JP3572124B2 - エンジン駆動式空気調和機の運転方法 - Google Patents
エンジン駆動式空気調和機の運転方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は水冷式エンジンにより駆動される圧縮機を具備するエンジン駆動式空気調和機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のエンジン駆動式空気調和機の系統図が図５に示されている。
図５に示すように、水冷式エンジン１によって駆動される圧縮機２、四方弁３、室外熱交換器４、絞り機構５、室内熱交換器６を冷媒配管で接続することによって冷凍サイクルが構成されている。
【０００３】
冷房運転時、エンジン１によって圧縮機２が駆動されると、この圧縮機２から吐出されたガス冷媒は実線矢印で示すように、四方弁３を経て室外熱交換器４に入り、ここで室外フアン７により送風される外気に放熱することによって凝縮液化する。
【０００４】
この液冷媒は絞り機構５を流過する過程で断熱膨張した後、室内熱交換器６に入り、ここで室内フアン８により送風される室内空気を冷却することによって蒸発気化する。しかる後、このガス冷媒は四方弁３を経て圧縮機２に戻る。
【０００５】
暖房運転時には、四方弁３が上記と逆方向に切り換えられ、圧縮機２から吐出された冷媒は破線矢印で示すように、四方弁３、室内熱交換器６、絞り機構５、室外熱交換器４、四方弁３をこの順に経て圧縮機２に戻る。
【０００６】
エンジン１を冷却することによって昇温した冷却水はラジェータ９に入り、ここで室外フアン７により送風される外気に放熱することによって降温した後、冷却水循環ポンプ１０により付勢されてエンジン１に戻る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の空気調和機の運転開始時、エンジン１は冷却水温度に対応した回転数で暖機運転され、暖機運転終了後、空調負荷に対応した回転数で運転されるため、空調負荷が小さい場合にはエンジン１の回転数が低いので、エンジン１の摺動部に異常摩耗が発生するおそれがあった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために発明されたものであって、その要旨とするところは、水冷式エンジンにより駆動される圧縮機、室外熱交換器、絞り機構、室内熱交換器を冷媒配管で接続してなる冷凍サイクルを具備するエンジン駆動式空気調和機において、上記エンジンの始動時、空調負荷から決まるエンジン回転数よりエンジン冷却水温度から決まる暖機運転回転数が高い場合には所定時間暖機運転回転数で運転した後、空調負荷に対応する回転数での運転に切換えることを特徴するエンジン駆動式空気調和機の運転方法にある。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態が図１ないし図４に示されている。
図１に示すように、エンジン１はエンジン制御装置２００ によって制御され、このエンジン制御装置２００ は空調負荷演算手段２０、回転数決定手段２１、暖機運転手段２２、切換手段２３、タイマー２４を具備している。
【００１０】
図２にはエンジン制御装置２００ の制御フローチャートが示されている。
エンジン１が始動すると、冷却水温センサ２５によって検出されたエンジン冷却水温が暖機運転手段２２に入力され、ここで図３に示すように冷却水温度に対応する暖気運転回転数Ａが決定される。
【００１１】
一方、室温センサ２６によって検出された室温が空調負荷演算手段２０に入力され、ここで室温設定手段２７から入力された設定温度と比較することによって空調負荷が演算される。算出された空調負荷は回転数決定手段２１に入力され、ここで図４に示すように空調負荷に対応するエンジン回転数Ｂが決定される。
【００１２】
暖気運転手段２２で決定された暖機運転回転数Ａ及び回転数決定手段２１で決定された空調負荷に対応する回転数Ｂは切換手段２３に入力されてここで比較される。ＡがＢより小さい場合にはＢが選択され、これがエンジン１に出力されてエンジン１は空調負荷に対応する回転数Ｂで運転される。
【００１３】
ＡがＢより大きい場合には、暖機運転回転数Ａが選択され、これがエンジン１に出力されてエンジン１はタイマー２４に設定された所定時間（ 例えば３分）暖機運転回転数Ａで運転された後、空調負荷に対応する回転数Ｂで運転される。
他の構成、作用は図５に示す従来のものと同様であり、対応する部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
【００１４】
【発明の効果】
本発明においては、エンジンの始動時、空調負荷から決まるエンジン回転数よりエンジン冷却水温度から決まる暖機運転回転数が高い場合には、所定時間暖機運転回転数で運転するため、この間にエンジンの摺動部に潤滑油を充分に行き渡らせることができる。
【００１５】
従って、エンジンの摺動部に異常摩耗が発生するのを防止することができ、エンジンの寿命を延長できるとともにその信頼性を向上しうる。
【００１６】
また、所定時間以上エンジンを暖機運転回転数で運転しないので、空調負荷に対し過大能力となる時間を抑制することができ、従って、空気調和機の効率の向上に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態を示す系統図である。
【図２】上記実施形態の制御フローチャートである。
【図３】上記実施形態における冷却水温度とエンジン回転数との関係を示す線図である。
【図４】上記実施形態における空調負荷とエンジン回転数との関係を示す線図である。
【図５】従来のエンジン駆動式空気調和機の系統図である。
【符号の説明】
１ エンジン
２ 圧縮機
４ 室外熱交換器
５ 絞り機構
６ 室内熱交換器
２００ エンジン制御装置
Claims (1)
- 水冷式エンジンにより駆動される圧縮機、室外熱交換器、絞り機構、室内熱交換器を冷媒配管で接続してなる冷凍サイクルを具備するエンジン駆動式空気調和機において、
上記エンジンの始動時、空調負荷から決まるエンジン回転数よりエンジン冷却水温度から決まる暖機運転回転数が高い場合には所定時間暖機運転回転数で運転した後、空調負荷に対応する回転数での運転に切換えることを特徴するエンジン駆動式空気調和機の運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27641695A JP3572124B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | エンジン駆動式空気調和機の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27641695A JP3572124B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | エンジン駆動式空気調和機の運転方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0996232A JPH0996232A (ja) | 1997-04-08 |
| JP3572124B2 true JP3572124B2 (ja) | 2004-09-29 |
Family
ID=17569110
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27641695A Expired - Lifetime JP3572124B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | エンジン駆動式空気調和機の運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3572124B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107702281B (zh) * | 2017-09-22 | 2020-08-25 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 低温低湿制热工况下空调的控制方法及系统 |
| CN107677005B (zh) * | 2017-09-22 | 2020-05-29 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 低温制热工况下空调的控制方法及系统 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP27641695A patent/JP3572124B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0996232A (ja) | 1997-04-08 |
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