JP2001128403A - 小型モータおよびその回転子の製造方法 - Google Patents
小型モータおよびその回転子の製造方法Info
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- JP2001128403A JP2001128403A JP30807899A JP30807899A JP2001128403A JP 2001128403 A JP2001128403 A JP 2001128403A JP 30807899 A JP30807899 A JP 30807899A JP 30807899 A JP30807899 A JP 30807899A JP 2001128403 A JP2001128403 A JP 2001128403A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鉄心と巻線との間の絶縁性を確保して、モー
タ特性を低下させることなくモータ全体を薄型化でき、
モータの製造も容易な技術が求められていた。 【解決手段】 小型モータ1の電機子14は、複数枚を
積層して鉄心12の一部を構成し第1の孔44に回転軸
6が圧入固定される標準コア素体40と、積層された標
準コア素体の一方の端面に密着するように形成され、中
央部に大径の第2の孔46を有し複数枚を積層して鉄心
の一部を構成する中空コア素体41と、回転軸6が圧入
される第3の孔と、第3の孔と同心で中空コア素体全部
の第2の孔46に嵌合する嵌合部48とを中央部に有
し、嵌合部の凹部49には整流子15の一部が嵌入し、
鉄心12と巻線13が直接接触しないように中空コア素
体41の一方の端面における巻線を巻回する部位に取付
けられる第1の絶縁部材42とを備えている。
タ特性を低下させることなくモータ全体を薄型化でき、
モータの製造も容易な技術が求められていた。 【解決手段】 小型モータ1の電機子14は、複数枚を
積層して鉄心12の一部を構成し第1の孔44に回転軸
6が圧入固定される標準コア素体40と、積層された標
準コア素体の一方の端面に密着するように形成され、中
央部に大径の第2の孔46を有し複数枚を積層して鉄心
の一部を構成する中空コア素体41と、回転軸6が圧入
される第3の孔と、第3の孔と同心で中空コア素体全部
の第2の孔46に嵌合する嵌合部48とを中央部に有
し、嵌合部の凹部49には整流子15の一部が嵌入し、
鉄心12と巻線13が直接接触しないように中空コア素
体41の一方の端面における巻線を巻回する部位に取付
けられる第1の絶縁部材42とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型モータおよび
その回転子の製造方法にかかり、たとえば、小型カメラ
など光学精密機器,CD(コンパクト・ディスク)プレ
ーヤーなど音響・映像機器,複写機などOA(オフィス
・オートメーション)機器,ヘヤードライヤーなど家庭
用電気機器,自動車用電装機器,および玩具などに使用
される小型モータおよびその回転子の製造方法に関す
る。
その回転子の製造方法にかかり、たとえば、小型カメラ
など光学精密機器,CD(コンパクト・ディスク)プレ
ーヤーなど音響・映像機器,複写機などOA(オフィス
・オートメーション)機器,ヘヤードライヤーなど家庭
用電気機器,自動車用電装機器,および玩具などに使用
される小型モータおよびその回転子の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】小型モータは、前記各種機器のほかあら
ゆる分野で広く使用されており、モータ全体の薄型化お
よびモータ製造の容易化等が求められている。小型モー
タは、有底中空筒状のハウジングと蓋部材とを有するケ
ーシングの内周面に固定子を取付け、ケーシングの内部
に回転子を配設し、ケーシングに設けられた軸受部によ
り回転子の回転軸を回転自在に支持している。回転子を
構成する電機子では、鉄心に電機子巻線(以下、巻線と
記載)がコイル状に巻回され、鉄心と巻線は絶縁されて
いる。たとえば、特開平3−243145号公報には、
小型モータの中心軸線方向の全長を短くしてモータ全体
の薄型化を図る技術が開示されている。
ゆる分野で広く使用されており、モータ全体の薄型化お
よびモータ製造の容易化等が求められている。小型モー
タは、有底中空筒状のハウジングと蓋部材とを有するケ
ーシングの内周面に固定子を取付け、ケーシングの内部
に回転子を配設し、ケーシングに設けられた軸受部によ
り回転子の回転軸を回転自在に支持している。回転子を
構成する電機子では、鉄心に電機子巻線(以下、巻線と
記載)がコイル状に巻回され、鉄心と巻線は絶縁されて
いる。たとえば、特開平3−243145号公報には、
小型モータの中心軸線方向の全長を短くしてモータ全体
の薄型化を図る技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報には、電機子の鉄心と巻線との間の絶縁に対する対策
については記載されていない。また、前記公報に記載の
鉄心は、全体が一体的に積層されているので、鉄心に回
転軸を圧入固定するための設備が大型化して製造も困難
であった。また、一般的に、小型モータの薄型化のため
に整流子の長さ寸法を短くしたり鉄心の厚みを薄くする
こともあるが、こうすると、モータの出力トルクなどモ
ータ特性が低下してしまう。
報には、電機子の鉄心と巻線との間の絶縁に対する対策
については記載されていない。また、前記公報に記載の
鉄心は、全体が一体的に積層されているので、鉄心に回
転軸を圧入固定するための設備が大型化して製造も困難
であった。また、一般的に、小型モータの薄型化のため
に整流子の長さ寸法を短くしたり鉄心の厚みを薄くする
こともあるが、こうすると、モータの出力トルクなどモ
ータ特性が低下してしまう。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、鉄心と巻線との間の絶縁性を確保し
て、モータ特性を低下させることなくモータ全体を薄型
化でき、製造が容易な小型モータおよびその回転子の製
造方法を提供することを目的とする。
になされたもので、鉄心と巻線との間の絶縁性を確保し
て、モータ特性を低下させることなくモータ全体を薄型
化でき、製造が容易な小型モータおよびその回転子の製
造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる小型モータは、ケーシングの内周面
に固定子を取付け、前記ケーシングの内部に回転子を配
設し、前記ケーシングに設けられた軸受部により前記回
転子の回転軸を回転自在に支持し、前記回転子は、回転
中心となる中心軸線の方向に延びる前記回転軸と、この
回転軸に取付けられた鉄心に電機子巻線がコイル状に巻
回された電機子と、前記回転軸に取付けられるとともに
前記電機子巻線に電気的に接続された整流子とを備えた
小型モータであって、前記電機子は、中央部に小径の第
1の孔を有するとともに1枚でまたは複数枚を積層して
前記鉄心の一部を構成し前記第1の孔に前記回転軸が圧
入固定される薄板状の第1のコア素体と、この積層され
た第1のコア素体の一方の端面に密着するように薄板状
に形成され、中央部に大径の第2の孔を有し1枚でまた
は複数枚を積層して前記鉄心の一部を構成する第2のコ
ア素体と、前記回転軸が圧入される第3の孔と、この第
3の孔と同心で前記第2のコア素体全部の前記第2の孔
に嵌合する嵌合部とを中央部に有し、この嵌合部の凹部
には前記整流子の一部が嵌入し、前記鉄心と前記電機子
巻線が直接接触しないように前記第2のコア素体の一方
の端面における少なくとも前記電機子巻線を巻回する部
位に取付けられる第1の絶縁部材とを備えている。な
お、前記電機子は、前記鉄心と前記電機子巻線が直接接
触しないように、前記積層された第1のコア素体の他方
の端面における少なくとも前記電機子巻線を巻回する部
位に取付けられる第2の絶縁部材を備えているのが好ま
しい。また、前記第1,第2のコア素体は平板状をなし
ており、前記第1の絶縁部材は合成樹脂でモールド成形
されているのが好ましい。
め、本発明にかかる小型モータは、ケーシングの内周面
に固定子を取付け、前記ケーシングの内部に回転子を配
設し、前記ケーシングに設けられた軸受部により前記回
転子の回転軸を回転自在に支持し、前記回転子は、回転
中心となる中心軸線の方向に延びる前記回転軸と、この
回転軸に取付けられた鉄心に電機子巻線がコイル状に巻
回された電機子と、前記回転軸に取付けられるとともに
前記電機子巻線に電気的に接続された整流子とを備えた
小型モータであって、前記電機子は、中央部に小径の第
1の孔を有するとともに1枚でまたは複数枚を積層して
前記鉄心の一部を構成し前記第1の孔に前記回転軸が圧
入固定される薄板状の第1のコア素体と、この積層され
た第1のコア素体の一方の端面に密着するように薄板状
に形成され、中央部に大径の第2の孔を有し1枚でまた
は複数枚を積層して前記鉄心の一部を構成する第2のコ
ア素体と、前記回転軸が圧入される第3の孔と、この第
3の孔と同心で前記第2のコア素体全部の前記第2の孔
に嵌合する嵌合部とを中央部に有し、この嵌合部の凹部
には前記整流子の一部が嵌入し、前記鉄心と前記電機子
巻線が直接接触しないように前記第2のコア素体の一方
の端面における少なくとも前記電機子巻線を巻回する部
位に取付けられる第1の絶縁部材とを備えている。な
お、前記電機子は、前記鉄心と前記電機子巻線が直接接
触しないように、前記積層された第1のコア素体の他方
の端面における少なくとも前記電機子巻線を巻回する部
位に取付けられる第2の絶縁部材を備えているのが好ま
しい。また、前記第1,第2のコア素体は平板状をなし
ており、前記第1の絶縁部材は合成樹脂でモールド成形
されているのが好ましい。
【0006】本発明にかかる小型モータの回転子を製造
する方法は、ケーシングの内周面に固定子を取付け、前
記ケーシングの内部に回転子を配設し、前記ケーシング
に設けられた軸受部により前記回転子の回転軸を回転自
在に支持し、前記回転子は、回転中心となる中心軸線方
向に延びる前記回転軸と、この回転軸に取付けられた鉄
心に電機子巻線がコイル状に巻回された電機子と、前記
回転軸に取付けられるとともに前記電機子巻線に電気的
に接続された整流子とを備え、前記電機子は、中央部に
小径の第1の孔を有するとともに1枚でまたは複数枚を
積層して前記鉄心の一部を構成し前記第1の孔に前記回
転軸が圧入固定される薄板状の第1のコア素体と、この
積層された第1のコア素体の一方の端面に密着するよう
に薄板状に形成され、中央部に大径の第2の孔を有し1
枚でまたは複数枚を積層して前記鉄心の一部を構成する
第2のコア素体と、前記回転軸が圧入される第3の孔
と、この第3の孔と同心で前記第2のコア素体全部の前
記第2の孔に嵌合する嵌合部とを中央部に有し、この嵌
合部の凹部には前記整流子の一部が嵌入し、前記鉄心と
前記電機子巻線が直接接触しないように前記第2のコア
素体の一方の端面における少なくとも前記電機子巻線を
巻回する部位に取付けられる第1の絶縁部材とを備えた
小型モータにおける前記回転子の製造方法であって、1
枚または複数枚の前記第1のコア素体を積層して前記第
1の孔に前記回転軸を圧入固定して一体化し、1枚また
は複数枚の前記第2のコア素体を積層するとともにこの
第2のコア素体全部の前記第2の孔に前記第1の絶縁部
材の前記嵌合部を嵌合して、この第1の絶縁部材で前記
第2のコア素体を保持し、次いで、前記第1の絶縁部材
の前記第3の孔に前記回転軸を圧入して前記第1のコア
素体の前記一方の端面に前記第2のコア素体を密着さ
せ、前記整流子の一部が前記嵌合部の前記凹部に嵌入し
て前記第1の絶縁部材に当接するまで、前記整流子を前
記回転軸に圧入固定した後、前記第1の絶縁部材の上か
ら前記鉄心に前記電機子巻線をコイル状に巻回する。
する方法は、ケーシングの内周面に固定子を取付け、前
記ケーシングの内部に回転子を配設し、前記ケーシング
に設けられた軸受部により前記回転子の回転軸を回転自
在に支持し、前記回転子は、回転中心となる中心軸線方
向に延びる前記回転軸と、この回転軸に取付けられた鉄
心に電機子巻線がコイル状に巻回された電機子と、前記
回転軸に取付けられるとともに前記電機子巻線に電気的
に接続された整流子とを備え、前記電機子は、中央部に
小径の第1の孔を有するとともに1枚でまたは複数枚を
積層して前記鉄心の一部を構成し前記第1の孔に前記回
転軸が圧入固定される薄板状の第1のコア素体と、この
積層された第1のコア素体の一方の端面に密着するよう
に薄板状に形成され、中央部に大径の第2の孔を有し1
枚でまたは複数枚を積層して前記鉄心の一部を構成する
第2のコア素体と、前記回転軸が圧入される第3の孔
と、この第3の孔と同心で前記第2のコア素体全部の前
記第2の孔に嵌合する嵌合部とを中央部に有し、この嵌
合部の凹部には前記整流子の一部が嵌入し、前記鉄心と
前記電機子巻線が直接接触しないように前記第2のコア
素体の一方の端面における少なくとも前記電機子巻線を
巻回する部位に取付けられる第1の絶縁部材とを備えた
小型モータにおける前記回転子の製造方法であって、1
枚または複数枚の前記第1のコア素体を積層して前記第
1の孔に前記回転軸を圧入固定して一体化し、1枚また
は複数枚の前記第2のコア素体を積層するとともにこの
第2のコア素体全部の前記第2の孔に前記第1の絶縁部
材の前記嵌合部を嵌合して、この第1の絶縁部材で前記
第2のコア素体を保持し、次いで、前記第1の絶縁部材
の前記第3の孔に前記回転軸を圧入して前記第1のコア
素体の前記一方の端面に前記第2のコア素体を密着さ
せ、前記整流子の一部が前記嵌合部の前記凹部に嵌入し
て前記第1の絶縁部材に当接するまで、前記整流子を前
記回転軸に圧入固定した後、前記第1の絶縁部材の上か
ら前記鉄心に前記電機子巻線をコイル状に巻回する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を、図1ないし図5を参照して説明する。図1は
本発明にかかる小型モータの断面図、図2(A)は前記
小型モータのハウジングを示す断面図、図2(B)は従
来の小型モータのハウジングを示す断面図、図3(A)
は本発明の第1の絶縁部材の正面図、図3(B)は図3
(A)のB−B線断面図、図4は本発明の第2の絶縁部
材の正面図、図5は本発明の回転子を製造する手順を示
す説明図である。
の一例を、図1ないし図5を参照して説明する。図1は
本発明にかかる小型モータの断面図、図2(A)は前記
小型モータのハウジングを示す断面図、図2(B)は従
来の小型モータのハウジングを示す断面図、図3(A)
は本発明の第1の絶縁部材の正面図、図3(B)は図3
(A)のB−B線断面図、図4は本発明の第2の絶縁部
材の正面図、図5は本発明の回転子を製造する手順を示
す説明図である。
【0008】まず最初に、本発明にかかる薄型の小型モ
ータの全体の構成を説明する。図1に示すように、小型
モータ(小型直流モータ)1は、内周面2に一対の固定
子3が取付けられたケーシング4と、ケーシング4の内
部に配設された回転子5とを備えている。回転子5の回
転軸6は、ケーシング4に設けられた一方の軸受部7と
他方の軸受部8により回転自在に支持されている。ケー
シング4は、有底中空筒状に形成され内部に回転子5が
配設されるハウジング9と、ハウジング9の開口部10
に嵌合した蓋部材11とを備えている。ハウジング9は
金属製の板材によって一体的に形成されており、蓋部材
11は、ハウジング9と同じ金属材料または樹脂材料等
により一体的に形成されている。軸受部7,8は、ケー
シング4の両端部にそれぞれ設けられている。一方の軸
受部7はハウジング9に、他方の軸受部8は蓋部材11
にそれぞれ取付けられている。一対の固定子3は、ハウ
ジング9の内周面2に固着されて対向配置されている。
ータの全体の構成を説明する。図1に示すように、小型
モータ(小型直流モータ)1は、内周面2に一対の固定
子3が取付けられたケーシング4と、ケーシング4の内
部に配設された回転子5とを備えている。回転子5の回
転軸6は、ケーシング4に設けられた一方の軸受部7と
他方の軸受部8により回転自在に支持されている。ケー
シング4は、有底中空筒状に形成され内部に回転子5が
配設されるハウジング9と、ハウジング9の開口部10
に嵌合した蓋部材11とを備えている。ハウジング9は
金属製の板材によって一体的に形成されており、蓋部材
11は、ハウジング9と同じ金属材料または樹脂材料等
により一体的に形成されている。軸受部7,8は、ケー
シング4の両端部にそれぞれ設けられている。一方の軸
受部7はハウジング9に、他方の軸受部8は蓋部材11
にそれぞれ取付けられている。一対の固定子3は、ハウ
ジング9の内周面2に固着されて対向配置されている。
【0009】回転子5は、回転中心となる中心軸線CL
の方向に延びる回転軸6と、回転軸6に取付けられた鉄
心12に巻線(電機子巻線)13がコイル状に巻回され
た電機子14と、回転軸6に取付けられるとともに巻線
13に電気的に接続された整流子15とを備えている。
整流子15は、巻線13を接続するための複数(たとえ
ば、3個)の端子17を有している。整流子15には、
蓋部材11に取付けられた複数組(たとえば、二組)の
ブラシ16が摺動係合している。各ブラシ16には、図
示しない接続端子または電線がそれぞれ電気的に接続さ
れている。接続端子または電線は、蓋部材11から外方
に出て配線等に接続される。ハウジング9の平坦部20
の中央部には、円筒状の軸受支持部21が一体形成され
ている。軸受支持部21の内周面22には、一方の軸受
部7を構成し摺動面を有する一方のすべり軸受23が圧
入固定されている。すべり軸受23は、回転軸6の出力
側を回転自在に軸支している。
の方向に延びる回転軸6と、回転軸6に取付けられた鉄
心12に巻線(電機子巻線)13がコイル状に巻回され
た電機子14と、回転軸6に取付けられるとともに巻線
13に電気的に接続された整流子15とを備えている。
整流子15は、巻線13を接続するための複数(たとえ
ば、3個)の端子17を有している。整流子15には、
蓋部材11に取付けられた複数組(たとえば、二組)の
ブラシ16が摺動係合している。各ブラシ16には、図
示しない接続端子または電線がそれぞれ電気的に接続さ
れている。接続端子または電線は、蓋部材11から外方
に出て配線等に接続される。ハウジング9の平坦部20
の中央部には、円筒状の軸受支持部21が一体形成され
ている。軸受支持部21の内周面22には、一方の軸受
部7を構成し摺動面を有する一方のすべり軸受23が圧
入固定されている。すべり軸受23は、回転軸6の出力
側を回転自在に軸支している。
【0010】他方の軸受部8は、回転軸6の反出力側を
回転自在に軸支している。他方の軸受部8は、回転軸6
の端部24をスラスト方向に関して支持するスラスト受
け部材25と、回転軸端部24を回転自在に軸支する他
方のすべり軸受26とを備えている。スラスト受け部材
25は、潤滑性の良好な合成樹脂等により形成されてい
る。すべり軸受26は、蓋部材11に形成された突出部
27の内周面28に圧入固定されている。すべり軸受2
3,26には焼結含油軸受が使用されている。モータ1
において、接続端子または電線から、ブラシ16および
整流子15を介して電機子14の巻線13に電流を流せ
ば、一対の固定子3によって形成されている磁界中に存
在する回転子5に回転力が付与されて、回転子5は回転
運動をする。これにより、モータ1は、回転する回転軸
6の出力部を介してCDプレーヤー等を駆動する。
回転自在に軸支している。他方の軸受部8は、回転軸6
の端部24をスラスト方向に関して支持するスラスト受
け部材25と、回転軸端部24を回転自在に軸支する他
方のすべり軸受26とを備えている。スラスト受け部材
25は、潤滑性の良好な合成樹脂等により形成されてい
る。すべり軸受26は、蓋部材11に形成された突出部
27の内周面28に圧入固定されている。すべり軸受2
3,26には焼結含油軸受が使用されている。モータ1
において、接続端子または電線から、ブラシ16および
整流子15を介して電機子14の巻線13に電流を流せ
ば、一対の固定子3によって形成されている磁界中に存
在する回転子5に回転力が付与されて、回転子5は回転
運動をする。これにより、モータ1は、回転する回転軸
6の出力部を介してCDプレーヤー等を駆動する。
【0011】次に、ハウジング9の構成について説明す
る。図1および図2(A)に示すように、有底中空筒状
をなすハウジング9は平坦部20を有している。平坦部
20は、ハウジング9の天井部といってもよいが底部と
いうこともできる。平坦部20は、フラットな場合が多
いが、若干の曲面または他の形状をなしている場合であ
ってもよい。平坦部20の内面33には、回転子5の巻
線13の回転運動に対応する所定の位置に凹部30が形
成されている。凹部30は、中心軸線CLと同心の円環
状になっており、凹部30の底面31と巻線13との間
には、所定の間隙Cが設けられている。平坦部20の外
周縁近傍には、モータ1をCDプレーヤーなどに取付け
るためのねじ孔32が周方向に均等に複数個穿設されて
いる。凹部30は、ねじ孔32を避けた所定の位置に形
成されている。また、凹部30は、平坦部20の中央部
に形成された軸受支持部21を避けた所定の位置に形成
されている。すなわち、凹部30は、ねじ孔32と軸受
支持部21との間に配置されている。ハウジング9を製
造するには、円形の板材に面打ちにより凹部30を形成
した後、絞り加工で円筒状部を形成するという面打ち絞
り加工により、平坦部20に凹部30が形成されたハウ
ジング9を一体形成している。
る。図1および図2(A)に示すように、有底中空筒状
をなすハウジング9は平坦部20を有している。平坦部
20は、ハウジング9の天井部といってもよいが底部と
いうこともできる。平坦部20は、フラットな場合が多
いが、若干の曲面または他の形状をなしている場合であ
ってもよい。平坦部20の内面33には、回転子5の巻
線13の回転運動に対応する所定の位置に凹部30が形
成されている。凹部30は、中心軸線CLと同心の円環
状になっており、凹部30の底面31と巻線13との間
には、所定の間隙Cが設けられている。平坦部20の外
周縁近傍には、モータ1をCDプレーヤーなどに取付け
るためのねじ孔32が周方向に均等に複数個穿設されて
いる。凹部30は、ねじ孔32を避けた所定の位置に形
成されている。また、凹部30は、平坦部20の中央部
に形成された軸受支持部21を避けた所定の位置に形成
されている。すなわち、凹部30は、ねじ孔32と軸受
支持部21との間に配置されている。ハウジング9を製
造するには、円形の板材に面打ちにより凹部30を形成
した後、絞り加工で円筒状部を形成するという面打ち絞
り加工により、平坦部20に凹部30が形成されたハウ
ジング9を一体形成している。
【0012】ハウジング9の各部の概略寸法の一例を挙
げれば、直径D=25mm、中心軸線CL方向の寸法H=
7.8mm,ハウジング9の板厚T=1.0mm,凹部30に
おけるハウジング9の板厚T1=0.65mm,軸受支持部
21の中心軸線CL方向の長さT3=2mmである。した
がって、平坦部20における凹部30以外の位置の内面
33と、凹部30の底面31との間の距離(すなわち、
凹部30の深さ)T2は、T2=T−T1=0.35mmにな
る。図2(B)には、本発明のモータ1と同じモータ特
性(出力トルクなど)を有する従来の薄型の小型モータ
のハウジング9aを示している。この従来のハウジング
9aの直径D,板厚T,軸受支持部の中心軸線方向の長
さT3は、本発明のハウジング9と同じである。
げれば、直径D=25mm、中心軸線CL方向の寸法H=
7.8mm,ハウジング9の板厚T=1.0mm,凹部30に
おけるハウジング9の板厚T1=0.65mm,軸受支持部
21の中心軸線CL方向の長さT3=2mmである。した
がって、平坦部20における凹部30以外の位置の内面
33と、凹部30の底面31との間の距離(すなわち、
凹部30の深さ)T2は、T2=T−T1=0.35mmにな
る。図2(B)には、本発明のモータ1と同じモータ特
性(出力トルクなど)を有する従来の薄型の小型モータ
のハウジング9aを示している。この従来のハウジング
9aの直径D,板厚T,軸受支持部の中心軸線方向の長
さT3は、本発明のハウジング9と同じである。
【0013】本実施形態では、深さT2の凹部30を平
坦部20の内面33に形成したので、ハウジング9内の
スペースが、凹部30の体積分だけ大きくなっている。
したがって、回転子を本発明と従来とで同一にした場
合、本発明の電機子14を凹部30の深さT2だけ平坦
部20側に近づけても、凹部30の底面31と巻線13
との間には、従来と同じ間隙Cが設けられていることに
なる。その結果、ハウジングの全長を、凹部30の深さ
T2分だけ短くすることができる。たとえば、従来のハ
ウジング9aの中心軸線方向の長さH1=8.15mmであ
ったのに対して、本発明のハウジング9の中心軸線方向
の長さH=H1−T2=8.15−0.35=7.8mmとな
る。したがって、モータ1の中心軸線方向の全長Lを短
くして、モータ1の全体を薄型化することができる。
坦部20の内面33に形成したので、ハウジング9内の
スペースが、凹部30の体積分だけ大きくなっている。
したがって、回転子を本発明と従来とで同一にした場
合、本発明の電機子14を凹部30の深さT2だけ平坦
部20側に近づけても、凹部30の底面31と巻線13
との間には、従来と同じ間隙Cが設けられていることに
なる。その結果、ハウジングの全長を、凹部30の深さ
T2分だけ短くすることができる。たとえば、従来のハ
ウジング9aの中心軸線方向の長さH1=8.15mmであ
ったのに対して、本発明のハウジング9の中心軸線方向
の長さH=H1−T2=8.15−0.35=7.8mmとな
る。したがって、モータ1の中心軸線方向の全長Lを短
くして、モータ1の全体を薄型化することができる。
【0014】一方、モータの薄型化の代わりにモータ特
性を向上させたい場合には、凹部30を形成すれば平坦
部20と巻線13との間のスペースが広がるので、巻線
13の線径と巻線量(巻回量)の一方または両方を大き
くしても、凹部30の底面31と巻線13との間には所
定の間隙Cを維持することができる。したがって、モー
タ特性を向上させることができる。このように、ハウジ
ング9の平坦部20の内面33に円環状の凹部30を形
成することにより、モータ全体の薄型化および薄型モー
タにおけるモータ特性の向上の一方または両方を実現す
ることができ、設計の自由度が広がる。
性を向上させたい場合には、凹部30を形成すれば平坦
部20と巻線13との間のスペースが広がるので、巻線
13の線径と巻線量(巻回量)の一方または両方を大き
くしても、凹部30の底面31と巻線13との間には所
定の間隙Cを維持することができる。したがって、モー
タ特性を向上させることができる。このように、ハウジ
ング9の平坦部20の内面33に円環状の凹部30を形
成することにより、モータ全体の薄型化および薄型モー
タにおけるモータ特性の向上の一方または両方を実現す
ることができ、設計の自由度が広がる。
【0015】モータ1の薄型化などのために行う前記巻
線潰しは、巻線13が巻回された後の電機子14を中心
軸線CL方向の両側から治具で挟んで、巻線13を押し
潰すようにしている。しかし、本発明では、凹部30を
形成したので、モータ1の薄型化のための巻線潰しの必
要性がなくなるか、または巻線潰しの程度を小さくする
ことができる。したがって、巻線潰しによる、巻線の断
線,絶縁皮膜が破れることによる漏電,レアショート
(熱や接触圧等で巻線の絶縁皮膜が破れ、巻線と巻線と
の間で短絡することをいう)等の不具合を防止すること
ができる。また、本発明では、無理な巻線潰しをしなく
ても巻線13の線径および巻線量の一方または両方を増
やすことができるので、薄型モータにおけるモータ特性
を向上させることができる。
線潰しは、巻線13が巻回された後の電機子14を中心
軸線CL方向の両側から治具で挟んで、巻線13を押し
潰すようにしている。しかし、本発明では、凹部30を
形成したので、モータ1の薄型化のための巻線潰しの必
要性がなくなるか、または巻線潰しの程度を小さくする
ことができる。したがって、巻線潰しによる、巻線の断
線,絶縁皮膜が破れることによる漏電,レアショート
(熱や接触圧等で巻線の絶縁皮膜が破れ、巻線と巻線と
の間で短絡することをいう)等の不具合を防止すること
ができる。また、本発明では、無理な巻線潰しをしなく
ても巻線13の線径および巻線量の一方または両方を増
やすことができるので、薄型モータにおけるモータ特性
を向上させることができる。
【0016】ところで、モータ1の運転中もハウジング
9は磁気を帯びている。磁気を帯びた平坦部20と巻線
13との間の間隙が小さすぎると、モータ1の回転を停
止する際に、回転子5が中心軸線CL方向に振動するい
わゆる磁気振動が生じる可能性がある。しかしながら、
本実施形態では、平坦部20に凹部30を形成したの
で、平坦部20と巻線13との間の間隙Cを大きくする
ことができるので、前記磁気振動を防止または低減する
ことができる。凹部30はねじ孔32を避けた位置に形
成されているので、ねじ孔32のねじ数(たとえば、ね
じ山の数)は従来より少なくならない。したがって、ね
じ孔32にねじ込まれるねじの締め付けトルクを維持す
ることができる。凹部30は軸受支持部21を避けた位
置に形成されているので、軸受支持部21の中心軸線C
L方向の長さT3(たとえば、2mm)を従来と同じ長さ
に維持することができる。これにより、一方のすべり軸
受23の軸受摺動長を従来と同じように長く維持するこ
とができる。すべり軸受23の含油量が多いので、オイ
ル切れまでの時間が長くなってすべり軸受23のライフ
サイクルを長くすることができ、また、回転軸6の振動
やガタを防止または低減することができる。なお、ハウ
ジング9の全体からすれば、凹部30はその一部のみに
形成されているので、ハウジング9の強度はそれほど低
下せず、実用的には問題ない。
9は磁気を帯びている。磁気を帯びた平坦部20と巻線
13との間の間隙が小さすぎると、モータ1の回転を停
止する際に、回転子5が中心軸線CL方向に振動するい
わゆる磁気振動が生じる可能性がある。しかしながら、
本実施形態では、平坦部20に凹部30を形成したの
で、平坦部20と巻線13との間の間隙Cを大きくする
ことができるので、前記磁気振動を防止または低減する
ことができる。凹部30はねじ孔32を避けた位置に形
成されているので、ねじ孔32のねじ数(たとえば、ね
じ山の数)は従来より少なくならない。したがって、ね
じ孔32にねじ込まれるねじの締め付けトルクを維持す
ることができる。凹部30は軸受支持部21を避けた位
置に形成されているので、軸受支持部21の中心軸線C
L方向の長さT3(たとえば、2mm)を従来と同じ長さ
に維持することができる。これにより、一方のすべり軸
受23の軸受摺動長を従来と同じように長く維持するこ
とができる。すべり軸受23の含油量が多いので、オイ
ル切れまでの時間が長くなってすべり軸受23のライフ
サイクルを長くすることができ、また、回転軸6の振動
やガタを防止または低減することができる。なお、ハウ
ジング9の全体からすれば、凹部30はその一部のみに
形成されているので、ハウジング9の強度はそれほど低
下せず、実用的には問題ない。
【0017】次に、回転子5について説明する。図1に
示す電機子14の鉄心12は積層コアと呼ばれており、
薄板状のコア素体を複数枚積層して構成され、複数(た
とえば、3個)の突極を備えている。各突極は、半径方
向外方に延びる腕部と、腕部の先端部から両方の円周方
向に延びる傘部とを備えており、巻線13は主に腕部に
巻回される。鉄心12の中心部には回転軸6が取付けら
れている。電機子14は、薄板状の第1のコア素体とし
ての標準コア素体40と、第2のコア素体としての中空
コア素体41と、第1,第2の絶縁部材42,43とを
備えている。
示す電機子14の鉄心12は積層コアと呼ばれており、
薄板状のコア素体を複数枚積層して構成され、複数(た
とえば、3個)の突極を備えている。各突極は、半径方
向外方に延びる腕部と、腕部の先端部から両方の円周方
向に延びる傘部とを備えており、巻線13は主に腕部に
巻回される。鉄心12の中心部には回転軸6が取付けら
れている。電機子14は、薄板状の第1のコア素体とし
ての標準コア素体40と、第2のコア素体としての中空
コア素体41と、第1,第2の絶縁部材42,43とを
備えている。
【0018】図1,図3ないし図5に示すように、標準
コア素体40は、中央部に小径の第1の孔44を有する
とともに、1枚でまたは複数枚を積層して鉄心12の一
部を構成している。第1の孔44には回転軸6が圧入固
定されている。中空コア素体41は、積層された標準コ
ア素体40の一方の端面45に密着するように薄板状に
形成されている。中空コア素体41は、中央部に大径の
第2の孔46を有し、1枚でまたは複数枚を積層して鉄
心12の一部を構成している。本実施形態では、標準コ
ア素体40が3枚,中空コア素体41が2枚の場合を示
している。標準コア素体40および中空コア素体41は
平板状をなしており、その板厚tは、たとえば0.35m
mである。
コア素体40は、中央部に小径の第1の孔44を有する
とともに、1枚でまたは複数枚を積層して鉄心12の一
部を構成している。第1の孔44には回転軸6が圧入固
定されている。中空コア素体41は、積層された標準コ
ア素体40の一方の端面45に密着するように薄板状に
形成されている。中空コア素体41は、中央部に大径の
第2の孔46を有し、1枚でまたは複数枚を積層して鉄
心12の一部を構成している。本実施形態では、標準コ
ア素体40が3枚,中空コア素体41が2枚の場合を示
している。標準コア素体40および中空コア素体41は
平板状をなしており、その板厚tは、たとえば0.35m
mである。
【0019】第1の絶縁部材42は、鉄心12と巻線1
3が直接接触しないように、中空コア素体41の一方の
端面50における少なくとも巻線13を巻回する部位に
取付けられている。そのために、第1の絶縁部材42
は、中空コア素体41の一方の端面50の形状に対応す
る形状に形成されている。第1の絶縁部材42は、電気
的絶縁性を有する合成樹脂でモールド成形されている。
第1の絶縁部材42の中央部には、回転軸6が圧入され
る第3の孔47と、第3の孔47と同心で中空コア素体
41全部(すなわち、2枚の中空コア素体41)の第2
の孔46に嵌合する嵌合部48が形成されている。嵌合
部48の凹部49には、整流子15の一部が嵌入するよ
うになっている。中空コア素体41の第2の孔46は、
嵌合部48を介して内方に整流子15を収納可能な内径
寸法dに形成されている。
3が直接接触しないように、中空コア素体41の一方の
端面50における少なくとも巻線13を巻回する部位に
取付けられている。そのために、第1の絶縁部材42
は、中空コア素体41の一方の端面50の形状に対応す
る形状に形成されている。第1の絶縁部材42は、電気
的絶縁性を有する合成樹脂でモールド成形されている。
第1の絶縁部材42の中央部には、回転軸6が圧入され
る第3の孔47と、第3の孔47と同心で中空コア素体
41全部(すなわち、2枚の中空コア素体41)の第2
の孔46に嵌合する嵌合部48が形成されている。嵌合
部48の凹部49には、整流子15の一部が嵌入するよ
うになっている。中空コア素体41の第2の孔46は、
嵌合部48を介して内方に整流子15を収納可能な内径
寸法dに形成されている。
【0020】第1の絶縁部材42は、鉄心12の腕部に
対応する形状を有して半径方向外方に延びる腕部55
と、腕部55の先端部から両方の円周方向に延び、鉄心
12の傘部に相当する形状を有する傘部56とを有して
いる。腕部55と傘部56の縁部57はほぼ90度折曲
されて、中空コア素体41を位置決め収納できるように
なっている。腕部55の根元部には、巻線13を腕部5
5の所定の位置に巻きやすいようにするための、部分円
筒状の三つの仕切り用突部54が一体形成されている。
嵌合部48は、仕切り用突部54より半径方向内方側に
一体的に形成されている。隣合う腕部55の間には、突
出部58をそれぞれ一体形成して半径方向外方に突出さ
せている。巻線13を巻回するときに突出部58で巻線
が案内されるので、巻線13の巻回作業が容易になる。
対応する形状を有して半径方向外方に延びる腕部55
と、腕部55の先端部から両方の円周方向に延び、鉄心
12の傘部に相当する形状を有する傘部56とを有して
いる。腕部55と傘部56の縁部57はほぼ90度折曲
されて、中空コア素体41を位置決め収納できるように
なっている。腕部55の根元部には、巻線13を腕部5
5の所定の位置に巻きやすいようにするための、部分円
筒状の三つの仕切り用突部54が一体形成されている。
嵌合部48は、仕切り用突部54より半径方向内方側に
一体的に形成されている。隣合う腕部55の間には、突
出部58をそれぞれ一体形成して半径方向外方に突出さ
せている。巻線13を巻回するときに突出部58で巻線
が案内されるので、巻線13の巻回作業が容易になる。
【0021】第2の絶縁部材43は、鉄心12と巻線1
3が直接接触しないように、積層された標準コア素体4
0の他方の端面51における少なくとも巻線13を巻回
する部位に取付けられている。第2の絶縁部材43は、
標準コア素体40の端面51の形状に対応する形状に形
成された薄板状をなしており、第2の絶縁部材43の中
心部には、回転軸6を圧入するための孔60が穿設され
ている。第2の絶縁部材43は、電気的絶縁性を有する
合成樹脂のシート等により形成されている。第1,第2
の絶縁部材42,43は、接着剤により鉄心12に接着
すれば位置ずれをおこさないので好ましい。
3が直接接触しないように、積層された標準コア素体4
0の他方の端面51における少なくとも巻線13を巻回
する部位に取付けられている。第2の絶縁部材43は、
標準コア素体40の端面51の形状に対応する形状に形
成された薄板状をなしており、第2の絶縁部材43の中
心部には、回転軸6を圧入するための孔60が穿設され
ている。第2の絶縁部材43は、電気的絶縁性を有する
合成樹脂のシート等により形成されている。第1,第2
の絶縁部材42,43は、接着剤により鉄心12に接着
すれば位置ずれをおこさないので好ましい。
【0022】整流子15は、組立式の整流子であり、電
子部品59を備えている。電子部品59は電気ノイズ等
を除去するためのもので、たとえばサージ吸収器(サー
ジアブソーバ)やコンデンサ等がある。モータ1の電気
回路において、正常電圧を超えて瞬間的にサージ電圧が
発生することがあるが、サージ電圧が発生すると絶縁破
壊や機能停止,誤動作および劣化等いろいろな悪影響を
受ける。サージ吸収器はこのような有害なサージ電圧を
吸収することができるもので、たとえば、バリスタ,ア
レスタまたはツェナーダイオード等がある。本実施形態
では、電子部品としてディスクバリスタ59が使用され
ている。なお、この電子部品がない整流子であってもよ
い。
子部品59を備えている。電子部品59は電気ノイズ等
を除去するためのもので、たとえばサージ吸収器(サー
ジアブソーバ)やコンデンサ等がある。モータ1の電気
回路において、正常電圧を超えて瞬間的にサージ電圧が
発生することがあるが、サージ電圧が発生すると絶縁破
壊や機能停止,誤動作および劣化等いろいろな悪影響を
受ける。サージ吸収器はこのような有害なサージ電圧を
吸収することができるもので、たとえば、バリスタ,ア
レスタまたはツェナーダイオード等がある。本実施形態
では、電子部品としてディスクバリスタ59が使用され
ている。なお、この電子部品がない整流子であってもよ
い。
【0023】次に、回転子5を製造する方法について図
5を参照しながら説明する。図5(A)に示すように、
1枚または複数枚(ここでは、3枚)の標準コア素体4
0を積層し、第1の孔44に回転軸6を圧入固定して、
標準コア素体40と回転軸6を一体化する。第2の絶縁
部材43を回転軸6に取付けて、積層された標準コア素
体40の他方の端面51に、第2の絶縁部材43を接着
剤により接着する。図5(B)に示すように、1枚また
は複数枚(ここでは、2枚)の中空コア素体41を積層
するとともに、中空コア素体41の全部(すなわち、2
枚の中空コア素体41)の第2の孔46に第1の絶縁部
材42の嵌合部48を嵌合して、第1の絶縁部材42で
2枚の中空コア素体41を保持する。第1の絶縁部材4
2には縁部57(図3)が形成されているので、2枚の
中空コア素体41は、縁部57に保持されて円周方向に
は動かないで位置決めされる。また、嵌合部48が第2
の孔46に嵌合している。こうして、2枚の中空コア素
体41は、第1の絶縁部材42によりしっかりと保持さ
れる。このように、第1の絶縁部材42は、回転子5の
組み立て時には、積層された中空コア素体41を保持す
る第1の機能を発揮し、組み立て時およびその後は鉄心
12と巻線13とを絶縁する第2の機能を発揮すること
ができる。なお、図5(A)と(B)の手順は、両方同
時に進行してもよく、または上記の逆でもよい。
5を参照しながら説明する。図5(A)に示すように、
1枚または複数枚(ここでは、3枚)の標準コア素体4
0を積層し、第1の孔44に回転軸6を圧入固定して、
標準コア素体40と回転軸6を一体化する。第2の絶縁
部材43を回転軸6に取付けて、積層された標準コア素
体40の他方の端面51に、第2の絶縁部材43を接着
剤により接着する。図5(B)に示すように、1枚また
は複数枚(ここでは、2枚)の中空コア素体41を積層
するとともに、中空コア素体41の全部(すなわち、2
枚の中空コア素体41)の第2の孔46に第1の絶縁部
材42の嵌合部48を嵌合して、第1の絶縁部材42で
2枚の中空コア素体41を保持する。第1の絶縁部材4
2には縁部57(図3)が形成されているので、2枚の
中空コア素体41は、縁部57に保持されて円周方向に
は動かないで位置決めされる。また、嵌合部48が第2
の孔46に嵌合している。こうして、2枚の中空コア素
体41は、第1の絶縁部材42によりしっかりと保持さ
れる。このように、第1の絶縁部材42は、回転子5の
組み立て時には、積層された中空コア素体41を保持す
る第1の機能を発揮し、組み立て時およびその後は鉄心
12と巻線13とを絶縁する第2の機能を発揮すること
ができる。なお、図5(A)と(B)の手順は、両方同
時に進行してもよく、または上記の逆でもよい。
【0024】次いで、図5(C)に示すように、第1の
絶縁部材42の第3の孔47に回転軸6を圧入して、標
準コア素体40の一方の端面45に中空コア素体41を
密着させる。これにより、標準コア素体40と中空コア
素体41が重なり合って一体的に積層され、鉄心12の
全体が一体化した状態になる。第3の孔47に回転軸6
が圧入されているので、第1の絶縁部材42の弾性力に
より、中空コア素体41と第1の絶縁部材42は脱落す
ることなく回転軸6に保持されている。次に、図5
(D)に示すように、整流子15の一部が嵌合部48の
凹部49に嵌入して第1の絶縁部材42に当接するま
で、整流子15を回転軸6に圧入固定する。これによ
り、2枚の中空コア素体41とこれを保持する第1の絶
縁部材42は、標準コア素体40と整流子15とにより
両側からサンドイッチ状に挟持された状態で、位置決め
固定される。その後、図5(E)に示すように、第1,
第2の絶縁部材42,43の上から鉄心12に巻線13
をコイル状に巻回する。標準コア素体40,中空コア素
体41および第1,第2の絶縁部材42,43は一体化
しているので、鉄心12と巻線13との間の絶縁性を確
保して、巻線13を容易に巻回することができる。こう
して、回転子5の組み立てが完了することになる。
絶縁部材42の第3の孔47に回転軸6を圧入して、標
準コア素体40の一方の端面45に中空コア素体41を
密着させる。これにより、標準コア素体40と中空コア
素体41が重なり合って一体的に積層され、鉄心12の
全体が一体化した状態になる。第3の孔47に回転軸6
が圧入されているので、第1の絶縁部材42の弾性力に
より、中空コア素体41と第1の絶縁部材42は脱落す
ることなく回転軸6に保持されている。次に、図5
(D)に示すように、整流子15の一部が嵌合部48の
凹部49に嵌入して第1の絶縁部材42に当接するま
で、整流子15を回転軸6に圧入固定する。これによ
り、2枚の中空コア素体41とこれを保持する第1の絶
縁部材42は、標準コア素体40と整流子15とにより
両側からサンドイッチ状に挟持された状態で、位置決め
固定される。その後、図5(E)に示すように、第1,
第2の絶縁部材42,43の上から鉄心12に巻線13
をコイル状に巻回する。標準コア素体40,中空コア素
体41および第1,第2の絶縁部材42,43は一体化
しているので、鉄心12と巻線13との間の絶縁性を確
保して、巻線13を容易に巻回することができる。こう
して、回転子5の組み立てが完了することになる。
【0025】図1ないし図5に示すように、本実施形態
では、中空コア素体41に大径の第2の孔46を形成
し、この第2の孔46に第1の絶縁部材42の嵌合部4
8を嵌合させて、嵌合部48の凹部49に整流子15の
一部を嵌入させたので、整流子15を鉄心12側に寄せ
た位置に配置することができる。また、整流子15に設
けられたディスクバリスタ59の全部または一部を、凹
部49内に配置することができる。これにより、モータ
1全体の中心軸線CL方向の全長Lを短くすることがで
きる。整流子15の長さ寸法を短くしたり鉄心12の厚
みを薄くする必要がないので、モータ特性を低下させる
ことなく、モータ1の全体を薄型化することができる。
本実施形態では、従来と比較して、板厚t(t=0.3
5mm)の中空コア素体41の2枚分(すなわち、2×t
=0.7mm)だけモータ1を薄型にすることができる。
では、中空コア素体41に大径の第2の孔46を形成
し、この第2の孔46に第1の絶縁部材42の嵌合部4
8を嵌合させて、嵌合部48の凹部49に整流子15の
一部を嵌入させたので、整流子15を鉄心12側に寄せ
た位置に配置することができる。また、整流子15に設
けられたディスクバリスタ59の全部または一部を、凹
部49内に配置することができる。これにより、モータ
1全体の中心軸線CL方向の全長Lを短くすることがで
きる。整流子15の長さ寸法を短くしたり鉄心12の厚
みを薄くする必要がないので、モータ特性を低下させる
ことなく、モータ1の全体を薄型化することができる。
本実施形態では、従来と比較して、板厚t(t=0.3
5mm)の中空コア素体41の2枚分(すなわち、2×t
=0.7mm)だけモータ1を薄型にすることができる。
【0026】鉄心12の合計積層枚数(ここでは、5
枚)が従来と同じだとすれば、従来は、全体が積層され
た鉄心に回転軸を圧入固定していたので、この圧入固定
のために大型のプレスなどが必要であった。これに対し
て、本発明では、鉄心12の一部をなして積層枚数の少
ない標準コア素体40に回転軸6を圧入固定すればよい
ので、この圧入固定のための装置は小型でよい。たとえ
ば、卓上型のハンドプレスを使用して、手作業で回転子
5を組み立てることができるので、回転子5の製造が簡
単になる。また、回転子5に組み込まれた標準コア素体
40が回転軸6と一体化しているので、中空コア素体4
1に大径の第2の孔46を形成しても、鉄心12を流れ
る磁束密度の低下は少ない。したがって、モータ特性を
それほど低下させないで、モータ1の薄型化を実現する
ことができる。本実施形態のモータ1は、ケーシング4
の外周面が円形であるが、前記外周面に互いに平行な一
対のフラット部を形成した場合であってもよく、また
は、前記外周面が四角形,六角形など多角形であっても
よい。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示
す。
枚)が従来と同じだとすれば、従来は、全体が積層され
た鉄心に回転軸を圧入固定していたので、この圧入固定
のために大型のプレスなどが必要であった。これに対し
て、本発明では、鉄心12の一部をなして積層枚数の少
ない標準コア素体40に回転軸6を圧入固定すればよい
ので、この圧入固定のための装置は小型でよい。たとえ
ば、卓上型のハンドプレスを使用して、手作業で回転子
5を組み立てることができるので、回転子5の製造が簡
単になる。また、回転子5に組み込まれた標準コア素体
40が回転軸6と一体化しているので、中空コア素体4
1に大径の第2の孔46を形成しても、鉄心12を流れ
る磁束密度の低下は少ない。したがって、モータ特性を
それほど低下させないで、モータ1の薄型化を実現する
ことができる。本実施形態のモータ1は、ケーシング4
の外周面が円形であるが、前記外周面に互いに平行な一
対のフラット部を形成した場合であってもよく、また
は、前記外周面が四角形,六角形など多角形であっても
よい。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、鉄
心と巻線との間の絶縁性を確保して、モータ特性を低下
させることなくモータの中心軸線方向の全長を短くして
モータ全体を薄型化でき、またモータの製造も容易にな
る。
心と巻線との間の絶縁性を確保して、モータ特性を低下
させることなくモータの中心軸線方向の全長を短くして
モータ全体を薄型化でき、またモータの製造も容易にな
る。
【図1】本発明にかかる小型モータの断面図である。
【図2】図2(A)は前記小型モータのハウジングを示
す断面図、図2(B)は従来の小型モータのハウジング
を示す断面図である。
す断面図、図2(B)は従来の小型モータのハウジング
を示す断面図である。
【図3】本発明にかかる第1の絶縁部材を示す図で、図
3(A)は正面図、図3(B)は図3(A)のB−B線
断面図である。
3(A)は正面図、図3(B)は図3(A)のB−B線
断面図である。
【図4】本発明の第2の絶縁部材の正面図である。
【図5】本発明の小型モータの回転子を製造する手順を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 小型モータ 2 内周面 3 固定子 4 ケーシング 5 回転子 6 回転軸 7,8 軸受部 12 鉄心 13 電機子巻線 14 電機子 15 整流子 40 標準コア素体(第1のコア素体) 41 中空コア素体(第2のコア素体) 42 第1の絶縁部材 43 第2の絶縁部材 44 第1の孔 45 一方の端面 46 第2の孔 47 第3の孔 48 嵌合部 49 凹部 50 一方の端面 51 他方の端面 CL 中心軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上木原 博行 千葉県松戸市松飛台430番地 マブチモー ター株式会社内 (72)発明者 飯田 真之 千葉県松戸市松飛台430番地 マブチモー ター株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AB07 AE08 5H604 AA08 BB01 BB10 BB14 CC02 CC05 CC14 CC17 DB01 DB16 PB02 QA04 QB12 5H623 AA10 BB03 BB07 GG16 JJ03 JJ05 JJ06 JJ10 LL03 LL10 LL12 LL19
Claims (4)
- 【請求項1】 ケーシング(4)の内周面(2)に固定
子(3)を取付け、前記ケーシングの内部に回転子
(5)を配設し、前記ケーシングに設けられた軸受部
(7,8)により前記回転子の回転軸(6)を回転自在
に支持し、 前記回転子は、回転中心となる中心軸線(CL)の方向
に延びる前記回転軸(6)と、この回転軸に取付けられ
た鉄心(12)に電機子巻線(13)がコイル状に巻回
された電機子(14)と、前記回転軸に取付けられると
ともに前記電機子巻線に電気的に接続された整流子(1
5)とを備えた小型モータであって、 前記電機子は、 中央部に小径の第1の孔(44)を有するとともに1枚
でまたは複数枚を積層して前記鉄心の一部を構成し前記
第1の孔に前記回転軸が圧入固定される薄板状の第1の
コア素体(40)と、 この積層された第1のコア素体の一方の端面(45)に
密着するように薄板状に形成され、中央部に大径の第2
の孔(46)を有し1枚でまたは複数枚を積層して前記
鉄心の一部を構成する第2のコア素体(41)と、 前記回転軸が圧入される第3の孔(47)と、この第3
の孔と同心で前記第2のコア素体全部の前記第2の孔に
嵌合する嵌合部(48)とを中央部に有し、この嵌合部
の凹部(49)には前記整流子の一部が嵌入し、前記鉄
心と前記電機子巻線が直接接触しないように前記第2の
コア素体の一方の端面(50)における少なくとも前記
電機子巻線を巻回する部位に取付けられる第1の絶縁部
材(42)とを備えたことを特徴とする小型モータ。 - 【請求項2】 前記電機子は、前記鉄心と前記電機子巻
線が直接接触しないように、前記積層された第1のコア
素体の他方の端面(51)における少なくとも前記電機
子巻線を巻回する部位に取付けられる第2の絶縁部材
(43)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の小
型モータ。 - 【請求項3】 前記第1,第2のコア素体は平板状をな
しており、前記第1の絶縁部材は合成樹脂でモールド成
形されていることを特徴とする請求項1または2に記載
の小型モータ。 - 【請求項4】 ケーシングの内周面に固定子を取付け、
前記ケーシングの内部に回転子を配設し、前記ケーシン
グに設けられた軸受部により前記回転子の回転軸を回転
自在に支持し、 前記回転子は、回転中心となる中心軸線方向に延びる前
記回転軸と、この回転軸に取付けられた鉄心に電機子巻
線がコイル状に巻回された電機子と、前記回転軸に取付
けられるとともに前記電機子巻線に電気的に接続された
整流子とを備え、 前記電機子は、 中央部に小径の第1の孔を有するとともに1枚でまたは
複数枚を積層して前記鉄心の一部を構成し前記第1の孔
に前記回転軸が圧入固定される薄板状の第1のコア素体
と、 この積層された第1のコア素体の一方の端面に密着する
ように薄板状に形成され、中央部に大径の第2の孔を有
し1枚でまたは複数枚を積層して前記鉄心の一部を構成
する第2のコア素体と、 前記回転軸が圧入される第3の孔と、この第3の孔と同
心で前記第2のコア素体全部の前記第2の孔に嵌合する
嵌合部とを中央部に有し、この嵌合部の凹部には前記整
流子の一部が嵌入し、前記鉄心と前記電機子巻線が直接
接触しないように前記第2のコア素体の一方の端面にお
ける少なくとも前記電機子巻線を巻回する部位に取付け
られる第1の絶縁部材とを備えた小型モータにおける前
記回転子の製造方法であって、 1枚または複数枚の前記第1のコア素体を積層して前記
第1の孔に前記回転軸を圧入固定して一体化し、1枚ま
たは複数枚の前記第2のコア素体を積層するとともにこ
の第2のコア素体全部の前記第2の孔に前記第1の絶縁
部材の前記嵌合部を嵌合して、この第1の絶縁部材で前
記第2のコア素体を保持し、 次いで、前記第1の絶縁部材の前記第3の孔に前記回転
軸を圧入して前記第1のコア素体の前記一方の端面に前
記第2のコア素体を密着させ、 前記整流子の一部が前記嵌合部の前記凹部に嵌入して前
記第1の絶縁部材に当接するまで、前記整流子を前記回
転軸に圧入固定した後、 前記第1の絶縁部材の上から前記鉄心に前記電機子巻線
をコイル状に巻回することを特徴とする小型モータの回
転子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30807899A JP2001128403A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 小型モータおよびその回転子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30807899A JP2001128403A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 小型モータおよびその回転子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001128403A true JP2001128403A (ja) | 2001-05-11 |
Family
ID=17976617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30807899A Pending JP2001128403A (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | 小型モータおよびその回転子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001128403A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012120306A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Asmo Co Ltd | 回転電機子及び回転電機 |
CN103701290A (zh) * | 2012-09-27 | 2014-04-02 | 日立汽车系统株式会社 | 直流电动机和使用它的汽车用辅机装置 |
CN106549518A (zh) * | 2016-11-07 | 2017-03-29 | 浙江省东阳市东磁诚基电子有限公司 | 一种扁平振动马达 |
WO2022123851A1 (ja) * | 2020-12-07 | 2022-06-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 吸込具 |
-
1999
- 1999-10-29 JP JP30807899A patent/JP2001128403A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7450186B2 (ja) | 2020-12-07 | 2024-03-15 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 吸込具 |
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