JP4609212B2 - 溶湯供給装置 - Google Patents

溶湯供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4609212B2
JP4609212B2 JP2005202122A JP2005202122A JP4609212B2 JP 4609212 B2 JP4609212 B2 JP 4609212B2 JP 2005202122 A JP2005202122 A JP 2005202122A JP 2005202122 A JP2005202122 A JP 2005202122A JP 4609212 B2 JP4609212 B2 JP 4609212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
temperature
hot water
water supply
holding furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005202122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007015011A (ja
Inventor
徳仁 肥後
雄二 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005202122A priority Critical patent/JP4609212B2/ja
Publication of JP2007015011A publication Critical patent/JP2007015011A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4609212B2 publication Critical patent/JP4609212B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

本発明は、保持炉内の溶湯を、給湯管を介して例えばダイカストマシン等の鋳造機に供給する構成の溶湯供給装置に関するものである。
従来、ダイカストマシン等の鋳造機へ溶湯を供給する溶湯供給装置として、例えば投入された金属材料を溶解して溶湯とする溶解炉と、溶解炉から流入した溶湯を所定温度に保持する保持炉と、溶湯を鋳造機へ汲出す汲出室とを備え、ラドル等の汲出機によって汲出室から溶湯を汲出して鋳造機に供給する構成のものが知られている。この構成においては、汲出室から鋳造機までの間の温度低下を見越した所定の汲出温度を安定して確保するために、保持炉内の溶湯を汲出温度と同等の高温状態とし、且つ、大容量で保持する構成としている。従って、装置の小型化が困難であり、大量のエネルギーを消費する。
それに対し、特許文献1には、給湯管を介して保持炉内の溶湯をダイカストマシンの射出スリーブに供給する構成の溶湯供給装置が開示されている。この溶湯供給装置は、保持炉を溶湯保持室と溶湯加圧室に仕切り、溶湯加圧室と給湯管との間に溶湯加熱室を設けており、溶湯加熱室には湯面検出器が設置されている。そして、射出スリーブへ溶湯を一定量安定的に供給するために、湯面検出器からの信号により溶湯加圧室に加える圧力を切るように構成されている。また、給湯管の外周には加熱ヒータが設置されており、溶湯加熱室とともに、移送中の溶湯の温度低下を防ぐ構成となっている。
実開平6−19959号公報
ところで、鋳造機において溶湯は凝固冷却されるので、鋳造機の射出スリーブもこの冷却過程において冷やされる。従って、鋳造機の射出スリーブに溶湯が供給される際に、溶湯温度は著しく低下する。これに対し、特許文献1に示す構成においては、移送中の溶湯の温度低下を防ぐことを目的として、溶湯加熱室及び給湯管にそれぞれヒータが設けられている。すなわち、保持室(保持炉)内の溶湯を、上記温度低下分を見込んだ高温状態に保持し、溶湯加熱室及び給湯管にてその温度を維持して射出スリーブに供給する構成となっている。従って、大量のエネルギーを消費する。
また、溶湯加圧室には加熱源が無いため、特に給湯開始時において溶湯加圧室内の溶湯温度が溶湯保持室に対し著しく低下する。この温度低下を補うために、溶湯加熱室が設けられているが、これによっても大量のエネルギーを消費する。また、構成上、溶湯加熱室のような温度調整(緩衝)室が必須であるので、装置の小型化が困難である。
本発明は上記問題点に鑑み、使用エネルギーを低減でき、且つ、小型化が可能な溶湯供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1〜4に記載の発明は、保持炉内の溶湯を、給湯管を介して鋳造機に供給する構成の溶湯供給装置に関するものである。先ず、請求項1に記載の発明は、給湯管に対し、保持炉内で、且つ、保持炉内の溶湯と接触しない領域に、管内の溶湯が第1の温度となるように加熱する加熱手段を設け、保持炉内の溶湯を、第1の温度よりも低い第2の温度で保持するようにし、加熱手段を、保持炉の炉壁に設けられた加熱バーナと、給湯管の外周面を取り囲むように設けられた外部管とにより構成し、外部管の一端側から加熱バーナによる熱を導入するとともに、他端側から保持炉内に排気するようにしたことを特徴とする。
このように本発明によると、給湯管内の溶湯が保持炉内の溶湯に比べて少量であるので、鋳造機側で必要とされる所定の第1の温度まで効率よく加熱することができる。また、給湯管にて溶湯を第1の温度まで加熱するので、保持炉内の溶湯を第1の温度よりも低い第2の温度で保持することができる。従って、エネルギーロスを少なくできるので、使用エネルギーを低減することができる。
また、保持炉内の溶湯温度が従来よりも低く、保持炉内の溶湯温度の制御性が向上するので、保持炉内の溶湯保持量を低減することができる。すなわち、装置を小型化することができる。
尚、保持炉内の溶湯温度が従来よりも低いので、酸化物の生成量を低減することもできる。また、例えば炭化水素を燃料とするガスバーナを用いる場合、溶湯内に含まれる燃料由来のガスを低減することができる。従って、鋳造製品の品質を向上することができる。
また、加熱手段を、保持炉内で、且つ、保持炉内の溶湯と接触しない領域に設けた構成とするため、加熱手段による余熱を保持炉内の溶湯の温度制御に利用し、使用エネルギーをより低減することができる。具体的には、加熱手段を、保持炉の炉壁に設けられた加熱バーナと、給湯管の外周面を取り囲むように設けられた外部管とにより構成し、外部管の一端側から加熱バーナによる熱を導入するとともに、他端側から保持炉内に排気するようにした構成を適用することができる。尚、加熱手段は、給湯管の外部に設けられても良いし、内部に設けられても良い。また、その加熱方式は特に限定されるものではない。
請求項2に記載のように、加熱手段を含む給湯管の最外面を、断熱構造とすると、給湯管内の溶湯への伝熱効率が向上されるので好ましい。また、外部雰囲気の影響を受けにくいので、加熱手段による温度制御性が向上される。
尚、請求項1又は請求項2に記載の発明は、請求項3に記載のように、ダイカスト機への溶湯供給装置として好適である。また、請求項4に記載のように、保持炉に連通し、投入された金属材料を溶解して溶湯とする溶解炉を一体的に備える構成とすると良い。この場合、溶解炉を含めた装置全体として、エネルギーロスを低減できる。すなわち、使用エネルギーを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の溶湯供給装置の概略構造を示す図であり、(a)は断面図、(b)は給湯管周辺の拡大断面図である。尚、溶湯供給装置は、鋳造機に溶湯を供給するための装置であり、本実施形態においてはダイカスト用の溶湯供給装置として構成されている。
図1に示すように、溶湯供給装置100は、金属材料が投入され、当該金属材料を溶解して溶湯とする溶解炉110と、溶解炉110に連通し、溶解された溶湯を所定の温度に保温・保持する保持炉120と、保持炉120内の溶湯をダイレクトに鋳造機に供給するための給湯管130とにより構成される。尚、溶解炉110及び保持炉120は、例えばセラミック耐火物と断熱材を用いて形成されている。
溶解炉110は、加熱手段として直火式の溶解バーナ111を備えている。そして、投入口から図示されないバケットにより投入された金属材料112を、溶解バーナ111により溶解し、溶湯L1として当該溶解炉110に連通する保持炉120に導入する構成となっている。尚、加熱手段は、直火式のガスバーナである溶解バーナ111に限定されるものではなく、電気式ヒータであっても良い。しかしながら、コストの点及び応答性の点から直火式のガスバーナである溶解バーナ111を用いることが好ましい。
ここで、金属材料112としては、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、アルミダイカスト製品の製造に用いられるアルミニウム合金のインゴットを用いており、溶湯L1の温度が580℃程度である。それ以外にも、金属材料112として、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム等を用いることができる。
保持炉120は、炉体121の上部に直火式の保持バーナ122を備えており、当該保持炉120内の下部に貯留された溶湯L2を、保持バーナ122により加熱して、所定温度(特許請求の範囲に示す第2の温度に相当する。以下、所定温度T2と示す)に昇温調整し保持する。尚、保持炉120内の溶湯温度を調整する手段としては、直火式のガスバーナである保持バーナ122に限定されるものではなく、電気式ヒータであっても良い。しかしながら、コストの点及び応答性の点から直火式のガスバーナである保持バーナ122を用いることが好ましい。
また、保持炉120には、溶湯L2の温度を検出する炉内温度センサ123が設置されており、この炉内温度センサ123からの検出信号に基づいて、例えば保持バーナ122の出力が制御され、溶湯L2が所定温度T2に調整・保持される構成となっている。
ここで、従来の溶湯供給装置においては、保持炉内の溶湯を、鋳造機(ダイカストマシン)に供給する溶湯の温度とほぼ同じ温度(金属材料112の材料構成にもよるが、アルミニウム合金において例えば720℃)にて保持する構成としていた。また、その保持量を数トン程度としていた。これに対し、本実施形態においては、保持炉120内の溶湯L2を、従来よりも低温である所定温度T2(例えば580〜650℃)で保持する構成となっている。また、保持炉120内の溶湯L2の保持量も従来より少なく(例えば数百kg程度)している。これは、以下に説明する給湯管130の効果による。
給湯管130は、保持炉120とダイカストマシン200の射出スリーブ210とを連結しており、一端側が保持炉120内の溶湯L2に浸漬され、他端側が射出スリーブ210に接続されている。また、給湯管130には管内の溶湯L3を加熱する加熱手段131が設けられており、管内の溶湯L3が所定温度(特許請求の範囲に示す第1の温度に相当する。以下、所定温度T1と示す)に加熱された状態で射出スリーブ210に供給されるように構成されている。そして、射出スリーブ210に溶湯L3が供給された状態で、プランジャ220を作動させ、射出スリーブ210内の溶湯L3をダイカストマシンのキャビティ内へ射出充填させる構成となっている。
尚、所定温度T1は、本実施形態において約720℃に設定されている。また、本実施形態においては、保持炉120から給湯管130を介して溶湯L2を吸引し、射出スリーブ210へ供給する吸引手段として、ダイカストマシン200を構成する非接触構造のポンプ(キャビティ内を真空引きする)を適用し、吸引による移送途中の溶湯L3に対して、加熱手段131により加熱する構成としている。その構成による溶湯L3の温度制御及び供給タイミングついては後述する。
このように、給湯管130内の溶湯L3は保持炉120内の溶湯L2に比べて少量であるので、ダイカストマシン200側で必要とされる所定温度T1まで効率よく加熱することができる。また、給湯管130にて溶湯L3を所定温度T1まで加熱するので、保持炉120内の溶湯L2を、上記したように所定温度T1よりも低い所定温度T2で保持することができる。従って、本実施形態に示す溶湯供給装置100によれば、エネルギーロスを少なくでき、使用エネルギーを低減することができる。
また、保持炉120内の溶湯温度が従来よりも低く、保持炉120内の溶湯温度の制御性が向上するので、上記したように保持炉120内の溶湯保持量を低減することができる。すなわち、装置を小型化することができる。
さらには、保持炉120内の溶湯温度T2が従来よりも低いので、酸化物の生成量を低減することもできる。また、例えば本実施形態に示すように炭化水素を燃料とするガスバーナを保持バーナ122として用いる場合、溶湯L2内に含まれる燃料由来のガス(例えば水素)を低減することができる。従って、ダイカスト製品の品質を向上することができる。
具体的には、加熱手段131は、保持炉120内で、溶湯L2と接触しない給湯管130の領域に設けられている。図1(b)に示すように、給湯管130の外周面との間に所定の隙間を持った熱流路131cが形成されるように、給湯管130の外周面を取り囲むように設けられた外部管131aと、保持炉120の炉壁121に設けられた直火式の昇温バーナ131bとにより構成されている。そして、一端側(本例においては上部側)から昇温バーナ131bの熱を熱流路131cに導入し、他端側(下部側)から保持炉120内に廃熱するように給湯管130の外側から溶湯L3を加熱する構成となっている。尚、本実施形態においては、熱流路131cの下部側のみが開口し、上部側は昇温バーナ131bが配置された状態で閉じられている。
このように、本実施形態においては、加熱手段131を構成する昇温バーナ131bの余熱を保持炉120内の溶湯L2の温度保持に利用(熱回収)する構成としているので、保持バーナ122の使用エネルギーを低減することができる。また、保持炉120の雰囲気温度は外部よりも高いので、加熱手段131からの熱のロスが少ない。従って、使用エネルギーをより低減することができる。
また、本実施形態においては、加熱手段131を含む給湯管130の最外面を断熱構造としている。従って、外部雰囲気の影響を受けにくく、昇温バーナ131bによる温度制御性が向上されるとともに、給湯管130内の溶湯L3への伝熱効率が向上される。尚、加熱手段131は、給湯管130の内部に設けられても良い。また、その加熱方式は特に昇温バーナ131bに限定されるものではない。ヒータによる加熱や誘導加熱を採用しても良い。
次に、溶湯L3の温度制御の一例について図1(a),(b)、及び図2を用いて説明する。図2は、溶湯L3を温度制御する溶湯供給装置100の構成例を示すブロック図である。
図1(a),(b)、及び図2に示すように、給湯管130の第1の加熱手段131の下流側(ダイカストマシン側)には、溶湯L3の温度を検出する管内温度センサ132が設置されている。また、給湯装置100は、ダイカストマシン200からの稼働状態信号と、管内温度センサ132からの検出信号に基づいて、昇温バーナ131bの出力を制御する制御部140を有している。従って、自動で溶湯L3の温度を制御することができる。
例えば、初期状態において、昇温バーナ131bは保温モードに設定されている。そして、溶湯L3を吸引するために、ダイカストマシン200を構成するポンプ230を稼働させる稼働状態信号を受けると、制御部140は、昇温バーナ131bに切替信号を出力する。これにより、昇温バーナ131bの出力が昇温モード(出力Hi)に切り替えられ、ポンプ230によって給湯管130内に吸引された溶湯L3が、所定温度T1まで加熱される。尚、昇温バーナ131bの出力、熱流路131cの距離、吸引速度、給湯管130の内径等によって、溶湯L3の昇温速度が変化するので、上記各要素は所定条件において所定温度T1まで溶湯L3を昇温でき、且つ、キャビティ内まで溶湯L3が供給されないように適宜設定されており、実際には、管内温度センサ132からの検出信号に基づいて昇温バーナ131bの出力Hiをフィードバック制御し、微調整する構成としている。
尚、本実施形態においては、管内温度センサ132からの検出信号に基づいて、制御部140が、昇温バーナ131bの出力Hiを微調整(フィードバック制御)する構成を示した。しかしながら、図3に示すように、炉内温度センサ123からの検出信号と、管内温度センサ132からの検出信号に基づいて、制御部140が、昇温バーナ131bの出力Hiを微調整する構成としても良い。この場合、例えば両検出信号の差分も考慮して、昇温バーナ131bの出力を調整するといったより細かな調整が可能である。また、図3においては、制御部140が炉内温度センサ123からの検出信号に基づいて、保持バーナ122の出力を制御する構成としている。このような構成とすると、溶湯L2の温度も安定して制御することができる。図3は、溶湯供給装置100の変形例を示すブロック図である。
またあ、本実施形態において、吸引手段であるポンプ230が、ダイカストマシン200のキャビティの後段に配置された構成例を示した。しかしながら、射出スリーブ210に溶湯L3を供給できれば良いので、その配置は上記例に限定されるものではない。例えば、射出スリーブ210に分岐配管を設け、当該配管にポンプ230を接続した構成としても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4及び図5に基づいて説明する。図4は、本実施形態における溶湯供給装置100の概略構成を示すブロック図である。図5は、制御例を示すタイミングチャートである。
第2の実施形態における溶湯供給装置100は、第1の実施形態における溶湯供給装置100と共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第1の実施形態に示す構成は、吸引手段であるポンプ230の駆動によって給湯管130内を移送中の溶湯L3に対し、給湯管130の所定位置に配置された加熱手段131によって加熱し、所定温度T1に昇温してダイカストマシン200の射出スリーブ210に供給する構成であった。すなわち、従来よりも消費エネルギーを低減できるものの、溶湯L3を昇温するための熱効率が悪いという問題があった。
それに対し、本実施形態においては、ポンプ230によって吸引後の溶湯L3を給湯管130内に保持し、この保持された状態(即ち定位置)の溶湯L3を加熱手段131によって加熱する構成とした。
具体的には、給湯管130の加熱手段131よりも上流側に、給湯管130の断面を開閉可能な開閉手段を設けた。本実施形態においては、この開閉手段を、保持炉120内に配置される開閉蓋150と、保持炉120外に配置され、開閉蓋150を可動させるシリンダ151とにより構成し、溶湯L2に浸漬された給湯管130の開口端を開閉蓋150によって開状態若しくは閉状態可能に配置した。
例えば、初期状態において、昇温バーナ131bの出力は、保温モードに設定されている。そして、ダイカストマシン200を構成するポンプ230を駆動させる稼働状態信号を受けると、制御部140はシリンダ151に可動信号を出力する。これによって、開閉蓋150が移動されて給湯管130の開口端が開状態となり、給湯管130内に溶湯L2が導入される。本実施形態においては、1回目の吸引でダイカストマシン200の射出スリーブ210まで溶湯L3が供給されないように、吸引時間(例えばダイカスト1サイクル30sに対して1〜3s程度)、吸引圧力等が設定されている。
次に、ポンプ230の駆動を停止させる信号を受けると、制御部140はシリンダ151に可動信号を出力する。これによって、開閉蓋150が移動されて給湯管130の開口端が閉状態となり、先に給湯管130内に導入された溶湯L3が給湯管130内に保持される。
また、ポンプ230の駆動を停止させる信号を受けると、制御部140は昇温バーナ131bにも切替信号を出力する。これによって、昇温バーナ131bの出力が昇温モード(出力Hi)に切り替えられる。すなわち、給湯管130内に保持された溶湯L3が、昇温バーナ131bによる加熱によって図5に示すように昇温される。
尚、制御部140は判定機能も有しており、管内温度センサ132からの検出信号をウォッチし、検出信号に基づく温度が予め設定された所定温度T1とほぼ等しくなったと判断した場合に、昇温バーナ131bにも切替信号を出力する。これによって、昇温バーナ131bの出力が保持モード(出力Lo)に切り替えられる。すなわち、図5に示すように、給湯管130内に保持された溶湯L3が、所定温度T1とほぼ同じ温度(所定の公差内)にて保持される。
そして、ダイカストマシン200を構成するポンプ230が駆動されると、給湯管130内において、所定温度T1にて保持された溶湯L3が、ダイカストマシン200の射出スリーブ210に供給される。また、ポンプ230の駆動信号を受けた制御部140は、シリンダ151に可動信号を出力する。これによって、開閉蓋150が移動されて給湯管130の開口端が開状態となり、給湯管130内に溶湯L2が導入される。連続的に生産する際には、上記の繰り返しである。
このように本実施形態に示す溶湯供給装置100によると、溶湯L3はダイカストマシン200に対して間欠供給され、加熱手段131は、給湯管130内の定位置に保持されている溶湯L3を加熱して、所定温度T1まで昇温・保持する構成である。従って、ダイカストマシン200に供給する溶湯L3を効率よく昇温することができる。すなわち、第1の実施形態に示す構成よりも、消費エネルギーを低減することができる。
尚、本実施形態において、溶湯L2に浸漬された給湯管130の開口端を開閉蓋150によって開状態若しくは閉状態にする構成例を示したが、加熱手段131よりも上流側であればその配置は特に限定されるものではない。また、開閉蓋150に限定されるものではなく、加熱手段131よりも上流側にて給湯管130を閉塞(及び開口)できるものであれば良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図6に基づいて説明する。図6は、本実施形態における溶湯供給装置100の概略構成を示すブロック図である。
第3の実施形態における溶湯供給装置100は、第1及び第2の実施形態における溶湯供給装置100と共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第1及び第2の実施形態においては、保持炉120内の溶湯L2をダイカストマシン200に供給するために、ダイカストマシン200を構成するポンプ230にて吸引する構成例を示した。しかしながら、吸引以外の移送手段によってダイカストマシン200に保持炉120内の溶湯L2を供給する構成も可能である。
本実施形態においては、保持炉120内の溶湯L2に圧力を印加することにより、給湯管130を介してダイカストマシン200に溶湯L3を供給する構成としている。具体的には、図6に示すように、保持炉120を、溶湯L2を所定温度T2にて保持する保持室120aと、開閉可能な連通孔121aを備えた仕切り壁121bによって保持室120aと仕切られ、所定の圧力を印加可能に構成された加圧室120bとにより構成している。
仕切り壁121bは、炉壁121と同一材料により構成されており、溶湯L2内において、クランク状に屈曲された部位を有する。そして、この屈曲部位に連通孔121aが形成されており、シリンダ160により上下方向に移動可能な閉塞栓161によって、開状態若しくは閉状態とされる構成となっている。尚、開状態においては、保持室120aから加圧室120bに溶湯L2が移送され、閉状態において、加圧室120b内に所定の圧力が印加され、溶湯L2が給湯管130を介してダイカストマシン200に供給される。
加圧室120bには、一端が加圧室120b内に開口する形で、炉壁121にパイプ170が貫通配置され、パイプ170の他端が送風機や圧縮機といったエア供給装置171と接続されている。
そして、例えば、初期状態において、昇温バーナ131bの出力は、保温モードに設定されている。そして、ダイカストマシン200から稼働状態信号として溶湯供給指令を受けると、制御部140はシリンダ160に可動信号を出力する。これによって、閉塞栓161下方に移動されて連通孔121aが閉状態となる。これとほぼ同じくして、制御部140はエア供給装置171に駆動信号を出力する。これにより、加圧室120b内に高圧のエアを送り込んで加圧室120b内の溶湯L2の湯面に所定の圧力を印加し、溶湯L2を給湯管130内に移送させる。さらにときをほぼ同じくして、制御部140は、昇温バーナ131bに切替信号を出力する。これにより、昇温バーナ131bの出力が昇温モード(出力Hi)に切り替えられ、給湯管130内に送り込まれた溶湯L3が、移送中に所定温度T1まで加熱され、ダイカストマシン200の射出スリーブ210に供給される。
このように、本実施形態に示す溶湯供給装置100においても、保持炉120内の溶湯L2に比べて少量の給湯管130内の溶湯L3を、加熱手段131によってダイカストマシン200側で必要とされる所定温度T1まで効率よく加熱することができる。また、給湯管130にて溶湯L3を所定温度T1まで加熱するので、保持炉120内の溶湯L2を、所定温度T1よりも低い所定温度T2で保持することができる。従って、エネルギーロスを少なくでき、使用エネルギーを低減することができる。
また、保持炉120内の溶湯温度T2が従来よりも低く、保持炉120内の溶湯温度T2の制御性が向上するので、保持炉120内の溶湯保持量を低減することができる。すなわち、装置を小型化することができる。
尚、上記においては、ダイカストマシン200の射出スリーブ210に所定量の溶湯L3を供給した後、エア供給装置171の駆動を停止させ、射出スリーブ210への溶湯L3の供給を停止させる必要がある。それに対し、図6に示すように、給湯管130の加熱手段131及び管内温度センサ132よりも下流側に開閉弁133を設け、この開閉弁133の開閉状態を制御部140によって制御する構成とすると良い。この場合、エア供給装置171を常時駆動させておき、ダイカストマシン200から稼働状態信号に応じて制御部140が開閉弁の開閉状態を制御することにより、所定のタイミングで射出スリーブ210へ溶湯L3を供給することも可能である。
また、第2の実施形態に示した開閉手段を組み合わせることにより、給湯管130内に溶湯L3を保持し、加熱手段131によって所定温度T1まで加熱する構成としても良い。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施することができる。
本実施形態においては、溶湯供給装置100が溶解炉110を備える構成を示した。しかしながら、溶解炉110を備えない構成の溶湯供給装置100においても本発明を適用することができる。
また、本実施形態においては、吸引手段として、ダイカストマシン200を構成するポンプ230を利用して、射出スリーブ210に溶湯L3を供給する構成例を示した。しかしながら、吸引手段の配置は上記例に限定されるものではない。
また、本実施形態においては、ダイカストマシン200の射出スリーブ210に溶湯L3を供給する例を示した。しかしながら、供給先は上記例に限定されるものではない。例えば、直接ダイカストマシン200のキャビティに供給する構成としても良い。また、ダイカストマシン200以外の鋳造機に供給する構成としても良い。
要するに、保持炉120内の溶湯L2を、給湯管130を介して鋳造機200に供給する構成の溶湯供給装置給湯100であって、給湯管130に、管130内の溶湯L3が所定温度T1となるように加熱する加熱手段131を設け、保持炉120内の溶湯L2を、前記所定温度T1よりも低い所定温度T2で保持するようにした構成であれば良い。その範囲内において、溶湯L3の温度制御や供給タイミング等については、種々の形態をとることができる。
第1実施形態の溶湯供給装置の概略構造を示す図であり、(a)は断面図、(b)は給湯管周辺の拡大断面図である。 溶湯L3を温度制御する溶湯供給装置の構成例を示すブロック図である。 溶湯供給装置の変形例を示すブロック図である。 第2実施形態における溶湯供給装置の概略構成を示すブロック図である。 制御例を示すタイミングチャートである。 第3実施形態における溶湯供給装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
100・・・溶湯供給装置
120・・・保持炉
120a・・・保持室
120b・・・加圧室
121・・・炉壁
122・・・保持バーナ
130・・・給湯管
131・・・加熱手段
131a・・・外部管
131b・・・昇温バーナ
131c・・・熱流路
132・・・管内温度センサ
140・・・制御部
150・・・開閉蓋
151・・・シリンダ
200・・・ダイカストマシン(鋳造機)
210・・・射出スリーブ
230・・・ポンプ
L2・・・溶湯(保持炉内)
L3・・・溶湯(給湯管内)

Claims (4)

  1. 保持炉内の溶湯を、給湯管を介して鋳造機に供給する構成の溶湯供給装置であって、
    前記給湯管に対し、前記保持炉内で、且つ、前記保持炉内の溶湯と接触しない領域に、管内の溶湯が第1の温度となるように加熱する加熱手段を設け、
    前記保持炉内の溶湯を、前記第1の温度よりも低い第2の温度で保持するようにし
    前記加熱手段を、前記保持炉の炉壁に設けられた加熱バーナと、前記給湯管の外周面を取り囲むように設けられた外部管とにより構成し、
    前記外部管の一端側から前記加熱バーナによる熱を導入するとともに、他端側から前記保持炉内に排気するようにしたことを特徴とする溶湯供給装置。
  2. 前記加熱手段を含む前記給湯管の最外面を、断熱構造としたことを特徴とする請求項1に記載の溶湯供給装置。
  3. 前記鋳造機はダイカスト機であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶湯供給装置。
  4. 前記保持炉に連通し、投入された前記金属材料を溶解して溶湯とする溶解炉を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の溶湯供給装置。
JP2005202122A 2005-07-11 2005-07-11 溶湯供給装置 Expired - Fee Related JP4609212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005202122A JP4609212B2 (ja) 2005-07-11 2005-07-11 溶湯供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005202122A JP4609212B2 (ja) 2005-07-11 2005-07-11 溶湯供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007015011A JP2007015011A (ja) 2007-01-25
JP4609212B2 true JP4609212B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=37752606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005202122A Expired - Fee Related JP4609212B2 (ja) 2005-07-11 2005-07-11 溶湯供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4609212B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6475570B2 (ja) * 2015-05-22 2019-02-27 助川電気工業株式会社 低圧アルミニウム鋳造装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07290223A (ja) * 1994-04-22 1995-11-07 Ube Ind Ltd 移送管式給湯装置および溶湯移送方法
JPH08117961A (ja) * 1994-10-24 1996-05-14 Kobe Steel Ltd 高圧鋳造装置およびその給湯方法
JPH08294765A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Toshiba Mach Co Ltd 定湯面溶解保持炉
JP2001219261A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Tokyo Gas Co Ltd 軽金属溶解自動給湯システム
JP2003001391A (ja) * 2001-06-25 2003-01-07 Nissan Motor Co Ltd ダイカスト機の射出装置
JP2005046905A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Hitachi Metals Ltd 減圧ダイカスト装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07290223A (ja) * 1994-04-22 1995-11-07 Ube Ind Ltd 移送管式給湯装置および溶湯移送方法
JPH08117961A (ja) * 1994-10-24 1996-05-14 Kobe Steel Ltd 高圧鋳造装置およびその給湯方法
JPH08294765A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Toshiba Mach Co Ltd 定湯面溶解保持炉
JP2001219261A (ja) * 2000-02-08 2001-08-14 Tokyo Gas Co Ltd 軽金属溶解自動給湯システム
JP2003001391A (ja) * 2001-06-25 2003-01-07 Nissan Motor Co Ltd ダイカスト機の射出装置
JP2005046905A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Hitachi Metals Ltd 減圧ダイカスト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007015011A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2492579A1 (en) Method of heating casting mold
CN102159345B (zh) 用于在初始启动时密封铸锭的方法和设备
RU2476797C2 (ru) Плавильная печь
JP2009255138A (ja) 低圧鋳造装置及び方法
JP4609212B2 (ja) 溶湯供給装置
CN103435043B (zh) 电子束熔炼与长晶技术耦合制备多晶硅的装置及工艺方法
TW558466B (en) Method and apparatus for producing light metal castings, particularly magnesium and magnesium-alloy components
JP2007007681A (ja) 金型の予熱方法
JP2011005504A (ja) 真空ダイカスト装置及び真空ダイカスト法
JP6820185B2 (ja) 金属材料の溶解供給装置およびそれを用いた減圧鋳造装置
JP3258426B2 (ja) 鋳造装置および鋳造製品の製造方法
JP2010058129A (ja) 鋳造装置及びその方法
JP3149098U (ja) 低圧鋳造機
CN201543819U (zh) 一种板坯连铸中间包浸入式水口烘烤装置
JP4239160B2 (ja) 低圧鋳造システム
JP2003225748A (ja) 真空ダイカスト装置
JP2008044008A (ja) 低圧鋳造装置および不活性ガスの充満方法
JPH1147910A (ja) 差圧鋳造装置及び差圧鋳造方法
JP5814564B2 (ja) 加圧鋳造方法とその装置
JPH10263781A (ja) Mg合金用ダイカスト鋳造装置
JP3201869B2 (ja) 鋳造装置および鋳造製品の製造方法
JP3702033B2 (ja) 溶融炉における炉体の冷却構造
JPH08117961A (ja) 高圧鋳造装置およびその給湯方法
JP2005046905A (ja) 減圧ダイカスト装置
KR100302456B1 (ko) 용탕이송장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4609212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees