JPH0629197Y2 - 潜水船の船内構造物支持構造 - Google Patents

潜水船の船内構造物支持構造

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JPH0629197Y2
JPH0629197Y2 JP13365388U JP13365388U JPH0629197Y2 JP H0629197 Y2 JPH0629197 Y2 JP H0629197Y2 JP 13365388 U JP13365388 U JP 13365388U JP 13365388 U JP13365388 U JP 13365388U JP H0629197 Y2 JPH0629197 Y2 JP H0629197Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、潜水船の耐圧殻内において、左右の耐圧殻内
壁面の相互間に装架される船内構造物の支持構造に関
し、特にその支持部を摺動可能とした支持構造に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の潜水船では、甲板等の船内構造物を、潜水船の耐
圧殻の左右の殻内壁面の相互間に装架するに当たり、上
記船内構造物の両端を、殻内壁面に直接、あるいは殻内
壁面に突設した支持構造物に、固着した支持構造として
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで潜水船は、潜水と浮上を繰返えすものであり、
特に大深度の潜水船にあっては、潜水と浮上の度毎に耐
圧殻は、外水圧により全体が縮小と復元の変形を繰返え
すことになる。
したがって、このような従来のものでは、耐圧殻が外水
圧によって縮小変形したとき、船内構造物をこの変形に
耐えうる強固な構造とする必要があるため、船内構造物
の質量が大きなものとなり、船の性能に大きな損失をも
たらすと言う問題点があり、また、耐圧殻の変形時に、
船内構造物が円筒形又は球形の耐圧殻を部分的に拘束す
ることになるため、耐圧殻の強度上においても不利であ
ると言う問題点がある。
本考案は、このような問題点の解決をはかろうとするも
ので、船内構造物を耐圧殻内壁面の相互間に装架するに
当り、同船内構造物の端部を、耐圧殻内壁面に対して、
船長方向と直交する方向に摺動可能に支持して、耐圧殻
の変形が船内構造物に影響するのを防止し、さらに同摺
動部に防音部材を介装して、摺動に伴う音の発生を防い
だ潜水船の船内構造物支持構造を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の潜水船の船内構造
物支持構造は、潜水船の耐圧殻内において、左右の耐圧
殻内壁面の相互間に装架された船内構造物をそなえ、同
船内構造物の端部を支持する支持部材が上記耐圧殻内壁
面に突設されるとともに、上記船内構造物の端部と上記
支持部材とを貫通して両者の相対的摺動を許容しながら
緊締する締付ボルトが設けられて、上記船内構造物の端
部および上記支持部材における各ボルト穴の少なくとも
一方が船長方向と直交する方向に長い長穴として形成さ
れ、かつ、上記船内構造物の端部と上記支持部材との摺
動部に、防音部材としての固体潤滑材が介装されたこと
を特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の潜水船の船内構造物支持構造では、潜水
船が潜水・浮上を繰返えしても、それによる耐圧殻の縮
小、復元の変形が、船内構造物に影響を与えることはな
く、船内構造物を強固な構造にする必要がない。
また、船内構造物と耐圧壁の支持材との間の摺動がスム
ーズに行なえると共に、摺動時の音の発生を防ぐことが
できる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の一実施例としての潜水船の船
内構造物支持構造について説明すると、第1図は船内構
造物として甲板を取付けた潜水船の横断面図、第2図は
第1図のII−II線に沿った平面図、第3図は第1図のII
I−III線断面図、第4図は第5図のIV−IV線断面図、第
5図は要部拡大断面図、第6図は第4図のVI部詳細図、
第7図は第5図のVII部詳細図、第8図は第7図のVIII
−VIII線に沿った要部断面図である。
甲板1の下面には、一定間隔をあけて断面がL形の骨材
3が溶接されており、一方耐圧殻2の内壁面には、上記
骨材3と対向する位置に、甲板支持材4が、溶接によ
り、突設されている。
そして、骨材3の下端に形成される水平状の取付面3a
はその両端部が甲板支持材4の上端に形成される水平状
の支持面4aの上面に摺動可能に取付けられる。そのた
めに、取付面3aと支持面4aとにはボルト穴11が設
けられ、これらを貫通するボルト9が設けられ、かつ取
付面3aのボルト穴は、船長方向と直交する方向に余裕
代Cをもつ長穴12が連設されている。したがって、骨
材3と、甲板支持材4とは、船長方向と直交する方向
に、余裕代C(第8図)に相当する寸法だけ、相対的に
摺動移動することができる。
さらに、支持面4aと取付面3aとの摺動面には、防音
部材としての固体潤滑材が介装される。すなわち、支持
面4aの上面には、固体潤滑材5が皿ネジ15により、
また取付面3aの下面には同6が皿ネジ14により取付
けられており、さらに、取付面3aの上面には、固体潤
滑材7が皿ネジ15により取付けられていて、ボルト9
に螺合するナット10の内面と固体潤滑材7との間に
も、固体潤滑材8が介装されている。したがって、取付
面3aと支持面4aとの摺動は、これら固体潤滑材を介
して行なわれることになる。
この固体潤滑材は、摩擦抵抗を小さくし、摺動時の音の
発生を防ぐためのもので、例えば給油の不要な強化合成
樹脂又は金属表面を潤滑加工したオイルレスベアリング
等が好ましい。なおこれらは皿ネジ以外に、接着剤によ
り各部材に取付けてもよいことは勿論である。
上述の構成により、外水圧Pの影響によって耐圧殻2が
縮小あるいは復元しても、甲板1は耐圧殻の内壁面に突
設した甲板支持材4に対して、相対移動可能に支持され
ているため、耐圧殻2の変形の影響を受けることはな
い。そしてこの場合、甲板1は、ボルト9とナット10
とで甲板支持材4に締結されているため、衝撃荷重を受
けても甲板1が浮き上がったり、移動することはない。
また、甲板1と甲板支持材4との相対的摺動は、船長方
向と直交する方向で、かつ余裕代Cに相当する寸法に限
られるから、甲板1が、船体のピッチングやローリング
ならびに上下方向あるいは水平方向の衝撃時に、不用意
に、また所定量以上移動するおそれはない。
さらに、ナット10の締付力の調整によって、摺動箇所
の面圧の調整が可能であり、必要に応じて別途回り止め
を用いることもある。
そして、甲板1と耐圧殻2との摺動による相対移動は、
その摺動面間に介装した固体潤滑材の存在により、スム
ーズに、かつ音を発生することなく行なわれることにな
る。
なお、上述の実施例では、ボルトの長穴12を骨材の取
付面3aに穿設し、ボルト9が船内方向に移動できるよ
うに、穴の余裕代Cを船内方向にとっているが、長穴と
ボルトとの関係をこれと逆にして、つまり長穴を甲板支
持材4の支持面4aにあけ、ボルト径とほぼ同径の穴を
取付面3aにあけ、固体潤滑材7,8を支持面4aの下
面に介装してもよい。この場合、余裕代Cはボルト9に
対して耐圧殻2側にとるものとする。
また、長穴12の形状は長円形に限るものではなく、こ
れと同じ目的を達する穴であれば、形状はどのようなも
のでもよく、骨材3もL形断面に限らず、他の形状、例
えばH形やT形の断面形状のものでもよいことは勿論で
ある。
さらに、上述の実施例では、甲板1の両端部を耐圧殻2
に対して摺動可能な支持構造としたが、甲板1の一方の
端部を固定支持し、他の一端部のみを摺動可能な支持構
造としても、同様の作用を行なうことができることは明
白である。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の潜水船の船内構造物支持
構造によれば、次のような効果ないし利点が得られる。
(1)潜水船が潜水・浮上を繰返えして、それにより耐圧
殻が縮小変形したり、あるいは復元変形しても、その変
形が船内構造物に影響を与えることがない。したがっ
て、船内構造物を強固な構造にする必要がなく、また耐
圧殻の強度をそこなうおそれもない。
(2)船内構造物の耐圧殻内壁への支持部が摺動しても、
摺動に伴う音の発生が防止できるため、摺動部の音が水
中放射管として船外に出るおそれがない。
(3)船内構造物の耐圧殻に対する相対的な摺動は、船長
方向と直交する方向のみであるから、船体のピッチング
やローリング並びに上下あるいは水平方向の衝撃に十分
対抗できる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例としての潜水船の船内構造物支持
構造を示すもので、第1図は潜水船の横断面図、第2図
は第1図のII−II線に沿った平面図、第3図は第1図の
III−III線断面図であり、第4図は第5図のIV−IV線断
面図、第5図は要部拡大断面図、第6図は第4図のVI部
詳細図、第7図は第5図のVII部詳細図、第8図は第7
図のVIII−VIII線に沿った要部断面図である。 1……甲板、2……耐圧殻、3……骨材、4……甲板支
持材、5,6,7,8……固体潤滑材、9……ボルト、
10……ナット、11……ボルト穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜水船の耐圧殻内において、左右の耐圧殻
    内壁面の相互間に装架された船内構造物をそなえ、同船
    内構造物の端部を支持する支持部材が上記耐圧殻内壁面
    に突設されるとともに、上記船内構造物の端部と上記支
    持部材とを貫通して両者の相対的摺動を許容しながら緊
    締する締付ボルトが設けられて、上記船内構造物の端部
    および上記支持部材における各ボルト穴の少なくとも一
    方が船長方向と直交する方向に長い長穴として形成さ
    れ、かつ、上記船内構造物の端部と上記支持部材との摺
    動部に、防音部材としての固体潤滑材が介装されたこと
    を特徴とする、潜水船の船内構造物支持構造。
JP13365388U 1988-10-13 1988-10-13 潜水船の船内構造物支持構造 Expired - Lifetime JPH0629197Y2 (ja)

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JPH0254798U JPH0254798U (ja) 1990-04-20
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