JPH0629533Y2 - ボルト・ナツトの回り止め装置 - Google Patents

ボルト・ナツトの回り止め装置

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JPH0629533Y2
JPH0629533Y2 JP8609589U JP8609589U JPH0629533Y2 JP H0629533 Y2 JPH0629533 Y2 JP H0629533Y2 JP 8609589 U JP8609589 U JP 8609589U JP 8609589 U JP8609589 U JP 8609589U JP H0629533 Y2 JPH0629533 Y2 JP H0629533Y2
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JP
Japan
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bolt
nut
rotor shaft
cylindrical metal
screw
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JP8609589U
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English (en)
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JPH0325009U (ja
Inventor
清光 坂本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、回転電機の突極形回転子における界磁鉄心
および中空回転子軸などの2部材を締結するボルト,ナ
ットのゆるみを防止するボルト・ナットの回り止め装置
に関するものである。
【従来の技術】
第5図および第6図は従来のボルト・ナットの回り止め
装置を示す図であって、図において、1は突極形回転子
の中空回転子軸、2はこの中空回転子軸1に取り付けら
れた界磁鉄心、3は界磁鉄心2に巻装された界磁コイ
ル、4は界磁鉄心2を中空回転子軸1に取り付ける両ね
じボルト、5は六角ナット、6Aは中空回転子軸1と六
角ナット5の回り止め用角棒6とを結合する第7図に示
すような溶接部である。 次に動作について説明する。 回転電機の突極形回転子においては、界磁コイル3が取
り付けられた界磁鉄心2に両ねじボルト4の片方のねじ
部を固着し、中空回転子軸1に設けられたボルト穴に、
界磁鉄心2より突出した両ねじボルト4の他方のねじ部
を通し、中空回転子軸1の内側より挿入した六角ナット
5をその他方のねじ部にねじ込むことにより、界磁鉄心
3を中空回転子軸1に締結し、固定している。この場
合、回転電機の運転中には、振動外力,遠心力,衝撃
力,両ねじボルト4と中空回転子軸1の熱膨脹差による
締付け力の低下等により、六角ナット5にゆるみを生じ
ることがある。そして、このような六角ナット5のゆる
みによって、界磁鉄心2と中空回転子軸1との間にガタ
が生じ、回転子の振動増大を招き、遂に六角ナット5が
はずれ、界磁鉄心2が抜け出し、大事故に至る。 一方、六角ナット5の取付け部は中空回転子軸1の内部
にあり、運転中及び停止中であっても、回転電機の外部
からは六角ナット5のゆるみ点検及び六角ナット5の増
し締めは出来ない。従って、六角ナット5はゆるみが生
じないよう、確実に回り止めを施す必要があり、従来
は、六角ナット5を締付けた後に、第6図に示すように
六角ナット5の一辺に角棒6を当てて、中空回転子軸1
の内面に溶接することにより六角ナット5の回り止めを
行っていた。
【考案が解決しようとする課題】
従来のボルト・ナットの回り止め装置は以上のように構
成されているので、中空回転子軸1に回り止め用角棒6
を溶接するために、中空回転子軸1の材料を溶接可能な
炭素量の少ない材料とする必要があり、このため、中空
回転子軸1の強度が制限されて、回転電機の高速化,大
型化,あるいは衝撃の大きい用途等に対応出来ないなど
の課題があった。 この考案は上記のような課題を解消するためになされた
もので、中空回転子軸に回り止め用角棒を溶接すること
なく、締付けボルト用ナットの回り止めを確実に実施で
きるとともに、中空回転子の高速化,大型化,衝撃の大
きい用途にも十分に対応できるボルト・ナットの回り止
め装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この考案に係るボルト・ナットの回り止め装置は、複数
の両ねじボルトにねじ込まれる円形ナットに溶接可能な
円筒金具を嵌め込み、これらの円形ナットと円筒金具
に、例えばナット締付け方向に対し直交する方向に、固
定ピンを打ち込み、併設された2コ以上の上記円筒金具
の外周に、1本の固定棒を溶接によって取付けるように
したものである。
【作用】
この考案における固定ピンは、円形ナットと円筒金具と
に打ち込まれて、これら相互の回転を規制するととも
に、複数ある円筒金具が1本の固定棒に溶接によってそ
れぞれ固定されるため、各円筒金具どうしの回転が阻止
され、従って、これらにピン結合された円形ナットは緩
むことがなく、中空回転子軸と界磁鉄心とを確実に一体
固定化して、回転子の回転動作の信頼性を高めるように
機能する。
【実施例】 以下、この考案の一実施例を図について説明する。第1
図および第2図において、1は第2の部材としての中空
回転子軸、2は中空回転子軸1に取り付けられた第1の
部材としての界磁鉄心、3は界磁鉄心2の周りに巻装し
た界磁コイル、4は中空回転子軸1を貫通して、一端が
界磁鉄心2にねじ込まれた両ねじボルト、7はその両ね
じボルトの他端にねじ込まれた円形ナット、8は円形ナ
ット7に嵌め込まれた溶接可能な円筒金具、9は円形ナ
ット7および円筒金具8に打ち込まれた固定ピン、10
は併設された2コ以上の円筒金具8の外周に、溶接によ
り取り付けられた第3図に示すような1本の固定棒、1
1は両ねじボルト引張り用のボルトテンショナーで、こ
れが第4図に示すように、保持枠11a内に回転自在に
取り付けたねじ軸11bと、このねじ軸11bの一端に
設けられて、上記両ねじボルト4端にねじ込まれるねじ
孔11cと、上記ねじ軸11bの他端に設けられたねじ
部11dと、このねじ部11dに保持枠11a外で螺合
し、回転操作によりねじ軸11bを介して両ねじボルト
4端を引張る操作部材11eとからなる。 次に動作について説明する。まず、界磁コイル3が取り
付けられた界磁鉄心2に、両ねじボルト4の片方のねじ
をねじ込んで固着し、かつ中空回転子軸1に設けられた
ボルト穴に、界磁鉄心2より突出した両ねじボルト4の
他方のねじを通す。次に、中空回転子軸1の内側より差
し入れたボルトテンショナー11のねじ孔11cを円形
ナット7とともに両ねじボルト4端にねじ込んで、両ね
じボルト4に引張力を与え、この引張り時に円形ナット
7を締め進んで、ボルト材の弾性を利用し、ボルトに緊
定力を持たせる。こうして、両ねじボルト4及び円形ナ
ット7を強く締結する。次に、円形ナット7およびこの
円形ナット7の外周に嵌めこまれた円筒金具8には、ね
じ締付け方向に対し直交する方向にピン孔が設けられた
いるので、これらの各ピン孔に固定ピン9を打ち込み、
併設されたこれらの円筒金具8に1本の固定棒10を溶接
することにより、円形ナット7が両ねじボルト4上で回
り止めされる。すなわち、中空回転子軸1の振動,遠心
力,衝撃等により円形ナット7がゆるんで両ねじボルト
4上に回転しようとすると、その回転力は固定ピン9に
より円筒金具8に伝わり、その円筒金具8も回ろうとす
るが、円筒金具8は共通の固定棒10でつながって固定
されているため、円形ナット7のゆるみは完全に阻止さ
れることになる。 なお、上記実施例では、回転電機の突極形回転子におい
て、中空回転子軸1と界磁鉄心2とを両ねじボルト4お
よび円形ナット7にて回り止めしながら固定するものを
示したが、ボルト,ナットの回り止めを必要とする二部
材を両ねじボルトおよびナットで固定するすべてのケー
スにも使用することができ、上記実施例と同様の効果を
奏する。
【考案の効果】 以上のように、この考案によれば、複数の両ねじボルト
にねじ込まれる円形ナットに溶接可能な円筒金具を嵌め
込み、これらの円形ナットと円筒金具に固定ピンを打ち
込み、さらに、これらの円筒金具の外周に1本の固定棒
を溶接によって取り付けるように構成したので、上記固
定ピンによって円形ナットと円筒金具との相互回転が規
制され、かつ固定棒が各円筒金具を回転不能に固定し、
従って、これらの円筒金具にピン結合された上記各円形
ナットは独自で回転し得ず、この円形ナットにゆるみを
生じるのを確実に防止できるものが得られる効果があ
る。また、中空回転子軸に対してナットを溶接する必要
がなくなるため、炭素含有量が多く、強度の高い材料
を、この中空回転子軸に用いることができるものが得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるボルト・ナットの回
り止め装置を示す一部断面側面図、第2図は第1図のII
−II線断面図、第3図は第2図の矢視III図、第4図は
ボルトテンショナーの取付要領を示す説明図、第5図は
従来のボルト・ナットの回り止め装置を示す一部断面側
面図、第6図は第5図のVI−VI線断面図、第7図は第6
図の矢視VII図である。 1は第2の部材(中空回転子軸)、2は第1の部材(界
磁鉄心)、4は両ねじボルト、7は円形ナット、8は円
筒金具、9は固定ピン、10は固定棒。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の部材に一端をねじ込んだ複数本の両
    ねじボルトと、これらの両ねじボルトに差し通した第2
    の部材を、上記第1の部材に結合するように、上記両ね
    じボルトの各他端にねじ込んだ円形ナットと、これらの
    円形ナットの外周に嵌め込まれ、これらの円形ナットと
    ともに固定ピンが打ち込まれた円筒金具と、これらの円
    筒金具相互を溶接によって連結する固定棒とを備えたボ
    ルト・ナットの回り止め装置。
JP8609589U 1989-07-21 1989-07-21 ボルト・ナツトの回り止め装置 Expired - Lifetime JPH0629533Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8609589U JPH0629533Y2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 ボルト・ナツトの回り止め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8609589U JPH0629533Y2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 ボルト・ナツトの回り止め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0325009U JPH0325009U (ja) 1991-03-14
JPH0629533Y2 true JPH0629533Y2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=31635525

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8609589U Expired - Lifetime JPH0629533Y2 (ja) 1989-07-21 1989-07-21 ボルト・ナツトの回り止め装置

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JPH0325009U (ja) 1991-03-14

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