JPH06299629A - 壁パネル用寸法調整材 - Google Patents

壁パネル用寸法調整材

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JPH06299629A
JPH06299629A JP8456993A JP8456993A JPH06299629A JP H06299629 A JPH06299629 A JP H06299629A JP 8456993 A JP8456993 A JP 8456993A JP 8456993 A JP8456993 A JP 8456993A JP H06299629 A JPH06299629 A JP H06299629A
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JP
Japan
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wall panel
adjusting material
connecting member
dimension adjusting
gap
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JP8456993A
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English (en)
Inventor
Masahiro Inayama
正弘 稲山
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INAYAMA KENCHIKU SEKKEI JIMUSH
INAYAMA KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO KK
Original Assignee
INAYAMA KENCHIKU SEKKEI JIMUSH
INAYAMA KENCHIKU SEKKEI JIMUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 壁パネルと他の構造物との間に形成される隙
間を閉塞するに際し、良好な仕上がりを確保しつつ施工
時間の短縮化を図ることのできる壁パネル用寸法調整材
を提供する。 【構成】 内装パネル2の側面と他の構造物としての躯
体1の間に形成される隙間に介装されて、この隙間を閉
塞するようにした寸法調整材であって、前記内装パネル
2の側面および前記躯体1のそれぞれに接続される一対
の基盤11・12と、これらの各基盤11・12間に取
り付けられるとともに、前記内装パネル2の面方向に沿
う変形が許容され、かつ、内装パネル2の厚さ方向への
変形が拘束された連結部材13とによって構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の内部を複数の
壁パネルによって仕切る際に、この壁パネルと建築物の
壁との間や壁パネル間に生じる隙間を閉塞するために用
いられる壁パネルの寸法調整材に係わり、特に、規格化
された壁パネルに好適に用いられる壁パネルの寸法調整
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建築物においてその内部
を仕切る際の一工法として、工場にて所定寸法に形成さ
れた壁パネルの複数枚を、面方向に順次接合して連続壁
を構築することが行なわれている。
【0003】ところで、このような工法であると、一般
に、施工による寸法交差を見込んだ逃げを設けておく必
要があるが、この逃げのために、最終端部の壁パネルの
側面と建築物の内壁との間にどうしても隙間が生じてし
まう。
【0004】そして、特に、鉄筋コンクリート住宅の内
装パネルの場合、図10に示すように、躯体1と内装パ
ネル2の側面との間に形成される隙間Gが、上部と下部
とにおいて異なることが多い。
【0005】このような隙間Gを埋めるための一つの方
法として、この隙間Gにコンプリフォーム等の化学製品
を、この隙間Gに詰め込むことが考えられる。しかしな
がら、このような方法によると、躯体1および内装パネ
ル2の側面とコンプリフォームとを隙間なく密着させる
ために、このコンプリフォームを躯体1と内装パネル2
との間で、内装パネル2の面方向に圧縮した状態にする
必要がある。
【0006】しかしながら、このような圧縮力をコンプ
リホームに作用させると、このコンプリフォームが内装
パネル2の面方向に変形し、内装パネル2の表面より突
出してしまうという不具合がある。そして、前述したよ
うに、前記隙間Gがその上下において異なる場合、隙間
の狭いほうが広いほうより大きく突出してしまい、不均
一な盛り上がりとなってしまう。
【0007】一方、このようにコンプリフォームが内装
パネル2の表面より盛り上がった状態で壁紙を貼ると、
盛り上がりによって外観が損なわれるばかりでなく、壁
紙が均一に貼り付かず、壁紙の一部に剥離部分が生じて
しまうことがあり、この点からも、壁の外観が損なわれ
てしまう。
【0008】また、このような不具合を解消するための
方法として、現場合わせにより、前記隙間Gに、補助壁
パネルを組みつけることが考えられる。
【0009】この方法について図面を参照して説明すれ
ば、まず、図10に示すように、躯体1と内装パネル2
との間に生じた隙間Gの寸法を測定する。ついで、前記
寸法に合わせて合板3を切断したのちに、図11に示す
ように、躯体1の表面と内装パネル2の側面とに沿わせ
て縦枠4・5を取り付け、さらに、図12に示すよう
に、これらの縦枠4・5間に複数の横枠6を取り付け
る。
【0010】これより、あらかじめ前記隙間Gに合わせ
て切断した合板3を、図13示すように前記隙間Gに嵌
め込み、これらを前記縦枠4・5および横枠6を利用し
て固定することにより、図14に示すように、前記隙間
Gに補助壁パネル7を構築して隙間Gを閉塞する。
【0011】そして、このように組み上げられた内装パ
ネル2や補助壁パネル7の表面に壁紙等を貼り付けるこ
とにより、仕上げが施されるのであるが、補助壁パネル
7の表面が内装パネル2の表面に連続し、かつ、平滑で
あることから、仕上がりが良好で美観を損ねることはな
い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の工法においては、良好な仕上がりが得られる
ものの、なお、つぎのような問題点が残されている。す
なわち、施工を完了するまでに、採寸作業、合板3の切
り出し作業、縦枠4・5および横枠6の切断作業、これ
ら縦枠4・5および横枠6の組みつけ作業、さらに、合
板3の組みつけ作業といった多くの作業を必要とし、施
工時間が長いといった問題点である。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、良好な仕上がりを確保しつつ施工時
間の短縮化を図ることのできる壁パネル用寸法調整材を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、請求項1記載の壁パネル用寸法調整材は、壁パ
ネルの側面と他の構造物との間に形成される隙間に介装
されて、この隙間を閉塞するようにした壁パネル用寸法
調整材であって、前記壁パネルの側面および前記他の構
造物のそれぞれに接続される一対の基盤と、これらの各
基盤間に取り付けられるとともに、前記壁パネルの面方
向に沿う変形が許容され、かつ、壁パネルの厚さ方向へ
の変形が拘束された連結部材とからなることを特徴とす
る。
【0015】請求項2記載の壁パネル用寸法調整材は、
請求項1記載の壁パネル用寸法調整材の連結部材が、可
撓性材料によって形成されたハニカム構造体であるとと
もに、その空孔が、その軸線が前記壁パネルの厚さ方向
に沿うように配設されていることを特徴とする。
【0016】また、請求項3記載の壁パネル用寸法調整
材は、前記連結部材が、可撓性材料によって形成された
複数の円筒体からなり、かつ、これらの円筒体が、その
軸線が前記壁パネルの厚さ方向に沿うように相互に並行
に配設されていることを特徴とする。
【0017】請求項4記載の壁パネル用寸法調整材は、
前記連結部材が複数のヒンジによって構成されていると
ともに、これらの各ヒンジが、その屈曲部が壁パネルの
厚さ方向に沿うように相互に並行に配設されていること
を特徴とする。
【0018】さらに、請求項5記載の壁パネル用寸法調
整材は、前記連結部材が、両基盤間に、これらの基盤に
沿って配設された可撓性材料からなる複数の仕切り板
と、これらの仕切り板間に壁パネルの厚さ方向に沿って
配設されるとともに、隣接する仕切り板を相互に連結す
る可撓性材料からなる複数の連結薄板とによって構成さ
れ、かつ、これらの連結薄板が、隣接する連結薄板に対
して基盤の長さ方向にずれて配置されていることを特徴
とする。
【0019】
【作用】請求項1記載の壁パネル用寸法調整材は、両基
盤を近付けるように押圧することにより、連結部材が変
形させられて両基盤間の間隔が狭められ、この状態で、
壁パネルと他の構造物との隙間に挿入される。そして、
前記隙間内において、両基盤間の間隔が広がるように両
基盤を移動させて、壁パネルの側面および他の構造物の
表面に当接させたのちに、これらの適宜手段によって固
定することにより両者間に取り付けられる。
【0020】このような作業に際して、連結部材は、そ
の伸縮時において、壁パネルの厚さ方向への変形はな
く、したがって、取り付け後において、壁パネルの表面
から連結部材が突出するようなことはなく、また、壁紙
等を貼り付ける際にも十分な支持力が得られ、良好な仕
上がりが得られる。
【0021】請求項2記載の壁パネル用寸法調整材は、
請求項1記載の壁パネル用寸法調整材の連結部材を、可
撓性材料によって形成されたハニカム構造体とし、か
つ、その空孔の軸線を壁パネルの厚さ方向に沿わせて配
設したことにより、壁パネルの面方向への伸縮が容易に
なるとともに、厚さ方向への変形が良好に防止され、さ
らに、基盤間に網目状の支持部が形成されるから壁紙等
の貼付が容易になる。
【0022】また、請求項3記載の壁パネル用寸法調整
材は、請求項1記載の壁パネル用寸法調整材の連結部材
を、可撓性材料によって形成された複数の円筒体をその
軸線が前記壁パネルの厚さ方向に沿うように相互に並行
に配置して構成したことにより、壁パネルの面方向への
伸縮が容易になり、かつ、厚さ方向への変形が良好に防
止される。
【0023】さらに、請求項4記載の壁パネル用寸法調
整材は、請求項1記載の壁パネル用寸法調整材の連結部
材を、複数のヒンジによって構成し、かつ、この品時の
屈曲部を壁パネルの厚さ方向に沿うように相互に並行に
配設することによって構成したことにより、連結部材の
壁パネルの面方向への伸縮が円滑に行なわれ、かつ、厚
さ方向における変形が確実に防止される。
【0024】さらにまた、請求項5記載の壁パネル用寸
法調整材は、請求項1記載の壁パネル用寸法調整材の連
結部材を、両基盤間に、これらの基盤に沿って配設され
た可撓性材料からなる複数の仕切り板と、これらの仕切
り板間に壁パネルの厚さ方向に沿って配設されるととも
に、隣接する仕切り板を相互に連結する可撓性材料から
なる複数の連結薄板とによって構成され、かつ、これら
の連結薄板が、隣接する連結薄板に対して基盤の長さ方
向にずれて配置された構成としたから、連結部材に、壁
パネルの面方向における外力を作用させた場合、各仕切
り板が連結薄板によって湾曲させられ、あるいは、連結
薄板自体が湾曲させられることにより、寸法調整材の伸
縮が容易に行なわれ、かつ、仕切り板と連結薄板とが、
壁パネルの厚さ方向の座屈に対して剛構造となされてお
り、この結果、連結部材の壁パネルの厚さ方向への変形
が防止される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1ない
し図5に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来と
共通する部分については同一符号を用いて説明を簡略化
する。
【0026】図1中、符号1は本実施例に係わる壁パネ
ル用寸法調整材(以下、寸法調整材と略称する)を示
し、この寸法調整材10は、内装パネル2の側面と他の
構造物としての躯体1の間に形成される隙間Gに介装さ
れて、この隙間Gを閉塞するようにした寸法調整材であ
って、前記内装パネル2の側面および前記躯体1のそれ
ぞれに接続される一対の基盤11・12と、これらの各
基盤11・12間に取り付けられるとともに、前記内装
パネル2の面方向に沿う変形が許容され、かつ、内装パ
ネル2の厚さ方向への変形が拘束された連結部材13と
によって概略構成されている。
【0027】ついで、これらの詳細について説明すれ
ば、前記各基盤11・12は、木や合板、あるいは、合
成樹脂等によって形成されているとともに、その幅およ
び長さが、前記内装パネル2と略同一となるように、矩
形状に形成されている。そして、これらの基盤11・1
2は、前述のように、前記連結部材13を挟んで互いに
対向するように配設されるが、それぞれの外側に位置す
る面には、前記躯体1や内装パネル2の側面との接合を
なす両面テープ14が貼着されている。
【0028】また、前記連結部材13は、紙あるいは合
成樹脂等の可撓性材料によって形成された薄板を波型に
成型し、これらの薄板の複数枚を重ね合わせて接合する
ことによってハニカム構造体としたものであり、前記両
基盤11・12のそれぞれの対向面側に接着等の手段に
より一体に取り付けられている。
【0029】このような構成となされた本実施例の寸法
調整材10は、両基盤11・12の接近離間する方向へ
の相対移動に際しては、両者間に介在されている連結材
13がその空孔を潰すように容易に変形し、前述の相対
移動を円滑に許容するようになっているとともに、連結
部材13がハニカム構造となされて座屈に対する強度が
高められていることにより、この連結部材13の前記基
盤11・12の幅方向における変形が防止されるような
構成となされている。
【0030】ついで、このように構成された本実施例の
寸法調整材10の使用方法の一例について説明する。
【0031】まず、寸法調整材10を、その両基盤11
・12が相互に接近する方向に移動させて連結部材13
を変形させることにより、全体として圧縮した状態とし
ておくとともに、基盤11・12に貼着されている両面
テープ14の剥離紙を取り除いておく。
【0032】そして、このようにして圧縮した寸法調整
材10を、躯体1とその近傍まで組み上げられた内装パ
ネル2との隙間G(図2参照)に、図3に示すように挿
入し、ついで、一方の基盤12を内装パネル2の側面に
押圧し、この基盤12を両面テープ14を介して前記内
装パネル2の側面に固定する。
【0033】これより、他方の基盤11を躯体1へ向け
て移動させるとともに、同じくその外面に貼着されてい
る両面テープ14を介して、図4に示すように、この基
盤11を躯体1の表面に固定する。このとき、前記連結
部材13は、両基盤11・12の接近離間する方向への
変形が円滑に行われる構成となされていることから、他
方の基盤11の移動が円滑に行われて、この他方の基盤
11の躯体1への固定が容易に行われる。
【0034】このようにして寸法調整材10が躯体1と
内装パネル2との間に装着されると、これらの間に形成
されていた隙間Gが、両基盤11・12、および、連結
部材13によって閉塞される。そして、寸法調整材10
の連結部材13は、その構造上、両基盤11・12の長
さ方向の任意の位置で、任意の変形が可能であることか
ら、前記隙間Gの寸法が上部と下部において異なる形状
であったとしても、図4に示すように、その形状になじ
むように変形させられ、前記隙間Gが隙間なく閉塞され
る。
【0035】一方、このようにして前記隙間Gを閉塞す
るようにして装着された寸法調整材10は、連結部材1
3のハニカム構造により、前記隙間G内に網目状の細か
い支持部を形成することとなり、図5に示すように壁紙
15等を張り付ける場合においても、通常の壁とほぼ同
等の面感覚で張り付けることが可能である。
【0036】しかも、前記連結部材13は、前述のよう
に、基盤11・12の幅方向の変形、すなわち内装パネ
ル2の厚さ方向の変形が防止されていることから、寸法
調整材10の装着時においても、内装パネル2の表面か
ら後退したり突出したりするようなことがなく、もっ
て、連結部材13の両端縁が、常時、内装パネル2の面
と同一面上に保持され、さらに、壁紙等を張り付ける際
の外力が連結部材13に作用したとしても、このような
外力に対する連結部材13の耐力が十分に得られること
から、壁紙を張り付ける際、ならびに、張り付けたのち
においても、寸法調整材10の部分において凹凸が生じ
るようなことはない。
【0037】したがって、本実施例では、通常の合板を
用いた隙間処理工法とほぼ同等の仕上がりが確保される
ばかりでなく、寸法調整材10を圧縮して隙間に挿入し
たのちに、単に広げるという作業のみで施工が完了する
ことから、その施工時間が大幅に短縮される。
【0038】なお、前記実施例におて示した各構成部材
の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき
種々変更可能である。
【0039】例えば、前記実施例においては、連結部材
13を薄板を波型に形成したのちに積層することによっ
てハニカム構造体とした例について示したが、これに限
定されるものではない。
【0040】その変形例として考えられる構成について
数例例示すれば、図6に示すように、連結部材20を、
可撓性材料によって形成された複数の円筒体21を、そ
の軸線が内装パネル2の厚さ方向に沿うように相互に並
行に配設した構成とすることもできる。この例の場合に
は、図6に示すように、仕切り板22を介装することに
より、前記円筒体21を層状に分割した構成とすること
も可能であり、また、円筒体21を相互に直接接続する
ようにしてもよいものである。
【0041】また、図7に示すように、連結部材30
を、複数のヒンジ31によって構成するとともに、これ
らの各ヒンジ31の屈曲部31aが内装パネル2の厚さ
方向に沿うように相互に並行に配設した構成とすること
もできる。この例においても、図6の例と同様に、仕切
り板32を用いて多層状に積層するようにしてもよく、
各ヒンジ31を、その両端部において屈曲自在に連結し
て、仕切り板32を省略することも可能である。
【0042】さらに、図8に示すように、複数の薄板4
0を基盤11・12間に平行に配置するとともに、これ
らの各薄板40の両側部を、両基盤11・12に直接ヒ
ンジ結合することによって構成してもよいものである。
【0043】さらにまた、図9に示すように、連結部材
50を、両基盤11・12間に、これらの基盤11・1
2に沿って配設された可撓性材料からなる複数の仕切り
板51と、これらの仕切り板51間に壁パネル2の厚さ
方向に沿って配設されるとともに、隣接する仕切り板5
1を相互に連結する可撓性材料からなる複数の連結薄板
52とによって構成され、かつ、これらの連結薄板52
が、隣接する連結薄板52に対して前記基盤11・12
の長さ方向にずれて配置された構成としてもよい。
【0044】一方、前記実施例においては、寸法調整材
10を内装パネル2の施工後に、この内装パネル2と躯
体との間に取り付けるようにした例について示したが、
この寸法調製材10を前記内装パネル2の側面にあらか
じめ取り付けておくことも可能である。
【0045】また、寸法調整材10と躯体あるいは内装
パネル2との接合は、両面テープ14に限らず、接着剤
を用いたり、やといざね等の他の連結部材を用いて行う
ことももちろん可能である。
【0046】さらに、前記実施例においては、寸法調整
材10を躯体1と内装パネル2との間に形成される隙間
に装着する例について示したが、これに限られるもので
はなく、内装パネル2どうしの間に取り付けることも可
能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の壁
パネル用寸法調整材は、壁パネルの側面および他の構造
物のそれぞれに接続される一対の基盤と、これらの各基
盤間に取り付けられるとともに、前記壁パネルの面方向
に沿う変形が許容され、かつ、壁パネルの厚さ方向への
変形が拘束された連結部材とからなることを特徴とする
もので、つぎのような優れた効果を奏する。
【0048】連結部材の内装パネルの厚さ方向の変形が
防止されていることから、寸法調整材の装着時におい
て、前記連結部材が内装パネルの表面よりも外方に突出
したりあるいはこの表面より後退したりするようなこと
がなく、これによって、連結部材を、内装パネルの表面
の延長面上に位置させることができるとともに、壁紙等
を張り付ける際の外力が連結部材に作用したとしても、
このような外力に対する連結部材の耐力を十分に確保
し、壁紙を張り付ける際、ならびに、張り付けたのちに
おいても、寸法調整材の部分において凹凸が生じること
を防止することができる。
【0049】したがって、通常の合板を用いた隙間処理
工法とほぼ同等の仕上がりを確保することができるばか
りでなく、寸法調整材を圧縮して隙間に挿入したのち
に、単に広げるという作業のみで施工することができる
から、その施工時間を大幅に短縮することができる。
【0050】また、請求項2記載の壁パネル用寸法調整
材は、連結部材が、可撓性材料によって形成されたハニ
カム構造体であるとともに、その空孔が、その軸線が前
記壁パネルの厚さ方向に沿うように配設されていること
を特徴とするもので、壁パネルの厚さ方向における耐力
を向上させ、かつ、網目状の細かな支持部を形成して、
壁紙を張り付ける際の変形を防止して良好な仕上がりを
得ることができる。
【0051】請求項3記載の壁パネル用寸法調整材は、
連結部材が、可撓性材料によって形成された複数の円筒
体からなり、かつ、これらの円筒体が、その軸線が前記
壁パネルの厚さ方向に沿うように相互に並行に配設され
ていることを特徴とするもので、連結部材の前記壁パネ
ルの面方向への変形を容易にして寸法調整材の施工を容
易にすることができる。
【0052】また、単純な円筒体形状であることから、
その製作が容易で、寸法調整材のコスト逓減を図ること
ができる。
【0053】さらに、請求項4記載の壁パネル用寸法調
整材は、連結部材が複数のヒンジによって構成されてい
るとともに、これらの各ヒンジが、その屈曲部が壁パネ
ルの厚さ方向に沿うように相互に並行に配設されている
ことを特徴とするもので、ヒンジにより、連結部材の前
記壁パネルの面方向への変形をさらに容易にし、かつ、
壁パネルの面方向における強度を一層向上させることが
できる。
【0054】さらにまた、請求項5記載の壁パネル用寸
法調整材は、両基盤間に、これらの基盤に沿って配設さ
れた可撓性材料からなる複数の仕切り板と、これらの仕
切り板間に壁パネルの厚さ方向に沿って配設されるとと
もに、隣接する仕切り板を相互に連結する可撓性材料か
らなる複数の連結薄板とによって構成され、かつ、これ
らの連結薄板が、隣接する連結薄板に対して基盤の長さ
方向にずれて配置された構成としたから、各仕切り板、
あるいは、連結薄板自体の湾曲により、寸法調整材の壁
パネルの面方向への伸縮を容易にし、かつ、仕切り板と
連結薄板とによって、壁パネルの厚さ方向の座屈に対し
剛構造となし、この結果、連結部材の壁パネルの厚さ方
向への変形を良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す壁パネル用寸法調整材
の外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施例が適用される壁パネルと躯体
との間の隙間を示す概略正面図である。
【図3】本発明の一実施例の壁パネル用寸法調整材が挿
入された状態を示す概略正面図である。
【図4】本発明の一実施例の壁パネル用寸法調整材が装
着された状態を示す概略正面図である。
【図5】本発明の一実施例の壁パネル用寸法調整材が装
着されたのちの仕上作業を説明するための概略正面図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部の概略図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部の概略図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部の概略図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例を示す要部の概略図であ
る。
【図10】コンクリート住宅における壁パネルと躯体と
の間に生じる隙間を示す概略正面図である。
【図11】従来における壁パネルと躯体との隙間を埋め
るための施工手順を示す概略正面図である。
【図12】従来における壁パネルと躯体との隙間を埋め
るための施工手順を示す概略正面図である。
【図13】従来における壁パネルと躯体との隙間を埋め
るための施工手順を示す概略正面図である。
【図14】従来における壁パネルと躯体との隙間を埋め
るための施工手順を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 躯体(他の構造物) 2 内装パネル(壁パネル) 10 (壁パネル用)寸法調製材 11 基盤 12 基盤 13 連結部材 20 連結部材 21 円筒体 30 連結部材 31 ヒンジ 31a 屈曲部 40 薄板(連結部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁パネルの側面と他の構造物との間に形
    成される隙間に介装されて、この隙間を閉塞するように
    した壁パネル用寸法調整材であって、前記壁パネルの側
    面および前記他の構造物のそれぞれに接続される一対の
    基盤と、これらの各基盤間に取り付けられるとともに、
    前記壁パネルの面方向に沿う変形が許容され、かつ、壁
    パネルの厚さ方向への変形が拘束された連結部材とから
    なることを特徴とする壁パネル用寸法調整材。
  2. 【請求項2】 前記連結部材が、可撓性材料によって形
    成されたハニカム構造体であるとともに、その空孔が、
    その軸線が前記壁パネルの厚さ方向に沿うように配設さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の壁パネル用寸
    法調整材。
  3. 【請求項3】 前記連結部材が、可撓性材料によって形
    成された複数の円筒体からなり、かつ、これらの円筒体
    が、その軸線が前記壁パネルの厚さ方向に沿うように相
    互に並行に配設されていることを特徴とする請求項1記
    載の壁パネル用寸法調整材。
  4. 【請求項4】 前記連結部材が複数のヒンジによって構
    成されているとともに、これらの各ヒンジが、その屈曲
    部が、壁パネルの厚さ方向に沿うように相互に並行に配
    設されていることを特徴とする請求項1記載の壁パネル
    用寸法調整材。
  5. 【請求項5】 前記連結部材が、両基盤間に、これらの
    基盤に沿って配設された可撓性材料からなる複数の仕切
    り板と、これらの仕切り板間に壁パネルの厚さ方向に沿
    って配設されるとともに、隣接する仕切り板を相互に連
    結する可撓性材料からなる複数の連結薄板とによって構
    成され、かつ、これらの連結薄板が、隣接する連結薄板
    に対して基盤の長さ方向にずれて配置されていることを
    特徴とする請求項1記載の壁パネル用寸法調整材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11718986B2 (en) 2018-03-01 2023-08-08 Molo Design, Ltd. Hanging wall systems with diffuse lighting

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