JP2000224824A - 偏平型直流モータ - Google Patents

偏平型直流モータ

Info

Publication number
JP2000224824A
JP2000224824A JP11024465A JP2446599A JP2000224824A JP 2000224824 A JP2000224824 A JP 2000224824A JP 11024465 A JP11024465 A JP 11024465A JP 2446599 A JP2446599 A JP 2446599A JP 2000224824 A JP2000224824 A JP 2000224824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
commutator
segment
shaped
segments
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11024465A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Isoda
寛人 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Electronics Co Ltd
Original Assignee
Citizen Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Electronics Co Ltd filed Critical Citizen Electronics Co Ltd
Priority to JP11024465A priority Critical patent/JP2000224824A/ja
Publication of JP2000224824A publication Critical patent/JP2000224824A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚み方向に4極が着磁された永久磁石137
の磁場と、コイル2個を用いて電機子250が構成され
た振動発生用の偏平型直流モータにおいて、起動死点を
解消して始動の安定性を図ると共に電磁雑音を低減でき
る部品点数の少ない小型化、薄型化、コストダウンがで
きる整流子を有する電機子を提案する。 【解決手段】 整流子を、軸方向に形成された多角柱状
の中心孔と該中心孔の周辺に複数個の針状孔を有するリ
ング状樹脂座252、253、254で、整流子120
の電気角で90°より大きく120以下の角度幅を有す
るセグメントで形成するリング状セグメント座255、
260を挟持して整流子基体121の周囲に構成し、整
流子120と係合する互いに電気角で180°ずらした
一対の整流ブラシ接触部135d、136dを永久磁石
137のニュートラルゾーンの近傍に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯機器に用いら
れている振動モータを形成する偏平型の直流モータの構
成に関するもので、特に起動死点をなくして電磁雑音を
低減できる小型化、薄型化が可能で、部品点数が少ない
安価な整流子を有する電機子の構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からPHSや携帯電話等の携帯機器
には、コンサート会場や病院等の受信時の静粛な環境を
乱さないように、受信音による発音によらず、振動モー
タの振動によって受信を携帯機器の利用者に感知させる
振動モータが搭載されている場合が多い。前述の振動モ
ータには、軽薄短小と低消費電力化、低コスト化を図る
ために、一層の改善が要求されている。このために、当
然振動モータの簡略化した構成が種々試みられている。
例えば、電機子コイルを1個として構造を簡略化する提
案や、また、しばしば生じる起動不安定の状態を避ける
ために、回転子に磁性体を埋め込み、永久磁石の吸引力
を利用して回転子の停止位置を固定子磁極に対してずら
して起動しやすくする方法等々の開示された技術が知ら
れている。以下では従来例を列挙して詳細に説明する。
【0003】特開平4ー355642号公報(以下文献
A)には、電機子コイルを1個とする偏平振動モータが
開示されている。従って、電機子コイルを1個とする偏
平振動モータの構成は公知である。また、電機子に磁性
体を設ける従来例としては、特開昭61ー54854号
公報(文献B)に永久磁石型同期電動機として開示さ
れ、そして特開平8ー317617号公報(文献C)に
は単相リラクタンス電動機・スイッチドリラクタンスド
ライブズが開示されている。従って、回転子または固定
子に永久磁石または磁性体を設けて回転子の位置を一定
に保持させる構成は公知である。更に、複数個の電機子
コイルを用いた偏心回転子による振動用の偏平型直流モ
ータの構成例としては、コイルを2個用いる直流モータ
としては特開平10ー174361号公報(文献D)及
びコイルを3個用いる直流モータとしては特開平5ー2
05565号公報(文献E)が知られている。
【0004】しかしながら、引用文献には夫々以下のよ
うな問題があった。文献Aでは、電機子コイルは1個で
あるが、正逆方向に巻回されており、同心円の円盤状の
2個の永久磁石は夫々2極と4極のように極数が異な
り、構造が複雑である。
【0005】また、文献Bでは、永久磁石回転子型の同
期電動機の回転子に鉄心(磁性体)が設けられたもの
で、前記鉄心に固定子からの磁束が係合して振動が励起
されて、振動振幅が大きくなってやがて回転起動するも
のであり、直流モータのように最初から定方向に回転起
動が期待されるものには応用できない。
【0006】また、文献Cでは、固定子の一部に永久磁
石を設けて、リラクタンス回転子の停止位置を固定子の
磁極からずらしておいて、起動しやすいようにする提案
である。文献Bと同様に、回転子の停止位置を固定子か
らずらすという構成が示されているが、いずれも外部か
らの同期信号に同期するモータに関するもので、このま
までは、直流モータには適用できない。
【0007】また、文献Dでは、2個のコイルのコイル
辺の相互の角度を55°〜65°とし、コイルのコイル
辺の角度を65°〜80°として、整流子のセグメント
数が6、9個であって平板状であること等が開示されて
いる。しかしながら、整流子の小型化、薄型化が実現で
きる具体的な構成の開示はなく、また、整流に伴う電磁
雑音の低減及び起動死点をなくす具体的な作用効果が説
明されていない。
【0008】更にまた、文献Eでは、図16に示すよう
に電機子コイルを3個用いた偏平型直流モータの主要構
成が示されている。以下では文献Eを図面に基づいて説
明する。図17は、図16のAーA線断面図である。
【0009】図16、図17に示すように、この振動発
生用の偏平型直流モータ300は、ケーシング310の
底部に固定された厚み方向に4極が着磁された円板状永
久磁石311と、空隙を介して面対向する3個の扇型コ
イル301a、301b、301cがほぼ同一平面状に
配設されて、回転子軸312に複数個のセグメントを有
する整流子313と共に固定されてなる電機子314
と、前記整流子313に接触する一対のブラシ315か
ら構成される。一対のブラシ315に直流電源が接続さ
れると、3個の扇型のコイル301a、301b、30
1cには整流された電流が流れて電機子314は所定の
方向に回転する。振動発生用モータとして用いるために
は、電機子314を大きく偏芯させることによって電機
子314に大きな遠心力が発生して回転することで装置
全体に強い振動が発生することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】最近の傾向として、振
動発生用の偏平型直流モータには一層の軽量化と小型
化、低価格化が厳しく要求されている。しかしながら、
上述したように文献Eの図16、図17では、扇型コイ
ル301a、301b、301cを3個用いるために前
述の要求に答えることが困難である。また、コイルを2
個用いる文献Dでは、整流子のセグメントを6個、9個
とした場合の具体的な構成と、起動死点がなく電磁雑音
が低減される電機子電流の機能が説明されていない。更
にまた、前述の従来例の電機子コイルまたは固定子コイ
ル(単相)が1個のもの(文献A)では、しばしば起動
死点が生じて重欠点となる恐れがあった。
【0011】起動死点の問題を解決するためには、偏平
型直流モータの電機子の永久磁石に対する停止位置を安
定させるか、または常時起動死点のない構成が必要であ
る。常時起動死点のない従来例の構成にすると、コイル
数が2個を越えて3個以上となり構造の複雑化とコスト
アップは避けられない。一方、コイル1個の電機子の構
成では、起動死点をなくすことが困難であった。本発明
の目的は、前述の欠点を除去して、2組の電機子コイル
と8個のセグメントを有する整流子を用いて、起動死点
をなくすと共に小型化、薄型化及びコストダウンが可能
で、総合的な電気特性の改善を図ることができる偏平型
直流モータの整流子の構成を提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】課題を解決するためにな
された本発明の請求項1の偏平型直流モータは、厚み方
向に複数極が着磁された円板状の永久磁石の磁極面と対
向するカップ状ケースとで形成される磁場中に、前記永
久磁石の磁極面と空隙を介して複数個の扇型コイルがほ
ぼ同一平面状に配設されて、回転軸に複数個のセグメン
トからなる整流子と共に固定されてなる電機子と、前記
整流子に接触する一対のブラシからなる偏平型直流モー
タにおいて、電機子の回転軸と直角にほぼ一定の厚みを
有する扇状に設けたコイルサポートと、該コイルサポー
トと垂直に設けた整流子基体とが一体で樹脂成形された
電機子フレームに前記整流子を形成する8個のセグメン
トの中で、回転軸に関して点対称となる4対のセグメン
トを等電位に接続し、該4対のセグメントを互いに電気
的に絶縁して整流子の外周側面に形成し、前記少なくと
も2組のコイルのコイル辺を互いに電気角で90°ずら
し、前記電機子を形成する8個のセグメントに対するコ
イルの端末の接続は、前記2組の第1のコイルの巻き初
めの端末を接続したセグメントに対して巻き終りの端末
を、前記セグメントから一つ置いたセグメントに接続
し、前記2組の第2のコイルの巻き初めの端末を前記一
つ置いたセグメントに接続し、前記2組の第2のコイル
の巻き終りの端末を前記2組の第1のコイルの巻き終り
の端末が接続されたセグメントに対して一つ置いて隣り
の前記セグメントに接続し、前記整流子と電気的に係合
する一対の整流ブラシを設けたことを特徴とする。
【0013】また、課題を解決するためになされた本発
明の請求項2の偏平型直流モータは、前記永久磁石の極
数を4極とし、前記電機子のコイルを2個とし、前記整
流子のセグメント数を8個として、前記整流ブラシ接触
部の配設位置を前記永久磁石のほぼニュートラル近傍と
し、該整流ブラシの配設角度を電気角で180°とした
ことを特徴とする。
【0014】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項3の偏平型直流モータは、整流子基体の
軸方向に、複数個の針状孔を有して夫々外周側面に4個
のセグメントを形成する一対の、合成樹脂、強誘電性部
材で形成されたリング状セグメント部材を、複数個の針
状孔を有する複数個のリング状樹脂部材で挟持し、前記
針状孔に針状端子を接続して整流子基体の軸方向に配設
して前記電機子を形成し、針状端子の先端部を前記コイ
ルサポートに突出させ、前記電機子を形成する8個のセ
グメントに対するコイルの端末は、前記2組の第1のコ
イルの巻き初めの端末を接続したセグメントに対して巻
き終りの端末を、前記セグメントから一つ置いたセグメ
ントに接続し、前記2組の第2のコイルの巻き初めの端
末を前記一つ置いたセグメントに接続し、前記2組の第
2のコイルの巻き終りの端末を前記2組の第1のコイル
の巻き終りの端末が接続されたセグメントに対して一つ
置いて隣りの前記セグメントに接続したことを特徴とす
る。
【0015】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項4の偏平型直流モータは、前記整流子の
セグメントを形成する一対のリング状セグメント座を、
絶縁性部材である樹脂または強誘電性材料から形成され
た多角柱状の中心孔を有する円盤状部材で軸方向に重ね
て構成し、前記セグメント間の絶縁角度幅より大きい角
度幅を有する導電性部材からなる4個のセグメントを前
記リング状セグメント座の外周側面に配設し、前記一対
のセグメントの角度幅の両側が回転角方向に関してオー
バーラップするようにして、前記セグメントの中で前記
中心孔に対して点対称となるセグメントを等電位となる
ように、前記円盤状部材の上下面に、前記中心孔に対し
て点対称となるセグメント間を相互に絶縁してスルーホ
ールを経由して引き回し線を配設し、前記スルーホール
に針状端子を接続すると共に該針状端子をコイルサポー
トの上面に突出させてコイルの接続端子としたことを特
徴とする。
【0016】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項5の偏平型直流モータは、前記整流子外
周と当接する前記整流ブラシの先端部の形状を、前記一
対のセグメント座の外周側面と複数の並列回路が形成さ
れるように構成したことを特徴とする。
【0017】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項6の偏平型直流モータは、前記電機子の
2組の扇型コイルの一対のコイル辺がなすコイルの狭角
部が回転子軸の外周部または内周部に位置するように前
記コイルサポートを配設して電機子を形成し、前記コイ
ル辺の一対の中心部が回転子軸になす角度をほぼ電気角
で180°に設けたことを特徴とする。
【0018】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項7の偏平型直流モータは、前記整流子基
体の軸方向に設けられたリング状セグメント座を、強誘
電材料として前記セグメントとほぼ同一の外直径に形成
し、直径方向への段差をなくしたことを特徴とする。
【0019】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項8の偏平型直流モータは、前記整流ブラ
シの接触部は、互いに回転角方向に電気角で180°に
配設され、また整流子の各セグメントの角度幅は、ほぼ
電気角で90°より大きく120°以下に形成され、該
セグメントの中で点対称となるセグメントは同電位に接
続されたことを特徴とする。
【0020】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項9の偏平型直流モータは、前記偏平型直
流モータの外形フレームを、前記永久磁石と軸受けをモ
ールド成形した下ケースと、一対の整流ブラシばね板を
インサート成形した中ケースと、軸受けをインサート成
形した上ケースとで構成したことを特徴とする。
【0021】更にまた、課題を解決するためになされた
本発明の請求項10の偏平型直流モータは、前記偏平型
直流モータの外形フレームを構成する下ケースと、一対
の整流ブラシばね板をインサート成形した中ケース及び
軸受けをインサート成形した上ケースを、磁性粉末を充
填した樹脂で成形したことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1は本発明の偏平型直流モ
ータの外形フレームの主要上面図である。図2は、図1
のAーA線断面図である。図3(A)、(B)は、本発
明の偏平型直流モータの整流ブラシばね板がインサート
成形された外形フレームの中ケースの組み立て図であ
る。図4は、整流ブラシばね板の加工展開図である。図
5は、整流ブラシの完成斜視図である。図6は、本発明
の偏平型直流モータの電機子の主要構成部品の展開斜視
図である。図7は、本発明のリング状セグメント座の斜
視図である。図8は、図7の正面図である。図9は、本
発明の別のリング状セグメント座の斜視図である。図1
0は、図9の正面図である。図11は、本発明の整流子
と一対の整流ブラシとの関係説明図である。図12は第
1、第2コイルの通電説明図である。図13、図14
は、電機子電流と駆動トルクとの関係説明図である。図
15は、電機子電流の説明図である。
【0023】図1、図2において、本発明の偏平型直流
モータの外形フレームは、上中下の樹脂製のケースで構
成される。底面を有する方形状の4辺を側壁で形成され
た下ケース133には、厚み方向に4極が着磁された中
空137aを有する円盤状永久磁石137と、含油軸受
け等の軸受け134がインサート成形されている。底面
のない方形状の4辺を側壁で形成された中ケース132
には、後述する整流ブラシばね板がインサート成形され
ている。上面を有する方形状の4辺を側壁で形成された
上ケース131には、軸受け134が成形されている。
永久磁石137の中空137aに整流子120が空隔を
介して挿入され、電機子100の回転子軸117が回転
自在に上下軸受け134で支持される。上中下の樹脂製
のケース131、132、133は、望ましくは磁気回
路の能率を向上させることと、モータの磁束の漏れを低
減して電磁雑音を減少させるために磁性粉末、例えばソ
フトフエライトを充填した樹脂がよい。また、同じ目的
のために、上中下の樹脂製のケース131、132、1
33の内外周に磁性材料、例えば薄板状のパーマロイ、
バルクフエライト(図略)等を配設してもよい。
【0024】図3(A)、(B)において、一対の整流
ブラシばね板135、136の夫々二股に枝別れした端
子部135b、135c、136b、136cが中ケー
ス132にインサート成形されて、先端部は135a、
136aのように形成される。また、一対のブラシばね
板135、136の先端部135a、136aは機械的
に不安定にならないよう半円筒状樹脂138、三角柱状
樹脂139にインサートする。仕様によっては、半円筒
状樹脂138、三角柱状樹脂139は不要である。
【0025】図4、図5において、一対の整流ブラシば
ね板135、136は図のように、洋白、またはステン
レス材等のフープ材から連続的にプレス加工で形成され
る。点線のU1、U2、V1、V2で折り曲げられて、また
整流ブラシ先端部135a、136aは板状でよく、斜
線で示した整流ブラシ接触部135d、136dでセグ
メントに接触する。そして、整流ブラシ接触部135
d、136dがある整流ブラシ先端部135a、136
a(図省略)には、後述する整流子120の一対のリン
グ状セグメント座の外周側面と夫々接触する。図5では
2並列回路となる最小先端部(135a1、135a
2、135a3、135a4)、(136a1、136
a2、136a3、136a4(図省略))が形成され
る。これは、整流子120との電気的接触で、整流ブラ
シ接触部135d、136dがばね性を有して柔軟に接
触することと、並列回路となる最小先端部(135a
1、135a2、135a3、135a4)、(136
a1、136a2、136a3、136a4(図省
略))の中でどれかが最悪でも整流子120と接触通電
するようにするためである。
【0026】次に、本発明の整流子を有する電機子の実
施例について説明する。図6において、電機子250
は、第1のコイルサポート115aと第2のコイルサポ
ート115bからなる扇型のほぼ一定の厚みを有して2
段に形成されたコイルサポート115と、コイルサポー
ト115にインサート成形される回転子軸117と一体
で樹脂成形される整流子基体121とで形成された略1
/2円形の電機子フレーム251から構成される。整流
子基体121と、中心部に回転子軸117を支持する回
転子軸孔121bを共有するコイルサポート115は、
回転子軸孔121bの外周部に挟角部114が形成さ
れ、挟角部114と対向する位置には4個の針状孔部1
41a、141b、141c、141dが設けられてお
り、一定の厚みで回転子の半径方向に広げた2段の扇形
をなしている。第1のコイルサポート115aと第2の
コイルサポート115bの夫々の外周側面142a,1
42bに扇型のコイル111A、111Bが夫々、巻線
固定され、コイル111Aのコイル辺111Aa、11
1Ab、コイル111Bのコイル辺111Ba、111
Bbの夫々のコイル辺中心部が回転子軸117となす開
き角は、電気角でほぼ180°(機械角では90°)に
形成される。
【0027】整流子基体121には、多角柱状(図では
8角形状であるがこれに限定される必要はない)の外周
側面121aと、回転子軸孔121bに回転子軸117
が取り付けられていて、後述する整流子120が形成さ
れる。合成樹脂部材で形成されるリング状樹脂座A・2
52には、針状端子145a、145b、145c、1
45dを案内する4個の針状孔部252a、252b、
252c、252dと8角形状孔部252eが設けられ
ている。リング状樹脂座A・252の8角形状孔部25
2eは、整流子基体121のコイルサポート115方向
に8角形状外周側面121aと合せ、更にコイルサポー
ト115の4個の針状孔部141a、141b、141
c、141dとリング状樹脂座A・252の針状孔部2
52a、252b、252c、252dが夫々合わされ
て圧入される。
【0028】リング状樹脂座A・252、リング状樹脂
座B・253及びリング状樹脂座C・254には、針状
端子145a、145b、145c、145dを案内す
る、夫々針状孔部(252a、252b、252c、2
52d)、(253a、253b、253c、253
d)、(254a、254b、254c、254d)を
有し、その中心に8角形状孔部252e、253e、2
54eがある。
【0029】同様に、合成樹脂または強誘電体材料から
基板が円盤状に形成されたリング状セグメント座X・2
55、リング状セグメント座Y・260にも針状端子1
45a、145b、145c、145dを案内する、夫
々スルーホールを形成する針状孔部(255b、255
d、260a 、260c )と、スルーホールではない針
状孔部(255a、255c、260b 、260d )を
有し、その中心には8角形状孔部255e、260eが
ある。
【0030】針状端子145a、145b、145c、
145dは、夫々リング状樹脂座C・254、合成樹脂
または強誘電体材料から基板が円盤状に形成されたリン
グ状セグメント座Y・260、リング状樹脂座B・25
3、リング状セグメント座X・255、リング状樹脂座
A・252の順で夫々の針状孔部(254a、254
b、254c、254d)、(260a、260b、2
60c、260d)、(253a、253b、253
c、253d)、(255a、255b、255c、2
55d)、(252a、252b、252c、252
d)に挿入されてその先端部がコイルサポート115
a、115bの上面に突き出されて整流子120が完成
する。
【0031】次に、第1のコイル111Aの巻き始めと
巻き終りは、第1のコイルサポート115aの上面に出
ている針状端子145a、145cの先端部に絡げられ
て半田接続され、第2のコイル111Bの巻き始めと巻
き終りは、針状端子145b、145dの先端部に絡げ
られて半田接続されて、電機子250が完成する。
【0032】図7、図8において、整流子120を構成
する8個のセグメントの中のA、C、E、Gは、リング
状セグメント座X・255の外周に等間隔に分離されて
形成され、リング状セグメント座X・255の中心には
8角形状の中心孔255eが形成されている。セグメン
トAとセグメントEは、リング状セグメント座X・255
の下面に形成された円弧状の引き回し線256aと引き
出し線256a1及び引き出し線256a2によって等
電位に接続され、スルーホールA・255bを有してい
る。セグメントCとセグメントGは、リング状セグメン
ト座X・255の上面に形成された引き出し線256b
1、引き出し線256b2、スルー ホールC・255
dを経由してリング状セグメント座X・255の上面に
形成された円弧状の引き回し線256bによって等電位
に接続される。そして、セグメントAの両縁A1、A2、
セグメントCの両縁C1、C2、セグメントEの両縁E
1、E2、セグメントGの両縁G1、G2が夫々回転子軸1
17に張るセグメント幅角度θ1は、セグメントの絶縁
幅角度θ2より大きく、即ち電気角で90°より大きく
120°より小さく設定される。これは、セグメント幅
角度θ1が90°より小さいと整流ブラシと相隣れるセ
グメントの同時接触が困難となり起動死点が生じる恐れ
があり、また120°より大きくなると第1のコイル1
11Aと第2のコイル111Bに同時に流れる電流が増
加して全体の消費電流が増える恐れがあるからである。
【0033】図9、図10において、セグメントBとセ
グメントFは、リング状セグメント座Y・260の上面
に形成された引き出し線261a1,261a2,スル
ーホールB・260cを経由してリング状セグメント座
Y・260の上面に形成された円弧状の引き回し線26
1aによって等電位に接続される。セグメントDとセグ
メントHは、リング状セグメント座Y・260の下面に
形成された引き出し線261b1,261b2と円弧状
の引き回し線261bによって等電位に接続され、スル
ーホールD・260aを有している。このように、リン
グ状セグメント座X・255、リング状セグメント座Y
・260の中心孔255e、260eに関して点対称と
なるセグメント(A、E)、(B、F)、(C、G)、
(D、H)は等電位である。また、リング状セグメント
座X・255とリング状セグメント座Y・260の8個
のセグメントA、B、C、D、E、F、G、H及びスル
ーホール255b、255d、260a、260c及び
引き回し線256a、256b、261a、261b、
引き出し線256a1、256a2、256b1、25
6b2、261a1、261a2、261b1、261
b2は、銅下地のニッケル等の無電解メッキが施された
後で、ホトリソ法等によって形成され、特にセグメント
A、B、C、D、E、F、G、Hの外周側面には銀、パ
ラジウム等の貴金属合金が積層されることが信頼性向上
の観点から望ましい。そして、セグメントBの両縁B
1、B2、セグメントDの両縁D1、D2、セグメントFの
両縁F1、F2、セグメントHの両縁H1、H2が夫々回転
子軸117に張るセグメント幅角度θ1は、セグメント
の絶縁幅角度θ2より大きく、電気角で90°より大き
く120°より小さく設定される。これは、セグメント
A、B、C、D、E、F、G、H、の両縁が回転角に関
してオーバーラップして後述する整流ブラシ接触部13
5d、136dとコイル111A、111Bが並列に電
源160と接続されて起動死点を無くすためである。
【0034】図11において、本発明の偏平直流モータ
の作動は、次のようになる。電源160は電気角で18
0°離れた整流ブラシ接触部135d、136dを経
て、8個のセグメントを構成する回転子軸117に関し
て対称となる同電位に接続された4対のセグメント
(A、E)、(B、F)、(C、G)、(D、H)から
なる整流子120と接触通電する。この場合、整流ブラ
シ接触部135d、136dは相隣なれるセグメント、
例えばAとB、またはCとDに同時に接触して通電する
場合がある。そして、この状態が起動性の改善に役にた
っているのである。即ち、本発明ではコイル111A、
111Bの2個しか用いていないのにかかわらず電機子
電流200が図15に示すようにオーバーラップ時間τ
を含み常時流れるので起動死点は存在しないのである。
【0035】図12、図15において、斜線を施した部
分は、第1のコイル111A及び第2のコイル111B
がオフとなるオフ区間148、149である。第1のコ
イル111A及び第2のコイル111Bには、夫々コイ
ル電流201、202が流れ、第1のコイル111A及
び第2のコイル111Bがオフ時には実線で示すように
201a、202aとなり零である。第1のコイル11
1A及び第2のコイル111Bの電流201、202は
永久磁石137の極性に対応して反転しながら永久磁石
137の磁極の中心に対して±22.5°〜±30°で
オンとなり、電流201、202が流れてこれを繰り返
す。(電源160から見れば一定方向の流れとなる。)
第1のコイル111A及び第2のコイル111Bがオフ
となるオフ区間148、149内に、第1のコイル11
1A及び第2のコイル111Bに蓄積された電磁エネル
ギーは整流子120の強誘電体材料からなるリング状セ
グメント座X・255、リング状セグメント座Y・26
0で形成されたコンデンサによって、一旦前記コンデン
サに吸収された後で消失されるようになる。
【0036】本発明の偏平型直流モータでは、起動死点
が存在しない理由を、図13、図14を用いて更に詳細
に説明する。(尚、本発明のセグメントの角度幅を90
°より広げる事例を、簡単のためにここでは整流ブラシ
接触部135d、136dを広げた等価模式図で表すこ
とにする。)一対の整流ブラシ接触部135d、136
dは永久磁石137のニュートラルゾーン(磁束密度が
零)の近傍に機械角90°で配設される。第1のコイル
111Aは、セグメントAとセグメントCに接続されて
いる。第2のコイル111Bは、セグメントBとセグメ
ントDに接続されている。既に説明したように、セグメ
ントAとセグメントE、セグメントBとセグメントF、
セグメントCとセグメントG、セグメントDとセグメン
トHは夫々等電位に接続されている。4磁極の永久磁石
137は、機械角90°で1磁極が形成されている。第
1のコイル111A及び第2のコイル111Bの夫々の
コイル辺間は機械角でほぼ90°に、また、第1のコイ
ル111A及び第2のコイル111Bのコイル辺間は機
械角でほぼ45°に形成されている。電機子250が、
今、22.5°ずつ矢印の方向に回転する場合を想定す
る。(A)〜(I)は電機子250の第1のコイル11
1A及び第2のコイル111Bに流れる電流の向きと駆
動トルクとの関係が示されている。
【0037】(A);第2のコイル111Bにのみ磁束
密度が最大値のとき電流が流れる。第1のコイル111
Aはオープンとなる。 (B);第1のコイル111A及び第2のコイル111
Bに電流が流れて、駆動トルクは最大となる。 (C);第1のコイル111Aにのみ磁束密度が最大値
のとき電流が流れる。第2のコイル111Bはオープン
となる。 (D);第1のコイル111A及び第2のコイル111
Bに電流が流れて、駆動トルクは最大となる。 (E);第2のコイル111Bにのみ磁束密度が最大値
のとき電流が流れる。第1のコイル111Aはオープン
となる。 (F);第1のコイル111A及び第2のコイル111
Bに電流が流れて、駆動トルクは最大となる。 (G);第1のコイル111Aにのみ磁束密度が最大値
のとき電流が流れる。第2のコイル111Bはオープン
となる。 (H);第1のコイル111A及び第2のコイル111
Bに電流が流れて、駆動トルクは最大となる。 (I)=(A);省略。 以上の説明から分かるように起動死点は存在しない。
【0038】図15において、第1のコイル111A及
び第2のコイル111Bに夫々、(1)の電流201が
流れ、(2)の電流202が流れ、電機子250の合計
電流(3)=(1)+(2)は200となる。
【0039】図6に示したように、本発明によれば電機
子250の第1のコイル111A、第2のコイル111
Bには、電源投入と同時に電機子の全電流200が流れ
るので、起動死点は存在しない。(1)のオフ期間の電
流201aを零とする電流201が流れ、(2)のオフ
期間の電流202aを零とする電流202が流れ、電機
子250の合計電流(3)は200となる。
【0040】また、第1のコイル111Aと、第2のコ
イル111Bを回転子軸117を回周しないで同一平面
状に配設して本発明の偏平型直流モータを薄型に構成す
ることが本発明に含まれることは明らかである。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、小型化、薄型化、軽量
化が可能で整流ブラシばねの折り曲げによる表面実装に
効果的なコスト力のある振動発生用の偏平型直流モータ
が容易に実現できることである。
【0042】また、本発明によれば、電磁雑音の発生の
少ない電磁環境適合性の良い、始動再現性の優れた信頼
性の高い振動発生用の偏平型直流モータが容易に実現で
きることである。
【0043】更にまた、本発明によれば、リング状セグ
メント座に強誘電性部材等が用いられるためリング状セ
グメント座のセグメント間に形成されるコンデンサによ
って、整流時のマイクロアークが著しく低減されるの
で、長寿命で雑音の少ない電磁環境適合性の優れた振動
発生用の偏平型直流モータが容易に実現でき実用効果は
顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏平型直流モータの外形フレームの主
要上面図である。
【図2】図1のAーA線断面図である。
【図3】(A)、(B)は、本発明の偏平型直流モータ
の整流ブラシばね板がインサート成形された外形フレー
ムの中ケースの組み立て図である。
【図4】整流ブラシばね板の加工展開図である。
【図5】整流ブラシの完成斜視図である。
【図6】本発明の偏平型直流モータの電機子の主要構成
部品の展開斜視図である。
【図7】本発明のリング状セグメント座の斜視図であ
る。
【図8】図7の正面図である。
【図9】本発明の別のリング状セグメント座の斜視図で
ある。
【図10】図9の正面図である。
【図11】本発明の整流子と一対の整流ブラシとの関係
説明図である。
【図12】第1、第2コイルの通電説明図である。
【図13】電機子電流と駆動トルクとの関係説明図であ
る。
【図14】電機子電流と駆動トルクとの関係説明図であ
る。
【図15】電機子電流の説明図である。
【図16】電機子コイルを3個用いた偏平型直流モータ
の主要構成図である。
【図17】図16のAーA線断面図である。
【符号の説明】
250 電機子 251 電機子フレーム 111A 第1のコイル 111B 第2のコイル 111Aa、111Ab、111Ba、111Bb コ
イル辺 114 挟角部 115a 第1のコイルサポート 115b 第2のコイルサポート 117 回転子軸 120 整流子 121 整流子基体 131 上ケース 132 中ケース 133 下ケース 135、136 整流ブラシ板ばね 135a、136a 整流ブラシ先端部 135b、135c、136b、136c 整流ブラシ
端子部 135d、136d 整流ブラシ接触部 135a1、135a2、135a3、135a4、1
36a1、136a2、136a3、136a4、 整
流ブラシ最小先端部 137 永久磁石 138 半円筒状樹脂 139 三角柱状樹脂 145a、145b、145c、145d 針状端子 200 電機子の全電流 201 第1のコイル111Aに流れる電流 202 第2のコイル111Bに流れる電流 252 リング状樹脂座A 252a、252b、252c、252d 針状孔部 252e 8角形状孔部 255 リング状セグメント座X 255a、255c、 針状孔部 255e 8角形状孔部 253 リング状樹脂座B 253a、253b、253c、253d 針状孔部 253e 8角形状孔部 260 リング状セグメント座Y 260b、260d 針状孔部 260e 8角形状孔部 256a、256b、261a、261b 引き回し線 255b、255d、260a、260c スルーホー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に複数極が着磁された円板状の
    永久磁石の磁極面と対向するカップ状ケースとで形成さ
    れる磁場中に、前記永久磁石の磁極面と空隙を介して複
    数個の扇型コイルがほぼ同一平面状に配設されて、回転
    軸に複数個のセグメントからなる整流子と共に固定され
    てなる電機子と、前記整流子に接触する一対のブラシか
    らなる偏平型直流モータにおいて、電機子の回転軸と直
    角にほぼ一定の厚みを有する扇状に設けたコイルサポー
    トと、該コイルサポートと垂直に設けた整流子基体とが
    一体で樹脂成形された電機子フレームに前記整流子を形
    成する8個のセグメントの中で、回転軸に関して点対称
    となる4対のセグメントを等電位に接続し、該4対のセ
    グメントを互いに電気的に絶縁して整流子の外周側面に
    形成し、前記少なくとも2組のコイルのコイル辺を互い
    に電気角で90°ずらし、前記電機子を形成する8個の
    セグメントに対するコイルの端末の接続は、前記2組の
    第1のコイルの巻き初めの端末を接続したセグメントに
    対して巻き終りの端末を、前記セグメントから一つ置い
    たセグメントに接続し、前記2組の第2のコイルの巻き
    初めの端末を前記一つ置いたセグメントに接続し、前記
    2組の第2のコイルの巻き終りの端末を前記2組の第1
    のコイルの巻き終りの端末が接続されたセグメントに対
    して一つ置いて隣りの前記セグメントに接続し、前記整
    流子と電気的に係合する一対の整流ブラシを設けたこと
    を特徴とする偏平型直流モータ。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石の極数を4極とし、前記電
    機子のコイルを2個とし、前記整流子のセグメント数を
    8個として、前記整流ブラシ接触部の配設位置を前記永
    久磁石のほぼニュートラル近傍とし、該整流ブラシの配
    設角度を電気角で180°としたことを特徴とする請求
    項1に記載の偏平型直流モータ。
  3. 【請求項3】 整流子基体の軸方向に、複数個の針状孔
    を有して夫々外周側面に4個のセグメントを形成する一
    対の、合成樹脂または強誘電性部材で形成されたリング
    状セグメント座を、複数個の針状孔を有する複数個のリ
    ング状樹脂部材で挟持し、前記針状孔に針状端子を接続
    して整流子基体の軸方向に配設して前記電機子を形成
    し、針状端子の先端部を前記コイルサポートに突出さ
    せ、前記電機子を形成する8個のセグメントに対するコ
    イルの端末は、前記2組の第1のコイルの巻き初めの端
    末を接続したセグメントに対して巻き終りの端末を、前
    記セグメントから一つ置いたセグメントに接続し、前記
    2組の第2のコイルの巻き初めの端末を前記一つ置いた
    セグメントに接続し、前記2組の第2のコイルの巻き終
    りの端末を前記2組の第1のコイルの巻き終りの端末が
    接続されたセグメントに対して一つ置いて隣りの前記セ
    グメントに接続したことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の偏平型直流モータ。
  4. 【請求項4】 前記整流子のセグメントを有する一対の
    リング状セグメント座を絶縁性部材である樹脂または強
    誘電性材料からなる多角柱状の中心孔を有する円盤状部
    材で形成して軸方向に重ねて構成し、前記セグメント間
    の絶縁角度幅より大きい角度幅を有する導電性部材から
    なる4個のセグメントを前記リング状セグメント座の外
    周側面に配設し、前記一対のセグメントの角度幅の両側
    が回転角方向に関してオーバーラップするようにして、
    前記セグメントの中で前記中心孔に対して点対称となる
    セグメントを等電位となるように、前記円盤状部材の上
    下面に、前記中心孔に対して点対称となるセグメント間
    を相互に絶縁して、スルーホールを経由して引き回し線
    を配設し、前記スルーホールに針状端子を接続すると共
    に該針状端子をコイルサポートの上面に突出させてコイ
    ルの接続端子としたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の偏平型直流モータ。
  5. 【請求項5】 前記整流子外周と当接する前記整流ブラ
    シの先端部の形状を、前記一対のセグメント座の外周側
    面と複数の並列回路が形成されるように構成したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の偏
    平型直流モータ。
  6. 【請求項6】 前記電機子の2組の扇型コイルの一対の
    コイル辺がなすコイルの狭角部が回転子軸の外周部また
    は内周部に位置するように前記コイルサポートを配設し
    て電機子を形成し、前記コイル辺の一対の中心部が回転
    子軸になす角度をほぼ電気角で180°に設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の記
    載の偏平型直流モータ。
  7. 【請求項7】 前記整流子基体の軸方向に設けられたリ
    ング状セグメント部材を、強誘電材料として前記セグメ
    ントとほぼ同一の外直径に形成し、直径方向への段差を
    なくしたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載の偏平型直流モータ。
  8. 【請求項8】 前記整流ブラシの接触部は、互いに回転
    角方向に電気角で180°に配設され、また整流子の各
    セグメントの角度幅は、ほぼ電気角で90°より大きく
    120°以下に形成され、該セグメントの中で点対称と
    なるセグメントは同電位に接続されたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の偏平型直流モ
    ータ。
  9. 【請求項9】 前記偏平型直流モータの外形フレーム
    を、前記永久磁石と軸受けをモールド成形した下ケース
    と、一対の整流ブラシばね板をインサート成形した中ケ
    ースと、軸受けをインサート成形した上ケースとで構成
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    に記載の偏平型直流モータ。
  10. 【請求項10】 前記偏平型直流モータの外形フレーム
    を構成する下ケースと、一対の整流ブラシばね板をイン
    サート成形した中ケース及び軸受けをインサート成形し
    た上ケースを、磁性粉末を充填した樹脂で成形したこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の
    偏平型直流モータ。
JP11024465A 1999-02-01 1999-02-01 偏平型直流モータ Pending JP2000224824A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024465A JP2000224824A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 偏平型直流モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024465A JP2000224824A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 偏平型直流モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000224824A true JP2000224824A (ja) 2000-08-11

Family

ID=12138926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11024465A Pending JP2000224824A (ja) 1999-02-01 1999-02-01 偏平型直流モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000224824A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413006B1 (ko) * 2000-10-11 2003-12-31 김남수 편평형 진동 모터
KR20040000935A (ko) * 2002-06-26 2004-01-07 주식회사 오리엔텍 두개의 단상 코일을 사용하는 편평형 진동 모터
KR100419249B1 (ko) * 2001-04-25 2004-02-21 주식회사 삼부커뮤닉스 진동모터
WO2005091472A1 (en) * 2004-03-22 2005-09-29 Lg Innotek Co., Ltd Flat type vibration motor and brush o fthe same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100413006B1 (ko) * 2000-10-11 2003-12-31 김남수 편평형 진동 모터
KR100419249B1 (ko) * 2001-04-25 2004-02-21 주식회사 삼부커뮤닉스 진동모터
KR20040000935A (ko) * 2002-06-26 2004-01-07 주식회사 오리엔텍 두개의 단상 코일을 사용하는 편평형 진동 모터
WO2005091472A1 (en) * 2004-03-22 2005-09-29 Lg Innotek Co., Ltd Flat type vibration motor and brush o fthe same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4728765B2 (ja) 回転機
JP3167986B2 (ja) フラットタイプ2相振動モータ
KR100292162B1 (ko) 편평형 진동모터
JP3942184B2 (ja) 振動モータおよびそれを用いた携帯端末機器
JP2002210410A (ja) 停止位置保持手段を備えた軸方向空隙型偏心ロータと同偏心ロータを用いた扁平コアレス振動モータ
KR100583145B1 (ko) 진동 모터
JP4722225B2 (ja) 振動モータ
JP3560601B1 (ja) モールド型偏心ロータと同ロータを備えた軸方向空隙型コアレス振動モータ
JP2000224824A (ja) 偏平型直流モータ
JP3790214B2 (ja) コアレスモータ
JP3615497B2 (ja) 扁平型振動モータ
KR100377562B1 (ko) 편평형 코아리스 진동 모터
JP2001104882A (ja) 扁平型振動モータ
JP2000217323A (ja) 偏平型直流モ―タ
JP2000070856A (ja) 振動モータ
JP4005901B2 (ja) 振動発生装置および電子機器
JP2000209830A (ja) 偏平型直流モ―タ
JPH0681443B2 (ja) 出力軸のない振動モータ
JPH099596A (ja) 2相コアレス偏平振動モータ
KR100301166B1 (ko) 2상의 평편형 진동모터
JP2000224805A (ja) 扁平型振動モータ
JP2001128403A (ja) 小型モータおよびその回転子の製造方法
JP2699156B2 (ja) 小型直流モータ
JPH0345153A (ja) m相軸方向空隙型コアレス整流子モータ
JP2000166204A (ja) 偏平型直流モータ