折れて
いる場合を示す。図21および図24は、センサ49に
入射した光線の軌跡を示したものである。走査開始時刻
から折れ部走査開始時刻tまでは、正常な場合と
同様である。時刻tから時刻tαにおいて、前記セン
サ49には、フィルム1の折れ量に比例して入射する。
図21では、入射した光線の軌跡が直線になっている
が、折れ具合によっては、図24のように曲線上の軌跡
となる。このときの走査時間とセンサ49に入射した光
線の軌跡をグラフ化すると、図22(a)および図25
(a)のように折れ量に応じた波形が現れる。
【0039】一方、図22(b)および図25(b)
は、上記走査時間とラインセンサ23bに入射した光線
の軌跡をグラフ化したもので、時刻tαから時刻t
おいてラインセンサ23bに光線が入射した幅B2−B
3に応じて波形が現れる。そして、この幅は、フィルム
1の折れ量に比例する。
【0040】従って、フィルム1が折れているか否か
は、図22(a)、図25(a)に示すようにセンサ4
9面に現れる。また、フィルム1が変形していても確実
に検出できる。
【0041】図26から図28は、フィルム1が切れて
いるときの状態を示す。時刻tαでフィルム1が切れて
いる所を走査すると、時刻tαまでは反射光がセンサ4
9の穴49aを通り、時刻tα後は反射物が無くなるた
め、センサ49にはいずれも入射せず、正常のフィルム
1の場合と同様に、図27および図28(a)のように
なる。
【0042】一方、時刻tαからtにおいてラインセ
ンサ23bに通過光が入射して図28(b)のようにな
り、その幅B2−B3はフィルム1の切れ量に比例す
る。これにより、切れ状態が検出できる。
【0043】フィルムの下縁も、反射光用のセンサ50
および通過光用のラインセンサ24bを用い、上記と同
様に検査する。そして、コの字型治具18を右方向に移
動し、フィルム1の上縁、下縁を右端まで走査して欠損
箇所を検出する。
【0044】木実施例によれば、反射光用のセンサ4
9,50を2次元にすることにより、フィルム1の折れ
ているときの折れ方向がどのようになっていても検出可
能となり、欠損の区別が格段に向上する。
【0045】
【発明の効果】以上にように、本発明によれば、反射光
と通過光の両方を用いることにより、欠損部の折れ状態
あるいは切れ状態とを独立に検出し、良品あるいは不良
品の判別が可能となり、製品歩留りを向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成図である。
【図2】本発明のフィルム欠損部検査装置によるフィル
ム走査状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例1を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例1によるフィルムの走査状態を
示す説明図である。
【図5】本発明の実施例1の処理回路を示すブロック図
である。
【図6】本発明の実施例1による正常なフィルムの走査
状態を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例1による正常なフィルムの走査
時のラインセンサへの入射位置と走査時間との関係を示
すグラフ図である。
【図8】本発明の実施例1による折れたフィルムの走査
状態を示す説明図である。
【図9】本発明の実施例1による折れたフィルムの走査
時のラインセンサへの入射位置と走査時間との関係を示
すグラフ図である。
【図10】本発明の実施例1による折れたフィルムの走
査状態を示す説明図である。
【図11】本発明の実施例1による折れたフィルムの走
査時のラインセンサへの入射位置と走査時間との関係を
示すグラフ図である。
【図12】本発明の実施例1による切れたフィルムの走
査状態を示す説明図である。
【図13】本発明の実施例1による切れたフィルムの走
査時のラインセンサへの入射位置と走査時間との関係を
示すグラフ図である。
【図14】本発明の実施例2を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施例2によるフィルムの走査状態
を示す説明図である。
【図16】本発明の実施例2の入射光用のセンサを示す
正面図である。
【図17】本発明の実施例2による正常なフィルムの走
査状態を示す説明図である。
【図18】本発明の実施例2による正常なフィルムの走
査時における入射光用のセンサへの入射状態を示す説明
図である。
【図19】本発明の実施例2による正常なフィルムの走
査時のセンサへの入射位置と走査時間との関係を示すグ
ラフ図である。
【図20】本発明の実施例2による折れたフィルムの走
査状態を示す説明図である。
【図21】本発明の実施例2による折れたフィルムの走
査時における入射光用のセンサへの入射状態を示す説明
図である。
【図22】本発明の実施例2による折れたフィルムの走
査時のセンサへの入射位置と走査時間との関係を示すグ
ラフ図である。
【図23】本発明の実施例2による折れたフィルムの走
査状態を示す説明図である。
【図24】本発明の実施例2による折れたフィルムの走
査時における入射光用のセンサへの入射状態を示す説明
図である。
【図25】本発明の実施例2による折れたフィルムの走
査時のセンサへの入射位置と走査時間との関係を示すグ
ラフ図である。
【図26】本発明の実施例2による切れたフィルムの走
査状態を示す説明図である。
【図27】本発明の実施例2による切れたフィルムの走
査時における入射光用のセンサへの入射状態を示す説明
図である。
【図28】本発明の実施例2による切れたフィルムの走
査時のセンサへの入射位置と走査時間との関係を示すグ
ラフ図である。
【図29】従来の検査装置を概略的に示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 フィルム 2 光線 3 光源 4 回転ミラー 5 光位置検出素子 6 増幅回路 7 処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの欠損部よりも小さいスポット
    光の光線をフィルム面に照射する光源と、光源からの光
    線をフィルム面の1方向に走査するための回転ミラー
    と、フィルム面の縁部からの反射光および上記縁部外を
    通過した通過光を受光してその位置を検出する光位置検
    出素子と、光位置検出素子の出力を増幅する増幅回路
    と、増幅回路の出力からフィルム面の欠損部の種類およ
    びその大きさを判定する信号処理回路とを設けたフィル
    ム欠損部検査装置。
JP17627293A 1993-04-19 1993-04-19 フィルム欠損部検査装置 Withdrawn JPH06300708A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200128967A (ko) * 2019-05-07 2020-11-17 주식회사지엘에스 투명필름 센싱장치

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