JP2010058129A - 鋳造装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
金型の容積に対して必要最低限の溶湯を供給し、バリの少ない高効率な鋳造を実現し、また、金型に供給される溶湯の正確な温度を検知し、溶湯の温度を制御することで、鋳造品の品質を向上させることを可能とした密閉型鋳造装置を提供する。
【解決手段】
スリーブに供給された金属溶湯を、シリンダ装置に接続されたプランジャチップにより金型に圧入して鋳造品を製造する鋳造装置と、金属を加熱して溶湯とする加熱装置及び前記加熱装置と前記スリーブを連結する搬送管を有した給湯装置とを具備し、かつ前記溶湯が大気に触れないように構成された密閉型鋳造装置において、前記加熱装置から溶湯を流し込み、溶湯の量を調節する供給湯量調整室を有した供給湯量調整機構を設置し、前記搬送管で搬送された前記溶湯を前記スリーブに供給する供給シリンダ装置を設置した。
【選択図】図1
金型の容積に対して必要最低限の溶湯を供給し、バリの少ない高効率な鋳造を実現し、また、金型に供給される溶湯の正確な温度を検知し、溶湯の温度を制御することで、鋳造品の品質を向上させることを可能とした密閉型鋳造装置を提供する。
【解決手段】
スリーブに供給された金属溶湯を、シリンダ装置に接続されたプランジャチップにより金型に圧入して鋳造品を製造する鋳造装置と、金属を加熱して溶湯とする加熱装置及び前記加熱装置と前記スリーブを連結する搬送管を有した給湯装置とを具備し、かつ前記溶湯が大気に触れないように構成された密閉型鋳造装置において、前記加熱装置から溶湯を流し込み、溶湯の量を調節する供給湯量調整室を有した供給湯量調整機構を設置し、前記搬送管で搬送された前記溶湯を前記スリーブに供給する供給シリンダ装置を設置した。
【選択図】図1
Description
本願発明は、金型に溶融した金属原料である溶湯を流し込むことで鋳造品を製造する鋳造装置であって、特に前記溶湯が大気に接触しない密閉型鋳造装置及びその方法に関するものである。
金属製の部品等を生産する方法の1つとして、鋳造が知られており、特に前記鋳造により鋳造品を効率的に生産する鋳造装置が知られている。
図10は従来の鋳造装置の概略を示しており、固定盤39と可動盤40の内側に固定された金型である固定型37と可動型38があり、前記可動盤40を移動させることで、固定型37と可動型38が密接し、内側に形成される空間に溶融した金属材料である溶湯を流し込むことで、鋳造品を生産するよう構成されている。
前記金型の空洞部と連結された筒状のスリーブ33の上部に給湯口41が設けられており、前記給湯口41からひしゃく39等の道具を利用して溶湯6を供給し、供給された溶湯6はシリンダ装置4の一部であるプランジャチップ31により、金型の空洞内に圧入されるよう構成されている。
前記鋳造装置5は、例えばアルミ合金の鋳造品を作る際、0℃〜40℃程度の大気温度に対して、溶湯6は約650〜750℃となり、給湯口41を有するスリーブ33は、この大きな落差のある温度にさらされることとなり、耐久性が著しく低くなってしまう問題を有している。
特に給湯口41から供給された溶湯6が最初に落下して接触する、給湯口41の下部は高温となり、下方に凸となるように変形してしまう問題を有しており、さらにプランジャチップ31がスリーブ33内を滑らかに摺動することを妨げてしまう。この問題を回避するために、スリーブを十分予熱する必要がある。しかし、十分に予熱をした場合であっても、スリーブの部分による温度差で変形が発生することが度々あった。さらに、スリーブが変形しているところに、プランジャチップが移動することで、スリーブ破壊等の大事故につながる危険性があった。
また、溶湯6の原料をマグネシウム合金とした場合は、高温となったマグネシウムは大気に接触することで発火してしまうため、前記鋳造装置5では鋳造することが不可能となっている。
上記の問題に対して、大気に開放されていないスリーブの下方から溶湯6を供給する密閉型鋳造装置に関する発明が開示されている(例えば特許文献1参照)。金属を加熱し溶湯6とする加熱装置を有した給湯装置と、前記スリーブを搬送管で連結し、溶湯6が大気に接触しない状態で、前記スリーブに供給し、鋳造装置により鋳造を行なうための密閉型鋳造装置とすることで、例えばマグネシウム合金を原料とした溶湯6であっても、鋳造することが可能となっている。
さらに、スリーブ下方から溶湯を供給することにより、供給された粘度の低い溶湯はスリーブ内に広がり、前述した特定の箇所のみ加熱されスリーブが変形する問題を解決している。
特開平05−161951号公報
しかしながら、引用文献1に記載の発明においては、溶湯の量を正確に調整することが不可能なため、金型の必要とする湯量に対して余分に供給された溶湯はあふれ出し、鋳造製品のバリとなってしまう。
例えば、溶湯に吸引又は加圧等で圧力をかけることで搬送を行う場合は、溶湯及び気相(空間)の容積の割合で溶湯の搬送量が変化してしまい、溶湯の量を正確に調整することが困難となってしまう。また、電磁ポンプを使用する場合には、溶湯の材料となる金属の種類、比重、温度等の性状により搬送量が変化してしまい、溶湯の量を正確に調整することが困難となってしまう。
さらに、前記バリは、機械や手作業で回収され再溶融されて、溶湯として再利用されるが、その場合、エネルギーロスばかりでなく、酸化物の混入等により品質が劣化する問題等が発生してしまう。ちなみに、前記バリは鋳造製品の質量に対して3〜4質量%程度、発生している。
つまり、金型に余分に溶湯を供給することで、原料である溶湯の品質が低下し、さらに、バリを取り除くための作業も必要となり、鋳造装置の高効率化を実現する際の、大きな問題となっている。
また、同方法では、給湯装置からスリーブに供給された溶湯が、スリーブ内で停滞するため、温度が低下する可能性があり、また、この温度変化を検知する構成に関する記載及び示唆はない。さらに、スリーブ内の溶湯を適温で一定の温度に保つことを考えた場合、スリーブに設置されているヒータを常に高い温度(例えば溶湯がアルミ合金の場合は650℃〜750℃)で維持・制御する必要があり、そのためのエネルギーが必要となっており、引用文献1に記載の鋳造装置で高品質かつ均一な鋳造製品を作ることが困難となっている。
本願発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、金型の持つ製品容積に対して必要最低限の溶湯を供給し、バリの少ない高効率な鋳造を実現する為、金型に供給される溶湯の正確な温度を検知し、溶湯を必要以上に加熱することで生じるエネルギーロスと、設備の高温劣化を最小限に抑制し、鋳造品の品質を向上させることを可能とした密閉型鋳造装置を提供することにある。
さらに、従来の鋳造装置に簡単な改造を施すのみで前記密閉型鋳造装置とすることを可能とする低コストな改造キットを提供することにある。
上記の目的を達成するための本願発明に係る密閉型鋳造装置は、スリーブに供給された金属溶湯を、シリンダ装置に接続されたプランジャチップにより金型に圧入して鋳造品を製造する鋳造装置と、金属を加熱して溶湯とする加熱装置及び前記加熱装置と前記スリーブを連結する搬送管を有した給湯装置とを具備し、かつ前記溶湯が大気に触れないように構成された密閉型鋳造装置において、前記加熱装置から溶湯を流し込み、溶湯の量を調節する供給湯量調整室を有した供給湯量調整機構を設置し、前記搬送管で搬送された前記溶湯を前記スリーブに供給する供給シリンダ装置を設置したことを特徴とする。
上記の鋳造装置は、供給湯量調整機構を具備したことで、鋳造に必要となる最低限の溶湯を正確に計量して、金型に供給することが可能となったため、生産される鋳造製品にバ
リが少なく、バリ取り等の処理が簡易になり、生産性の向上が可能となった。
リが少なく、バリ取り等の処理が簡易になり、生産性の向上が可能となった。
また、必要量以上の溶湯を金型に圧入していた従来の鋳造装置では、金型とプランジャチップの間に大量の溶湯が存在し、この溶湯は金型内の溶湯を冷却する際に同時に冷却され、プランジャチップの先端にビスケットと呼ばれる金属塊が付着する現象が発生していた。
前記ビスケットが大きい場合、通常、プランジャチップ内を循環している冷却水により、金型内の溶湯を冷却しているが、この冷却の効率が低下してしまい、また、前記ビスケットは鋳造品の生産においては、溶湯の無駄になり、できるだけ小さいことが望ましいものである。
上記の鋳造装置では、溶湯の湯量並に溶湯温度が正確に計量されているため、オーバーフローと前記ビスケットの容量を抑制することが可能となり、鋳造品の生産効率を飛躍的に向上させることが可能となった。
上記の密閉型鋳造装置において、前記加熱装置の下部に設置された固定管と、前記固定管に対して摺動可能に設置された移動管と、固定管内の溶湯の流れを遮断可能とする第1弁装置と、移動管内の溶湯の流れを遮断可能とする第2弁装置とで囲まれる供給湯量調整室を有し、前記移動管を摺動させることで前記供給湯量調整室の容積を制御可能に構成した前記供給湯量調整機構を具備したことを特徴とする。
この構成により、溶湯の供給湯量を正確に計量することが可能となり、また、前記供給湯量調整室の容積を変更することを可能とする構成としたため、鋳造品の大きさにより異なる湯量に対応して、それぞれの金型に対して最適となる湯量の溶湯を供給することが可能となった。
一般的には、圧入可能な湯量の幅が鋳造装置の大きさにより異なっているが、前記供給湯量調整機構により、鋳造装置がそれぞれ有する圧入可能な湯量の幅の範囲において、対象とする金型に最も適した湯量の溶湯を供給させることが可能となった。
上記の密閉型鋳造装置において、前記供給シリンダヘッドの頭頂部に、前記金型に供給される溶湯の温度を直接計測する温度センサを設置し、かつ、溶湯供給時に、前記頭頂部が前記スリーブ内を摺動するプランジャチップと接触しない形状としたことを特徴とする。
この構成により、従来は前記スリーブの外側から間接的に計測していた溶湯の温度を、前記供給シリンダヘッドに設置した温度センサから直接計測することが可能となった。そのため、金型に供給される直前の溶湯の温度を外界の影響を受けずに、正確に計測することが可能となり、例えば、前記加熱装置から金型に供給する間に低下する熱ロスを防止するばかりでなく、温度変化が及ぼす鋳造品への影響等をフィードバックして、前記加熱装置又は、スリーブ等に設置されたヒータを制御することで、最適な温度の溶湯を金型に供給することが可能となった。
また、前記スリーブの例えば側方から、望ましくは下方から前記供給シリンダヘッドにより溶湯を供給することで、従来問題となっていた温度差によるスリーブの変形を抑制し、かつ、前記供給シリンダヘッドの頭頂部を前記プランジャチップに接触せず、望ましくは沿うような形に成形することで、既に計量されている溶湯を余さず金型に供給することが可能となった。そのため、前記供給湯量調整機構で計量された溶湯の湯量を維持したまま、金型に圧入することが可能となった。
上記の密閉型鋳造装置において、前記固定管に設置された前記第1弁装置と、前記移動管に設置された第2弁装置の距離を測定するセンサと、前記加熱装置内の溶湯の温度を測定するセンサと、前記供給シリンダヘッドの前記供給管内における位置を測定するセンサを具備したことを特徴とする。
この構成により、金型に供給される溶湯の湯量及び温度を正確に計測・監視し、これらの値を基にコンピュータ等で鋳造装置を制御することで、鋳造品の品質を高水準で均一に維持することが可能となった。また、過剰に加熱するエネルギーの労費と設備部品等の高温劣化を抑え、高効率な作業が可能となった。
上記の目的を達成するための本願発明に係る改造キットは、前述した加熱装置と、供給湯量調整機構と、搬送管と、供給シリンダ装置と、スリーブとを、具備したことを特徴とする従来の鋳造装置を密閉型鋳造装置へ改造するための改造キットである。
この構成により、従来の鋳造装置のスリーブを取外し、前記改造キットのスリーブ及びこのスリーブに連結された装置類を装着することで、従来型の鋳造装置を前述した本願発明の密閉型鋳造装置へ改造することが可能となった。
すなわち、本願発明の密閉型鋳造装置は、従来の鋳造装置を破棄し、新たに設置するという無駄なことをする必要はなく、従来の鋳造装置を利用して改造するため、密閉型鋳造装置の提供を低コストで行なうことが可能となり、低コストで、高効率鋳造装置を提供することが可能となったのである。
上記の目的を達成するための本願発明に係る密閉型鋳造方法は、前記加熱装置で金属を溶融し溶湯とするステップと、前記金型の必要とする湯量に合せて予め定められた量の溶湯を供給湯量調整機構で取り出すステップと、前記供給シリンダ装置で前記溶湯を前記スリーブ内に供給するステップと、前記スリーブ内の溶湯を前記プランジャチップで金型内に圧入するステップとを具備したことを特徴とする。
溶湯を供給湯量調整機構により最適な必要量だけ計量するステップにより、バリの少ない鋳造品を生産することが可能となり、さらに、密閉型とすることで、例えばアルミ合金、マグネシウム合金等の大気に接触することで酸化、又は燃焼してしまう金属材料であっても、高品質な鋳造品を生産することが可能となった。
上記の目的を達成するための本願発明に係る鋳造装置は、スリーブに供給された金属溶湯を、シリンダ装置に接続されたプランジャチップにより金型に圧入して鋳造品を製造する鋳造装置と、金属を加熱して溶湯とする加熱装置及び前記加熱装置と前記スリーブを連結する搬送管を有した給湯装置とを具備した鋳造装置において、前記加熱装置から溶湯を流し込み、溶湯の量を調節する供給湯量調整室を有した供給湯量調整機構を設置し、前記搬送管で搬送された前記溶湯を前記スリーブに供給する供給シリンダ装置を設置したことを特徴とする。
この構成により、鋳造装置が密閉型であることを必要としない場合であっても、最適な溶湯の湯量を計測する供給湯量調整機構を具備した鋳造装置を提供することが可能となった。
本願発明の密閉型鋳造装置によれば、金型に供給する溶湯の湯量を供給湯量調整機構により正確に計量するため、バリの少ない鋳造品を製造することが可能となり、また、供給
シリンダヘッドに設置した温度センサにより、直接溶湯の温度を計測するため、金型に圧入される溶湯の正確な温度を把握することができ、最適な温度条件下で鋳造品を製造するため、エネルギーの効率化と高品質の安定した製品の製造が可能となった。
シリンダヘッドに設置した温度センサにより、直接溶湯の温度を計測するため、金型に圧入される溶湯の正確な温度を把握することができ、最適な温度条件下で鋳造品を製造するため、エネルギーの効率化と高品質の安定した製品の製造が可能となった。
さらに、前記密閉型鋳造装置は、大部分を従来の鋳造装置と同一の構成としているため、一部の部品(スリーブ)を交換し、若干の機器を追加するだけの改造で提供することが可能となっている。
したがって、低コストでありながら、鋳造品の品質及び生産性をともに飛躍的に向上させることが可能となった。
以下、本願発明を図に示す実施形態を参照して具体的に説明する。
(密閉型鋳造装置)
図1は本願発明における実施例の1つである密閉型鋳造装置1の概略図を示しており、従来の鋳造装置に付属しているスリーブを取外し、形状が異なるスリーブ33を設置し、前記スリーブ33には従来の鋳造装置にあるシリンダ装置4及びプランジャチップ31を適切に設置して、密閉型鋳造装置1とする。
図1は本願発明における実施例の1つである密閉型鋳造装置1の概略図を示しており、従来の鋳造装置に付属しているスリーブを取外し、形状が異なるスリーブ33を設置し、前記スリーブ33には従来の鋳造装置にあるシリンダ装置4及びプランジャチップ31を適切に設置して、密閉型鋳造装置1とする。
前記スリーブ33の下方に供給シリンダ装置2が連結され、前記供給シリンダ装置2は加熱装置3の下方に設置された供給湯量調整機構10を介して搬送管35と連結されており、前記加熱装置3、供給湯量調整機構10、搬送管35、供給シリンダ装置2及びスリーブ33が、従来の鋳造装置に新たに追加された装置である。
前記加熱装置3は、容器36に金属材料を投入し、図示しない加熱コイル等によって加熱し、融解した溶湯6とするための装置であり、図示しない断熱材等で前記容器36を覆うことで、エネルギー効率の向上を実現している。
前記加熱装置3の底面、又は下方の側面に供給湯量調整機構10を連結し、前記供給湯量調整機構10は2つの弁装置14を有しており、前記弁装置14の働きにより予め定められた湯量を取り出すことを可能としている。
ここで、前記供給湯量調整機構10を容器36に連結する場所に限定はなく、前記供給湯量調整機構10内に溶湯6が円滑に供給される構成とすればよく、例えば、従来の加熱装置を利用して、改造を加え、前記供給湯量調整機構10に流し込むように構成してもよい。
前記供給湯量調整機構10で計量された溶湯6は、搬送管35を自重で流れ、供給シリンダ装置4に設置された弁装置14Cを通過し、供給管24に供給され、さらにプランジャロッド25に設置された供給シリンダヘッド21により、スリーブ33まで押し上げられ供給されるよう構成されている。
本願発明では、溶湯6に圧力等をかけずに自重で搬送管35内を搬送するため、例えば、鋳造製品の金型からのはく離性を向上させるために、金型に溶剤又は粒子等を散布する構成を有している場合や、金型内の不活性ガス雰囲気化や、減圧した金型内に溶湯6が導かれるよう構成している場合であっても、従来の装置における運転条件を適用したまま、本願発明を実施することが可能となっている。
ここで、例えば650〜750℃のアルミ合金、630〜720℃のマグネシウム合金
、800〜870℃の非鉄合金等をはじめとする溶湯6は加熱装置3で加熱されることで、十分に融解し、粘度が非常に低く、常温の水に近い状態で流れるため、前記供給湯量調整機構10を上位に、供給シリンダ装置2を下位に配置することで、無動力で溶湯6を供給シリンダ装置2に供給することが可能である。
、800〜870℃の非鉄合金等をはじめとする溶湯6は加熱装置3で加熱されることで、十分に融解し、粘度が非常に低く、常温の水に近い状態で流れるため、前記供給湯量調整機構10を上位に、供給シリンダ装置2を下位に配置することで、無動力で溶湯6を供給シリンダ装置2に供給することが可能である。
また、前記スリーブ33の下方に供給管24が連結さ、溶湯6がスリーブ33の下方から供給されるよう構成されている。すなわちスリーブ33に供給された溶湯6がスリーブ内を流れ自然に広がるように構成することが望ましい。こうすることで、高温の溶湯6がスリーブ33の特定の箇所を加熱し、スリーブ33が変形するという問題を抑制することが可能となっている。
前記スリーブ33内に供給された溶湯6は、プランジャチップ31により、図1の左方に押され、金型に圧入されるよう構成されている。ここで、ガス抜き管34はスリーブ33内のガスを排気し、溶湯6をスムーズに金型内に圧入するために設置されている。
前記ガス抜き管34は、径がスリーブ33に対して非常に小さいため、通常は大気開放としている管を使用するが、マグネシウム合金等を溶湯6とする場合など、酸素や空気と接触することが望ましくない場合は、ガス抜き管34に弁を設け、外部から管内への気体の流入を防止する構成としてもよい。
また、例えば、密閉型で処理する必要のない溶湯6であっても、本願発明に係る密閉型鋳造装置で鋳造を行なうことによって、大気に晒されることがないため、大気の温度の影響を受けにくくなり、溶湯6が冷めたり、溶湯6が冷めることを前提として過加熱状態の溶湯をスリーブに供給したりする必要がないため、エネルギー効率の向上が可能となっている。
(供給湯量調整機構)
図2及び3は前記容器36の下部に設置された前記供給湯量調整機構10を示しており、容器36下面には固定管13が外管として連結され、前記固定管13と搬送管35の内側に移動管12が内管として摺動可能に設置されている。ここで、固定管13を内管とし、移動管12を外管としてもよい。
図2及び3は前記容器36の下部に設置された前記供給湯量調整機構10を示しており、容器36下面には固定管13が外管として連結され、前記固定管13と搬送管35の内側に移動管12が内管として摺動可能に設置されている。ここで、固定管13を内管とし、移動管12を外管としてもよい。
前記固定管13には、管内を流れる溶湯6の流れを制御するため、駆動機構15と弁16を具備した弁装置14Aが設置されている。同様に、前記移動管12にも、弁装置14Bが設置されている。
ここで、例えば、前記移動管12に設置した弁装置14Bを閉として、移動管12を流
れる溶湯6を止め、固定管13の弁装置14Aを開とすることで、図2に示すように、容
器36内に斜線部であらわした溶湯6が、供給湯量調整室11内に流れ込み、溶湯6が十分に流れ込んだ状態で、固定管13の弁装置14Aを閉とすることで、供給湯量調整室1
1内に一定量の溶湯6を分離することが可能となっている。こうすることで、供給湯量調整室11は常に必要量の溶湯6を、容器36から取り出すことを可能としている。
れる溶湯6を止め、固定管13の弁装置14Aを開とすることで、図2に示すように、容
器36内に斜線部であらわした溶湯6が、供給湯量調整室11内に流れ込み、溶湯6が十分に流れ込んだ状態で、固定管13の弁装置14Aを閉とすることで、供給湯量調整室1
1内に一定量の溶湯6を分離することが可能となっている。こうすることで、供給湯量調整室11は常に必要量の溶湯6を、容器36から取り出すことを可能としている。
ちなみに、移動管12と、固定管13又は搬送管35の間には、溶湯6の流出及び外気の流入を防止するためのパッキン17(セラミック)がそれぞれ設置されている。
図3は、固定されている固定管13及び搬送管35の間にあって、摺動可能に設置された移動管12を図2と比べ下方に移動させた状態を示した概略図である。移動管12を下方に移動させることで、2つの弁装置14の間の距離が長くなり、その結果、前記供給湯量調整室11の容積が増加し、容器36から取り出す溶湯6の量を増加させることが可能
となっている。
となっている。
従来のシリンダ装置や電磁ポンプ等を利用し困難であった正確な湯量の供給が、上記の構成により、金型の容積に合せて、移動管12を図の上下に移動させ、供給湯量調整室11の容積を変化させることで、最適な量の溶湯6を金型に供給することを可能とした。
ここで、弁装置は、シャッター弁、バタフライ弁等、固定管13及び移動管12の流れを完全に遮断するものであればよい。
さらに、2つの弁装置14の間の距離を計測するセンサ(例えばパルス磁気センサ)が設置されており、より正確に、供給湯量調整室11の容積を設定することが可能となっている。前記センサに加えて、移動管12を移動させるための、例えばピニオンギア、ピストン等の図示しない移動機構を具備しており、前記移動機構は微細な移動を制御できる構造を有していることが望ましい。
(スリーブ周辺)
図4はスリーブ33内を図の左右方向に摺動するプランジャチップ31及び供給シリンダ装置2の供給シリンダヘッド21の様子を示した部分断面図である。スリーブ33は、下面の一部を開口部としており、前記開口部を塞ぐように供給シリンダ装置2の供給管24が連結され、前記供給管24内を供給シリンダヘッド21が図の上下方向に摺動可能に構成されている。ここは供給管24は角筒で、前記供給シリンダヘッド21は前記供給管24の内面に沿う形状となっているが、供給管24を円筒としてもよい。
図4はスリーブ33内を図の左右方向に摺動するプランジャチップ31及び供給シリンダ装置2の供給シリンダヘッド21の様子を示した部分断面図である。スリーブ33は、下面の一部を開口部としており、前記開口部を塞ぐように供給シリンダ装置2の供給管24が連結され、前記供給管24内を供給シリンダヘッド21が図の上下方向に摺動可能に構成されている。ここは供給管24は角筒で、前記供給シリンダヘッド21は前記供給管24の内面に沿う形状となっているが、供給管24を円筒としてもよい。
前記供給シリンダヘッド21は、頭頂部に供給された溶湯6をスリーブ33内に押し上げて供給し、最上端で停止した際には、前記頭頂部は前記スリーブ33の開口部を閉塞する形状に形成され、かつプランジャチップ31が滑らかに摺動するように、スリーブ内壁面の一部を構成するように形成されている。
つまり、供給シリンダヘッド21が最上端にあるときは、あたかもスリーブ33内壁面が開口部を有しない単一管であるような状態となる。そのため、スリーブ33内に供給した溶湯6が、再び供給管24内に戻されたり、プランジャチップ31の滑らかな摺動が妨げられたりすることはなく、従来の鋳造装置の溶湯圧入工程と同様に、金型に溶湯6を圧入することが可能となっている。
また、スリーブ33の側壁にガス抜き管34を設けることで、不要なガスをスリーブ外に排気することで、ガスを溶湯内に巻き込んで、不良品である巣の入った鋳造品が発生しないように構成している。
(供給シリンダヘッド)
図5は供給シリンダヘッド21の斜視図を示しており、前記供給シリンダヘッド21は、例えばチッ化ケイ素等の耐熱性部材で形成、又は表面をコーティングされており、頭頂部の孔22に温度センサ23が埋め込まれるよう構成されている。
図5は供給シリンダヘッド21の斜視図を示しており、前記供給シリンダヘッド21は、例えばチッ化ケイ素等の耐熱性部材で形成、又は表面をコーティングされており、頭頂部の孔22に温度センサ23が埋め込まれるよう構成されている。
鋳造製品の品質を向上させるために、金型に供給される溶湯6の温度制御は重要であり、最適な温度の溶湯6を供給する必要がある。従来は、スリーブ33の外部から温度センサ等を使用して温度を計測し、その値からスリーブ33内部の溶湯6の温度を推定していた。
これに対して、本願発明の実施例では、例えば熱電対等の温度センサ23が、金型に圧入される直前の溶湯6の温度を直接計測することが可能となっているため、鋳造製品の品
質を向上させることが可能となっている。
質を向上させることが可能となっている。
また、供給シリンダヘッド21の頭頂部を円弧状に形成することで、前記頭頂部がスリーブ33の内壁の一部となり、スリーブ33に供給した溶湯6を漏らすことなく、かつ、プランジャチップ31の摺動を妨げることがないようにしている。
ここで、供給シリンダヘッド21の上方からの投影図は矩形となっているが、これは円形、楕円形、三角形等、他の形状にすることも可能である。その際、供給管24も同形の筒状物として、前記供給シリンダヘッド21により押し上げる溶湯6が、供給管24との隙間から流れ落ちないように構成すればよい。
また、スリーブ33の開口部にシャッターや弁等を設置せず、供給シリンダヘッド21でスリーブ33の開口部を閉塞するよう構成したことで、供給湯量調整機構10で計量された溶湯6の湯量を変化させることなく、正確にスリーブ33に供給し、かつ、スリーブ33から金型に供給することが可能となっており、そのため、無駄な溶湯6を出さない高効率な鋳造を実現した。
(弁装置)
図6は弁装置14の実施例の1つを示しており、管を閉塞する閉塞側19と、管を導通させる開放側18を有した弁16を、駆動機構15で切り替えるゲート弁を示している。供給湯量調整機構10に使用されている弁装置14は、他にボール弁、バタフライ弁、玉形弁等を利用することが可能であるが、供給湯量調整室11の容積を正確に設定する必要があるため、ゲート弁やバタフライ弁等の供給湯量調整室11の形状が単純になる弁装置を利用することが望ましい。
図6は弁装置14の実施例の1つを示しており、管を閉塞する閉塞側19と、管を導通させる開放側18を有した弁16を、駆動機構15で切り替えるゲート弁を示している。供給湯量調整機構10に使用されている弁装置14は、他にボール弁、バタフライ弁、玉形弁等を利用することが可能であるが、供給湯量調整室11の容積を正確に設定する必要があるため、ゲート弁やバタフライ弁等の供給湯量調整室11の形状が単純になる弁装置を利用することが望ましい。
(密閉型鋳造方法)
図7乃至図9は、本願発明の1つの実施例における鋳造工程を示した概略図である。まず、図7(イ)では、供給湯量調整機構10に設置された2つの弁装置のうちの1つである第1弁装置51を開51aとし、他方の第2弁装置52を閉52bとすることで、加熱装置3の容器36から溶湯6を、予め容積を調整された供給湯量調整室11に流し込む。
図7乃至図9は、本願発明の1つの実施例における鋳造工程を示した概略図である。まず、図7(イ)では、供給湯量調整機構10に設置された2つの弁装置のうちの1つである第1弁装置51を開51aとし、他方の第2弁装置52を閉52bとすることで、加熱装置3の容器36から溶湯6を、予め容積を調整された供給湯量調整室11に流し込む。
次に、図7(ロ)では、第1弁装置51を閉51bとし、加熱装置3からの溶湯3の供給を遮断し、その後、第2弁装置52を開52aとすることで、供給湯量調整室11に分離された溶湯6を搬送管35に送り、溶湯6は自重で供給シリンダ装置2の供給管24に移動する。この時、前記供給管24に設置された第3弁装置53は開53aとしている。
ここで、図示はしていないが、加熱装置3、搬送管35及び供給シリンダ装置4には、断熱材が巻装されており、さらにヒータ等を設置することで、大気の温度の影響で溶湯6が冷やされないように構成している。
また、溶湯6の搬送管35における搬送を、電磁ポンプ、加圧機、吸引装置等の動力を使用しないため省エネな鋳造装置とすることができ、金型や鋳造装置内に特定の気体を充満させたい場合等に影響を及ぼすことがないため、従来のあらゆるタイプの鋳造装置に本願発明による改造キットを適用することが可能となっている。
次に、図8(ハ)では、溶湯6が、搬送管35から供給管24に供給される。ここで、搬送管35から供給された溶湯6が、供給管24から逆流しないように、供給シリンダヘッド21は十分に低い位置で待機している。
さらに、供給管24に溶湯6が供給された後に、第3弁装置53を閉53bとすること
で、供給シリンダヘッド21により押し上げられる溶湯6が、搬送管35に逆流しないように構成している。
で、供給シリンダヘッド21により押し上げられる溶湯6が、搬送管35に逆流しないように構成している。
次に、図8(ニ)では、供給シリンダヘッド21によりスリーブ33に溶湯6が供給され、前記供給シリンダヘッド21はスリーブ33の一部を形成するような状態で待機しており、溶湯6はプランジャチップ31により図面左方に送られ、金型に圧入される。
次に、図9(ホ)では、プランジャチップ31は溶湯6を金型に圧入後、右端の始動位置に戻るが、この時、供給シリンダヘッド21は未だスリーブ33の一部を形成するような状態で待機している。これは、プランジャチップ31がスリーブ33内をスムーズに摺動するためであり、例えば、供給シリンダヘッド21が下降をはじめ、スリーブ33に開口部がある状態では、プランジャチップ31が前記開口部に引っかかる可能性があるためである。
次に、図9(ヘ)では、プランジャチップ31が始動位置に戻った後に、供給シリンダヘッド21は下降を開始し、同時に供給湯量調整機構10の第1弁装置51が開51aとなり、次の鋳造の工程が開始される。
以上が本願発明の1つの実施例における鋳造工程である。この実施例における密閉型鋳造装置は、マグネシウムやアルミニウム等の高温状態で大気に触れることが望ましくない材料のための装置であるが、通常、大気開放状態で鋳造されている金属材料であっても、本願発明の密閉型鋳造装置を使用し、大気に触れないようにすることで、大気の温度の影響を受けにくくなり、溶湯の温度が鋳造過程で低下することがほとんどなくなる。そのため、溶湯が冷めることを前提に、過加熱状態で鋳造を行なっていた従来と比較し、過加熱のための無駄なエネルギーを節約することができ、過加熱による装置の劣化が抑制され装置の寿命を延長することが可能となった。さらに、季節により変化する大気温度の影響がほとんどないため、年間を通して、温度設定等を変更することなく、均一かつ高品質な鋳造製品を製造することが可能となった。
(鋳造工程の制御)
図11は前述した鋳造工程における制御のフローを示した概略図である。本願発明の密閉型鋳造装置は、前述した各種センサを設置し、コンピュータで制御することが可能となっている。
図11は前述した鋳造工程における制御のフローを示した概略図である。本願発明の密閉型鋳造装置は、前述した各種センサを設置し、コンピュータで制御することが可能となっている。
まず、初期設定として、鋳造に使用する金型に対して必要となる溶湯の量を決定し、この決定に伴い、供給湯量調整機構10の移動管12を移動させることで、供給湯量調整室11の容積が決定される。
ここで、供給湯量調整室11の容積は、供給湯量調整機構10に設置されている2つの弁装置14(第1弁装置51及び第2弁装置52)の間の距離を計測するセンサにより把握するよう構成している。これは、移動管12と固定管13の相対位置を測定するセンサ等を使用する、又は、容器36下面と移動管12に設置された第2弁装置52との距離を測定するセンサを使用することでも把握可能である。
次に供給湯量調整室11に溶湯6を供給する前に、加熱装置3の容器36に設置された温度センサ(溶湯温度測定センサ)で溶湯6が予め定められた温度になっているかを確認する。溶湯6の温度が低い場合には加熱装置3で加熱し、温度が高すぎる場合には、冷水を利用して適正湯温に調整する。冷ます作業を行なう。
次に供給管24に溶湯6を供給する前に、供給シリンダヘッド21が下端(始動開始位
置)にあることを確認する。この確認は、供給管24にセンサ等を設置し、供給シリンダヘッド21の位置を感知可能とする構成としたことで実現している。また、供給シリンダヘッド21に接続されているプランジャロッド25の送り量等でも確認することは可能である。
置)にあることを確認する。この確認は、供給管24にセンサ等を設置し、供給シリンダヘッド21の位置を感知可能とする構成としたことで実現している。また、供給シリンダヘッド21に接続されているプランジャロッド25の送り量等でも確認することは可能である。
ここで、例えばスリーブ33に対して、供給シリンダ装置2が側方に連結されている場合は供給シリンダヘッド21の始動開始位置は前述(下端)とは異なる。
金型への溶湯押し込み終了の後に、供給シリンダヘッド21は、プランジャチップ31が始動開始位置にあることを確認して、始動開始位置への移動を開始する。これは、供給シリンダヘッド21がスリーブ33の一部を形成しており、プランジャチップ31よりも先に移動を開始すると、プランジャチップ31がスリーブ33の開口部上を移動することになり、引っかかりなどの事故の原因となるためである。
また、上記の制御以外に、供給シリンダヘッド21に設置された温度センサ23により、金型に供給される溶湯6の温度を常に監視しており、この計測結果を加熱装置3の加熱温度にフィードバックするよう構成している。
(まとめ)
本願発明における密閉型鋳造装置を使用することで、必要な分量の溶湯で鋳造を行なうことが可能となるため、原料の無駄が抑制され、バリ除去等の無用な作業が減少し、さらに、金型に圧入される溶湯の温度を推定ではなく、直接計測することで正確な温度が把握でき、安定した鋳造品を生産することが可能となった。
本願発明における密閉型鋳造装置を使用することで、必要な分量の溶湯で鋳造を行なうことが可能となるため、原料の無駄が抑制され、バリ除去等の無用な作業が減少し、さらに、金型に圧入される溶湯の温度を推定ではなく、直接計測することで正確な温度が把握でき、安定した鋳造品を生産することが可能となった。
以上、本願発明により、金型の持つ製品容積に対して必要最低限の溶湯を供給し、バリの少ない高効率な鋳造を実現し、また、金型に供給される溶湯の正確な温度を検知し、
鋳造製品の最適の溶湯温度を保持、制御することで、エネルギーの高効率化と、設備機材の高温劣化低減を実現し、鋳造品の品質を向上させることを可能とした密閉型鋳造装置の提供を実現した。
鋳造製品の最適の溶湯温度を保持、制御することで、エネルギーの高効率化と、設備機材の高温劣化低減を実現し、鋳造品の品質を向上させることを可能とした密閉型鋳造装置の提供を実現した。
さらに、従来の鋳造装置に簡単な改造を施すのみで前記密閉型鋳造装置とすることを可能とする改造キットの提供を実現した。
1 給湯装置
2 供給シリンダ装置
3 加熱装置
4 シリンダ装置
5 鋳造装置
6 溶湯
10 供給湯量調整機構
11 供給湯量調整室
12 移動管
13 固定管
14 弁装置
21 供給シリンダヘッド
24 供給管
25 プランジャロッド
31 プランジャチップ
33 スリーブ
35 搬送管
2 供給シリンダ装置
3 加熱装置
4 シリンダ装置
5 鋳造装置
6 溶湯
10 供給湯量調整機構
11 供給湯量調整室
12 移動管
13 固定管
14 弁装置
21 供給シリンダヘッド
24 供給管
25 プランジャロッド
31 プランジャチップ
33 スリーブ
35 搬送管
Claims (7)
- スリーブに供給された金属溶湯を、シリンダ装置に接続されたプランジャチップにより金型に圧入して鋳造品を製造する鋳造装置と、金属を加熱して溶湯とする加熱装置及び前記加熱装置と前記スリーブを連結する搬送管を有した給湯装置とを具備し、かつ前記溶湯が大気に触れないように構成された密閉型鋳造装置において、
前記加熱装置から溶湯を流し込み、溶湯の量を調節する供給湯量調整室を有した供給湯量調整機構を設置し、前記搬送管で搬送された前記溶湯を前記スリーブに供給する供給シリンダ装置を設置したことを特徴とする密閉型鋳造装置。 - 前記加熱装置の下部に設置された固定管と、前記固定管に対して摺動可能に設置された移動管と、固定管内の溶湯の流れを遮断可能とする第1弁装置と、移動管内の溶湯の流れを遮断可能とする第2弁装置とで囲まれる供給湯量調整室を有し、前記移動管を摺動させることで前記供給湯量調整室の容積を制御可能に構成した前記供給湯量調整機構を具備したことを特徴とする請求項1に記載の密閉型鋳造装置。
- 前記供給シリンダヘッドの頭頂部に、前記金型に供給される溶湯の温度を直接計測する温度センサを設置し、かつ、溶湯供給時に、前記頭頂部が前記スリーブ内を摺動するプランジャチップと接触しない形状としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の密閉型鋳造装置。
- 前記第1弁装置と第2弁装置の距離を測定するセンサと、前記加熱装置内の溶湯の温度を測定するセンサと、前記供給シリンダヘッドの供給管内における位置を測定するセンサを具備したことを特徴とする請求項2又は3に記載の密閉型鋳造装置。
- 前述した加熱装置と、供給湯量調整機構と、搬送管と、供給シリンダ装置と、スリーブとを、具備したことを特徴とする従来の鋳造装置を密閉型鋳造装置へ改造するための改造キット。
- 前記加熱装置で金属を溶融し溶湯とするステップと、前記金型の必要とする湯量に合せて予め定められた量の溶湯を供給湯量調整機構で取り出すステップと、前記供給シリンダ装置で前記溶湯を前記スリーブ内に供給するステップと、前記スリーブ内の溶湯を前記プランジャチップで金型内に圧入するステップとを具備したことを特徴とする密閉型鋳造方法。
- スリーブに供給された金属溶湯を、シリンダ装置に接続されたプランジャチップにより金型に圧入して鋳造品を製造する鋳造装置と、金属を加熱して溶湯とする加熱装置及び前記加熱装置と前記スリーブを連結する搬送管を有した給湯装置とを具備した鋳造装置において、
前記加熱装置から溶湯を流し込み、溶湯の量を調節する供給湯量調整室を有した供給湯量調整機構を設置し、前記搬送管で搬送された前記溶湯を前記スリーブに供給する供給シリンダ装置を設置したことを特徴とする鋳造装置。
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JP2008224040A JP2010058129A (ja) | 2008-09-01 | 2008-09-01 | 鋳造装置及びその方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101499760B1 (ko) * | 2014-02-19 | 2015-03-12 | 주식회사 세연에스씨에스 | 중력 주조용 금형 |
US11904385B2 (en) | 2019-05-17 | 2024-02-20 | Shibaura Machine Co., Ltd. | Die casting machine |
US11925975B2 (en) | 2019-05-17 | 2024-03-12 | Shibaura Machine Co., Ltd. | Die casting machine |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
JPH0716737A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-20 | General Motors Corp <Gm> | 溶湯ポンプ装置及び溶湯鋳造装置 |
JP2001018052A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-01-23 | Toshiba Mach Co Ltd | 鋳造機の金属材料移送装置 |
-
2008
- 2008-09-01 JP JP2008224040A patent/JP2010058129A/ja active Pending
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US11904385B2 (en) | 2019-05-17 | 2024-02-20 | Shibaura Machine Co., Ltd. | Die casting machine |
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