JPH0618842B2 - 樹脂組成物及びコ−テイング剤 - Google Patents

樹脂組成物及びコ−テイング剤

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JPH0618842B2
JPH0618842B2 JP60241343A JP24134385A JPH0618842B2 JP H0618842 B2 JPH0618842 B2 JP H0618842B2 JP 60241343 A JP60241343 A JP 60241343A JP 24134385 A JP24134385 A JP 24134385A JP H0618842 B2 JPH0618842 B2 JP H0618842B2
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meth
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実 横島
哲男 大久保
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂組成物及び光学ガラスファイバ用コーテ
ィング剤に関し、特に光ファイバのガラス表面保護に施
こされるプライマリーまたはバッファーコーティングを
保護するのに適する紫外線硬化性トップコーティング組
成物に関する。
(従来の技術) 光ファイバは情報伝送性能が大であり外部の干渉を比較
的に受けないので、最近数年間特に通信分野において用
途が著しく増加している。光ファイバは、通信分野で使
用されるため一般にガラス製である。然しガラスファイ
バは元来もろく、水蒸気により化学的におかされるので
容易に破壊され、取扱いが困難である。従って従来よ
り、光学ガラスファイバは、表面に樹脂被覆が施されて
いる。この様な樹脂被覆材料としては、従来エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂等が用いられているが、硬化に長時間
を要するので生産性に劣るほか、柔軟性に欠けるので、
側圧により伝送特性が損なわれる欠点がある。最近上記
欠点を改良する目的でウレタンアクリレートを含む紫外
線硬化性組成物がさかんに検討され、光学ガラスファイ
バ用紫外線硬化性組成物およびかかる被膜を形成する方
法が、例えば、特開昭58−223638および特開昭
59−170154明細書に提案されている。
これらは、上記の問題を解決する手段として、非常に低
いモジュラスのプライマリーコーティングを選択し、あ
る程度、成功している。しかし低モジュラスを与えるた
めには、ガラスと接触するコーティングに望まれる硬度
と強靱性が犠牲にされておりプライマリーコーティング
の上にトップコーティングを施こすことが望ましく、こ
れに関する紫外線硬化性組成物が検討されている。例え
ば、特開昭59−170155明細書に紫外線硬化性ト
ップコーティング組成物が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 現在使用されている紫外線硬化性トップコーティング組
成物は、速い硬化速度、所望の特性が容易に且つ正確に
得られる利点を有するが、吸水性が大きいため水によっ
てガラスファイバがおかされやすく、又、ファイバは、
80℃から−60℃の広い温度範囲で使用されるが、ト
ップコーティング組成物の中にウレタンアクリレートを
使用しているために、特に高温での長期の使用には、硬
化物の伸びやヤング率等の変化が大きく、問題がある。
さらには、従来の紫外線硬化性トップコーティング組成
物は、水素が発生するものが多く、経時的に長波長域で
伝送損失が増加する欠点がある。
(問題点を解決するための手段) 上記の問題を解決するため、本発明者らは、鋭意研究し
た結果、硬化速度が速く、硬化して得られる樹脂被膜を
高温下に放置しても、伸びヤング率等の物性の変化が小
さく、樹脂被膜の伸びが大きく、吸水率が小さく、水素
の発生量の少ない光伝送用の光学ガラスファイバのトッ
プコートに適した新規な樹脂組成物を提供することに成
功し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、 (1)エポキシ(メタ)アクリレート(A)、 一般式〔I〕 (式〔I〕中、R1は炭素数4〜10好ましくは5〜8
のアルキレン基を示し、R2はHまたはCH3を示し、a及
びbの平均値はそれぞれ0〜5好ましくは0〜2の数で
あり、a+bの平均合計値は0.5〜5好ましくは0.5〜3
の数であり、Iの平均値は、1〜10好ましくは3〜8
の数である。)で表わされるジ(メタ)アクリル酸エス
テル(B)、モノエチレン性不飽和モノマー(C)及び光重合
開始剤(D)、を含むことを特徴とする樹脂組成物。
(2)エポキシ(メタ)アクリレート(A) 、一般式〔I〕 (式〔I〕中、R1は炭素数4〜10好ましくは5〜8
のアルキレン基を示し、R2はH又はCH3を示し、a及び
bの平均値はそれぞれ0〜5好ましくは0〜2の数であ
り、a+bの平均合計値は0.5〜5好ましくは0.5〜3の
数であり、Iの平均値は1〜10好ましくは3〜8の数
である。)で表わされるジ(メタ)アクリル酸エステル
(B)、モノエチレン性不飽和モノマー(C)及び光重合開始
剤(D)を含むことを特徴とする光学ガラスファイバ用コ
ーティング剤に関するものである。
本発明では、エポキシ(メタ)アクリレート(A)を使用
するが、その平均分子量は好ましくは400以上、特に
好ましくは400〜3000程度である。このようなエ
ポキシ(メタ)アクリレートとしてはビスフェノールA
のポリグリシジルエーテル(例えば、シェル化学(株)
製、エピコート828、エピコート1001、エピコー
ト1002、エピコート1004、三井石油化学(株)
製、エポミックR−114等)のエポキシ(メタ)アク
リレート、ビスフェノールFのジグリシジルエーテル
(例えば、シェル化学(株)製、エピコート807等)
のエポキシ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAD
型のジグリシジルエーテル(例えば、三井石油化学
(株)製、エポミックR−710)のエポキシ(メタ)
アクリレート、ヒダントインのポリグリシジルエーテル
(例えば、チバ・ガイギー(株)製、AralditeXB27
93等)のエポキシ(メタ)アクリレート、環式脂肪族
エポキシ(例えば、ダイセル化学工業(株)製、セロキ
サイド2021等)のエポキシ(メタ)アクリレート、
フタル酸のポリグリシジルエステル(例えば、三井石油
化学(株)製エポミックR−508等)のエポキシ(メ
タ)アクリレート、ウレタン変性エポキシ樹脂(旭電化
工業(株)製、アデカレジンEPU−7等)のエポキシ
(メタ)アクリレート等を挙げる事ができる。こうした
エポキシ(メタ)アクリレート(A)を得るには、例えば
上記に挙げたようなエポキシ樹脂のエポキシ基に対して
(メタ)アクリル酸を反応せしめることによりエポキシ
(メタ)アクリレート(A)を得ることができる。かかる
エポキシ基と(メタ)アクリル酸との反応は、例えば、
トリエチルアミン、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド、ジメチルベンジルアミン、トリメチルベンジルアン
モニウムクロライド、トリフェニルスチビン等の慣用の
触媒を使用するのが好ましい。この触媒の好ましい使用
量は反応混合物に対して0.1〜5重量%である。特に好
ましいエポキシ(メタ)アクリレートとしては、ビスフ
ェノールAのポリグリシジルエーテルのエポキシアクリ
レート、ビスフェノールFのジグリシジルエーテルのエ
ポキシアクリレート、ウレタン変性エポキシ樹脂のエポ
キシアクリレート等が挙げられる。
エポキシ(メタ)アクリレート(A)の使用割合は樹脂組
成物及びコーティング剤中10〜60重量%の範囲で使
用するのが好ましく、特に20〜40重量%の範囲で使
用するのが好ましい。
本発明では、一般式〔I〕で表わされるジ(メタ)アク
リル酸エステル(B)を使用する。一般式〔I〕で表され
るジ(メタ)アクリル酸エステルの製造法は、特願昭6
0−195725号明細書(特開昭62−56453号
公報)に記載されているごとく、下記一般式〔II〕 (式中、R1,a,b,Iは前記と同じ意味を有す
る。) で表わされるカーボネートジオール(これはジオール化
合物とエプシロンカプラクトンの付加物とジアリールカ
ーボネート又はジアルキルカーボネートとのエステル交
換反応等によって得られる)とアクリル酸または、メタ
クリル酸との昇温下における反応により製造することが
できる。この反応については、後で更に詳細に論ずる。
一般式〔II〕の原料であるジオール化合物の具体的な例
として、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、
ヘキシレングリコールなどを使用することができる。ジ
オール化合物とエプシロンカプロラクトンの反応は50
〜300℃の温度において、有効量の触媒(例えば、塩
化第一すず、テトライソプロピルチタネート等)を使用
することによって容易に行うことができる。触媒の使用
量は、カプロラクトンの重量を基準にして0.001〜1.0重
量%である。
又、原料として使用するジアリールカーボネート又はジ
アルキルカーボネートの具体例として、例えば、ジフェ
ニルカーボネート、ビス−クロロフェニルカーボネー
ト、ジナフチルカーボネート、フェニル−トリルカーボ
ネート、フェニル−クロロフェニルカーボネート、2−
トリル−4−トリル−カーボネート、ジメチルカーボネ
ート、ジエチルカーボネート等を挙げることができる。
ジオール化合物とエプシロンカプロラクトンの付加物と
ジアリールカーボネート又はジアルキルカーボネートの
エステル交換反応は、減圧下、50〜200℃の反応温
度で副生したフェノール等を留出することによって反応
を行う。エステル交換触媒(例えば、チタン酸テトラブ
チル、ナトリウムフェノラート)を使用するのが好まし
く、その使用量は、ジアリールカーボネート又はジアル
キルカーボネートに対して0.01〜1重量%である。この
ようにして得られる一般式〔II〕で表わされるカーボネ
ートジオールは、分子中にカーボネート構造を一つ持つ
モノカーボネートジオール又は、分子中にカーボネート
構造を二つ以上持つポリカーボネートジオールであり、
市場より容易に入手することができる。例えば、DN−
982(日本ポリウレタン(株)製、1,6−ヘキサンジ
オール1モルとε−カプロラクトン平均0.83モルの反応
物を単位とするカーボネートジオール、平均分子量20
00)、DN−983(日本ポリウレタン(株)製、1,
6−ヘキサンジオール1モルとε−カプロラクトン平均
0.71モルの反応物を単位とするカーボネートジオール、
平均分子量1000)等が挙げられる。
ジ(メタ)アクリル酸エステル(一般式〔I〕)の製造 ジ(メタ)アクリル酸エステル(一般式〔I〕)は、一
般式〔II〕のカーボネートジオールとアクリル酸もしく
はメタクリル酸またはそれらの混合物との反応により製
造される。アクリル酸またはメタクリル酸の使用量は、
仕込んだカーボネートジオール(一般式〔II〕)0.5モ
ル当り、それらの約1〜5モルである。該反応は、(メ
タ)アクリル二重結合の重合を最少化または遅延させる
ために重合防止剤の存在下に行うことが好ましい。上記
重合防止剤は、当業者に周知であり、それらは該混合物
の0.01〜5重量%の濃度で使用する。それら重合防止剤
の例として、ハイドロキノン、p−メトキシフェノー
ル、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール、p−
ベンゾキノン、フェノチアジン、N−ニトロソジフェニ
ルアミン、チオ尿素、銅塩等が挙げられる。該反応は、
一般的に約50℃〜130℃、好ましくは、65℃〜9
0℃の温度においてジ(メタ)アクリル酸エステル(一
般式〔I〕)を生成するためのアクリル酸または、メタ
クリル酸によるカーボネートジオール(一般式〔II〕)
のエステル化を確実に完結させるのに十分な時間にわた
って行う。この時間は、バッチの規模、それぞれの反応
物及び触媒及び採用される反応条件により変動する。ま
たエステル化触媒を使用されるアクリル酸またはメタク
リル酸に対して0.1〜15モル%、好ましくは1〜6モ
ル%の濃度で存在する。任意の公知のエステル化触媒を
使用することができ、これらの例としてp−トルエンス
ルホン酸、メタンスルホン酸、リン酸、硫酸などを挙げ
ることができる。ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエンのような不活性溶剤を存在させてエステル
化反応中に生成した水分の除去を助けることが望まし
い。
ジ(メタ)アクリル酸エステル(B)の使用量は、樹脂組
成物及びコーティング剤中10〜60重量%であるのが
好ましく特に20〜50重量%であるのが好ましい。
本発明では、モノエチレン性不飽和モノマー(C)を使用
するが、使用し得るモノエチレン性不飽和性モノマーと
しては、種々のものが使用できるが、そのホモポリマー
のガラス転移温度のできるだけ高いものを使用するのが
好ましく、具体例としては、ジシクロペンタジエンオキ
シエチルアクリレート(日立化成(株)社製、FA−5
12A)、ジシクロペンタジエンアクリレート(日立化
成(株)社製、FA−511A)、水添ジシクロペンタ
ジエンアクリレート(日立化成(株)社製、FA−51
3A)、イソボルニル(メタ)アクリレート、水添β−
ナフトールの(メタ)アクリレート、トリシクロデカン
メチロールの(メタ)アクリレート、フェニルオキシエ
チル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、アダマンタン(メタ)アクリレ
ート、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。モノエチ
レン性不飽和モノマーのうち、特に好ましいものとして
は、水添ジシクロペンタジエンアクリレート(日立化成
(株)社製、FA−513A)、イソボルニルアクリレ
ート等が挙げられる。
モノエチレン性不飽和モノマー(C)の使用量は、樹脂組
成物及びコーティング剤中5〜50重量%であるのが好
ましく特に10〜40重量%であるのが好ましい。
本発明に使用される光重合開始剤(D)としては公知のど
のような光重合開始剤であっても良いが配合後の貯蔵安
定性の良い事が要求される。この様な光重合開始剤とし
ては、例えば、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
イソブチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル
などのベンゾインアルキルエーテル系、2,2−ジエトキ
シアセトフェノン、4′−フェノキシ−2,2−ジクロロ
アセトフェノンなどのアセトフェノン系、2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロピオフェノン、4′−イソプロピル
−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、4′
−ドデシル2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ンなどのプロピオフェノン系、ベンジルジメチルケター
ル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び
2−エチルアントラキノン、2−クロルアントラキノン
などのアントラキノン系、その他、チオキサントン系光
重合開始剤などがあげられる。
特に好ましいものとしては、ベンジルジメチルケター
ル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等が
あげられる。
これら光重合開始剤(C)は、一種でも、二種以上任意の
割合で混合使用してもかまわない。その使用量は、通
常、樹脂組成物又はコーティング剤の0.1〜10重量%
好ましくは1〜5重量%である。
本発明の樹脂組成物は、更に必要に応じて、重合性モノ
マー、例えば、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレート等の
多官能アクリレート化合物及びポリウレタンアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート等の化合物を更に加えて
用いることができる。また、所望により、変性用樹脂や
各種添加剤を加えてもよく、変性用樹脂としては、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリエーテ
ル、ポリアミドイミド、シリコーン樹脂、フェノール樹
脂等を挙げることができる。また上記添加剤としては、
有機ケイ素化合物、界面活性剤、重合禁止剤等を挙げる
ことができる。
本発明の樹脂組成物は、光学ガラスファイバの被覆用に
有用である他、プラスチックの保護コーティング等にも
使用できる。
本発明の光学ガラスファイバ用コーティング剤を用いて
光学ガラスファイバを被覆する場合コーティング法とし
ては、ダイスコーティング法が適当である。
本発明の光学ガラスファイバ用コーティング剤を用いて
光学ガラスファイバを被覆する場合光学ガラス母材を線
引きし、これにプライマリーコーティング剤を被覆し、
紫外線照射により硬化し、次いで本発明のコーティング
剤をトップコーティング剤としてプライマリーコートの
上に好ましくは20〜300μの厚さで被覆する。
本発明のコーティング剤は紫外線照射により容易に硬化
する。本発明のコーティング剤の紫外線照射による硬化
は常法により行うことができる。例えば、低圧又は高圧
水銀灯、キセノン灯を用いた紫外線を照射すればよい。
(実施例) 以下、本発明を製造例、実施例及び比較例により具体的
に説明する。なお、製造例、実施例及び比較例中の部
は、重量部である。
〔エポキシ(メタ)アクリレート(A)の製造例〕
製造例1. 攪拌後、温度調節装置、温度計、凝縮器を備えた2反
応器に、エポキシ当量187のビスフェノールA系エポ
キシ樹脂(シェル化学(株)製、エピコート828)9
59g、アクリル酸362g、ジメチルベンジルアミン
4.7g、メトキノン0.7gを入れ、95℃で15時間反応
し酸価1.5mgKOH/gのエポキシアクリレート(A−1)
を得た。粘度(50℃)255p 製造例2. 製造例1と同一の反応器にエポキシ当量169のビスフ
ェノールF系エポキシ樹脂(シェル化学(株)製、エピ
コート807)900g、アクリル酸376g、トリフ
ェニルスチビン4.6g、メトキノン0.6gを入れ90℃で
20時間反応して酸価2.1mgKOH/gのエポキシアクリレ
ート(A−2)を得た。粘度(25℃)2500p 製造例3. 製造例1と同一の反応器にエポキシ当量198のフタル
酸系エポキシ樹脂(三井石油化学(株)製、エポミック
R−508)900g、アクリル酸321g,ジメチル
ベンジルアミン4.4g、メトキノン0.6gを入れ、90℃
で20時間反応して酸価2.3mgKOH/gのエポキシアクリ
レート(A−3)を得た。粘度(40℃)160p 製造例4. 製造例1と同一の反応器にエポキシ当量173のビスフ
ェノールAD系エポキシ樹脂(三井石油化学(株)製、
エポミックR−710)900g、アクリル酸367
g、ジメチルベンジルアミン4.6g、メトキノン0.6gを
入れ、90℃で20時間反応して、酸価1.1mgKOH/gの
エポキシアクリレート(A−4)を得た。粘度(40
℃)305p 製造例5. 製造例1と同一の反応器に、エポキシ当量470のビス
フェノールA系エポキシ樹脂(シェル化学(株)製、エ
ピコート1001)900g、アクリル酸135g、ト
リメチルベンジルアンモニウムクロライド3.7g、メト
キノン0.5g及び水添ジシクロペンタジエンメタクリレ
ート(日立化学(株)製、FA−513M)557gを
入れ、90℃で20時間反応して、酸価1.4mgKOH/gの
エポキシアクリレート(A−5)を得た。
〔ポリカーボネートジオールのジアクリル酸エステルの製造例〕
製造例6. 攪拌機、温度調節装置、温度計、凝縮器及び分離器を備
えた2反応器に、下記構造式の化合物 (但し、a+bの平均合計値は、0.71)(日本ポリウレ
タン(株)製、DN−983,OH価112.2mgKOH/g、
平均分子量約1000)700部、アクリル酸121
部、p−トルエンスルホン酸14部、ハイドロキノン1.
0部、ベンゼン560部、シクロヘキサン140部を仕
込み、加熱し、生成水は溶剤と共に蒸留、凝縮させ分離
器で水のみ系外に取り除き、溶剤は反応器に戻す。水が
25.2部生成した時点で冷却した。反応温度は80〜86
℃であった。反応混合物をベンゼン960部及びシクロ
ヘキサン240部に溶解し20%苛性ソーダー水溶液で
中和した後、20%食塩水500部で3回洗浄する。溶
剤を減圧留去して淡黄色の液体690部を得た。このも
のは、下記の性質を有する。
比重(25℃) 1.1000 粘度(25℃) 2100cps 鹸化価 414.4mgKOH/g 酸価 0.01mgKOH/g 屈折率(20℃) 1.4680 製造例7. 製造例6と同一の反応器に下記構造式の化合物 (但し、a+bの平均合計値は0.83)(日本ポリウレタ
ン(株)製、DN−982、OH価56mg/KOH/g平均
分子量約2000)700部、アクリル酸61部、p−
トルエンスルホン酸6部、ハイドロキノン0.4部、ベン
ゼン560部、シクロヘキサン140部仕込み、生成水
が12.6部になるまで実施例1と同様に反応を行った。反
応温度は、81〜86℃であった。反応混合物はベンゼ
ン1200部及びシクロヘキサン300部に溶解し、実
施例1と同様に、中和、洗浄、脱溶剤を行い、淡黄色の
液体654部を得た。このものは下記の性質を有する。
比重(25℃) 1.1060 粘度(25℃) 13750cps 鹸化価 415.7mgKOH/g 酸価 0.03mgKOH/g 屈折率(20℃) 1.4700 〔樹脂組成物の実施例〕 実施例1. 製造例1で得たエポキシアクリレート(A−1)35
部、製造例7で得たジアクリル酸エステル(B)40部、
水添ジシクロペンタジエンアクリレート(日立化成
(株)製、FA−513A)(C)25部及び1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・ガイギー
(株)製、イルガキュアー184)(D)4部、メチルハ
イドロキノン0.01部を混合し、樹脂組成物Aを調整し
た。樹脂組成物及びその硬化物の特性を第1表に示す。
実施例2. 製造例2で得たエポキシアクリレート(A−2)40
部、製造例7で得たジアクリル(B)30部、水添ジシク
ロペンタジエンアクリレート(日立化成(株)製、FA
−513A)(C)30部、及びベンジルジメチルケター
ル(チバ・ガイギー(株)製、イルガキュアー651)
(D)4部、メチルハイドロキノン0.01部を混合し、樹脂
組成物Bを調製した。樹脂組成物及びその硬化物の特性
を第1表に示す。
実施例3. 製造例3で得たエポキシアクリレート(A−3)45
部、製造例6で得たジアクリル酸エステル(B)30部、
水添ジシクロペンタジエンアクリレート(日立化成
(株)製、FA−513A)(C)25部及び1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン(D)3部、メチルハ
イドロキノン0.01部を混合し、樹脂組成物Cを調製し
た。樹脂組成物及びその硬化物の特性を第1表に示す。
実施例4. 製造例1で得たエポキシアクリレート(A−1)40
部、製造例6で得たジアクリル酸エステル(B)30部、
ジシクロペンタジエンオキシエチルアクリレート(日立
化成(株)製、FA−512A)(C)10部、フェニル
オキシエチルアクリレート(C)10部、ヒドロキシピバ
リン酸ネオペンチルグリコールの4モルε−カプロラク
トン付加物のジアクリレート(日本化薬(株)製、KA
YARAD HX−620)10部及び1−ヒドロキシ
シクロヘキシルフェニルケトン(D)4部、メチルハイド
ロキノン0.01部を混合し、樹脂組成物Dを調製した。樹
脂組成物及びその硬化物の特性を第1表に示す。
実施例5. 製造例4で得たエポキシアクリレート(A−4)35
部、製造例7で得たジアクリル酸エステル(B)50部、
N−ビニル・ピロリドン(C)5部、水添ジシクロペンタ
ジエンアクリレート(C)10部及び1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン(D)3部、メチルハイドロキ
ノン0.01部を混合し、樹脂組成物Eを調製した。樹脂組
成物及びその硬化物の特性を第1表に示す。
実施例6. 製造例5で得たエポキシアクリレート(A−5)60
部、製造例7で得たジアクリル酸エステル(B)30部、
イソボルニルアクリレート(C)10部及び1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン(D)5部、メチルハイ
ドロキノン0.01部を混合し、樹脂組成物Fを調製した。
樹脂組成物及びその硬化物の特性を第1表に示す。
比較例 比較のために光ファイバ用の紫外線硬化性トップコーテ
ィング組成物としてDesoto Chemical社から市販されて
いるDesoto950×0.42を樹脂組成物Gとした。樹脂組
成物及びその硬化物の特性を第1表に示す。
上記第1表において、 〔ショア硬度D〕の測定:A,B,C,D,E,F及びGの組成物
は、高圧水銀ランプ(ランプ出力2KW)を平行に配した
光源下8cmの位置で照射して(コンベアスピード20m/
min)厚さ250μmのシートを作製し、これを用いて
測定した。測定法はJIS−Z2246の方法に準じて
行った。
〔破断強度:kg/mm2,破断伸度:%、ヤング率:kg/m
m2〕の測定: 試験は、上記のショア硬度Dの測定に使用したものと同
一の条件で作製したシートを用いて測定を行った。
〔吸水率〕の測定:試験片は、上記のショア硬度Dの測
定に使用したものと同一の条件で作製した。これを用い
て、純水中に20℃/24時間浸せきして試験の前・後
の重量を測定し、吸水による重量の増加を%で表わし
た。
〔水素発生量ml/g〕:試験片は、上記のショア硬度D
の測定に使用したものと同一の条件で作製した。但し、
紫外線の照射量は500mJ/cm2で作製。これを用いて、
試験片2gを窒素中、100℃で168時間加熱し、発
生ガスをガスクロマトグラフフにより分析。
実施例7. 光学ガラスファイバ用母材を約2000℃に加熱し、5
m/秒の速度で外径125ミクロンの光学ガラスファイ
バに紡糸した。連続する次の工程で、ダイスコーティン
グ法により、プライマリーコーティング剤(ポリウレタ
ンアクリレート50%、テトラヒドロフルフリルアルコ
ールのε−カプロラクトン1モル付加物のモノアクリレ
ート45%及び光重合開始剤5%の混合物)を被覆し紫
外線を照射して硬化した。次いで、得られたプライマリ
ーコートした光学ガラスファイバに実施例1〜6の樹脂
組成物A〜Fをそぞれトップコートしたのち、高圧水銀
灯により紫外線を照射して硬化させた。得られた被覆光
学ガラスファイバは、樹脂組成物A〜Fのいずれをトッ
プコートした場合も、−60℃まで伝送損失の変化は認
められなかった。
(発明の効果) 本発明の樹脂組成物及びコーティング剤は、硬化速度が
速く、適度な粘度を有し、又硬化して得られた樹脂被膜
の伸びが大きく、吸水率が小さく、高温下に放置した時
に伸びやヤング率の変化が小さく、水素発生量は少な
く、従って光伝送用の光学ガラスファイバのトップコー
ティングに特に適する。又、本発明の樹脂組成物及びコ
ーティング剤は硬化収縮が小さく、又、熱膨張係数も小
さい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ(メタ)アクリレート(A)、一般
    (式中、R1は炭素数4〜10のアルキレン基を示し、R2
    H又はCH3を示し、a及びbの平均値はそれぞれ0〜5
    の数であり、a+bの平均合計値は0.5〜5の数であ
    り、Iの平均値は1〜10の数である。)で表わされるジ
    (メタ)アクリル酸エステル(B)、モノエチレン性不飽
    和モノマー(C)及び光重合開始剤(D)を含むことを特徴と
    する樹脂組成物。
  2. 【請求項2】エポキシ(メタ)アクリレート(A)、一般
    (式中、R1は炭素数4〜10のアルキレン基を示し、R2
    H又はCH3を示し、a及びbの平均値はそれぞれ0〜5
    の数であり、a+bの平均合計値は0.5〜5の数であ
    り、Iの平均値は1〜10の数である。)で表わされるジ
    (メタ)アクリル酸エステル(B)、モノエチレン性不飽
    和モノマー(C)及び光重合開始剤(D)を含むことを特徴と
    する光学ガラスファイバ用コーティング剤。
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