JPH06297135A - 鋳造装置 - Google Patents

鋳造装置

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JPH06297135A
JPH06297135A JP8878993A JP8878993A JPH06297135A JP H06297135 A JPH06297135 A JP H06297135A JP 8878993 A JP8878993 A JP 8878993A JP 8878993 A JP8878993 A JP 8878993A JP H06297135 A JPH06297135 A JP H06297135A
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molten
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崇真 桂
Kazuo Kato
和雄 加藤
Shigetaka Kawasako
重孝 河迫
Kuniaki Miura
邦明 三浦
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Sukegawa Electric Co Ltd
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操業のサイクルタイムの短縮および鋳造製品
の品質の安定化が実現するようにする。 【構成】 溶湯Mを溶融状態で保持する溶融炉2が設け
られ、この溶融炉2の近傍に鋳型31が内装された鋳型
装置3が設けられ、溶融炉2内と鋳型31内とは溶湯供
給管4によって連通され、この溶湯供給管4を介して溶
融炉2内溶湯Mを鋳型31内に供給する電磁ポンプ22
が設けられ、溶湯供給管4には通電発熱体43が設けら
れ、溶融炉2内の溶湯Mの鋳型31への供給を制御する
制御装置5が設けられ、この制御装置5には、少なくと
も1回分の鋳造が終了後つぎの回の鋳造が開始されるま
での間、溶湯Mを溶湯供給管4内に溶融状態で保持すべ
く通電発熱体43が発熱するための指示信号を発信する
溶融温度態保持制御手段51および溶湯供給管内に溶湯
を保持するように制御ユニット26に指示信号を発信す
る電力供給制御手段52が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶湯を鋳型に供給して
鋳造製品を製造する鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から溶融金属(溶湯)を溶融炉から
鋳型に供給して鋳造する装置は広く知られている(特開
平2−274369号公報参照)。このような装置とし
ては、例えば、図3に示すような鋳造装置が一般的であ
る。この鋳造装置10は、溶湯が保熱状態で貯蔵されて
いる溶融炉20と、この溶融炉20側方上部に設けら
れ、それから溶湯が供給される鋳型装置30とから基本
構成されている。上記溶融炉20と鋳型装置30とは断
熱煉瓦製の溶湯供給管40によって接続されている。
【0003】溶融炉20の底部には、発熱部が溶湯の中
に埋没した状態の電気ヒータ23が設けられている。溶
融炉20内の溶湯はこの電気ヒータ23から受熱して常
に一定温度で溶融状態が維持されるようになっている。
この溶融炉20の上部には、溶湯の液面レベルを検出す
る液面計21と、溶湯を上記溶湯供給管40を介して鋳
型装置30に汲み上げる電磁ポンプ22とが設けられて
いる。
【0004】また、鋳型装置30には鋳型31が内設さ
れており、この鋳型31のキャビティ31a内に上記溶
湯供給管40が連通するように接続されている。従っ
て、上記電磁ポンプ22を駆動させて溶融炉20内の溶
湯を汲み揚げることによってこ溶湯は上記溶湯供給管4
0を介して上記キャビティ31a内に供給され、所定の
鋳造製品が得られることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の上記
のような鋳造装置10においては、所定量の溶湯が溶湯
供給管40を介して鋳型装置30のキャビティ31a内
に供給された後、直ちに溶湯供給管40内に滞留してい
る溶湯は溶融炉20内に返送される。というのは、溶湯
供給管40は、ただ単に耐火煉瓦で形成されているだけ
であるため、つぎのショット(キャビティ31a内への
溶湯の供給)まで溶湯を滞留させておくと、熱放散によ
って溶湯供給管40内の溶湯は冷却し、溶湯供給管40
内で凝固してしまうからである。一旦凝固すると、溶湯
供給管40を破壊しないと内部で固まった金属を取り除
くことはできない。
【0006】従って、ショットの都度溶湯供給管40内
の溶湯は溶融炉20内に戻されるが、溶湯供給管40内
に残る溶湯の量は相当に多く、一旦ポンプアップした溶
湯を元に戻してつぎのショットで再度ポンプアップする
ため、電磁ポンプ22駆動用に相当の量の電気エネルギ
ーが無駄になる。
【0007】また、溶湯供給管40内のから溶融炉20
内に一旦戻される溶湯は温度低下しているため、それが
戻された溶融炉20内の溶湯の温度も低下する。従っ
て、再度溶融炉20内の溶湯の温度を所定の温度まで上
昇させるため、および、つぎのショットにおいて、電磁
ポンプ22を駆動させて溶融炉20内の溶湯を再度キャ
ビティ31a内まで送り込まなければならないために時
間がかかり、結局、操業時間すなわちサイクルタイムが
長くなるという問題点を有していた。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、操業のサイクルタイムの短
縮および鋳造製品の品質の安定化が可能な鋳造装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
鋳造手段は、金属が溶融して形成された溶湯を溶融状態
で保持する溶融炉が設けられ、この溶融炉の近傍に鋳型
が内装された鋳型装置が設けられ、上記溶融炉内と鋳型
内とは溶湯供給管によって連通され、この溶湯供給管を
介して溶融炉内溶湯を上記鋳型内に供給するポンプ装置
が設けられ、上記溶湯供給管には内部溶湯を凝固温度よ
りも高い温度に保持する加熱手段が設けられ、上記溶融
炉内溶湯の鋳型への供給を制御する制御装置が設けら
れ、この制御装置には、少なくとも一回分の鋳造が終了
後つぎの回の鋳造が開始されるまでの間、溶湯を溶湯供
給管内に溶融状態で保持するように制御する溶融状態保
持制御手段が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の鋳造手段によれば、制御装
置に設けられた溶融状態保持制御手段は、少なくとも一
回分の鋳造が終了後つぎの回の鋳造が開始されるまでの
間、溶湯が溶湯供給管内に溶融状態で保持すべく制御す
るようになっている。具体的には、この制御は、溶融状
態保持制御手段が加熱手段に対して発熱指示信号を発信
するとともに、溶湯が溶湯供給管内から逆流しないよう
に構成される。従って、この指令信号を受けた加熱手段
は、それが通電発熱体で構成されている場合には上記発
熱指示信号に見合った所定の電力を供給する操作を行っ
て発熱し、溶湯供給管内の溶湯が凝固しないように加熱
するとともに、ポンプ装置には所定の電力が供給され、
溶湯は上記管内で逆流せずにつぎの回の鋳造まで溶融状
態を継続する。
【0011】従って、常に溶湯供給管内に溶融状態の溶
湯が保持されているため、従来のように一旦冷却された
溶湯供給管を通って鋳型に溶湯が供給され溶湯の溶融状
態が不安定になるというような不都合は起こらず、常に
安定した状態で鋳型に溶湯を供給することができる。
【0012】また、つぎの回の鋳造操作のときには、溶
融炉に設けられたポンプ装置を駆動させれば、直ちに溶
湯供給管内の溶湯が鋳型に供給され、従来溶湯が溶湯供
給管内を通過するに要した時間だけ操業時間を短縮する
ことができる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る鋳造装置の一例を示す
側面視の断面図である。この図に示すように、鋳造装置
1は、溶融金属である溶湯Mを溶融状態で貯蔵する溶融
炉2と、この溶融炉2の上部側方に設けられた鋳型装置
3と、上記溶融炉2と鋳型装置3とを連絡している溶湯
供給管4と、溶湯の鋳型装置3への供給を制御する制御
装置5とから基本構成されている。
【0014】上記溶融炉2は、内周面に断熱材が張り回
されたいわゆる断熱槽であり、図外の溶鉱炉、転炉、平
炉あるいは電気炉等の金属を製造する炉から適宜この溶
融炉2に溶湯Mが供給され、常に一定の範囲の量が溶融
状態で貯蔵されるようになっている。溶湯Mに溶融状態
を維持させるために、本実施例においては、溶融炉2の
底部に加熱手段としての電気ヒータ23が設けられてい
る。この電気ヒータ23は、耐熱性に優れたいわゆるセ
ラミックヒータが適用されており、電源6から所定の電
力を得て発熱し、溶融炉2内の溶湯Mが冷却するのを防
いでいる。
【0015】溶融炉2内の天井部と溶湯Mの上面部との
間に形成された空間には、不活性ガスが充填されてお
り、この不活性ガスによって溶融炉2内の溶湯Mが酸化
するのを防止している。本実施例の場合は、不活性ガス
としてアルゴンが採用されている。
【0016】この溶融炉2には、その天井部を貫通して
溶湯を汲み揚げる電気式ポンプ装置としての電磁ポンプ
22が設けられている。この電磁ポンプ22の吸引口2
2aは、溶融炉2の溶湯M内に開口しているとともに、
上部に設けられた排出口22bは溶湯供給管4に接続し
ている。
【0017】この電磁ポンプ22は、液体金属など電気
伝導性を有する液体を対象としてそれを汲み出すための
装置である。電磁ポンプ22は、機械式のポンプに比較
して、可動部分が存在しないため、高温の溶融金属の汲
み揚げに利用可能であり、また、溶融炉2内の溶湯Mを
撹拌して底部に沈殿している不純物を巻き上げたりする
ことがないという利点もあることから、本実施例におい
ては電気式ポンプ装置としてこの電磁ポンプ22が適用
されているのである。
【0018】電磁ポンプとしては、磁場の磁力線に直交
するように管路を配設し、この管路を通る液体金属に上
記磁力線を横切るように電流を流して管軸方向に形成さ
れる電磁力によって液体金属を移動させる直流導電タイ
プの電磁ポンプと、管路を取り巻くように付設された磁
気発生用の誘導子を管路の長手方向に多段に設け、管路
を貫通する磁束を管路に沿って移動させるようにし、こ
の磁束の移動に応じて管内の液体金属を移動させるよう
にした電磁誘導タイプの電磁ポンプとがあるが、本実施
例においては、後者の電磁誘導タイプの電磁ポンプ22
が適用されている。
【0019】すなわち、本発明で適用されている電磁ポ
ンプ22は、シリカ等の耐火物製の外管24aと、同内
管24bとでケーシングが形成されており、外管24a
の内周面と内管24bの外周面との間に密閉状態の間隙
部が形成されている。そして、この間隙部に内管24b
の外周面を囲むようにコイルを有する誘導子25が配設
され、この環状に配設された誘導子25が管の長手方向
に多段に積み上げられ、電磁ポンプ22が形成されてい
る。
【0020】この電磁ポンプ22には電源6からの電力
が制御ユニット26を介して供給されるようになってい
る。この制御ユニット26の内部には、交流電流を直流
に変換する整流機構、供給電力量を制御する電力量制御
機構、および誘導子25による磁力の発生を順次管路に
そって上方に移動させる発生磁力移動機構等が内蔵され
ている。
【0021】また、溶融炉2には溶湯Mの液面レベルを
検出するための液面計21が設けられている。この液面
計21には、耐熱性の筒状体で保護された検出部21a
が備えられ、この検出部21aが溶融炉2の天井部を貫
通し、その先端部が溶湯Mの中に埋没した状態で溶湯M
の液面レベルを検出するようになっている。
【0022】この液面計21の検出部21aは、長手方
向に巻き上げられた一次コイルと二次コイルとから構成
されており、一次コイルに通電することによって二次コ
イルに発生する誘導電流が、回りの溶湯Mのレベル(高
さ)に応じて変化することを利用して溶湯液面のレベル
を検知するようにしたものである。
【0023】溶融炉2と鋳型装置3とを接続する溶湯供
給管4は、図2に示すように、耐火煉瓦製の外筒41
と、この外筒41に嵌め込まれた耐火煉瓦製の内筒42
と、これら外筒41の内周面と内筒42の外周面との間
にコイル状で挟持されたニクロム線からなる加熱手段と
しての通電発熱体43とから構成されている。
【0024】そして、上記通電発熱体43には電源6か
らスイッチ機構4aを介して電力が供給されるようにな
っており、この電力の供給を受けた通電発熱体43は発
熱して内筒42の中に貯溜している溶湯Mを融点以上に
加熱して溶湯Mが凝固するのを防止するようになってい
る。本実施例では、加熱手段として通電発熱体43が適
用され、この通電発熱体43としてニクロム線が用いら
れているが、通電発熱体43はニクロム線に限定される
ものではなく、いわゆるセラミックヒータ等の非金属製
の通電発熱体を使用してもよい。
【0025】また、加熱手段は通電発熱体に限定される
ものではなく、気体燃料または液体燃料を燃焼させるバ
ーナーを加熱手段として適用し、それを用いて溶湯供給
管4を加熱するようにしてもよい。この場合は、上記外
筒41の内周面と、内筒42の外周面との間に形成され
た間隙を煙道として利用し、この煙道にバーナーの燃焼
排ガスを通すことによって溶湯供給管4内に貯溜してい
る溶湯Mを加熱するようにすればよい。
【0026】上記鋳型装置3は、外枠を形成しているケ
ーシング3aと、このケーシング3aの内部に形成され
た鋳型31と、ケーシング3a内であって鋳型31の側
部に設けられた液面計32とで構成されている。上記鋳
型31は、砂型であってもよいし、金型であってもよ
い。上記液面計32は先に説明した溶融炉2用の液面計
21と全く同じものであり、鋳型31のキャビティ(内
室)31a内に導入された溶湯Mのレベルを検知するた
めのものである。なお、この液面計32は、溶湯Mと非
接触の状態で溶湯Mのレベルを検出するものである。
【0027】そして、キャビティ31aの底部には溶湯
Mの導入孔である鋳口31bが設けられており、この鋳
口31bに上記溶湯供給管4の先端部が接続されてい
る。従って、電磁ポンプ22によって汲み揚げられた溶
融炉2内の溶湯Mは、溶湯供給管4を通って導出され、
その先端部から鋳型31の鋳口31bを介してキャビテ
ィ31a内に導入されることになる。
【0028】このような鋳造装置1には、その操業を制
御するための制御装置5が設けられている。そしてこの
制御装置5の中には予め鋳造装置1を運転制御するため
のプログラムが入力されている。制御装置5は、このプ
ログラムに従って、図外の溶湯供給源から溶融炉2へ溶
湯を供給するための原料供給制御、溶融炉2内の溶湯M
の温度制御、あるいは溶融炉2内に貯溜されている溶湯
Mを予め設定されたタイムスケジュールに沿って鋳型装
置3へ送り込むための供給タイミングや供給量の制御等
を行い、ほとんど人力を介することなく鋳造装置1が的
確に鋳造製品を製造するようになっている。
【0029】上記制御装置5が行う制御の大略を説明す
ると、まず溶融炉2内の液面は液面計21によって検知
され、この検知された液面レベルが予め設定された範囲
の液面であるか否かが比較演算され、上記範囲未満のと
きは図外の溶湯供給源から溶湯を溶融炉2内に供給する
ようなアクションを所定の機器に起こさせるようになっ
ている。
【0030】また、制御装置5が鋳型装置3内のつぎの
ショットの準備が完了したという信号を受信すると、制
御装置5は電磁ポンプ22にそれを稼働させる信号が発
信される。そして、この信号を受けた電磁ポンプ22は
稼働し、溶融炉2内の溶湯Mは汲み揚げられ、溶湯供給
管4を介して鋳口31bから鋳型装置3のキャビティ3
1aに供給される。供給流量は当初は遅いがその後スピ
ードアップされる等の供給パターンが予め制御装置5内
に入力されており、このパターンに従った電磁ポンプ2
2の運転が行われる。
【0031】上記キャビティ31a内の液面は液面計3
2からのレベル信号が制御装置5に入力されることによ
って認識され、一旦キャビティ31aが満杯になった時
点(すなわち液面計32が予め設定されたレベルに到達
した時点)で制御装置5からは電磁ポンプ22に溶湯供
給ストップの信号が発信され、所定時間溶湯Mの供給が
停止された状態で所定時間放置され、キャビティ31a
内に鋳造製品が形成される。
【0032】このような制御装置5の中に、1回分の鋳
造操作(ショット)が終了後つぎの回のショットが開始
されるまでの間、溶湯が溶湯供給管内において溶融状態
を保持するための溶融温度保持制御手段51が設けられ
ている。そして、この溶融保持制御手段51は、溶湯M
がキャビティ31a内に満たされた時点に通電発熱体4
3のスイッチ機構4aに発熱指示信号が発信され、これ
を受けたスイッチ機構4aはスイッチONの動作をして
通電発熱体43に電源6からの電力を供給し、溶湯供給
管4内の温度を融点以上になるようにしている。
【0033】本実施例においては、溶湯Mがアルミニウ
ムの場合、溶湯供給管4の温度が700℃〜750℃に
なるように制御されている。アルミニウムの融点は約5
70℃であるため、溶湯供給管4の温度を上記範囲内に
おさまるように通電発熱体43に電力を供給すると、溶
湯供給管4内のアルミニウムは確実に溶融状態が保持さ
れる。
【0034】また、本発明においては、制御装置5の中
に電力供給制御手段52が設けられている。この電力供
給制御手段52は、まず第一に1回分の鋳造操作(ショ
ット)が終了後つぎの回のショットが開始されるまでの
間、溶湯が溶湯供給管内から溶融炉2内に逆流しないよ
うに電磁ポンプ22を作動させる制御を行う役割と、第
二にショット操作の間は溶融炉2の液面計21から入力
された溶融炉2内の溶湯の液面(湯面)レベルに比例し
て電磁ポンプ22の溶湯汲み揚げ能力を変更する制御を
行う役割とを担っている。そのために、電磁ポンプ22
の誘導子25に供給する電力量を予め入力されたプログ
ラムに従って演算し、その演算結果を指令信号にして制
御ユニット26に伝達するようになっている。
【0035】すなわち、電力供給制御手段52の上記第
一の役割は、ショットとショットの間においては、溶融
炉2内の溶湯Mは鋳型31内に供給するする必要はない
ため、従来は電磁ポンプ22の駆動を一旦停止し、重力
によって溶湯供給管4内の溶湯Mを自然落下で溶融炉2
内に返送していたのを、溶湯供給管4の中に継続して保
持させるようにすることである。
【0036】具体的には、鋳型装置3の液面計32がキ
ャビティ31a内が溶湯Mで満たされたことを検出する
と、この検出結果が制御装置5に入力され、この入力に
よって制御装置5内の電力供給制御手段52は、その旨
を制御ユニット26に指示信号として発信するようにな
っている。この指示信号を受信した制御ユニット26
は、溶湯供給管4内の溶湯Mが落下するのを食い止める
に必要な電力のみを誘導子25に供給するように構成さ
れている。
【0037】従って、ショットとショットとの間の時間
においても、上記溶湯温度保持制御手段51による制御
と相俟って、溶湯供給管4内には溶融状態が維持された
溶湯Mが保持された状態になっている。
【0038】また、電力供給制御手段52の上記第二の
役割は、具体的には、溶融炉2の湯面が低下したときに
は、湯面と鋳型31との落差が大きくなるため、この大
きくなった落差に打ち勝つために、誘導子25に供給す
る電力量を大きくし、逆のとき、すなわち溶融炉2の湯
面が上昇したときには誘導子25に供給する電力量は小
さくするように制御することである。
【0039】従って、上記の信号を受けた制御ユニット
26は、その信号に応じて(すなわち溶融炉2の湯面レ
ベルに応じて)電力量を調節し、この電力を電磁ポンプ
22の誘導子25に供給するため、上記落差量に拘らず
常に一定の溶湯が電磁ポンプ22から鋳型装置3に向か
って送り出されることになる。
【0040】本発明においては、上記制御装置5内に設
けられた溶融温度保持制御手段51と電力供給制御手段
52とで溶融状態保持制御手段が構成されている。
【0041】以下、図3および図4に例示するグラフを
基に、鋳造装置1の操業について説明する。図3のグラ
フは、時間の経過と溶湯の湯圧(電磁ポンプ22から送
り出された溶湯の湯面の高さ)との関係を例示するもの
である。図4のグラフは時間の経過と溶湯の湯圧(湯面
の高さ)との関係を示すものであり、湯面レベルの相違
によって湯圧が相違することを表している。従って、図
3のグラフは、湯面レベルが標準的な場合を示してお
り、実はこのようなグラフが湯面レベルに応じて無数に
存在することになる。
【0042】湯面を標準的なレベルに設定した図3にお
いては、湯圧(すなわち湯面の高さ)は、溶融炉2内の
溶湯Mの液面が基準とされ「0」に設定されている。こ
のグラフが描く細い実線は、上記液面からの高さを表し
ており、太い実線は通電発熱体43への通電状態を示し
ている。
【0043】まず電磁ポンプ22を作動させると、グラ
フのA点にあった溶融炉2内の溶湯Mはこの電磁ポンプ
22によって吸引口22aから汲み揚げられ、時間の経
過とともにB点に到達する。B点は鋳型31の鋳口31
bの根本部分のレベルであり、このレベルより上は、キ
ャビティ31aになっている。
【0044】このB点以降がキャビティ31a内に溶湯
Mを供給するいわゆるショットタイムであり、当初は溶
湯Mの鋳込み速度(溶湯Mの供給量)は遅いが、途中で
スピードアップされ、キャビティ31a内が満杯に充填
されたC点に到達する。この時点で溶湯Mのキャビティ
31a内への供給は停止され、かつ、グラフ内の太い実
線で示すように、通電発熱体43に電力が供給され、溶
湯供給管4内に貯溜している溶湯Mが加熱されてその溶
融状態が継続される。
【0045】なお、上記B点からC点に到る途中の鋳込
み速度のスピードアップの制御は、鋳型装置3の液面計
32が検知したキャビティ31a内の湯面レベルを目安
にして実行されるようになっている。すなわち、制御装
置5内には上記スピードの変異点の液面値が予め入力さ
れており、この液面に到達したとき、電力供給制御手段
52から制御ユニット26に指示信号が発信され、この
制御ユニット26を介して誘導子25への電力供給量が
多くされ、その結果鋳込み速度が速くされるのである。
このような鋳込み速度の制御は、液面計32の湯面検出
を基に算出された実際のキャビティ31a内の湯面の上
昇速度と予め制御装置5内に入力されている上昇速度と
の差異に応じて実際の上昇速度を順次補正していく、い
わゆるPID制御等のフィードバック制御を採用しても
よい。
【0046】そして、D点に到るまでキャビティ31a
内に鋳込まれた溶湯Mは静置され、冷却されてキャビテ
ィ31aの内周面形状に合致した鋳造製品がえられる。
鋳型31から鋳造製品を取り出すことにより、湯面の高
さはE点まで低下するが、溶湯供給管4内には溶融状態
の溶湯Mが貯溜されているため、湯圧はE点のレベルが
保持される。
【0047】E点からF点に到る時間が待機時間であ
り、この間に鋳型装置3内においてつぎのショットのた
めの鋳型31形成の準備が行われ、F点でそれが完了す
るようになっている。そして、F点で再度電磁ポンプ2
2が作動してキャビティ31a内に溶融炉2内の溶湯M
が供給されるが、その時点まで溶湯供給管4内には溶融
状態の溶湯Mが貯溜されているため、電磁ポンプ22を
作動させた直後にキャビティ31a内には溶湯Mが供給
される。
【0048】なお、通電発熱体43への電力供給は上記
Fの時点で遮断され、つぎのショットのキャビティ31
a内が満杯になるG点まで上記電力の供給遮断は継続さ
れる。というのは、F点からG点に到る間には、新たな
溶湯Mが供給されるため、特に通電発熱体43に電力を
供給しなくても溶湯供給管4内には溶融状態の溶湯Mが
形成されているからである。
【0049】本発明においては、上記のような溶湯Mの
供給制御において、溶融炉2の液面計21が検出した湯
面レベルに応じて電磁ポンプ22に供給する電力量を異
ならせている。というのは、図4に示すように、湯面レ
ベルに応じて、湯面から鋳型31までの高さが相違する
ため、溶湯Mを汲み揚げるためのエネルギーが相違し、
結局汲み揚げ能力が湯面レベルによって変わり、操業が
安定しなくなるが、それを回避するためである。
【0050】因に、図4のグラフにおいては、実線で標
準的な湯面レベルにおける湯圧の経時変化を示し、点線
で標準的な湯面レベルよりもレベルが上方にある場合の
同経時変化を示し、一点鎖線で標準的な湯面レベルより
もレベルが下方にある場合の同経時変化を示している。
このグラフで判る通り、湯面レベルがL1だけ下がった
ときには、L1分の位置のエネルギーだけ多くのエネル
ギーを費やさなければ、溶湯Mは標準状態と同じように
は汲み揚げることができないのである。逆に、湯面レベ
ルがL2だけ上昇した場合には、その位置のエネルギー
分だけエネルギーを使わなくても標準状態と同じように
溶湯を汲み揚げることができるのである。
【0051】具体的には、溶融炉2の液面計21が検出
した湯面レベルは、逐一制御装置5に入力され、この入
力された湯面レベルに応じた電磁ポンプ22に対する供
給電力量が、予め入力されているプログラムに従って演
算され、その演算結果である指令信号が制御ユニット2
6に出力される。
【0052】この指令信号を受けた制御ユニット26
は、電源6から供給された電力を、上記信号に見合った
電力に変換して電磁ポンプ22の誘導子25に供給する
ため、結局湯面が下がっている場合には下がり量に応じ
た大きな電力が供給され、標準状態と同じ力で溶湯を汲
みあげ、逆に湯面が上がっている場合には、上がり量に
応じた小さな電力が供給され、結局湯面レベルに拘らず
常に電磁ポンプ22から送り出される溶湯Mの量は一定
になる。
【0053】本発明の鋳造装置は、以上詳述したよう
に、溶融炉2内と鋳型装置3のキャビティ31a内とを
連通する溶湯供給管4に通電発熱体43が付設され、こ
の通電発熱体43に電力を供給することによって上記通
電発熱体43を発熱させ、この発熱で溶湯供給管4内に
貯溜している溶湯Mが溶融状態を維持するようにしてあ
るため、ショットとショットとの間の時間においても、
溶湯供給管4内に溶融状態の溶湯Mを保持することが可
能であり、この溶湯Mの溶湯供給管4内における保持に
よって、つぎのショット時に直ちにキャビティ31a内
に溶湯を供給することが可能になり、結果として操業時
間の大幅な短縮が実現する。
【0054】また、溶湯供給管4内の溶湯Mを溶融炉2
内に戻さないため、溶融炉2内の溶湯Mの温度が低下す
ることがなく、その結果再度温度上昇のためのエネルギ
ーや時間等を消費することがない。
【0055】さらに、一旦汲み揚げた溶湯供給管4内の
溶湯Mを溶融炉2内には戻さないため、従来のように溶
湯供給管4内の溶湯Mが電磁ポンプ22の吸引口22a
から溶融炉2内に戻されることによる溶融炉2内の乱流
は発生しない。従って、この乱流の発生によって起こる
溶融炉2底部の滞留不純物の巻き揚げが起こらず、その
結果溶湯Mの品質は安定し、得られた鋳造製品の品質を
バラツキの少ないものにすることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の鋳造装置
は、金属が溶融して形成された溶湯を溶融状態で保持す
る溶融炉が設けられ、この溶融炉の近傍に鋳型が内装さ
れた鋳型装置が設けられ、上記溶融炉内と鋳型内とは溶
湯供給管によって連通され、この溶湯供給管を介して溶
融炉内溶湯を上記鋳型内に供給するポンプ装置が設けら
れ、上記溶湯供給管には内部溶湯を凝固温度よりも高い
温度に保持する加熱手段が設けられ、上記溶融炉内溶湯
の鋳型への供給を制御する制御装置が設けられ、この制
御装置には、少なくとも一回分の鋳造が終了後つぎの回
の鋳造が開始されるまでの間、溶湯を溶湯供給管内に溶
融状態で保持するように制御する溶融状態保持制御手段
が設けられてなるものである。
【0057】具体的には、上記溶融状態保持制御手段
は、少なくとも一回分の鋳造が終了後つぎの回の鋳造が
開始されるまでの間、溶湯が溶湯供給管内に溶融状態で
保持すべく制御するようになっている。具体的には、こ
の制御は、溶融状態保持制御手段が加熱手段に対して発
熱指示信号を発信するとともに、溶湯が溶湯供給管内か
ら逆流しないように構成される。従って、この指令信号
を受けた加熱手段は、それが通電発熱体で構成されてい
る場合には上記発熱指示信号に見合った所定の電力を供
給する操作を行って発熱し、溶湯供給管内の溶湯が凝固
しないように加熱するとともに、ポンプ装置には所定の
電力が供給され、溶湯は上記管内で逆流せずにつぎの回
の鋳造まで溶融状態を継続する。
【0058】従って、常に溶湯供給管内に溶融状態の溶
湯が保持されているため、従来のように一旦溶融炉内に
逆流した溶湯が供給管を通って再度鋳型に供給されると
いうような不都合は起こらず、常に安定した溶融状態で
鋳型に供給されるべく待機しているので、操業の安定化
に多いに貢献する。
【0059】また、つぎの回の鋳造操作のときには、溶
融炉に設けられたポンプ装置に所定の電力を供給すれ
ば、直ちに溶湯供給管内の溶湯が鋳型に送られ、従来溶
湯が溶湯供給管内を通過するに要した時間だけ操業時間
を短縮することができ、生産性を向上させる上で極めて
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る鋳造装置の一例を示す断面視の説
明図である。
【図2】溶湯供給管の側面視の断面図である。
【図3】時間の経過と溶湯の湯圧(湯面の高さ)との関
係を例示するグラフである。
【図4】時間の経過と溶湯の湯圧(湯面の高さ)との関
係を例示するグラフであり、湯面レベルの相違による湯
圧の相違を表している。
【図5】従来の鋳造装置の一例を示す断面視の説明図で
ある。
【符号の説明】
1、10 鋳造装置 2、20 溶融炉 21 液面計 22 電磁ポンプ 23 電気ヒータ 24a 外管 24b 内管 25 誘導子 26 制御ユニット 3、30 鋳型装置 31 鋳型 31a キャビティ 31b 鋳口 32 液面計 4、40 溶湯供給管 4a スイッチ機構 5 制御装置 51 溶融温度保持制御手段 52 電力供給制御手段 6 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河迫 重孝 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 三浦 邦明 茨城県日立市滑川本町三丁目19番5号 助 川電気工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属が溶融して形成された溶湯を溶融状
    態で保持する溶融炉が設けられ、この溶融炉の近傍に鋳
    型が内装された鋳型装置が設けられ、上記溶融炉内と鋳
    型内とは溶湯供給管によって連通され、この溶湯供給管
    を介して溶融炉内溶湯を上記鋳型内に供給するポンプ装
    置が設けられ、上記溶湯供給管には内部溶湯を凝固温度
    よりも高い温度に保持する加熱手段が設けられ、上記溶
    融炉内溶湯の鋳型への供給を制御する制御装置が設けら
    れ、この制御装置には、少なくとも一回分の鋳造が終了
    後つぎの回の鋳造が開始されるまでの間、溶湯を溶湯供
    給管内に溶融状態で保持するように制御する溶融状態保
    持制御手段が設けられていることを特徴とする鋳造装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016124007A (ja) * 2015-01-05 2016-07-11 日産自動車株式会社 鋳造装置及び鋳造方法

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