JPH06300441A - 乾燥装置 - Google Patents
乾燥装置Info
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- JPH06300441A JPH06300441A JP5084543A JP8454393A JPH06300441A JP H06300441 A JPH06300441 A JP H06300441A JP 5084543 A JP5084543 A JP 5084543A JP 8454393 A JP8454393 A JP 8454393A JP H06300441 A JPH06300441 A JP H06300441A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、厨芥、あるいは食品、工業材料等
を乾燥する小型で簡便な装置に関するもので、乾燥速度
を速くする目的である。 【構成】 濡れたものを入れる蒸発部と、蒸発部を囲む
凝縮部を設けた構成。蒸発部の上方に設けたヒータとフ
ァンの熱風で乾燥し、被乾燥物を間欠的にかくはんす
る。蒸発部と凝縮部の間に断熱層を設けて被乾燥物のか
くはん性を改善した。
を乾燥する小型で簡便な装置に関するもので、乾燥速度
を速くする目的である。 【構成】 濡れたものを入れる蒸発部と、蒸発部を囲む
凝縮部を設けた構成。蒸発部の上方に設けたヒータとフ
ァンの熱風で乾燥し、被乾燥物を間欠的にかくはんす
る。蒸発部と凝縮部の間に断熱層を設けて被乾燥物のか
くはん性を改善した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨芥、食品菜等の炭水
化物やタンパク質を含むものを乾燥する小型で簡便な装
置に関するものである。
化物やタンパク質を含むものを乾燥する小型で簡便な装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、腐敗防止を目的とした乾燥処理
は、食品の保存法として広く行われてきた。例えば、赤
外線乾燥、熱風乾燥、マイクロ波乾燥、減圧乾燥、噴霧
乾燥等がある。いずれも大型のものに適し、本発明の狙
いである小型の装置に技術的に応用し難いものが多い。
は、食品の保存法として広く行われてきた。例えば、赤
外線乾燥、熱風乾燥、マイクロ波乾燥、減圧乾燥、噴霧
乾燥等がある。いずれも大型のものに適し、本発明の狙
いである小型の装置に技術的に応用し難いものが多い。
【0003】最も小型のもので実用化されているもの
は、電気を用いて衣類を乾燥する衣類乾燥機である。こ
れは衣類を水平軸で回転するドラムに入れ、熱風で乾燥
するものである。衣類は熱劣化しやすいので熱風の温度
は70℃以下としなければならないが、この温度では水
は沸騰しないため、熱風を乾燥したものとすることが必
要である。このため送風機で外気を取入れヒータで加熱
して相対湿度を低下させた空気で衣類を乾燥する。蒸発
した水蒸気を含む空気は器具外に放出される。
は、電気を用いて衣類を乾燥する衣類乾燥機である。こ
れは衣類を水平軸で回転するドラムに入れ、熱風で乾燥
するものである。衣類は熱劣化しやすいので熱風の温度
は70℃以下としなければならないが、この温度では水
は沸騰しないため、熱風を乾燥したものとすることが必
要である。このため送風機で外気を取入れヒータで加熱
して相対湿度を低下させた空気で衣類を乾燥する。蒸発
した水蒸気を含む空気は器具外に放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
構成では、食品や生ごみのような塊状のものを速く乾燥
できないという課題があった。本発明はこのような従来
の装置の課題を解決するものである。
構成では、食品や生ごみのような塊状のものを速く乾燥
できないという課題があった。本発明はこのような従来
の装置の課題を解決するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明は次の構成とした。被乾燥物を入れる有底の
蒸発部と、蒸発部の周囲に設けた凝縮部と、蒸発部の上
方に形成された蒸発部と凝縮部の連通部と、凝縮部の下
部に形成された蒸気と凝縮水の排出孔と、蒸発部と凝縮
部の間に形成された断熱層と、蒸発部の上方に設けたヒ
ータとファンから成る熱風発生手段と、被乾燥物を間欠
的にかくはんするかくはん手段を有するものである。
に、本発明は次の構成とした。被乾燥物を入れる有底の
蒸発部と、蒸発部の周囲に設けた凝縮部と、蒸発部の上
方に形成された蒸発部と凝縮部の連通部と、凝縮部の下
部に形成された蒸気と凝縮水の排出孔と、蒸発部と凝縮
部の間に形成された断熱層と、蒸発部の上方に設けたヒ
ータとファンから成る熱風発生手段と、被乾燥物を間欠
的にかくはんするかくはん手段を有するものである。
【0006】また、かくはん手段として、被乾燥物を入
れる傾斜回転する蒸発部と、前記蒸発部を収納する凝縮
部と、前記蒸発部の周囲に形成された断熱層と、前記被
乾燥物の加熱手段と、前記蒸発部の底部中央に回転自在
に設けた粉砕手段と、前記蒸発部の内壁に設けた粉砕手
段の係止部を有する構成が考えられる。
れる傾斜回転する蒸発部と、前記蒸発部を収納する凝縮
部と、前記蒸発部の周囲に形成された断熱層と、前記被
乾燥物の加熱手段と、前記蒸発部の底部中央に回転自在
に設けた粉砕手段と、前記蒸発部の内壁に設けた粉砕手
段の係止部を有する構成が考えられる。
【0007】また、本発明の装置を便利にする構成とし
て、被乾燥物を入れる蒸発部と、前記蒸発部を着脱自在
に収納する凝縮部と、前記蒸発部の周囲に形成された断
熱層と、前記蒸発部の上方に設けた被乾燥物の加熱手段
と、前記蒸発部の下方に着脱自在に水容器を設けた乾燥
装置が考えられる。
て、被乾燥物を入れる蒸発部と、前記蒸発部を着脱自在
に収納する凝縮部と、前記蒸発部の周囲に形成された断
熱層と、前記蒸発部の上方に設けた被乾燥物の加熱手段
と、前記蒸発部の下方に着脱自在に水容器を設けた乾燥
装置が考えられる。
【0008】
【作用】大気圧下で魁状の被乾燥物の内部の液体を迅速
に気化するには沸点以上の温度で加熱する必要がある。
沸点以上で加熱すると発生した蒸気は蒸気圧によって蒸
発部から出て行くので、衣類乾燥器のような送風機が不
要となる。しかも、蒸気圧が高いために凝縮しやすいの
で、凝縮部を設ければ蒸気は液体になり、外部に臭気を
含む蒸気を排出しない。本発明では、被乾燥物を容器に
いれて上方から100℃以上の水蒸気熱風で乾燥するも
のであるが、表面の被乾燥物よりも下部のものが、乾燥
されにくい。このため、被乾燥物のかくはん手段を設け
たものである。加熱しながら連続的にかくはんすると、
食品は粘着性を持ち、塊状に丸まる。これは、食品を加
熱するとでんぷん質のα化のように粘着性が増えるもの
があるからである。また、含水率が75〜40%の範囲
では固形分の濃度が高まり、特に粘着力は大きくなる。
このため、かくはんしないで、被乾燥物の上層表面を含
水率40%以下に乾燥させて、粘着性を低下させた後
に、かくはん動作する。底部の含水率の高い被乾燥物の
中に、この表面乾燥したものが入るが、粘着力が少ない
ため塊状になりにくい。再びかくはんを停止したまま湿
った上層を乾燥することを繰り返すものである。
に気化するには沸点以上の温度で加熱する必要がある。
沸点以上で加熱すると発生した蒸気は蒸気圧によって蒸
発部から出て行くので、衣類乾燥器のような送風機が不
要となる。しかも、蒸気圧が高いために凝縮しやすいの
で、凝縮部を設ければ蒸気は液体になり、外部に臭気を
含む蒸気を排出しない。本発明では、被乾燥物を容器に
いれて上方から100℃以上の水蒸気熱風で乾燥するも
のであるが、表面の被乾燥物よりも下部のものが、乾燥
されにくい。このため、被乾燥物のかくはん手段を設け
たものである。加熱しながら連続的にかくはんすると、
食品は粘着性を持ち、塊状に丸まる。これは、食品を加
熱するとでんぷん質のα化のように粘着性が増えるもの
があるからである。また、含水率が75〜40%の範囲
では固形分の濃度が高まり、特に粘着力は大きくなる。
このため、かくはんしないで、被乾燥物の上層表面を含
水率40%以下に乾燥させて、粘着性を低下させた後
に、かくはん動作する。底部の含水率の高い被乾燥物の
中に、この表面乾燥したものが入るが、粘着力が少ない
ため塊状になりにくい。再びかくはんを停止したまま湿
った上層を乾燥することを繰り返すものである。
【0009】さまざまの形状と重量のものを混合かくは
んすると、重量が大きく形状が小さいものが下層に、軽
くかつ大きいものが上層になり易い。また、回転混合の
場合は遠心力で回転軸から遠い方向に重い被乾燥物は移
動し易い。このため重いものの乾燥が遅くなる傾向が生
じる。強度のかくはんを与えれば、このような現象は軽
減されるが、強度のかくはんは前述のように団子を作り
乾燥に対して逆効果である。餅つき器やマッシュポテト
を想像すれば理解できることである。
んすると、重量が大きく形状が小さいものが下層に、軽
くかつ大きいものが上層になり易い。また、回転混合の
場合は遠心力で回転軸から遠い方向に重い被乾燥物は移
動し易い。このため重いものの乾燥が遅くなる傾向が生
じる。強度のかくはんを与えれば、このような現象は軽
減されるが、強度のかくはんは前述のように団子を作り
乾燥に対して逆効果である。餅つき器やマッシュポテト
を想像すれば理解できることである。
【0010】このような状態で、蒸発部の下部と側面の
温度が低下すると、そこに行き易い重い被乾燥物、多く
の場合、含水率の高い被乾燥物の乾燥はますます遅くな
る。すなわち、上部の被乾燥物はますます軽くなり、熱
風の届かない下部の被乾燥物はますます重くなる。結果
的にかくはんしても、上部に軽い被乾燥物が常に浮き上
がる傾向が大きくなって、混合が困難となる。本発明
は、間欠的なかくはんと共に、蒸発部の側面と底面を断
熱して、その場所に存在頻度の高い重い被乾燥物の温度
低下を防止したものである。重い被乾燥物でも、たまに
は上部に運ばれ乾燥するが、冷えていなければ乾燥の極
端な低下が防止できる。この手段によって、被乾燥物の
密度差に起因する難混合性が改善され、弱い間欠かくは
んでも混合性は改善される。蒸発部は凝縮部によって囲
まれていることも、蒸発部の側面の温度低下を防止して
いる。蒸発部は直接外気に触れずに、凝縮熱によって保
温されているからである。このような蒸発部の側面と底
面の温度低下を防止する手段は、前述のようにかくはん
性を高めると共に、この部分の壁面にへばり付いたまま
の被乾燥物の乾燥度を悪くしない効果もある。
温度が低下すると、そこに行き易い重い被乾燥物、多く
の場合、含水率の高い被乾燥物の乾燥はますます遅くな
る。すなわち、上部の被乾燥物はますます軽くなり、熱
風の届かない下部の被乾燥物はますます重くなる。結果
的にかくはんしても、上部に軽い被乾燥物が常に浮き上
がる傾向が大きくなって、混合が困難となる。本発明
は、間欠的なかくはんと共に、蒸発部の側面と底面を断
熱して、その場所に存在頻度の高い重い被乾燥物の温度
低下を防止したものである。重い被乾燥物でも、たまに
は上部に運ばれ乾燥するが、冷えていなければ乾燥の極
端な低下が防止できる。この手段によって、被乾燥物の
密度差に起因する難混合性が改善され、弱い間欠かくは
んでも混合性は改善される。蒸発部は凝縮部によって囲
まれていることも、蒸発部の側面の温度低下を防止して
いる。蒸発部は直接外気に触れずに、凝縮熱によって保
温されているからである。このような蒸発部の側面と底
面の温度低下を防止する手段は、前述のようにかくはん
性を高めると共に、この部分の壁面にへばり付いたまま
の被乾燥物の乾燥度を悪くしない効果もある。
【0011】また、傾斜回転する蒸発部の底部中央に回
転自在に設けた粉砕手段と、蒸発部の内壁に設けた粉砕
手段の係止部を有するものでは、蒸発部で上部に浮いた
被乾燥物を細かくして下部に沈めるため、乾燥時間が速
くなるものである。
転自在に設けた粉砕手段と、蒸発部の内壁に設けた粉砕
手段の係止部を有するものでは、蒸発部で上部に浮いた
被乾燥物を細かくして下部に沈めるため、乾燥時間が速
くなるものである。
【0012】
【実施例】本発明による第1の実施例の要部縦断面図を
図1に示す。1は含水性の被乾燥物2を入れる蒸発部。
蒸発部1は周囲に断熱部3を有する。断熱部3は耐熱性
の(発泡)プラスチック材料、セラミック系材料、ある
いはそれらの複合材料等と金属とから成る断熱材で構成
することもできるが、断熱性とコンパクト性から真空断
熱が最も好ましい。蒸発部1は凝縮部4と上部で連通し
ている。凝縮部4の上部には被乾燥物2を出し入れする
ための蓋5が設けられている。蓋5の中央の蒸気ガイド
部6は蒸発部1と反対方向に凹部を有する円筒状のもの
である。蒸気ガイド部6の上部に位置するモータ7で回
転する蒸気ファン8が設けられている。蒸気ガイド部6
と蒸気ファン8の回転外周の間の空間に蒸気温度を少な
くとも100℃以上に加熱するヒータ9が設けられてい
る。蒸気温度を温度検知部10で検知し、ヒータ9の通
電量を制御して所定の温度にする。
図1に示す。1は含水性の被乾燥物2を入れる蒸発部。
蒸発部1は周囲に断熱部3を有する。断熱部3は耐熱性
の(発泡)プラスチック材料、セラミック系材料、ある
いはそれらの複合材料等と金属とから成る断熱材で構成
することもできるが、断熱性とコンパクト性から真空断
熱が最も好ましい。蒸発部1は凝縮部4と上部で連通し
ている。凝縮部4の上部には被乾燥物2を出し入れする
ための蓋5が設けられている。蓋5の中央の蒸気ガイド
部6は蒸発部1と反対方向に凹部を有する円筒状のもの
である。蒸気ガイド部6の上部に位置するモータ7で回
転する蒸気ファン8が設けられている。蒸気ガイド部6
と蒸気ファン8の回転外周の間の空間に蒸気温度を少な
くとも100℃以上に加熱するヒータ9が設けられてい
る。蒸気温度を温度検知部10で検知し、ヒータ9の通
電量を制御して所定の温度にする。
【0013】蒸気ガイド部6には断熱層11が、蒸気フ
ァン8とヒータ9の下方には複数の開口を有するごみよ
け板12が、蒸発部1の下部には被乾燥物2のかくはん
板13とその駆動部14が、凝縮部4の近傍には凝縮部
4の冷却ファン15が設けられている。また、凝縮部4
の下部には凝縮水の排水管16、排水管16の下方に排
水受け17が設けられている。さらに、凝縮部4の下流
の排気管18には触媒部19が設けられ、触媒部19に
は酸化のための触媒、例えば白金族金属触媒をハニカム
状のセラミックに担持した触媒20が設けられている。
ヒータ21は触媒20の中を貫通して触媒20を活性化
温度である300℃以上に加熱する。触媒部19の末端
に吸排口22が設けられている。
ァン8とヒータ9の下方には複数の開口を有するごみよ
け板12が、蒸発部1の下部には被乾燥物2のかくはん
板13とその駆動部14が、凝縮部4の近傍には凝縮部
4の冷却ファン15が設けられている。また、凝縮部4
の下部には凝縮水の排水管16、排水管16の下方に排
水受け17が設けられている。さらに、凝縮部4の下流
の排気管18には触媒部19が設けられ、触媒部19に
は酸化のための触媒、例えば白金族金属触媒をハニカム
状のセラミックに担持した触媒20が設けられている。
ヒータ21は触媒20の中を貫通して触媒20を活性化
温度である300℃以上に加熱する。触媒部19の末端
に吸排口22が設けられている。
【0014】次に動作について説明する。まず蓋5を開
放して中に被乾燥物2を投入し、蓋5を閉める。以下加
熱操作に移る。ヒータ9と蒸気ファン8に通電し、熱風
を発生させて被乾燥物2の加熱を開始する。被乾燥物2
は上部から加熱され、水蒸気が発生し始める。温度検知
部10が100℃を超えると蒸発部1内は水蒸気で充満
するため、水蒸気の相対湿度を下げるため温度検知部1
0の温度を100℃以上、例えば130℃とし、水蒸気
を乾き水蒸気の状態にしなければならない。この乾き水
蒸気が蒸気ファン8でかくはんされ、被乾燥物2を効果
的に乾燥する。
放して中に被乾燥物2を投入し、蓋5を閉める。以下加
熱操作に移る。ヒータ9と蒸気ファン8に通電し、熱風
を発生させて被乾燥物2の加熱を開始する。被乾燥物2
は上部から加熱され、水蒸気が発生し始める。温度検知
部10が100℃を超えると蒸発部1内は水蒸気で充満
するため、水蒸気の相対湿度を下げるため温度検知部1
0の温度を100℃以上、例えば130℃とし、水蒸気
を乾き水蒸気の状態にしなければならない。この乾き水
蒸気が蒸気ファン8でかくはんされ、被乾燥物2を効果
的に乾燥する。
【0015】被乾燥物2の上部が乾燥すると、この乾燥
した部分の断熱性が高いため、内部の加熱は遅くなり、
水蒸気の発生は減少する。ここで、駆動部14の動作も
開始する。生鮮食品の場合通常、含水率は80%前後で
ある。これが、75%の平均含水率になるまでは、表面
にも水分が十分あるのでかくはんは不要である。駆動部
14は被乾燥物2をかくはん板13でかくはんするが、
かくはん手段はミキサーの様な回転羽でもよく、振動で
あっても良い。新たに上部に現れた被乾燥物2は水分が
多いので再び蒸気を出し始める。表面の乾燥は極めて速
く約30秒から2分で乾燥速度は減少する。この間隔に
対して被乾燥物2に1〜10回転のかくはんを与える。
かくはんが少ない場合は乾燥が遅くなり、多すぎた場合
は湿った被乾燥物2が団子状となり、団子の内部の乾燥
は不可能となる。乾燥した表面を持つ被乾燥物は粘着力
がない。またこれを含む団子状の被乾燥物となっても、
かくはんによって乾燥部分で割れて分散し易い。かくは
ん時間はかくはん停止時間のより長く設定することはで
きない。表面乾燥時間が不足して団子状となるからであ
る。また、乾燥終了に近付くと被乾燥物2は軽くなり、
飛散しやすいものとなる。ごみよけ板12はこのごみを
取り除くが、かくはん時にファン12を停止すればほこ
りの飛散が少なくなり、ファン8やヒータ9を汚損しな
い。
した部分の断熱性が高いため、内部の加熱は遅くなり、
水蒸気の発生は減少する。ここで、駆動部14の動作も
開始する。生鮮食品の場合通常、含水率は80%前後で
ある。これが、75%の平均含水率になるまでは、表面
にも水分が十分あるのでかくはんは不要である。駆動部
14は被乾燥物2をかくはん板13でかくはんするが、
かくはん手段はミキサーの様な回転羽でもよく、振動で
あっても良い。新たに上部に現れた被乾燥物2は水分が
多いので再び蒸気を出し始める。表面の乾燥は極めて速
く約30秒から2分で乾燥速度は減少する。この間隔に
対して被乾燥物2に1〜10回転のかくはんを与える。
かくはんが少ない場合は乾燥が遅くなり、多すぎた場合
は湿った被乾燥物2が団子状となり、団子の内部の乾燥
は不可能となる。乾燥した表面を持つ被乾燥物は粘着力
がない。またこれを含む団子状の被乾燥物となっても、
かくはんによって乾燥部分で割れて分散し易い。かくは
ん時間はかくはん停止時間のより長く設定することはで
きない。表面乾燥時間が不足して団子状となるからであ
る。また、乾燥終了に近付くと被乾燥物2は軽くなり、
飛散しやすいものとなる。ごみよけ板12はこのごみを
取り除くが、かくはん時にファン12を停止すればほこ
りの飛散が少なくなり、ファン8やヒータ9を汚損しな
い。
【0016】加熱により発生した水蒸気は蒸発部1の上
方より凝縮部4の上方に流出し、凝縮しつつ凝縮部4を
流下する。約100℃で気化した水蒸気は同温度で気化
する臭気成分を含有する。したがって、水蒸気が室温ま
で冷却された場合、この凝縮水に含まれる臭気成分の割
合は、水蒸気に含まれていた臭気成分の割合と同一であ
る。すなわち発生した臭気もほとんど凝縮水とともに排
水管16から装置外へ流出させることができる。
方より凝縮部4の上方に流出し、凝縮しつつ凝縮部4を
流下する。約100℃で気化した水蒸気は同温度で気化
する臭気成分を含有する。したがって、水蒸気が室温ま
で冷却された場合、この凝縮水に含まれる臭気成分の割
合は、水蒸気に含まれていた臭気成分の割合と同一であ
る。すなわち発生した臭気もほとんど凝縮水とともに排
水管16から装置外へ流出させることができる。
【0017】乾燥が進行し、平均含水率が40%となる
と、生鮮食品は相互に粘着力を失うので、連続かくはん
として乾燥速度を速める。すなわち、75%まではかく
はんは停止、75%〜40%までは間欠、40%以下は
連続としている。
と、生鮮食品は相互に粘着力を失うので、連続かくはん
として乾燥速度を速める。すなわち、75%まではかく
はんは停止、75%〜40%までは間欠、40%以下は
連続としている。
【0018】凝縮部4の凝縮熱は蒸発部1を外部から保
温する作用を持つ。凝縮部4の上部で蒸気は130℃の
乾き蒸気であり、中部では凝縮熱を発生しつつ100℃
を保ち、下部では40℃の霧状の飽和水蒸気となる。一
方、被乾燥物2の温度は100℃ないし塩類を含んでも
105℃までであるので、蒸気は少なくとも中部までの
被乾燥物2を保温している。さらに断熱部3はこの保温
効果を高めている。被乾燥物2の中で水分が多く重いも
のは蒸発部1の底部にあるが、保温されているために温
度低下し難く、かくはんされて上部に現れたときに蒸発
できる温度を維持している。また、蒸発部1の壁面にこ
びり付いた被乾燥物2の温度も高いために、上部からか
くはんされた130℃の乾燥した被乾燥物2に触れて乾
燥しやすい状態を維持する。
温する作用を持つ。凝縮部4の上部で蒸気は130℃の
乾き蒸気であり、中部では凝縮熱を発生しつつ100℃
を保ち、下部では40℃の霧状の飽和水蒸気となる。一
方、被乾燥物2の温度は100℃ないし塩類を含んでも
105℃までであるので、蒸気は少なくとも中部までの
被乾燥物2を保温している。さらに断熱部3はこの保温
効果を高めている。被乾燥物2の中で水分が多く重いも
のは蒸発部1の底部にあるが、保温されているために温
度低下し難く、かくはんされて上部に現れたときに蒸発
できる温度を維持している。また、蒸発部1の壁面にこ
びり付いた被乾燥物2の温度も高いために、上部からか
くはんされた130℃の乾燥した被乾燥物2に触れて乾
燥しやすい状態を維持する。
【0019】この凝縮部4で凝縮しきれなかった少量の
水蒸気と臭気成分は排気管18を介して、脱臭部19へ
と送られ、同部で脱臭後に機外へ排気されるためほぼ無
臭となる。脱臭部19の触媒20はヒータ21で反応開
始温度まで加熱されているので、有機成分を無臭とす
る。脱臭部19を通過する水蒸気量は少ないので、活性
炭や酸化触媒を用いたときも水分被毒は起こらず、脱臭
性能は向上する。
水蒸気と臭気成分は排気管18を介して、脱臭部19へ
と送られ、同部で脱臭後に機外へ排気されるためほぼ無
臭となる。脱臭部19の触媒20はヒータ21で反応開
始温度まで加熱されているので、有機成分を無臭とす
る。脱臭部19を通過する水蒸気量は少ないので、活性
炭や酸化触媒を用いたときも水分被毒は起こらず、脱臭
性能は向上する。
【0020】次に請求項5,6に基づく第2の実施例を
図2と共に説明する。傾斜回転する蒸発部1の底部に立
設した軸23の上端に、回転自在にハンマー24が設け
られている。ハンマー24の先端はかくはん板を兼ねた
係止部25によって持ち上げられて回転する。ハンマー
24が180度回転し先端が上部になると、重力で18
0度回転する。ハンマー24の先端は重い金属が好まし
い。この時、係止部25と反対側のかくはん板13は蒸
発部1の下側となっているが、勢いよく回転落下するハ
ンマー24はかくはん板13の上方を回り、間にはさま
れた被乾燥物2を粉砕する。さらに蒸発部1が180度
回転する間は、ハンマー24は自重で垂下したままであ
る。再び、係止部25が下部に来るとハンマー24を持
ち上げ始める。このような方法で軽くてかさばる被乾燥
物を、底部に沈み易いものにして、乾燥を妨害しないよ
うにするものである。
図2と共に説明する。傾斜回転する蒸発部1の底部に立
設した軸23の上端に、回転自在にハンマー24が設け
られている。ハンマー24の先端はかくはん板を兼ねた
係止部25によって持ち上げられて回転する。ハンマー
24が180度回転し先端が上部になると、重力で18
0度回転する。ハンマー24の先端は重い金属が好まし
い。この時、係止部25と反対側のかくはん板13は蒸
発部1の下側となっているが、勢いよく回転落下するハ
ンマー24はかくはん板13の上方を回り、間にはさま
れた被乾燥物2を粉砕する。さらに蒸発部1が180度
回転する間は、ハンマー24は自重で垂下したままであ
る。再び、係止部25が下部に来るとハンマー24を持
ち上げ始める。このような方法で軽くてかさばる被乾燥
物を、底部に沈み易いものにして、乾燥を妨害しないよ
うにするものである。
【0021】請求項6は凝縮器またはそれと相関する部
分の温度検出部26によって、凝縮部4の温度を一定に
保つ発明である。すなわち加熱初期や外気温の低いとき
は冷却ファン15を停止して置くと、凝縮部4の過度の
冷却とそれに伴う蒸発部1の冷却は防止できる。請求項
5、6は請求項1の熱源がヒータとファンである場合
は、前述の乾燥速度の改善効果が得られるが、熱源がマ
イクロ波である場合は、別の効果が顕著となる。ハンマ
ーでは被乾燥物が細かくなって体積が減少する効果、冷
却ファン15の制御では熱効率の向上と氷点下以下での
凝縮部4の凍結の回避である。
分の温度検出部26によって、凝縮部4の温度を一定に
保つ発明である。すなわち加熱初期や外気温の低いとき
は冷却ファン15を停止して置くと、凝縮部4の過度の
冷却とそれに伴う蒸発部1の冷却は防止できる。請求項
5、6は請求項1の熱源がヒータとファンである場合
は、前述の乾燥速度の改善効果が得られるが、熱源がマ
イクロ波である場合は、別の効果が顕著となる。ハンマ
ーでは被乾燥物が細かくなって体積が減少する効果、冷
却ファン15の制御では熱効率の向上と氷点下以下での
凝縮部4の凍結の回避である。
【0022】図3は請求項7に基づく第3の実施例を示
すものである。凝縮部4の下部が水容器27となってい
る。水容器27には排水バルブ28が設けられている。
このような構成では排水処理が容易である。また、水容
器27の中に蓋5を通して別個の水タンクを出し入れし
ても良いものである。
すものである。凝縮部4の下部が水容器27となってい
る。水容器27には排水バルブ28が設けられている。
このような構成では排水処理が容易である。また、水容
器27の中に蓋5を通して別個の水タンクを出し入れし
ても良いものである。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記のように極めて簡単な構成
で、生ごみや食品を均一に素早く乾燥できる。また、処
理中の臭気発生も少なく、熱効率に優れた小型の乾燥装
置を提供することを可能とする。
で、生ごみや食品を均一に素早く乾燥できる。また、処
理中の臭気発生も少なく、熱効率に優れた小型の乾燥装
置を提供することを可能とする。
【図1】本発明の一実施例における乾燥装置の縦断面図
【図2】本発明の第2の実施例における乾燥装置の断面
図
図
【図3】本発明の第3の実施例における乾燥装置の縦断
面図
面図
1 蒸発部 2 被乾燥物 3 断熱層 4 凝縮部 8 蒸気ファン 9 ヒータ 13 かくはん板 14 駆動部 24 ハンマー 25 係止部 27 水タンク
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 被乾燥物を入れる有底の蒸発部と、前記
蒸発部の周囲に設けた凝縮部と、前記蒸発部の上方に形
成された前記蒸発部と前記凝縮部の連通部と、前記凝縮
部の下部に形成された凝縮水の排出孔と、前記蒸発部と
前記凝縮部の間に形成された断熱層と、前記蒸発部の上
方に設けたヒータとファンから成る熱風発生手段と、前
記被乾燥物を間欠的にかくはんするかくはん手段を有す
る乾燥装置。 - 【請求項2】 前記かくはん手段のかくはん停止時間を
かくはん動作時間より長く設定した請求項1記載の乾燥
装置。 - 【請求項3】 かくはん手段の動作時は熱風発生手段を
停止し、前記かくはん手段の停止時は前記熱風発生手段
を動作させる請求項1記載の乾燥装置。 - 【請求項4】 乾燥過程の初期はかくはん手段を停止、
乾燥過程の末期は前記かくはん手段を連続、中間過程の
みを間欠とした請求項1記載の乾燥装置。 - 【請求項5】 被乾燥物を入れる回転する有底の蒸発部
と、前記蒸発部を収納する凝縮部と、前記蒸発部の周囲
に形成された断熱層と、前記被乾燥物の加熱手段と、前
記蒸発部の底部中央に回転自在に軸支されたハンマー
と、前記蒸発部の内壁に設けた前記ハンマーの係止部
と、前記係止部と反対方向に設けられた前記ハンマーを
係止しないかくはん板を有する乾燥装置。 - 【請求項6】 被乾燥物を入れる蒸発部と、前記蒸発部
を収納する凝縮部と、前記蒸発部の周囲に形成された断
熱層と、前記被乾燥物の加熱手段と、前記凝縮器の冷却
手段と、前記凝縮器またはそれと相関する部分の温度検
出部を有し、前記温度が所定の温度以上で前記冷却手段
が動作する乾燥装置。 - 【請求項7】 被乾燥物を入れる蒸発部と、前記蒸発部
の周囲に設けた凝縮部と、前記蒸発部の周囲に形成され
た断熱層と、前記被乾燥物の加熱手段と、前記凝縮部の
下方が水容器である乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5084543A JP2921326B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5084543A JP2921326B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06300441A true JPH06300441A (ja) | 1994-10-28 |
JP2921326B2 JP2921326B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=13833572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5084543A Expired - Fee Related JP2921326B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2921326B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002119941A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 生ゴミ処理機 |
GB2508692A (en) * | 2012-12-08 | 2014-06-11 | Wilmer Castano Tejada | Bin treating waste with hot air |
CN113386277A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-14 | 张发志 | 一种塑料包装盒生产用智能冷却装置 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP5084543A patent/JP2921326B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002119941A (ja) * | 2000-10-13 | 2002-04-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 生ゴミ処理機 |
JP4635322B2 (ja) * | 2000-10-13 | 2011-02-23 | パナソニック株式会社 | 生ゴミ処理機 |
GB2508692A (en) * | 2012-12-08 | 2014-06-11 | Wilmer Castano Tejada | Bin treating waste with hot air |
CN113386277A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-14 | 张发志 | 一种塑料包装盒生产用智能冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2921326B2 (ja) | 1999-07-19 |
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