JP3241557B2 - 先端の欠け検査装置 - Google Patents

先端の欠け検査装置

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JP3241557B2 JP30230994A JP30230994A JP3241557B2 JP 3241557 B2 JP3241557 B2 JP 3241557B2 JP 30230994 A JP30230994 A JP 30230994A JP 30230994 A JP30230994 A JP 30230994A JP 3241557 B2 JP3241557 B2 JP 3241557B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば切削あるいは
切断などの自動機械に用いられる刃の先端などの先細部
材の先端の欠けを検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】切削あるいは切断などの自動機械に用い
られる刃の先端の欠けを、刃が自動機械に取り付けられ
た状態で検出したい場合がある。刃の先端に欠けが生じ
た状態で、当該刃を用いて加工を行うと、不良品が発生
するおそれがある。
【0003】または、刃などのような先細部材を生産す
る場合に、その先端に欠けが生じているかいないかを自
動的に検出することは、効率的な品質管理の観点で重要
である。図10(A)は正常な刃2の先端の正面図、図
10(B)はその刃2の側面図である。図11(A)は
刃先の先端部に欠け4が生じた刃2aの正面図、図11
(B)は刃先の先端側部に欠け6が生じた刃2bの正面
図である。
【0004】図11(A),(B)に示すような刃の欠
けが生じた場合に、その欠けを自動的に検出する装置と
しては、図12,13に示すような装置が提案されてい
る。図12に示す装置では、刃2の先端にレーザ光源8
からのレーザ光10が入射し、そのレーザ光10が刃2
の先端で一部遮られ、残りの光が二次元受光センサ12
へ入射するようになっている。刃2の先端に欠けが生じ
ていない正常な刃2の場合と、先端に欠けが生じている
刃の場合では、受光センサ12で受光される光の量が異
なるはずである。図12に示す装置は、このことを利用
して、刃2の先端の欠けを検出する装置である。
【0005】図13に示す装置では、刃先が欠けている
刃2aの先端に、レーザ光源8からのレーザ光10が入
射し、そのレーザ光10が刃2aの先端で一部遮られ、
残りの光が一次元ラインセンサ13へ入射するようにな
っている。ラインセンサ13は、刃2aの長手方向に沿
って配置される。刃2の先端に欠けが生じていない正常
な刃2に比較し、先端に欠けが生じている刃2aの場合
では、図13(B)に示す欠け量dを検出できるはずで
ある。図13に示す装置は、このことを利用して、刃2
aの先端の欠けを検出する装置である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図12,1
3に示すいずれの装置でも、刃2,2aの取付位置のズ
レが、刃先の欠けの検出精度に大きく影響する。すなわ
ち、刃2,2aの位置決め誤差が、刃先の欠けの検出精
度に大きく影響し、測定誤差が大きく、正確な刃先の欠
けの検出を行うことができない。
【0007】また、図12,13に示す装置では、刃先
の欠けが、図11(A)に示すような先端の欠け4なの
か、同図(B)に示すような先端側部の欠け6なのかを
判別することはできない。本発明は、このような実状に
鑑みてなされ、刃などの先細部材の取付位置のズレにほ
とんど影響されることなく、先細部材の先端の欠けを正
確に検出することができ、しかも構成機器が簡素で安価
な先端の欠け検査装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の先端の欠け検査装置は、先細部
材を、その長手方向に沿って移動させる駆動手段と、前
記先細部材の移動方向に対して略直角方向から、光を照
射する光源と、前記先細部材を挟んで、前記光源と対向
する位置に、前記光源からの光を受けるように配置さ
れ、前記移動する先細部材の幅方向に沿って直線状に配
置されたラインセンサと、前記ラインセンサの出力信号
に基づき、前記移動する先細部材の先端の幅を、微小時
間毎に検出する幅検出手段と、前記幅検出手段で検出さ
れた幅が、第1所定幅(a)、第2所定幅(c)、第3
所定幅(b)、あるいは0であるか否かを検出する幅比
較手段と、前記幅比較手段により、第1所定幅(a)を
検出した場合に、走査線数のカウントを開始し、カウン
ト数メモリの数値を走査線毎に加算し、第2所定幅
(c)を検出した場合に、その時の走査線数のカウント
数を基準カウント数(Nc)として記憶し、第3所定幅
(b)を検出した場合に、走査線のカウント数メモリの
数値を、走査線毎に減算する走査線数カウント手段と、
前記幅検出手段で検出された先細部材の先端の幅が、0
の場合に、その時のカウント数メモリの数値(N0 )が
前記基準カウント数(Nc)以上であるか否かを判断す
るカウント比較手段と、前記カウント数メモリの数値
(N0 )が前記基準カウント数(Nc)以上である場合
には、否定的な表示を行い、以下である場合には、肯定
的な表示を行う表示手段とを有する。
【0009】本発明に係る第2の先端の欠け検査装置
は、先細部材を、その長手方向に沿って移動させる駆動
手段と、前記先細部材の移動方向に対して略直角方向か
ら、光を照射する光源と、前記先細部材を挟んで、前記
光源と対向する位置に、前記光源からの光を受けるよう
に配置され、前記移動する先細部材の幅方向に沿って直
線状に配置されたラインセンサと、前記ラインセンサの
出力信号に基づき、前記移動する先細部材の先端の幅
を、微小時間毎に検出する幅検出手段と、前記幅検出手
段で検出された幅が、第1所定幅(a)であるか否かを
検出する幅比較手段と、前記幅比較手段により、第1所
定幅(a)を検出した場合に、その時以降に、各走査線
毎に、前記先細部材の先端の幅中央部の幅方向座標
(X)を算出する座標算出手段と、前記第1所定幅
(a)での幅方向座標(Xa)に対する、各走査線毎の
前記幅方向座標(X)のズレが、所定値以上か否かを判
断する座標比較手段と、前記座標比較手段で比較したズ
レが所定値以上の場合には、否定的な表示を行い、以下
である場合には、肯定的な表示を行う表示手段とを有す
る。
【0010】前記第1所定幅(a)は、走査線数のカウ
ント開始の基準となる幅である。前記第3所定幅(b)
は、欠けがないと仮定した正常な先細部材の第1所定幅
(a)の位置から、先端までの距離の1/2に位置する
部分の先細部材の幅である。前記第2所定幅(c)は、
欠けがないと仮定した正常な先細部材の第1所定幅
(a)の位置から、許容欠け量の長さ分だけ先端側に位
置する部分の先細部材の幅である。
【0011】
【作用】本発明に係る第1の先端の欠け検査装置を用い
て、先端部に欠けがない正常な先細部材を検査すれば、
幅検出手段で検出された先細部材の先端の幅が、0の場
合に、その時のカウント数メモリの数値(N0 )は0に
近い値であるはずである。なぜなら、前記第1所定幅
(a)を基点として、カウント数メモリの数値を走査線
毎に加算していき、中央位置に相当する第3所定幅
(b)の位置から走査線毎に減算していけば、先端で
は、カウント数メモリの数値は0に戻るはずだからであ
る。
【0012】もし仮に、先細部材の先端に欠けが生じて
いる場合には、カウント数メモリの数値が0に戻る前
に、先端を検出してしまう。そして、その欠け量が、許
容欠け量以上であれば、カウント数メモリの数値(N0
)は、基準カウント数(Nc)以上となる。そこで、こ
れを検出すれば、許容欠け量以上の先端の欠けを検出す
ることがき、その場合に不良(NG)表示を行うことが
できる。したがって、本発明の第1の先端の欠け検査装
置では、先細部材の先端の許容量以上の欠けを検出する
ことができる。
【0013】本発明に係る第2の先端の欠け検査装置を
用いて、先端側部に欠けがない正常な先細部材を検査す
れば、前記第1所定幅(a)での幅方向座標(Xa)に
対する、各走査線毎の前記幅方向座標(X)のズレはほ
とんどないはずである。もし仮に、先細部材の先端側部
の一部に欠けがある場合には、その欠けがある位置を走
査した場合に、その走査位置で算出された幅中央部の幅
方向座標(X)が、前記第1所定幅(a)での幅方向座
標(Xa)に対してズレることになる。したがって、そ
のズレ量が、許容ズレ量以上か否かを判断することによ
り、先細部材の先端側部の許容量以上の欠けを検出する
ことができる。
【0014】本発明に係る第1および第2の先端の欠け
検査装置において、前記先細部材は、たとえば刃であ
り、刃は、たとえば切削または切断を行う自動機械に取
り付けられる。先細部材を移動させる駆動手段は、その
自動機械において、刃をワークに接近離反移動させるた
めの圧力シリンダなどで構成することができる。すなわ
ち、本発明に係る第1および第2の先端の欠け検査装置
は、刃などで加工を行う自動機械にそのまま取り付ける
ことができ、加工の前後あるいは加工の途中に、刃の欠
けを自動的に検出することができる。その結果、刃など
の先細部材による加工が安定化し、不良の低減および品
質の向上に寄与する。
【0015】また、本発明に係る第1および第2の先端
の欠け検査装置は、先細部材を生産する過程に於て、そ
の生産後の品質管理工程で、その先細部材に欠けがない
か否かを自動的に判断する際の装置としても用いること
ができる。また、本発明に係る第1および第2の先端の
欠け検査装置の構成部品が簡素なので、装置の低価格化
も図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る先端の欠け検査装置を、
図面に示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1は本
発明の一実施例に係る先端の欠け検査装置の概略構成
図、図2は図1に示すII−II線に沿う矢視図、図3,4
は本発明の一実施例に係る検査装置のフローチャート
図、図5は図3,4に示すフローチャートを説明するた
めの刃先と走査線との関係を示す図、図6はラインセン
サの概略図、図7は図3,4に示すフローチャートを説
明するための刃先と走査線との関係を示す図、図8は本
発明の他の実施例に係る検査装置のフローチャート図、
図9は図8に示すフローチャートを説明するための図で
ある。
【0017】図1に示すように、本実施例の検査装置
は、先細部材としてのメス刃2の刃先の欠けを検出する
ための装置である。メス刃2は、図示省略してあるワー
クを加工するための自動切削装置(または自動切断装
置)に取り付けられ、その装置の駆動手段24により、
ワークに対して接近(W方向)および離反(V方向)移
動可能になっている。駆動手段24としては、油圧シリ
ンダ、エアシリンダなどが用いられる。
【0018】本実施例の検査装置では、メス刃2がワー
クを加工した後、メス刃2を矢印V方向に移動する際
に、メス刃2の先端の欠けを検出することができる。メ
ス刃2の移動方向V,Wに対して略直角方向下部側に
は、レーザ光源20が配置してある。メス刃2を挟ん
で、レーザ光源20の反対側には、一次元ラインセンサ
22が配置してある。ラインセンサ22は、図2に示す
ように、メス刃2の幅方向に沿って直線状に配置され
る。レーザ光源20から出射したレーザ光26は、メス
刃2に遮らない状態で、図2に示すように、ラインセン
サ22の全長を照射するようになっている。
【0019】ラインセンサ22には、ラインセンサ22
の出力信号を処理するための処理回路27に接続してあ
る。処理回路27は、電気回路で構成されても良いが、
好ましくは特定のプログラムを有するコンピュータで構
成される。処理回路27は、刃先幅検出手段28と、走
査数カウント手段30と、刃先幅比較手段32と、カウ
ント比較手段34と、刃先幅中央座標算出手段38と、
座標比較手段40とを有する。カウント比較手段34ま
たは座標比較手段40の出力結果に応じて、ディスプレ
イなどで構成される表示手段36で、良品(OK)・不
良品(NG)の結果を表示する。
【0020】次に、処理回路27中の刃先幅検出手段2
8と、走査数カウント手段30と、刃先幅比較手段32
と、カウント比較手段34との作用を、図3,4に示す
フローチャートに基づき説明する。図3に示すように、
まずステップS1にて、メス刃2を図1に示す突出位置
から、駆動手段24により矢印V方向に定速移動させ
る。なお、駆動手段24によるメス刃2の移動は、多少
の速度ばらつきがあっても良いが、本実施例では、微小
時間での速度は一定とする(たとえば50〜150mm/
秒)。その状態で、レーザ光源20からラインセンサ2
2方向にレーザ光26を出射する。レーザ光26は、移
動中のメス刃2の幅に相当する部分で遮られて、ライン
センサ22へ入射する。たとえば、図6に示すように、
ラインセンサ22の斜線部分22aが、メス刃2の幅に
相当する影の部分であり、その他の部分にレーザ光が照
射され、ラインセンサ22で検知することができる。た
とえばラインセンサ22の素子数が、13.312mmの
長さ中に、1024個の素子があるとすれば、単一素子
当りの幅は13μm となり、センサ長手方向の分解能
は、13μm となる。
【0021】図6に示すラインセンサ22の斜線部分2
2aの長さが、移動中のメス刃2の刻々と変化する幅に
相当する。本実施例では、図3に示すステップS2にお
いて、図1に示す刃先幅検出手段28を用いて、ライン
センサ22により検知したメス刃の幅を、第1所定幅a
と比較し、第1所定幅aになった場合に、以下の処理を
行う。なお、第1所定幅aは、図5に示すように、検出
スタート位置Aの基準となり、たとえば欠けがない正常
なメス刃2の先端から所定距離eの位置での幅を実測し
て決定され、本実施例では、e=2.5mmである。
【0022】図5について説明すると、刃2の幅方向に
平行な線が、ラインセンサ22に取り込まれる走査線に
相当する。ラインセンサ22からの出力信号に基づき刃
先幅検出手段28では、移動する刃2に対して、刻々と
変化する刃2の幅を読み取る。その走査線の数は、eの
長さの範囲で、500〜1500本であり、一つの走査
線に相当するラインセンサ22の取り込み時間は、0.
05〜0.15秒であり、メス刃の移動速度が50〜1
50mm/秒の場合には、送り方向の分解能は、5〜15
μm となる。
【0023】図5中、Aの位置が、検出スタート位置で
あり、Eの位置が正常メス刃の先端位置であり、Bの位
置が、AとEとの中間位置である。また、第3所定幅b
は、B位置での正常刃2の幅であり、第2所定幅cは、
A位置から先端側に許容欠け量dの距離だけ離れた位置
での正常刃2の幅である。許容欠け量dは、正常なメス
刃2の先端に生じても可能な許容できる欠け量であり、
本実施例では、20μm である。
【0024】図3に戻り、ステップS2で、図1に示す
刃先幅比較手段32により刃先幅がaであると判断され
た後は、ステップS3において、図1に示す走査線カウ
ント手段30にて走査線数のカウントを開始し、そのカ
ウント数Nをカウント数メモリに記憶する。次に、ステ
ップS4において、図1に示す刃先幅比較手段32によ
りメス刃2の幅が第2所定幅cに到達したか否かを判断
する。刃先幅がcに到達した場合には、ステップS5に
行き、c位置でのカウント数をNcとしてカウント数メ
モリに記憶する。
【0025】次に、ステップS6では、図1に示す刃先
幅比較手段32によりメス刃2の幅が第3所定幅bに到
達したか否かを判断する。第3所定幅bに到達した場合
には、図1に示す走査数カウント手段30により、カウ
ント数メモリのカウント数Nを走査線毎に減算する。
【0026】次に、図4に示すステップS8にて、図1
に示す刃先幅比較手段32により刃先幅が0に到達した
かを検出する。刃先幅が0に到達したとは、メス刃の最
先端を検出したことを意味し、図5に示すE位置に相当
する。次に、図4に示すステップS9にて、刃先幅が0
の時のカウント数Nをカウント数メモリにN0 として記
憶する。次に、ステップS10にて、図1に示すカウン
ト比較手段34を用いて、カウント数メモリに記憶して
あるN0 が、基準カウント数Nc以上であるか否かを判
断する。
【0027】N0 は、メス刃2の先端に欠けがない場合
には、0に近い数値であるはずである。なぜなら、第1
所定幅aを基点として、カウント数メモリの数値を走査
線毎に加算していき、中央位置に相当する第3所定幅b
の位置から走査線毎に減算していけば、図7に示す最先
端位置Eでは、カウント数メモリの数値は0に戻るはず
だからである。
【0028】もし仮に、図7に示すように、メス刃2の
先端に欠け4が生じている場合には、カウント数メモリ
の数値が0に戻る前に、欠け4の先端位置Exで先端を
検出してしまう。そして、その欠け量が、許容欠け量以
上であれば、カウント数メモリの数値N0 は、基準カウ
ント数Nc以上となる。そこで、この場合には、図4に
示すステップS11へ行き、図1に示す表示手段36
で、不良品(NG)の表示を行う。NGの表示がでた
ら、メス刃2を交換すれば良い。また、図4に示すステ
ップS10にて、N0 がNcより小さい場合には、ステ
ップS12へ行き、図1に示す表示手段36で良品(O
K)の表示を行う。その後検査工程が終了する。
【0029】次に、図1に示す刃先幅中央座標検出手段
38および座標比較手段40の作用を、図8に示すフロ
ーチャートに基づき説明する。まず、図8に示すステッ
プS20にて、刃先を定速移動する。この移動は、図1
に示す駆動手段24による矢印V方向の移動であり、そ
の詳細は、図3に示すステップS1の移動と同様であ
る。
【0030】次に、図8に示すステップS22では、図
1に示す刃先幅比較手段32により刃先幅がaであるか
否かを判断する。この判断は、図3に示すステップS2
での判断と同様である。次に、図8に示すステップS2
3にて、図1に示す刃先幅中央座標算出手段38を用い
て、図9に示すように、a位置での刃先幅の中央位置の
幅方向座標Xaを求める。次に、図8に示すステップS
24にて、図1に示す刃先幅中央座標算出手段38で、
a位置以降の各位置で、刃先幅の中央位置の幅方向座標
Xを逐次求める。
【0031】次に、図8に示すステップS25にて、図
1に示す座標比較手段40を用い、第1所定幅(a)で
の幅方向座標(Xa)に対する、各走査線毎の前記幅方
向座標(X)のズレ(X−Xa)が、許容可能な所定値
α(許容値)以上か否かを判断する。許容値α以上であ
る場合とは、その走査線の位置で、図9に示すように、
刃先の先端側部に欠け6がある場合である。その場合に
は、図8に示すステップS26へ行き、図1に示す表示
手段36にて、NG表示を行う。NG表示がでたら、メ
ス刃2を交換する。
【0032】また、許容値以下である場合には、図8に
示すステップS27へ行き、図1に示す表示手段36で
OKの表示を行う。その後、検査工程を終了する。な
お、本発明は、上述した実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0033】たとえば、前記実施例では、光源として、
レーザ光源を用いたが、本発明では、その他の種類の光
源を用いても良い。また、前記実施例では、自動切削装
置または自動切断装置などの自動機械に用いるメス刃の
先端の欠けを、自動装置の稼働中に検査できるように、
本発明に係る検査装置を自動機械に一体的に取り付けた
が、本発明では、自動機械とは別個に用いても良い。た
とえば、本発明に係る検査装置は、刃などの先細部材を
生産する際の品質管理用検査装置として用いることもで
きる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、刃などの先細部材の取付位置のズレにほとんど影響
されることなく、先細部材の先端の欠けを正確に検出す
ることができる。また、本発明の検査装置は、刃などの
先細部材で加工を行う自動機械にそのまま取り付けるこ
とができ、加工の前後あるいは加工の途中に、刃の欠け
を自動的に検出することができる。その結果、刃などの
先細部材による加工が安定化し、不良の低減および品質
の向上に寄与する。
【0035】また、本発明に係る先端の欠け検査装置
は、先細部材を生産する過程に於て、その生産後の品質
管理工程で、その先細部材に欠けがないか否かを自動的
に判断する際の装置としても用いることができる。ま
た、本発明に係る先端の欠け検査装置の構成部品が簡素
なので、装置の低価格化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る先端の欠け検査
装置の概略構成図である。
【図2】図2は図1に示すII−II線に沿う矢視図であ
る。
【図3】図3は本発明の一実施例に係る検査装置のフロ
ーチャート図である。
【図4】図4は図3の続きのフローチャート図である。
【図5】図5は図3,4に示すフローチャートを説明す
るための刃先と走査線との関係を示す図である。
【図6】図6はラインセンサの概略図である。
【図7】図7は図3,4に示すフローチャートを説明す
るための刃先と走査線との関係を示す図である。
【図8】図8は本発明の他の実施例に係る検査装置のフ
ローチャート図である。
【図9】図9は図8に示すフローチャートを説明するた
めの図である。
【図10】図10(A)は刃先の要部正面図、図10
(B)は刃先の要部側面図である。
【図11】図11(A)は刃先の先端に欠けがある刃の
要部正面図である、図11(B)は刃先の先端側部に欠
けがある刃の要部正面図である。
【図12】図12(A)は従来の検査装置の側面図、図
12(B)は図12(A)のB−B線に沿う矢視図であ
る。
【図13】図13(A)はその他の従来の検査装置の側
面図、図13(B)は図13(A)のB−B線に沿う矢
視図である。
【符号の説明】
2,2a,2b… 刃 4,6… 欠け 20… レーザ光源 22… ラインセンサ 24… 駆動手段 26… レーザ光 28… 刃先幅検出手段 30… 走査数カウント手段 32… 刃先幅比較手段 34… カウント手段 36… 表示手段 38… 刃先幅中央座標算出手段 40… 座標比較手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−263511(JP,A) 特開 昭63−244788(JP,A) 特開 平6−109440(JP,A) 特開 平6−201351(JP,A) 特開 昭56−33253(JP,A) 特開 平8−114423(JP,A) 特公 昭40−14795(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 B23Q 17/00 - 23/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先細部材(2)の先端の欠けを検出する装
    置であって、 先細部材(2) を、その長手方向に沿って移動させる駆動
    手段(24)と、 前記先細部材(2) の移動方向に対して略直角方向から、
    光を照射する光源(20)と、 前記先細部材(2) を挟んで、前記光源(20)と対向する位
    置に、前記光源(20)からの光(26)を受けるように配置さ
    れ、前記移動する先細部材(2) の幅方向に沿って直線状
    に配置されたラインセンサ(22)と、 前記ラインセンサ(22)の出力信号に基づき、前記移動す
    る先細部材(2) の先端の幅を、微小時間毎に検出する幅
    検出手段(28)と、 前記幅検出手段(28)で検出された幅が、第1所定幅
    (a)、第2所定幅(c)、第3所定幅(b)、あるい
    は0であるか否かを検出する幅比較手段(32)と、 前記幅比較手段(32)により、第1所定幅(a)を検出し
    た場合に、走査線数のカウントを開始し、カウント数メ
    モリの数値を走査線毎に加算し、第2所定幅(c)を検
    出した場合に、その時の走査線数のカウント数を基準カ
    ウント数(Nc)として記憶し、第3所定幅(b)を検
    出した場合に、走査線のカウント数メモリの数値を、走
    査線毎に減算する走査線数カウント手段(30)と、 前記幅検出手段(28)で検出された先細部材(2) の幅が、
    0の場合に、その時のカウント数メモリの数値(N0 )
    が前記基準カウント数(Nc)以上であるか否かを判断
    するカウント比較手段(34)と、 前記カウント数メモリの数値(N0 ) が前記基準カウン
    ト数(Nc)以上である場合には、否定的な表示を行
    い、以下である場合には、肯定的な表示を行う表示手段
    (36)とを有する先端の欠け検査装置。
  2. 【請求項2】 先細部材(2) の先端の欠けを検出する装
    置であって、 先細部材(2) を、その長手方向に沿って移動させる駆動
    手段(24)と、 前記先細部材(2) の移動方向に対して略直角方向から、
    光を照射する光源(20)と、 前記先細部材(2) を挟んで、前記光源(20)と対向する位
    置に、前記光源(20)からの光を受けるように配置され、
    前記移動する先細部材(2) の幅方向に沿って直線状に配
    置されたラインセンサ(22)と、 前記ラインセンサ(22)の出力信号に基づき、前記移動す
    る先細部材(2) の先端の幅を、微小時間毎に検出する幅
    検出手段(28)と、 前記幅検出手段(28)で検出された幅が、第1所定幅
    (a)であるか否かを検出する幅比較手段(32)と、 前記幅比較手段(32)により、第1所定幅(a)を検出し
    た場合に、その時以降に、各走査線毎に、前記先細部材
    (2) の先端の幅中央部の幅方向座標(X)を算出する座
    標算出手段(38)と、 前記第1所定幅(a)での幅方向座標(Xa)に対す
    る、各走査線毎の前記幅方向座標(X)のズレが、所定
    値以上か否かを判断する座標比較手段(40)と、 前記座標比較手段(40)で比較したズレが所定値以上の場
    合には、否定的な表示を行い、以下である場合には、肯
    定的な表示を行う表示手段(36)とを有する先端の欠け検
    査装置。
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