JPH06291768A - 信号伝送制御装置 - Google Patents

信号伝送制御装置

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JPH06291768A
JPH06291768A JP5078116A JP7811693A JPH06291768A JP H06291768 A JPH06291768 A JP H06291768A JP 5078116 A JP5078116 A JP 5078116A JP 7811693 A JP7811693 A JP 7811693A JP H06291768 A JPH06291768 A JP H06291768A
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JP
Japan
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signal
input
output
signals
signal transmission
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JP5078116A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Iwase
敏広 岩瀬
Manabu Onozaki
学 小野崎
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の処理部を組合わせて構成したシステム
において、各処理部が、各々複数の入力ポートを有し、
他の処理部と任意に接続することが可能な場合に、信号
伝送経路を意識することなく容易に、かつ、自動的に情
報信号の伝送を制御できる信号伝送制御装置を提供す
る。 【構成】 初期化指令信号(Low)が入力ポート5
0,52の一方から信号伝送制御装置32に入力される
と、NAND回路100がHigh信号を出力し、フリ
ップフロップ102は、QからLow信号を出力する。
遅延回路104が所定時間遅延させたLow信号をSに
入力すると、Qからの出力信号が非指令信号(Hig
h)に切換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、信号伝送制御装置に関
し、特に、同等の情報を伝達するための信号を異なった
タイミングで重複して伝送しないように制御する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の処理部を組合わせて構成
されたシステムでは、1つの処理部から他の処理部へ情
報を伝えるために、電圧の変化などによって表わされる
信号をバス等の信号線を介して伝送する。処理部の1つ
がコントローラであり、他の処理部が各々異なった機能
を有する装置であるようなシステムの場合には、コント
ローラが各装置へ制御命令を表わす信号を送り、その信
号を受けた装置が、それぞれ、命令に応じて動作するこ
とにより、システム全体が整合性を保ちつつ動作する。
【0003】上記したような、情報を伝達するための信
号(以下、単に「情報信号」という)の中には、システ
ムに含まれる複数、もしくは、すべての処理部に共通し
て伝送されるものがある。たとえば、システムのリセッ
ト時には、個々の処理部に同一の初期化指令信号を送っ
て、システム全体を初期化する。複数の処理部に共通し
て、同一の情報信号を伝送する場合、通常は、各処理部
に同じタイミングで到達するように送れば良い。ところ
が、たとえば前述のリセット時において、特開平4−1
78871号公報(ID特定制御方式)や特開平4−1
88359号公報(マルチプロセッサシステムの起動方
法)に示されるような、システムに含まれる個々の処理
部(前記2つの公報ではプロセッサ)を識別したり、そ
の数や種類を検知したりする処理を行なう場合には、各
処理部へ同じタイミングで初期化指令信号を送らずに、
1つの処理部からそれに接続された処理部へと、順に信
号を伝達していく方式を用いることが多い。
【0004】ところで、上述したような各処理部に情報
信号を順次伝送するシステムにおいて、処理部の各々
が、情報信号を送・受信するための入力ポートおよび出
力ポートを複数ずつ有し、この入・出力ポートを介し
て、処理部を相互に接続することが任意に行なわれる場
合がある。この一例について、図9ないし図11を参照
して説明する。
【0005】図9に示すコンピュータシステム(以下、
単に「システム」という)420は、ホストコンピュー
タ421によって、それぞれ異なった機能を有する機器
422,424,426(他の機器については図示を省
略)などを制御するように構成したものである。機器4
22,424,426は、それぞれ、情報信号の伝送を
制御するための信号伝送制御装置432,434,43
6を搭載している。この信号伝送制御装置432,43
4,436の構成について、装置432を例にして図1
0に示す。信号伝送制御装置432は、複数(図示では
2つ)の入力ポート450,452から入ってきた信号
のAND(論理積)を求め、これを機器422の機能部
442へ送るとともに、出力ポート454,456から
外部へ出力するように構成されている。他の信号伝送制
御装置434,436についても、その構成や動作は上
記と同等である。
【0006】前記図9および図10に構成を示したシス
テム420の動作について述べる。なお、図示した信号
伝送経路は、初期化指令信号のみを伝えるためのもので
あり、他の制御指令やデータなどの信号伝送経路につい
ては、省略した。また、システム420における初期化
制御は、すべてアクティブLowとする。
【0007】図9において、ホストコンピュータ421
が、初期化指令信号であるLow信号を出力すると、そ
の信号が入力ポート450から機器422の信号伝送制
御装置432に入力される。信号伝送制御装置432
は、上述したように、入力ポート450からのLow信
号と、入力ポート452からの通常時の信号であるHi
gh信号とのANDを取り、その結果であるLow信号
(初期化指令信号)を、機能部442へ送るとともに、
出力ポート454,456から外部へ出力する。初期化
指令信号を受けた機能部442は、その指令に従って、
機器422を初期化する。一方、機器422の外部へ出
力された初期化指令信号のうち、出力ポート456から
の出力信号は、その先に接続された機器424の入力ポ
ート462に入力される(出力ポート454については
省略)。
【0008】機器424の内部でも、機器422と同様
に信号伝送制御装置434が動作する。この場合は、他
の機器(図示は省略)から入力ポート460を介して入
力されたHigh信号と入力ポート462に入力された
Low信号とのANDがとられる。結果として、Low
信号(初期化指令信号)が生成され、その信号に応答し
て機能部444が機器424を初期化し、出力ポート4
64,466からは、初期化指令信号(Low)が外部
へ出力される。
【0009】出力ポート466には、機器426の入力
ポート470が接続されているので、前記信号伝送制御
装置432,434と同様に装置436が動作し、出力
ポート474,476から初期化指令信号を出力する。
出力ポート474には、機器422の入力ポート452
が接続されており、信号伝送制御装置432に再び初期
化指令信号が伝わる。
【0010】前記ホストコンピュータ421からの初期
化指令信号が解除されて、入力ポート450へはHig
h信号が入力される場合を考える。上述したように機器
422,424,426からなるループ状の信号伝送経
路を経てきた初期化指令信号が、入力ポート452から
機器422に再び入力される。その後、この信号は同一
の信号伝送経路上を伝送されることを繰返す。そのた
め、このループに含まれる機器422,424,426
は、初期化処理を無限に繰返す状態になってしまう。
【0011】このような、情報信号を伝送する上での不
具合を防止するため、従来は、たとえば図11に示すよ
うな、信号経路を遮断するスイッチ480,482を設
けた装置484を用いていた。この信号伝送制御装置4
84を図9に示した信号伝送制御装置432,434,
436と置換え、望ましくない入力ポートからの信号を
予めスイッチで遮断することにより、信号伝送経路がル
ープ状にならないようにし、適正に初期化処理を行なう
ことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
11に示した信号伝送制御装置484においては、信号
経路を制御するためのスイッチ480,482を使用者
の手動によって切換える必要がある。したがって、シス
テム420(図9)を構成する際に、ホストコンピュー
タ421や各機器422,424,426などの接続状
態を十分に考慮して、信号経路がループ状にならぬよう
各スイッチのON/OFFを決定しなければならない。
【0013】また、システム420の構成を頻繁に変更
するような場合には、その度に、信号伝送経路に関する
調査・検討作業が必要であり、さらには、システムが大
規模な場合には、上記作業が繁雑になり、誤り設定の原
因になることもある。
【0014】本発明は、上述したような問題点を解決す
るためになされたものであり、複数の処理部を組合わせ
て構成したシステムにおいて、各処理部が各々複数の入
力ポートを有し、他の処理部と任意に接続することが可
能な場合に、信号伝送経路を意識することなく適正に情
報信号を伝送するように制御できる信号伝送制御装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、情報を伝達するための信号が信号伝送経路
から入力される複数の信号入力手段と、情報を伝達する
ための信号を信号伝送経路へ出力するための少なくとも
1つの信号出力手段と、複数の信号入力手段に接続さ
れ、これらの信号入力手段に入力された入力信号を検知
するための検知手段と、検知手段と信号出力手段とに接
続され、検知手段から最初に出力された検知信号に応じ
て、該出力時以降に出力される検知信号を一定期間、無
効にするとともに、最初に出力された検知信号に基づい
て、入力信号と同等の情報を伝達する出力信号を生成し
て信号出力手段から信号伝送経路へ出力するための制御
手段とを含むものである。
【0016】
【作用】上記構成により、情報を伝達するための信号
が、信号伝送経路を経て複数の信号入力手段のうちのい
ずれか1つの信号入力手段に入力されると、その入力信
号を検知手段が検知して制御手段に検知信号を出力す
る。制御手段は、検知手段から最初に出力された検知信
号に応じて、その後に出力される検知信号を、一定期
間、無効にするとともに、最初に出力された検知信号に
基づいて入力信号と同等の情報を伝達する出力信号を生
成し、この出力信号を信号出力手段から信号伝送経路へ
出力する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の信号伝送制御装置に関する一
実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、
以下に示す構成は、初期化処理を例にしたものであり、
伝送される情報信号を初期化指令信号に限定し、他の制
御信号やデータ信号については省略する。
【0018】図1は、第1実施例によるコンピュータシ
ステム(以下、単に「システム」という)20の信号伝
送経路を示すブロック図である。同図において、コント
ローラとしてのホストコンピュータ21に、機器22,
24,26などが接続されてシステム20が構成されて
いる。機器22,24,26や図示を省略した他の機器
には、たとえば、プリンタや外部記憶装置などのコンピ
ュータ周辺装置、その他のOA機器、工場などで用いら
れる工作機械のコントローラ、もしくは、他のコンピュ
ータなどが該当する。
【0019】機器22,24,26は、その内部に、情
報信号の伝送を制御するための信号伝送制御装置32,
34,36を搭載している。この信号伝送制御装置3
2,34,36は、各機器22,24,26の制御機構
や動作機構を含んだ機能部42,44,46に接続され
ている。信号伝送制御装置32,34,36は、機器2
2,24,26の外部から情報信号を受取るための2つ
ずつの入力ポート(請求項1記載の信号入力手段)5
0,52,60,62,70,72を有し、そこから入
力された信号を制御して、必要に応じて機能部42,4
4,46に送るとともに、出力ポート(請求項1記載の
信号出力手段)56,66,76などから機器22,2
4,26の外部へ出力する。
【0020】図2は、前記信号伝送制御装置32の基本
構成を示す回路図である。なお、他の信号伝送制御装置
34,36の構成は、装置32と同等なので図示を省略
する。信号伝送制御装置32では、NAND(論理積否
定)回路100と、セット付Dタイプフリップフロップ
(以下、単に「フリップフロップ」という)102と、
遅延回路104とを組合わせることによって、請求項1
記載の検知手段と制御手段とを実現している。
【0021】NAND回路100は、入力ポート50,
52からそれぞれ入力された2つの信号のNANDを取
って出力する。フリップフロップ102は、セットされ
た状態のときは、QからHigh信号を出力している
が、CKから入力される信号がLowからHighに立
上がると、そのときのDの値であるLowをラッチして
Qから出力する。また、フリップフロップ102は、S
から入力される信号がLowに立上がるタイミングでセ
ットされ、Qから出力する信号をHighにする。遅延
回路104は、フリップフロップ102のQから出力さ
れた信号を所定時間遅らせてSへ入力する。フリップフ
ロップ102のQから出力された信号は、機能部42
(図1)へ送られるとともに、出力ポート54,56を
介して外部へ出力される。
【0022】上述した構成によるシステム20の初期化
動作について述べる。なお、システム20における初期
化制御は、すべてアクティブLowである。
【0023】図3は、システム20のリセット時に信号
伝送制御装置32が制御する信号の時間毎(T1〜T
7)の変化を示すタイミングチャートである。信号とし
ては、入力ポート50から入力されてNAND回路10
0の一方の入力端子に入る入力信号A1と、入力ポート
52から入力されてNAND回路100のもう一方の入
力端子に入る入力信号A2と、これら2つの信号に基づ
いてNAND回路100から出力され、フリップフロッ
プ102のCKに入るCK信号と、フリップフロップ1
02のQから出力され、機能部42へ送られるととも
に、出力ポート54,56から出力されるQ信号と、Q
信号を受けた遅延回路104が所定時間遅らせて出力
し、フリップフロップ102のSに入力するS信号とを
示した。
【0024】また、実際には、論理演算や信号伝送など
の所用時間のために、信号が変化するタイミングに多少
のずれが生じるが、システム20の初期化動作に与える
影響はほとんどないので、説明を簡略化するためにそれ
らを無視する。
【0025】図3のT1に示す通常時、すなわち初期化
処理を開始する前には、システム20には非指令信号で
あるHigh信号が伝送されており、入力信号A1と入
力信号A2はともにHighなので、CK信号はLo
w、Q信号とS信号は、ともにHighである。
【0026】T2において、ホストコンピュータ21
(図1)が初期化指令であるLow信号を出力すると、
その信号が入力ポート50から機器22の信号伝送制御
装置32に入力され、入力信号A1がLowとなる。一
方、入力信号A2は、この時点では、まだHighなの
で、NAND回路100から出力されるCK信号はHi
ghとなる。CK信号がLowからHighになった時
点で、Q信号がDの値であるLowになる。Q信号がL
owになったことに応答して機能部42が機器22(図
1)を初期化する。また、出力ポート54,56から出
力される信号がLowになる。
【0027】T3に移り、ホストコンピュータ21が初
期化指令信号(Low)の出力を停止すると入力信号A
1はLowからHighに切換えられる。入力信号A1
と入力信号A2がともにHighとなり、CK信号がH
ighからLowに戻るが、Q信号は変化しないので、
そのまま、Low信号すなわち初期化指令信号が伝送さ
れ続ける。この初期化指令信号は、図1に示すように機
器22の出力ポート56から出力されて、その先に接続
された機器24に入り、さらに機器26を経てシステム
20内を一巡し、入力ポート52から機器22に伝達さ
れる。
【0028】T4に移り、上述したように一巡してきた
Low信号が入力ポート52に達すると、入力信号A2
がLowになり、CK信号がHighになるが、フリッ
プフロップ102のQ信号はLowのままであり、機能
部42へ送る信号および出力ポート54,56から出力
する信号は変化しない。
【0029】一方、遅延回路104の遅延時間は、図3
におけるT2+T3+T4時間にセットしているので、
T5において、S信号はLowに切換えられる。フリッ
プフロップ102のSにLow信号が入力されたことに
より、Q信号がHighに切換えられ、信号伝送制御装
置32から伝送される初期化指令信号が停止する。すな
わち、装置32は、初期化指令信号(Low)を遅延回
路104の遅延時間によって決まる一定時間のパルス信
号として出力したことになる。
【0030】T5時間が経過すると、T6において、シ
ステム20内を一巡して入力ポート52から入っていた
初期化指令信号(Low)が終わる。入力信号A1と入
力信号A2がともにHighとなり、CK信号はLow
となる。さらにT7において、S信号がHighに戻
り、すべての信号が初期化前(T1)と同じ状態になっ
て初期化動作が完了する。
【0031】上述したように本実施例の信号伝送制御装
置32は、初期化指令信号を一定幅(本実施例ではT2
〜T4時間)のパルスとして出力するとともに、最初に
初期化指令信号を受けて以後の所定期間内(本実施例で
はT2〜T5時間)では、入力信号の変化に影響されず
に前記のパルス信号を出力する。したがって、図1に示
したようにシステム20において機器22、機器24、
機器26が順に接続され、信号伝送経路がループ状にな
っている場合であっても、前記図9に示した従来のシス
テム420のように、初期化指令信号がループしてしま
うことを防止できる。
【0032】また、信号伝送制御装置32は、2つの入
力ポート50,52からの入力信号に基づいて、自動的
に動作するので、前記図11に示した従来の信号伝送制
御装置484のように手動でスイッチ480,482を
ON/OFFするような作業が不要である。さらに、従
来の装置484をたとえば図9に示したシステム420
に配設した場合は、どのスイッチをON/OFFするか
を決定するために、信号伝送経路について調査・検討す
ることが必要であったが、本実施例の信号伝送制御装置
32は、システム20の全体構成を意識することなく簡
素な装置構成でもって、容易に、かつ、適正に信号の伝
送を制御できる。
【0033】次に、本発明の第2実施例について、上記
第1実施例と同様にコンピュータシステムを例にして説
明する。図4は、本実施例によるシステム220の信号
伝送経路を示すブロック図である。図示したホストコン
ピュータ221、機器222,224,226は、前記
図1に示した第1実施例におけるホストコンピュータ2
1、機器22,24,26にそれぞれ対応するものであ
る。ただし、本実施例では、信号伝送制御装置232,
234,236が、各々4つずつの入力ポートおよび出
力ポートを有するように構成した。図5は、信号伝送制
御装置232の構成を示す回路図である。なお、信号伝
送制御装置234,236の構成は、装置232と同等
なので図示を省略する。信号伝送制御装置232は、請
求項1記載の信号入力手段に対応する4つの入力ポート
250〜253、同信号出力手段に対応する4つの出力
ポート254〜257、同検知手段に対応し、入力ポー
ト250〜253から入力されたLow信号の数を検出
するための検知回路300、同制御手段に対応する遅延
回路302と比較器304などから構成されている。
【0034】図6は、検知回路300の構成例を示す回
路図である。検知回路300は、入力信号におけるLo
w信号の数を計算する機能があればよく、たとえば図示
したような少ないデータ幅(例示では3ビット)で計算
結果を出力できるデコーダを用いるのが望ましい。
【0035】図7は比較器304の構成例を示す回路図
である。この比較器304には、検知回路300が検知
したLow信号の数を示す信号αと、その信号αを遅延
回路302が遅延させた信号αd とが入力される。比較
器304の内部には、入力された信号αの2の補数を算
出するための補数計算部310、信号αの補数値と信号
αd とを加算するための4ビットの全加算器312、全
加算器312から出力された信号に基づいて比較器30
4から出力する信号を生成する信号生成部314などが
含まれている。
【0036】上記信号生成部314は、全加算器312
の出力端子S3 がHigh(負)であれば、すなわち、
α>αd であればLow信号を出力し、逆に出力端子S
3 がLow(正)であれば、α<αd なのでHigh信
号を出力する。出力端子S0〜出力端子S3 のすべてが
Lowである場合、すなわちα=αd のときは、前の出
力信号を維持する。また、α0 〜α2 がすべてLowの
とき、すなわちα=0のときは強制的にHigh信号を
出力する。
【0037】上述した構成によるシステム220の初期
化動作について説明する。なお、システム220の初期
化制御も前記システム20と同様にアクティブLowで
ある。図8は、システム220のリセット時に、信号伝
送制御装置232が制御する信号の時間毎(T11〜T
14)の変化を示すタイミングチャートである。図示し
た信号は、入力ポート250〜253からの4つの入力
信号A11〜A14と、これら入力信号A11〜A14
のうちのLow信号の数を示す信号αと、信号αを遅延
回路302(図4)によって所定時間遅らせた信号αd
と、比較器304(図4)から出力されて機器222
(図1)の機能部242へ送られるとともに出力ポート
254〜257から次の機器へ伝送される信号Bとであ
る。なお、前記図3と同様にこのタイミングチャートで
も各信号の変化における微小なずれを無視する。
【0038】図8のT11に示す通常時、すなわち初期
化動作を開始する前には、入力信号A11〜A14はす
べてHighである。信号α、および信号αd の示す値
は、ともに0であり、出力信号BはHighとなってい
る。
【0039】T12において、ホストコンピュータ22
1から初期化指令信号(Low)が発せられると、入力
信号A11がLowになり信号αが1になる。このと
き、α d はまだ0なのでα>αd となり、出力信号Bが
HighからLowに切換えられる。遅延回路302に
よって、少し遅れて信号αd が1になる。ここでα=α
d となるが、前述したようにα=αd の場合は、現在の
出力が保持されるので出力信号BはLowのままであ
る。
【0040】一方、T12時間中に、初期化指令信号
(Low)がシステム220におけるループを巡って、
逐次、信号伝送制御装置232に入力される。その度に
入力信号におけるLowの数が増えるが、信号αd の増
加は、常に所定時間遅れるので、α>αd もしくはα=
αd の状態が維持され、出力信号BはLowのまま保た
れる。
【0041】T13において、ホストコンピュータ22
1からの初期化指令信号の出力が停止すると、入力信号
A11がLowからHighに切換えられる。このと
き、αの値は、4から3に減少するので、α<αd とな
り、出力信号BがHighとなる。この時点で、信号伝
送制御装置232からの初期化指令信号(Low)の伝
送が停止する。
【0042】その後、他の入力信号A12〜A14もT
13時間内に、逐次Highに切換えられるが、このと
きは常にα<αd もしくはα=αd の状態が維持される
ので、出力信号BはHighに保たれ、T14に移って
信号αとαd がともに0となった時点で初期化動作が完
了し、通常状態に戻る。
【0043】なお、本実施例の信号伝送制御装置232
は、前記第1実施例のものとは異なり、初期化指令信号
(Low)を出力する時間は、最初に入力されたLow
信号(図8における入力信号A11)の入力時間に依存
する。したがって、上述したような適正な伝送制御動作
を行なうには、最初のLow信号の入力時間中に他のす
べての信号がLowに切換えられていることが条件であ
る。ただし、この条件は、ホストコンピュータ221か
らのLow信号の出力時間を調整することにより容易に
満たすことができる。
【0044】上述したように、信号伝送制御装置の検知
手段と制御手段を変形した第2実施例においても適正に
初期化指令信号を伝送することができる。多数の機器が
組合わされている大規模システムであっても、信号伝送
経路についての調査・検討などに多大な労力を費す必要
がなく、また、システムの構成を変えるときにも柔軟
に、かつ迅速に対応することが可能となる。
【0045】以上、本発明を第1実施例および第2実施
例に基づいて説明したが、本発明は、これに限られるも
のではなく、様々な変形が可能である。たとえば、第1
実施例および第2実施例で示した信号伝送制御装置の内
部構成は、例示したものに限らず、装置の用途や目的、
使用環境などに応じて変えてもよい。また、取扱うビッ
ト数などの信号の表現方式も必要に応じて異ならせても
よい。
【0046】さらに、第1実施例と第2実施例のシステ
ム20,220では、信号伝送制御装置32,232を
機器に内蔵した構成を示したが、装置32,232は、
信号伝送経路上であれば、独立した装置として配設する
ことが可能である。
【0047】また、本発明は初期化指令信号の伝送に限
らず、他の制御信号やデータ信号などについても広く適
用できる。一方、信号を伝送する方式については、上述
したような電圧の変化によるものに限らず、本発明を光
通信や、無線通信などに適用しても同様に効果的であ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の信号伝送制
御装置は、複数の信号入力手段のいずれか1つから最初
に入力された入力信号を検知手段が検知して検知信号を
出力すると、そのときから一定期間にわたって、その後
に入力された入力信号を検知して出力される検知信号を
無効にするとともに、最初に入力された入力信号に基づ
いて、その信号と同等の情報を伝達するための出力信号
を生成して信号出力手段から出力する。したがって、複
数の信号入力手段に、それぞれ別の信号伝達経路が接続
され、同等の情報を伝達する複数の信号のそれぞれが、
異なった信号入力手段から異なったタイミングで入力さ
れる場合であっても、その入力される時期が、入力信号
の検知を無効にする前記一定期間内であれば、同等の情
報を伝達する信号を重複して伝送することを防止でき
る。これにより、複数の処理部を組合わせて構成したシ
ステムにおいて、各処理部が各々複数の信号入力手段を
有し、他の処理部と任意に接続することが可能な場合
に、信号伝送経路を意識することなく適正に情報信号を
伝送するように制御できる信号伝送制御装置を提供する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるコンピュータシステ
ムの信号伝送経路を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の信号伝送制御装置の構成を示す回
路図である。
【図3】第1実施例の信号伝送制御装置が制御する信号
の変化を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第2実施例によるコンピュータシステ
ムの信号伝送経路を示すブロック図である。
【図5】第2実施例の信号伝送制御装置の構成を示す回
路図である。
【図6】第2実施例の信号伝送制御装置が含む検知回路
の構成図である。
【図7】第2実施例の信号伝送制御装置が含む比較器の
構成図である。
【図8】第2実施例の信号伝送制御装置が制御する信号
の変化を示すタイミングチャートである。
【図9】従来のコンピュータシステムの信号伝送経路を
示すブロック図である。
【図10】従来の信号伝送制御装置の構成を示す回路図
である。
【図11】信号伝送経路を遮断するためのスイッチを有
した従来の信号伝送制御装置の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
20,220 コンピュータシステム 21,221 ホストコンピュータ 22,24,26,222,224,226 機器 32,34,36,232,234,236 信号伝送
制御装置 50,52,60,62,70,72,250,25
1,252,253,260,261,262,26
3,270,271,272,273 入力ポート 42,44,46,242,244,246 機能部 54,56,64,66,74,76,254,25
5,256,257,264,265,266,26
7,274,275,276,277 出力ポート 100 NAND回路 102 セット付Dタイプフリップフロップ 104 遅延回路 300 検知回路 302 遅延回路 304 比較器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を伝達するための信号が信号伝送経
    路から入力される複数の信号入力手段と、 情報を伝達するための信号を信号伝送経路へ出力するた
    めの少なくとも1つの信号出力手段と、 前記複数の信号入力手段に接続され、これらの信号入力
    手段に入力された入力信号を検知するための検知手段
    と、前記検知手段と前記信号出力手段とに接続され、前
    記検知手段から最初に出力された検知信号に応じて、該
    出力時以降に出力される検知信号を一定期間、無効にす
    るとともに、前記最初に出力された検知信号に基づい
    て、前記入力信号と同等の情報を伝達する出力信号を生
    成して前記信号出力手段から信号伝送経路へ出力するた
    めの制御手段とを含む信号伝送制御装置。
JP5078116A 1993-04-05 1993-04-05 信号伝送制御装置 Withdrawn JPH06291768A (ja)

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