JPH0629275B2 - 新規なアクリレ−トおよびその製造法 - Google Patents
新規なアクリレ−トおよびその製造法Info
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- JPH0629275B2 JPH0629275B2 JP10559985A JP10559985A JPH0629275B2 JP H0629275 B2 JPH0629275 B2 JP H0629275B2 JP 10559985 A JP10559985 A JP 10559985A JP 10559985 A JP10559985 A JP 10559985A JP H0629275 B2 JPH0629275 B2 JP H0629275B2
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- Japan
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- acrylate
- manufacturing
- compound represented
- acrylic acid
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Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は(I)式で表わされる新規なアクリレート化合
物およびその製法に関するものである。
物およびその製法に関するものである。
(I)式で表わされるアクリレート化合物は、熱、紫外
線、イオン化放射線、ラジカル重合開始剤の存在下で容
易に単独重合または他の不飽和基含有化合物と共重合を
行なうことができる。
線、イオン化放射線、ラジカル重合開始剤の存在下で容
易に単独重合または他の不飽和基含有化合物と共重合を
行なうことができる。
B.従来の技術 従来より各種のアクリル酸エステル類が知られている。
例えばメタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸2-エチルヘキシル等の単官能モノマーおよびトリメ
チロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート等の多官能モノマーが一般的に知られてい
る。単官能モノマーのうちβ−ヒドロキシアルキルアク
リレート類としては、2-ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシ
ブチルアクリレート等が知られている。
例えばメタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸2-エチルヘキシル等の単官能モノマーおよびトリメ
チロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート等の多官能モノマーが一般的に知られてい
る。単官能モノマーのうちβ−ヒドロキシアルキルアク
リレート類としては、2-ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシ
ブチルアクリレート等が知られている。
β−ヒドロキシアルキルアクリレート類の製造法として
は、特公昭44-31472、特公昭45-1465、特公昭45-1598
8、特公昭45-40069、特開昭47-28081、特開昭47-2808
2、特開昭48-28599に記載されたごとく、エポキシ化合
物とアクリル酸を触媒のもとに反応させる方法が知られ
ているが、本発明のアクリレート化合物のようにトリシ
クロデカン構造をβ−ヒドロキシアルキルアクリレート
に導入したものおよびその製造方法は未だ知られていな
い。
は、特公昭44-31472、特公昭45-1465、特公昭45-1598
8、特公昭45-40069、特開昭47-28081、特開昭47-2808
2、特開昭48-28599に記載されたごとく、エポキシ化合
物とアクリル酸を触媒のもとに反応させる方法が知られ
ているが、本発明のアクリレート化合物のようにトリシ
クロデカン構造をβ−ヒドロキシアルキルアクリレート
に導入したものおよびその製造方法は未だ知られていな
い。
C.発明が解決しようとする問題点 従来のβ−ヒドロキシアルキルアクリレート類は、印刷
インキおよび塗料に用いた場合には、硬化後の未反応モ
ノマーの臭気がはなはだしくこれが問題となる上、皮膚
刺激性が高いため作業性に障害を与える。
インキおよび塗料に用いた場合には、硬化後の未反応モ
ノマーの臭気がはなはだしくこれが問題となる上、皮膚
刺激性が高いため作業性に障害を与える。
D.問題を解決するための手段、作用および効果 そこで、本発明者らは、β−ヒドロキシアルキルアクリ
レートにエポキシ基を導入することにより、臭気、皮膚
刺激性、および溶解性に優れた新規なアクリレートを得
るに至った。このものは、インキ、塗料、接着剤、被覆
剤、成形用樹脂の原料あるいは改質剤として有用である
他、エポキシ基を有機合成および重合用の反応サイトと
して利用できる。
レートにエポキシ基を導入することにより、臭気、皮膚
刺激性、および溶解性に優れた新規なアクリレートを得
るに至った。このものは、インキ、塗料、接着剤、被覆
剤、成形用樹脂の原料あるいは改質剤として有用である
他、エポキシ基を有機合成および重合用の反応サイトと
して利用できる。
本発明の包含するものは(I)式で表われる新規な1
(または2)−ハイドロキシ-5,6−エポキシ−オクタハ
イドロ-4,7−メタノインデン-2(または1)−イル 2
−プロペノエートおよびその製法に関するものである。
(または2)−ハイドロキシ-5,6−エポキシ−オクタハ
イドロ-4,7−メタノインデン-2(または1)−イル 2
−プロペノエートおよびその製法に関するものである。
(I)式で表われる化合物は(II)式で表わされるジシ
クロペンタジエンジエポキサイドを出発原料としてい
る。
クロペンタジエンジエポキサイドを出発原料としてい
る。
(II)式で表わされる化合物に対し、エポキシ化合物の
ヒドロキシエステル化触媒として周知の触媒、すなわ
ち、2-メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、テト
ラメチルアンモニウムクロライトのような4級アンモニ
ウム塩、ベンジルジメチルアミン、トリブチルアミンな
どのアミン類、あるいはジブチルスズジラウレートのよ
うなラウリン酸エステル等の存在下でアクリル酸と反応
させることにより、(I)式で表わされる1(2)−ハ
イドロキシ-5,6-エポキシ−オクタハイドロ-4,7−メタ
ノインデン-2(1)−イル 2-プロペノエートが合成さ
れる。開環時の反応温度は、反応時間の短縮と重合防止
の点から75〜120℃で行なわれるのが有利である。アク
リル酸の熱重合を防止するために重合禁止剤を添加す
る。このような重合禁止剤には、ハイドロキノン、p-メ
トキシフェノール、2,4-ジメチル-6-t-ブチルフエノー
ル、3-ヒドロキシチオフェノール、α−ニトロソ−β−
ナフトール、p-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ−p−
キノン、銅塩等が挙げられる。
ヒドロキシエステル化触媒として周知の触媒、すなわ
ち、2-メチルイミダゾールなどのイミダゾール類、テト
ラメチルアンモニウムクロライトのような4級アンモニ
ウム塩、ベンジルジメチルアミン、トリブチルアミンな
どのアミン類、あるいはジブチルスズジラウレートのよ
うなラウリン酸エステル等の存在下でアクリル酸と反応
させることにより、(I)式で表わされる1(2)−ハ
イドロキシ-5,6-エポキシ−オクタハイドロ-4,7−メタ
ノインデン-2(1)−イル 2-プロペノエートが合成さ
れる。開環時の反応温度は、反応時間の短縮と重合防止
の点から75〜120℃で行なわれるのが有利である。アク
リル酸の熱重合を防止するために重合禁止剤を添加す
る。このような重合禁止剤には、ハイドロキノン、p-メ
トキシフェノール、2,4-ジメチル-6-t-ブチルフエノー
ル、3-ヒドロキシチオフェノール、α−ニトロソ−β−
ナフトール、p-ベンゾキノン、2,5-ジヒドロキシ−p−
キノン、銅塩等が挙げられる。
E.実施例 以下本発明を実施例によって説明する。
ジシクロペンタジエンジエポキシサイド(II)[ユニオ
ンカーバイドケミカル製のUNOX epoxide 207(商
品名)]82gの、p-メトキシフェノール3.0g、2-エチ
ル-4−メチルイミダゾール2.0gをトルエン200gに溶解
したものを攪拌下に還流させ、アクリル酸72gを2時間
かかって滴下した。滴下終了後さらに1時間反応させた
後冷却した反応混合物は、濾過により固形分を除いた
後、炭酸ナトリウム飽和水溶液で中和し、さらに飽和食
塩水でアルカリ性を示さなくなるまで洗浄した。溶剤を
減圧下に留去したところ無色の液体化合物(I)96gが
得られた。
ンカーバイドケミカル製のUNOX epoxide 207(商
品名)]82gの、p-メトキシフェノール3.0g、2-エチ
ル-4−メチルイミダゾール2.0gをトルエン200gに溶解
したものを攪拌下に還流させ、アクリル酸72gを2時間
かかって滴下した。滴下終了後さらに1時間反応させた
後冷却した反応混合物は、濾過により固形分を除いた
後、炭酸ナトリウム飽和水溶液で中和し、さらに飽和食
塩水でアルカリ性を示さなくなるまで洗浄した。溶剤を
減圧下に留去したところ無色の液体化合物(I)96gが
得られた。
実施例で得られた液体化合物(I)は低い臭気であり、
下記の性質を有する。
下記の性質を有する。
赤外吸収スペクトル(液膜,cm-1) 3440(第2級アルコールのOH伸縮振動) 2925(C−H伸縮振動) 1720(アクリル酸エステルのC=O伸縮振動) 1630,1615(アクリル酸エステルのCH2=CH−伸縮
振動) 1400(アクリル酸エステルのCH2=CH−面内変角振
動) 1185(アクリル酸エステルのC−O−伸縮振動) 838(エポキシ基のC−O−C伸縮振動) 核磁気共鳴スペクトル (13C−NMR,CDCl3)δ(ppm) a:130.2 b:127.9 c:165.6 d:74.0 e:83.6 f:49.9 g:39.3,37.9 h:49.7,49.4 i:36.9,33.3 j:30.3
振動) 1400(アクリル酸エステルのCH2=CH−面内変角振
動) 1185(アクリル酸エステルのC−O−伸縮振動) 838(エポキシ基のC−O−C伸縮振動) 核磁気共鳴スペクトル (13C−NMR,CDCl3)δ(ppm) a:130.2 b:127.9 c:165.6 d:74.0 e:83.6 f:49.9 g:39.3,37.9 h:49.7,49.4 i:36.9,33.3 j:30.3
Claims (2)
- 【請求項1】下記の化学式(I)で表わされるアクリレ
ート化合物。 - 【請求項2】ジシクロペンタジエンジエポキサイドにア
クリル酸を反応させることを特徴とする下記化学式
(I)で表わされる化合物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10559985A JPH0629275B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 新規なアクリレ−トおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10559985A JPH0629275B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 新規なアクリレ−トおよびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61263968A JPS61263968A (ja) | 1986-11-21 |
JPH0629275B2 true JPH0629275B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=14411958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10559985A Expired - Lifetime JPH0629275B2 (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 新規なアクリレ−トおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0629275B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6968535B2 (ja) * | 2016-12-28 | 2021-11-17 | 東京応化工業株式会社 | 組成物、硬化物、パターン形成方法、化合物、重合体、及び化合物の製造方法 |
JP7376347B2 (ja) | 2019-12-25 | 2023-11-08 | 東京応化工業株式会社 | 樹脂組成物、硬化物、及びシロキサン変性(メタ)アクリル樹脂 |
TW202132274A (zh) | 2019-12-25 | 2021-09-01 | 日商東京應化工業股份有限公司 | 硬化性組合物、硬化物、(甲基)丙烯酸樹脂、及化合物 |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP10559985A patent/JPH0629275B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61263968A (ja) | 1986-11-21 |
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