JPH0629687A - 電波吸収外壁パネル - Google Patents

電波吸収外壁パネル

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Publication number
JPH0629687A
JPH0629687A JP13253792A JP13253792A JPH0629687A JP H0629687 A JPH0629687 A JP H0629687A JP 13253792 A JP13253792 A JP 13253792A JP 13253792 A JP13253792 A JP 13253792A JP H0629687 A JPH0629687 A JP H0629687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
fibers
conductive
conductive particles
wall panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP13253792A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Takahashi
啓介 高橋
Taiichi Otani
泰一 大谷
Koichi Wakamatsu
浩一 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP13253792A priority Critical patent/JPH0629687A/ja
Publication of JPH0629687A publication Critical patent/JPH0629687A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄くて電波吸収特性に優れた建築物用の電波
吸収パネルを提供すること。 【構成】 導電性繊維及び/又は導電性粒子を含有する
コンクリート、メッシュ筋並びにフエライトタイルから
構成され、且つ、該コンクリートの比誘電率が6.0以
上であることを特徴とする電波吸収外壁パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ電波の吸収体とし
て有用な電波吸収外壁パネルに関する。詳しくは高層ビ
ルの外壁材等として使用されたときにテレビ電波の反射
障害を抑制するフェライトタイル含有セメント製電波吸
収外壁パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】最近高層ビルによる周辺住宅へのテレビ
電波反射障害が大きな問題となっている。この障害は、
テレビ塔からの送信電波を直接家庭のテレビで受信する
電波と高層ビル等により反射された後に受信する電波と
の到達時間の差に起因して、テビ画面に2重の像を映し
出す現象である。この現象は、画面を不鮮明にすると共
に視聴者に不快感をもたらす。
【0003】例えば従来のコンクリートをビルの外壁に
使用した場合には、反射障害を発生することが多く、こ
のためコンクリート中に炭素繊維を混入して反射障害を
抑制する技術も提案されてきた。しかしこの技術は、外
壁の厚みが大きくなるため、実用性に難があった。ま
た、フェライトタイルをコンクリートに含有させる技術
も知られているが、電波反射障害改善のためにはフェラ
イトタイルとメッシュ筋との距離が一定以上の厚さとす
る必要があり、またフェライトタイルの重量を支える必
要があるため、コンクリートが厚くならざるをえなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの課題を解決し、厚みを大きくすることなく電波吸収
特性の改善された外壁パネルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、フェライトタイルとコンクリートからなる電
波吸収外壁パネルにおいて、コンクリートに導電性繊維
及び導電性粒子を含有させ、誘電率を大きくすることに
よりフェライトタイルとメッシュ筋までの距離を短くす
ることができ、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明の要旨は導電性繊維及び/又は導電性
粒子を含有するコンクリート、メッシュ筋並びにフェラ
イトタイルから構成され、且つ、該コンクリートの比誘
電率が6.0以上であることを特徴とする電波吸収外壁
パネル、に存する。
【0006】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明で用いるコンクリートは水硬性セメントに粗
骨材あるいは細骨材を配合して水で練ったものである。
水硬性セメントとしては特に限定されるものではなく、
例えば普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセ
メント、混合ポルトランドセメント、アルミナセメント
のほか水硬性石灰、ローマンセメント、天然セメント、
石灰混合セメント等を例示できる。これらの骨材として
は一般のコンクリートあるいはセメントモルタルに使用
される砂利、砂等を使用でき、出来上がった製品の軽量
化のためには、ケイ砂、シラスバルーン等の細骨材が好
ましく用いられる。骨材の配合量は、通常セメント成分
に対し5〜300重量%、好ましくは10〜100重量
%である。
【0007】コンクリートに含有させる導電性粒子とし
ては、カーボンビーズ、カーボンブラック、及びアル
ミ、銅などの金属粉などが例示できる。混合量は通常コ
ンクリート中に0.5〜50容量%、好ましくは2〜2
0容量%である。導電性粒子の量が少なすぎると、誘電
率が小さくなるので好ましくない。多すぎるとセメント
に均一に分散できず好ましくない。導電性粒子の粒径は
特に制限はないが、通常10〜500μmであり、セメ
ント粒子の粒径と同程度である場合が分散しやすく好ま
しい。
【0008】コンクリートに含有させる導電性繊維とし
ては炭素繊維やアルミ繊維などの金属繊維が例示でき、
特に炭素繊維が好ましい。炭素繊維としては通常長さが
1〜50mmのものであり、繊維の一本一本が分散され
たものあるいは集束剤で集束したもののいずれでもよ
い。混合量は通常コンクリート中に0.1〜10容量
%、好ましくは0.5〜5容量%である。混合量が少な
すぎると誘電率が小さすぎ好ましくない。多すぎるとセ
メントに均一分散できないので好ましくない。
【0009】導電性粒子及び導電性繊維は単独で用いて
も併用してもよい。本発明で用いるコンクリートは、セ
メント成分、骨材成分と共に所定量の導電性粒子及び/
又は導電性繊維を混合し、これに水を加えて、常法に従
って混練、成形、乾燥養生することで製造される。添加
水量は、通常セメント成分に対し30〜80重量%が好
ましく採用される。また、混練時に炭素繊維分散剤など
の増粘剤を存在させることが好ましく、その使用量はセ
メント成分に対し通常0.05〜0.5重量%である。
更に必要に応じて減水剤、空気連行剤、収縮低減剤等の
各種添加剤を配合してもよい。
【0010】本発明では導電性粒子及び/又は導電性繊
維を含有するコンクリートの比誘電率を6.0以上とす
ることを特徴とする。比誘電率は導電性粒子又は導電性
繊維の含有量により適宜調節できる。電波吸収外壁パネ
ルとするには外壁表面からメッシュ筋までの、吸収しよ
うとする電波の波長におけるインピーダンスが空気中の
インピーダンスと等しくする必要があり、通常誘電率が
大きいほど厚みを小さくすることができるためである。
比誘電率が6.0未満ではコンクリートがメッシュ筋ま
での厚さが厚くなりすぎるので実用的ではない。
【0011】比誘電率の上限は特に規定しないが通常2
50以下である。次に、本発明で用いるフェライトタイ
ルとしては、通常Mn−Zn系、Ni−Zn系、Mg−
Mn系等の公知のフェライトを焼結したタイルが用いら
れる。特にNi−Zn系が好ましい。タイルの厚さとし
ては通常5〜30mmであり、特に10mm程度が好ま
しい。
【0012】フェライトタイルは治具を用いてコンクリ
ート表面に固定してもよいし、埋設してもよい。又、外
壁表面に美感のために花こう岩等別の素材を取り付ける
場合は花こう岩等の表面部材に溝をつくってフェライト
タイルを取りつけてもよい。メッシュ筋の材質としては
軟鋼、ステンレス等の強度に優れた金属であれば特に限
定しないがコンクリートに他の導電材料を混合する場
合、電食の関係からステンレスを用いることが望まし
い。筋の直径としては5〜20mmであり、強度、重
量、経済性の面から9〜13mmが望ましい。メッシュ
筋ピッチとしては10〜200mmであり、重量や経済
性の点からできるだけ大きくした方がよいが、あまり大
きいと反射体としての役割りを果たさなくなるので50
〜100mmが望ましい。
【0013】本発明の外壁パネルの厚さはフェライトタ
イルからメッシュ筋までの厚さが約5〜25mm、メッ
シュ筋から鉄骨までの厚さが約20〜130mm程度で
あり、従来の外壁パネル(フェライトタイルからメッシ
ュ筋まで約30mm、メッシュ筋から鉄骨まで約150
mm)より薄くすることができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はその要旨を超えない限り実施例によっ
て限定されるものではない。 実施例1 以下、本発明を図示の実施例について説明する。第1図
において(1)は厚さ25mmの花こう岩、(2)は厚
さ9mmのNi−Zn系フェライトタイル、(3)は長
さ3mmの炭素繊維を0.5容量%混合したコンクリー
トである。該コンクリートの比誘電率は約23.0であ
った。(4)はステンレス製メッシュ筋で直径は9m
m、メッシュ筋ピッチは100mmである。従来、フェ
ライトタイルからメッシュ筋までの厚さは30mm、メ
ッシュ筋から鉄骨取り付け位置までの厚さは150mm
を必要とした(比誘電率約4.0の場合)が、本発明で
はそれぞれ15mm、50mmで製作することができ、
電波吸収特性、強度等は同等であった。すなわち本発明
により、同じ電波吸収特性、強度を持ちながら、厚さを
180mm→65mmへおよそ1/3にできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:花こう岩 2:Ni−Zn系フェライトタイル 3:炭素短繊維強化コンクリート 4:ステンレス製メッシュ筋
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 28/02 E04B 1/92 7521−2E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性繊維及び/又は導電性粒子を含
    有するコンクリート、メッシュ筋並びにフェライトタイ
    ルから構成され、且つ、該コンクリートの比誘電率が
    6.0以上であることを特徴とする電波吸収外壁パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 コンクリートが0.5〜50容量%の
    導電性粒子を含有するコンクリートである請求項1の電
    波吸収外壁パネル。
  3. 【請求項3】 コンクリートが0.1〜10容量%の
    導電性繊維を含有するコンクリートである請求項1の電
    波吸収外壁パネル。
JP13253792A 1992-05-25 1992-05-25 電波吸収外壁パネル Pending JPH0629687A (ja)

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JP13253792A JPH0629687A (ja) 1992-05-25 1992-05-25 電波吸収外壁パネル

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JPH0629687A true JPH0629687A (ja) 1994-02-04

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ID=15083599

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JP13253792A Pending JPH0629687A (ja) 1992-05-25 1992-05-25 電波吸収外壁パネル

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JP (1) JPH0629687A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100315048B1 (ko) * 1999-03-10 2001-11-30 최정헌 전자기파 장해방지 패널의 제조방법
JP2010278163A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Taisei Corp コンクリート製床

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KR100315048B1 (ko) * 1999-03-10 2001-11-30 최정헌 전자기파 장해방지 패널의 제조방법
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