JPH0630012A - 多重通信装置 - Google Patents

多重通信装置

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Publication number
JPH0630012A
JPH0630012A JP4178611A JP17861192A JPH0630012A JP H0630012 A JPH0630012 A JP H0630012A JP 4178611 A JP4178611 A JP 4178611A JP 17861192 A JP17861192 A JP 17861192A JP H0630012 A JPH0630012 A JP H0630012A
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JP
Japan
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control unit
control
multiplex communication
signal
communication line
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Application number
JP4178611A
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English (en)
Inventor
Nobukazu Nobutoki
宜和 信時
Koji Terayama
孝二 寺山
Takashi Nakajima
隆志 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数の制御ユニットが多重通信線9に接続さ
れた多重通信装置で、スリップ制御ユニット2からの制
御信号にしたがって、エンジン制御ユニット1が制御を
実行し、両者間で交互通信をおこなうように構成され、
エンジン制御ユニット1に異常が発生したときは、交互
通信を継続し、スリップ制御ユニット2に異常が発生し
たときは、交互通信を停止するように構成されている。 【効果】 エンジン制御ユニット1が正常状態に復帰し
たときに、エンジン制御ユニット1が、ただちに、所望
の制御を再開することができるとともに、多重通信線9
を他の制御ユニットが利用し得る時間の減少を最小限に
抑制し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両などにおける各種
電装品間の通信をおこなう多重通信装置に関するもので
あり、さらに詳細には、共通の多重通信線に、送受信手
段を備えた複数の制御ユニットを接続して、各制御ユニ
ット間の信号伝送をおこなう多重通信装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電子制御技術の発達に伴い、近年の自動
車においては、著しく多くの電子機器が搭載され、その
結果、各電子機器間を接続する配線の数が著しく増大す
るとともに、配線が複雑化するという問題があった。そ
こで、配線の数を減少させ、かつ、配線を簡易化するた
めに、送受信手段を備えた複数の制御ユニットを、共通
の多重通信線に、それぞれ、ノードにより接続し、各制
御ユニット間で信号の伝送をおこなう多重通信装置が提
案されている(例えば、特開昭61−224534公報
など)。
【0003】このような多重通信装置においては、各制
御ユニットのコントローラは、自己の異常を検知する異
常検知手段を備えており、異常が発生したと判定したと
きには、コントローラから、送受信手段を介して、共通
の多重通信線に、異常信号を送られ、他の制御ユニット
が、これを受信することによって、どの制御ユニットに
異常が発生したかを認識することができるように構成さ
れており、また、制御ユニットの送受信手段に異常が発
生したときは、その制御ユニットから、共通の多重通信
線に、信号が送られなくなるため、他の制御ユニット
は、その制御ユニットが故障したことを認識し得るよう
に構成されている。
【0004】さらに、このような多重通信装置におい
て、制御の実行を開始するときに、多重通信線に、制御
開始信号を送信し、その後、制御データを含む交互通信
制御信号を、短い周期で、多重通信線に送信して、他の
特定の制御ユニットに、交互通信制御信号に含まれた制
御データに基づく制御を実行させるとともに、その制御
ユニットに、短い周期で、交互通信制御信号を、所定時
間にわたり、多重通信線に送信させ、その特定の制御ユ
ニットとの間で、交互に、送信、受信を繰り返す制御ユ
ニットを備えたものが知られており、また、複数の制御
ユニットが、制御の実行とは無関係に、自らが記憶して
いる制御データ含む制御信号を、長い周期で、多重通信
線に出力するように構成された多重通信装置が知られて
いる。
【0005】このように、制御の実行を開始するとき
に、多重通信線に、制御開始信号を送信し、その後、制
御データを含む交互通信制御信号を、短い周期で、多重
通信線に送信して、第2の制御ユニットに、交互通信制
御信号に含まれた制御データに基づく制御を実行させる
とともに、第2の制御ユニットに、短い周期で、交互通
信制御信号を、所定時間にわたり、多重通信線に送信さ
せ、第2の制御ユニットとの間で、交互に、送信、受信
を繰り返す第1の制御ユニットを備えた多重通信装置に
おいて、交互通信をおこなう第1の制御ユニットおよび
第2の制御ユニットの一方あるいは双方のコントローラ
に異常が発生したときは、異常が発生した制御ユニット
から出力される交互通信信号に含まれる制御データは、
信頼性がなく、それに基づいて、制御を実行することは
適当でなく、また、交互通信を続行すると、多重通信線
に送出される信号がきわめて多くなり、信号の衝突が生
じ、多重通信線を有効に活用することが困難になるた
め、このように、第1の制御ユニットおよび第2の制御
ユニットの少なくとも一方のコントローラが故障し、故
障信号が、多重通信線に出力された場合には、交互通信
を停止するのが一般であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制御の
実行を開始するときに、多重通信線に、制御開始信号を
送信し、その後、制御データを含む交互通信制御信号
を、短い周期で、多重通信線に送信して、第2の制御ユ
ニットに、交互通信制御信号に含まれた制御データに基
づく制御を実行させるとともに、第2の制御ユニット
に、短い周期で、交互通信制御信号を、所定時間にわた
り、多重通信線に送信させ、第2の制御ユニットとの間
で、交互に、送信、受信を繰り返す第1の制御ユニット
を備えた多重通信装置において、第2の制御ユニットの
コントローラに異常が発生した場合に、第1の制御ユニ
ットからの交互通信制御信号を出力を停止させるとき
は、第2の制御ユニットは、第1の制御ユニットからの
交互通信制御信号にしたがって、制御を実行するもので
あるため、その後に、第2の制御ユニットのコントロー
ラが正常に復帰しても、すみやかに、第2制御ユニット
による制御を再開することができないという問題があっ
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、それぞれ、共通の多重通信線
に、ノードによって接続されるとともに、コントローラ
および送受信手段を備え、制御データを含む制御信号を
前記多重通信線に出力可能で、前記多重通信線から制御
データを含む信号を受信して、制御を実行可能に構成さ
れた複数の制御ユニットを備えた多重通信装置であっ
て、該複数の制御ユニットが、所定のタイミングで、制
御開始信号を、前記多重通信線に送信して、制御を開始
し、その後、制御データを含む交互通信制御信号を、短
い周期で、所定時間にわたり、前記多重通信線に送信す
る第1制御ユニットと、該第1制御ユニットから、前記
制御開始信号を受信したときに、短い周期で、制御デー
タを含む交互通信制御信号を、所定時間にわたって、前
記多重通信線に送信するとともに、前記第1制御ユニッ
トから受信した交互通信制御信号にしたがって、制御を
実行する第2制御ユニットとを含む多重通信装置におい
て、前記第2制御ユニットのコントローラに異常が発生
したときに、他の制御ユニットが、前記共通の多重通信
線を利用する時間を減少させることなく、前記第2制御
ユニットのコントローラが正常状態に復帰したときに、
すみやかに、前記第2制御ユニットが制御を再開するこ
とのできる多重通信装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【発明の構成】本発明のかかる目的は、前記第2制御ユ
ニットのコントローラに異常が発生したときは、前記第
1制御ユニットおよび前記第2制御ユニットは、該第2
制御ユニットのコントローラの異常にかかわらず、所定
のタイミングにおいて、短い周期で、制御データを含む
交互通信信号を前記多重通信線に送信し、前記第1制御
ユニットのコントローラに異常が発生したときは、該第
1制御ユニットおよび前記第2制御ユニットが、前記制
御データを含む前記交互通信制御信号の出力を停止する
ように構成されることによって達成される。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、前
記複数の制御ユニットが、所定の長い周期で、制御デー
タを含む制御信号を、前記多重通信線に送信するように
構成されており、前記第1制御ユニットおよび/または
前記第2制御ユニットに異常が発生したときも、前記複
数の制御ユニットが、所定の長い周期で、前記制御信号
を、前記多重通信線に送信するように構成されている。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1制御ユニットが、前記第1制御ユニット
が、アンチ・スキッド・ブレーキングシステムおよび/
またはトラクション制御システムよりなるスリップ制御
ユニットから構成され、前記第2制御ユニットが、エン
ジンを制御するエンジン制御ユニットから構成されてい
る。
【0011】
【発明の作用】本発明によれば、第1制御ユニットから
の交互通信制御信号にしたがって、制御を実行する第2
制御ユニットのコントローラに異常が発生したときは、
第1制御ユニットおよび第2制御ユニットは、第2制御
ユニットのコントローラの異常にかかわらず、所定のタ
イミングにおいて、短い周期で、制御データを含む交互
通信信号を前記多重通信線に送信し、他方、第1制御ユ
ニットのコントローラに異常が発生したときは、第1制
御ユニットおよび第2制御ユニットが、制御データを含
む前記交互通信制御信号の出力を停止するように構成さ
れているから、第2制御ユニットのコントローラが正常
状態に復帰したときに、第2制御ユニットは、第1制御
ユニットから制御データを含む交互通信信号を受信する
ことによって、すみやかに、制御を再開することが可能
となるとともに、他の制御ユニットが、前記共通の多重
通信線を利用する時間の減少を防止することができる。
【0012】また、本発明の好ましい実施態様によれ
ば、複数の制御ユニットが、所定の長い周期で、制御デ
ータを含む制御信号を、多重通信線に送信するように構
成されており、第1制御ユニットおよび/または第2制
御ユニットに異常が発生したときも、複数の制御ユニッ
トが、所定の長い周期で、制御信号を、多重通信線に送
信するように構成されているから、さらに、第1制御ユ
ニットのコントローラに異常が発生し、第1制御ユニッ
トおよび第2制御ユニットが、制御データを含む前記交
互通信制御信号の出力を停止しても、第1制御ユニット
が、所定の長い周期で、出力される制御信号を受信する
ことにより、制御を再開することが可能になる。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、車両が走行する上で、最も重要な制御ユニットであ
るエンジン制御ユニットのコントローラに異常が発生し
た場合にも、正常に復帰すれば、すみやかに、制御を再
開することができるから、エンジン制御ユニットによる
制御の停止時間を最小限に抑制することが可能になり、
車両の走行安定性を損なうことを防止することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
につき、詳細に説明を加える。図1は、本発明の実施例
に係る多重通信装置のネットワーク図である。図1にお
いて、本発明の実施例に係る多重通信装置は、エンジン
の制御を実行するエンジン制御ユニット1、アンチ・ス
キッド・ブレーキンングシステム(以下、ABSとい
う。)およびトラクション・コントロールシステムから
なるタイヤのスリップ制御を実行するスリップ制御ユニ
ット2、各車輪の舵角制御を実行する4WS制御ユニッ
ト3、ボデイのスィッチ類の制御を実行するボデイ系制
御ユニット4からなる4つの制御ユニットを備えてお
り、これら4つの制御ユニットは、ノード5、6、7、
8により、ループ状の共通の多重通信線9に接続されて
いる。各制御ユニットは、コントローラ、送受信手段
(図示せず)およびコントローラの異常を検出する異常
検出手段(図示せず)を備えている。
【0015】エンジン制御ユニット1、スリップ制御ユ
ニット2、4WS制御ユニット3およびボデイ系制御ユ
ニット4は、それぞれ、ノード5、6、7、8を介し
て、多重通信線9に、信号を送信するとともに、多重通
信線9からノード5、6、7、8を介して、信号を受信
して、所定の制御をするように構成されている。このよ
うに、エンジン制御ユニット1、スリップ制御ユニット
2、4WS制御ユニット3およびボデイ系制御ユニット
4は、それぞれ、ノード5、6、7、8を介して、多重
通信線9に、信号を送信するとともに、多重通信線9か
らノード5、6、7、8を介して、信号を受信するの
で、共通の多重通信線9における信号の衝突を防止する
ため、本実施例においては、CSMA/CD−AMP方
式を採用している。ここに、CSMA(Carrier Sense
Multiple Access)とは、各制御ユニットが、多重通信線
9の空きを確認した上で、多重通信線9に信号を送信す
る方法をいい、CD(Collision Detection)とは、各制
御ユニットが、多重通信線9上の送信信号を監視し、送
信した信号の衝突を検知したときは、その信号を再度送
信する方法をいい、AMP(Arbitration on Message P
riority)とは、信号の衝突時に、優先度の高い信号を破
壊することなく、そのまま、送信されるようにする方法
をいう。また、各制御ユニットが送信する信号は、フレ
ームよりなり、ある制御ユニットが送信した信号は、他
のすべての制御ユニットが受信するように構成されてい
る。
【0016】図2は、各制御ユニットが送信する信号の
構成を示している。図2に示されるように、各制御ユニ
ットが送信する信号は、フレーム状の信号およびACK
フィールド(受信接続確認信号領域)からなっており、
フレーム状信号のフレームFは、SD(Start Delimite
r)コード、PI(ブライオリティ)コード、IDコー
ド、データ長、データ1〜データNおよびチエックコー
ドからなっている。
【0017】SDコードは、フレームFの開始を表わす
コードであり、各制御ユニットは、このSDコードを受
信すると、フレームFの開始を認識するようになってい
る。PIコードは、同時に、複数の制御ユニットが、信
号を、多重通信線9に送信したために、多重通信線9
で、信号の衝突が起きた場合に、どの信号を優先的に処
理するかを指示するものである。本実施例においては、
多重通信線9では、ローレベルがワイヤード・オア(WI
RED-OR) となっているため、ビット値が低いものを優先
するようになっている。多重通信線9において、信号の
衝突が起こった場合には、優先度の高い制御ユニットの
PIコードが、多重通信線9に残り、優先度の低い制御
ユニットのPIコードは、優先度の高い制御ユニットの
PIコードに変えられるので、優先度の低い制御ユニッ
トは、これにより、送信した信号が衝突を起こし、他の
制御ユニットに受信されなかったことを検知して、その
信号を再度、送信するように構成されている。IDコー
ドは、送信元の制御ユニットを表わすコードである。デ
ータ長には、この後に続くデータの数が書き込まれ、N
個のデータがあるときは、データ長はNとなる。この信
号を受信した制御ユニットは、データ長に続くデータ
を、データ長に対応するだけ読み取るようになってい
る。データ1〜データNには、その信号により、送信し
ようとする各種データが書き込まれる。チエックコード
は、フレーム状信号を受信した制御ユニットに、フレー
ム状信号の終わりであることを確認させるものである。
【0018】各制御ユニットは、フレーム状信号の送信
に続いて、ACKフィールドを送信する。このACKフ
ィールドは、多重通信線9に接続されている制御ユニッ
トの数に等しいビットからなり、各制御ユニットに対
し、あらかじめ定められた固有のビット領域が割り当て
られている。本実施例においては、4つの制御ユニット
が、多重通信線9に接続されているので、ACKフィー
ルドは、4ビットからなり、それぞれ、エンジン制御ユ
ニット1、スリップ制御ユニット2、4WS制御ユニッ
ト3およびボデイ系制御ユニット4に対し、固有のビッ
ト領域が割り当てられている。各制御ユニットは、この
ACKフィールドの各ビット領域により、フレーム状信
号が正常に受信されたか否かの確認をおこなうようにな
っている。すなわち、フレーム状信号を送信する制御ユ
ニットは、フレーム状信号の送信に続いて、ACKフィ
ールドを、その各ビット領域を“0”にして、多重通信
線9に送信する。フレーム状信号を受信する制御ユニッ
トは、それぞれ、フレーム状信号のチエックコードによ
り、フレーム状信号のデータ1〜データNの内容に誤り
があるか否かをチエックし、誤りがなければ、他の制御
ユニットに対してあらかじめ定められた固有のビット領
域に、受信接続確認信号(ACK信号)を送信して、
“1”を書き込む。
【0019】こうして、ある制御ユニットから送信され
たフレーム状信号を、他のすべての制御ユニットが正常
に受信したときは、多重通信線9上のACKフィールド
の各ビット領域は、すべて“1”になっており、これに
対して、いずれかの制御ユニットが、フレーム状信号を
正常に受信していないときは、その制御ユニットの固有
のビット領域は“0”のままとなっている。したがっ
て、ACKフィールドを受信することにより、フレーム
状信号を送信した制御ユニットは、他の制御ユニット
が、フレーム状信号を正常に受信したか否かを確認する
ことができ、正常に受信していない制御ユニットがある
ときは、フレーム状信号を再度送信するようになってい
る。
【0020】本実施例においては、CSMA/CD−A
MP方式が採用されており、各制御ユニットは、所定時
間ΔTの間隔で、自己が記憶しているデータを含むリフ
レッシュ信号を、周期的に、多重通信線9に送信すると
ともに、自己が切るしているデータが変化したときに
は、他の制御ユニットに、データの変化を知らせるため
に、その都度、イベント信号を多重通信線9に送信する
ように構成されている。また、スリップ制御ユニット2
は、所定時間Δtの間隔で、制御を実行し、その際、ま
ず、制御の開始を示す制御開始信号を、短い周期で、多
重通信線9に送信し、その後に、制御データを含む交互
通信制御信号を多重通信線9に送信するように構成さ
れ、エンジン制御ユニット1は、スリップ制御ユニット
2から多重通信線9に送信された制御開始信号を受信す
ると、制御データを含む交互通信制御信号を、短い周期
で、多重通信線9に送信して、スリップ制御ユニット2
との間で、相互に、制御データを送信し、受信する交互
通信を開始するとともに、その後に、スリップ制御ユニ
ット2から、制御を実行すべき旨の指示を含む交互通信
制御信号を受信すると、スリップ制御ユニット2から受
信した交互通信制御信号に含まれた制御データに基づ
き、スロットルバルブの開度が所定値になるように制御
するなど、所定の制御を開始するように構成されてい
る。ここに、交互通信が実施される時間間隔Δtは、リ
フレッシュ信号が、多重通信線9に送信される時間間隔
ΔTに比して、十分に小さな値に設定されている。
【0021】図3は、スリップ制御ユニット2とエンジ
ン制御ユニット1との間の交互通信の状態を示すタイム
チャートであり、スリップ制御ユニット2は、制御を開
始するタイミングになると、制御開始信号E1を多重通
信線9に送信し、さらに、制御データを含む交互通信制
御信号を、短い周期で、多重通信線9に送信する。エン
ジン制御ユニット1は、スリップ制御ユニット2から、
制御開始信号E1を受信すると、自己の制御データを含
む交互通信制御信号を、スリップ制御ユニット2から送
信される交互通信制御信号と、多重通信線9上で衝突が
生ずることがないように、交互に、送信し、その後、ス
リップ制御ユニット2から、制御を開始すべき旨の指示
を含む交互通信制御信号を受信すると、スリップ制御ユ
ニット2からの交互通信制御信号に含まれた制御データ
にしたがって、所定の制御を実行する。そして、スリッ
プ制御ユニット2は、制御を終了する時は、制御終了信
号Enを多重通信線9に送信し、この制御終了信号を、
エンジン制御ユニット1が受信すると、交互通信は終了
される。図3において、R1、R7は、エンジン制御ユ
ニット1から送信されるリフレッシュ信号を、R2、R
5、R8は、ボデイ系制御ユニット4から送信されるリ
フレッシュ信号を、R3、R9は、スリップ制御ユニッ
ト2から送信されるリフレッシュ信号を、R4、R6
は、4WS制御ユニット3から送信されるリフレッシュ
信号を、それぞれ、示している。図3に示されるよう
に、スリップ制御ユニット2とエンジン制御ユニット1
との間で、交互通信がなされている間は、スリップ制御
ユニット2およびエンジン制御ユニット1の記憶してい
る制御データは、交互通信制御信号によって、他の制御
ユニットに送信されるので、スリップ制御ユニット2お
よびエンジン制御ユニット1は、リフレッシュ信号を送
信するタイミングであっても、リフレッシュ信号を送信
せず、他方、ボデイ系制御ユニット4および4WS制御
ユニット3は、リフレッシュ信号を送信するタイミング
になると、交互通信中であっても、リフレッシュ信号を
多重通信線9に送信し、その結果、交互通信は中断され
る。図3においては、交互通信中に、4WS制御ユニッ
ト3からリフレッシュ信号R4が、ボデイ系制御ユニッ
ト4からリフレッシュ信号R5が、多重通信線9に送信
され、それぞれ、その時には、交互通信が中断されてい
る。
【0022】図4は、多重通信時に、スリップ制御ユニ
ット2によって実行される交互通信ルーチンを示すフロ
ーチャートである。図4において、まず、スリップ制御
ユニット2は、制御を開始するタイミングか否かを判定
する。その結果、NOのときは、制御を開始するタイミ
ングになるまで待ち、他方、YESのときは、フラグJ
を1にセットして、スリップ制御ユニット2の異常検出
手段が、スリップ制御ユニット2のコントローラに異常
が発生しているか否かを判定する。
【0023】その結果、YESのとき、すなわち、スリ
ップ制御ユニット2のコントローラに異常が発生してい
ると認められるときは、スリップ制御ユニット2は、故
障信号を多重通信線9に送信し、次の制御開始タイミン
グまで待つ。これに対して、NOのとき、すなわち、ス
リップ制御ユニット2のコントローラが正常であると認
められるときは、スリップ制御ユニット2は、ボデイ系
制御ユニット4または4WS制御ユニット3のいずれか
からリフレッシュ信号が多重通信線9に送信されている
か否かを判定する。
【0024】その結果、YESのとき、すなわち、ボデ
イ系制御ユニット4または4WS制御ユニット3のいず
れかからリフレッシュ信号が多重通信線9に送信されて
いると判定したときは、リフレッシュ信号の多重通信線
9への送信が完了するまで待つ。これに対して、NOの
とき、すなわち、ボデイ系制御ユニット4または4WS
制御ユニット3のいずれからも、リフレッシュ信号が多
重通信線9に送信されていないと判定したときは、さら
に、交互通信制御信号を送信するタイミングか否かを判
定する。
【0025】その結果、NOのときは、交互通信制御信
号を送信するタイミングになるまで待つ。これに対し
て、YESのときは、さらに、フラグJが1か否かを判
定する。その結果、YESのときは、スリップ制御ユニ
ット2は、制御開始信号を多重通信線9に送信し、フラ
グJを2にセットして、再び、スリップ制御ユニット2
の異常検出手段により、スリップ制御ユニット2のコン
トローラに異常が発生しているか否かを判定する。
【0026】これに対して、フラグJが1でないとき
は、すでに、制御開始信号は、多重通信線9に送信され
ており、したがって、スリップ制御ユニット2は、交互
通信制御信号を多重通信線9に送信する。さらに、スリ
ップ制御ユニット2は、制御を終了すべきタイミングか
否かを判定し、YESのときは、制御終了信号を多重通
信線9に送信して、次の制御開始タイミングまで待つ。
【0027】これに対して、NOのときは、再び、スリ
ップ制御ユニット2は、スリップ制御ユニット2の異常
検出手段により、スリップ制御ユニット2のコントロー
ラに異常が発生しているか否かを判定する。図5は、多
重通信時に、エンジン制御ユニット1によって実行され
る交互通信ルーチンを示すフローチャートである。
【0028】図5において、エンジン制御ユニット1
は、まず、スリップ制御ユニット2から故障信号を受信
したか否かを判定する。その結果、YESのときは、ス
リップ制御ユニット2のコントローラに異常があり、ス
リップ制御ユニット2から受信した交互通信制御信号に
したがって、制御を実行することは、不適当な制御をお
こなう結果を招き、また、スリップ制御ユニット2に、
交互通信制御信号を送信しても、スリップ制御ユニット
2は制御を実行できないから、交互通信をおこなう意味
はなく、したがって、エンジン制御ユニット1は、スリ
ップ制御ユニット2のコントローラが正常に復帰するま
で待つ。
【0029】これに対して、NOのとき、すなわち、ス
リップ制御ユニット2から故障信号を受信していないと
きは、エンジン制御ユニット1は、スリップ制御ユニッ
ト2から制御開始信号を受信したか否かを判定する。そ
の結果、NOのときは、スリップ制御ユニット2から制
御開始信号を受信するまで待ち、他方、YESのとき
は、エンジン制御ユニット1の異常検出手段により、エ
ンジン制御ユニット1のコントローラに異常が発生して
いるか否かを判定する。
【0030】その結果、YESのとき、すなわち、エン
ジン制御ユニット1のコントローラに異常が発生してい
ると判定したときは、エンジン制御ユニット1は、コン
トローラに異常が発生したことを、他の制御ユニットに
知らせるために、故障信号を多重通信線9に送信する。
他の制御ユニットは、エンジン制御ユニット1から故障
信号を受信したときは、その後に、エンジン制御ユニッ
ト1から受信した信号に含まれる制御データを無視し
て、制御を実行する。
【0031】故障信号を多重通信線9に送信した後、あ
るいは、エンジン制御ユニット1のコントローラに異常
が発生していないと判定したときは、エンジン制御ユニ
ット1は、ボデイ系制御ユニット4または4WS制御ユ
ニット3のいずれかからリフレッシュ信号が多重通信線
9に送信されているか否かを判定する。その結果、YE
Sのとき、すなわち、ボデイ系制御ユニット4または4
WS制御ユニット3のいずれかからリフレッシュ信号が
多重通信線9に送信されるタイミングであると判定した
ときは、リフレッシュ信号の多重通信線9への送信が完
了するまで待つ。
【0032】これに対して、NOのとき、すなわち、ボ
デイ系制御ユニット4または4WS制御ユニット3のい
ずれからも、リフレッシュ信号が多重通信線9に送信さ
れていないと判定したときは、さらに、交互通信制御信
号を送信するタイミングか否かを判定する。その結果、
NOのときは、交互通信制御信号を送信するタイミング
になるまで待つ。
【0033】これに対して、YESのときは、エンジン
制御ユニット1は、交互通信制御信号を多重通信線9に
送信する。その後、エンジン制御ユニット1は、スリッ
プ制御ユニット2から制御終了信号を受信したか否かを
判定する。その結果、YESのときは、交互通信を終了
させて、次に、スリップ制御ユニット2から制御開始信
号が受信されるまで待つ。
【0034】これに対して、NOのときは、再び、エン
ジン制御ユニット1のコントローラに異常がないか否か
を判定する。本実施例によれば、エンジン制御ユニット
1に、制御開始信号を送信して、交互通信を開始させる
とともに、エンジン制御ユニット1に、制御データを含
む交互通信制御信号を送信して、送信した制御データに
基づき、制御を実施させるスリップ制御ユニット2のコ
ントローラに異常が発生したときは、交互通信を停止さ
せ、他方、スリップ制御ユニット2から受信した交互通
信制御信号に含まれた制御データにしたがって、制御を
実施するエンジン制御ユニット1のコントローラに異常
が発生したときは、交互通信を続行させているから、他
の制御ユニットが、多重通信線9を利用する時間を減少
させることなく、エンジン制御ユニット1のコントロー
ラが正常状態に復帰したときに、すみやかに、エンジン
制御ユニット1に、所望の制御を実行させることが可能
になり、したがって、制御の信頼性を高めることが可能
になる。
【0035】本発明は、以上の実施例に限定されること
なく特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の
変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含され
るものであることはいうまでもない。たとえば、前記実
施例においては、多重通信線9には、エンジン制御ユニ
ット1、スリップ制御ユニット2、4WS制御ユニット
3およびボデイ系制御ユニット4の4つの制御ユニット
が接続されているが、他の制御ユニットが接続されてい
ても、あるいは、4WS制御ユニット3およびボデイ系
制御ユニット4の一方または双方が接続されていなくと
もよい。
【0036】また、前記実施例においては、スリップ制
御ユニット2が、エンジン制御ユニット1に、制御開始
信号を送信して、交互通信を開始させるとともに、エン
ジン制御ユニット1に、制御データを含む交互通信制御
信号を送信して、送信した制御データに基づき、制御を
実施させ、エンジン制御ユニット1が、スリップ制御ユ
ニット2から制御開始信号を受信したときに、交互通信
制御信号を送信するとともに、スリップ制御ユニット2
からの交互通信制御信号に含まれた制御データに基づい
て、制御を実行するように構成されているが、本発明
は、第1の制御ユニットが、他の第2の制御ユニット
に、制御開始信号を送信して、交互通信を開始させると
ともに、第2の制御ユニット1に、制御データを含む交
互通信制御信号を送信して、送信した制御データに基づ
き、制御を実施させ、第2の制御ユニット1が、第1の
制御ユニットから制御開始信号を受信したときに、交互
通信制御信号を送信するとともに、第1の制御ユニット
からの交互通信制御信号に含まれた制御データに基づい
て、制御を実行するように構成されている制御ユニット
が多重通信線に接続されている多重通信装置であれば、
いかなる多重通信装置に対しても、適用することができ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれ、共通の多重
通信線に、ノードによって接続されるとともに、コント
ローラおよび送受信手段を備え、制御データを含む制御
信号を前記多重通信線に出力可能で、前記多重通信線か
ら制御データを含む信号を受信して、制御を実行可能に
構成された複数の制御ユニットを備えた多重通信装置で
あって、該複数の制御ユニットが、所定のタイミング
で、制御開始信号を、前記多重通信線に送信して、制御
を開始し、その後、制御データを含む交互通信制御信号
を、短い周期で、所定時間にわたり、前記多重通信線に
送信する第1制御ユニットと、該第1制御ユニットか
ら、前記制御開始信号を受信したときに、短い周期で、
制御データを含む交互通信制御信号を、所定時間にわた
って、前記多重通信線に送信するとともに、前記第1制
御ユニットから受信した交互通信制御信号にしたがっ
て、制御を実行する第2制御ユニットとを含む多重通信
装置において、前記第2制御ユニットのコントローラに
異常が発生したときに、他の制御ユニットが、前記共通
の多重通信線を利用する時間を減少させることなく、前
記第2制御ユニットのコントローラが正常状態に復帰し
たときに、すみやかに、前記第2制御ユニットが制御を
再開することのできる多重通信装置を提供することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係る多重通信装置の
ネットワーク図である。
【図2】図2は、各制御ユニットが送信する信号の構成
を示す図面である。
【図3】図3は、多重通信時に、エンジン制御ユニット
1、スリップ制御ユニット2、4WS制御ユニット3お
よびボデイ系制御ユニット4から、共通の多重通信線9
に出力される信号のタイムチャートの一例を示す図面で
ある。
【図4】図4は、多重通信時に、スリップ制御ユニット
によって実行される交互通信ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図5】図5は、多重通信時に、エンジン制御ユニット
によって実行される交互通信ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 エンジン制御ユニット 2 スリップ制御ユニット 3 4WS制御ユニット 4 ボデイ系制御ユニット 5、6、7、8 ノード 9 多重通信線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ、共通の多重通信線に、ノード
    によって接続されるとともに、コントローラおよび送受
    信手段を備え、制御データを含む制御信号を前記多重通
    信線に出力可能で、前記多重通信線から制御データを含
    む信号を受信して、制御を実行可能に構成された複数の
    制御ユニットを備えた多重通信装置であって、該複数の
    制御ユニットが、所定のタイミングで、制御開始信号
    を、前記多重通信線に送信して、制御を開始し、その
    後、制御データを含む交互通信制御信号を、短い周期
    で、所定時間にわたり、前記多重通信線に送信する第1
    制御ユニットと、該第1制御ユニットから、前記制御開
    始信号を受信したときに、短い周期で、制御データを含
    む交互通信制御信号を、所定時間にわたって、前記多重
    通信線に送信するとともに、前記第1制御ユニットから
    受信した交互通信制御信号にしたがって、制御を実行す
    る第2制御ユニットとを含む多重通信装置において、前
    記第2制御ユニットのコントローラに異常が発生したと
    きは、前記第1制御ユニットおよび前記第2制御ユニッ
    トは、該第2制御ユニットのコントローラの異常にかか
    わらず、所定のタイミングにおいて、短い周期で、制御
    データを含む交互通信信号を前記多重通信線に送信し、
    前記第1制御ユニットのコントローラに異常が発生した
    ときは、該第1制御ユニットおよび前記第2制御ユニッ
    トが、前記制御データを含む前記交互通信制御信号の出
    力を停止するように構成されたことを特徴とする多重通
    信装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の制御ユニットが、所定の長い
    周期で、制御データを含む制御信号を、前記多重通信線
    に送信するように構成されており、前記第1制御ユニッ
    トおよび/または前記第2制御ユニットに異常が発生し
    たときも、前記複数の制御ユニットが、所定の長い周期
    で、前記制御信号を、前記多重通信線に送信するように
    構成されたことを特徴とする請求項1に記載の多重通信
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1制御ユニットが、アンチ・スキ
    ッド・ブレーキングシステムおよび/またはトラクショ
    ン制御システムよりなるスリップ制御ユニットから構成
    され、前記第2制御ユニットがエンジンを制御するエン
    ジン制御ユニットから構成されたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の多重通信装置。
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