JPH06296343A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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Publication number
JPH06296343A
JPH06296343A JP5105161A JP10516193A JPH06296343A JP H06296343 A JPH06296343 A JP H06296343A JP 5105161 A JP5105161 A JP 5105161A JP 10516193 A JP10516193 A JP 10516193A JP H06296343 A JPH06296343 A JP H06296343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic
bearing
peripheral surface
rotating shaft
rotary shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP5105161A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Mano
聡 真野
Yukihisa Tonooka
幸久 殿岡
Kei Suzuki
警 鈴木
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Mabuchi Motor Co Ltd
Original Assignee
Mabuchi Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mabuchi Motor Co Ltd filed Critical Mabuchi Motor Co Ltd
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Priority to CN93117874A priority patent/CN1093501A/zh
Publication of JPH06296343A publication Critical patent/JPH06296343A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転子の回転軸の振動を防止するとともに安
定した性能を発揮する簡単な構造の小型モータを提供す
る。 【構成】 内部に固定子2が取付けられたケーシング3
と、ケーシング3内に配設され、ケーシング3に設けら
れた軸受5,6により回転軸7を回転自在に支持された
回転子4と、各軸受5,6にそれぞれ取付けられ、回転
軸7の外周面23を中心軸Cの方向に対して直角方向に
押圧して外周面23を軸受5,6の内周面に接触させる
弾性突出片24,25とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は小型モータに係り、特に
小型カメラ等の精密機器、ヘッドホンステレオ等の音響
・映像機器、自動車用電装機器などに使用される小型モ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】小型モータは、前記各種機器の他あらゆ
る分野で広く使用されており、より高性能、小型軽量薄
型化が進んでいる。
【0003】小型モータは、ケーシングの内面に永久磁
石を取付け、ケーシングの両側板に設けられた2個の軸
受により回転子の回転軸を回転自在に支持している。回
転軸は軸受の内周面に摺接しているが、回転軸を滑らか
に回転させるために、回転軸の外周面と軸受の内周面と
の間には微小なクリアランス(間隙)が確保されてい
る。このクリアランスがあるために、回転子が回転運動
をすると、回転軸及び回転子が中心軸方向に対して直角
方向に振動し、これによりモータ全体の振動が発生する
という課題があった。
【0004】そこで、回転軸の振動を低減させるため
に、以下に述べる第1乃至第3の構成を有する小型モー
タが既に提案されている。
【0005】第1の構成の小型モータは、2極ある永久
磁石の各磁力をわざと変えて磁気バランスを崩し、磁気
による側圧(中心軸に対して横方向例えば直角方向に働
く圧力)を回転子に加えることにより回転軸を軸受内周
面の一方向に押さえつける構造を有している。
【0006】第2の構成の小型モータは、ばね等を使用
して機械的に回転軸に側圧を加え、回転軸を軸受内周面
の一方向に押さえつけていた(特開昭60−20074
0号公報参照)。
【0007】第3の構成の小型モータは、緩衝性を有す
る合成樹脂により軸受を形成して、軸受により回転軸の
振動の吸収を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小型モ
ータのトルクはかなり小さいため、前記第1の構成の小
型モータの場合には、磁気による側圧を加えることによ
り、トルクリップルが大きくなったり、コギングトルク
が大きくなり始動性が悪くなって、安定した性能を発揮
することができないという課題があった。また、磁気側
圧を加えるためにモータ内部の構造が複雑となり、製造
工程も複雑かつ大掛かりになるという課題もあった。
【0009】また、小型モータはそれぞれの寸法が非常
に小さく内部スペースも狭いので、前記第2の構成の小
型モータの場合には、ばね等の部品を取付ける余地がほ
とんどなく、仮に取付けることができたとしても部品点
数が多くなって工程数が増えコスト高になるという課題
があった。
【0010】軸受内周面と回転軸との間の前記クリアラ
ンスはできるだけ小さい方が回転軸の振動を抑えること
ができるが、合成樹脂は温度差による寸法の変化が大き
いので、クリアランスを小さくすることができない。そ
のため、前記第3の構成の小型モータでは、回転軸の振
動を十分に吸収することができないという課題があっ
た。
【0011】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、回転子の回転軸の振動を防止するととも
に安定した性能を発揮する簡単な構造の小型モータを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の小型モータは、内部に固定子が取付けられ
たケーシングと、このケーシング内に配設され、該ケー
シングに設けられた軸受部材により回転軸を回転自在に
支持された回転子と、前記回転軸の外周面を中心軸の方
向に対して横方向に押圧して前記外周面を前記軸受部材
の内周面に接触させる弾性部材とを備えたものである。
なお、前記軸受部材と前記弾性部材とを合成樹脂により
形成するとともに両部材を一体化して構成することが好
ましい。
【0013】
【作用】本発明においては、軸受部材の内周面と回転軸
の外周面とが接触している接触部以外では微小なクリア
ランスが確保されている。回転運動をする回転軸が、前
記クリアランスがあるために中心軸方向に対し横方向に
振動しようとしても、弾性部材が回転軸の外周面を押圧
しているので回転軸は軸受部材の内周面に接触した状態
を保ち続けることとなり、したがって回転軸は振動する
ことなく滑らかに回転運動を続ける。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図11を
参照して説明する。
【0015】図1乃至図5は本発明の第1実施例を示す
図であり、図1及び図2は小型モータの全体構成を示し
ている。
【0016】図1及び図2に示すように、小型モータ1
は、内部に固定子2が取付けられたケーシング3と、ケ
ーシング3の内部に配設された回転子4とを備えてお
り、回転子4は、ケーシング3に設けられた軸受部材
5,6により回転軸7を回転自在に支持されている。
【0017】図2に示すように、ケーシング3は、例え
ば軟鋼を素材とした冷間圧延鋼板のような金属材料によ
って有底中空筒状に形成されたハウジング8と、ハウジ
ング8の開口部9に嵌着され、例えば樹脂材料又はその
他の絶縁材料によって形成された蓋部材10とを備えて
おり、平行面を形成する一対のフラット部11が設けら
れている。
【0018】図1に示すように、固定子2は、ハウジン
グ8の円筒状の内周面12に固着されており、例えばハ
ードフェライトのような磁性材料によってアークセグメ
ント状に形成された一対の永久磁石からなっている。
【0019】回転子4は、回転中心となる中心軸Cの方
向に延びる回転軸7と、回転軸7に取付けられ銅線13
がコイル状に巻回されたコア14と、円筒形に組立てら
れて回転軸7に取付けられるとともに銅線13に電気的
に接続された整流子15とを備えている。コア14は、
固定子2に対して所定のエアーギャップを介してその内
方に配置されている。
【0020】蓋部材10には、導体の材料により形成さ
れた複数組(例えば二組)のブラシ16が整流子15に
摺接して電流を流すように設けられている。また、各ブ
ラシ16にそれぞれ電気的に接続された複数(例えば一
対)の接続端子17が蓋部材10に取付けられ、各接続
端子17の各端部18が蓋部材10の表面19から外方
に突出している。
【0021】蓋部材10の内面中央部には円形の有底凹
部20が形成されている。有底凹部20の内部には、軸
受部材としての蓋側軸受6が非回転状態で取付けられて
おり、蓋側軸受6により回転軸7の一端部が回転自在に
支持されている。
【0022】ハウジング8の底板21の中央部には、軸
受部材としてのハウジング側軸受5が非回転状態で取付
けられており、このハウジング側軸受5により回転軸7
の出力部22の近傍が回転自在に支持されている。
【0023】本発明の小型モータ1は、回転軸7の外周
面23を中心軸Cの方向に対して横方向(例えば直角方
向)に押圧して外周面23を軸受部材5,6の内周面に
接触させるための弾性部材24,25を備えている。本
実施例における一方の弾性部材としての弾性突出片24
は、回転軸7の外周面23を矢印P1 に示す方向に押圧
するようにハウジング側軸受5の内面26から斜めに突
出形成されている。
【0024】また、他方の弾性部材としての弾性突出片
25は、回転軸7の外周面23を矢印P2 に示す方向に
押圧するように、蓋側軸受6の内面27から斜めに突出
形成されている。
【0025】前記構成を有する小型モータ1において
は、接続端子17からブラシ16及び整流子15を介し
て銅線13に電流を流せば、一対の永久磁石からなる固
定子2によって形成されている磁界中に存在する回転子
4に回転力が付与されて回転子4は回転運動をする。こ
れにより、回転する回転軸7の出力部22を介して図示
しない電子機器等を駆動することができるようになって
いる。
【0026】図3は図1のハウジング側軸受部30の拡
大断面図、図4はハウジング側軸受5の斜視図である。
ハウジング側軸受5は円形状をなしており、その外周部
に形成された段部31をハウジング8の底板21の円形
開口部32に係合させることにより、ハウジング側軸受
5をハウジング8に取付けている。ハウジング側軸受5
の中心部には、回転軸7を回転自在に支持する貫通孔3
3が穿設されている。段部31の半径方向内方には、貫
通孔33と連通するとともにモータ内部S側に開口する
断面円形の有底凹部34が形成されている。弾性突出片
24は、貫通孔33の周縁35の一方向(図3において
は上方向)に取付けられている。有底凹部34の底面と
なる内面26に斜めに向けて取付けられた弾性突出片2
4は、貫通孔33の近傍に位置している。
【0027】本実施例においては、ハウジング側軸受5
と弾性突出片24とを合成樹脂により形成するとともに
両部材5,24を一体化しているので、部品点数が少な
く製造が容易になっている。前記合成樹脂としては、熱
可塑性合成樹脂や熱硬化性合成樹脂が用いられ、ナイロ
ン等にグラスファイバーを混合したものが緩衝性を有し
ていて好ましい。また、熱可塑性合成樹脂としては、例
えばポリアミド系、ポリアセタール系又はポリブチレン
テレフタレート系のものが好ましい。
【0028】このように、ハウジング側軸受5は合成樹
脂製なので、回転軸7の直径を寸法Dとした場合、貫通
孔33の内径寸法D1は、温度差によってこの内径寸法
1が変化しても貫通孔33の内周面36と回転軸7の
外周面23との間に十分なクリアランスが確保できるよ
うな寸法になっている。例えば、回転軸7の直径Dが1
mmのときのクリアランスとしては、D1−D=10乃
至20μm(マイクロメートル)程度である。
【0029】弾性突出片24は、しなやかに撓んでその
先端部37が回転軸7の外周面23を常に押圧すること
ができるように、根元部38が太く先端部37にいくに
従って細くなるとともに、図4に示すように貫通孔33
の周縁35に沿って湾曲した形状をなしている。また、
先端部37は、回転軸外周面23と接触する接触部39
から半径方向外方に折曲された形状を有している。
【0030】図3において、回転軸7がハウジング側軸
受5に圧入される前の弾性突出片24の状態を鎖線で、
圧入後の状態を実線でそれぞれ示しており、圧入前の弾
性突出片24の接触部39の位置とこれと反対側の貫通
孔内周面36との距離D2 は回転軸7の直径Dよりも小
さくなっている。これにより、ハウジング側軸受5に回
転軸7を矢印Eに示すように圧入すれば、弾性突出片2
4は弾性力に抗して半径方向外方に撓むこととなり、接
触部39は直径Dの位置まで拡げられる。弾性突出片2
4を構成する合成樹脂の持つ弾力性により、弾性突出片
24は元の状態に戻ろうとするため、回転軸7の外周面
23には、中心軸Cの方向に対して横方向例えば直角方
向に働く圧力(いわゆる側圧)が加えられることとな
り、回転軸7は矢印P1 の方向に弾性的に押さえつけら
れて接触部40において貫通孔33の内周面36に常に
接触する。
【0031】ハウジング側軸受5の素材である合成樹脂
は潤滑性を有しており、また軸受内周面36と回転軸外
周面23との間のクリアランスが零となる接触部40は
移動することなく常に一定の場所(図3では下方)にあ
るので、回転軸7は、中心軸Cの方向に対して横方向に
振動することなく貫通孔33内で滑らかに回転運動を続
ける。
【0032】回転軸7の圧入前において、先端部37の
半径方向外方の頂部41と、これと反対側の内周面36
との間の距離D3 は、回転軸7の直径Dよりも大きくし
てある。したがって、ハウジング側軸受5に対して回転
軸7を矢印Eの方向に圧入すると、回転軸7は弾性突出
片24に邪魔されることなく弾性突出片24の先端部3
7に接触しながらこれを半径方向外方に拡げつつ貫通孔
33に挿入することができる。
【0033】また本実施例においては、弾性突出片24
は、ハウジング側軸受5の軸方向内方端面42がなす面
Fよりも突出せずに凹部34内に収納されるような長さ
になっている。これにより、モータ内部Sに内部部品4
3を仮に取付けたとしても、弾性突出片24が内部部品
43と接触してその邪魔になるというようなことはな
い。
【0034】図5は図1の蓋側軸受部50の拡大断面図
である。図示するように、蓋側軸受6の内方面27に
も、ハウジング側軸受5に取付けた弾性突出片24と同
様な構成の弾性突出片25が取付けられている。蓋側軸
受6と弾性突出片25は、前記と同様の合成樹脂により
形成され、かつ両部材6,25は一体化して形成されて
いる。従って、この蓋側軸受部50においても、ハウジ
ング側軸受部30と同様の作用効果を奏する。また、弾
性突出片25は、蓋部材10の軸方向内方面42aがな
す面Faよりも突出することなく有底凹部20の内部に
収納されているので、弾性突出片25がモータ内部Sの
他の内部部品の邪魔になることはない。なおその他の構
成は図3に示したハウジング側軸受部30の構成と同様
である。
【0035】図6は本発明の第2実施例にかかる軸受部
を示す断面図である。本実施例においては、軸受部材と
してのハウジング側軸受5bに取付けられる弾性部材と
しての弾性突出片24bを細長い形状にしている。即
ち、弾性突出片24bの根元部38bを貫通孔33から
かなり離れた位置に配設しているので、弾性突出片24
bの長さが図3に示す弾性突出片24と比べてかなり長
くなっている。これにより、弾性突出片24bの弾性力
を緩和することができ、その先端部37bは適切な押圧
力により回転軸7の外周面23を押圧することができ
る。
【0036】図7は、本発明の第3実施例にかかる弾性
部材としての弾性突出片24cを示す断面図である。前
記及び後述する弾性突出片は無負荷状態のときには根元
部から回転軸との接触部39にかけて直線上に次第に細
くなっている形状であるが、本実施例の弾性突出片24
cは、無負荷状態においても湾曲した形状を有してい
る。即ち、ハウジング側軸受5cと一体化した根元部3
8cから、回転軸7と接触する接触部39cにかけて湾
曲した滑らかな形状を有している。先端部37cは、接
触部39cから半径方向外方に一体的に折曲されてい
る。従って、本実施例においては、弾性突出片24cが
しなやかに撓むことができるので、回転軸7への側圧を
適切に決めることができ、また回転軸7のハウジング側
軸受5cへの挿脱も容易になる。
【0037】図8は、本発明の第4実施例にかかる弾性
部材としての弾性突出片24dを示す斜視図である。図
示するように、弾性突出片24dは、第1実施例の板状
の弾性突出片24を複数に分割した小片51,52,5
3からなっている。そして各小片51,52,53は、
それぞれ独立してハウジング側軸受5の内面26dに一
体的に固定されている。これにより、各小片51,5
2,53はそれぞれ独立して回転軸7の外周面を押圧す
るので、回転軸7への押圧力を均一に分散することがで
きる。
【0038】図9は、本発明の第5実施例にかかる弾性
部材としての弾性突出片24eを示す斜視図である。こ
の弾性突出片24eは、第1実施例に示した板状の弾性
突出片24に中心軸方向に向けてスリット54,55を
形成することによりその先端部37eを複数に分割して
いる。これにより、部品点数を増やすことなく回転軸7
への押圧力の分散化ができる。
【0039】図10は、本発明の第6実施例にかかる軸
受部を示す断面図である。本実施例においては、軸受部
材としての蓋側軸受6fと、蓋側軸受6fに固定された
弾性部材としての弾性突出片25fと、蓋部材10fと
を一体化するとともにこれらを前記と同様な合成樹脂に
より形成している。この実施例によれば、蓋側軸受6f
を別途設けなくても蓋部材10fと一体的に成形するこ
とができ、さらなる部品点数や製造工程数の削減ができ
るとともに、強度も改善されて回転軸7を確実に支持す
ることができる。
【0040】図11は、本発明の第7実施例にかかる軸
受部を示す断面図である。本実施例は、図10に示す第
6実施例を更に改良したものである。図示するように、
弾性部材としての弾性突出片25gを有底軸受孔56よ
り半径方向外方に離れた位置に取付けている。即ち、弾
性突出片25gの根元部38gを回転軸7から離れた位
置となるように蓋部材10gに一体的に固定することに
より、弾性突出片25gを細長い形状にしている。この
ようにすれば、弾性突出片24は、緩和された弾力性に
よりしなやかに撓むこととなり、回転軸7を適正な押圧
力で押圧することができる。
【0041】図10及び図11において、回転軸7を支
持する有底軸受孔56の上方における内面57の位置よ
り、有底軸受孔56の下方における内面58の位置を寸
法Gだけ弾性突出片25f,25gの接触部39の方向
にずらして形成している。こうすることにより、弾性突
出片25f,25gにより回転軸7にかかるモーメント
を減少させることができるので好ましい。
【0042】以上説明したとおり、本発明にかかる小型
モータは、弾力性を有する合成樹脂などにより形成され
た弾性部材が回転軸に側圧を加えてこの回転軸を軸受部
材の内周面の一方向に弾性的に押さえつけて接触させ、
この接触部における軸受部材内周面と回転軸外周面のク
リアランスをなくしているため、回転軸は中心軸方向に
対して横方向には振動しない。従って、回転軸の振動に
起因するモータ振動や騒音の発生を防止することができ
る。振動等の発生が特に嫌われる精密機器や音響・映像
機器にとって、本発明は極めて有効である。また、本発
明では磁気による側圧を加えていないため、小型モータ
の性能が安定するとともに始動性もよくなる。また、従
来使用されていたばねが不要であるため、部品点数や製
造工程数の削減ができる。
【0043】又、軸受部材と弾性部材とを、緩衝性を有
する合成樹脂により形成した場合には、温度変化によっ
て軸受部材の寸法が変化しても軸受部材内周面と回転軸
外周面との間にクリアランスが十分あるような内径で軸
受部材の軸受部を形成しておけば、温度変化の影響を受
けることなく回転軸の振動を確実に防止することができ
る。
【0044】なお、図6乃至図11に示した各実施例は
一方の軸受部を例にとって説明したが、それぞれの実施
例の構成は他方の軸受部にも適用することができる。ま
た、本発明は、例えばステッピングモータや交流モータ
等の他の回転型小型モータにも適用することができる。
なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る小型モータは上述のように
構成したので、回転子の回転軸が中心軸の方向に対して
横方向に振動することを防止するとともに安定した性能
を発揮し、かつ簡単な構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図5は本発明の第1実施例を示す図
で、図1は小型モータの全体構造を示す断面図である。
【図2】図1の小型モータの外観を示す斜視図である。
【図3】図1のハウジング側軸受部の拡大断面図であ
る。
【図4】図3のハウジング側軸受の斜視図である。
【図5】図1の蓋側軸受部の拡大断面図である。
【図6】本発明の第2実施例にかかる軸受部を示す断面
図である。
【図7】本発明の第3実施例にかかる弾性突出片を示す
断面図である。
【図8】本発明の第4実施例にかかる弾性突出片を示す
斜視図である。
【図9】本発明の第5実施例にかかる弾性突出片を示す
斜視図である。
【図10】本発明の第6実施例にかかる軸受部を示す断
面図である。
【図11】本発明の第7実施例にかかる軸受部を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 小型モータ 2 固定子 3 ケーシング 4 回転子 5,5b,5c ハウジング側軸受(軸受部材) 6,6f 蓋側軸受(軸受部材) 7 回転軸 23 回転軸の外周面 24,24b乃至24e 弾性突出片(弾性部材) 25,25f,25g 弾性突出片(弾性部材) 36 軸受部材の内周面 C 中心軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に固定子(2)が取付けられたケー
    シング(3)と、 このケーシング(3)内に配設され、該ケーシング
    (3)に設けられた軸受部材(5,5b,5c,6,6
    f)により回転軸(7)を回転自在に支持された回転子
    (4)と、 前記回転軸(7)の外周面(23)を中心軸(C)の方
    向に対して横方向に押圧して前記外周面(23)を前記
    軸受部材の内周面(36)に接触させる弾性部材(2
    4,24b乃至24e,25,25f,25g)とを備
    えたことを特徴とする小型モータ。
  2. 【請求項2】 前記軸受部材と前記弾性部材とを合成樹
    脂により形成するとともに両部材を一体化したことを特
    徴とする請求項1記載の小型モータ。
JP5105161A 1993-04-07 1993-04-07 小型モータ Pending JPH06296343A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5105161A JPH06296343A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 小型モータ
CN93117874A CN1093501A (zh) 1993-04-07 1993-09-20 小型电动机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5105161A JPH06296343A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 小型モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06296343A true JPH06296343A (ja) 1994-10-21

Family

ID=14399983

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WO2005015708A1 (en) * 2003-08-08 2005-02-17 Arapal Developments Limited An electric motor with elastomeric pads and bushing to damp vibrations

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