JPH06298664A - 精製形態のストレプトグラミン類、それの製造およびそれを含有している薬学組成物 - Google Patents

精製形態のストレプトグラミン類、それの製造およびそれを含有している薬学組成物

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JPH06298664A
JPH06298664A JP6040579A JP4057994A JPH06298664A JP H06298664 A JPH06298664 A JP H06298664A JP 6040579 A JP6040579 A JP 6040579A JP 4057994 A JP4057994 A JP 4057994A JP H06298664 A JPH06298664 A JP H06298664A
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パスカル・アンジエ
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ベルトラン・ボナボー
Alain Callet
アラン・カレ
Patrick Lefevre
パトリク・ルフエブル
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相乗作用を示す精製形態のストレプトグラミ
ン類、それの製造およびそれを含有している薬学組成物
を提供する。 【構成】 共結晶物、共沈物または微粉砕された物理的
混合物の形態で、2つのタイプにグループ分けできるス
トレプトグラミン類を組み合わせた精製形態のストレプ
トグラミン類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、グループA成分との組み合わせ
でストレプトグラミン類(streptogramins)のグループ
B成分を含んでいる精製形態のストレプトグラミン類に
関する。
【0002】公知ストレプトグラミン類の中で、ストレ
プトミセス・プリスチナエスピラリス(Streptomyces p
ristinaespiralis)が産生する天然源の抗菌剤であるプ
リスチナマイシン(pristinamycin)(RP 7293)が初め
て1955年に単離された。Pyostacine(商標)の名前
で市販されているプリスチナマイシンは主にプリスチナ
マイシンIAとプリスチナマイシンIIAを含んでい
る。
【0003】ストレプトグラミン種の他の抗菌剤、即ち
バージニアマイシン(virginiamycin)がストレプトミ
セス・バージニア(Streptomyces virginiae)、ATCC 1
3161から調製された[Antibiotics and Chemotherapy、
5、 632(1955)]。バージニアマイシン(Staphylomycin
e(商標))は主にファクターSとファクターM1を含ん
でいる。
【0004】米国特許第3,325,359号には、抗生物質8
99を構成している抗生物質、即ちファクターSとファ
クターM1を含んでいる薬学組成物が開示された。
【0005】フランス特許出願公開第2,619,008号に
は、アクネの治療でグループAとグループB成分を用い
ることが開示されている。
【0006】天然源のストレプトグラミン種を含んでい
る抗菌剤は、2つのグループの成分、即ちグループB成
分とグループA成分の混合物を含んでおり、各グループ
は、それ自身が有する抗菌活性を示す。これらの2つの
グループの成分で構成されている組み合わせは相乗作用
を生じ、その結果として、増強された静菌および殺菌活
性が得られると共に活性スペクトルが広がることが示さ
れた。
【0007】「Streptogramine als Modelsysteme fuer
den Kationentransport durch Membranen、 Dissertati
on zur Erlangung des Doktorgrades der Mathematisch
-Naturwissenschaftlichen Faccultaet der Georg-Augu
st Universitaet zu Goettingen、 Goettingen 1979」、
「Antibiotics III」、521 (1975)およびC. Cocito著
「バージニアマイシン科の抗生物質、相乗成分含有阻害
剤」、Microbiological Reviews、 145-98 (1979)の中
に、ストレプトグラミン類のグループAとB成分が記述
されている。J. Preud'Homme、 P. TarridecおよびA. Be
lloc、 Bull. Soc. Chim. Fr.、 2、 585 (1968)にもま
た、天然のプリスチナマイシン、並びにそれを構成して
いる異なる成分が記述されている。
【0008】ストレプトグラミン類の精製された組み合
わせを製造する全ての試みは、一定して、その活性およ
び相乗作用の原因と考えられているグループA主要成分
[即ちプリスチナマイシンIIA(PIIA)]を伴う
ものである。いくつかの研究で得られた結論は、更に、
より良好な相乗性をももたらすこの成分の重要性を指摘
している(ヨーロッパ特許出願公開第506,561号(2頁)
参照)。
【0009】しかしながら、これらの試みは成功してお
らず、その理由の一部は産業上の製造が困難であること
であるが、主な理由は、精製されたプリスチナマイシン
IIAは結晶性を示す生成物であるが、これを医薬品の
活性成分として用いるにはこれが示す生物学的利用能は
あまりにも低すぎることが確認されたことである。
【0010】上記製品を産業的に製造することに関する
観点から見て、今までのところ、登録に関していくつか
の国の法的要求を満足させるに充分な程精製された形態
のものを予備スケールで得ることはできておらず、そし
て充分な程一定した再現性を示す品質を有するバッチを
製造することはできていなかった。
【0011】例えば、産業バッチの天然プリスチナマイ
シンは、精製した後でも20%に到達し得る量の不純物
を含んでいる。精製を行う試みは今までのところ一定し
て失敗に終わっており、極めて頻繁に、これらのグルー
プの成分の1つが分解を生じていた、と言うのは、これ
らは不安定な生成物であり、これが理由で、数多くの操
作でその環構造の開環が生じるか或はグループA成分の
脱水が生じるからである。その結果として、長年に渡
り、純度改良の達成は不可能であると考えられていた。
1988年でもまだ精製は困難であると考えられていた
[J. of Liq. Chromatography、 11 (11)、 2367 (1988)
参照]。1988年にまた同様に、N.K. SHARMAおよび
M.J.O. ANTEUNISにより、分析の目的でバージニアマイ
シン成分を分離および精製するのは可能であるが、直面
する困難さから、これらの製品を産業的に製造すること
は考えられないと言った発表が行われた(Bull. Soc. C
him. Belg. 97 (3) 193 (1988))。
【0012】このような状況から、プリスチナマイシン
(Pyostacine(商標))の商品化は特定の国、例えばフラ
ンスおよびベルギーに限られていた。同じことがバージ
ニアマイシン(Staphylomycine(商標))にも当てはま
り、ヒト用薬剤としては限られた数の国でのみ商品化さ
れており、同様に、マイカマイシン(mikamycin)の商
品化(日本に限られている)も停止させられた。このよ
うに、いくつかの団体は、グラム陽性球菌が原因となる
ひどい感染(特にメチシリン耐性ブドウ球菌が原因とな
る感染)または性伝染病で効力のある有効性を示す治療
が受けられないでいた。
【0013】抗菌分野では、ある種の抗生物質を投与し
た後、アレルギーまたは耐性が進展し得ることは開業医
によく知られている[The New England Journal of Med
icine、 324 (9)、 601 (1991)]。特に病院環境下では、
耐性を示す黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
株が数多く知られている。この理由で、治療すべき特別
な場合の患者治療に適合させ得るように、化学的に異な
る幅広い範囲の種類の抗菌剤を病院内に確保すること
は、医者にとって極めて有効である。特別な種類の市販
抗菌剤が失敗に終わった時の結果は非常に重大である
か、或は劇的でさえあり得る、と言うのは、他の種類の
抗生物質が合わない患者に治療を受けさせることができ
なくなり得るからである。
【0014】このように、精製に対して行われてきた試
みは常に、ストレプトグラミン類の少量成分を除去する
方向であり、これらは必須でないと見なされており、そ
して多くの場合、不純物であると見なされてきた。
【0015】天然のストレプトグラミン類のグループ成
分Aの中で、プリスチナマイシンIIB(PIIB)は
少量成分であり、天然プリスチナマイシン内におけるそ
れの重量比は10%未満であり、そしてしばしば、バー
ジニアマイシン内では約8%であり、約6%でさえあ
る。
【0016】共結晶物(cocrystallizate)、共沈物ま
たは微粉砕された物理的混合物の形態における、一般
式:
【0017】
【化6】
【0018】[式中、A1が一般式:
【0019】
【化7】
【0020】(ここで、R’は、水素原子またはヒドロ
キシル基であり、そしてYは、水素原子、メチルアミノ
基またはジメチルアミノ基である)で表される基であ
り、Rがエチル基であるか、或はR’が水素原子を表す
時Rがまたメチル基を表してもよく、そしてR1および
2が各々水素原子を表すか、或はまたA1が式:
【0021】
【化8】
【0022】で表される基であり、Rがイソブチル基で
あり、そしてR1がヒドロキシル基でありそしてR2がメ
チル基である]で表される1種以上のグループB成分
と、一般式:
【0023】
【化9】
【0024】[式中、R”は、水素原子またはメチルも
しくはエチル基である]で表される1種以上のグループ
A「少量」成分と、を含んでいる組み合わせは、インビ
ボにおけるそれの生物学的(即ち抗菌)活性を考慮する
と特に有利であることをここに見い出し、これが本発明
の主題を形成している。
【0025】本発明に従う組み合わせはインビボで生物
学的作用を示し、この作用は、相当する天然産物(例え
ば天然のバージニアマイシンまたは天然のプリスチナマ
イシン)のそれよりもそしてグループA主要成分を伴う
組み合わせのそれよりも際だって大きい。更に、満足さ
れる生物学的利用能を示す新規な組み合わせを提供し、
これらは大規模に製造される。
【0026】従って、良好なレベルの活性を示すことで
自然と含まれている不純物が6%未満である、精製され
た、生物学的利用能を示す形態の最終製品を利用するこ
とが可能になる。
【0027】R”がエチル基である一般式(II)で表
される生成物[以後プリスチナマイシンIIF(PII
F)と呼ぶ]、およびR”が水素原子である一般式(I
I)で表される生成物[以後プリスチナマイシンIIG
(PIIG)と呼ぶ]は、新規な生成物であり、これら
は、非常に少ないストレプトグラミン成分であり、天然
産物バッチにおけるこれの割合は0.5重量%未満であ
る。
【0028】本発明に従う組み合わせは、有利に、これ
らの成分を10:90から90:10(重量)の比率、
好適には20:80から80:20の比率で用いて調製
される。これらは、粉末の物理的混合物の形態であって
もよいか、或は本発明の1つの面に従い、共沈形態であ
るか、或は本発明のさらなる面に従い、以下に詳述する
如き共結晶形態であってもよい。
【0029】本発明はまた、一般式(I)で表される少
なくとも1種のグループB成分と一般式(II)で表さ
れる少なくとも1種のグループA成分とを共結晶化させ
た組み合わせから成る精製された形態を提供する。
【0030】この共結晶化は、1モルの一般式(I)で
表される成分(類)と2モルの一般式(II)で表され
るグループA成分(類)とから成る一定した化学量論で
生じる[この化学量論は、成分Aが一般式(I)(ここ
で、A1は構造(Ia)で表される)で表される生成物
である場合、約43−44:57−56の相対的重量比
に相当している]。
【0031】本発明の共結晶化させた組み合わせは、改
良されたインビボ活性と共に良好な生物学的利用能も示
す精製された安定な抗菌剤としてか、或は一般式(I
I)で表される少量成分のストレプトグラミン類を精製
する手段として用いられ得る。一般式(II)で表され
るグループA成分を結晶化で精製するのは今まで不可能
であった。その結果として、今までは、精製された一般
式(II)で表されるグループA生成物の製造方法で知
られていたのはクロマトグラフィーのみであり、これら
の生成物を多量に単離するに適した他の精製手段は全く
知られていなかった。
【0032】上に定義した共結晶化組み合わせを通して
処理することにより、一般式(II)で表されるグルー
プA成分が純粋な形態で入手可能であることをここに見
い出した。ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなど)、エステル(例えば
酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソ
ブチルなど)、塩化溶媒(例えば塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタンなど)、またはニトリ
ル(例えばアセトニトリルなど)などの有機溶媒の中に
溶解させた、一般式(II)に相当するグループA少量
成分が少なくとも30%入っている粗混合物に、一般式
(I)で定義されるグループB成分を添加することで、
上に定義した比率で共結晶化する化合物が得られる。導
入する一般式(I)で表される化合物の量は、この生成
物の残存濃度(共結晶化後)がその媒体内でそれが示す
溶解度未満であるように適当に選択される。また、一般
式(II)で表される生成物および一般式(I)で表さ
れる生成物に関する、その初期媒体が有する個々の含有
量における変動は、その得られる共結晶化化合物の修飾
をもたらすものではないと理解される。例えばメチルイ
ソブチルケトンまたはジクロロエタンなどの溶媒に溶解
させそして酸媒体(例えば硫酸、塩酸など)内で処理し
た、このようにして得られる共結晶化組み合わせを、例
えばヘキサンの如き溶媒でその有機相を処理することに
より、グループB成分が入っていない精製されたグルー
プA少量成分を得ることができる。
【0033】更に、この共結晶化組み合わせは、安定性
が大きく増強されることと純度が高くなることの利点を
与え、最も詳細には、産業化が容易であると言った利点
を与える。
【0034】この方法はまた、ストレプトグラミン類の
天然グループB成分の修飾された誘導体との共結晶物の
製造にも適合し得る。これらの共結晶物もまた本発明の
範囲内である。同様に、上記共結晶物から精製形態の一
般式(II)で表される少量成分を製造することも本発
明の範囲内である。
【0035】本発明の好適な態様は、含まれている不純
物が6%未満、好適には3%未満である、プリスチナマ
イシンIB[上に定義するように、A1が、Yがメチル
アミノ基でありそしてR’が水素原子である一般式(I
a)で表される基を表し、そしてRがエチル基である
時]か、バージニアマイシンS1[上に定義するよう
に、A1が、YとR’が水素原子である一般式(Ia)
で表される基を表し、そしてRがエチル基である時]
か、或はバージニアマイシンS1とバージニアマイシン
4の混合物[上に定義するように、A1が、バージニア
マイシンS1と同様に定義され、そしてRがメチル基で
ある時]と、プリスチナマイシンIIB[上に定義する
ように、R”がメチルである一般式(II)で表され
る]との組み合わせである。
【0036】本発明の別の好適な態様は、約1:2の一
定したモル比の相対的比率でグループB成分とA成分を
含んでいる、一般式(I)で定義されるストレプトグラ
ミン類のグループB成分と一般式(II)で表されるグ
ループA成分との組み合わせを含んでいる。
【0037】本発明の特徴に従い、例えば上に定義した
如き共結晶化させた化合物を製造することにより、一般
式(I)で表されるストレプトグラミン類の少なくとも
1種のグループB成分と一般式(II)で表される少な
くとも1種のグループA成分との新規な組み合わせが入
手可能である。異なる比率の組み合わせを得ることが望
まれている場合、このようにして共結晶化させた化合物
と、一般式(I)で表される成分の少なくとも1種と
か、或は一般式(II)で表される少なくとも1種のグ
ループA成分とを(これらの成分は予め精製されてい
る)、所望の比率を得るに適当な量で一緒にするか、或
は一般式(II)で表されるグループA成分(或は上記
成分の混合物)を該共結晶物から精製した後、一般式
(I)で表される1種以上のグループB成分と所望比率
で混合してもよい。また、本発明に従う組み合わせは、
グループB成分(類)および一般式(II)で表される
グループA成分をその相当する天然ストレプトグラミン
からこれらの成分の各々を精製することで単離した後、
上に定義した如き所望比率でその精製した成分を混合す
ることによって製造され得る。
【0038】また、メチルイソブチルケトンの中か或は
アセトンまたは塩化メチレンの中に入っている一般式
(I)で表される成分と一般式(II)で表される成分
の溶液[或はまた、共結晶物と、一般式(I)で表され
る成分か或は一般式(II)で表される成分の1種とが
入っている溶液]を用い、この溶液を、例えばヘキサン
またはシクロヘキサンの中か或は水の中に注ぎ込んで、
本発明に従う組み合わせを所望比率で共沈させてもよ
い。
【0039】グループA成分とB成分の製造および分離
は、J. Preud'homme他、 Bull. Soc.Chim. Fr.、 2巻、 58
5 (1968)、Antibiot. & Chemother.、 5、 632 (1955)
または7、 606 (1957)、Chromatog. Sym.、 2° Brussel
s、 181 (1962)、Antibiot.Ann.、 728 784 (1954-5
5)、米国特許第3,299,047号または「Streptogramine a
ls Modelsysteme fuer den Kationentransport durch M
embranen、 Dissertationzur Erlangung des Doktorgrad
es der Mathematisch-NaturwissenschaftlichenFaccult
aet der Georg-August Universitaet zu Goettingen、 G
oettingen 1979」に記述されている方法かまたはそれの
類似法に従うか、或は以下の実施例の中に記述するよう
に、発酵させた後、この発酵媒体からその構成成分を単
離することによって行われる。特に、プリスチナマイシ
ンの場合、グループA成分とB成分の分離は、酢酸塩
(例えば酢酸エチルなど)の如き有機溶媒の中に粗スト
レプトグラミンを懸濁させた後、この粗グループA成分
を濾過もしくは遠心分離し、そして酸性の水系媒体中で
グループB成分を抽出し、続いて塩化エチレン媒体中で
再抽出することによって行われ得る。グループA成分と
B成分の分離はまた、メチルイソブチルケトンの中に入
っている粗ストレプトグラミンの溶液を酸抽出した後、
この水相からグループB成分を抽出することでこれを単
離し、そしてその有機相から沈澱させることでグループ
A成分の単離を行うことによっても行われ得る。
【0040】分離を行った後の、ストレプトグラミン類
のグループB成分の精製は、エタノール、メタノールま
たはイソプロパノールの如きアルコール中か、酢酸エス
テル(例えば酢酸イソプロピルまたは酢酸ブチルなど)
中か、ケトン(例えばメチルエチルケトンなど)中か、
或はアセトニトリル中で結晶化させるか、或はクロマト
グラフィーにかけることによって行われ得る。一般式
(II)で表されるグループA成分の精製は、クロマト
グラフィーを用い、アセトニトリル/水混合物で溶離さ
せることによって行われ得る。
【0041】また、それぞれ一般式(II)および
(I)で表されるグループA成分およびB成分の製造
は、フランス特許出願公開第2,689,518号に記述されて
いる如く、下記の段階: − 第一段階(任意)、即ちストレプトグラミン類を産
生する非選択的微生物に対する変異誘発、および − 第二段階、即ち選択的微生物の選択、に従う個々の
発酵によって行われる。
【0042】これらの非選択的微生物は一般に放線菌属
および菌・カビである。本方法で用いられ得る出発微生
物は、特に、プリスチナマイシン、バージニアマイシ
ン、マイカマイシン、オストレオグリシン(ostreogryc
in)、ビリドグリセイン(viridogrisein)、ベルナマ
イシン(vernamycin)およびエタマイシン(etamycin)
を含む群から選択されるストレプトグラミンの非選択産
生体である微生物である。例として、用いられ得るいく
つかの非選択的微生物を以下の表に挙げる。
【0043】 微生物 抗生物質 菌・カビ ミクロモノスポラ種(Micromonospora sp.) ベルナマイシン ストレプトミセス属 S.アルボレクツス(S. alborectus) バージニアマイシン S.グリセウス(S. griseus)(NRRL2426) ビリドグリセイン S.ラヴェンジュラエ(S. ravendulae) エタマイシン S.ロイデンシス(S. loidensis)(ATCC11415) ベルナマイシン S.ミタカエンシス(S. mitakaensis)(ATCC15297) マイカマイシン S.オストレオグリセウス(S. ostreogriseus) (ATCC27455) オストレオグリシン S.プリスチナエスピラリス (S. pristinaespiralis)(ATCC25486) プリスチナマイシン S.バージニア(ATCC13161) バージニアマイシン 放線菌属(ACTINOMYCES) A.ダグヘスタニクス(A. daghestanicus) エタマイシン より特別には、この製造は、ストレプトミセス・アルボ
レクツス、ストレプトミセス・ミタカエンシス、ストレ
プトミセス・プリスチナエスピラリス、ストレプトミセ
ス・オストレオグリセウスおよびストレプトミセス・バ
ージニアから選択される微生物を用いて実施される。
【0044】この製造の第一段階は、これらの非選択的
微生物を修飾して、それが示す抗生物質産生能力を上昇
させ、そして/またはストレプトグラミン類の2つの成
分の一方のみを合成させるようにする。これは、遺伝子
修飾(生合成経路に関与している酵素のための構造遺伝
子の変異か、或は例えば上記構造遺伝子の発現を可能に
する配列の変異)によるか、或は生化学的修飾(翻訳後
機構の修飾、フィードバック阻害機構の損傷など)によ
って入手可能である。下記の如き種々の変異誘発手段が
用いられる: − 物理剤:X線、紫外線などか;或は − 化学剤:アルキル化剤、例えばメタンスルホン酸エ
チル(EMS)、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニト
ロソグアニジン(Delic他、 Mutation Res. 9 (1970)16
7-182)または4−ニトロキノリンの1−オキサイド
(NQO)など;二アルキル化剤;挿入剤などか、或は − DNA、特にトランスポゾン、組み込みプラスミ
ド、ファージまたはプロファージの中に変異挿入する何
らかのシステムか、或はまた − プロトプラスト融合(Cohen、 Nature 268 (1977)1
71-174)。
【0045】これらの手段(単独もしくは組み合わせ)
は、胞子または発芽後もしくは発芽中の胞子形態の非選
択的微生物に適用され得るか、或は菌糸に適用され得
る。この製造では、ストレプトグラミン類の1成分を選
択的に産生し得る微生物を非選択的微生物から得ること
を可能にする操作(ランダムにか或は直接に)が用いら
れ得る。
【0046】この製造の第二段階は、選択的微生物の同
定および単離に関するものである。この段階は、特に微
生物に関する選択性を試験する手段を用いて実施され得
る。ストレプトグラミン類のグループA成分またはグル
ープB成分に特異的感受性を示す種々の微生物が存在し
ており、例えば特にグループB成分に感受性を示す、枯
草菌(Bacillus subtilis)(ATCC6633)、バチルス・
サーキュランス(Bacillus circulans)、バチルス・セ
レウス(Bacillus cereus)(Watanabe, J. Antibio. S
er. A XIII(1) (1960)62)またはC.キセロシス(C.
xerosis)(Watanabe、上記引用文献)など、そして特
にグループA成分に感受性示す、ストレプトコッカス・
アガラクチアエ(Streptococcus agalactiae)B96
(Antimicrob. Agents Chemother. 10(5) (1976) 79
5)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteu
s)(Prikrylova、 上記引用文献)またはサルシナ・ル
テア(Sarcina lutea)(ATCC9341)が存在している。
ストレプトグラミン類の両成分に感受性を示す微生物の
中に、これらの2つの成分に一方に耐性を示すに適した
遺伝子を挿入することによって、ストレプトグラミン類
の1つの成分に特異的に感受性を示す人工微生物を調製
することも可能である。これらの遺伝子のいくつかがク
ローン化されており(Le Goffic他、 J. Antibio. XXX
(8)、 665 (1977);Le Goffic他、 Ann. Microbiol. Ins
t. Pasteur 128B、 471 (1977);Solh他、 Path. Biol. 3
2(5)、 362 (1984))、標準的な分子生物学技術を用い
て上記遺伝子を異なる微生物の中に導入する。この選択
段階はまた、成分AまたはBに特異的な抗体を用いたE
LISA試験を用いるか、或はまた分析技術、例えばク
ロマトグラフィー(液クロ、薄層クロマトグラフィーな
ど)を用いて行われ得る。微生物に関する選択性を試験
する場合、更に、クロマトグラフィーアッセイを用いて
その選択率を確認するのが好適である。
【0047】従って、本発明に従い、新規な精製形態の
ストレプトグラミンを産業規模で得ることがここに可能
になり、ここで、この組成物の不純物レベル、明確さお
よび一定性は登録に関する法的必要条件に従っており、
そして更に、これは改良されたインビボ活性と生物学的
利用能を示すと共にその毒性はより低い。従って、この
新規な組み合わせは、数多くの国におけるこの種類の抗
菌剤を用いた許容される治療の不足を補い得るものであ
る。
【0048】一般式(I)で表されるストレプトグラミ
ン類のグループB成分と一般式(II)で表されるスト
レプトグラミン類のグループA成分との新規な組み合わ
せは、特にグラム陽性微生物に対して特に有利なインビ
ボ活性を示す。インビボにおいて、マウスに30から5
0mg/kg用量で経口投与するとスタフィロコッカス
・アウレウス IP 8203に対して活性を示すことが示され
た。
【0049】例として、マウスの実験的スタフィロコッ
カス・アウレウスIP 8203感染における一般式(I)と
(II)で表される成分のいくつかの組み合わせが示す
経口CD50を以下に示す。
【0050】メチルイソブチルケトンまたはアセトンの
中に入っている一般式(I)と(II)で表される成分
の溶液を用い、ヘキサン中で共沈させることによって、
以下の表I中の試験組み合わせを調製する。
【0051】 表I 生成物(I)/生成物(II)組み合わせ CD50(mg/kg)p.o. PI(実施例1)PIIB(実施例18) 10:90 44 20:80 32 30:70 30 70:30 30 80:20 30 90:10 50 以下の表IIに示す組み合わせは、実施例の中に記述す
るように調製した共結晶化生成物である。
【0052】 表II 共結晶化生成物(I)/生成物(II) CD50(mg/kg)p.o. 組み合わせ PI/PIIB(実施例9) 38 PIA/PIIB(実施例11) 28 PIB/PIIB(実施例12) 32 PIC/PIIB(実施例13) 36 PID/PIIB(実施例14) 50 ファクターS/PIIB(実施例15) 32 ファクターS1/PIIB(実施例16) 50 ファクターS/PIIF(実施例17) 50 以下の表IIIに記述する組み合わせを、粉末の物理的
混合物の形態で調製する。
【0053】 表III 生成物(I)/生成物(II)組み合わせ CD50(mg/kg)p.o. PIA(実施例1)/PIIB(実施例18) 30:70 36 PIA(実施例1)/PIIB(実施例18) 50:50 40 ファクターS(実施例5)/PIIB(実施例18) 30:70 44 更に、この新規な組み合わせは毒性を示さない、即ちマ
ウスに150mg/kg用量で経口投与した時(2回投
与)、毒性の兆候それ自身が現れない。
【0054】本発明の別の特徴に従い、一般式(II)
で表される成分を精製する手段としてその共結晶化組み
合わせを用い、ケトン(例えばメチルイソブチルケトン
など)の中に入っているこの共結晶化化合物の溶液を酸
抽出した後、この有機相から沈澱させることでグループ
A成分を抽出して単離することによって、一般式(I
I)で表される成分を精製することができる。
【0055】以下に示す実施例は本発明を説明するもの
である。これらの実施例におけるアッセイ値を重量%で
示す。
【0056】
【実施例】グループB成分の分離および精製 実施例1 210リットルの酢酸エチルの中に、30kgの粗プリ
スチナマイシン[プリスチナマイシンIA(PIA):
20.7%、プリスチナマイシンIB(PIB):3.
9%、プリスチナマイシンIC(PIC):0.6%、
プリスチナマイシンID(PID):0.3%、プリス
チナマイシンIIB(PIIB):8%、プリスチナマ
イシンIIA(PIIA):45%、プリスチナマイシ
ンIIF(PIIF):<0.5%(分析されず)、プ
リスチナマイシンIIG(PIIG):0.5%(分析
されず)]を懸濁させた後、室温で15時間撹拌する。
この懸濁液を濾過し、この酢酸エチル濾液を集めて、2
0リットルの1N硫酸で抽出した後、20リットルの蒸
留水で抽出する。これらの水相を一緒にして、15リッ
トルの酢酸エチルで6回洗浄した後、10%の重炭酸ナ
トリウム溶液を30リットル添加することでpHを7に
調整し、そして30リットルの塩化メチレンで3回抽出
する。これらの塩化メチレン相を一緒にした後、10リ
ットルの蒸留水で洗浄する。次に、この塩化メチレンを
蒸留除去して、50リットルのエタノールで置き換え
る。次に、この混合物を0.8kgのL3S炭と一緒に
還流下で30分間処理する。濾過し、5リットルのエタ
ノールで2回洗浄した後、この混合物を15時間かけて
10℃にまで冷却する。10℃で1時間保持した後、こ
の懸濁液を濾過し、そして7リットルのエタノールで3
回洗浄する。この固体を減圧下40℃で乾燥させた後、
精製されたプリスチナマイシンI(以後PIと呼ぶ)が
5.7kg得られる。
【0057】アッセイ値:96.8%(PIA:81.
1%、PIB:12%、PIC:2.6%、PID:
1.1%); PIAに関する収率:74%。
【0058】精製したPIの1500gを9リットルの
1,2−ジクロロエタンで取り上げた後、1.5当量の
無水こはく酸と0.015当量のジメチルアミノピリジ
ンを加える。この溶液を20℃で1週間保持した後、シ
リカ(20−45μm)が10kg入っているカラム
[カラム高さ:1m;直径:20cm]の上に入れる。
1,2−ジクロロエタン/メタノールの混合物を18リ
ットル/時の流量で6時間貫流させることで溶離を行
い、このクロマトグラフィーにかけている間、このメタ
ノール(水含有量5%)のパーセントを0から4%に上
昇させる。2.4リットルの画分が47個回収された。
【0059】画分5から15をプールし、その1,2−
ジクロロエタンを蒸発除去して、5リットルのエタノー
ルで置き換える。結晶化後、99.8%のアッセイ値で
PIAが365g得られる。
【0060】実施例2 実施例1に記述したクロマトグラフィー実験で得られる
画分36から39をプールし、その1,2−ジクロロエ
タンを蒸発除去することで、固体が210g得られる。
この固体の40gを、10Nの塩酸を8cm3加えた水
8リットルで取り上げる。90℃で3時間後、この溶液
を炭酸水素ナトリウムでpH6.5に中和する。この溶
液を1リットルの酢酸エチルで3回抽出した後、この抽
出液を0.2リットルの水で2回洗浄する。炭で処理し
た後、この酢酸エチルを蒸発除去して、600cm3
エタノールで置き換える。再結晶後、97%のアッセイ
値でPIBが20g得られる。
【0061】実施例3 実施例1に記述したクロマトグラフィー実験で得られる
画分22から26をプールし、その1,2−ジクロロエ
タンを蒸発除去することで、固体が139g得られる。
この固体を、最小量の1,2−ジクロロエタンで取り上
げて、シリカカラムの上に入れる。1,2−ジクロロエ
タン/メタノールの混合物を18リットル/時の流量で
6時間貫流させることで溶離を行い、このクロマトグラ
フィーにかけている間、このメタノール(水含有量5
%)のパーセントを0から5%に上昇させる。2.4リ
ットルの画分が48個回収された。画分38から43を
蒸発させた後、その固体を300cm3のエタノールで
取り上げる。再結晶化後、PICを40%含んでいるP
Iが22g得られる。連続してシリカ(20−45μ
m)使用クロマトグラフィー実験で塩化メチレン/メタ
ノール(98:2体積)溶離剤を用いて貫流させること
により、固体が5g入手可能であり、この固体をメチル
イソブチルケトンと一緒に激しく撹拌しそしてエタノー
ル中で再結晶した後の、PICに関するそれのアッセイ
値は95%である。
【0062】実施例4 上の実施例1に記述したようにして得られるPIの10
00gを最小量のクロロホルムの中に溶解させた後、シ
リカ(20−45μm)が入っているカラムを用いた連
続分別で精製する。メタノールを2から5%含有させた
クロロホルムで溶離させた後、1つの生成物が得られ、
これを濃縮乾固する。次に、Diaion(商標)樹脂が入っ
ているカラムに2回連続してアセトニトリル/水(6
0:40体積)混合物を貫流させることによって、この
生成物の精製を行う。これらの画分をクロマトグラフィ
ーで監視する。PIDが入っている画分をプールして濃
縮乾固する。これによって、PIDに関するアッセイ値
が60%の生成物が約3g得られる。メチルイソブチル
ケトン/アセトン/蟻酸(40:2:40体積)の溶媒
混合物を用いた向流クロマトグラフィーによりさらなる
精製を行う。PIDが入っている画分を濃縮乾固するこ
とにより、PIDに関するアッセイ値が95%の固体が
1g入手可能である。
【0063】実施例5 400gのStaphylomycine(商標)(錠剤形態−初期組
成:バージニアマイシンS1(S1):3.4%、バージ
ニアマイシンS4(S4):0.9%)を4リットルの水
の中に入れる。
【0064】これらの錠剤を20℃で15分間撹拌する
ことによって崩壊させる。1リットルの塩化メチレンを
加えた後、1時間撹拌を継続する。次に、沈降させた
後、この塩化メチレン相を分離し、濾過した後、体積が
5リットルの撹拌しているヘキサンの中に30分間かけ
て流し込む。1時間撹拌した後、この懸濁液を濾過し、
そして固体を集めて、250cm3のヘキサンで3回洗
浄する。乾燥後、52gの固体が回収され、これを37
0cm3の酢酸エチルの中に懸濁させる。この懸濁液を
20℃で18時間、連続して2回激しく撹拌する。各撹
拌処理に相当する濾液を取り出して乾燥させた後、85
0cm3のメタノールの中に還流下で溶解させる。この
温度を16時間かけて徐々に−20℃にまで降下させた
後、固体を濾過で集め、そして少量のメタノールで洗浄
する。この固体を減圧下35℃で乾燥させた後、ファク
ターS(バージニアマイシンS)が9g得られる。
【0065】アッセイ値:96%(S1:75.4%、
4:20.6%) ファクターS1(バージニアマイシンS1)に関する収
率:50%。
【0066】実施例6 上の実施例5に記述したようにして得られるファクター
Sの1gをアセトニトリルの中に125mg/cm3
比率で溶解させ、その2cm3体積を、Nucleosil 5C8
(商標)カラム(高さ25cm、外部直径2.54c
m)使用クロマトグラフィーに注入し、そして水/アセ
トニトリル(60:40体積)混合物を7.5cm3
分の流量で溶離させることを4回行うことにより精製を
行う。ファクターS1が入っているものを集め、その体
積は各場合共120cm3であり、これは全体で480
cm3に相当している。このクロマトグラフィー操作を
4回繰り返すことで、ファクターSの1g全体を処理す
る。このようにして、ファクターS1が入っているもの
を集め、その体積は約500cm3である。ロータリー
エバポレーターを用いてアセトニトリルを除去する。こ
の水相を50cm3のジクロロメタンで3回抽出する。
これらの塩化メチレン相を一緒にし、50cm3の蒸留
水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した後、濾過す
る。ロータリーエバポレーターを用い減圧(5mmの水
銀)下でジクロロメタンを除去する。このようにしてア
ッセイ値が99.6%のファクターS1が0.67g得
られる。
【0067】粗グループA成分の製造 実施例7 50リットルのメチルイソブチルケトンの中に、500
gの粗プリスチナマイシン[プリスチナマイシンIA
(PIA):20.7%、プリスチナマイシンIB(P
IB):3.9%、プリスチナマイシンIC(PI
C):0.6%、プリスチナマイシンID(PID):
0.3%、プリスチナマイシンIIB(PIIB):8
%、プリスチナマイシンIIA(PIIA):45%]
を溶解させる。この溶液を、2.5リットルの水と2.
5リットルの1N硫酸で構成されている水相で5回抽出
した後、10リットルの水で3回洗浄する。次に、この
メチルイソブチルケトンを、35g/リットル入ってい
る炭酸水素ナトリウム水溶液7.5リットルで処理した
後、5リットルの水で洗浄する。各場合共、この水相を
その有機相と混合し、沈降させた後、その水相を分離す
る。
【0068】この得られる有機相を750gのアルミナ
に接触させ、濾過し、濃縮することで体積を約4リット
ルにした後、5倍体積のヘキサンで取り上げる。この得
られる沈澱物を濾別した後、乾燥させる。生成物が30
0g得られ、この生成物を1リットルのイソプロパノー
ルの中に懸濁させる。55℃で45分間撹拌した後、こ
の懸濁液を4℃で濾過する。これらの濾過母液を濃縮乾
固し、そしてこの残渣を500cm3のメチルイソブチ
ルケトンで取り上げ、この中に5倍体積のヘキサンを注
ぎ込む。この沈澱物を濾別し、ヘキサンで洗浄した後、
減圧下40℃で乾燥させる。PIIBを36%そしてP
IIAを6%含んでいるがPIAはもはや含んでいない
粗PIIBが69g得られる。
【0069】実施例8 上の実施例7に記述したようにして得られる粗PIIB
の60gを、Nucleosil 5C8(商標)カラム(カラム直
径5cm、高さ30cm)使用クロマトグラフィーにか
け、水/アセトニトリル(60:40体積)溶離剤を用
いた貫流を数回行うことで精製する。このようにしてプ
リスチナマイシンIIF(PIIF)が250mg得ら
れる。
【0070】共結晶化させた生成物の製造 以下に示す実施例において、この共結晶化させた生成物
が示すX線回折スペクトルは、グループB成分が入って
いる同じ溶媒の中でこの成分を単独に結晶化させたもの
が示すスペクトルとは異なっていることが示された。
【0071】実施例9 上の実施例7で得られた粗PIIBを190cm3のア
セトンの中に溶解させた。精製PI(PIA:81.1
%、PIB:12%、PIC:2.6%、PID:1.
1%)の33gを加える。20℃で17時間撹拌した
後、懸濁液が得られ、これを4℃で濾過する。この生成
物を洗浄した後、乾燥させる。アセトン1リットル中1
00gの濃度で再結晶させた後、PIIB+PIIF+
PIIGに関するアッセイ値が55%でありPIA+P
IB+PIC+PIDに関するアッセイ値が43%であ
る白色結晶が10g得られる。
【0072】実施例10 以下の実施例18に記述する如く得られる精製PIIB
の250mgを17cm3の酢酸エチルの中に溶解させ
る。精製PI(PIA:81.1%、PIB:12%、
PIC:2.6%、PID:1.1%)の300mgを
加える。20℃で20時間撹拌し、濾過し、洗浄し、乾
燥させた後、白色結晶が125mg得られる。
【0073】PIIB+PIIF+PIIGに関するア
ッセイ値:56%[これのPIIBは54%] PIA+PIB+PIC+PIDに関するアッセイ値:
43%。
【0074】実施例11 以下の実施例18に記述する如く得られる純粋なPII
Bの560mgを5cm3のアセトンの中に溶解させ
る。PIA(アッセイ値99.8%)の480mgを加
える。20℃で20時間撹拌した後、この懸濁液を濾過
する。1cm3のアセトンで洗浄し、減圧下(<1kP
a)40℃で30時間乾燥させた後、白色結晶が590
mg得られる。
【0075】PIIB+PIIF+PIIGに関するア
ッセイ値:56%[これのPIIBは54%] PIAに関するアッセイ値:43%。
【0076】上記結晶化で得られる母液を採取し、更に
560mgの量でPIIBを加える。この時点のPII
B/PIA質量比は約4である。20時間撹拌し、濾過
し、洗浄し、乾燥した後、1回目の収穫で得られる結晶
が示すそれと同じ純度および組成を有する結晶が195
mg得られる。
【0077】実施例12 PIAを480mgのPIB(アッセイ値97%)で置
き換える以外は上の実施例11に記述した操作を用い
て、PIIB+PIIF+PIIGに関するアッセイ値
が56%(これのPIIBは54%)でありPIBに関
するアッセイ値が43%である白色結晶が820mg得
られる。
【0078】実施例13 4cm3のアセトンの中に入っている680mgのPI
IBと580mgのPIC(アッセイ値95%)を用い
る以外は上の実施例11に記述した操作を用いて、PI
IB+PIIF+PIIGに関するアッセイ値が57%
(これのPIIBは55%)でありPIに関するアッセ
イ値が42%(これの37%はPIC)である白色結晶
が315mg得られる。
【0079】実施例14 PIAを480mgのPID(アッセイ値95%)で置
き換える以外は上の実施例11に記述した操作を用い
て、PIIB+PIIF+PIIGに関するアッセイ値
が55%(これのPIIBは53%)でありPIDに関
するアッセイ値が39%である白色結晶が475mg得
られる。
【0080】実施例15 4cm3のアセトンの中に入っている450mgのPI
IBと380mgのファクターS(S1:75.4%、
4:20.6%)を用いる以外は上の実施例11に記
述した操作を用いて、PIIB+PIIF+PIIGに
関するアッセイ値が58%(これのPIIBは56%)
でありファクターSに関するアッセイ値が41%(これ
の37%はS1)である白色結晶が550mg得られ
る。
【0081】実施例16 PIAを480mgのファクターS1で置き換える以外
は上の実施例11に記述した操作を用いて、PIIB+
PIIF+PIIGに関するアッセイ値が58%(これ
のPIIBは54%)でありファクターS1に関するア
ッセイ値が41%である白色結晶が750mg得られ
る。
【0082】実施例17 2cm3のアセトンの中に入っている224mgのPI
IFと192mgのファクターSを用いる以外は上の実
施例11に記述した操作を用いて、PIIFに関するア
ッセイ値が55%でありファクターSに関するアッセイ
値が39%(これのファクターS1:31%、ファクタ
ーS4:5%)である白色結晶が220mg得られる。
【0083】実施例9から17の生成物が示すX線回折図 以下の表IVに、主要なラインの相対的強度を示す。コ
バルト対陰極が備わっているPhillips PW1700回折計を
用いてX線回折図を得る。15.8Åラインに標準値1
00を割り当てる。連続背景を差し引いた後のライン高
を測定することによって相対的値を見積もる。
【0084】
【表1】
【0085】これらのX線回折図は、その共結晶化生成
物にかかわりなく同様である(主要ラインの平面間間隔
には有意な差がない)。
【0086】グループA成分の精製 実施例18 実施例9で得られる生成物の9.3gを490cm3
メチルイソブチルケトンの中に溶解させる。この溶液を
370cm3の0.5N硫酸水溶液で2回抽出した後、
150cm3の水で2回洗浄する。この有機相を濃縮し
てその体積を約80cm3にした後、5倍体積のヘキサ
ンの中に注ぎ込む。その得られる沈澱物を洗浄し、濾別
した後、乾燥させる。次に、このメチルイソブチルケト
ンを除去する目的で、アセトン1リットル当たり100
gの濃度になるようにその沈澱物を取り上げ、10倍体
積のヘキサンの中に注ぎ込み、洗浄した後、乾燥させ
る。精製されたPIIBが含まれているがもはやPIは
含まれていない生成物が3.5g得られる。
【0087】PIIB+PIIF+PIIGに関するア
ッセイ値:約95%(これの92%はPIIB)。
【0088】本発明はまた、純粋な形態か、或は適合性
を示す薬学的に許容され得る1種以上の希釈剤またはア
ジュバントの存在下で、一般式(II)で表されるグル
ープA成分との組み合わせでストレプトグラミン類の少
なくとも1種のグループB成分が含まれている新規な精
製ストレプトグラミン組み合わせを活性生成物として含
んでいる、人または獣医用薬剤として用いられ得る薬学
組成物も提供する。これらの組成物は経口もしくは局所
的に用いられ得る。これらは、粉末の物理的混合物か、
共沈物か、或は共結晶物の形態で本発明に従う組み合わ
せを含んでいてもよい。
【0089】経口投与用組成物としては、錠剤、硬質ゼ
ラチンカプセル、ピル、粉剤、凍結乾燥剤または粒剤が
用いられ得る。これらの組成物では、本発明に従う活性
生成物と、1種以上の不活性希釈剤もしくはアジュバン
ト、例えばスクロース、ラクトースまたは澱粉などとを
混合してもよい。これらの組成物はまた、希釈剤以外の
物質、例えばステアリン酸マグネシウムの如き潤滑剤な
どを含んでいてもよい。
【0090】局所投与用組成物は例えばクリーム、軟膏
またはローションなどであってもよい。
【0091】人または獣医学的治療において、本発明に
従う組成物は特に細菌を源とする感染、特にグラム陽性
球菌が原因となるひどい感染:スタフィロコッカス感染
(特にメチリシン耐性スタフィロコッカスが原因となる
感染)、ストレプトコッカス感染(特にペニシリン耐性
およびマクロライド耐性肺炎球菌に対する)の治療で有
効性を示し、そしてこれらはまた、ヘモフィルス属(Ha
emophilus)、モラクセラ・カタルハリス(Moraxella c
atarrhalis)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、トラ
コーマクラミジア(Chlamydia trachomatis)、マイコ
プラスマ・ホミニス(Mycoplasma hominis)、肺炎マイ
コプラスマ(Mycoplasma pneumoniae)およびウレアプ
ラスマ・ウレアリチクム(Ureaplasma urealyticum)が
原因となる感染の治療で特に有効である。
【0092】本発明に従う組成物は、上方および下方の
呼吸感染の治療(例えば肺感染の治療)、皮膚感染の治
療、骨または関節感染の長期治療、歯科および尿器外科
における心内膜炎の治療または予防、性伝染病の治療、
そしてまたエイズで生じる日和見的な細菌および寄生虫
感染の治療、並びに免疫抑制患者におけるスタフィロコ
ッカスの危険性の予防で用いられ得る。
【0093】一般的に言って、医者は、年令、体重、感
染度合、および治療すべき被験者に独特な他の因子に従
って、最も適切であると見なされる投薬量を決定するで
あろう。一般に、成人に経口投与する場合の用量は、日
に2から3回の服用で0.4から3.5gの活性生成物
である。
【0094】以下に示す実施例は本発明に従う組成物を
説明するものである。
【0095】実施例A 通常の技術に従って、本共結晶化PIB/PIIB組み
合わせが250mg用量入っている不透明な硬質ゼラチ
ンカプセルを調製する。
【0096】実施例B 通常の技術に従って、本共結晶化ファクターS/PII
B組み合わせが250mg用量入っている不透明な硬質
ゼラチンカプセルを調製する。
【0097】実施例C 通常の技術に従って、活性生成物が384mg用量入っ
ている下記の組成を有する錠剤を調製する。
【0098】 − PIB/PIIB(45%/55%) 384mg − ヒドロキシプロピルメチルセルロース 25mg − ステアリン酸マグネシウム 35mg − コロイド状シリカ 14mg − 澱粉 qs700mg実施例D 通常の技術に従って、活性生成物が384mg用量入っ
ている下記の組成を有する錠剤を調製する。
【0099】 − ファクターS/PIIB(45%/55%) 384mg − ヒドロキシプロピルメチルセルロース 25mg − ステアリン酸マグネシウム 35mg − コロイド状シリカ 14mg − 澱粉 qs700mg 本発明の特徴および態様は以下のとうりである。
【0100】1.共結晶物、共沈物または微粉砕された
物理的混合物の形態で、一般式:
【0101】
【化10】
【0102】[式中、A1が一般式:
【0103】
【化11】
【0104】(ここで、R’は、水素原子またはヒドロ
キシル基であり、そしてYは、水素原子、メチルアミノ
基またはジメチルアミノ基である)で表される基であ
り、Rがエチル基であるか、或はR’が水素原子を表す
時Rがまたメチル基を表してもよく、そしてR1および
2が各々水素原子を表すか、或はA1が式:
【0105】
【化12】
【0106】で表される基であり、Rがイソブチル基で
あり、そしてR1がヒドロキシル基でありそしてR2がメ
チル基である]で表されるストレプトグラミン類の1種
以上のグループB成分と、一般式:
【0107】
【化13】
【0108】[式中、R”は、水素原子またはメチルも
しくはエチル基である]で表されるストレプトグラミン
類の1種以上のグループA少量成分と、の組み合わせを
含んでいる精製形態のストレプトグラミン類。
【0109】2.含まれている不純物が6%未満である
第1項記載の精製形態のストレプトグラミン類。
【0110】3.ストレプトグラミン類の上記グループ
B成分とストレプトグラミン類の上記グループA少量成
分との相対的重量比が10:90から90:10である
第1項または2項記載の精製形態のストレプトグラミン
類。
【0111】4.ストレプトグラミン類の上記グループ
B成分とストレプトグラミン類の上記グループA少量成
分との相対的重量比が20:80から80:20であ
る、共沈物の形態か或は微粉砕された物理的混合物の形
態である第3項記載の精製形態のストレプトグラミン
類。
【0112】5.ストレプトグラミン類の上記グループ
B成分の1種以上とストレプトグラミン類の上記グルー
プA少量成分の1種以上とを約1:2のモル比で含んで
いる共結晶化させた化合物の形態である第1または2項
記載の精製形態のストレプトグラミン類。
【0113】6.ストレプトグラミン類の上記グループ
B成分(類)と一緒にストレプトグラミン類の上記グル
ープA成分(類)を共結晶化させた後、必要に応じて、
適当なグループAもしくはB成分(類)を用いて得られ
る共結晶化させた化合物と一緒にして、所望比率の組み
合わせを得ることを含む、第1項記載の精製形態ストレ
プトグラミン類の製造方法。
【0114】7.ストレプトグラミン類の1種以上のグ
ループB成分と一緒にストレプトグラミン類の上記グル
ープA少量成分を共結晶化させた化合物を調製した後、
酸媒体中で処理して該グループB成分(類)を除去する
ことを含む、第1項記載ストレプトグラミン類のグルー
プA少量成分の精製方法。
【0115】8.精製形態の式:
【0116】
【化14】
【0117】[式中、R”は水素原子またはエチル基で
ある]で表されるグループA成分のストレプトグラミン
類。
【0118】9.第1項記載のストレプトグラミン類の
1種以上のグループB成分またはそれらの誘導体とスト
レプトグラミン類の1種以上のグループA少量成分とを
含んでいる共結晶化させた化合物。
【0119】10.第1または2項記載の精製形態のス
トレプトグラミン類を含んでいる抗菌性を示す薬学組成
物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルトラン・ボナボー フランス・78220ビロフレ・ビーエイテイ 1/322・“クロサン−ビゴー”(番地な し) (72)発明者 アラン・カレ フランス・94310オルリー・アベニユード ラレピユブリク1 (72)発明者 パトリク・ルフエブル フランス・94300バンセンヌ・リユフエ− フエリクス1

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共結晶物、共沈物または微粉砕された物
    理的混合物の形態で、一般式: 【化1】 [式中、A1が一般式: 【化2】 (ここで、R’は、水素原子またはヒドロキシル基であ
    り、そしてYは、水素原子、メチルアミノ基またはジメ
    チルアミノ基である)で表される基であり、Rがエチル
    基であるか、或はR’が水素原子を表す時Rがまたメチ
    ル基を表してもよく、そしてR1およびR2が各々水素原
    子を表すか、或はA1が式: 【化3】 で表される基であり、Rがイソブチル基であり、そして
    1がヒドロキシル基でありそしてR2がメチル基であ
    る]で表されるストレプトグラミン類の1種以上のグル
    ープB成分と、一般式: 【化4】 [式中、R”は、水素原子またはメチルもしくはエチル
    基である]で表されるストレプトグラミン類の1種以上
    のグループA少量成分と、の組み合わせを含んでいる精
    製形態のストレプトグラミン類。
  2. 【請求項2】 ストレプトグラミン類の上記グループB
    成分(類)と一緒にストレプトグラミン類の上記グルー
    プA成分(類)を共結晶化させた後、必要に応じて、適
    当なグループAもしくはB成分(類)を用いて得られる
    共結晶化させた化合物と一緒にして、所望比率の組み合
    わせを得ることを含む、請求項1記載の精製形態ストレ
    プトグラミン類の製造方法。
  3. 【請求項3】 ストレプトグラミン類の1種以上のグル
    ープB成分と一緒にストレプトグラミン類の上記グルー
    プA少量成分を共結晶化させた化合物を調製した後、酸
    媒体中で処理して該グループB成分(類)を除去するこ
    とを含む、請求項1記載ストレプトグラミン類のグルー
    プA少量成分の精製方法。
  4. 【請求項4】 精製形態の式: 【化5】 [式中、R”は水素原子またはエチル基である]で表さ
    れるグループA成分のストレプトグラミン類。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のストレプトグラミン類の
    1種以上のグループB成分またはそれらの誘導体とスト
    レプトグラミン類の1種以上のグループA少量成分とを
    含んでいる共結晶化させた化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の精製形態のストレプトグ
    ラミン類を含んでいる抗菌性を示す薬学組成物。
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