JPH0629540Y2 - 転がり軸受の内輪固定構造 - Google Patents

転がり軸受の内輪固定構造

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JPH0629540Y2
JPH0629540Y2 JP9328489U JP9328489U JPH0629540Y2 JP H0629540 Y2 JPH0629540 Y2 JP H0629540Y2 JP 9328489 U JP9328489 U JP 9328489U JP 9328489 U JP9328489 U JP 9328489U JP H0629540 Y2 JPH0629540 Y2 JP H0629540Y2
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JP
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inner ring
rolling bearing
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diameter
holding cylinder
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JP9328489U
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JPH0332217U (ja
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厚 浅野
幸利 小川
勉 安江
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Aichi Machine Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、転がり軸受の内輪の外れ防止効果を向上さ
せた転がり軸受の内輪固定構造に関する。
(従来の技術) 第4図は、従来の転がり軸受の内輪固定構造を示す断面
図であり、これは、回転軸1をカバー7に転がり軸受5
を介して自由回転可能に支持した構造である。
回転軸1の先端部外周には、内輪保持筒2の小径筒部2
eが嵌入されており、この内輪保持筒2の先端部には、
小径筒部2eの外径よりも大きな径の円筒部2aが形成
されている。
内輪保持筒2は、回転軸1に嵌入された後に、回転軸1
の先端に形成された雄ネジ3に固定部材としてのナット
4を螺合させることにより、前記円筒部2aの後端面に
軸中心方向に座金状に延設された端部平面2dがナット
4と回転軸1の間に挾持されることにより回転軸1に固
定される。
前記円筒部2aの外周には、転がり軸受5が嵌入され
る。この転がり軸受5は、円筒部2aに固定される内輪
5aと、円筒部2aを椀状に覆うように配置されたカバ
ー7の内周面に掘込み形成された内周穴7aに固定され
た外輪5bと、内輪5a及び外輪5bの間に転動可能に
介在された複数のボール5cとから構成されている。
内輪5aは、この後面が円筒部2aの後端外周に延設さ
れた側壁2cに当接し、前面が円筒部2aの前部外周に
切込み形成された円周溝2bに嵌合された止め輪6に当
接することにより、円筒部2aに固定されている。外輪
5bは、前記カバー7の内周穴7aに嵌入された後、カ
バー7後面にボルト9によって固定される外輪押さえ8
によりカバー7内周に固定されている。
第5図は、内輪保持筒2と止め輪6の外観斜視図であ
る。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記従来例にあっては、転がり軸受5の
内輪5aを、前記側壁2cと止め輪6によって挾持固定
する構造であったため、回転軸1に第5図中の矢印W方
向のスラスト荷重が働くと、このスラスト荷重Wは止め
輪6に作用することになる。このため、止め輪6がスラ
スト荷重Wによって変形したり、場合によっては、円周
溝2bから抜け落ちることがあるという問題があった。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するために、本考案は、前記止め輪を廃
して、その代わりに、前記円筒部内に嵌入され、底面が
円筒部の後端の端部平面と前記固定部材との間に介入す
る座面となっているとともに、前端外周に前記転がり軸
受の内輪前面に当接する外周壁が延設された内輪押さえ
を配置したことを特徴とするものである。
(作用) 内輪押さえの座面が固定部材により回転軸に固定される
とともに、外周壁が転がり軸受の内輪の前面に当接して
内輪を固定するため、内輪を強固に保持することができ
る。しかも、この内輪押さえは、従来の止め輪に比して
その剛性が高く、スラスト荷重による変形の発生を減少
し、内輪の外れ防止効果が向上する。
(実施例) 第1図は、本考案に係る転がり軸受の内輪の固定構造の
一実施例の構成を示す断面図である。本実施例は、前記
従来例と同様に、回転軸21をカバー27に転がり軸受
25を介して自由回転可能に支持した構造である。
回転軸21の先端部21a外周には、内輪保持筒22の
小径筒部22eが嵌入されており、この内輪保持筒22
の先端部には、小径筒部22eの外径よりも大きな径の
同心円筒状に形成された円筒部22aが形成されてい
る。
前記円筒部22aの外周には、転がり軸受25が嵌入さ
れる。この転がり軸受25は、円筒部22aに固定され
る内輪25aと、円筒部22aを椀状に覆うように配置
されたカバー27の内周面に掘込み形成された内周穴2
7aに固定された外輪25bと、内輪25a及び外輪2
5bの間に転動可能に介在された複数のボール25cと
から構成されている。
円筒部22a内には、底面が円筒部22aの後端の端部
平面22dと固定部材24との間に介入する座面30b
となっているとともに、前端外周に前記転がり軸受25
の内輪25aの前面に当接する外周壁30aが延設され
た内輪押さえ30が嵌入されている。
円筒部22aの後端外周には、フランジ状に側壁22c
が延設されている。
転がり軸受25を組み付けるには、先ず、回転軸21の
先端部21aに、内輪保持筒22を嵌入した後、転がり
軸受25の内輪25aを、その後面が前記側壁22cに
当接するまで嵌入する。しかる後、前記内輪押さえ30
を円筒部22a内に嵌入する。そして、回転軸21の先
端に形成されている雄ネジ23に固定部材であるところ
のナット24を螺合する。これにより、ナット24の締
め付けによって、ナット24が内輪押さえ30の座面3
0bを押圧し、同時に内輪保持筒22の端部平面22d
を押圧する。小径筒部22eの後端は、回転軸21の先
端部21aの後端の大径面21bにより規制されている
ため、ナット24の締め付けにより、内輪押さえ30と
内輪保持筒22は回転軸21に共締めされる。
転がり軸受25の内輪25aの後面に前記円筒部22a
の側壁22cが当接し、前面に前記内輪押さえ30の外
周壁30aが当接して、ナット24の締め付けに伴っ
て、側壁22cと外周壁30aが内輪25aを挾持す
る。これにより、内輪25aは円筒部22aに固定され
る。
又、外輪25bの外周に、前記カバー27が嵌入され
る。そして、外輪25bは、前記カバー27の内周穴2
7aに嵌入された後、カバー27後面にボルト29によ
って固定される外輪押さえ28によりカバー27内周に
固定される。
第2図は、内輪保持筒22と内輪押さえ30の外観斜視
図である。
このような構成により、本実施例の内輪固定構造におい
ては、回転軸21から入力されたスラスト荷重Wは、内
輪押さえ30に加わるが、この内輪押さえ30の座面3
0bが内輪保持筒22の端部平面22dに当接している
ため、スラスト荷重Wは、転がり軸受25の内輪25a
に負荷され、さらに、外輪25bから外輪押さえ28と
ボルト29を経てカバー27に吸収される。これによ
り、内輪押さえ30の外周壁30aに加わる負荷が軽減
し、その変形が発生することを防止できる。又、内輪押
さえ30は、従来の止め輪6に比して強度が高く、又、
溝2bに嵌合されるものではなく、ナット24により締
付固定されるものであるため、容易に外れることがな
い。従って、本実施例によれば、大きなスラスト荷重に
対しても、転がり軸受25の内輪25aの外れ防止効果
が確実に得られる。
第3図は、本考案の第2実施例の構成を示す断面図で
る。本実施例は、前記第1実施例と略同様の構成であ
り、内輪保持筒22の端部平面22dと内輪押さえ30
の座面30bとの間に隙間Cを設けたことが相違する。
従って、他の同一構成部分には、第1実施例と同一の符
号を付して説明は省略する。
このような構成により、本実施例においては、回転軸2
1にスラスト荷重Wが加わると、内輪押さえ30の座面
30bから外周壁30aを経て転がり軸受25の内輪2
5aに伝わる。この時、隙間Cが形成されていることに
より、ある程度の荷重変化を内輪押さえ30が吸収す
る。そして、このスラスト荷重Wは、内輪保持筒22の
側壁22cを経て回転軸21に吸収される(一部は外輪
25bを経てカバー27に吸収される)。
又、前記隙間Cを設けたことにより、内輪保持筒22と
内輪押さえ30の加工精度が低い場合でも、この加工誤
差を隙間Cが補償することにより、転がり軸受25の内
輪25aと外周壁30a及び側壁22cとの間に隙間が
生じて「ガタつき」が発生することがなく、内輪25a
を確実に固定することができる。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように、本考案は、内輪押さえの座
面が固定部材により回転軸に固定されるとともに、外周
壁が転がり軸受の内輪の前面に当接して内輪を固定する
ため、内輪を強固に保持することができる。しかも、こ
の内輪押さえは、従来の止め輪に比してその剛性が高
く、スラスト荷重による変形の発生が減少し、内輪の外
れ防止効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の構成を示す断面図、第2
図は同実施例における内輪保持筒と内輪押さえの外観斜
視図、第3図は本考案の第2実施例の構成を示す断面
図、第4図は従来例の構成を示す断面図、第5図はその
内輪保持筒と止め輪の外観斜視図である。 21……回転軸、21a……先端部 22……内輪保持筒、22a……円筒部 22c……側壁、22d……端部平面 24……ナット、25……転がり軸受 25a……内輪、25b……外輪 30……内輪押さえ、30a……外周壁 30b……座面、C……隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】小径筒部を回転軸先端部外周に嵌入され、
    回転軸先端に取り付けられる固定部材により回転軸に固
    定された内輪保持筒に転がり軸受の内輪を固定するため
    の転がり軸受の内輪固定構造において、 前記内輪保持筒の先端部に前記小径筒部の外径より大き
    な径の円筒部を形成するとともに、該円筒部の後端外周
    に転がり軸受の内輪の後面に当接する側壁を延設し、 前記円筒部内に嵌入され、底面が円筒部の後端の端部平
    面と前記固定部材との間に介入する座面となっていると
    ともに、前端外周に前記転がり軸受の内輪前面に当接す
    る外周壁が延設された内輪押さえを配置したことを特徴
    とする転がり軸受の内輪固定構造。
JP9328489U 1989-08-08 1989-08-08 転がり軸受の内輪固定構造 Expired - Lifetime JPH0629540Y2 (ja)

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JP9328489U JPH0629540Y2 (ja) 1989-08-08 1989-08-08 転がり軸受の内輪固定構造

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Publication Number Publication Date
JPH0332217U JPH0332217U (ja) 1991-03-28
JPH0629540Y2 true JPH0629540Y2 (ja) 1994-08-10

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JP4848090B2 (ja) * 2001-01-09 2011-12-28 三菱重工業株式会社 軸の固定構造
JP5040575B2 (ja) 2007-10-12 2012-10-03 トヨタ自動車株式会社 軸受構造

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JPH0332217U (ja) 1991-03-28

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