JPH06298899A - 加硫性ゴム組成物 - Google Patents

加硫性ゴム組成物

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JPH06298899A
JPH06298899A JP11104093A JP11104093A JPH06298899A JP H06298899 A JPH06298899 A JP H06298899A JP 11104093 A JP11104093 A JP 11104093A JP 11104093 A JP11104093 A JP 11104093A JP H06298899 A JPH06298899 A JP H06298899A
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JP
Japan
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rubber composition
acrylic rubber
fluororubber
epoxy group
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP11104093A
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English (en)
Inventor
Masayuki Saito
正幸 斉藤
Takeo Kaneko
武夫 金子
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安価に、しかも容易に耐熱、耐油性の良好なフ
ッ素ゴムとアクリルゴムとのブレンドによる加硫性ゴム
組成物を提供する。 【構成】(A)エポキシ基を含有するフッ素ゴム 5〜
95重量部、(B)エポキシ基またはカルボキシル基の
少なくとも1種を含有するアクリルゴム 95〜5重量
部(ただし、A+B=100重量部)、(C)(A)成
分および(B)成分を加硫するのに十分な量の加硫剤か
らなる加硫性ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加硫性ゴム組成物に関
し、さらに詳しくはフッ素ゴムとアクリルゴムとのブレ
ンドによる加硫性ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素ゴムは耐熱性、耐油性、耐候性等
に極めて優れた材料として自動車部品等を中心に高い信
頼性を要求される分野で好適に用いられているが、他の
ゴムと比較して非常に高価であるため使用される分野は
限定されてきた。フッ素ゴムの優れた特性を保持しなが
ら低コスト化する手段として、耐油性に優れ、比較的耐
熱性のよいアクリルゴムや他の耐油性ゴムであるNB
R、エピクロルヒドリンゴム等とのブレンドの検討も数
多くなされている。特にフッ素ゴムとアクリルゴムとは
相溶性がよいため、両者のブレンドは比較的容易であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、それらのブレ
ンド系においては加硫機構が異なるために両者を共加硫
することが困難であり、実用上満足できる物性を与える
ものは得られていない。本発明の目的は、フッ素ゴムと
アクリルゴムとのブレンドにおいて、加硫性に優れ、し
かも耐熱性、耐油性の良好な加硫性ゴム組成物を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、エポキシ基を含有するフッ素ゴムおよび
エポキシ基またはカルボキシル基の少なくとも1種を含
有するアクリルゴムとをブレンドすることにより加硫
性、耐熱性、耐油性等のバランスのとれたゴムが得られ
ることを見出し、下記の発明を完成するに至った。
【0005】(A)エポキシ基を含有するフッ素ゴム
5〜95重量部 (B)エポキシ基またはカルボキシル基の少なくとも1
種を含有するアクリルゴム 95〜5重量部(ただし、
A+B=100重量部) (C)(A)成分および(B)成分を加硫するのに十分
な量の加硫剤からなる加硫性ゴム組成物。
【0006】本発明に用いられる(A)成分のエポキシ
基を含有するフッ素ゴムはテトラフルオロエチレンおよ
びフッ化ビニリデンの少なくとも1種とそれと共重合可
能な他のエチレン性不飽和結合を有するモノマーとの共
重合体であり、さらに架橋点としてエポキシ基およびエ
チレン性不飽和結合を含有するモノマーが共重合された
ものである。
【0007】テトラフルオロエチレンおよびフッ化ビニ
リデンの少なくとも1種とそれと共重合可能な他のエチ
レン性不飽和結合を有するモノマーとしてはプロピレ
ン、ヘキサフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピ
レン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチ
レン、エチレン、フッ化ビニルやパーフルオロ(メチル
ビニルエーテル)、パーフルオロ(ヘキシルビニルエー
テル)等のパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)等
が例示される。
【0008】架橋点としてエポキシ基およびエチレン性
不飽和結合を含有するモノマーとしてはグリシジルビニ
ルエーテルやアリルグリシジルエーテル等が用いられる
が、高分子量体を得る際にはグリシジルビニルエーテル
が好ましく用いられる。これらは、(A)成分の全モノ
マーに対して0.1〜10モル%、好ましくは0.5〜
5モル%の範囲で共重合される。
【0009】(A)成分の具体例としては、テトラフル
オロエチレン−プロピレン−グリシジルビニルエーテル
共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン
−プロピレン−グリシジルビニルエーテル共重合体、フ
ッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−グリシジ
ルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−グリシ
ジルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−パー
フルオロ(アルキルビニルエーテル)−グリシジルビニ
ルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)
−グリシジルビニルエーテル共重合体等が挙げられる。
【0010】また、(A)成分のフッ素ゴムの製造に
は、所定量のモノマーを塊状重合、懸濁重合、乳化重
合、溶液重合等により重合する従来公知の各種重合方法
の採用が可能であり、フリーラジカル開始剤を使用する
触媒重合法、電離性放射線重合法、レドックス系重合法
等が適宜採用され得る。
【0011】本発明に用いられる(B)成分のエポキシ
基またはカルボキシル基の少なくとも1種を含有するア
クリルゴムは、炭素原子数1〜8のアルキル基を有する
アルキルアクリレートならびに炭素原子数1〜4アルコ
キシ基および炭素原子数1〜4のアルキレン基を有する
アルコキシアルキルアクリレートより選ばれる少なくと
も1種のアクリル酸エステルと架橋点としてエポキシ基
またはカルボキシル基の少なくとも1種を含有するモノ
マーを共重合させてなる共重合体である。該エラストマ
ーには共重合成分として、例えばアクリロニトリル等の
前記のモノマーと共重合し得る他の共重合性モノマーが
共重合されてもよい。
【0012】これらのアクリル酸エステルの具体例とし
ては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアク
リレート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシエチ
ルアクリレート等が挙げられる。
【0013】架橋点として共重合されるモノマーとして
は、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、アリルグリシジルエーテル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、
イタコン酸モノエチル、2−アクリロイルオキシエチル
コハク酸、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸等が
挙げられる。これらは単独で、または2種以上の混合物
として用いられる。
【0014】これらのうち、アリルグリシジルエーテ
ル、マレイン酸モノエチル、イタコン酸モノエチルが共
重合性や加硫性の点から好ましく用いられる。これらの
架橋点となるモノマーは、(B)成分の全モノマーに対
して0.1〜10モル%、好ましくは0.5〜5モル%
の範囲で共重合される。
【0015】(B)成分のアクリルゴムの製造には、所
定量のモノマーを塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液
重合等により重合する従来公知の各種重合方法の採用が
可能である。
【0016】本発明に用いられる(C)成分の加硫剤
は、(B)成分の架橋点がエポキシ基の場合には、従来
公知のエポキシ基を架橋点とするアクリルゴムの加硫剤
はすべて使用可能であり、(A)成分の架橋点も(B)
成分の架橋点と同等の架橋反応性を有することから両成
分が共加硫される。
【0017】エポキシ基を架橋点とする場合の加硫剤と
しては、有機カルボン酸アンモニウム、ジチオカルバミ
ン酸塩、各種ポリアミン、イミダゾール/酸無水物、イ
ソシアヌル酸/有機アンモニウム塩等が好ましく用いら
れる。
【0018】また、(C)成分の加硫剤は、(B)成分
の架橋点がカルボキシル基の場合には、従来公知のカル
ボキシル基を架橋点とするアクリルゴムの加硫剤または
従来公知のエポキシ基を架橋点とするアクリルゴムの加
硫剤はすべて使用可能であるが、カルボキシル基とエポ
キシ基は互いに架橋反応性を有するため、特に加硫剤を
用いなくとも加熱するだけで加硫させることが可能であ
る。また、カルボキシル基とエポキシ基との反応を促進
させるため、酸性または塩基性の化合物を加えてもよ
い。また、カルボキシル基を架橋点とするアクリルゴム
の加硫剤を用いる場合にはポリアミン/塩基促進剤、第
4アンモニウム塩等の塩基促進剤が好ましく用いられ
る。
【0019】これらの加硫剤の使用量は、加硫成形の条
件や得ようとするゴムの物性により適宜決定され、特に
は限定されない。通常は、(A)+(B)=100重量
部に対して0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜1
0重量部である。
【0020】本発明の加硫性ゴム組成物においては、
(B)成分のアクリルゴムの使用割合が大きい場合に、
(D)成分として(B)成分のアクリルゴム用の老化防
止剤を加えることができる。アクリルゴム用の老化防止
剤としては置換ジフェニルアミン等の従来公知のアクリ
ルゴム用の老化防止剤はすべて使用可能である。
【0021】これら老化防止剤の使用量は、(A)成分
および(B)成分の使用割合や得ようとするゴムの物性
により適宜決定され、特には限定されない。通常は、
(A)+(B)=100重量部に対して0.1〜20重
量部、好ましくは0.5〜10重量部である。
【0022】本発明の組成物には、さらに好ましい物性
や加工性のバランスを与えるべく、必要に応じて補強性
充填剤、増量充填剤、加硫安定剤、受酸剤、加工助剤、
カップリング剤、可塑剤、顔料等を配合してもよい。
【0023】本発明の組成物の調製方法には特に限定は
なく、前記の各種成分をバンバリーミキサー、ニーダ
ー、押し出し機、ロール等の通常のゴムの混練機によっ
て均一に混練することにより容易に調製される。こうし
て得られる本発明の加硫性ゴム組成物は、ゴム工業に一
般的に用いられる圧縮成形、射出成形、トランスファー
成形、押し出し成形、カレンダー成形、溶剤に溶かして
のコーティング等により成形される。
【0024】加硫条件は、成形条件により適宜決定され
るが、おおむね、100℃〜400℃で数秒から約48
時間の範囲である。また、加硫物の物性を安定化させる
ために2次加硫を行ってもよい。その場合の2次加硫条
件は100℃〜250℃で30分〜約48時間の範囲で
ある。
【0025】
【作用】本発明において、フッ素ゴムおよびアクリルゴ
ムが、架橋反応性が同等な、またはたがいに架橋反応性
を有する基を含有することにより共加硫が可能となり、
物性と価格とのバランスのとれた耐熱、耐油性ゴムが得
られる。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例中、部とあるものは重量部を示す。
【0027】実施例1〜3、比較例1〜5 フッ素ゴムとしてアフラス170(旭硝子製、エポキシ
基含有フッ素ゴム)、アクリルゴムとしてはNIPOL
AR31(日本ゼオン製、エポキシ基含有アクリルゴ
ム)を用いた。
【0028】表1〜2の組成に従い各材料を2ロールで
均一に混合してゴム組成物を得た。得られたゴム組成物
を170℃で20分プレス加硫した後、150℃で16
時間の2次加硫を行い、JIS K6301に従い物性
を測定した。結果を表1〜2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明は、低コストに耐熱、耐油性の良
好なゴム組成物を与えるものであり、これによる工業的
有用性は極めて大きい。さらに、この加硫性ゴム組成物
は、優れた加硫物性、耐熱性、耐油性に基づき、自動車
のラジエーター、エンジン回りのO−リング、ガスケッ
ト、シール材、ダイヤフラム、チューブ、ホース等、ま
た、食品プラントや化学プラント等の同様の部品等の広
範囲の用途において極めて有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エポキシ基を含有するフッ素ゴム
    5〜95重量部 (B)エポキシ基またはカルボキシル基の少なくとも1
    種を含有するアクリルゴム 95〜5重量部(ただし、
    A+B=100重量部) (C)(A)成分および(B)成分を加硫するのに十分
    な量の加硫剤からなる加硫性ゴム組成物。
  2. 【請求項2】アクリルゴムの老化防止剤を含有する請求
    項1記載の加硫性ゴム組成物。
  3. 【請求項3】(A)成分のフッ素ゴムがテトラフルオロ
    エチレン、プロピレンおよびエポキシ基含有モノマーか
    らなる共重合体である請求項1記載の加硫性ゴム組成
    物。
JP11104093A 1993-04-14 1993-04-14 加硫性ゴム組成物 Pending JPH06298899A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001299A1 (ja) * 2004-06-23 2006-01-05 Zeon Corporation アクリルゴム組成物及びアクリルゴム架橋物
WO2013108856A1 (ja) * 2012-01-18 2013-07-25 旭硝子株式会社 アクリルゴム/フッ素ゴム組成物の製造方法、架橋性組成物、積層体および耐熱エアーゴムホース

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006001299A1 (ja) * 2004-06-23 2006-01-05 Zeon Corporation アクリルゴム組成物及びアクリルゴム架橋物
WO2013108856A1 (ja) * 2012-01-18 2013-07-25 旭硝子株式会社 アクリルゴム/フッ素ゴム組成物の製造方法、架橋性組成物、積層体および耐熱エアーゴムホース
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US9718895B2 (en) 2012-01-18 2017-08-01 Asahi Glass Company, Limited Process for producing acrylic rubber/fluorinated rubber composition, crosslinkable composition, laminate and heat resistant air rubber hose

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