JP2550445B2 - 吹付け用無機質系断熱・耐火材、及びその製造方法 - Google Patents
吹付け用無機質系断熱・耐火材、及びその製造方法Info
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- JP2550445B2 JP2550445B2 JP3047265A JP4726591A JP2550445B2 JP 2550445 B2 JP2550445 B2 JP 2550445B2 JP 3047265 A JP3047265 A JP 3047265A JP 4726591 A JP4726591 A JP 4726591A JP 2550445 B2 JP2550445 B2 JP 2550445B2
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- Japan
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- spraying
- heat insulating
- inorganic
- thermal insulation
- cement
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は吹付け用無機質系断熱
・耐火材、及びその製造方法に関し、不燃性や断熱性に
優れるとともに、粉塵が出ないため無公害であって作業
環境を改善し、また施工が容易である吹付け用無機質系
断熱・耐火材、及びその製造方法を提供しようとするも
のである。
・耐火材、及びその製造方法に関し、不燃性や断熱性に
優れるとともに、粉塵が出ないため無公害であって作業
環境を改善し、また施工が容易である吹付け用無機質系
断熱・耐火材、及びその製造方法を提供しようとするも
のである。
【０００２】
【従来の技術】従来の吹付け用断熱材ないし耐火材は通
常発泡ウレタン、吹付けロックウール（半湿式、湿
式）、アルミナセメント系湿式吹付材、無機質系時後発
泡体などがあり、壁面、梁、柱その他の断熱被覆、耐火
被覆として吹付けガンなどで吹付けられる。
常発泡ウレタン、吹付けロックウール（半湿式、湿
式）、アルミナセメント系湿式吹付材、無機質系時後発
泡体などがあり、壁面、梁、柱その他の断熱被覆、耐火
被覆として吹付けガンなどで吹付けられる。
【０００３】上記吹付け用以外の建築物の断熱材、耐火
材としては、発泡スチレンボードや発泡ウレタンボー
ド、けい酸カルシウム板、グラスウール、ロックウール
などのボード状ないしシート状、マット状の断熱材、ま
たコンクリートモルタルなどに気泡を混入し、かつ発泡
スチレンビーズなどのプラスチック発泡ビーズを混入し
てなる軽量気泡コンクリートボードも知られている（特
開平１−１５７４７５号公報参照）。
材としては、発泡スチレンボードや発泡ウレタンボー
ド、けい酸カルシウム板、グラスウール、ロックウール
などのボード状ないしシート状、マット状の断熱材、ま
たコンクリートモルタルなどに気泡を混入し、かつ発泡
スチレンビーズなどのプラスチック発泡ビーズを混入し
てなる軽量気泡コンクリートボードも知られている（特
開平１−１５７４７５号公報参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
吹付け用断熱材、耐火材の中で発泡ウレタンなどは断熱
性には問題はないが、建築物の火災に対する抵抗力が極
めて弱く、難燃化の改良を行なってもほとんど火災に対
する抵抗力には見るべき向上が得られなかった。また吹
付けロックウールなどの繊維状のものは、耐火性、不燃
性には問題はないが吹付け作業中に粉塵が発生し、作業
環境を著しく悪化させるため労働衛生上問題があった。
吹付け用断熱材、耐火材の中で発泡ウレタンなどは断熱
性には問題はないが、建築物の火災に対する抵抗力が極
めて弱く、難燃化の改良を行なってもほとんど火災に対
する抵抗力には見るべき向上が得られなかった。また吹
付けロックウールなどの繊維状のものは、耐火性、不燃
性には問題はないが吹付け作業中に粉塵が発生し、作業
環境を著しく悪化させるため労働衛生上問題があった。
【０００５】また、湿式吹付け材は粉塵の問題はない
が、作業性が悪い上に比重が大きく（０．５以上）、断
熱性能はかなり劣っている。
が、作業性が悪い上に比重が大きく（０．５以上）、断
熱性能はかなり劣っている。
【０００６】さらに後者の断熱耐火ボードにおいては、
建築物のフラットな面にしか適用できず、応用範囲の非
常に限定されたものとなっていた。
建築物のフラットな面にしか適用できず、応用範囲の非
常に限定されたものとなっていた。
【０００７】この発明は従来例の上記欠点を解消しよう
とするものであり、断熱性が良好であることはもちろ
ん、不燃性、耐火性に優れ、かつ作業環境が汚染される
こともなく、さらには軽量のため構造物の軽量化が図れ
るため構造物の骨組みにもあまり負担をかけない吹付け
用無機質系断熱・耐火材、及びその製造方法を提供しよ
うとするものである。
とするものであり、断熱性が良好であることはもちろ
ん、不燃性、耐火性に優れ、かつ作業環境が汚染される
こともなく、さらには軽量のため構造物の軽量化が図れ
るため構造物の骨組みにもあまり負担をかけない吹付け
用無機質系断熱・耐火材、及びその製造方法を提供しよ
うとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】すなわちホな願は次の
（１）及び（２）の請求項から構成されている。
（１）及び（２）の請求項から構成されている。
【０００９】（１） 微細な気泡を含むセメント系スラ
リーからなることを特徴とする吹付け用無機質系断熱・
耐火材。
リーからなることを特徴とする吹付け用無機質系断熱・
耐火材。
【００１０】（２） 起泡剤を、空気を圧入装置に連結
した起泡装置内で十分起泡させた後セメント系スラリー
と混練することを特徴とする吹付け用無機質系断熱・耐
火材の製造方法。
した起泡装置内で十分起泡させた後セメント系スラリー
と混練することを特徴とする吹付け用無機質系断熱・耐
火材の製造方法。
【００１１】すなわち、この発明においては水硬性物質
に混入分散させる発泡体を起泡させる際に、超微細でか
つ膜が強く安定性のよい独立気泡の発泡体を作ってセメ
ントのような水硬性物質に混入させ、必要により軽量骨
材、粒状断熱素材などを加えて保形性、不燃性、耐火
性、および高断熱性を兼ね備えた理想的な断熱材ないし
耐火被覆材を提供するものである。
に混入分散させる発泡体を起泡させる際に、超微細でか
つ膜が強く安定性のよい独立気泡の発泡体を作ってセメ
ントのような水硬性物質に混入させ、必要により軽量骨
材、粒状断熱素材などを加えて保形性、不燃性、耐火
性、および高断熱性を兼ね備えた理想的な断熱材ないし
耐火被覆材を提供するものである。
【００１２】上記独立気泡のサイズとしては、その径が
１．０ｍｍ以下で平均粒径０．１〜０．５の範囲内であ
ることが望ましい。その径が０．５ｍｍ以上の場合は断
熱性に難点がある。また吹付け用としての流動性や壁面
に対する粘着性を得る上でも好適である。
１．０ｍｍ以下で平均粒径０．１〜０．５の範囲内であ
ることが望ましい。その径が０．５ｍｍ以上の場合は断
熱性に難点がある。また吹付け用としての流動性や壁面
に対する粘着性を得る上でも好適である。
【００１３】
【作用】この発明の吹付け用断熱材および吹付け用無機
質系耐火被覆材は以上のように構成したので、吹付けガ
ンによって吹付け作業を行なう場合にも軽量であるため
作業性がよく、しかも作業環境が汚染されることのない
優れた吹付け用断熱材および吹付け用無機質系耐火被覆
材を提供することができる。
質系耐火被覆材は以上のように構成したので、吹付けガ
ンによって吹付け作業を行なう場合にも軽量であるため
作業性がよく、しかも作業環境が汚染されることのない
優れた吹付け用断熱材および吹付け用無機質系耐火被覆
材を提供することができる。
【００１４】
【実施例】次に、この発明に係る吹付け用断熱材の一実
施例を図面に基いて述べる。
施例を図面に基いて述べる。
【００１５】図１において、１はこの発明の吹付け用断
熱材を吹付ける建築物の壁面で、適当な表面粗さに調整
されている。３はこの壁面１に微細な気泡５を含有する
セメント原料１１を吹付けて形成した断熱材ないし耐火
被覆材である。
熱材を吹付ける建築物の壁面で、適当な表面粗さに調整
されている。３はこの壁面１に微細な気泡５を含有する
セメント原料１１を吹付けて形成した断熱材ないし耐火
被覆材である。
【００１６】この吹付け用断熱材ないし耐火被覆材３
は、図２に示すようにして吹付けられる。すなわち、ポ
ルトランドセメントやホワイトセメントなどのセメント
原料１１を第１の撹拌機１２に投入して水１３と撹拌
し、ポンプ１４でミキシング装置１８に送って吹付けガ
ン１５で吹付ける。その際、ポンプ１４’で圧送して起
泡装置１６により超微細な気泡５を形成された起泡剤１
７が上記ミキシング装置１８でセメント原料１１と撹拌
された上で、吹付けガン１５によって建築物の壁面１な
どに吹付けられる。なお上記気泡５は、その径が１．０
ｍｍ以下で平均粒径０．１〜０．５の超微細な独立気泡
であった。
は、図２に示すようにして吹付けられる。すなわち、ポ
ルトランドセメントやホワイトセメントなどのセメント
原料１１を第１の撹拌機１２に投入して水１３と撹拌
し、ポンプ１４でミキシング装置１８に送って吹付けガ
ン１５で吹付ける。その際、ポンプ１４’で圧送して起
泡装置１６により超微細な気泡５を形成された起泡剤１
７が上記ミキシング装置１８でセメント原料１１と撹拌
された上で、吹付けガン１５によって建築物の壁面１な
どに吹付けられる。なお上記気泡５は、その径が１．０
ｍｍ以下で平均粒径０．１〜０．５の超微細な独立気泡
であった。
【００１７】また、プラスチック発泡ビーズないしパー
ライトその他の軽量有機質・無機質素材からなる骨材２
１が、圧送機１９を介してミキシング装置１８に圧送さ
れ、セメントスラリーや起泡剤１７と撹拌されて吹付け
ガン１５で吹付けされる。この軽量有機質・無機質素材
からなる骨材２１は得ようとするものが断熱材であれば
プラスチック発泡ビーズなどの軽量有機質素材を、また
耐火被覆材であればパーライトなどの軽量無機質素材
を、その用途に応じて適宜使用することが可能である。
ライトその他の軽量有機質・無機質素材からなる骨材２
１が、圧送機１９を介してミキシング装置１８に圧送さ
れ、セメントスラリーや起泡剤１７と撹拌されて吹付け
ガン１５で吹付けされる。この軽量有機質・無機質素材
からなる骨材２１は得ようとするものが断熱材であれば
プラスチック発泡ビーズなどの軽量有機質素材を、また
耐火被覆材であればパーライトなどの軽量無機質素材
を、その用途に応じて適宜使用することが可能である。
【００１８】図において２０はコンプレッサーで、起泡
装置１６および吹付けガン１５にエアを供給して起泡な
いし吹付けを行なわせるために使用される。
装置１６および吹付けガン１５にエアを供給して起泡な
いし吹付けを行なわせるために使用される。
【００１９】上記吹付け用断熱材ないし耐火被覆材３
は、比重が約０．３〜０．５の軽量な構造物であり、な
おかつ断熱性能に優れていて従来の断熱構造よりも約２
／３ないし１／２の厚さとすることが可能となった。
は、比重が約０．３〜０．５の軽量な構造物であり、な
おかつ断熱性能に優れていて従来の断熱構造よりも約２
／３ないし１／２の厚さとすることが可能となった。
【００２０】
【発明の効果】この発明の吹付け用無機質系断熱・耐火
材、及びその製造方法は以上のように構成したので、吹
付けガンによって吹付け作業を行なう場合にも軽量であ
るため作業性がよく、しかも作業環境が汚染されること
のない優れた吹付け用断熱材および吹付け用無機質系耐
火被覆材を提供することができる。
材、及びその製造方法は以上のように構成したので、吹
付けガンによって吹付け作業を行なう場合にも軽量であ
るため作業性がよく、しかも作業環境が汚染されること
のない優れた吹付け用断熱材および吹付け用無機質系耐
火被覆材を提供することができる。
【００２１】さらに独立気泡のため断熱性能ないし耐火
性能が良好で従来のこの種の構造物よりも各段に厚さを
低減でき、大幅なコスト低減を図ることができた。
性能が良好で従来のこの種の構造物よりも各段に厚さを
低減でき、大幅なコスト低減を図ることができた。
【図１】この発明の吹付け用無機質系断熱・耐火材、及
びその製造方法の一実施例を示す断面図である。
びその製造方法の一実施例を示す断面図である。
【図２】その吹付け工程の概略図である。
１ 建築物の壁面 ３ 吹付け用断熱材ないし耐火被覆材 ５ 気泡 １１ セメント原料 １２ 撹拌機 １３ 水 １４ ポンプ １５ 吹付けガン １６ 起泡装置 １７ 起泡剤 １８ ミキシング装置 １９ 圧送機 ２０ コンプレッサー ２１ 断熱素材ないし骨材
Claims (2)
- 【請求項１】 微細な気泡を含むセメント系スラリーか
らなることを特徴とする吹付け用無機質系断熱・耐火
材。 - 【請求項２】 起泡剤を、空気圧入装置に連結した起泡
装置内で十分起泡させた後セメント系スラリーと混練す
ることを特徴とする吹付け用無機質系断熱・耐火材の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3047265A JP2550445B2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 吹付け用無機質系断熱・耐火材、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3047265A JP2550445B2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 吹付け用無機質系断熱・耐火材、及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06157155A JPH06157155A (ja) | 1994-06-03 |
| JP2550445B2 true JP2550445B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=12770467
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3047265A Expired - Lifetime JP2550445B2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 吹付け用無機質系断熱・耐火材、及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2550445B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011511194A (ja) * | 2008-02-08 | 2011-04-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 接着表面を有する多層発泡性防火バリア |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51103124A (ja) * | 1975-03-07 | 1976-09-11 | Nippon Asbestos Co Ltd | Taikaseidannetsutainoseikeihoho |
| JPS5930755A (ja) * | 1982-08-10 | 1984-02-18 | 宇部興産株式会社 | 軽量断熱モルタル |
-
1991
- 1991-01-28 JP JP3047265A patent/JP2550445B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011511194A (ja) * | 2008-02-08 | 2011-04-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 接着表面を有する多層発泡性防火バリア |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06157155A (ja) | 1994-06-03 |
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