JPH06297416A - 床材の製造方法 - Google Patents

床材の製造方法

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Publication number
JPH06297416A
JPH06297416A JP5088346A JP8834693A JPH06297416A JP H06297416 A JPH06297416 A JP H06297416A JP 5088346 A JP5088346 A JP 5088346A JP 8834693 A JP8834693 A JP 8834693A JP H06297416 A JPH06297416 A JP H06297416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
veneer
resin
treatment
heat treatment
formalization
Prior art date
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Pending
Application number
JP5088346A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Koike
史郎 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Publication of JPH06297416A publication Critical patent/JPH06297416A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水に強く、しかも木味感を損なうことなく耐
クラック性を高める。 【構成】 単板に加熱処理を施した後、あるいは単板に
ホルマール化処理を施した後、単板に樹脂を塗布して硬
化させる。次に基板の表面にこの単板を接着する。加熱
処理やホルマール化処理によって単板の吸水性を低下さ
せることができる。また樹脂の塗布・硬化によって木味
感を損なうことなく単板を補強できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単板を表層とする床材
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スライス単板などの単板を表層とする複
合フローリングの床材は、合板等の基板の表面に単板を
接着することによって製造されている。一方、単板を加
熱処理したり、ホルマール化処理したりすることがおこ
なわれている。加熱処理やホルマール化処理は各種の文
献(例えば昭和57年6月30日丸善株式会社発行、農
林水産省監修「木材工業ハンドブック」)に記載されて
いるように公知の手法である。
【0003】木材である単板を加熱処理すると吸水性が
下がって寸法安定性が高まり、反りが生じにくくなると
共に、腐りにくくなるのである。また単板をホルマール
化処理すると同様に吸水性が下がって寸法安定性が高ま
り、反りが生じにくくなると共に、腐りにくくなるので
ある。このために、単板は水廻りなどの床材の表層を形
成するのに適したものになるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加熱処理やホ
ルマール化処理をすると単板が硬く脆くなる傾向があ
り、特に異材質の基板と貼り合わせる複合フローリング
の床材においては、単板と基板の寸法変化の差に起因す
る力によって単板に割れ(クラック)が生じやすくな
り、床材としての実用に適さないものであった。そこで
WPCとして知られる手法で単板に樹脂を含浸硬化させ
ることが検討されているが、樹脂の含浸によって濡れ色
を呈し、木味感が失われることになるものであった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、水に強く、しかも木味感を損なうことなく耐クラ
ック性を高めることができる床材の製造方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る床材の製造
方法は、単板に加熱処理を施した後、あるいは単板にホ
ルマール化処理を施した後、単板に樹脂を塗布して硬化
させ、次に基板の表面にこの単板を接着することを特徴
とするものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】単板としては原木をロータリースライスし
たスライス単板が使用されるが、本発明は厚みが0.6
mm以上の厚単板に適用するのが好ましい。そしてまず
単板に加熱処理、あるいはホルマール化処理を施す。加
熱処理は、単板を例えば150℃以上の高温で加熱する
ことによっておこなうことができるものであり、加熱に
よって単板の木材組織中の主にヘミセルロースが熱化学
的に変化し、この結果吸水性が小さくなって水に強くな
るものと考えられる。
【0008】またホルマール化処理は、単板の木材組織
中の親水性のOH基間にホルムアルデヒド類によってメ
チレンエーテルの架橋結合を形成させるようにしたもの
であり、この結果吸水性が小さくなって水に強くなるも
のと考えられる。ホルマール化処理は既知の任意の方法
でおこなうことができる。上記のように単板を加熱処
理、あるいはホルマール化処理した後、単板の表面に樹
脂を塗布して硬化させる。この樹脂としては硬化するも
のであれば特に限定するものではなく、例えばメラミン
樹脂やフェノール樹脂を用いることができる。ポリエチ
レングリコール(PEG)のような硬化しない樹脂を塗
布すると、単板の表面に塗装したときに塗膜に樹脂が移
行することになるために適当でないのである。
【0009】このように単板に樹脂を塗布して硬化させ
た後、合板等で形成される基板の表面に接着剤で単板を
貼り合わせ、さらに単板の表面に塗装を施すことによっ
て、単板を表層とする複合フローリングの床材を得るこ
とができるものである。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。 (実施例1)2mm厚のナラのロータリー単板をN2
ス雰囲気中に入れ、170℃で20時間加熱することに
よって加熱処理をおこなった。この単板にメラミン樹脂
を6g/尺2 の塗布量で刷毛塗りし、100℃で2時間
加熱して硬化させた。そしてこの単板を12mm厚の合
板で形成される基板の表面に接着剤で貼り合わせ、さら
にウレタン塗装をおこなうことによって床材を得た。
【0011】(実施例2)実施例1と同様にして加熱処
理をした単板にフェノール樹脂を6g/尺2 の塗布量で
刷毛塗りし、100℃で2時間加熱して硬化させた。後
はこの単板を用いて実施例1と同様にして床材を得た。 (比較例1)実施例1と同様にして単板を加熱処理した
後、樹脂を塗布することなく、実施例1と同様に単板を
基板に貼り合わせると共に塗装して床材を得た。
【0012】上記実施例1,2及び比較例1で得た床材
について、80℃2時間、−20℃2時間を2回繰り返
すJAS規格寒熱繰り返しB試験をおこなった。試験は
各4枚の床材についておこない、単板に発生したクラッ
クの長さを測定した。結果を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】(実施例3)2mm厚のナラのロータリー
単板を耐圧ステンレス容器中に入れ、耐圧ステンレス容
器中でトリオキサン〔(CH2 O)3 〕にFe触媒を3
0:1の割合で加えた薬剤を加熱気化させると共にSO
2 ガスをガス濃度で5%となるように加え、100℃で
24時間ホルマール反応をおこない、単板をホルマール
化処理した。この単板にメラミン樹脂を6g/尺2 の塗
布量で刷毛塗りし、100℃で2時間加熱して硬化させ
た。そしてこの単板を12mm厚の合板で形成される基
板の表面に接着剤で貼り合わせ、さらにウレタン塗装を
おこなうことによって床材を得た。
【0015】(実施例4)実施例3と同様にしてホルマ
ール化処理をした単板にフェノール樹脂を6g/尺2
塗布量で刷毛塗りし、100℃で2時間加熱して硬化さ
せた。後はこの単板を用いて実施例3と同様にして床材
を得た。 (比較例2)実施例3と同様にして単板を加熱処理した
後、樹脂を塗布することなく、実施例3と同様に単板を
基板に貼り合わせると共に塗装して床材を得た。
【0016】上記実施例3,4及び比較例2で得た床材
について、JAS規格寒熱繰り返しB試験をおこなっ
た。試験は各4枚の床材についておこない、単板に発生
したクラックの長さを測定した。結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表1及び表2にみられるように、比較例で
はクラックが発生しているのに対して、単板を加熱処理
あるいはホルマール化処理した後に樹脂を塗布して硬化
させた各実施例のものはクラックの発生がなく、耐クラ
ック性が高いことが確認される。また実施例1〜4の床
材はいずれも木味感を有するものであった。
【0019】
【発明の効果】上記のように本発明は、単板に加熱処理
を施した後、あるいは単板にホルマール化処理を施した
後、単板に樹脂を塗布して硬化させ、次に基板の表面に
この単板を接着するようにしたので、加熱処理やホルマ
ール化処理によって単板の吸水性を低下させて水に強い
床材を得ることができるものであり、しかも樹脂の塗布
・硬化によって木味感を損なうことなく単板を補強して
耐クラック性を高めることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // E04F 15/04 A 7805−2E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単板に加熱処理を施した後、単板に樹脂
    を塗布して硬化させ、次に基板の表面にこの単板を接着
    することを特徴とする床材の製造方法。
  2. 【請求項2】 単板にホルマール化処理を施した後、単
    板に樹脂を塗布して硬化させ、次に基板の表面にこの単
    板を接着することを特徴とする床材の製造方法。
JP5088346A 1993-04-15 1993-04-15 床材の製造方法 Pending JPH06297416A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5088346A JPH06297416A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 床材の製造方法

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JP5088346A JPH06297416A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 床材の製造方法

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JPH06297416A true JPH06297416A (ja) 1994-10-25

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ID=13940285

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JP5088346A Pending JPH06297416A (ja) 1993-04-15 1993-04-15 床材の製造方法

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JP (1) JPH06297416A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103505A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Maruhon:Kk 床暖房用板材
JP2010530324A (ja) * 2007-06-19 2010-09-09 ストラ エンソ オーワイジェー 熱改質木材の表面処理

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103505A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Maruhon:Kk 床暖房用板材
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001219