JPH0531476A - ごみ処理装置 - Google Patents
ごみ処理装置Info
- Publication number
- JPH0531476A JPH0531476A JP3188550A JP18855091A JPH0531476A JP H0531476 A JPH0531476 A JP H0531476A JP 3188550 A JP3188550 A JP 3188550A JP 18855091 A JP18855091 A JP 18855091A JP H0531476 A JPH0531476 A JP H0531476A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- moisture condensing
- waste
- refuse
- microwave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Refuse Receptacles (AREA)
- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 家庭で発生する調理屑や食べ残しなどの生ご
みを対象として、簡単な構成、簡単な操作で生ごみを乾
燥させ、その腐敗とそれにともない発生する悪臭を防止
するためのごみ処理装置を提供する。 【構成】 扉2を有するマイクロ波を遮蔽する材料で構
成した本体容器1と、本体容器1に設けたごみを加熱す
るマイクロ波加熱装置3と、本体容器1内に設けた良熱
伝導材料で構成された水分凝縮容器6と、水分凝縮容器
6に設けた蓋8と、水分凝縮容器6内に設けマイクロ波
遮蔽材料を主体とする断熱性容器であるごみ収容器7
と、水分凝縮容器6を冷却する冷却装置9と、ごみの加
熱により分離する水分を水分凝縮容器6から排出する排
水経路10を有する構成とし、生ごみを乾燥することに
より、その腐敗とそれにともなう悪臭の発生を防止す
る。
みを対象として、簡単な構成、簡単な操作で生ごみを乾
燥させ、その腐敗とそれにともない発生する悪臭を防止
するためのごみ処理装置を提供する。 【構成】 扉2を有するマイクロ波を遮蔽する材料で構
成した本体容器1と、本体容器1に設けたごみを加熱す
るマイクロ波加熱装置3と、本体容器1内に設けた良熱
伝導材料で構成された水分凝縮容器6と、水分凝縮容器
6に設けた蓋8と、水分凝縮容器6内に設けマイクロ波
遮蔽材料を主体とする断熱性容器であるごみ収容器7
と、水分凝縮容器6を冷却する冷却装置9と、ごみの加
熱により分離する水分を水分凝縮容器6から排出する排
水経路10を有する構成とし、生ごみを乾燥することに
より、その腐敗とそれにともなう悪臭の発生を防止す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ処理装置に関し、
特に水分を比較的多く含む調理屑,食べ残しなどの台所
で発生する生ごみを対象とした、小形で、簡便にかつ衛
生的に使用できる家庭用に適したごみ処理装置に関す
る。
特に水分を比較的多く含む調理屑,食べ残しなどの台所
で発生する生ごみを対象とした、小形で、簡便にかつ衛
生的に使用できる家庭用に適したごみ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般家庭から廃棄されるごみは、各地方
自治体が収集して一括して焼却あるいは埋め立てをして
いるのが現状である。しかしこの一括収集には、家庭で
ごみが発生し収集されるまである程度の時間が経過する
ため、食べ残しや調理屑などの生ごみが特に夏季で腐敗
して悪臭を発生するか、あるいは生ごみから出る水分で
ごみ保管場所が汚れてしまうなどの問題があった。家庭
から出る生ごみは、腐敗を起こし悪臭を発生し、ごみ全
体を汚くしている根本的要因となっている。この家庭で
のごみ問題に対処するため、特に生ごみ処理に関してい
くつかの処理方式の提案がされている。その一つである
ディスポーザーは、機械的な力で生ごみを微細化し水と
共に下水に流す方式である。これとは別に、機械的に生
ごみの水分だけを絞りとる方式もある。またヒーターな
どを用いた加熱燃焼方式,マイクロ波加熱燃焼方式など
の燃焼方式は、生ごみを焼却灰化し、根本的に腐敗の原
因を取り除こうとするものである。また、マイクロ波,
ヒーターなどを用い、生ごみを燃焼せず乾燥状態で処理
を終える乾燥方式のごみ処理装置も考案されている。
自治体が収集して一括して焼却あるいは埋め立てをして
いるのが現状である。しかしこの一括収集には、家庭で
ごみが発生し収集されるまである程度の時間が経過する
ため、食べ残しや調理屑などの生ごみが特に夏季で腐敗
して悪臭を発生するか、あるいは生ごみから出る水分で
ごみ保管場所が汚れてしまうなどの問題があった。家庭
から出る生ごみは、腐敗を起こし悪臭を発生し、ごみ全
体を汚くしている根本的要因となっている。この家庭で
のごみ問題に対処するため、特に生ごみ処理に関してい
くつかの処理方式の提案がされている。その一つである
ディスポーザーは、機械的な力で生ごみを微細化し水と
共に下水に流す方式である。これとは別に、機械的に生
ごみの水分だけを絞りとる方式もある。またヒーターな
どを用いた加熱燃焼方式,マイクロ波加熱燃焼方式など
の燃焼方式は、生ごみを焼却灰化し、根本的に腐敗の原
因を取り除こうとするものである。また、マイクロ波,
ヒーターなどを用い、生ごみを燃焼せず乾燥状態で処理
を終える乾燥方式のごみ処理装置も考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ディスポーザーに代表される機械を使う方式において、
生ごみ処理中に排出される水分が、多くの有機成分を含
むため、そのまま下水に流すことは環境に悪影響を与え
ること、また下水処理負荷の増大の観点からその使用が
自治体レベルで禁止されていることが多い。また燃焼方
式では、燃焼中の有毒ガスの発生及びその処理、燃焼後
の灰の処理などの問題点を有していた。また従来の乾燥
方式では、生ごみを均一に乾燥させるということに問題
があり、不均一に乾燥した場合一部発火し容器内で燃焼
したり、保管中に部分的に腐敗を生じたりする問題点を
有していた。
ディスポーザーに代表される機械を使う方式において、
生ごみ処理中に排出される水分が、多くの有機成分を含
むため、そのまま下水に流すことは環境に悪影響を与え
ること、また下水処理負荷の増大の観点からその使用が
自治体レベルで禁止されていることが多い。また燃焼方
式では、燃焼中の有毒ガスの発生及びその処理、燃焼後
の灰の処理などの問題点を有していた。また従来の乾燥
方式では、生ごみを均一に乾燥させるということに問題
があり、不均一に乾燥した場合一部発火し容器内で燃焼
したり、保管中に部分的に腐敗を生じたりする問題点を
有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、生ごみを均一に乾燥処理することによりその腐敗と
発火を防止し、排出する水分中に含まれる有機成分を低
減するごみ処理装置を提供することを目的とする。
で、生ごみを均一に乾燥処理することによりその腐敗と
発火を防止し、排出する水分中に含まれる有機成分を低
減するごみ処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のごみ処理装置
は、上述の課題を解決するため、扉を有し、マイクロ波
を遮蔽する本体容器と、本体容器に設けたごみを加熱す
るマイクロ波加熱装置と、本体容器内に設けた良熱伝導
材料で構成された水分凝縮容器と、水分凝縮容器に設け
た蓋と、水分凝縮容器内に設けマイクロ波遮蔽材料を主
体とする断熱性容器であるごみ収容器と、水分凝縮容器
を冷却する冷却装置と、ごみの加熱により分離する水分
を水分凝縮容器から排水する排水経路とを主体として構
成したものである。
は、上述の課題を解決するため、扉を有し、マイクロ波
を遮蔽する本体容器と、本体容器に設けたごみを加熱す
るマイクロ波加熱装置と、本体容器内に設けた良熱伝導
材料で構成された水分凝縮容器と、水分凝縮容器に設け
た蓋と、水分凝縮容器内に設けマイクロ波遮蔽材料を主
体とする断熱性容器であるごみ収容器と、水分凝縮容器
を冷却する冷却装置と、ごみの加熱により分離する水分
を水分凝縮容器から排水する排水経路とを主体として構
成したものである。
【0006】
【作用】この構成により本発明のごみ処理装置は、生ご
みを簡便にかつ衛生的に処理する装置を提供するもので
ある。まずごみ収容器内に入れた生ごみを、マイクロ波
の照射により加熱し、生ごみ中の水分を蒸発させる。こ
の時ごみ収容器が断熱性であるため、マイクロ波からの
熱はごみ収容器から放熱されず、主に水分の蒸発のみに
消費される。またごみ収容器がマイクロ波遮蔽容器なの
で、マイクロ波の照射空間が小さくなり、効率よく生ご
みをマイクロ波で加熱できる。発生した水蒸気は、ごみ
収容器の外側に位置する水分凝縮容器で凝縮させる。さ
らにごみ収容器の断熱効果により生ごみが均一に加熱さ
れ均一に乾燥されるため、生ごみの熱分解も抑制され
る。この効果により、排出される水分への有機物の混入
は抑えられ、排気経路と凝縮水の有機物による汚染を防
止することとなる。
みを簡便にかつ衛生的に処理する装置を提供するもので
ある。まずごみ収容器内に入れた生ごみを、マイクロ波
の照射により加熱し、生ごみ中の水分を蒸発させる。こ
の時ごみ収容器が断熱性であるため、マイクロ波からの
熱はごみ収容器から放熱されず、主に水分の蒸発のみに
消費される。またごみ収容器がマイクロ波遮蔽容器なの
で、マイクロ波の照射空間が小さくなり、効率よく生ご
みをマイクロ波で加熱できる。発生した水蒸気は、ごみ
収容器の外側に位置する水分凝縮容器で凝縮させる。さ
らにごみ収容器の断熱効果により生ごみが均一に加熱さ
れ均一に乾燥されるため、生ごみの熱分解も抑制され
る。この効果により、排出される水分への有機物の混入
は抑えられ、排気経路と凝縮水の有機物による汚染を防
止することとなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例のごみ処理装置につ
いて図面とともに説明する。図1において、1は本体容
器で、2は水分凝縮容器6とごみ収容器7を出し入れ時
に開閉する扉である。3は加熱手段としてのマイクロ波
発生装置であり、導入管4を通って本体容器1上部より
マイクロ波を照射し、マイクロ波出力制御装置5により
制御を行う。水分凝縮容器6は良熱伝導材料で構成さ
れ、開口部近傍に内方に突出した、細孔(図示していな
い)を設けたリブ6aを有し、本体容器1からの脱着が
可能な構成となっている。ごみ収容器7は金属材料の2
重構造で真空断熱したもので、上部開口部に水分凝縮容
器6のリブ6aに吊下するフランジ7aを有した構造と
なっている。また、ごみ収容器7上部開口とマイクロ波
照射口とは接近した構成にしてある。8は水分凝縮容器
6とごみ収容器7上部に位置した蓋で、マイクロ波透過
性のプラスチック材である。またこの蓋8は、水分凝縮
容器6に対しては気密を保つ構成としている。9は水分
凝縮容器6を冷却する冷却装置で、10は水分凝縮容器
6内で凝縮した水分の排水経路で、11は水のトラップ
である。
いて図面とともに説明する。図1において、1は本体容
器で、2は水分凝縮容器6とごみ収容器7を出し入れ時
に開閉する扉である。3は加熱手段としてのマイクロ波
発生装置であり、導入管4を通って本体容器1上部より
マイクロ波を照射し、マイクロ波出力制御装置5により
制御を行う。水分凝縮容器6は良熱伝導材料で構成さ
れ、開口部近傍に内方に突出した、細孔(図示していな
い)を設けたリブ6aを有し、本体容器1からの脱着が
可能な構成となっている。ごみ収容器7は金属材料の2
重構造で真空断熱したもので、上部開口部に水分凝縮容
器6のリブ6aに吊下するフランジ7aを有した構造と
なっている。また、ごみ収容器7上部開口とマイクロ波
照射口とは接近した構成にしてある。8は水分凝縮容器
6とごみ収容器7上部に位置した蓋で、マイクロ波透過
性のプラスチック材である。またこの蓋8は、水分凝縮
容器6に対しては気密を保つ構成としている。9は水分
凝縮容器6を冷却する冷却装置で、10は水分凝縮容器
6内で凝縮した水分の排水経路で、11は水のトラップ
である。
【0008】次に動作を説明する。最初に扉2を開け、
水分凝縮容器6を取り出し、その中に納められたごみ収
容器7に生ごみを入れ、本体容器1と水分凝縮容器6の
気密を保つために蓋8をする。次に加熱手段であるマイ
クロ波発生装置3に通電してごみ収容器7に入れた生ご
みを加熱するが、マイクロ波出力制御装置5により、マ
イクロ波の照射条件の制御を行う。本実施例では、マイ
クロ波の出力を通常の出力より低出力にすること、また
はマイクロ波の照射を断続的に行うことなどの、マイク
ロ波の出力制御を低出力にする制御も行えるようにして
ある。マイクロ波加熱により生ごみから発生した水蒸気
は、その圧力により水分凝縮容器6のリブ6aに開けた
細孔から水分凝縮容器6中に排出され、水分凝縮容器6
内で水蒸気が水に凝縮される。この時冷却装置9を作動
し水分凝縮容器6を冷却する。凝縮水および生ごみより
分解発生したガスは排水経路10を通り排出される。乾
燥処理終了後の生ごみは、直ちに廃棄してもよいが、廃
棄するまでごみ処理装置内に保管することも可能であ
る。
水分凝縮容器6を取り出し、その中に納められたごみ収
容器7に生ごみを入れ、本体容器1と水分凝縮容器6の
気密を保つために蓋8をする。次に加熱手段であるマイ
クロ波発生装置3に通電してごみ収容器7に入れた生ご
みを加熱するが、マイクロ波出力制御装置5により、マ
イクロ波の照射条件の制御を行う。本実施例では、マイ
クロ波の出力を通常の出力より低出力にすること、また
はマイクロ波の照射を断続的に行うことなどの、マイク
ロ波の出力制御を低出力にする制御も行えるようにして
ある。マイクロ波加熱により生ごみから発生した水蒸気
は、その圧力により水分凝縮容器6のリブ6aに開けた
細孔から水分凝縮容器6中に排出され、水分凝縮容器6
内で水蒸気が水に凝縮される。この時冷却装置9を作動
し水分凝縮容器6を冷却する。凝縮水および生ごみより
分解発生したガスは排水経路10を通り排出される。乾
燥処理終了後の生ごみは、直ちに廃棄してもよいが、廃
棄するまでごみ処理装置内に保管することも可能であ
る。
【0009】マイクロ波を定常出力で照射した場合、照
射空間でマイクロ波が定常波を形成して被照射体に温度
むらをつくり易く、不均一に乾燥してしまう。そこで本
実施例によるごみ処理装置は、ごみ収容器7が持つ断熱
効果に加え、マイクロ波を通常の出力より低出力で照射
すること、またはマイクロ波を断続的に照射することな
どのマイクロ波の出力を低く抑える制御を行い、これら
の相乗効果で生ごみの均一加熱と均一乾燥を達成し、生
ごみの熱分解の抑制を可能とした。このことにより、生
ごみの局部加熱による発火が防止でき、排出される水分
への有機物の混入は抑えられ、排気経路と凝縮水の有機
物による汚染は防止できる。またさらにごみ収容器7の
持つ断熱効果により、ごみ収容器7からの放熱が抑制さ
れ、マイクロ波から与えられた熱量は主に水分の蒸発の
みに消費される。それと同時に、ごみ収容器7が金属材
料で構成されてマイクロ波照射口と比較的近い距離に位
置し、マイクロ波照射空間がごみ収容器7内に限定され
るため、効率よく生ごみを加熱するためにエネルギー効
率が向上する。さらに水分凝縮容器6の持つ良熱伝導性
により、ごみ収容器7から水分凝縮容器6に流入した水
蒸気は速やかに凝縮し排出できる。ごみ収容器7の断熱
効果の評価として、ごみ収容器7としてプラスチック容
器と、本実施例の金属材料の2重構造で真空断熱した容
器を用い、比較実験を行った。また、マイクロ波の低出
力照射と、マイクロ波の断続照射などのマイクロ波の出
力制御も同時に行った。野菜600g、肉と魚200
g、ごはん100gで構成された試料を生ごみとして用
い、生ごみが処理前に含んでいた水分の約90%を蒸発
させた。排出した水分を捕集しそのCOD値の評価によ
り、生ごみ全体の乾燥状態の評価を行った。分離した水
分の最終COD値の測定結果では、ごみ収容器7がプラ
スチック容器で、一定出力のマイクロ波照射を行った場
合のCOD値2000mg/lから、金属材料の2重構造
で真空断熱した容器で、通常の1/3の出力でマイクロ
波を照射した場合、COD値が800mg/lにまで低減
された。金属材料の2重構造で真空断熱したごみ収容器
7を用いることで、生ごみの均一乾燥が達成できた。ま
た、ごみ収容器7の断熱性の改善と、マイクロ波照射空
間の限定により、プラスチック容器の場合と、金属材料
の2重構造で真空断熱した容器の場合で比較して、放熱
によるエネルギー損失を2/3に抑えることができた。
水分凝縮容器6に良熱伝導性材料を用いたことで、水分
の凝縮率は20%程向上した。さらに、水分凝縮容器6
の気密を蓋8により保つことで、本体容器1の汚れと、
外部への臭いの放出を低減した。また、生ごみをほとん
ど水分を含まない状態にまで処理することで、完全に腐
敗を防ぎ、生ごみを燃焼させないので有毒ガスの発生を
防止した。また万が一燃焼が生じても、ごみ収容器が金
属材料で構成されているので火災の発生は防止できる。
射空間でマイクロ波が定常波を形成して被照射体に温度
むらをつくり易く、不均一に乾燥してしまう。そこで本
実施例によるごみ処理装置は、ごみ収容器7が持つ断熱
効果に加え、マイクロ波を通常の出力より低出力で照射
すること、またはマイクロ波を断続的に照射することな
どのマイクロ波の出力を低く抑える制御を行い、これら
の相乗効果で生ごみの均一加熱と均一乾燥を達成し、生
ごみの熱分解の抑制を可能とした。このことにより、生
ごみの局部加熱による発火が防止でき、排出される水分
への有機物の混入は抑えられ、排気経路と凝縮水の有機
物による汚染は防止できる。またさらにごみ収容器7の
持つ断熱効果により、ごみ収容器7からの放熱が抑制さ
れ、マイクロ波から与えられた熱量は主に水分の蒸発の
みに消費される。それと同時に、ごみ収容器7が金属材
料で構成されてマイクロ波照射口と比較的近い距離に位
置し、マイクロ波照射空間がごみ収容器7内に限定され
るため、効率よく生ごみを加熱するためにエネルギー効
率が向上する。さらに水分凝縮容器6の持つ良熱伝導性
により、ごみ収容器7から水分凝縮容器6に流入した水
蒸気は速やかに凝縮し排出できる。ごみ収容器7の断熱
効果の評価として、ごみ収容器7としてプラスチック容
器と、本実施例の金属材料の2重構造で真空断熱した容
器を用い、比較実験を行った。また、マイクロ波の低出
力照射と、マイクロ波の断続照射などのマイクロ波の出
力制御も同時に行った。野菜600g、肉と魚200
g、ごはん100gで構成された試料を生ごみとして用
い、生ごみが処理前に含んでいた水分の約90%を蒸発
させた。排出した水分を捕集しそのCOD値の評価によ
り、生ごみ全体の乾燥状態の評価を行った。分離した水
分の最終COD値の測定結果では、ごみ収容器7がプラ
スチック容器で、一定出力のマイクロ波照射を行った場
合のCOD値2000mg/lから、金属材料の2重構造
で真空断熱した容器で、通常の1/3の出力でマイクロ
波を照射した場合、COD値が800mg/lにまで低減
された。金属材料の2重構造で真空断熱したごみ収容器
7を用いることで、生ごみの均一乾燥が達成できた。ま
た、ごみ収容器7の断熱性の改善と、マイクロ波照射空
間の限定により、プラスチック容器の場合と、金属材料
の2重構造で真空断熱した容器の場合で比較して、放熱
によるエネルギー損失を2/3に抑えることができた。
水分凝縮容器6に良熱伝導性材料を用いたことで、水分
の凝縮率は20%程向上した。さらに、水分凝縮容器6
の気密を蓋8により保つことで、本体容器1の汚れと、
外部への臭いの放出を低減した。また、生ごみをほとん
ど水分を含まない状態にまで処理することで、完全に腐
敗を防ぎ、生ごみを燃焼させないので有毒ガスの発生を
防止した。また万が一燃焼が生じても、ごみ収容器が金
属材料で構成されているので火災の発生は防止できる。
【0010】なお本実施例では、ごみ収容器7のマイク
ロ波遮蔽材料として金属材料を用いたが、炭素材料ある
いはその他のマイクロ波遮蔽材料を用いてもよい。また
ごみ収容器7として、金属材料の2重構造で真空断熱し
た容器を用いたが、マイクロ波遮蔽材料を主体として断
熱性を有する容器、例えば、金属材料と耐熱性かつ断熱
性材料との多層構造を有し、容器全体の熱伝導度が18
00J/m・hr・℃以下のものであれば本実施例の効果
を得ることが可能である。生ごみを直接ごみ収容器7内
に入れたが、生ごみをごみ袋に入れて処理することもで
きる。さらに水分の排水経路10に脱臭装置を取り付け
る構成も取れる。また、水分凝縮容器6にする蓋8自体
を断熱構成にすることは、生ごみの均一乾燥に寄与する
ことはいうまでもない。
ロ波遮蔽材料として金属材料を用いたが、炭素材料ある
いはその他のマイクロ波遮蔽材料を用いてもよい。また
ごみ収容器7として、金属材料の2重構造で真空断熱し
た容器を用いたが、マイクロ波遮蔽材料を主体として断
熱性を有する容器、例えば、金属材料と耐熱性かつ断熱
性材料との多層構造を有し、容器全体の熱伝導度が18
00J/m・hr・℃以下のものであれば本実施例の効果
を得ることが可能である。生ごみを直接ごみ収容器7内
に入れたが、生ごみをごみ袋に入れて処理することもで
きる。さらに水分の排水経路10に脱臭装置を取り付け
る構成も取れる。また、水分凝縮容器6にする蓋8自体
を断熱構成にすることは、生ごみの均一乾燥に寄与する
ことはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】以上の実施例の説明により明らかなよう
に、本発明のごみ処理装置によれば、扉を有するマイク
ロ波を遮蔽する材料で構成した本体容器と、本体容器に
設けたごみを加熱するマイクロ波加熱装置と、本体容器
内に設け良熱伝導材料で構成した水分凝縮容器と、水分
凝縮容器上部に設けた蓋と、水分凝縮容器内に設けマイ
クロ波遮蔽材料を主体とする断熱性容器であるごみ収容
器と、水分凝縮容器を冷却する冷却装置と、ごみの加熱
により分離する水分を水分凝縮容器から排出する排水経
路からなる構成とし、生ごみを乾燥することにより、保
管中の腐敗とそれにともなう悪臭の発生を防止する。ま
た断熱性のごみ収容器を用いることで、生ごみが均一に
加熱され均一な乾燥が可能となるため、生ごみの熱分解
が抑制できる。さらに生ごみの局部加熱による発火が防
止でき、排出される水分への有機物の混入は抑えられ、
排気経路と凝縮水の有機物による汚染を防止できる。ま
たごみ収容器の持つ断熱効果により、ごみ収容器からの
放熱が抑制され、マイクロ波から与えられた熱量は主に
水分の蒸発のみに消費される。さらにごみ収容器がマイ
クロ波遮蔽材料で構成されており、マイクロ波照射口と
比較的近い距離に位置するため、マイクロ波照射空間が
ごみ収容器内に限定されマイクロ波が効率よく生ごみを
加熱するために、エネルギー効率が向上し乾燥処理時間
を短縮するものである。
に、本発明のごみ処理装置によれば、扉を有するマイク
ロ波を遮蔽する材料で構成した本体容器と、本体容器に
設けたごみを加熱するマイクロ波加熱装置と、本体容器
内に設け良熱伝導材料で構成した水分凝縮容器と、水分
凝縮容器上部に設けた蓋と、水分凝縮容器内に設けマイ
クロ波遮蔽材料を主体とする断熱性容器であるごみ収容
器と、水分凝縮容器を冷却する冷却装置と、ごみの加熱
により分離する水分を水分凝縮容器から排出する排水経
路からなる構成とし、生ごみを乾燥することにより、保
管中の腐敗とそれにともなう悪臭の発生を防止する。ま
た断熱性のごみ収容器を用いることで、生ごみが均一に
加熱され均一な乾燥が可能となるため、生ごみの熱分解
が抑制できる。さらに生ごみの局部加熱による発火が防
止でき、排出される水分への有機物の混入は抑えられ、
排気経路と凝縮水の有機物による汚染を防止できる。ま
たごみ収容器の持つ断熱効果により、ごみ収容器からの
放熱が抑制され、マイクロ波から与えられた熱量は主に
水分の蒸発のみに消費される。さらにごみ収容器がマイ
クロ波遮蔽材料で構成されており、マイクロ波照射口と
比較的近い距離に位置するため、マイクロ波照射空間が
ごみ収容器内に限定されマイクロ波が効率よく生ごみを
加熱するために、エネルギー効率が向上し乾燥処理時間
を短縮するものである。
【図1】本発明の一実施例におけるごみ処理装置の要部
の構成を示す縦断面図
の構成を示す縦断面図
1 本体容器
2 扉
3 マイクロ波発生装置
6 水分凝縮容器
7 ごみ収容器
8 蓋
9 冷却装置
10 排水経路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 鈴木 次郎
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】扉を有し、マイクロ波を遮蔽する材料で構
成した本体容器と、前記本体容器に設けたごみを加熱す
るマイクロ波加熱装置と、前記本体容器内に設け良熱伝
導材料で構成した水分凝縮容器と、前記水分凝縮容器に
設けた蓋と、前記水分凝縮容器内に設けマイクロ波遮蔽
材料を主体とする断熱性容器であるごみ収容器と、前記
水分凝縮容器を冷却する冷却装置と、前記ごみの加熱に
より分離する水分を前記水分凝縮容器から排出する排水
経路を具備した構成のごみ処理装置。 - 【請求項2】ごみ収容器が、金属材料を主体とした真空
断熱容器である請求項1記載のごみ処理装置。 - 【請求項3】ごみ収容器が、金属材料と、他の断熱材料
との多層構造をとる容器である請求項1記載のごみ処理
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188550A JPH0531476A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | ごみ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3188550A JPH0531476A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | ごみ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531476A true JPH0531476A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16225662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3188550A Pending JPH0531476A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | ごみ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0531476A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0788463A (ja) * | 1993-07-30 | 1995-04-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 厨芥処理機 |
JPH07332631A (ja) * | 1994-06-06 | 1995-12-22 | Nec Corp | 電磁波加熱装置 |
EP0920924A2 (en) * | 1997-11-19 | 1999-06-09 | Paloma Industries, Ltd. | Garbage disposer |
CN1115287C (zh) * | 1997-12-16 | 2003-07-23 | 百乐满工业株式会社 | 厨房垃圾处理机 |
WO2019093365A1 (ja) * | 2017-11-08 | 2019-05-16 | 四国計測工業株式会社 | マイクロ波熟成装置およびマイクロ波熟成方法 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP3188550A patent/JPH0531476A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0788463A (ja) * | 1993-07-30 | 1995-04-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 厨芥処理機 |
JPH07332631A (ja) * | 1994-06-06 | 1995-12-22 | Nec Corp | 電磁波加熱装置 |
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CN111149427A (zh) * | 2017-11-08 | 2020-05-12 | 四国计测工业株式会社 | 微波熟化装置及微波熟化方法 |
CN111149427B (zh) * | 2017-11-08 | 2022-07-08 | 四国计测工业株式会社 | 微波熟化装置及微波熟化方法 |
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