JP2914082B2 - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JP2914082B2 JP5084544A JP8454493A JP2914082B2 JP 2914082 B2 JP2914082 B2 JP 2914082B2 JP 5084544 A JP5084544 A JP 5084544A JP 8454493 A JP8454493 A JP 8454493A JP 2914082 B2 JP2914082 B2 JP 2914082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥処理を必要とした
食品と、比較的水分を多く含む調理屑、食べ残し等の台
所で発生する生ごみ等を対象とした、小型で簡便にかつ
衛生的に使用できる家庭用に適した乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品を乾燥処理することで、減量化し腐
敗を防止する試みは、食品保存の観点から従来から広く
行われてきた。その乾燥方法には日光を利用する天日乾
燥の他に、機器を用いる乾燥処理として、ヒーター乾燥
方式、熱風乾燥方式、マイクロ波乾燥方式、凍結乾燥方
式、噴霧乾燥方式等がある。これらの方式は、天日乾燥
方式と比較して急速に食品を乾燥できることから、食品
保存の分野で大きな役割を果たしている。また、社会的
なごみへの問題意識の高まりから、食品と同様に家庭で
発生する生ごみについても、減量化あるいは腐敗防止等
が望まれている。そこで生ごみを食品同様に乾燥処理
し、減量化と腐敗を防止する方式が考案されている。さ
らに、乾燥過程で発酵させ、生ごみを肥料として再利用
しようとする方式もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、工業用
乾燥装置は多く存在するにもかかわらず、家庭において
は、食品を簡単に乾燥する装置はほとんどないのが現状
である。また、現状の工業用の乾燥方式を、家庭用の乾
燥方式に応用する場合、多くの課題が残る。凍結乾燥方
式および噴霧乾燥方式は、装置自体が大きくなることか
つ処理対象物が限定されること等の問題点で、家庭用に
は適さない。マイクロ波乾燥方式、ヒーター乾燥方式、
および熱風乾燥方式は、一般家庭に調理機器として多く
用いられているため、乾燥方式として利用できる可能性
は大きい。しかし、マイクロ波を用いた乾燥方式は、マ
イクロ波強度分布のため、マイクロ波存在空間が小さい
装置では試料を均一に乾燥することは非常にむずかし
い。さらに電波漏れ等の対策が必要となり、機器として
製造コストが高くなる。また、ヒーターを用いた乾燥方
式は、小型化と低コスト化が可能である。しかし、過剰
加熱と発火防止のため乾燥温度を低く設定すると、乾燥
時間が大幅に必要となる。また、表面より乾燥が進行す
るため、乾燥が不十分となる場合が多い。熱風乾燥にお
いては、ヒーターのみの乾燥と比較して乾燥処理時間の
短縮を行うことができるが、試料の飛び散りが起き易く
処理後の後始末が面倒になる等のことが課題となる。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、食品および生ごみ等の試料を均一に乾燥処理するこ
とにより、腐敗と乾燥時に起きる発火を防止し、乾燥処
理時間を短縮する。また、設置場所を選ばない家庭用に
適した安価で小型の乾燥装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め本発明の乾燥装置は、試料を収納する収納容器と、前
収納容器中の試料を加熱する前記収納容器上部に設け
た加熱部と、前記加熱部の制御部と、前記加熱部に設け
た温度検出部と、前記収納容器の試料を撹拌する手段を
具備し、前記温度検出部の検出温度が設定温度となるよ
うに前記制御部により前記加熱部への入力電力を制御す
る装置において、試料の乾燥の進行にともない前記加熱
部での消費電力量を減少させるとともに、前記撹拌手段
の撹拌動作を多くする制御を行うことを特徴とする。ま
た本発明の乾燥装置は、試料を収納する収納容器と、前
記収納容器中の試料を加熱する前記収納容器上部に設け
た加熱部と、前記加熱部の制御部と、前記加熱部に設け
た温度検出部と、前記収納容器の試料を撹拌する手段と
を具備し、前記温度検出部の検出温度が設定温度となる
ように前記制御部により前記加熱部への入力電力を制御
する装置において、試料の乾燥の進行にともない前記加
熱部での消費電力量を減少させるとともに、前記加熱部
の制御温度を初期設定値から下げるように制御すること
を特徴とする。このとき、加熱部に送風部を有すること
は有効である。また本発明の乾燥装置は、試料を収納す
る収納容器と、前記収納容器中の試料を加熱する前記収
納容器上部に設けた加熱部と、前記加熱部に設けた送風
部と、前記収納容器の試料を撹拌する手段とを具備し、
前記温度検出部の検出温度が設定温度となるように前記
制御部により前記加熱部への入力電力を制御する装置に
おいて、試料の乾燥の進行にともない前記加熱部での消
費電力量を減少させるとともに、前記送風部からの風量
を減少する制御を行うことを特徴とする。このとき、収
納容器を傾斜または水平に設けたことが有効である。ま
た、収納容器を回転する回転駆動部が試料の撹拌手段と
なることが有効である。また、収納容器が断熱性を有す
ることが有効である。また、収納容器が断熱容器と収納
内容器からなることが有効である。また、断熱部は固定
し収納容器のみを回転駆動部で回転することが有効であ
。また、収納容器をポリオレフィン系樹脂で構成した
ことが有効である。また、収納容器が真空収納容器であ
ることが有効である。
【0006】
【作用】本発明は、上述の構成および機構によって食品
および生ごみ等の試料を簡便に、かつ衛生的に乾燥処理
する装置を提供するものである。まず収納容器に入れた
試料を、加熱部から放射と熱風による対流で加熱し、試
料中の水分を蒸発させる。収納容器が断熱性を有するた
め、加熱部からの熱は収納容器から放熱されず有効に試
料の加熱に利用できる。試料加熱時の送風部は、初めは
加熱部の熱を空気とともに撹拌するが、試料が100度
に達した後はおもに水蒸気の撹拌を行なう。この時水蒸
気は、収納容器上部に位置する加熱部で加熱され、過熱
蒸気として再び試料に送風され試料の加熱を行う。これ
らの収納容器の断熱性、および水蒸気加熱効果により、
効率よく試料を加熱することができる。さらに、過熱水
蒸気を試料の加熱に用いた場合、試料表面での酸化反応
が起こり難く、処理中に発生する臭気は減少する。ま
た、試料の過剰加熱の防止と塩ビ系樹脂の熱分解防止の
ため、熱風温度に上限値を設定し、その熱風温度は加熱
部の入力電力で制御を行う。この制御により、試料の乾
燥が進行した場合、試料が加熱され易くなり温度が上昇
するため、熱風の温度制御が働き加熱部の消費電力量は
減少する。すなわち消費電力量は厨芥の乾燥状態を示
す。この変化にもとづき、乾燥初期では収納容器の回転
を控え、乾燥進行にともない回転駆動部の動作確率を多
くする制御を行う。これにより、加熱部の消費電力量が
多い試料が水分を多く含む時に収納容器の回転を少なく
し、試料を個々に乾燥させ互いの接着を防止し水分の蒸
発面積を確保し、試料が乾燥し消費電力量が少なくなる
につれて回転を増やし試料をより撹拌し処理時間の短縮
を行うことができる。
【0007】また、消費電力量変化にもとづき、乾燥初
期では高温で加熱し乾燥の進行にともない加熱部の制御
温度を低下させる制御を行う。これにより、加熱温度に
よらず沸点近くで蒸発が進行する乾燥初期では、試料に
多くの熱量を与えるため加熱温度を高くし乾燥時間を短
縮する。逆に試料温度が上昇する乾燥後期は加熱温度を
低くし、試料の熱分解と塩ビ系樹脂の熱分解を防止する
ことができる。
【0008】また、消費電力量変化にもとづき、乾燥後
期において送風部からの風量を減少させる。これによ
り、乾燥初期には高風量により試料に多くの熱量を供給
し乾燥時間を短縮させ、乾燥後期には風量を減少させる
ことで試料の吹き飛びを防止することができる。
【0009】以上のように処理することで試料の均一乾
燥を実現し、腐敗の防止を行い、排出する水分の浄化を
達成することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明実施例について図面とともに説
明する。
【0011】図1は本発明による実施例1の要部縦断面
図で図2はその動作を示すチャート図である。図1にお
いて、1はステンレスで構成された真空断熱容器であ
る。2は試料を入れる傾斜させた収納容器で、ポリプロ
ピレン樹脂からなり真空断熱容器1から脱着が可能とし
てある。3は試料を収納容器2に出し入れするときに開
閉する扉、4は発生した水蒸気を凝縮させる凝縮部、5
は凝縮部4下部に配置した回転駆動部で、収納容器2を
直接回転させる構成とした。6は加熱部のヒーターであ
り、収納容器2の上部に位置し扉3に取り付けてある。
7は加熱部6と同位置の扉3に取り付けた送風部のファ
ン、8は収納容器上部に位置するよう扉3に設けた温度
検出部である。9は加熱部6、回転駆動部5およびファ
ン7の動作制御部である。10は収納容器内側に配した
撹拌板、11は凝縮した水分を外部に排出するための排
水管、12は真空断熱容器1の回転を補助するころであ
る。
【0012】次に動作を説明する。最初に扉3を開け、
収納容器2に食品および生ごみ等の試料を入れる。次に
加熱部のヒーター6に通電して収納容器2に入れた試料
を加熱し、さらにファン7を作動させることで熱風によ
る加熱も行なう。熱風温度を温度検出部8により検出
し、一定温度で試料を加熱するように制御部9でヒータ
ーへの入力を調整する。また、回転駆動部5で収納容器
2を回転させることにより、収納容器2内に納めた試料
の撹拌を行う。回転速度は10rpmに設定した。この
とき、ヒーター6の消費電力量変化をもとに試料の乾燥
状態を判断し、試料の乾燥の進行に伴い撹拌を頻繁にす
るように制御部9で回転駆動部の回転頻度を多くする制
御を行う。ヒーター加熱により試料から発生した水蒸気
は、一部はヒーターで再加熱され再度試料に送風され、
残りの水蒸気は収納容器2から凝縮部4中に排出され、
凝縮部4内で水蒸気が水分に凝縮される。凝縮した水分
は排水管11を通り、装置外部に排出される。試料加熱
時の送風部は、初めは加熱部の熱を空気とともに撹拌す
るが、試料が100度に達した後はおもに水蒸気の撹拌
を行なう。
【0013】従来の伝導と輻射によるヒーターによる加
熱方式では、加熱面だけが乾燥し断熱層となり、試料全
体を十分に均一に加熱させることはむずかしかった。し
かし、本実施例はヒーター6とファン7の組み合わせに
より、熱風と熱量の大きい過熱蒸気を加熱に利用するこ
とができ、試料の細部まで効率よく均一に加熱すること
を可能とした。さらに、試料表面の酸化が抑えられて、
乾燥処理中に発生する臭気も少なくなる。評価試験は、
生ごみを試料として用い行った。また、ヒーター6の入
力を制御し、試料を熱風温度130度を上限として加熱
し乾燥評価した。熱風温度を制御して試料を乾燥するた
め、試料の乾燥状態に応じてヒーター6の消費電力量は
変化する。すなわち、乾燥が進行するにともない試料が
乾燥しづらくなるため、ヒーター6の消費電力量が減少
することになる。このヒーター6の消費電力量変化をも
とに回転駆動部の回転頻度を制御し、試料の乾燥状態に
応じた撹拌の乾燥効率化を行った。まず、基本的に本実
施例では、収納容器を傾斜させて回転させる構成を取っ
ている。この傾斜回転により、収納容器内の試料が頻繁
に移動し撹拌する。このときの傾斜角は垂直方向を基準
として、40〜90度の間で任意に選べ、角度が大きい
ほど撹拌効果は大きくなる。しかしながら、試料の乾燥
初期等の体積が多い場合に頻繁に回転を行うと、収納容
器2上部に生ごみからの煮汁が汚れとして付着する。さ
らに、水分が多い乾燥初期に回転を頻繁に行うと、試料
同士が粘着し塊となり、試料の乾燥が進行しづらくな
る。それらを防止するため、乾燥初期では回転部の回転
頻度を少なくした。しかし、乾燥中後期では試料の乾燥
を速くするために、回転頻度を多くし試料の撹拌状態向
上を行った。本実施例では、乾燥開始から15分後まで
は収納容器2の回転を行わず、15分後からヒーターの
消費電力量が急減するまで容器を間欠回転させ、その後
に容器の連続回転を行った。その結果、収納容器2を連
続で回転した乾燥時と比較して、乾燥時間は2/3に短
縮でき、さらに収納容器2上部の汚れ付着量も大幅に減
少できた。以上の構成により、試料をほぼ絶乾状態にま
で処理することを可能とし、腐敗防止を達成した。加え
て均一乾燥、および水蒸気雰囲気での加熱により、酸化
による悪臭の発生が抑制できる。さらに、ファン7によ
る水蒸気の脈動は凝縮器の壁面での熱伝達を向上させる
ため、水蒸気は効率的に凝縮し、同時に水蒸気中の臭気
も大幅に凝縮させるため脱臭の効果も向上できた。ま
た、本実施例では試料収納容器2として、ポリオレフィ
ン系樹脂であるポリプロピレンで成形した容器を用い
た。ポリオレフィン系樹脂は一般に接着性が悪いため、
これを材質とする容器を用いることで、試料の容器への
付着はおよび汚れは最小限に抑えることができた。な
お、回転駆動部5の回転動作確率は本実施例の動作例に
かかわらず、乾燥試料に応じて設定すれば良い。また、
本実施例では、試料より発生した水蒸気を凝縮する凝縮
部を設けたが、この凝縮部は発生水蒸気を排出する経路
があればなくてもかまわない。さらに、収納容器内部あ
るいは底部に刃状のブレードを有し、これを回転させる
ことで試料の切断および撹拌を行えば、試料をより均一
に乾燥し、乾燥仕上がりをきれいにすることができる。
【0014】次に本発明の実施例2を図3を用いて説明
する。実施例1と同一構成部の装置を用いたので、その
部分の詳細な説明は省略する。
【0015】実施例2では、実施例1とほぼ同様な動作
をする。異なる点は、消費電力量変化にもとづき、乾燥
初期では高温で加熱し乾燥の進行にともない加熱部の制
御温度を低下させる制御を行う点である。
【0016】本実施例では、加熱温度に左右されず沸点
近くで蒸発が進行する乾燥初期では、試料に多くの熱量
を与えるため加熱温度を高く設定し、乾燥時間を短縮す
る。逆に試料温度が上昇する乾燥後期は加熱温度を低く
設定することで、試料の熱分解と塩ビ系樹脂の熱分解を
防止することが可能となる。本実施例についても、試料
として生ごみを用いてその評価を行った。乾燥初中期に
は、加熱温度を160度に設定し、加熱部の消費電力量
が大幅に減少した時点で、加熱温度を130度とし制御
をした。その結果、生ごみ1kgを乾燥処理した場合、
130度一定加熱時と比較して処理時間を2/3に短縮
することを可能とした。水分の多い乾燥初中期では、試
料温度は加熱温度にはほとんど影響されず、160度加
熱時でもほぼ100度となる。しかしそのまま160度
加熱を行った場合、乾燥後期に試料温度が160度にま
で上昇するが、乾燥後期に130度加熱を行う本実施例
では、試料温度は130度以上にはならない。そのた
め、試料の熱分解と試料中に混入する恐れのある樹脂成
分、特に塩ビ系樹脂の熱分解を防止することを可能とし
た。なお、本実施例では、加熱温度を160度後に13
0度で制御を行ったが、実際は加熱温度は試料の熱分解
の起こらない範囲、かつ試料の乾燥目的に応じた温度で
設定すればよい。
【0017】次に本発明の実施例3を図4を用いて説明
する。実施例1と同一構成部の装置を用いたので、その
部分の詳細な説明は省略する。
【0018】実施例3では、実施例1とほぼ同様な動作
をする。異なる点は、消費電力量変化にもとづき、乾燥
後期において送風部からの風量を乾燥初中期より減少さ
せる制御を行う点である。
【0019】本実施例では、熱量の多く必要な乾燥初中
期に試料への送風量を多くし、乾燥時間を短縮させる。
この時試料は、水分を多く含むので送風量がおおくと
も、吹き飛ばされる心配はない。また、乾燥後期におい
ては、送風量を減少させることで乾燥した試料の吹き飛
ばしを防止した。本実施例についても、試料として生ご
みを用いてその評価を行った。乾燥初中期には、試料へ
の送風量を多く設定し、加熱部の消費電力量が大幅に減
少した時点で、送風量を減少させた。この制御を行うこ
とで従来の一定送風時と比較して、処理時間を3/4に
短縮でき、また処理後の試料吹き飛びによる装置の汚れ
も最小限に抑えることが可能となった。
【0020】なお、これら実施例の乾燥装置は、生ごみ
を乾燥処理しているが、乾燥温度レベルを制御すること
で、食品全体の乾燥処理あるいは調理に使用できる。凝
縮部に脱臭装置を取り付け、試料乾燥中および乾燥後に
発生する臭いを脱臭する構成も取れる。本実施例では、
送風部をヒーター同じ位置の扉に設置したが、ヒーター
発生した熱と過熱蒸気を試料に送風できる位置であれ
ば、どのような位置に設置してもよく、ファンの種類も
選ばない。さらに、加熱部はシーズヒーターに限らず、
ハロゲンランプ、セラミックヒーター等の発熱体であれ
ばどのようなものでも構わない。また、回転駆動部を凝
縮容器の底部外側に設置したが、収納容器を回転させる
構成であれば、モーターの直接駆動に限らずどのような
回転構成でもかなわない。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は傾斜または水平に
設けた収納容器と、収納容器中の試料を加熱する収納容
器上部に設けた加熱部と、加熱部の制御部と、加熱部に
設けた温度検出部と、加熱部に設けた送風部と、収納容
器を回転する回転駆動部からなる構成の乾燥装置におい
て、加熱部の消費電力量の減少にともない回転駆動部の
動作確率が多くなるように制御を行うこと、加熱部の消
費電力量の減少にともない加熱部の制御温度を初期設定
値から下げるように制御すること、加熱部の消費電力量
の減少にともない送風部からの風量を減少するように制
御を行うことの試料を乾燥処理する処理方法をもって食
品および生ごみ等の試料を乾燥することにより、保管中
の腐敗とそれにともなう悪臭の発生を防止する。加熱部
に送風部を組み込むこと、過熱蒸気を加熱に用いるこ
と、断熱部を用いること、および収納容器の傾斜回転に
よる試料の撹拌を行うことで、試料が均一に加熱され均
一な乾燥が可能となる。また、一度蒸発した水分を凝縮
し排出することで、凝縮水の有機物による汚染は防止で
きる。また、試料の乾燥状態に応じて、収納容器の回転
確率を変化させること、処理温度を制御すること、試料
への送風量を制御することにより乾燥処理時間を短縮す
る。また、特別な設備工事を必要としないので、装置の
設置は簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における乾燥装置の要部縦断面
【図2】本発明の実施例1の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の実施例2の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の実施例3の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 真空断熱容器 2 収納容器 4 凝縮部 5 回転駆動部 6 加熱部 7 ファン 8 温度検出部 9 動作制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−141650(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F26B 25/00 F26B 11/10 F26B 9/06

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を収納する収納容器と、前記収納容器
    中の試料を加熱する前記収納容器上部に設けた加熱部
    と、前記加熱部の制御部と、前記加熱部に設けた温度検
    出部と、前記収納容器の試料を撹拌する手段を具備し、
    前記温度検出部の検出温度が設定温度となるように前記
    制御部により前記加熱部への入力電力を制御する装置に
    おいて、試料の乾燥の進行にともない前記加熱部での消
    費電力量を減少させるとともに、前記撹拌手段の撹拌動
    作を多くする制御を行うことを特徴とする乾燥装置。
  2. 【請求項2】試料を収納する収納容器と、前記収納容器
    中の試料を加熱する前記収納容器上部に設けた加熱部
    と、前記加熱部の制御部と、前記加熱部に設けた温度検
    出部と、前記収納容器の試料を撹拌する手段とを具備
    し、前記温度検出部の検出温度が設定温度となるように
    前記制御部により前記加熱部への入力電力を制御する装
    置において、試料の乾燥の進行にともない前記加熱部で
    の消費電力量を減少させるとともに、前記加熱部の制御
    温度を初期設定値から下げるように制御することを特徴
    とする乾燥装置。
  3. 【請求項3】加熱部に送風部を有する請求項1、2記載
    の乾燥装置。
  4. 【請求項4】試料を収納する収納容器と、前記収納容器
    中の試料を加熱する前記収納容器上部に設けた加熱部
    と、前記加熱部に設けた送風部と、前記収納容器の試料
    を撹拌する手段とを具備し、前記温度検出部の検出温度
    が設定温度となるように前記制御部により前記加熱部へ
    の入力電力を制御する装置において、試料の乾燥の進行
    にともない前記加熱部での消費電力量を減少させるとと
    もに、前記送風部からの風量を減少する制御を行うこと
    を特徴とする乾燥装置。
  5. 【請求項5】収納容器を傾斜または水平に設けた請求項
    1〜4記載の乾燥装置。
  6. 【請求項6】収納容器を回転する回転駆動部が試料の撹
    拌手段となる請求項1〜5記載の乾燥装置。
  7. 【請求項7】収納容器が断熱性を有する請求項1〜6記
    載の乾燥装置。
  8. 【請求項8】収納容器が断熱容器と収納内容器からなる
    請求項1〜7記載の乾燥装置。
  9. 【請求項9】断熱部は固定し収納容器のみを回転駆動部
    で回転する請求項8記載の乾燥装置。
  10. 【請求項10】収納容器をポリオレフィン系樹脂で構成
    した請求項1〜9記載の乾燥装置。
  11. 【請求項11】収納容器が真空収納容器である請求項1
    〜10記載の乾燥装置。
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