JPH06297937A - 空調制御装置 - Google Patents

空調制御装置

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JPH06297937A
JPH06297937A JP8194793A JP8194793A JPH06297937A JP H06297937 A JPH06297937 A JP H06297937A JP 8194793 A JP8194793 A JP 8194793A JP 8194793 A JP8194793 A JP 8194793A JP H06297937 A JPH06297937 A JP H06297937A
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JP
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compressor
capacity
temperature
refrigerant
outside air
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JP8194793A
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Shinji Kakehashi
伸治 梯
Hiroshi Kinoshita
宏 木下
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧縮機を低外気温下で長期間運転休止するにも
かかわらず圧縮機のオイル不足を抑止可能な空調制御装
置を提供する。 【構成】検出手段10は圧縮機2内の液冷媒貯溜量に対
応する外気温や休止時間を検出し、それに対応する信号
をコントローラ(起動時容量指令手段)9に出力する。
コントローラ9は圧縮機2の起動時に上記信号に基づき
圧縮機2内の液冷媒貯溜量が所定レベル以上と推定され
る場合に通常の規定容量より大容量での圧縮機運転を吐
出容量制御手段8に指令する。コントローラ9(規定容
量復帰指令手段)は大容量での上記圧縮機運転を少なく
とも所定時間経過後に規定容量での運転に切り替えるこ
とを吐出容量制御手段8に指令する。これにより、オイ
ル含有の冷媒が速やかに圧縮機にリターンし、圧縮機の
潤滑不足を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空調制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用空調装置において、冷凍サ
イクル装置内に封入されたオイルの一部は圧縮機などの
潤滑部表面などに付着しており、残部は液冷媒に混入し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の車両用空調装置において、低外気温下で圧縮機
を起動すると、圧縮機中のオイルが冷媒とともに吐出さ
れてしまい、圧縮機内が潤滑不足となる心配が生じた。
その原因を更に詳細に説明する。
【0004】冷凍サイクル装置の運転を休止するとコン
デンサ内の高圧ガス冷媒は凝縮して液冷媒となり、液冷
媒はコンデンサ内に貯溜される。同様に圧縮機内にも液
冷媒が貯溜される。圧縮機は外気環境下にあるので、こ
れら液冷媒の凝縮量は外気温度の低下とともに増大す
る。ただ、外気温度が低くても休止期間が短い場合には
液冷媒の凝縮はまだ進行中であるので、圧縮機内の液冷
媒貯溜量が多量となる前に運転を再開することにより圧
縮機内の液冷媒量は漸次低下する。
【0005】しかし、低外気温で長期間(例えば1日以
上)、運転を休止する場合、上記理由により圧縮機内に
無視できない液冷媒が貯溜されることとなり、運転再開
時には圧縮機は液冷媒の混入により気液二相状態となっ
た高圧ガス冷媒が吐出される。ここで、吐出される前
に、圧縮機内の液冷媒は圧縮機の回転部分の回転により
圧縮機各部表面をいわば洗う状態となって、圧縮機各部
表面に付着したオイルを奪う。
【0006】結局、低外気温で長期間、運転を休止する
と、気液二相状態の吐出冷媒に随伴して圧縮機内のオイ
ルが減少し、場合によっては不足する。特にこの問題
は、圧縮機がコンデンサより低温となる場合に特に重大
となる。例えば外気温が低温状態から上昇する場合を考
えると、車両用空調装置では大重量でエンジン近傍に配
置される圧縮機はコンデンサより温度上昇が遅く、その
結果、圧縮機内の飽和蒸気圧はコンデンサ内のそれより
低圧となり、コンデンサ内の液冷媒が圧縮機内に流入す
る。その結果、運転を再開すると吐出冷媒に随伴して多
量のオイルが圧縮機内から流出してしまう。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、圧縮機を低外気温下で長期間運転休止するにも
かかわらず圧縮機のオイル不足を抑止可能な空調制御装
置を提供することを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の空調制御装置
は、図7のクレーム対応図に示すように、外気環境下に
配設されて冷凍サイクルの一部を構成する可変容量圧縮
機の吐出容量を制御する容量制御手段と、前記圧縮機内
の液冷媒貯溜量に対応する物理量を検出して前記物理量
に対応する信号を出力する検出手段と、前記圧縮機の起
動に際し前記信号に基づいて前記液冷媒貯溜量が所定レ
ベル以上と推定される場合に、前記物理量以外の他の制
御パラメータにより決定される規定容量よりも大容量で
の前記圧縮機の運転を前記吐出容量制御手段に指令する
起動時容量指令手段と、前記規定容量よりも大容量での
前記圧縮機の運転を少なくとも所定時間経過後に前記規
定容量での運転に切り替えることを指令する規定容量復
帰指令手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
【作用】検出手段は、圧縮機内の液冷媒貯溜量に対応す
る物理量を検出し、物理量に対応する信号を起動時容量
指令手段に出力する。起動時容量指令手段は、圧縮機の
起動に際し前記信号に基づいて圧縮機内の液冷媒貯溜量
が所定レベル以上と推定される場合に、通常の規定容量
よりも大容量での圧縮機運転を吐出容量制御手段に指令
する。
【0010】規定容量復帰指令手段は、前記規定容量よ
りも大容量での圧縮機運転を少なくとも所定時間経過後
に規定容量での運転に切り替えることを吐出容量制御手
段に指令する。容量制御手段は、上記指令に基づいて可
変容量圧縮機の吐出容量を制御する。このように圧縮機
を大容量運転すると、吐出冷媒が再び圧縮機にリターン
するまでの冷媒一巡時間が短縮されるので、たとえ多量
の液冷媒が圧縮機から吐出されて圧縮機内のオイル量が
不足しても、圧縮機の潤滑部が過熱する前にオイルを多
量に含んだ低圧ガス冷媒が圧縮機にリターンし、オイル
が圧縮機の潤滑部に再度供給される。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空調制御装
置は、圧縮機内の液冷媒貯溜量が所定レベル以上と推定
される場合に通常の規定容量よりも大容量での圧縮機運
転を過渡的に実施する構成を採用しているので、圧縮機
が低外気温下で長時間休止したとしても圧縮機内のオイ
ルが長時間にわたって不足することがなく、圧縮機の潤
滑部が過熱することがない。
【0012】
【実施例】
(実施例1)本発明の空調制御装置の一実施例を示す図
1に基づいて説明する。図1は車両用空調装置を示す。
圧縮機2、コンデンサ3、レシーバ4、膨張弁5、エバ
ポレ−タ6は冷凍サイクル装置を構成しており、圧縮機
2は両頭斜板式又はワッブル式の連続可変容量圧縮機で
あり、ベルト及び電磁クラッチ2aを通じてエンジン7
で駆動される。8はこの圧縮機2の容量制御装置(本発
明でいう容量制御手段)であって、圧縮機7の吐出容量
を制御する。
【0013】連続可変容量圧縮機7は、詳細構造の図示
はしないが、駆動軸により駆動されてピストンを往復摺
動させる斜板を有しており、容量制御装置8は、ワッブ
ル式ではこの斜板傾角を制御してピストンのストローク
を制御することにより、両頭斜板式では有効圧縮ストロ
ークを制御することにより、吐出容量を制御している。
この種の連続可変容量圧縮機7及びその容量制御装置8
は周知であり、発明の要旨ではないので、それらの機構
及び作動説明は省略する。
【0014】5aはエバポレ−タ6の出口の冷媒温度を
検出するキャピラリチューブであり、エバポレ−タ6の
出口の冷媒温度に基づいて膨張弁5の開度をフィードバ
ック制御している。9はこの車両用空調装置を制御する
マイコン内蔵のコントローラ(本発明でいう起動時容量
指令手段及び規定容量復帰指令手段)であって、外気温
センサ(本発明でいう検出手段)10で検出した外気温
や、水温センサ(図示せず)で検出したエンジン冷却水
温や、手動のA/Cスイッチ(冷房起動用操作スイッ
チ、図示せず)や他の各種センサや操作スイッチからの
入力信号に基づいて判断し、圧縮機の容量制御や電磁ク
ラッチ制御や図示しないダンパの制御などを行う。
【0015】以下、図2のフローチャートを参照して、
このコントローラ9の制御動作を説明する。電源入力と
ともに、ステップ100にて、外気温センサ10や上記
水温センサや冷凍サイクル装置の各部の冷媒温度を検出
する各温度センサ(冷媒圧力を検出する圧力センサ又は
吹き出し空気温度を検出する吹き出し温度センサでもよ
い。図示せず)により、外気温を含む各部温度を入力
し、またA/Cスイッチがオンされたかどうかを検出す
る。
【0016】また、図3に示す割り込みルーチンを所定
の短時間間隔で定期的に実施する。この割り込みルーチ
ンでは、S120にてエンジン冷却水温が所定温度(こ
こでは30℃)を超えたかどうかを調べ(120)、超
えていなければメインルーチン(図2)にリターンし、
超えたならそれ以後の経過時間をカウントするカウンタ
(図示せず)をスタートさせてメインルーチン(図2)
にリターンする。
【0017】次に、A/Cスイッチがオンされたかどう
かを調べ(102)、オフであればS100にリターン
し、オンすればフラグFが0かどうかを調べ(10
4)、フラグFが1なら圧縮機1の起動時は済んだもの
としてS118に進み、フラグFが0なら圧縮機1の起
動時であるとしてフラグFを1とし(106)、電磁ク
ラッチ2aをオンし(108)、圧縮機2を駆動する。
【0018】次に、上記カウンタのカウント値を調べ
て、S120にてエンジン冷却水温が所定値を超えてか
ら所定時間(ここでは600秒)経過しているかどうか
を調べ(109)、経過している場合にはS118に進
み、未経過であればS110に進む。このステップS1
09の意味を以下に説明する。
【0019】圧縮機2はエンジン7の近傍に配設されて
いるので、エンジン7が温まるにつれて圧縮機2も温ま
り、圧縮機2内の液冷媒が蒸発し、圧縮機2内の液冷媒
貯溜量が減少する。したがって、この状態では圧縮機2
からのオイルの持ち出しは削減されるので、圧縮機2の
大容量強制運転の実施によりオイル戻り時間を短縮しな
くても、圧縮機2内のオイル不足を防止することができ
る。
【0020】そこで、このステップでは、エンジン冷却
水温が所定値を超えてから所定時間経過したかどうかを
調べ(109)、経過した場合には、S112〜S11
6の圧縮機2の大容量強制運転を迂回するようにしてい
る。これにより、圧縮機2がエンジン7により温められ
ている場合の大容量強制運転の回避が実現し、騒音、振
動の低減を実現できる。
【0021】次に、外気温が所定温度(ここでは10
℃)以下かどうかを検出し(110)、以下でなければ
S118に進んで通常の制御を行い、以下であれば容量
制御装置8に大容量運転を指令する(112)。次に、
マイコン内蔵のタイマをスタートさせ(114)、所定
時間経過したら(116)、S112で指令した大容量
運転から通常のエバポレ−タ6の吹き出し温度により容
量をフィードバック制御する通常制御サブルーチンを実
行する(118)。なお、S118の通常制御自体は周
知であり、本発明の要旨とは異なるので、詳細説明を省
略する。
【0022】なお、外気温は、本発明でいう圧縮機内の
液冷媒貯溜量に対応する物理量に相当し、S110、1
12は本発明でいう起動時容量指令手段に相当し、S1
14,116は本発明でいう規定容量復帰指令手段に相
当する。以上説明した本実施例によれば、低外気温下で
長時間(例えば一晩)運転を休止した圧縮機を作動させ
る場合においてだけ、圧縮機2の起動から所定時間だけ
大容量運転しているので、圧縮機2から吐出されたオイ
ル高含有の冷媒がサイクルを一巡して速やかに圧縮機2
に帰還でき、圧縮機2の潤滑不足を速やかに解消するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【0023】すなわち、従来の通常制御では圧縮機2の
起動に際して、低外気温であるので自動的に小容量運転
となり、吐出冷媒がサイクルを一巡して圧縮機2に帰還
するのに長時間を要してしまい、圧縮機2から吐出され
る液冷媒が随伴するオイルが長時間圧縮機2にリターン
せず、圧縮機2が潤滑不足に陥る可能性が考えられる。
この問題は本実施例により、複雑な機構を追加すること
なく簡単に解消される。
【0024】またこの実施例によれば、圧縮機2の起動
時に低外気温でなければ、通常制御によっても小容量運
転される可能性が少ないものとして、S112〜S11
6による一時的大容量運転を実施しない。したがって、
この場合にはS112〜S116による圧縮機2の騒
音、振動増大を排除することができる。図5に圧縮機2
の起動時におけるコントローラ9から容量制御装置8へ
の容量制御出力と、圧縮機2へのオイル戻り時間との関
係の実測カーブを示す。なお、容量制御出力が小さくな
ると圧縮機2の容量は大容量となる。圧縮機2は両頭斜
板式であり、その回転数は4000rpmである。
【0025】なお、上記したステップ120の所定温度
として外気温度を採用することができる。エンジン冷却
水温が外気温度を超えて所定時間が経過すると、加温さ
れた圧縮機2から外気温のコンデンサ3へ液冷媒が移動
済みとみなすことができ、大容量運転を迂回しても支障
はなく、運転フィーリングは改善される。 (実施例2)上記実施例では、S109にてエンジン冷
却水温が所定温度を超過してから所定時間経過した場合
を、エンジン7による圧縮機2の加温状態が良好で大容
量運転が不要な状態とみなしたが、その他、S109に
て下記の判断ステップを実行することによってもエンジ
ン7による圧縮機2の加温状態が良好かどうかを判別す
ることができる。
【0026】すなわちこの実施例では、イグニッション
スイッチ(図示せず)をオンしてから所定時間経過した
かどうかにより、エンジン7による圧縮機2の加温状態
を判定する。エンジン7の始動後、エンジン7は徐々に
加温され、圧縮機の温度はエンジン7の温度上昇に対し
所定時間遅延して追従、上昇するので、エンジン7の始
動後、所定時間経過すると、圧縮機2は大容量運転が不
要な状態まで加温される。
【0027】この実施例では、エンジン7の始動後、所
定時間経過すると圧縮機2の大容量運転が不要となるま
で圧縮機2が加温されたと判断し、大容量運転を回避す
るので、大容量運転に伴う騒音、振動を低減することが
できる。 (実施例3)その他、S109にて下記の判断ステップ
を実行することによってもエンジン7による圧縮機2の
加温状態が良好かどうかを判別することができる。
【0028】すなわちこの実施例では、S100におい
て圧縮機2自体の温度又は圧縮機2内部の冷媒温度を直
接検出し、S109にてこの検出温度Tが所定温度(例
えば外気温度、ほぼコンデンサ3の温度に等しい)To
に対し、γを所定温度差とする場合に、T+γ<Toの
場合に大容量運転を実施し、そうでない場合にS112
〜S116を迂回する。
【0029】このようにすれば、圧縮機2の内部状態を
直接検出するので、必要時しか大容量運転を実施しない
ようにすることができる。なお、圧縮機2内部の冷媒温
度を検出する代わりに、圧縮機2内部の冷媒圧力を検出
し、所定のしきい値圧力(例えば外気温度に等しい飽和
冷媒蒸気圧、又はコンデンサ3の圧力、又はコンデンサ
3の温度に対応する飽和冷媒蒸気圧など)と比較し、圧
縮機2内部の冷媒圧力の方が大きい場合には大容量運転
を実施しないようにすることもできる。 (実施例4)他の実施例を図4を参照して説明する。
【0030】この実施例では、図2のS114、116
(規定容量復帰指令手段)を変更したものである。すな
わちこの実施例では、エバポレ−タ6の下流温度(又は
出口温度)Teが所定レベル下降したかどうかにより、
大容量運転から規定容量での運転に切り替えている。す
なわち、S100にて予め下流温度(又は出口温度)T
eoを検出しておき、S114で検出した下流温度(又
は出口温度)TeとTeoとの差ΔTが所定温度差Tt
hを超えるまで大容量運転を継続する。このようにすれ
ば、確実に圧縮機2の吐出冷媒がエバポレ−タ6の出口
まで達するまでの間、大容量運転を実施することができ
る。
【0031】(実施例5)他の実施例を図5に基づいて
説明する。この実施例は、図4のS110(起動時容量
指令手段)を変更したものである。この実施例のS11
0では、外気温がエンジン冷却水温より所定温度差α
(ここでは5℃とする)だけ大きいかどうかを検出し、
大きい場合にS112〜S116の大容量運転を実施
し、大きくない場合にS112〜S116の大容量運転
を回避している。
【0032】すなわち、外気温がエンジン冷却水温より
所定温度差αだけ大きいということは、エンジン冷却水
温がそれほど高くないときであり、上記説明したように
圧縮機2に液冷媒が溜まってる可能性が高く、また、夜
間などにおいて外気温が低く圧縮機2が冷却され、現在
では外気温が高く、温められ易いコンデンサ3の温度が
大熱容量の圧縮機2より温度が高い状態であって、圧縮
機2に液冷媒が溜まっている確率が高いことを意味して
いる。そこで、この条件においてだけ大容量運転を実施
することにより、不必要な大容量運転を回避することが
できる。
【0033】なお、この実施例において、S110を、
外気温がエンジン冷却水温より所定温度差α(ここでは
5℃とする)だけ大きく、かつ、外気温が所定温度以下
の場合にのみ大容量運転ステップに進むようにしてもよ
い。このようにすれば、不必要な大容量運転を実施する
確率を低減することができる。 (実施例6)この実施例では、図5のS110の判断ス
テップを以下のように設定したものである。
【0034】すなわち、コンデンサ3の吐出側に設けら
れた高圧検出用の圧力センサの検出圧力Pcと外気温度
に等しい冷媒飽和蒸気圧Poとの関係が、βを所定圧力
差とした場合に、 Pc+β<Po の条件を満たす場合に、S112に進んで大容量運転を
実施するものである。
【0035】具体的に説明すれば、外気温度に等しい冷
媒飽和蒸気圧Poとしては、外気温センサが検出する外
気温に相当する冷媒飽和蒸気圧値をコントローラ9内蔵
のマップからサーチして求めればよい。クラッチがオフ
している時の冷凍サイクル中の冷媒圧力は全体的に均一
となっている。この時に外気温が低下し、圧縮機2内の
冷媒圧力が低下すると、これにしたがって上記圧力セン
サの検出圧力Pcも低下する。Pc+β<Poの式が成
立するのは、夜間などに外気温度が低下しており、か
つ、現在の外気温度が高いということを意味し、更に圧
縮機2がエンジン7により温められていないということ
を意味する。
【0036】したがって、S112にてPc+β<Po
が成立するかどうかを調べ、成立する場合にS112〜
S116の大容量運転を実施すれば、必要時のみに大容
量運転を制限することができる。なお、この実施例では
S100にて、上記圧力センサの検出圧力の読み込みが
行われる。
【0037】またこの実施例において、上記高圧検出用
の圧力センサの代わりに冷凍サイクル中の冷媒圧力を検
出するセンサを用いることもできる。 (実施例7)他の実施例を説明する。この実施例は、図
5のS110を変更したものである。
【0038】すなわちこの実施例のS110では、現
在、低外気温であり、しかも所定時間以上圧縮機2の運
転を休止したかどうかを調べ、休止した場合にS112
の大容量運転を実行している。このようにすれば、圧縮
機2の潤滑不足を確実かつ速やかに解消することができ
る。
【0039】(実施例8)他の実施例を説明する。この
実施例は、図2〜図5の各フローチャートにおいて、S
110とS112の間に、所定時間(例えば1〜数秒以
下)の遅延期間を設けたものである。このようにすれ
ば、電磁クラッチ2aの接続よりこの遅延期間だけ遅れ
てS112の大容量運転指令を発しているので、電磁ク
ラッチ2aの接続、圧縮機2の起動を静粛に行うことが
でき、電磁クラッチ2aのクラッチ面の損耗も減らすこ
とができる。
【0040】しかも、上記遅延の付加により、圧縮機2
への冷媒の戻りは僅かに遅れるだけであり、圧縮機2の
潤滑不足は問題とはならない。なお、上記遅延時間の間
すなわち起動直後において吐出容量を強制的に小容量側
にシフトして電磁クラッチ2aの負荷トルクの更なる軽
減を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空調制御装置を採用する車両用
空調装置のブロック図である。
【図2】 図1の空調制御装置のフローチャートであ
る。
【図3】 図1の空調制御装置のフローチャートであ
る。
【図4】 他の実施例の空調制御装置のフローチャート
である。
【図5】 他の実施例の空調制御装置のフローチャート
である。
【図6】 圧縮機2の容量とオイル戻り時間との関係を
示する図である。
【図7】 クレーム対応図である。
【符号の説明】
2…可変容量圧縮機、8…容量制御装置(容量制御手
段)、9…コントローラ(起動時容量指令手段、規定容
量復帰指令手段)、10…外気温センサ(検出手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気環境下に配設されて冷凍サイクルの
    一部を構成する可変容量圧縮機の吐出容量を制御する容
    量制御手段と、 前記圧縮機内の液冷媒貯溜量に対応する物理量を検出し
    て前記物理量に対応する信号を出力する検出手段と、 前記圧縮機の起動に際し前記信号に基づいて前記液冷媒
    貯溜量が所定レベル以上と推定される場合に、前記物理
    量以外の他の制御パラメータにより決定される規定容量
    よりも大容量での前記圧縮機の運転を前記吐出容量制御
    手段に指令する起動時容量指令手段と、 前記規定容量よりも大容量での前記圧縮機の運転を少な
    くとも所定時間経過後に前記規定容量での運転に切り替
    えることを指令する規定容量復帰指令手段と、 を備えることを特徴とする空調制御装置。
JP8194793A 1993-04-08 1993-04-08 空調制御装置 Pending JPH06297937A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100693548B1 (ko) * 2005-12-09 2007-03-14 현대자동차주식회사 자동차용 에어컨 제어방법
KR20150124487A (ko) * 2014-04-28 2015-11-06 한온시스템 주식회사 차량용 공조장치의 제어방법

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KR100693548B1 (ko) * 2005-12-09 2007-03-14 현대자동차주식회사 자동차용 에어컨 제어방법
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