JPH06291556A - 周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路 - Google Patents

周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路

Info

Publication number
JPH06291556A
JPH06291556A JP5325066A JP32506693A JPH06291556A JP H06291556 A JPH06291556 A JP H06291556A JP 5325066 A JP5325066 A JP 5325066A JP 32506693 A JP32506693 A JP 32506693A JP H06291556 A JPH06291556 A JP H06291556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
gate
fet
output
frequency conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5325066A
Other languages
English (en)
Inventor
Morikazu Sagawa
守一 佐川
Kazuaki Takahashi
和晃 高橋
Kimihide Misaizu
公英 美細津
Makoto Takemoto
竹本  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5325066A priority Critical patent/JPH06291556A/ja
Priority to US08/191,527 priority patent/US5448197A/en
Publication of JPH06291556A publication Critical patent/JPH06291556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03DDEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
    • H03D7/00Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
    • H03D7/12Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing by means of semiconductor devices having more than two electrodes
    • H03D7/125Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing by means of semiconductor devices having more than two electrodes with field effect transistors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種無線通信機器等に使用される周波数変換
回路に関するもので、周波数の高い信号成分の漏洩を抑
圧するとともに周波数が近接している入力信号間あるい
は入出力間の分離度を十分確保した周波数変換回路なら
びに、これを用いた受信フロントエンド回路、送信アッ
プミキサ回路を提供することを目的とする。 【構成】 差信号を出力とする周波数変換回路を構成す
る混合素子として、信号を入力する第1、第3のゲ−ト
の間にゲ−トを高周波的に接地した第2ゲ−トを有する
トリプルゲ−トFET101を用いることで、デュアル
ゲ−トFETを用いた周波数変換回路に比べ、高い周波
数でも良好な分離度特性が実現できるとともにRF、L
o間の分離度が高い周波数変換回路が実現可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種無線通信機器に使用
される周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロン
トエンド回路、送信アップミキサ回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される移動通信の
分野では機器の小形化、軽量化が急速に進展している。
このように小形、軽量を要求される移動通信機器に用い
られる周波数変換回路には、回路構成が簡単で、性能が
良好なデュアルゲ−トFET(電界効果トランジスタ)
を用いたシングルミキサが用いられている。
【0003】以下、従来のデュアルゲ−トFETを用い
た差信号を出力とする周波数変換回路について説明す
る。図9は、従来のデュアルゲ−トFETを用いた周波
数変換回路を示したものである。図9において、1はL
o(局部発振信号)入力端子、2はRF(高周波信号)
入力端子、3はIF(中間周波信号)出力端子、4は第
1ゲ−ト電圧端子、5は第2ゲ−ト電圧端子、6は電源
電圧端子、7はLo整合回路、8はRF整合回路、9は
IF整合回路、10はデュアルゲ−トFETである。な
お、C1〜C7はコンデンサ、R1〜R3は抵抗、L1
はインダクタである。
【0004】以上のように構成されたデュアルゲ−トF
ETを用いた周波数変換回路について、以下その動作に
ついて説明する。
【0005】従来のデュアルゲ−トFETを用いた周波
数変換回路は、電源電圧端子6に印加される電源電圧、
第1、第2のゲ−ト電圧端子4、5に印加されるゲ−ト
電圧により適切にバイアスされるとともに、Lo端子
1、RF端子2からのLo、RF信号は、整合回路7、
8により所望のインピ−ダンスに整合され、デュアルゲ
−トFET10に入力される。デュアルゲ−トFET1
0の混合動作により生成されたIF信号は、IF整合回
路9を通してインピ−ダンス変換されIF端子3に出力
される。
【0006】このようにデュアルゲ−トFET10を混
合素子とすると、RF、LO信号の入力端子である第1
ゲ−トと第2ゲ−トの間の良好な高周波分離度特性によ
り、Lo、RF間の分離度確保のためのフィルタなどを
用いる必要がなく、簡単な回路構成でRF、Lo間の分
離度が高い周波数変換回路が構成できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、扱う周波数がさらに高くなると、デュア
ルゲ−トFETが、本来、有する第1ゲ−トと第2ゲ−
トの間の分離度特性だけでは不十分になり、Lo信号の
アンテナ端への漏洩、RF信号のLo側への回り込みな
どが顕著になり、この抑圧のためにフィルタが必要にな
る。
【0008】また、このデュアルゲ−トを和信号成分を
出力とする周波数変換回路に適用する場合には、周波数
が近接する第2ゲ−ト、出力間の良好な分離度特性が要
求される。第2ゲ−ト、出力間の分離度特性が高い場合
には、Lo信号のRF出力端への漏洩抑圧あるいはRF
出力信号のLo信号端への回り込みが低減でき、動作が
安定な周波数変換回路が実現できる。
【0009】しかし、この回路構成では、扱う周波数が
高い場合には、十分な第2ゲ−ト、出力間の分離度特性
が得られず、Lo信号のRF出力端への漏洩抑圧あるい
はRF出力信号のLo信号端への回り込み低減が十分で
なく、動作が不安定になるという課題を有していた。
【0010】本発明は上記従来技術の課題を解決するも
ので、周波数の高い信号成分の漏洩を抑圧し、周波数が
近接する入力信号間あるいは入出力間の分離度を十分に
確保する周波数変換回路を提供するとともに、この分離
度特性が良好な周波数変換回路を用いて、少ないLo信
号で周波数混合動作を行い、回路構成が簡単で小形な、
回路素子のバラツキに対して特性変動が少ない低雑音受
信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路を実現す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、入力信号を印加するFETに加えて、高い
分離度特性が要求される信号間に、ゲ−トを高周波的に
接地したFETを挿入することで、所望の信号間の分離
度が高い周波数変換回路を構成している。
【0012】また、この周波数変換回路を受信フロント
エンド回路に適用する場合には、この周波数変換回路の
前段に低雑音RF増幅回路、Lo増幅回路を置き、その
低雑音RF増幅回路、Lo増幅回路の出力整合回路と周
波数変換回路のRF、Lo入力整合回路をインダクタと
コンデンサからなる中間周波数に対して短絡条件を満足
する接続回路に統合するとともに、低雑音RF増幅回
路、Lo増幅回路の入力整合回路に、直、並列のインダ
クタから構成される整合回路を用いるものである。
【0013】また、この周波数変換回路を送信アップミ
キサ回路に適用する場合には、この周波数変換回路の前
段にLo増幅回路ならびに必要に応じて変調器出力信号
増幅回路を設け、その変調器出力信号増幅回路、Lo増
幅回路の出力整合回路と周波数変換回路の変調器出力信
号、Lo入力整合回路をインダクタとコンデンサからな
る接続回路に統合するとともに、Lo増幅回路の入力整
合回路に直、並列のインダクタから構成される整合回路
を用いるものである。
【0014】
【作用】本発明は上記構成によって、差信号出力を得る
周波数変換回路の場合には、周波数が近接し、高分離度
特性が得にくいLo、RF入力信号間に、和信号出力を
得る周波数変換回路の場合には、Lo入力信号と混合出
力間の分離度を確保するため、Lo入力、混合出力信号
間に、また、和差いずれの周波数変換回路でも可能だ
が、2入力信号間と入出力間の両方に、ゲ−トを高周波
的に接地したFETを挿入することで、周波数間隔が近
接し、分離度確保が難しい信号間の分離度を確保すると
ともに、周波数が高く漏洩しやすい信号を抑圧すること
ができるなど、良好な分離度特性を有する周波数変換回
路が実現可能である。
【0015】また、この分離度の良好な周波数変換回路
の前段に、低雑音RF増幅回路、Lo増幅回路を配し、
その低雑音RF増幅回路、Lo増幅回路の出力整合回路
と周波数変換回路のRF、Lo入力整合回路をインダク
タとコンデンサからなる中間周波数に対して短絡条件を
満足する接続回路に統合するとともに、低雑音RF増幅
回路、Lo増幅回路の入力整合回路に、素子バラツキに
対する特性劣化感度の低い回路形式である直、並列のイ
ンダクタから構成される整合回路を用いることで、回路
の簡単化が図れ、小形、低Lo電力で低雑音特性を有す
る、素子バラツキに対する特性劣化の少ない高い分離度
特性を有する受信フロントエンド回路を実現することが
できる。
【0016】また、この分離度の良好な周波数変換回路
の前段に、Lo増幅回路ならびに必要に応じて変調器出
力信号増幅回路を設け、その変調器出力信号増幅回路、
Lo増幅回路の出力整合回路と周波数変換回路の変調器
出力信号、Lo信号用入力整合回路をインダクタとコン
デンサからなる接続回路に統合するとともに、Lo増幅
回路の入力整合回路に直、並列のインダクタから構成さ
れる整合回路を用いることで、回路の簡単化が図れ、小
形、低Lo電力で、素子バラツキに対する特性劣化の少
ない高い分離度特性を有する送信アップミキサ回路を実
現することができる。
【0017】以上のように、高い分離度特性が要求され
る信号間に、ゲ−トを高周波的に接地したFETを挿入
することで、所望の信号間の分離度を向上させ、高い分
離度を有する周波数変換回路が実現できるるとともに、
この周波数変換回路の前段に増幅回路を配し、その出力
整合回路と周波数変換回路の入力整合回路を統合化する
ことで、回路の簡略化を図りつつ、低Loで低雑音、高
分離度の受信フロントエンドならびにLo入力信号とR
F出力信号間の分離度が高く、安定な送信アップミキサ
が実現できる。
【0018】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例における差信
号を出力とする周波数変換回路を示す図である。図1に
おいて、11はLo入力端子、12はRF入力端子、1
3はIF出力端子、14は第1ゲ−ト電圧端子、15は
第2ゲ−ト電圧端子、16は第3ゲ−ト電圧端子、17
はLo整合回路、18はRF整合回路、19はIF整合
回路、20は電源電圧端子、C1〜C7はコンデンサ、
R1〜R3は抵抗、L1はインダクタである。
【0020】図1において、図9の構成と異なる点は、
図9におけるデュアルゲ−トFET10の代わりにトリ
プルゲ−トFET101を用い、当該トリプルゲ−トF
ET101の第2ゲ−トを、直列抵抗151と並列コン
デンサ152からなる回路を通して、バイアスするとと
もに高周波的に接地した点である。
【0021】以上のように構成された差信号を出力とす
る周波数変換回路について、その動作を説明する。トリ
プルゲ−トFET101を用いた周波数変換回路のバイ
アスは、ドレイン電圧を電源電圧端子20に加える電源
電圧からインダクタL1を経由して印加するとともにゲ
−ト電圧は、第1、第2、第3ゲ−ト電圧端子14、1
5、16から各抵抗を通して印加する。また、ソ−ス電
圧は抵抗R3から構成される帰還回路で決定される。
【0022】Lo入力端子11を経由して第3ゲ−トに
印加されるLo信号は、整合回路17を通して、一方、
RF入力端子12を経由して第1ゲ−トに印加されるR
F信号は、整合回路18を通して、トリプルゲ−トFE
T101に入力される。また、RF、Lo間には、適切
なDC電圧を印加するとともに高周波的に接地された第
2ゲ−ト15を挿入してある。このような構成を有する
トリプルゲ−トFET101の混合動作により生成され
たIF信号は、IF整合回路19を通してインピ−ダン
ス変換され、IF端子13から出力される。
【0023】このようにRF、Lo信号の入力端子であ
る第1ゲ−トと第3ゲ−トの間にゲ−トを高周波的に接
地した第2ゲ−トを設けたトリプルゲ−トFET101
を混合素子とすることで、デュアルゲ−トFETに比
べ、高いRF、Lo間の分離度特性を得ることができ、
RF、Lo間の分離度確保のためのフィルタなどを用い
る必要がない入力信号間分離度が高い周波数変換回路が
構成できる。
【0024】以上のように本実施例によれば、差信号を
出力とする周波数変換回路を構成する混合素子として、
信号を入力する第1、第3のゲ−トの間にゲ−トを高周
波的に接地した第2ゲ−トを有するトリプルゲ−トFE
T101を用いることで、デュアルゲ−トFETを用い
た周波数変換回路に比べ、高い周波数でも良好なRF、
Lo間の分離度特性を有する周波数変換回路が実現可能
である。
【0025】なお、本実施例ではトリプルゲ−トFET
を用いるものとして説明したが、具体的にはシングルゲ
−トFETを3個縦接続、あるいはデュアルゲ−トFE
Tとシングルゲ−トFETを縦接続すれば等価的に同等
の回路構成ができることは言うまでもない。即ち、トリ
プルゲ−トFETとは、基本的には、シングルゲ−トF
ETを3個接続したものと考えれば良い。
【0026】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0027】図2は本発明の第2の実施例における和信
号を出力とする周波数変換回路を示す図である。
【0028】図2において、図1と異なるのは、差信号
ではなく和信号を出力とする周波数変換回路として構成
した点である。図2において、21はLo入力端子、2
2はMOD(変調器出力信号)入力端子、23はRF出
力端子、24は第1ゲ−ト電圧端子、25は第2ゲ−ト
電圧端子、26は第3ゲ−ト電圧端子、27はLo整合
回路、28はMOD整合回路、29はRF整合回路、3
0は電源電圧端子、102はトリプルゲ−トFETであ
る。また、抵抗261を直列に、コンデンサ262、2
63を並列に設けた回路構成で、第3ゲ−トを高周波的
に接地するとともにバイアスを印加している。
【0029】上記のように構成された和信号を出力とす
る周波数変換回路について、以下その動作を説明する。
図1に示した差信号を出力とする周波数変換回路と周波
数変換回路としての基本動作は同じであるが、図2は、
差信号ではなく和信号を出力とする周波数変換回路なの
で、高い分離度特性が要求されるのは、MOD信号とL
o信号の入力信号間ではなく、周波数が近接するLo入
力信号とRF出力信号間である。従って、Lo入力信号
とRF出力信号の間に、ゲ−トを高周波的に接地した第
3のゲ−トを設け、Lo入力信号とRF出力信号の分離
度を確保し、Lo信号のRF出力端への漏洩抑圧あるい
はRF出力信号のLo信号端への回り込みによる動作の
不安定性を低減している。
【0030】以上のように、和信号を出力とする周波数
変換回路を構成する混合素子として、信号を入力する第
1、第2ゲ−トに加えて、第2ゲ−トとRF出力間に、
ゲ−トを高周波的に接地した第3のゲ−トを有するトリ
プルゲ−トFET102を用いることで、デュアルゲ−
トFETを用いた周波数変換回路に比べ、高い周波数で
もLo入力、RF出力間の分離度が高く、安定な周波数
変換回路が実現可能である。
【0031】なお、本実施例ではトリプルゲ−トFET
を用いるものとして説明したが、具体的にはシングルゲ
−トFETを3個縦接続、あるいはデュアルゲ−トFE
Tとシングルゲ−トFETを縦接続すれば等価的に同等
の回路構成ができることは言うまでもない。即ち、トリ
プルゲ−トFETとは、基本的には、シングルゲ−トF
ETを3個接続したものと考えれば良い。
【0032】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0033】図3は本発明の第3の実施例における和信
号を出力とする周波数変換回路を示す図である。図3に
おいて、図1、図2と異なるのは、FETのゲ−ト数を
3ではなく4とした点である。図3において、31はL
o入力端子、32はMOD入力端子、33はRF出力端
子、34は第1ゲ−ト電圧端子、35は第2ゲ−ト電圧
端子、36は第3ゲ−ト電圧端子、37はLo整合回
路、38はMOD整合回路、39はIF整合回路、40
は第4ゲ−ト電圧端子、50は電源電圧端子、103は
4ゲ−トFETである。また、抵抗351を直列に、コ
ンデンサ352を並列に設けて第2ゲ−トを、抵抗40
1を直列に、コンデンサ402、403を並列に設けて
第4ゲ−トを高周波的に接地するとともにバイアスを供
給している。
【0034】上記のように構成された周波数変換回路に
ついて、以下その動作を説明する。図1、2に示したト
リプルゲ−トFETを用いた周波数変換器と異なり、図
3は2入力信号間ならびにLo入力信号、混合出力信号
間に、高周波的に接地したゲ−トを挿入している。高周
波的に接地したゲ−トを2入力信号間ならびにLo入力
信号、混合出力信号間に挿入することで、2入力信号間
ならびにLo入力信号、混合出力信号間の分離度特性を
改善することができる。
【0035】以上のように、和信号を出力とする周波数
変換回路を構成する混合素子として、信号を入力する第
1、第3のゲ−トに加えて、2入力信号間にゲ−トを高
周波的に接地した第2ゲ−トと、第3ゲ−トと混合出力
間にゲ−トを高周波的に接地した第4のゲ−トを有する
4ゲ−トFET103を用いることで、2入力信号間な
らびに第3ゲ−トと混合出力間の両方とも、良好な分離
度特性が実現でき、動作が安定な周波数変換回路が実現
可能である。
【0036】なお、第3の実施例では、和信号を出力と
する周波数変換回路を示したが差信号を出力とする周波
数変換回路にも適用可能であることは言うまでもない。
【0037】また、本実施例では4つのゲ−トを有した
FETを用いるものとして説明したが、具体的にはシン
グルゲ−トFETを4個縦接続、あるいはデュアルゲ−
トFETを2個縦接続、あるいはシングルゲ−トFET
2個とデュアルゲ−トFET1個を縦接続すれば等価的
に同等の回路構成ができることは言うまでもない。即
ち、4つのゲ−トを有したFETとは、基本的には、シ
ングルゲ−トFETを4個縦接続したものと考えれば良
い。
【0038】さらに、第1〜3の実施例では、バイアス
印加の方法として、ゲ−トバイアスは抵抗を、ドレイン
バイアスはインダクタを経由して印加し、ソ−スバイア
スは抵抗による帰還回路により決定する方法を示した
が、バイアス方法はこの方法に限定されないことは言う
までもない。
【0039】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0040】図4(a)は本発明の第4の実施例におけ
る差信号を出力とする周波数変換回路を用いた受信フロ
ントエンド回路を示す図、同図(b)は周波数変換回路
とその前段に設けた増幅回路の接続回路の実施例、同図
(c)は増幅回路の整合回路の第1の実施例、同図
(d)は増幅回路器の整合回路の第2の実施例である。
図4(a)において、41はLo入力端子、42はRF
入力端子、43はIF出力端子、44はLo−MIX接
続回路、45はRF−MIX接続回路、47はLo整合
回路、48はRF整合回路、49はIF整合回路、51
はデュアルゲ−トFETから構成されるLo増幅回路、
52はデュアルゲ−トFETから構成されるRF増幅回
路、53はトリプルゲ−トFETから構成される周波数
変換回路である。54は第1ゲ−ト電圧端子、55は図
1と同様の高周波的に接地した第2ゲ−ト電圧端子、5
6は第3ゲ−ト電圧端子、60は電源電圧端子である。
また、第2ゲ−ト端子は、抵抗によりバイアス電圧が供
給されるとともにコンデンサにより高周波的に接地され
ている。図4(b)〜(d)において、L41〜L45
はインダクタ、C41〜C43はコンデンサである。
【0041】上記のように構成されたトリプルゲ−トF
ETから構成される差信号出力の周波数変換回路を用い
た受信フロントエンド回路について、以下その動作を説
明する。図4(a)に示すように局部発振器(図示せ
ず)からの出力は、Lo入力端子11、Lo整合回路4
7、Lo増幅回路51を経て増幅され、中間周波数に対
する短絡条件を満足するとともにLo増幅回路のドレイ
ン電圧を印加できるように構成した接続回路44を介し
て、トリプルゲ−トFETから構成される周波数変換回
路53に入力される。
【0042】一方、アンテナ(図示せず)からの受信信
号は、RF入力端子42、RF整合回路48、RF増幅
回路52を経て増幅され、中間周波数に対する短絡条件
を満足するとともにRF増幅回路のドレイン電圧を印加
できるように構成した接続回路45を介して、トリプル
ゲ−トFETから構成される周波数変換回路53に入力
される。この周波数変換回路53で、RF信号はLo信
号と混合し、中間周波数に変換されて、IF整合回路4
9を経てIF出力端子43から出力され、変換利得、雑
音指数、歪特性などの所望特性を有する受信フロントエ
ンドが実現できる。
【0043】図4(b)に示す接続回路は、電源からイ
ンダクタL41を経て増幅回路のドレイン電圧を供給す
るとともにインダクタL41、コンデンサC41の値を
中間周波数に対する短絡条件を満足するように選択する
ことで、増幅回路の出力整合回路と周波数変換回路の入
力整合回路を統合化を図り、回路の小形化、簡略化を実
現している。
【0044】図4(c)に示す整合回路は、増幅器を構
成するデュアルゲ−トFETの入力インピ−ダンス(U
HF帯では容量性で高いインピ−ダンスを示す。)を信
号源インピ−ダンス(通常50Ω)に整合させるもの
で、DCブロックのコンデンサC42を経て、並列にイ
ンダクタL43を付加し、FET入力インピ−ダンスの
実数部を50Ωにした後、直列のインダクタL42で容
量性を打ち消す回路構成としている。この回路形式を用
いることで、素子バラツキに対して特性変化の少ない回
路が実現できる。
【0045】図4(d)に示す整合回路も、図4(c)
に示す整合回路と同様に、素子バラツキに対して特性変
化の少ないばかりか、構成するインダクタ値を小さくす
ることができ、回路の小形化に有効な回路形式である。
DCブロックのコンデンサC43を経て、直列にインダ
クタL45を付加することで、FETの入力アドミッタ
ンスの実数部を20mSに合わせ、その後、容量性を打
ち消すために並列のインダクタL44を付加する回路構
成としている。この回路形式を用いることで、素子バラ
ツキに対して特性変化が少ないのみならず、使用するイ
ンダクタンス値を小さくすることができるので、インダ
クタンス値の大きいインダクタを伝送線路を用いて実現
する場合に問題となる線路間の容量による影響を緩和す
ることができる。そこで、線路間容量による影響を受け
ない直線状線路を用いることが可能となり、HIC、M
MICなど形状が小さく、線路間影響が顕著な場合に有
用な回路形式である。
【0046】以上のように本実施例によれば、周波数混
合素子に歪特性が良好で、RF、Lo信号の入力端子で
ある第1ゲ−トと第3ゲ−トの間にゲ−トを高周波的に
接地した第2ゲ−トを設けたトリプルゲ−トFETを用
い、その前段にRF増幅回路、Lo増幅回路を配して、
低Lo信号で低雑音、低歪、良好な分離度特性を実現し
ている。また、RF、Lo増幅回路を構成するデュアル
ゲ−トFETの第2ゲ−トを高周波的に接地することで
更に分離度特性の向上を、増幅回路の出力整合回路と周
波数変換回路の入力整合回路を一体化するとともに中間
周波数に対して短絡条件を満足するように構成すること
で、回路の小形化、簡略化を実現している。
【0047】なお、増幅器用整合回路としては2種類の
実施例を示したが、RF、Lo増幅回路とも同じ回路形
式を用いても、別々の回路形式を用いてもよいことは言
うまでもない。
【0048】(実施例5)以下、本発明の第5の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0049】図5は本発明の第5の実施例における差信
号を出力とする周波数変換回路を用いた受信フロントエ
ンド回路を示す図である。図5において、図4と異なる
のは、周波数変換回路を構成するFETのゲ−ト数を3
ではなく4とした点である。図5において、図4と同じ
番号を付したものは、図4と同じ働きをするものであ
る。63は4ゲ−トFETから構成される周波数変換回
路、64はRF信号が入力される第1ゲ−トの電圧端
子、65は図3と同様の高周波的に接地した第2ゲ−ト
電圧端子、66はLo信号が入力される第3ゲ−トの電
圧端子、67は図3と同様の高周波的に接地した第4ゲ
−ト電圧端子である。
【0050】上記のように構成された4ゲ−トFETか
ら構成される差信号出力の周波数変換回路を用いた受信
フロントエンド回路について、以下その動作を説明す
る。受信フロントエンドとしての基本動作は、第4の実
施例と同じなので、説明は省略するが、図4に示したト
リプルゲ−トFET構成の周波数変換器を用いた受信フ
ロントエンド回路と異なり、高周波的に接地したゲ−ト
を2入力信号間ならびにLo入力信号、混合出力信号間
に挿入した周波数変換回路を用いているので、2入力信
号間ならびにLo入力信号、混合出力信号間の分離度特
性を同時に実現することが可能である。受信フロントエ
ンド回路としては、RF、Lo増幅器の持つ入出力間分
離度も加味することができるので、高い周波数でも更に
良好な分離度特性が実現できる。
【0051】以上のように、差信号を出力とする周波数
変換回路を構成する混合素子として、信号を入力する第
1、第3のゲ−トに加えて、2入力信号間にゲ−トを高
周波的に接地した第2ゲ−トと、第3ゲ−トと混合出力
間にゲ−トを高周波的に接地した第4のゲ−トを有する
4ゲ−トFETから成る周波数変換回路63を用いるこ
とで、2入力信号間ならびに第3ゲ−トと混合出力間の
両方とも、良好な分離度特性が実現できるとともにR
F、Lo増幅回路を付加し、その整合回路、周波数変換
回路との接続回路にも工夫をこらすことで、第4の実施
例で述べているように低Lo信号で低雑音、低歪の特性
を持ち、RF、Lo2入力信号間ならびにLo入力、I
F出力信号間の分離度が高い小形な受信フロントエンド
回路が実現可能である。
【0052】(実施例6)以下、本発明の第6の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0053】図6は本発明の第6の実施例における和信
号を出力とする周波数変換回路を用いた送信アップミキ
サ回路を示す図である。図6において、71はLo入力
端子、72はMOD入力端子、73はRF出力端子、7
4はLo−MIX接続回路、75はMOD−MIX接続
回路、77はLo整合回路、78はMOD整合回路、7
9はRF整合回路、81はデュアルゲ−トFETから構
成されるLo増幅回路、82はデュアルゲ−トFETか
ら構成されるMOD増幅回路、83はトリプルゲ−トF
ETから構成される周波数変換回路である。84は第1
ゲ−ト電圧端子、85は第2ゲ−ト電圧端子、86は第
3ゲ−ト電圧端子、90は電源電圧端子である。また、
第3ゲ−ト端子は、抵抗によりバイアス電圧が供給され
るとともにコンデンサにより高周波的に接地されてい
る。
【0054】上記のように構成されたトリプルゲ−トF
ETから構成される和信号出力の周波数変換回路を用い
た送信アップミキサ回路について、以下その動作を説明
する。図4、5に示した差信号出力を得る受信フロント
エンド回路と異なり、送信アップミキサ回路では、和信
号を出力とするので、高い分離度が要求されるのは、M
OD信号とLo信号間ではなく、周波数が近接している
Lo信号、RF出力信号間である。従って、Lo入力信
号とRF出力信号の間に、ゲ−トを高周波的に接地した
第3のゲ−トを設け、Lo入力信号とRF出力信号の分
離度を確保し、Lo信号のRF出力端への漏洩抑圧ある
いはRF出力信号のLo信号端への回り込みによる動作
の不安定性を低減している。
【0055】局部発振器(図示せず)からの出力は、L
o入力端子71、Lo整合回路77、Lo増幅回路81
を経て増幅され、Lo増幅回路のドレイン電圧を印加で
きるように構成した接続回路74を介して、トリプルゲ
−トFETから構成される周波数変換回路83に入力さ
れる。
【0056】一方、変調器(図示せず)からのMOD信
号は、MOD入力端子72、MOD整合回路78、MO
D増幅回路82を経て増幅され、MOD増幅回路のドレ
イン電圧を印加できるように構成した接続回路75を介
して、トリプルゲ−トFETから構成される周波数変換
回路83に入力される。この周波数変換回路83で、M
OD信号はLo信号と混合し、RF周波数に変換され
て、RF整合回路79を経てIF出力端子73から出力
され、変換利得、歪特性などの所望特性を有する送信ア
ップミキサが実現できる。
【0057】接続回路74、75は、受信フロントエン
ド回路と同様に、電源からインダクタを経て増幅回路の
ドレイン電圧を供給するとともに増幅回路の出力整合回
路と周波数変換回路の入力整合回路を統合化を図り、回
路の小形化、簡略化を実現している。
【0058】整合回路77、78は、所望の周波数で増
幅器を構成するデュアルゲ−トFETの入力インピ−ダ
ンス(UHF帯では容量性で高いインピ−ダンスを示
す。)を信号源インピ−ダンス(通常50Ω)に整合さ
せるものであり、受信フロントエンド回路と同様に、素
子バラツキに対して特性変化の少ない回路形式が採用さ
れる。
【0059】以上のように本実施例によれば、MOD、
Lo信号をそれぞれ第1ゲ−ト、第2ゲ−トに入力する
とともに、周波数が近接するLo信号、RF出力間にゲ
−トを高周波的に接地した第3ゲ−トを設け、分離度特
性を改善したトリプルゲ−トFETを用い、その前段に
MOD増幅回路、Lo増幅回路を配して、低Lo信号で
高利得、低歪、良好な分離度特性を実現している。ま
た、MOD、Lo増幅器を構成するデュアルゲ−トFE
Tの第2ゲ−トを高周波的に接地することで更に分離度
特性の向上を、増幅回路の出力整合回路と周波数変換回
路の入力整合回路を一体化することで、回路の小形化、
簡略化を実現している。
【0060】なお、MOD信号レベルが十分大きい場合
には、MOD増幅回路、MOD−MIX接続回路を省略
し、回路の簡単化を図ってもよいことは言うまでもな
い。
【0061】(実施例7)以下、本発明の第7の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0062】図7は本発明の第7の実施例における和信
号を出力とする周波数変換回路を用いた送信アップミキ
サ回路を示す図である。図7において、図6と異なるの
は、MOD増幅回路の第2ゲ−トをソ−スに接続するの
ではなく、外部に取り出した点である。図7において、
図6と同じ番号を付したものは、図6と同じ働きをする
ものである。87は利得制御用端子、92はMOD増幅
回路である。
【0063】上記のように構成されたトリプルゲ−トF
ETから構成される和信号出力の周波数変換回路を用
い、利得制御機能を有するMOD増幅回路を内蔵した送
信アップミキサ回路について、以下その動作を説明す
る。送信アップミキサ回路としての基本動作は、第6の
実施例と同じなので、説明は省略するが、図6に示した
送信アップミキサ回路と異なり、MOD増幅回路を構成
する第2ゲ−トを高周波的に接地するとともにこのバイ
アスを制御することで、MOD信号の出力レベルを変化
させ、和信号出力であるRF信号の出力レベルを利得制
御用端子87の電圧に対応して制御するものである。
【0064】以上のように本実施例によれば、周波数変
換素子に歪特性、分離度特性が良好なトリプルゲ−トF
ETを用い、その前段にMOD増幅回路、Lo増幅回路
を配して、増幅回路の出力整合回路と周波数変換回路の
入力整合回路を一体化することで、低Lo信号で高利
得、低歪、高分離度特性、回路の小形化、簡略化を実現
している。また、MOD増幅回路を構成するデュアルゲ
−トFETの第2ゲ−トを高周波的に接地するとともに
バイアス電圧を制御することで、RF出力レベルを変化
させることが可能である。
【0065】なお、第7の実施例ではRF信号出力を制
御するのに、MOD増幅回路の第2ゲ−トを制御する方
式を示したが、Lo増幅回路の第2ゲ−トを制御する方
式でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0066】(実施例8)以下、本発明の第8の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0067】図8は本発明の第8の実施例における和信
号を出力とする周波数変換回路を用いた送信アップミキ
サ回路を示す図である。図8において、図6と異なるの
は、FETのゲ−ト数を3ではなく4とした点である。
図8において、図6と同じ番号を付したものは、図6と
同じ働きをするものである。93は4ゲ−トFETから
構成される周波数変換回路、94はMOD信号が入力さ
れる第1ゲ−トの電圧端子、95は高周波的に接地した
第2ゲ−ト電圧端子、96はLo信号が入力される第3
ゲ−トの電圧端子、97は高周波的に接地した第4ゲ−
ト電圧端子である。 上記のように構成された4ゲ−ト
FETから構成される和信号出力の周波数変換回路を用
いた送信アップミキサ回路について、以下その動作を説
明する。送信アップミキサとしての基本動作は、第6、
7の実施例と同じなので、説明は省略するが、図6、7
に示したトリプルゲ−トFET構成の周波数変換器を用
いた送信アップミキサ回路と異なり、高周波的に接地し
たゲ−トを2入力信号間ならびにLo入力信号、混合出
力信号間に挿入した周波数変換回路を用いているので、
2入力信号間ならびにLo入力信号、混合出力信号間の
分離度特性を同時に実現することが可能である。送信ア
ップミキサ回路としては、MOD、Lo増幅器の持つ入
出力間分離度も加味することができるので、高い周波数
でも更に良好な分離度特性が実現できる。
【0068】以上のように、和信号を出力とする周波数
変換回路を構成する混合素子として、信号を入力する第
1、第3のゲ−トに加えて、2入力信号間にゲ−トを高
周波的に接地した第2ゲ−トと、第3ゲ−トと混合出力
間にゲ−トを高周波的に接地した第4のゲ−トを有する
4ゲ−トFETから成る周波数変換回路93を用いるこ
とで、2入力信号間ならびに第3ゲ−トと混合出力間の
両方とも、良好な分離度特性が実現でき、安定な回路が
実現できる。また、MOD、Lo増幅器を構成するデュ
アルゲ−トFETの第2ゲ−トを高周波的に接地するこ
とで、更に分離度特性の向上を、増幅器の出力整合回路
と周波数変換回路の入力整合回路を一体化することで、
回路の小形化、簡略化も実現している。
【0069】なお、第8の実施例では、MOD増幅回路
に利得制御機能を持たせてないが、第7の実施例で述べ
たようにMODあるいはLo増幅回路に第2ゲ−ト電圧
を制御する機能を盛り込むことで、RF出力信号の出力
レベルを変化させることが可能であることは言うまでも
ない。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明は、差信号出力を得
る周波数変換回路の場合には、周波数が近接し、高分離
度特性が得にくいLo、RF入力信号間に、和信号出力
を得る周波数変換回路の場合には、Lo入力信号と混合
出力間の分離度を確保するために、Lo入力、混合出力
信号間に、また、和差いずれの周波数変換回路でも可能
だが、2入力信号間と入出力間の両方に、ゲ−トを高周
波的に接地したFETを挿入することで、周波数間隔が
近接し、分離度確保が難しい信号間の分離度を確保する
とともに、周波数が高く漏洩しやすい信号を抑圧するこ
とができるなど、良好な分離度特性を有する優れた周波
数変換回路を実現できるものである。
【0071】また、この周波数変換回路の前段に増幅回
路を配し、その出力整合回路と周波数変換回路の入力整
合回路を統合化することで、回路の簡略化を図りつつ、
少ないLo信号で、低雑音、高分離度を有し、回路素子
のバラツキに対して特性変動が少ない受信フロントエン
ドならびにLo入力信号とRF出力信号間の分離度が高
く、安定な送信アップミキサが実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における周波数変換回路
の回路図
【図2】本発明の第2の実施例における周波数変換回路
の回路図
【図3】本発明の第3の実施例における周波数変換回路
の回路図
【図4】(a)本発明の第1の実施例における周波数変
換回路を用いた受信フロントエンド回路の回路図 (b)同受信フロントエンド回路を構成する周波数変換
回路とその前段に設けた増幅回路との接続回路の実施例
を示す回路図 (C)同受信フロントエンド回路を構成する増幅回路の
整合回路を示す第1の実施例を示す回路図 (d)同受信フロントエンド回路を構成する増幅回路の
整合回路を示す第2の実施例を示す回路図
【図5】本発明の第5の実施例における周波数変換回路
を用いた受信フロントエンド回路の回路図
【図6】本発明の第6の実施例における周波数変換回路
を用いた送信アップミキサ回路の回路図
【図7】本発明の第7の実施例における周波数変換回路
を用いた送信アップミキサ回路の回路図
【図8】本発明の第8の実施例における周波数変換回路
を用いた送信アップミキサ回路の回路図
【図9】従来のデュアルゲ−トFETを用いた周波数変
換回路の回路図
【符号の説明】
11、21、31、41、71 Lo入力端子 12、42 RF入力端子 22、32、72 MOD入力端子 13、43 IF出力端子 23、33、73 RF出力端子 14、24、34、54、64、84、94 第1ゲ−
ト電圧端子 15、25、35、55、65、85、95 第2ゲ−
ト電圧端子 16、26、36、56、66、86、96 第3ゲ−
ト電圧端子 40、67、97 第4ゲ−ト電圧端子 17、27、37、47、77 Lo整合回路 18、29、39、48、79 RF整合回路 19、49 IF整合回路 20、30、50、60、90 電源電圧端子 28、38、78 MOD整合回路 44、74 Lo−MIX接続回路 45 RF−MIX接続回路 75 MOD−MIX接続回路 51、81 Lo増幅回路 52 RF増幅回路 82、92 MOD増幅回路 53、63、83、93 周波数変換回路 87 利得制御用端子 101、102 トリプルゲ−トFET 103 4ゲ−トFET
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合する高周波信号と局部発振信号との
    2入力信号を、第1、第2のFETのゲ−トに印加し、
    第1のFETのソ−スを高周波的に接地し、高い分離度
    を必要とする信号間に、ゲ−トを高周波的に接地したF
    ETを少なくても1個以上挿入したことを特徴とする周
    波数変換回路。
  2. 【請求項2】 第1、第2のFETの間に、ゲ−トを高
    周波的に接地した第3のFETを挿入したことを特徴と
    する請求項1記載の周波数変換回路。
  3. 【請求項3】 第2FETの出力に、ゲ−トを高周波的
    に接地した第3のFETを接続し、この第3のFETか
    ら出力を得ることを特徴とする請求項1記載の周波数変
    換回路。
  4. 【請求項4】 混合する2入力信号の差を出力する周波
    数変換回路であって、混合する2入力用FETの間に、
    ゲ−トを高周波的に接地した第3のFETを挿入したこ
    とを特徴とする請求項2記載の周波数変換回路。
  5. 【請求項5】 混合する2入力信号の和を出力する周波
    数変換回路であって、局部発振信号入力用の第2FET
    のドレインに、ゲ−トを高周波的に接地した第3のFE
    Tを接続し、この第3のFETのドレインから混合出力
    を得ることを特徴とする請求項3記載の周波数変換回
    路。
  6. 【請求項6】 混合する2入力信号の差あるいは和を出
    力する周波数変換回路であって、混合する2入力用FE
    Tの間にゲ−トを高周波的に接地した第3のFETを接
    続するとともに、局部発振信号信号入力用の第2FET
    のドレインにゲ−トを高周波的に接地した第4のFET
    を接続し、この第4のFETのドレインから混合出力を
    得ることを特徴とする請求項1記載の周波数変換回路。
  7. 【請求項7】 受信信号を第1の整合回路を経て第1ゲ
    −トに入力し、第2ゲ−トとソ−スを高周波的に接地し
    た第1のデュアルゲ−トFETからなる回路と、局部発
    振信号を第2の整合回路を経て第1ゲ−トに入力し、第
    2ゲ−トとソ−スを高周波的に接地した第2のデュアル
    ゲ−トFETからなる回路と、前記第1のデュアルゲ−
    トFET回路の出力を第1の接続回路を経て、前記第2
    のデュアルゲ−トFET回路の出力を第2の接続回路を
    経て、入力する少なくても3つ以上のFETから構成さ
    れる第3のFET回路と、混合されたIF出力を外部に
    取り出すIF整合回路を備えた受信フロントエンド回
    路。
  8. 【請求項8】 第1および第2の接続回路は、第1およ
    び第2のデュアルゲ−トFET回路の出力整合回路と第
    3のFET回路の入力整合回路を共用化したもので、第
    1および第2のデュアルゲ−トFETにドレイン電圧を
    供給するインダクタと兼用のインダクタならびにコンデ
    ンサからなることを特徴とする請求項7記載の受信フロ
    ントエンド回路。
  9. 【請求項9】 第1、第2の整合回路が、少なくても2
    個のインダクタから構成されることを特徴とする請求項
    7記載の受信フロントエンド回路。
  10. 【請求項10】 第1、第2の整合回路の一方または両
    方が、デュアルゲ−トFET回路側に並列のインダクタ
    を、その出力に直列のインダクタを接続したことを特徴
    とする請求項7記載の受信フロントエンド回路。
  11. 【請求項11】 第1、第2の整合回路の一方または両
    方が、デュアルゲ−トFET回路側に直列のインダクタ
    を、その出力に並列のインダクタを接続したことを特徴
    とする請求項7記載の受信フロントエンド回路。
  12. 【請求項12】 第3のFET回路が、請求項4記載の
    周波数変換回路であることを特徴とする請求項7記載の
    受信フロントエンド回路。
  13. 【請求項13】 第3のFET回路が、請求項6記載の
    周波数変換回路であることを特徴とする請求項7記載の
    受信フロントエンド回路。
  14. 【請求項14】 局部発振信号を第3の整合回路を経て
    第1ゲ−トに入力し、第2ゲ−トとソ−スを高周波的に
    接地した第3のデュアルゲ−トFETからなる回路と、
    変調器出力信号を第4の整合回路を経て第1ゲ−トに入
    力し、第2ゲ−トとソ−スを高周波的に接地した第4の
    デュアルゲ−トFETからなる回路と、前記第3のデュ
    アルゲ−トFET回路の出力は第3の接続回路を経て、
    前記第4のデュアルゲ−トFET回路の出力は第4の接
    続回路を経て、入力する少なくても3つ以上のFETか
    ら構成される第5のFET回路と、混合されたRF出力
    を外部に取り出すRF整合回路を備えた送信アップミキ
    サ回路。
  15. 【請求項15】 局部発振信号を第3の整合回路を経て
    第1ゲ−トに入力し、第2ゲ−トとソ−スを高周波的に
    接地した第3のデュアルゲ−トFETからなる回路と、
    変調器出力信号は第4の整合回路を経て、前記第3のデ
    ュアルゲ−トFET回路の出力は第3の接続回路を経
    て、入力する少なくても3つ以上のFETから構成され
    る第5のFET回路と、混合されたRF出力を外部に取
    り出すRF整合回路を備えた送信アップミキサ回路。
  16. 【請求項16】 局部発振信号用の第3のデュアルゲ−
    トFETからなる回路あるいは変調器出力信号用の第4
    のデュアルゲ−トFETからなる回路の第2ゲ−ト電圧
    を制御し、RF出力信号を変化させることを特徴とする
    請求項14、15記載の送信アップミキサ回路。
  17. 【請求項17】 第3、第4の接続回路は、第3、第4
    のデュアルゲ−トFET回路の出力整合回路と第5のF
    ET回路の入力整合回路を共用化したもので、第3、第
    4のデュアルゲ−トFETにドレイン電圧を供給するイ
    ンダクタと兼用のインダクタならびにコンデンサからな
    ることを特徴とする請求項14記載の送信アップミキサ
    回路。
  18. 【請求項18】 第3の接続回路は、第3のデュアルゲ
    −トFET回路の出力整合回路と第5のFET回路の入
    力整合回路を共用化したもので、第3のデュアルゲ−ト
    FETにドレイン電圧を供給するインダクタと兼用のイ
    ンダクタならびにコンデンサからなることを特徴とする
    請求項15記載の送信アップミキサ回路。
  19. 【請求項19】 第3の整合回路が、少なくても2個の
    インダクタから構成されることを特徴とする請求項1
    4、15記載の送信アップミキサ回路。
  20. 【請求項20】 第3の整合回路が、第3のデュアルゲ
    −トFET回路側に並列のインダクタを、その出力に直
    列のインダクタを接続したことを特徴とする請求項1
    4、15記載の送信アップミキサ回路。
  21. 【請求項21】 第3の整合回路が、第3のデュアルゲ
    −トFET回路側に直列のインダクタを、その出力に並
    列のインダクタを接続したことを特徴とする請求項1
    4、15記載の送信アップミキサ回路。
  22. 【請求項22】 第5のFET回路が、請求項5記載の
    周波数変換回路であることを特徴とする請求項14、1
    5記載の送信アップミキサ回路。
  23. 【請求項23】 第5のFET回路が、請求項6記載の
    周波数変換回路であることを特徴とする請求項14、1
    5記載の送信アップミキサ回路。
JP5325066A 1993-02-05 1993-12-22 周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路 Pending JPH06291556A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5325066A JPH06291556A (ja) 1993-02-05 1993-12-22 周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路
US08/191,527 US5448197A (en) 1993-02-05 1994-02-04 Frequency conversion circuit and mixing circuit including the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-18376 1993-02-05
JP1837693 1993-02-05
JP5325066A JPH06291556A (ja) 1993-02-05 1993-12-22 周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06291556A true JPH06291556A (ja) 1994-10-18

Family

ID=26355060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5325066A Pending JPH06291556A (ja) 1993-02-05 1993-12-22 周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5448197A (ja)
JP (1) JPH06291556A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001691A1 (fr) * 2001-06-25 2003-01-03 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Recepteur et composant composite

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5752182A (en) * 1994-05-09 1998-05-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Hybrid IC
US5864255A (en) * 1994-06-20 1999-01-26 Unisearch Limited Four quadrant square law analog multiplier using floating gate MOS transitions
JP3141936B2 (ja) * 1998-05-08 2001-03-07 日本電気株式会社 周波数コンバータ
US6351632B1 (en) * 1998-10-13 2002-02-26 Institute Of Microelectronics Mixer with high order intermodulation suppression and robust conversion gain
US6388501B2 (en) * 2000-04-17 2002-05-14 Prominenet Communications Inc. MOSFET mixer for low supply voltage
JP2003078355A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Mitsubishi Electric Corp ミキサ回路
US20030141537A1 (en) * 2001-12-28 2003-07-31 Xiaoju Wu System for multiple input floating gate structures
DE10245609B4 (de) * 2002-09-30 2014-01-02 Advanced Micro Devices, Inc. Mischvorrichtung
US7084693B2 (en) * 2002-11-25 2006-08-01 Dragonwave, Inc. Sub-harmonic mixer
US7139546B1 (en) * 2003-04-29 2006-11-21 Ami Semiconductor, Inc. Up-conversion of a down-converted baseband signal in a direct conversion architecture without the baseband signal passing through active elements
US20070045658A1 (en) * 2005-09-01 2007-03-01 Lear Corporation System and method to provide power to a motor
US7809349B1 (en) * 2006-10-18 2010-10-05 Rf Micro Devices, Inc. Radio frequency filter using intermediate frequency impedance translation
US7567341B2 (en) * 2006-12-29 2009-07-28 Avago Technologies Ecbu Ip (Singapore) Pte. Ltd. Optical navigation device adapted for navigation on a transparent structure
US8045944B2 (en) * 2007-09-14 2011-10-25 Qualcomm Incorporated Offset correction for passive mixers
KR102603803B1 (ko) * 2020-10-12 2023-11-17 한국전자통신연구원 주파수 혼합 장치

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4112373A (en) * 1976-01-19 1978-09-05 Hitachi, Ltd. Self-excited mixer circuit using field effect transistor
US4090139A (en) * 1976-05-07 1978-05-16 Rca Corporation Complementary symmetry FET mixer circuits
JPS6218809A (ja) * 1985-07-18 1987-01-27 Toshiba Corp チユ−ナagc回路
US4814649A (en) * 1987-12-18 1989-03-21 Rockwell International Corporation Dual gate FET mixing apparatus with feedback means
JPH0748667B2 (ja) * 1988-09-05 1995-05-24 松下電器産業株式会社 フロントエンド回路
JPH02274105A (ja) * 1989-04-17 1990-11-08 Nec Corp ダブルバランスミキサ回路
US5083050A (en) * 1990-11-30 1992-01-21 Grumman Aerospace Corporation Modified cascode mixer circuit
GB2263370B (en) * 1992-01-14 1995-04-26 Nec Corp Frequency mixer circuit using FET's

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001691A1 (fr) * 2001-06-25 2003-01-03 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Recepteur et composant composite
US7133653B2 (en) 2001-06-25 2006-11-07 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Receiver and composite component having local oscillator components and mixing circuit integrally formed on semiconductor substrate

Also Published As

Publication number Publication date
US5448197A (en) 1995-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0911985B1 (en) Dual band transmitter with switchable matching circuit
US7266360B2 (en) Low noise amplifier for wireless communications
JPH06291556A (ja) 周波数変換回路ならびにこれを用いた受信フロントエンド回路、送信アップミキサ回路
US8145176B2 (en) Front end and high frequency receiver having quadrature low noise amplifier
US20060071712A1 (en) Variable gain amplifier
US6054902A (en) High-frequency amplifier
KR20010044853A (ko) 초고주파 집적 주파수 변환 수신 회로
JP3436850B2 (ja) 周波数の異なる複数の信号に整合する無線通信機用の高周波増幅器
JP2009207031A (ja) 増幅回路
US20050043004A1 (en) Communication apparatus, electronic equipment with communication functions, communication function circuit, amplifier circuit and balun circuit
WO2006034021A1 (en) Zero if down converter with even order harmonic suppression
JP3853604B2 (ja) 周波数変換回路
KR100573924B1 (ko) 저잡음 및 이미지 억압의 헤테로다인 수신 장치
JP2523937B2 (ja) 高周波信号分配回路
JPH0537245A (ja) 電子回路
JP2833022B2 (ja) 周波数変換回路
JPH04304705A (ja) 低雑音増幅器
JP3140398B2 (ja) チューナ回路
JP3262255B2 (ja) チューナ回路
JPH0748667B2 (ja) フロントエンド回路
KR100204597B1 (ko) 주파수 혼합기 구조
JPH07106857A (ja) 周波数変換回路
EP4338297A1 (en) Bidirectional interface port
JPH05160645A (ja) 周波数変換回路
JP3984845B2 (ja) 高周波受信回路