JP2988121B2 - 乾燥処理装置 - Google Patents
乾燥処理装置Info
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- JP2988121B2 JP2988121B2 JP4114526A JP11452692A JP2988121B2 JP 2988121 B2 JP2988121 B2 JP 2988121B2 JP 4114526 A JP4114526 A JP 4114526A JP 11452692 A JP11452692 A JP 11452692A JP 2988121 B2 JP2988121 B2 JP 2988121B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥処理を必要とした
食品と、比較的水分を多く含む調理屑、食べ残し等の台
所で発生する生ごみ等を対象とした、小型で簡便にかつ
衛生的に使用できる家庭用に適した乾燥処理装置に関す
る。
食品と、比較的水分を多く含む調理屑、食べ残し等の台
所で発生する生ごみ等を対象とした、小型で簡便にかつ
衛生的に使用できる家庭用に適した乾燥処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】食品を長期保存するため乾燥処理を行
い、減量化と腐敗を防止することは従来から広く行われ
てきた。日光を利用する天日乾燥の他に、機器を用いる
乾燥処理の方式として、ヒーター乾燥方式、熱風乾燥方
式、マイクロ波乾燥方式、凍結乾燥方式、噴霧乾燥方式
等がある。これらの方式は、天日乾燥方式と比較して急
速に食品を乾燥できることから食品保存の分野で大きな
役割を果たしている。また最近食品に限らず家庭で発生
する生ごみについても、減量化あるいは腐敗防止等が望
まれている。家庭の生ごみは、各地方自治体で一括収集
して焼却あるいは埋め立て処理されている。しかし、毎
日回収されるわけではなく収集まである程度の時間が経
過する。そのため、回収日までに腐敗し臭いが発生した
りごみ保管場所をごみ汁等で汚すことで、ごみ全体を汚
いものにしている。また、ゴミの減量化推進が、社会問
題として取り上げられている。そこで生ごみを食品同様
に乾燥処理し、減量化と腐敗を防止する方式が考案され
ている。さらに、乾燥過程で発酵させ、生ごみを肥料と
して再利用しようとする方式もある。
い、減量化と腐敗を防止することは従来から広く行われ
てきた。日光を利用する天日乾燥の他に、機器を用いる
乾燥処理の方式として、ヒーター乾燥方式、熱風乾燥方
式、マイクロ波乾燥方式、凍結乾燥方式、噴霧乾燥方式
等がある。これらの方式は、天日乾燥方式と比較して急
速に食品を乾燥できることから食品保存の分野で大きな
役割を果たしている。また最近食品に限らず家庭で発生
する生ごみについても、減量化あるいは腐敗防止等が望
まれている。家庭の生ごみは、各地方自治体で一括収集
して焼却あるいは埋め立て処理されている。しかし、毎
日回収されるわけではなく収集まである程度の時間が経
過する。そのため、回収日までに腐敗し臭いが発生した
りごみ保管場所をごみ汁等で汚すことで、ごみ全体を汚
いものにしている。また、ゴミの減量化推進が、社会問
題として取り上げられている。そこで生ごみを食品同様
に乾燥処理し、減量化と腐敗を防止する方式が考案され
ている。さらに、乾燥過程で発酵させ、生ごみを肥料と
して再利用しようとする方式もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、食品の
乾燥という面では、家庭で簡単に使用できる装置はほと
んどなく、工業的にも対象物を均一に乾燥することは非
常にむずかしい問題となっている。従来からある乾燥処
理装置では、均一に乾燥させるということに問題があ
り、乾燥過程で一部が発火したり、乾燥が不十分で部分
的に腐敗を生じたりする問題点を有していた。さらに食
品および生ごみ乾燥時に発生する臭気と排水の処理に関
して、その無臭化と排水浄化等を考慮した小型の乾燥装
置はほとんどなく、それらへの対応は大きな課題となっ
ていた。
乾燥という面では、家庭で簡単に使用できる装置はほと
んどなく、工業的にも対象物を均一に乾燥することは非
常にむずかしい問題となっている。従来からある乾燥処
理装置では、均一に乾燥させるということに問題があ
り、乾燥過程で一部が発火したり、乾燥が不十分で部分
的に腐敗を生じたりする問題点を有していた。さらに食
品および生ごみ乾燥時に発生する臭気と排水の処理に関
して、その無臭化と排水浄化等を考慮した小型の乾燥装
置はほとんどなく、それらへの対応は大きな課題となっ
ていた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、食品および生ごみ等の試料を均一に乾燥処理するこ
とにより、腐敗と乾燥時に起きる発火を防止し、排気の
無臭化と排出する水分中に含まれる有機成分を低減し、
設置場所を選ばない家庭用に適した無公害で処理できる
乾燥処理装置を提供することを目的とする。
で、食品および生ごみ等の試料を均一に乾燥処理するこ
とにより、腐敗と乾燥時に起きる発火を防止し、排気の
無臭化と排出する水分中に含まれる有機成分を低減し、
設置場所を選ばない家庭用に適した無公害で処理できる
乾燥処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、開閉部を有する本体容器と、本体容器内に
設けた略円筒状断熱容器と、略円筒状断熱容器内に設け
た試料の収納容器と、本体容器に設けたマイクロ波加熱
部と、本体容器下部に設けたマイクロ波照射口と、マイ
クロ波透過性の断熱材を収納容器下部に設ける構成をも
って乾燥処理装置としたものである。
決するため、開閉部を有する本体容器と、本体容器内に
設けた略円筒状断熱容器と、略円筒状断熱容器内に設け
た試料の収納容器と、本体容器に設けたマイクロ波加熱
部と、本体容器下部に設けたマイクロ波照射口と、マイ
クロ波透過性の断熱材を収納容器下部に設ける構成をも
って乾燥処理装置としたものである。
【0006】
【作用】本発明は、上述の構成および機構によって食品
および生ごみ等の試料を簡便に、かつ衛生的に乾燥処理
する装置を提供するものである。まず収納容器に入れた
試料を、マイクロ波照射により加熱し試料中の水分を蒸
発させる。この時、マイクロ波を収納容器下部より照射
するため、乾燥過程で収納容器下部に溜まる煮汁等の水
分が選択的に蒸発する。収納容器を断熱容器中に納め断
熱構成することで、マイクロ波照射で与えた熱は放熱で
失われず主に水分の蒸発のみに消費される。発生した水
蒸気は、断熱容器の外側に位置する本体容器で凝縮させ
る。この時、水分と一緒に蒸発してきた臭気成分も凝縮
させるので、乾燥処理中に機器から発生する臭気を最小
限に抑えることができる。断熱容器の断熱効果、収納容
器の回転による撹拌効果により、試料が均一に加熱され
均一に乾燥するため、試料の熱分解による有機物の発生
は抑制できる。これらの効果により、排出される水分へ
の有機物の混入は抑えられ、排気経路と凝縮水の有機物
による汚染は防止される。
および生ごみ等の試料を簡便に、かつ衛生的に乾燥処理
する装置を提供するものである。まず収納容器に入れた
試料を、マイクロ波照射により加熱し試料中の水分を蒸
発させる。この時、マイクロ波を収納容器下部より照射
するため、乾燥過程で収納容器下部に溜まる煮汁等の水
分が選択的に蒸発する。収納容器を断熱容器中に納め断
熱構成することで、マイクロ波照射で与えた熱は放熱で
失われず主に水分の蒸発のみに消費される。発生した水
蒸気は、断熱容器の外側に位置する本体容器で凝縮させ
る。この時、水分と一緒に蒸発してきた臭気成分も凝縮
させるので、乾燥処理中に機器から発生する臭気を最小
限に抑えることができる。断熱容器の断熱効果、収納容
器の回転による撹拌効果により、試料が均一に加熱され
均一に乾燥するため、試料の熱分解による有機物の発生
は抑制できる。これらの効果により、排出される水分へ
の有機物の混入は抑えられ、排気経路と凝縮水の有機物
による汚染は防止される。
【0007】以上のように処理することで試料の均一乾
燥を実現し、無臭化乾燥と腐敗の防止を行い、排出する
水分の浄化を達成することができる。
燥を実現し、無臭化乾燥と腐敗の防止を行い、排出する
水分の浄化を達成することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明実施例について図面とともに説
明する。
明する。
【0009】(実施例1)図1は本発明による一実施例
の要部縦断面図である。図1において、1はステンレス
で構成した円筒状真空断熱容器で、2はこの円筒状真空
断熱容器1の内側に納める耐熱性プラスチックで構成し
た試料の収納容器である。3は開閉部3aを有する本体
容器であり、4はマイクロ波を発信させるマイクロ波加
熱部であり、5は本体容器3下部に配置したマイクロ波
照射口である。6は本体容器3下部に配置した回転駆動
部で、収納容器2を回転させる構成となっている。7は
マイクロ波透過材で構成した仕切板で、8は円筒状真空
断熱容器1の内側に収納容器2と仕切板7との間に設け
たマイクロ波透過材から成る断熱材である。9は本体容
器3を冷却するファンで、10は凝縮した水分を外部に
排出するための排水管である。
の要部縦断面図である。図1において、1はステンレス
で構成した円筒状真空断熱容器で、2はこの円筒状真空
断熱容器1の内側に納める耐熱性プラスチックで構成し
た試料の収納容器である。3は開閉部3aを有する本体
容器であり、4はマイクロ波を発信させるマイクロ波加
熱部であり、5は本体容器3下部に配置したマイクロ波
照射口である。6は本体容器3下部に配置した回転駆動
部で、収納容器2を回転させる構成となっている。7は
マイクロ波透過材で構成した仕切板で、8は円筒状真空
断熱容器1の内側に収納容器2と仕切板7との間に設け
たマイクロ波透過材から成る断熱材である。9は本体容
器3を冷却するファンで、10は凝縮した水分を外部に
排出するための排水管である。
【0010】次に動作を説明する。最初に本体容器の開
閉部3aを開け、収納容器2に食品および生ごみ等の試
料を入れる。次にマイクロ波加熱部4に通電して、収納
容器2に入れた試料を加熱する。このとき回転駆動部6
を作動させ収納容器2を回転させることにより、収納容
器内に納めた試料に均一にマイクロ波を照射する。マイ
クロ波加熱により試料から発生した水蒸気は、収納容器
2から本体容器3中に排出され、本体容器外壁で水蒸気
が水分に凝縮される。凝縮した水分は排水口10を通
り、装置外部に排出される。
閉部3aを開け、収納容器2に食品および生ごみ等の試
料を入れる。次にマイクロ波加熱部4に通電して、収納
容器2に入れた試料を加熱する。このとき回転駆動部6
を作動させ収納容器2を回転させることにより、収納容
器内に納めた試料に均一にマイクロ波を照射する。マイ
クロ波加熱により試料から発生した水蒸気は、収納容器
2から本体容器3中に排出され、本体容器外壁で水蒸気
が水分に凝縮される。凝縮した水分は排水口10を通
り、装置外部に排出される。
【0011】本実施例では、断熱容器としてステンレス
で構成した円筒状真空断熱容器と、生ごみを試料として
用いて均一乾燥の評価試験を行った。断熱容器を用いて
生ごみを乾燥させた場合は、試料に均一に熱が伝わるた
め全体が均一に乾燥する。さらに真空断熱容器は断熱性
が優れるために、断熱性のないステンレス容器と比較し
て、放熱によるエネルギー損失を1/4に減少し、効率
よく試料を加熱することができた。さらに、収納容器の
下部にマイクロ波透過性の断熱材を用いる構成をとるこ
とで、断熱効果の向上ができた。従来から用いられてい
る方式であるマイクロ波の試料上部照射の場合、試料は
上面から乾燥しやすくかつ試料から分離した水分は底面
に移動するため、乾燥終了時において試料底面に不均一
な乾燥状態が残るケースがあった。そこで本実施例では
マイクロ波を試料下部より照射することで、試料底部を
乾燥させ全体を均一に乾燥することを試みた。しかし、
従来のステンレス製真空断熱容器では、容器の開口部は
上面にあるためマイクロ波を上部より照射することがで
きなかった。また、真空断熱容器の開口部を下面にした
場合、マイクロ波を下面より照射する構成はとれるが、
マイクロ波空間が限定されるために均一に試料は加熱で
きなかった。そこで、円筒状真空断熱容器を用いること
で、マイクロ波の下部照射を可能とし、試料の均一乾燥
をを可能とした。さらに、真空断熱容器上下に金属部分
がないため、試料はマイクロ波の電界がゼロとなる金属
部分から離れて存在することとなり、より均一に乾燥が
進行した。また、収納容器を回転させることにより、試
料中のマイクロ波分布が変化し、均一に加熱できる。以
上の構成により、試料をほぼ絶乾状態にまで処理するこ
とを可能とし、腐敗防止を達成した。加えて均一乾燥の
達成により、試料の局部加熱による発火は防止し、排出
される水分への有機物の混入を抑制した。
で構成した円筒状真空断熱容器と、生ごみを試料として
用いて均一乾燥の評価試験を行った。断熱容器を用いて
生ごみを乾燥させた場合は、試料に均一に熱が伝わるた
め全体が均一に乾燥する。さらに真空断熱容器は断熱性
が優れるために、断熱性のないステンレス容器と比較し
て、放熱によるエネルギー損失を1/4に減少し、効率
よく試料を加熱することができた。さらに、収納容器の
下部にマイクロ波透過性の断熱材を用いる構成をとるこ
とで、断熱効果の向上ができた。従来から用いられてい
る方式であるマイクロ波の試料上部照射の場合、試料は
上面から乾燥しやすくかつ試料から分離した水分は底面
に移動するため、乾燥終了時において試料底面に不均一
な乾燥状態が残るケースがあった。そこで本実施例では
マイクロ波を試料下部より照射することで、試料底部を
乾燥させ全体を均一に乾燥することを試みた。しかし、
従来のステンレス製真空断熱容器では、容器の開口部は
上面にあるためマイクロ波を上部より照射することがで
きなかった。また、真空断熱容器の開口部を下面にした
場合、マイクロ波を下面より照射する構成はとれるが、
マイクロ波空間が限定されるために均一に試料は加熱で
きなかった。そこで、円筒状真空断熱容器を用いること
で、マイクロ波の下部照射を可能とし、試料の均一乾燥
をを可能とした。さらに、真空断熱容器上下に金属部分
がないため、試料はマイクロ波の電界がゼロとなる金属
部分から離れて存在することとなり、より均一に乾燥が
進行した。また、収納容器を回転させることにより、試
料中のマイクロ波分布が変化し、均一に加熱できる。以
上の構成により、試料をほぼ絶乾状態にまで処理するこ
とを可能とし、腐敗防止を達成した。加えて均一乾燥の
達成により、試料の局部加熱による発火は防止し、排出
される水分への有機物の混入を抑制した。
【0012】(実施例2)図2は、本発明による第2の
実施例の要部縦断面図である。実施例1と同一構成部に
は同一番号を付しているので、その部分の詳細な説明は
省略する。なお、第2の実施例において図1と異なる点
は、回転駆動部をなくしマイクロ波照射口に金属製のス
ターラーを有する構成としたことである。
実施例の要部縦断面図である。実施例1と同一構成部に
は同一番号を付しているので、その部分の詳細な説明は
省略する。なお、第2の実施例において図1と異なる点
は、回転駆動部をなくしマイクロ波照射口に金属製のス
ターラーを有する構成としたことである。
【0013】上記のように構成した乾燥装置は、第1の
実施例とほぼ同様な動作をする。異なる点は、マイクロ
波の照射と同時にスターラーが回転し、本体容器内のマ
イクロ波分布を変化させることである。
実施例とほぼ同様な動作をする。異なる点は、マイクロ
波の照射と同時にスターラーが回転し、本体容器内のマ
イクロ波分布を変化させることである。
【0014】第2の実施例の乾燥装置では、マイクロ波
の拡散用にスターラーを用いたことで収納容器を直接本
体容器内部に設置でき、回転部の回転能力以上の重量物
の乾燥が可能となった。また、スターラーは回転部より
も部品点数が少ないことから、装置の構成を簡単にする
ことができた。
の拡散用にスターラーを用いたことで収納容器を直接本
体容器内部に設置でき、回転部の回転能力以上の重量物
の乾燥が可能となった。また、スターラーは回転部より
も部品点数が少ないことから、装置の構成を簡単にする
ことができた。
【0015】なお本実施例の乾燥処理装置は、生ごみを
乾燥処理しているが、食品全体の乾燥処理に使用でき
る。本体容器に脱臭装置を取り付け、試料乾燥中および
乾燥後に発生する臭いを脱臭する構成も取れる。また、
真空断熱容器と収納容器との間隔を広くとるかあるいは
誘電率の低い材料でその間隔を埋める構成をとった場
合、マイクロ波の移動空間を広くとれるために、より試
料を均一に加熱することができる。また、真空断熱容器
を円筒状の容器としたが、容器に底面を有しその一部が
開口していてマイクロ波が照射できる構成であれば、ど
の様な形状でもかまわない。さらに、真空断熱容器をス
テンレスで構成したが、ガラス等の材料で構成してもよ
い。ガラスのようなマイクロ波透過性材料で真空断熱容
器を構成した場合は、円筒状容器でなく底面あるいは上
面を有する容器でもマイクロ波を下部から照射でき、本
実施例の効果得ることは言うまでもない。
乾燥処理しているが、食品全体の乾燥処理に使用でき
る。本体容器に脱臭装置を取り付け、試料乾燥中および
乾燥後に発生する臭いを脱臭する構成も取れる。また、
真空断熱容器と収納容器との間隔を広くとるかあるいは
誘電率の低い材料でその間隔を埋める構成をとった場
合、マイクロ波の移動空間を広くとれるために、より試
料を均一に加熱することができる。また、真空断熱容器
を円筒状の容器としたが、容器に底面を有しその一部が
開口していてマイクロ波が照射できる構成であれば、ど
の様な形状でもかまわない。さらに、真空断熱容器をス
テンレスで構成したが、ガラス等の材料で構成してもよ
い。ガラスのようなマイクロ波透過性材料で真空断熱容
器を構成した場合は、円筒状容器でなく底面あるいは上
面を有する容器でもマイクロ波を下部から照射でき、本
実施例の効果得ることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明は開閉部を有する本
体容器と、本体容器内に設けた略円筒状断熱容器と、略
円筒状断熱容器内に設けた試料の収納容器と、本体容器
に設けたマイクロ波加熱部と、本体容器下部に設けたマ
イクロ波照射口と、マイクロ波透過性の断熱材を収納容
器下部に設ける構成とし、食品および生ごみ等の試料を
乾燥することにより、保管中の腐敗とそれにともなう悪
臭の発生を防止する。円筒状断熱容器を用いること、お
よびマイクロ波を水分の溜まりやすい試料下部より照射
することにより、試料が均一に加熱され均一な乾燥が可
能となるため、試料の熱分解が抑制できる。さらに試料
の局部加熱による発火が防止でき、排出される水分への
有機物の混入は抑えられ、凝縮水の有機物による汚染は
防止できる。また断熱容器の持つ断熱効果により放熱が
抑制され、マイクロ波から与えられた熱量は主に水分の
蒸発のみに消費されるためにエネルギ−効率が向上し、
乾燥処理時間を短縮する。
体容器と、本体容器内に設けた略円筒状断熱容器と、略
円筒状断熱容器内に設けた試料の収納容器と、本体容器
に設けたマイクロ波加熱部と、本体容器下部に設けたマ
イクロ波照射口と、マイクロ波透過性の断熱材を収納容
器下部に設ける構成とし、食品および生ごみ等の試料を
乾燥することにより、保管中の腐敗とそれにともなう悪
臭の発生を防止する。円筒状断熱容器を用いること、お
よびマイクロ波を水分の溜まりやすい試料下部より照射
することにより、試料が均一に加熱され均一な乾燥が可
能となるため、試料の熱分解が抑制できる。さらに試料
の局部加熱による発火が防止でき、排出される水分への
有機物の混入は抑えられ、凝縮水の有機物による汚染は
防止できる。また断熱容器の持つ断熱効果により放熱が
抑制され、マイクロ波から与えられた熱量は主に水分の
蒸発のみに消費されるためにエネルギ−効率が向上し、
乾燥処理時間を短縮する。
【図1】本発明の第1の実施例における乾燥処理装置の
要部縦断面図
要部縦断面図
【図2】本発明の第2の実施例における乾燥処理装置の
要部縦断面図
要部縦断面図
1 円筒状真空断熱容器 2 収納容器 3 本体容器 3a 開閉部 4 マイクロ波加熱部 5 マイクロ波照射口 6 回転駆動部 8 断熱材 11 スターラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−189383(JP,A) 特開 平4−48985(JP,A) 特開 昭52−100634(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F26B 11/08 F26B 9/06
Claims (1)
- 【請求項1】 開閉部を有する本体容器と、前記本体容
器内に設けた略円筒状断熱容器と、前記略円筒状断熱容
器内に設けた試料の収納容器と、前記本体容器に設けた
マイクロ波加熱部を具備し、前記本体容器下部にマイク
ロ波照射口を設けるとともに、マイクロ波透過性の断熱
材を前記収納容器下部に設けたことを特徴とする乾燥処
理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114526A JP2988121B2 (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 乾燥処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4114526A JP2988121B2 (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 乾燥処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05312472A JPH05312472A (ja) | 1993-11-22 |
JP2988121B2 true JP2988121B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=14639963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4114526A Expired - Fee Related JP2988121B2 (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | 乾燥処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2988121B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5471029B2 (ja) * | 2009-05-18 | 2014-04-16 | パナソニック株式会社 | マイクロ波処理装置 |
WO2020067588A1 (ko) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 농업회사법인주식회사자연은맛나 | 마이크로웨이브를 열원으로 하는 건조용기 |
CN117213189B (zh) * | 2023-09-15 | 2024-02-09 | 东元科技有限公司 | 一种杀虫剂加工原料烘干设备 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP4114526A patent/JP2988121B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05312472A (ja) | 1993-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |