JP2005046905A - 減圧ダイカスト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 金型のキャビティ内を減圧することにより保持炉内の鋳造用軽合金溶湯を射出スリーブ内に給湯管を介して装填した後、前記射出スリーフ゛内を摺動するプランジャチップにより前記溶湯を減圧状態の前記キャビティ内に充填する構造を備え、
かつ前記キャビティから前記射出スリーブまでの何れかの溶湯通路上に反応性ガスを供給するための供給手段を設けたことを特徴とする減圧ダイカスト装置。
【選択図】 図1
Description
また、従来のPF法ではスリーブに設けられた注湯口から溶湯を注湯し、プランジャチップがこの注湯口を塞いだ後、溶湯の通路上に反応性ガスを充満させる必要がある。これにより鋳造サイクルが長くなり生産性が悪化する。また、反応性ガスを溶湯の通路上に吹き込んでも完全に置換することは難しく、大気などのガスが残留する。溶湯はその熱によりスリーブ内の潤滑剤および金型キャビティ内の離型剤からガスを発生させる。
溶湯を充填しながら金型キャビティ内の反応性ガスと溶湯を反応させる必要があるが、それ以前にこのガス自体が反応性ガスと反応してしまうため、大気中のガスが存在するのとあまり変わりない状態になり製品中のガス欠陥が発生する。
また、特許文献2(特開2002−273557号公報)では、型締めしてキャビティを形成後に、溶湯を給湯し、溶湯を射出する射出チップを移動して給湯口通過後に該射出チップを一旦停止させ、次いで該キャビティ内を減圧しながら反応性ガスを注入する条件下で、射出チップを更に移動させて溶湯を該キャビティへ向けて射出し、溶湯が該キャビティ内に浸入する直前までに反応性ガスの注入を終了する減圧無孔性ダイカスト法が記載され、効果として製造工程におけるサイクルロスを軽減させ、且つダイカスト製品の表面から内部に至るまで巣の発生が実質的に無い高品質のダイカスト製品を製造できることが記載されている。
また、特許文献2の技術ではサイクルロスは防げるものであるが、スリーブ内の潤滑剤が溶湯の熱によってガスを発生するため、このスリーブ内のガスをいかに低減するかが問題になる。特許文献2の図1中では反応性ガスの供給弁をキャビティとスリーブの間の湯道に設けている。この状態で反応性ガスを供給してもキャビティ上部の通路を介して減圧バルブから反応性ガスが出て行くだけで、スリーブ内で発生したガスは残留してしまう。また、溶湯をスリーブ側面の給湯口から直接充填する構造であるため、溶湯を充填してしばらくは潤滑剤によるガスが発生し、ある程度真空度を高めてから反応性ガスを供給しないと潤滑剤によるガスと反応性ガスが反応してしまい、それが溶湯と反応してしまう。よって十分な反応性ガスの置換時間が取れず、鋳造品質には改善すべき余地が残ることになる。いずれの方案も反応性ガスが多く残留していると反応しきれなかった反応性ガスが製品内に残ってしまう事もある。反応性ガスもなるべく減らし、未反応ガスを極小化しなければならない。
キャビティ内を減圧すると同時に、その吸引力を利用して溶湯を射出スリーフ゛内に引き込んで充填する構造を持つため、従来の鋳造サイクルを変えることなく反応性ガスを置換できるため、生産上のデメリットが無い。さらに特筆すべきは射出スリーフ゛内の潤滑剤から発生するガスの低減効果である。通常の減圧ダイカストと比較して真空引きの時間が長いので真空度が高くすることが可能で、他の鋳造方法よりも不純物ガスを反応性ガスへ置換しやすいとともに、溶湯が射出スリーフ゛内に充填された瞬間から減圧を行っているので潤滑剤からのガスが速やかに減圧バルブより排出される。これにより潤滑剤からのガスが反応性ガスと反応することが無く、ガス欠陥の少ないダイカスト品を得ることが可能である。
金型キャビティには合成油性の離型剤を塗布することが好ましい。水溶性より遥かにガスの発生量が少なく、ダイカスト製品中に巻き込まれる不用なガスの量を少なくできるため、ガス欠陥の発生を抑えるのに著しい効果を発揮する。
このダイカスト品のガス分析を行ったところ、従来のものに比較して遥かにガス欠陥の少ないものが得られた。
ガス分析結果を行ったところ、実施例1と同様にポロシティが殆ど見られない良好な機能性を持つダイカスト品が得られた。
2:水平部分、
3:開口部、
4:ピストン胴部、
5:凸部、
6:ピストン軸、
7:接合部、
8:爪、
10:真空ダイカスト装置、
11:スリーフ゛、
11a、:給湯口、
12:プランジャチップ、
13:保持炉、
14:給湯管、
14a:オリフィス、
15:昇降台、
16:金型キャビティ、
16a:固定プラテン、
16b:可動プラテン、
16c:固定型、
16d:可動型、
17:潤滑剤タンク、
17a:給湯口、
17b:電磁弁、
18:真空ポンプ、
18a:真空バルブ、
21,22:反応性ガスの供給手段、
M:溶湯、
V:減圧
Claims (4)
- 金型のキャビティ内を減圧することにより保持炉内の鋳造用軽合金溶湯を射出スリーフ゛内に給湯管を介して装填した後、前記射出スリーフ゛内を摺動するプランジャチップにより前記溶湯を減圧状態の前記キャビティ内に充填する構造を備え、
かつ前記キャビティから前記射出スリーフ゛までの何れかの溶湯通路上に少なくとも一つ反応性ガスを供給するための供給手段を設けたことを特徴とする減圧ダイカスト装置。 - 少なくとも前記射出スリーフ゛に反応性ガスを供給するための供給手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の減圧ダイカスト装置。
- 射出スリーフ゛に設けた前記供給手段は、前記射出スリーフ゛内のプランジャチップが最も引き戻された位置に対してさらに後側の部分に設けられたものである請求項2に記載の減圧ダイカスト装置。
- 前記プランジャチップにはプランジャリングが設けられ、前記プランジャリングは周方向で不連続となる開口部を持つ形状であるとともに、前記開口部は水平方向より上方に向けて設けられた請求項3に記載の減圧ダイカスト装置。
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JP2003284238A JP2005046905A (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 減圧ダイカスト装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013144698A1 (en) | 2012-03-30 | 2013-10-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Molding method and molding apparatus |
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2003
- 2003-07-31 JP JP2003284238A patent/JP2005046905A/ja active Pending
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