JPH06298664A - 精製形態のストレプトグラミン類、それの製造およびそれを含有している薬学組成物 - Google Patents
精製形態のストレプトグラミン類、それの製造およびそれを含有している薬学組成物Info
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- JPH06298664A JPH06298664A JP6040579A JP4057994A JPH06298664A JP H06298664 A JPH06298664 A JP H06298664A JP 6040579 A JP6040579 A JP 6040579A JP 4057994 A JP4057994 A JP 4057994A JP H06298664 A JPH06298664 A JP H06298664A
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Abstract
ン類、それの製造およびそれを含有している薬学組成物
を提供する。 【構成】 共結晶物、共沈物または微粉砕された物理的
混合物の形態で、2つのタイプにグループ分けできるス
トレプトグラミン類を組み合わせた精製形態のストレプ
トグラミン類。
Description
でストレプトグラミン類(streptogramins)のグループ
B成分を含んでいる精製形態のストレプトグラミン類に
関する。
プトミセス・プリスチナエスピラリス(Streptomyces p
ristinaespiralis)が産生する天然源の抗菌剤であるプ
リスチナマイシン(pristinamycin)(RP 7293)が初め
て1955年に単離された。Pyostacine(商標)の名前
で市販されているプリスチナマイシンは主にプリスチナ
マイシンIAとプリスチナマイシンIIAを含んでい
る。
バージニアマイシン(virginiamycin)がストレプトミ
セス・バージニア(Streptomyces virginiae)、ATCC 1
3161から調製された[Antibiotics and Chemotherapy、
5、 632(1955)]。バージニアマイシン(Staphylomycin
e(商標))は主にファクターSとファクターM1を含ん
でいる。
99を構成している抗生物質、即ちファクターSとファ
クターM1を含んでいる薬学組成物が開示された。
は、アクネの治療でグループAとグループB成分を用い
ることが開示されている。
る抗菌剤は、2つのグループの成分、即ちグループB成
分とグループA成分の混合物を含んでおり、各グループ
は、それ自身が有する抗菌活性を示す。これらの2つの
グループの成分で構成されている組み合わせは相乗作用
を生じ、その結果として、増強された静菌および殺菌活
性が得られると共に活性スペクトルが広がることが示さ
れた。
den Kationentransport durch Membranen、 Dissertati
on zur Erlangung des Doktorgrades der Mathematisch
-Naturwissenschaftlichen Faccultaet der Georg-Augu
st Universitaet zu Goettingen、 Goettingen 1979」、
「Antibiotics III」、521 (1975)およびC. Cocito著
「バージニアマイシン科の抗生物質、相乗成分含有阻害
剤」、Microbiological Reviews、 145-98 (1979)の中
に、ストレプトグラミン類のグループAとB成分が記述
されている。J. Preud'Homme、 P. TarridecおよびA. Be
lloc、 Bull. Soc. Chim. Fr.、 2、 585 (1968)にもま
た、天然のプリスチナマイシン、並びにそれを構成して
いる異なる成分が記述されている。
わせを製造する全ての試みは、一定して、その活性およ
び相乗作用の原因と考えられているグループA主要成分
[即ちプリスチナマイシンIIA(PIIA)]を伴う
ものである。いくつかの研究で得られた結論は、更に、
より良好な相乗性をももたらすこの成分の重要性を指摘
している(ヨーロッパ特許出願公開第506,561号(2頁)
参照)。
らず、その理由の一部は産業上の製造が困難であること
であるが、主な理由は、精製されたプリスチナマイシン
IIAは結晶性を示す生成物であるが、これを医薬品の
活性成分として用いるにはこれが示す生物学的利用能は
あまりにも低すぎることが確認されたことである。
観点から見て、今までのところ、登録に関していくつか
の国の法的要求を満足させるに充分な程精製された形態
のものを予備スケールで得ることはできておらず、そし
て充分な程一定した再現性を示す品質を有するバッチを
製造することはできていなかった。
シンは、精製した後でも20%に到達し得る量の不純物
を含んでいる。精製を行う試みは今までのところ一定し
て失敗に終わっており、極めて頻繁に、これらのグルー
プの成分の1つが分解を生じていた、と言うのは、これ
らは不安定な生成物であり、これが理由で、数多くの操
作でその環構造の開環が生じるか或はグループA成分の
脱水が生じるからである。その結果として、長年に渡
り、純度改良の達成は不可能であると考えられていた。
1988年でもまだ精製は困難であると考えられていた
[J. of Liq. Chromatography、 11 (11)、 2367 (1988)
参照]。1988年にまた同様に、N.K. SHARMAおよび
M.J.O. ANTEUNISにより、分析の目的でバージニアマイ
シン成分を分離および精製するのは可能であるが、直面
する困難さから、これらの製品を産業的に製造すること
は考えられないと言った発表が行われた(Bull. Soc. C
him. Belg. 97 (3) 193 (1988))。
(Pyostacine(商標))の商品化は特定の国、例えばフラ
ンスおよびベルギーに限られていた。同じことがバージ
ニアマイシン(Staphylomycine(商標))にも当てはま
り、ヒト用薬剤としては限られた数の国でのみ商品化さ
れており、同様に、マイカマイシン(mikamycin)の商
品化(日本に限られている)も停止させられた。このよ
うに、いくつかの団体は、グラム陽性球菌が原因となる
ひどい感染(特にメチシリン耐性ブドウ球菌が原因とな
る感染)または性伝染病で効力のある有効性を示す治療
が受けられないでいた。
た後、アレルギーまたは耐性が進展し得ることは開業医
によく知られている[The New England Journal of Med
icine、 324 (9)、 601 (1991)]。特に病院環境下では、
耐性を示す黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
株が数多く知られている。この理由で、治療すべき特別
な場合の患者治療に適合させ得るように、化学的に異な
る幅広い範囲の種類の抗菌剤を病院内に確保すること
は、医者にとって極めて有効である。特別な種類の市販
抗菌剤が失敗に終わった時の結果は非常に重大である
か、或は劇的でさえあり得る、と言うのは、他の種類の
抗生物質が合わない患者に治療を受けさせることができ
なくなり得るからである。
みは常に、ストレプトグラミン類の少量成分を除去する
方向であり、これらは必須でないと見なされており、そ
して多くの場合、不純物であると見なされてきた。
分Aの中で、プリスチナマイシンIIB(PIIB)は
少量成分であり、天然プリスチナマイシン内におけるそ
れの重量比は10%未満であり、そしてしばしば、バー
ジニアマイシン内では約8%であり、約6%でさえあ
る。
たは微粉砕された物理的混合物の形態における、一般
式:
キシル基であり、そしてYは、水素原子、メチルアミノ
基またはジメチルアミノ基である)で表される基であ
り、Rがエチル基であるか、或はR’が水素原子を表す
時Rがまたメチル基を表してもよく、そしてR1および
R2が各々水素原子を表すか、或はまたA1が式:
あり、そしてR1がヒドロキシル基でありそしてR2がメ
チル基である]で表される1種以上のグループB成分
と、一般式:
しくはエチル基である]で表される1種以上のグループ
A「少量」成分と、を含んでいる組み合わせは、インビ
ボにおけるそれの生物学的(即ち抗菌)活性を考慮する
と特に有利であることをここに見い出し、これが本発明
の主題を形成している。
学的作用を示し、この作用は、相当する天然産物(例え
ば天然のバージニアマイシンまたは天然のプリスチナマ
イシン)のそれよりもそしてグループA主要成分を伴う
組み合わせのそれよりも際だって大きい。更に、満足さ
れる生物学的利用能を示す新規な組み合わせを提供し、
これらは大規模に製造される。
自然と含まれている不純物が6%未満である、精製され
た、生物学的利用能を示す形態の最終製品を利用するこ
とが可能になる。
される生成物[以後プリスチナマイシンIIF(PII
F)と呼ぶ]、およびR”が水素原子である一般式(I
I)で表される生成物[以後プリスチナマイシンIIG
(PIIG)と呼ぶ]は、新規な生成物であり、これら
は、非常に少ないストレプトグラミン成分であり、天然
産物バッチにおけるこれの割合は0.5重量%未満であ
る。
らの成分を10:90から90:10(重量)の比率、
好適には20:80から80:20の比率で用いて調製
される。これらは、粉末の物理的混合物の形態であって
もよいか、或は本発明の1つの面に従い、共沈形態であ
るか、或は本発明のさらなる面に従い、以下に詳述する
如き共結晶形態であってもよい。
なくとも1種のグループB成分と一般式(II)で表さ
れる少なくとも1種のグループA成分とを共結晶化させ
た組み合わせから成る精製された形態を提供する。
表される成分(類)と2モルの一般式(II)で表され
るグループA成分(類)とから成る一定した化学量論で
生じる[この化学量論は、成分Aが一般式(I)(ここ
で、A1は構造(Ia)で表される)で表される生成物
である場合、約43−44:57−56の相対的重量比
に相当している]。
良されたインビボ活性と共に良好な生物学的利用能も示
す精製された安定な抗菌剤としてか、或は一般式(I
I)で表される少量成分のストレプトグラミン類を精製
する手段として用いられ得る。一般式(II)で表され
るグループA成分を結晶化で精製するのは今まで不可能
であった。その結果として、今までは、精製された一般
式(II)で表されるグループA生成物の製造方法で知
られていたのはクロマトグラフィーのみであり、これら
の生成物を多量に単離するに適した他の精製手段は全く
知られていなかった。
処理することにより、一般式(II)で表されるグルー
プA成分が純粋な形態で入手可能であることをここに見
い出した。ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなど)、エステル(例えば
酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソ
ブチルなど)、塩化溶媒(例えば塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタンなど)、またはニトリ
ル(例えばアセトニトリルなど)などの有機溶媒の中に
溶解させた、一般式(II)に相当するグループA少量
成分が少なくとも30%入っている粗混合物に、一般式
(I)で定義されるグループB成分を添加することで、
上に定義した比率で共結晶化する化合物が得られる。導
入する一般式(I)で表される化合物の量は、この生成
物の残存濃度(共結晶化後)がその媒体内でそれが示す
溶解度未満であるように適当に選択される。また、一般
式(II)で表される生成物および一般式(I)で表さ
れる生成物に関する、その初期媒体が有する個々の含有
量における変動は、その得られる共結晶化化合物の修飾
をもたらすものではないと理解される。例えばメチルイ
ソブチルケトンまたはジクロロエタンなどの溶媒に溶解
させそして酸媒体(例えば硫酸、塩酸など)内で処理し
た、このようにして得られる共結晶化組み合わせを、例
えばヘキサンの如き溶媒でその有機相を処理することに
より、グループB成分が入っていない精製されたグルー
プA少量成分を得ることができる。
が大きく増強されることと純度が高くなることの利点を
与え、最も詳細には、産業化が容易であると言った利点
を与える。
天然グループB成分の修飾された誘導体との共結晶物の
製造にも適合し得る。これらの共結晶物もまた本発明の
範囲内である。同様に、上記共結晶物から精製形態の一
般式(II)で表される少量成分を製造することも本発
明の範囲内である。
物が6%未満、好適には3%未満である、プリスチナマ
イシンIB[上に定義するように、A1が、Yがメチル
アミノ基でありそしてR’が水素原子である一般式(I
a)で表される基を表し、そしてRがエチル基である
時]か、バージニアマイシンS1[上に定義するよう
に、A1が、YとR’が水素原子である一般式(Ia)
で表される基を表し、そしてRがエチル基である時]
か、或はバージニアマイシンS1とバージニアマイシン
S4の混合物[上に定義するように、A1が、バージニア
マイシンS1と同様に定義され、そしてRがメチル基で
ある時]と、プリスチナマイシンIIB[上に定義する
ように、R”がメチルである一般式(II)で表され
る]との組み合わせである。
定したモル比の相対的比率でグループB成分とA成分を
含んでいる、一般式(I)で定義されるストレプトグラ
ミン類のグループB成分と一般式(II)で表されるグ
ループA成分との組み合わせを含んでいる。
如き共結晶化させた化合物を製造することにより、一般
式(I)で表されるストレプトグラミン類の少なくとも
1種のグループB成分と一般式(II)で表される少な
くとも1種のグループA成分との新規な組み合わせが入
手可能である。異なる比率の組み合わせを得ることが望
まれている場合、このようにして共結晶化させた化合物
と、一般式(I)で表される成分の少なくとも1種と
か、或は一般式(II)で表される少なくとも1種のグ
ループA成分とを(これらの成分は予め精製されてい
る)、所望の比率を得るに適当な量で一緒にするか、或
は一般式(II)で表されるグループA成分(或は上記
成分の混合物)を該共結晶物から精製した後、一般式
(I)で表される1種以上のグループB成分と所望比率
で混合してもよい。また、本発明に従う組み合わせは、
グループB成分(類)および一般式(II)で表される
グループA成分をその相当する天然ストレプトグラミン
からこれらの成分の各々を精製することで単離した後、
上に定義した如き所望比率でその精製した成分を混合す
ることによって製造され得る。
アセトンまたは塩化メチレンの中に入っている一般式
(I)で表される成分と一般式(II)で表される成分
の溶液[或はまた、共結晶物と、一般式(I)で表され
る成分か或は一般式(II)で表される成分の1種とが
入っている溶液]を用い、この溶液を、例えばヘキサン
またはシクロヘキサンの中か或は水の中に注ぎ込んで、
本発明に従う組み合わせを所望比率で共沈させてもよ
い。
は、J. Preud'homme他、 Bull. Soc.Chim. Fr.、 2巻、 58
5 (1968)、Antibiot. & Chemother.、 5、 632 (1955)
または7、 606 (1957)、Chromatog. Sym.、 2° Brussel
s、 181 (1962)、Antibiot.Ann.、 728 784 (1954-5
5)、米国特許第3,299,047号または「Streptogramine a
ls Modelsysteme fuer den Kationentransport durch M
embranen、 Dissertationzur Erlangung des Doktorgrad
es der Mathematisch-NaturwissenschaftlichenFaccult
aet der Georg-August Universitaet zu Goettingen、 G
oettingen 1979」に記述されている方法かまたはそれの
類似法に従うか、或は以下の実施例の中に記述するよう
に、発酵させた後、この発酵媒体からその構成成分を単
離することによって行われる。特に、プリスチナマイシ
ンの場合、グループA成分とB成分の分離は、酢酸塩
(例えば酢酸エチルなど)の如き有機溶媒の中に粗スト
レプトグラミンを懸濁させた後、この粗グループA成分
を濾過もしくは遠心分離し、そして酸性の水系媒体中で
グループB成分を抽出し、続いて塩化エチレン媒体中で
再抽出することによって行われ得る。グループA成分と
B成分の分離はまた、メチルイソブチルケトンの中に入
っている粗ストレプトグラミンの溶液を酸抽出した後、
この水相からグループB成分を抽出することでこれを単
離し、そしてその有機相から沈澱させることでグループ
A成分の単離を行うことによっても行われ得る。
のグループB成分の精製は、エタノール、メタノールま
たはイソプロパノールの如きアルコール中か、酢酸エス
テル(例えば酢酸イソプロピルまたは酢酸ブチルなど)
中か、ケトン(例えばメチルエチルケトンなど)中か、
或はアセトニトリル中で結晶化させるか、或はクロマト
グラフィーにかけることによって行われ得る。一般式
(II)で表されるグループA成分の精製は、クロマト
グラフィーを用い、アセトニトリル/水混合物で溶離さ
せることによって行われ得る。
(I)で表されるグループA成分およびB成分の製造
は、フランス特許出願公開第2,689,518号に記述されて
いる如く、下記の段階: − 第一段階(任意)、即ちストレプトグラミン類を産
生する非選択的微生物に対する変異誘発、および − 第二段階、即ち選択的微生物の選択、に従う個々の
発酵によって行われる。
および菌・カビである。本方法で用いられ得る出発微生
物は、特に、プリスチナマイシン、バージニアマイシ
ン、マイカマイシン、オストレオグリシン(ostreogryc
in)、ビリドグリセイン(viridogrisein)、ベルナマ
イシン(vernamycin)およびエタマイシン(etamycin)
を含む群から選択されるストレプトグラミンの非選択産
生体である微生物である。例として、用いられ得るいく
つかの非選択的微生物を以下の表に挙げる。
レクツス、ストレプトミセス・ミタカエンシス、ストレ
プトミセス・プリスチナエスピラリス、ストレプトミセ
ス・オストレオグリセウスおよびストレプトミセス・バ
ージニアから選択される微生物を用いて実施される。
微生物を修飾して、それが示す抗生物質産生能力を上昇
させ、そして/またはストレプトグラミン類の2つの成
分の一方のみを合成させるようにする。これは、遺伝子
修飾(生合成経路に関与している酵素のための構造遺伝
子の変異か、或は例えば上記構造遺伝子の発現を可能に
する配列の変異)によるか、或は生化学的修飾(翻訳後
機構の修飾、フィードバック阻害機構の損傷など)によ
って入手可能である。下記の如き種々の変異誘発手段が
用いられる: − 物理剤:X線、紫外線などか;或は − 化学剤:アルキル化剤、例えばメタンスルホン酸エ
チル(EMS)、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニト
ロソグアニジン(Delic他、 Mutation Res. 9 (1970)16
7-182)または4−ニトロキノリンの1−オキサイド
(NQO)など;二アルキル化剤;挿入剤などか、或は − DNA、特にトランスポゾン、組み込みプラスミ
ド、ファージまたはプロファージの中に変異挿入する何
らかのシステムか、或はまた − プロトプラスト融合(Cohen、 Nature 268 (1977)1
71-174)。
は、胞子または発芽後もしくは発芽中の胞子形態の非選
択的微生物に適用され得るか、或は菌糸に適用され得
る。この製造では、ストレプトグラミン類の1成分を選
択的に産生し得る微生物を非選択的微生物から得ること
を可能にする操作(ランダムにか或は直接に)が用いら
れ得る。
定および単離に関するものである。この段階は、特に微
生物に関する選択性を試験する手段を用いて実施され得
る。ストレプトグラミン類のグループA成分またはグル
ープB成分に特異的感受性を示す種々の微生物が存在し
ており、例えば特にグループB成分に感受性を示す、枯
草菌(Bacillus subtilis)(ATCC6633)、バチルス・
サーキュランス(Bacillus circulans)、バチルス・セ
レウス(Bacillus cereus)(Watanabe, J. Antibio. S
er. A XIII(1) (1960)62)またはC.キセロシス(C.
xerosis)(Watanabe、上記引用文献)など、そして特
にグループA成分に感受性示す、ストレプトコッカス・
アガラクチアエ(Streptococcus agalactiae)B96
(Antimicrob. Agents Chemother. 10(5) (1976) 79
5)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteu
s)(Prikrylova、 上記引用文献)またはサルシナ・ル
テア(Sarcina lutea)(ATCC9341)が存在している。
ストレプトグラミン類の両成分に感受性を示す微生物の
中に、これらの2つの成分に一方に耐性を示すに適した
遺伝子を挿入することによって、ストレプトグラミン類
の1つの成分に特異的に感受性を示す人工微生物を調製
することも可能である。これらの遺伝子のいくつかがク
ローン化されており(Le Goffic他、 J. Antibio. XXX
(8)、 665 (1977);Le Goffic他、 Ann. Microbiol. Ins
t. Pasteur 128B、 471 (1977);Solh他、 Path. Biol. 3
2(5)、 362 (1984))、標準的な分子生物学技術を用い
て上記遺伝子を異なる微生物の中に導入する。この選択
段階はまた、成分AまたはBに特異的な抗体を用いたE
LISA試験を用いるか、或はまた分析技術、例えばク
ロマトグラフィー(液クロ、薄層クロマトグラフィーな
ど)を用いて行われ得る。微生物に関する選択性を試験
する場合、更に、クロマトグラフィーアッセイを用いて
その選択率を確認するのが好適である。
ストレプトグラミンを産業規模で得ることがここに可能
になり、ここで、この組成物の不純物レベル、明確さお
よび一定性は登録に関する法的必要条件に従っており、
そして更に、これは改良されたインビボ活性と生物学的
利用能を示すと共にその毒性はより低い。従って、この
新規な組み合わせは、数多くの国におけるこの種類の抗
菌剤を用いた許容される治療の不足を補い得るものであ
る。
ン類のグループB成分と一般式(II)で表されるスト
レプトグラミン類のグループA成分との新規な組み合わ
せは、特にグラム陽性微生物に対して特に有利なインビ
ボ活性を示す。インビボにおいて、マウスに30から5
0mg/kg用量で経口投与するとスタフィロコッカス
・アウレウス IP 8203に対して活性を示すことが示され
た。
カス・アウレウスIP 8203感染における一般式(I)と
(II)で表される成分のいくつかの組み合わせが示す
経口CD50を以下に示す。
中に入っている一般式(I)と(II)で表される成分
の溶液を用い、ヘキサン中で共沈させることによって、
以下の表I中の試験組み合わせを調製する。
るように調製した共結晶化生成物である。
混合物の形態で調製する。
ウスに150mg/kg用量で経口投与した時(2回投
与)、毒性の兆候それ自身が現れない。
で表される成分を精製する手段としてその共結晶化組み
合わせを用い、ケトン(例えばメチルイソブチルケトン
など)の中に入っているこの共結晶化化合物の溶液を酸
抽出した後、この有機相から沈澱させることでグループ
A成分を抽出して単離することによって、一般式(I
I)で表される成分を精製することができる。
である。これらの実施例におけるアッセイ値を重量%で
示す。
スチナマイシン[プリスチナマイシンIA(PIA):
20.7%、プリスチナマイシンIB(PIB):3.
9%、プリスチナマイシンIC(PIC):0.6%、
プリスチナマイシンID(PID):0.3%、プリス
チナマイシンIIB(PIIB):8%、プリスチナマ
イシンIIA(PIIA):45%、プリスチナマイシ
ンIIF(PIIF):<0.5%(分析されず)、プ
リスチナマイシンIIG(PIIG):0.5%(分析
されず)]を懸濁させた後、室温で15時間撹拌する。
この懸濁液を濾過し、この酢酸エチル濾液を集めて、2
0リットルの1N硫酸で抽出した後、20リットルの蒸
留水で抽出する。これらの水相を一緒にして、15リッ
トルの酢酸エチルで6回洗浄した後、10%の重炭酸ナ
トリウム溶液を30リットル添加することでpHを7に
調整し、そして30リットルの塩化メチレンで3回抽出
する。これらの塩化メチレン相を一緒にした後、10リ
ットルの蒸留水で洗浄する。次に、この塩化メチレンを
蒸留除去して、50リットルのエタノールで置き換え
る。次に、この混合物を0.8kgのL3S炭と一緒に
還流下で30分間処理する。濾過し、5リットルのエタ
ノールで2回洗浄した後、この混合物を15時間かけて
10℃にまで冷却する。10℃で1時間保持した後、こ
の懸濁液を濾過し、そして7リットルのエタノールで3
回洗浄する。この固体を減圧下40℃で乾燥させた後、
精製されたプリスチナマイシンI(以後PIと呼ぶ)が
5.7kg得られる。
1%、PIB:12%、PIC:2.6%、PID:
1.1%); PIAに関する収率:74%。
1,2−ジクロロエタンで取り上げた後、1.5当量の
無水こはく酸と0.015当量のジメチルアミノピリジ
ンを加える。この溶液を20℃で1週間保持した後、シ
リカ(20−45μm)が10kg入っているカラム
[カラム高さ:1m;直径:20cm]の上に入れる。
1,2−ジクロロエタン/メタノールの混合物を18リ
ットル/時の流量で6時間貫流させることで溶離を行
い、このクロマトグラフィーにかけている間、このメタ
ノール(水含有量5%)のパーセントを0から4%に上
昇させる。2.4リットルの画分が47個回収された。
ジクロロエタンを蒸発除去して、5リットルのエタノー
ルで置き換える。結晶化後、99.8%のアッセイ値で
PIAが365g得られる。
画分36から39をプールし、その1,2−ジクロロエ
タンを蒸発除去することで、固体が210g得られる。
この固体の40gを、10Nの塩酸を8cm3加えた水
8リットルで取り上げる。90℃で3時間後、この溶液
を炭酸水素ナトリウムでpH6.5に中和する。この溶
液を1リットルの酢酸エチルで3回抽出した後、この抽
出液を0.2リットルの水で2回洗浄する。炭で処理し
た後、この酢酸エチルを蒸発除去して、600cm3の
エタノールで置き換える。再結晶後、97%のアッセイ
値でPIBが20g得られる。
画分22から26をプールし、その1,2−ジクロロエ
タンを蒸発除去することで、固体が139g得られる。
この固体を、最小量の1,2−ジクロロエタンで取り上
げて、シリカカラムの上に入れる。1,2−ジクロロエ
タン/メタノールの混合物を18リットル/時の流量で
6時間貫流させることで溶離を行い、このクロマトグラ
フィーにかけている間、このメタノール(水含有量5
%)のパーセントを0から5%に上昇させる。2.4リ
ットルの画分が48個回収された。画分38から43を
蒸発させた後、その固体を300cm3のエタノールで
取り上げる。再結晶化後、PICを40%含んでいるP
Iが22g得られる。連続してシリカ(20−45μ
m)使用クロマトグラフィー実験で塩化メチレン/メタ
ノール(98:2体積)溶離剤を用いて貫流させること
により、固体が5g入手可能であり、この固体をメチル
イソブチルケトンと一緒に激しく撹拌しそしてエタノー
ル中で再結晶した後の、PICに関するそれのアッセイ
値は95%である。
00gを最小量のクロロホルムの中に溶解させた後、シ
リカ(20−45μm)が入っているカラムを用いた連
続分別で精製する。メタノールを2から5%含有させた
クロロホルムで溶離させた後、1つの生成物が得られ、
これを濃縮乾固する。次に、Diaion(商標)樹脂が入っ
ているカラムに2回連続してアセトニトリル/水(6
0:40体積)混合物を貫流させることによって、この
生成物の精製を行う。これらの画分をクロマトグラフィ
ーで監視する。PIDが入っている画分をプールして濃
縮乾固する。これによって、PIDに関するアッセイ値
が60%の生成物が約3g得られる。メチルイソブチル
ケトン/アセトン/蟻酸(40:2:40体積)の溶媒
混合物を用いた向流クロマトグラフィーによりさらなる
精製を行う。PIDが入っている画分を濃縮乾固するこ
とにより、PIDに関するアッセイ値が95%の固体が
1g入手可能である。
成:バージニアマイシンS1(S1):3.4%、バージ
ニアマイシンS4(S4):0.9%)を4リットルの水
の中に入れる。
ことによって崩壊させる。1リットルの塩化メチレンを
加えた後、1時間撹拌を継続する。次に、沈降させた
後、この塩化メチレン相を分離し、濾過した後、体積が
5リットルの撹拌しているヘキサンの中に30分間かけ
て流し込む。1時間撹拌した後、この懸濁液を濾過し、
そして固体を集めて、250cm3のヘキサンで3回洗
浄する。乾燥後、52gの固体が回収され、これを37
0cm3の酢酸エチルの中に懸濁させる。この懸濁液を
20℃で18時間、連続して2回激しく撹拌する。各撹
拌処理に相当する濾液を取り出して乾燥させた後、85
0cm3のメタノールの中に還流下で溶解させる。この
温度を16時間かけて徐々に−20℃にまで降下させた
後、固体を濾過で集め、そして少量のメタノールで洗浄
する。この固体を減圧下35℃で乾燥させた後、ファク
ターS(バージニアマイシンS)が9g得られる。
S4:20.6%) ファクターS1(バージニアマイシンS1)に関する収
率:50%。
Sの1gをアセトニトリルの中に125mg/cm3の
比率で溶解させ、その2cm3体積を、Nucleosil 5C8
(商標)カラム(高さ25cm、外部直径2.54c
m)使用クロマトグラフィーに注入し、そして水/アセ
トニトリル(60:40体積)混合物を7.5cm3/
分の流量で溶離させることを4回行うことにより精製を
行う。ファクターS1が入っているものを集め、その体
積は各場合共120cm3であり、これは全体で480
cm3に相当している。このクロマトグラフィー操作を
4回繰り返すことで、ファクターSの1g全体を処理す
る。このようにして、ファクターS1が入っているもの
を集め、その体積は約500cm3である。ロータリー
エバポレーターを用いてアセトニトリルを除去する。こ
の水相を50cm3のジクロロメタンで3回抽出する。
これらの塩化メチレン相を一緒にし、50cm3の蒸留
水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥した後、濾過す
る。ロータリーエバポレーターを用い減圧(5mmの水
銀)下でジクロロメタンを除去する。このようにしてア
ッセイ値が99.6%のファクターS1が0.67g得
られる。
gの粗プリスチナマイシン[プリスチナマイシンIA
(PIA):20.7%、プリスチナマイシンIB(P
IB):3.9%、プリスチナマイシンIC(PI
C):0.6%、プリスチナマイシンID(PID):
0.3%、プリスチナマイシンIIB(PIIB):8
%、プリスチナマイシンIIA(PIIA):45%]
を溶解させる。この溶液を、2.5リットルの水と2.
5リットルの1N硫酸で構成されている水相で5回抽出
した後、10リットルの水で3回洗浄する。次に、この
メチルイソブチルケトンを、35g/リットル入ってい
る炭酸水素ナトリウム水溶液7.5リットルで処理した
後、5リットルの水で洗浄する。各場合共、この水相を
その有機相と混合し、沈降させた後、その水相を分離す
る。
に接触させ、濾過し、濃縮することで体積を約4リット
ルにした後、5倍体積のヘキサンで取り上げる。この得
られる沈澱物を濾別した後、乾燥させる。生成物が30
0g得られ、この生成物を1リットルのイソプロパノー
ルの中に懸濁させる。55℃で45分間撹拌した後、こ
の懸濁液を4℃で濾過する。これらの濾過母液を濃縮乾
固し、そしてこの残渣を500cm3のメチルイソブチ
ルケトンで取り上げ、この中に5倍体積のヘキサンを注
ぎ込む。この沈澱物を濾別し、ヘキサンで洗浄した後、
減圧下40℃で乾燥させる。PIIBを36%そしてP
IIAを6%含んでいるがPIAはもはや含んでいない
粗PIIBが69g得られる。
の60gを、Nucleosil 5C8(商標)カラム(カラム直
径5cm、高さ30cm)使用クロマトグラフィーにか
け、水/アセトニトリル(60:40体積)溶離剤を用
いた貫流を数回行うことで精製する。このようにしてプ
リスチナマイシンIIF(PIIF)が250mg得ら
れる。
が示すX線回折スペクトルは、グループB成分が入って
いる同じ溶媒の中でこの成分を単独に結晶化させたもの
が示すスペクトルとは異なっていることが示された。
セトンの中に溶解させた。精製PI(PIA:81.1
%、PIB:12%、PIC:2.6%、PID:1.
1%)の33gを加える。20℃で17時間撹拌した
後、懸濁液が得られ、これを4℃で濾過する。この生成
物を洗浄した後、乾燥させる。アセトン1リットル中1
00gの濃度で再結晶させた後、PIIB+PIIF+
PIIGに関するアッセイ値が55%でありPIA+P
IB+PIC+PIDに関するアッセイ値が43%であ
る白色結晶が10g得られる。
の250mgを17cm3の酢酸エチルの中に溶解させ
る。精製PI(PIA:81.1%、PIB:12%、
PIC:2.6%、PID:1.1%)の300mgを
加える。20℃で20時間撹拌し、濾過し、洗浄し、乾
燥させた後、白色結晶が125mg得られる。
ッセイ値:56%[これのPIIBは54%] PIA+PIB+PIC+PIDに関するアッセイ値:
43%。
Bの560mgを5cm3のアセトンの中に溶解させ
る。PIA(アッセイ値99.8%)の480mgを加
える。20℃で20時間撹拌した後、この懸濁液を濾過
する。1cm3のアセトンで洗浄し、減圧下(<1kP
a)40℃で30時間乾燥させた後、白色結晶が590
mg得られる。
ッセイ値:56%[これのPIIBは54%] PIAに関するアッセイ値:43%。
560mgの量でPIIBを加える。この時点のPII
B/PIA質量比は約4である。20時間撹拌し、濾過
し、洗浄し、乾燥した後、1回目の収穫で得られる結晶
が示すそれと同じ純度および組成を有する結晶が195
mg得られる。
き換える以外は上の実施例11に記述した操作を用い
て、PIIB+PIIF+PIIGに関するアッセイ値
が56%(これのPIIBは54%)でありPIBに関
するアッセイ値が43%である白色結晶が820mg得
られる。
IBと580mgのPIC(アッセイ値95%)を用い
る以外は上の実施例11に記述した操作を用いて、PI
IB+PIIF+PIIGに関するアッセイ値が57%
(これのPIIBは55%)でありPIに関するアッセ
イ値が42%(これの37%はPIC)である白色結晶
が315mg得られる。
き換える以外は上の実施例11に記述した操作を用い
て、PIIB+PIIF+PIIGに関するアッセイ値
が55%(これのPIIBは53%)でありPIDに関
するアッセイ値が39%である白色結晶が475mg得
られる。
IBと380mgのファクターS(S1:75.4%、
S4:20.6%)を用いる以外は上の実施例11に記
述した操作を用いて、PIIB+PIIF+PIIGに
関するアッセイ値が58%(これのPIIBは56%)
でありファクターSに関するアッセイ値が41%(これ
の37%はS1)である白色結晶が550mg得られ
る。
は上の実施例11に記述した操作を用いて、PIIB+
PIIF+PIIGに関するアッセイ値が58%(これ
のPIIBは54%)でありファクターS1に関するア
ッセイ値が41%である白色結晶が750mg得られ
る。
IFと192mgのファクターSを用いる以外は上の実
施例11に記述した操作を用いて、PIIFに関するア
ッセイ値が55%でありファクターSに関するアッセイ
値が39%(これのファクターS1:31%、ファクタ
ーS4:5%)である白色結晶が220mg得られる。
バルト対陰極が備わっているPhillips PW1700回折計を
用いてX線回折図を得る。15.8Åラインに標準値1
00を割り当てる。連続背景を差し引いた後のライン高
を測定することによって相対的値を見積もる。
物にかかわりなく同様である(主要ラインの平面間間隔
には有意な差がない)。
メチルイソブチルケトンの中に溶解させる。この溶液を
370cm3の0.5N硫酸水溶液で2回抽出した後、
150cm3の水で2回洗浄する。この有機相を濃縮し
てその体積を約80cm3にした後、5倍体積のヘキサ
ンの中に注ぎ込む。その得られる沈澱物を洗浄し、濾別
した後、乾燥させる。次に、このメチルイソブチルケト
ンを除去する目的で、アセトン1リットル当たり100
gの濃度になるようにその沈澱物を取り上げ、10倍体
積のヘキサンの中に注ぎ込み、洗浄した後、乾燥させ
る。精製されたPIIBが含まれているがもはやPIは
含まれていない生成物が3.5g得られる。
ッセイ値:約95%(これの92%はPIIB)。
を示す薬学的に許容され得る1種以上の希釈剤またはア
ジュバントの存在下で、一般式(II)で表されるグル
ープA成分との組み合わせでストレプトグラミン類の少
なくとも1種のグループB成分が含まれている新規な精
製ストレプトグラミン組み合わせを活性生成物として含
んでいる、人または獣医用薬剤として用いられ得る薬学
組成物も提供する。これらの組成物は経口もしくは局所
的に用いられ得る。これらは、粉末の物理的混合物か、
共沈物か、或は共結晶物の形態で本発明に従う組み合わ
せを含んでいてもよい。
ラチンカプセル、ピル、粉剤、凍結乾燥剤または粒剤が
用いられ得る。これらの組成物では、本発明に従う活性
生成物と、1種以上の不活性希釈剤もしくはアジュバン
ト、例えばスクロース、ラクトースまたは澱粉などとを
混合してもよい。これらの組成物はまた、希釈剤以外の
物質、例えばステアリン酸マグネシウムの如き潤滑剤な
どを含んでいてもよい。
またはローションなどであってもよい。
従う組成物は特に細菌を源とする感染、特にグラム陽性
球菌が原因となるひどい感染:スタフィロコッカス感染
(特にメチリシン耐性スタフィロコッカスが原因となる
感染)、ストレプトコッカス感染(特にペニシリン耐性
およびマクロライド耐性肺炎球菌に対する)の治療で有
効性を示し、そしてこれらはまた、ヘモフィルス属(Ha
emophilus)、モラクセラ・カタルハリス(Moraxella c
atarrhalis)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、トラ
コーマクラミジア(Chlamydia trachomatis)、マイコ
プラスマ・ホミニス(Mycoplasma hominis)、肺炎マイ
コプラスマ(Mycoplasma pneumoniae)およびウレアプ
ラスマ・ウレアリチクム(Ureaplasma urealyticum)が
原因となる感染の治療で特に有効である。
呼吸感染の治療(例えば肺感染の治療)、皮膚感染の治
療、骨または関節感染の長期治療、歯科および尿器外科
における心内膜炎の治療または予防、性伝染病の治療、
そしてまたエイズで生じる日和見的な細菌および寄生虫
感染の治療、並びに免疫抑制患者におけるスタフィロコ
ッカスの危険性の予防で用いられ得る。
染度合、および治療すべき被験者に独特な他の因子に従
って、最も適切であると見なされる投薬量を決定するで
あろう。一般に、成人に経口投与する場合の用量は、日
に2から3回の服用で0.4から3.5gの活性生成物
である。
説明するものである。
合わせが250mg用量入っている不透明な硬質ゼラチ
ンカプセルを調製する。
B組み合わせが250mg用量入っている不透明な硬質
ゼラチンカプセルを調製する。
ている下記の組成を有する錠剤を調製する。
ている下記の組成を有する錠剤を調製する。
物理的混合物の形態で、一般式:
キシル基であり、そしてYは、水素原子、メチルアミノ
基またはジメチルアミノ基である)で表される基であ
り、Rがエチル基であるか、或はR’が水素原子を表す
時Rがまたメチル基を表してもよく、そしてR1および
R2が各々水素原子を表すか、或はA1が式:
あり、そしてR1がヒドロキシル基でありそしてR2がメ
チル基である]で表されるストレプトグラミン類の1種
以上のグループB成分と、一般式:
しくはエチル基である]で表されるストレプトグラミン
類の1種以上のグループA少量成分と、の組み合わせを
含んでいる精製形態のストレプトグラミン類。
第1項記載の精製形態のストレプトグラミン類。
B成分とストレプトグラミン類の上記グループA少量成
分との相対的重量比が10:90から90:10である
第1項または2項記載の精製形態のストレプトグラミン
類。
B成分とストレプトグラミン類の上記グループA少量成
分との相対的重量比が20:80から80:20であ
る、共沈物の形態か或は微粉砕された物理的混合物の形
態である第3項記載の精製形態のストレプトグラミン
類。
B成分の1種以上とストレプトグラミン類の上記グルー
プA少量成分の1種以上とを約1:2のモル比で含んで
いる共結晶化させた化合物の形態である第1または2項
記載の精製形態のストレプトグラミン類。
B成分(類)と一緒にストレプトグラミン類の上記グル
ープA成分(類)を共結晶化させた後、必要に応じて、
適当なグループAもしくはB成分(類)を用いて得られ
る共結晶化させた化合物と一緒にして、所望比率の組み
合わせを得ることを含む、第1項記載の精製形態ストレ
プトグラミン類の製造方法。
ループB成分と一緒にストレプトグラミン類の上記グル
ープA少量成分を共結晶化させた化合物を調製した後、
酸媒体中で処理して該グループB成分(類)を除去する
ことを含む、第1項記載ストレプトグラミン類のグルー
プA少量成分の精製方法。
ある]で表されるグループA成分のストレプトグラミン
類。
1種以上のグループB成分またはそれらの誘導体とスト
レプトグラミン類の1種以上のグループA少量成分とを
含んでいる共結晶化させた化合物。
トレプトグラミン類を含んでいる抗菌性を示す薬学組成
物。
Claims (6)
- 【請求項1】 共結晶物、共沈物または微粉砕された物
理的混合物の形態で、一般式: 【化1】 [式中、A1が一般式: 【化2】 (ここで、R’は、水素原子またはヒドロキシル基であ
り、そしてYは、水素原子、メチルアミノ基またはジメ
チルアミノ基である)で表される基であり、Rがエチル
基であるか、或はR’が水素原子を表す時Rがまたメチ
ル基を表してもよく、そしてR1およびR2が各々水素原
子を表すか、或はA1が式: 【化3】 で表される基であり、Rがイソブチル基であり、そして
R1がヒドロキシル基でありそしてR2がメチル基であ
る]で表されるストレプトグラミン類の1種以上のグル
ープB成分と、一般式: 【化4】 [式中、R”は、水素原子またはメチルもしくはエチル
基である]で表されるストレプトグラミン類の1種以上
のグループA少量成分と、の組み合わせを含んでいる精
製形態のストレプトグラミン類。 - 【請求項2】 ストレプトグラミン類の上記グループB
成分(類)と一緒にストレプトグラミン類の上記グルー
プA成分(類)を共結晶化させた後、必要に応じて、適
当なグループAもしくはB成分(類)を用いて得られる
共結晶化させた化合物と一緒にして、所望比率の組み合
わせを得ることを含む、請求項1記載の精製形態ストレ
プトグラミン類の製造方法。 - 【請求項3】 ストレプトグラミン類の1種以上のグル
ープB成分と一緒にストレプトグラミン類の上記グルー
プA少量成分を共結晶化させた化合物を調製した後、酸
媒体中で処理して該グループB成分(類)を除去するこ
とを含む、請求項1記載ストレプトグラミン類のグルー
プA少量成分の精製方法。 - 【請求項4】 精製形態の式: 【化5】 [式中、R”は水素原子またはエチル基である]で表さ
れるグループA成分のストレプトグラミン類。 - 【請求項5】 請求項1記載のストレプトグラミン類の
1種以上のグループB成分またはそれらの誘導体とスト
レプトグラミン類の1種以上のグループA少量成分とを
含んでいる共結晶化させた化合物。 - 【請求項6】 請求項1記載の精製形態のストレプトグ
ラミン類を含んでいる抗菌性を示す薬学組成物。
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