JPH06290454A - 磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ方法およびそれに用いる装置

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JPH06290454A
JPH06290454A JP9667093A JP9667093A JPH06290454A JP H06290454 A JPH06290454 A JP H06290454A JP 9667093 A JP9667093 A JP 9667093A JP 9667093 A JP9667093 A JP 9667093A JP H06290454 A JPH06290454 A JP H06290454A
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polishing
magnetic disk
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cleaning
scrubber
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JP9667093A
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Hideharu Nakayama
秀晴 中山
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 内周および外周端面の加工処理及び基盤表面
の研削加工後に磁気ディスク用基盤2を洗浄−研磨し、
その後Ni−Pメッキ処理する磁気ディスク用基盤の鏡
面仕上げするに当り、スクラバー6、7により洗浄−研
磨を施すが、スクラバー7で遊離砥粒を供給しながら研
磨を行う方法と装置である。 【効果】 Ni−Pメッキ下地処理前に短時間で洗浄−
研磨処理を行うことにより基盤周縁部でダレの発生も少
なく、その後のNi−Pメッキ処理後に研磨加工する必
要がなく工程の省略化ができ、Ni−Pメッキ処理後に
続けてテクスチャリングを行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク用基盤の
鏡面仕上げ方法およびそれに用いる装置に関する。さら
に詳しくは本発明は、特にコンピュータの記憶媒体とし
て使用されるアルミニウム合金等からなる磁気ディスク
用基盤表面を、Ni−Pメッキ処理を施す前に洗浄−研
磨する磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ方法およびそれ
に用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクの磁性膜の形成方法
としては塗布法が主流であったが、近年の磁気ディスク
の高密度化によってメッキ法やスパッタ法へと変わって
きており、このような場合は、通常、あらかじめ磁気デ
ィスク用基盤表面にNi−Pメッキ等による下地処理が
施される。磁気ディスク用基盤は、まず、アルミニウム
合金を切削、研削あるいは研磨することにより、所定の
寸法精度に仕上げ、その上に10〜20μmのNi−P
メッキを施す。その後、遊離砥粒を用いてメッキ後の基
盤の表面を2〜3μm研磨することにより所定の表面粗
度に仕上げて下地処理済みの磁気ディスク用基盤が得ら
れる。さらに、該基盤表面の電磁変換特性を改善し、ヘ
ッドの吸着防止を目的としたテクスチャリングを施し
て、磁気ディスク用基盤が完成する。Ni−Pメッキを
施す前の基盤を製造する際に行われる表面加工方法とし
ては、一般に、ダイヤモンド工具を用いる鏡面切削加工
方法、砥石を用いる精密研削加工方法(グラインディン
グ)、遊離砥粒によるラッピング、ポリッシング加工方
法等があげられる。特に、特性、コストおよび生産性の
面から、精密研削加工が最も多く使用されており、砥粒
としてはJIS#3000番が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
精密研削加工には、次のような問題がある。 (1)得られる磁気ディスク用基盤の表面粗度Raは、
通常15〜20nmであり、所定の表面粗度(Raが1
5nm以下)にするためには、Ni−Pメッキ等の下地
処理後にポリッシング等の研磨加工が必要である。 (2)メッキ後の研磨加工を考慮してメッキ膜厚を厚く
しなければならず、コストアップにつながる。 (3)メッキ後に研磨加工することによって基盤外周部
にダレが生じやすく、基盤の品質管理が難しい。 これに対し、メッキ後の研磨工程を省略するための手段
として、研削加工が終了した基盤を予め前述の所定の表
面粗度まで前記の方法により研磨加工する手法が考えら
れている。しかし、この方法では研磨加工における基盤
外周部のダレを小さくすることが難しく、工程も増えて
しまう。さらに、ハイエンド対応の磁気ディスク用基盤
の場合には、スパッタ工程において熱により基盤にふく
れを生じさせないことが重要であるが、従来満足のいく
結果は得られなかった。そこで、本発明は、Ni−Pメ
ッキ下地処理後にポリッシング等の遊離砥粒による研磨
加工を施す必要がなくまたは前記研磨工程を省略するこ
とができ、またはさらに、その後の工程中のスパッタ工
程時に熱によるふくれを生じさせない、ハイエンド対応
の磁気ディスク用基盤を生産することが可能な、磁気デ
ィスク用基盤の鏡面仕上げ方法およびそれに用いる装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、内周および外周端面の
加工処理及び基盤表面の研削加工後の磁気ディスク用基
盤に対して、メッキ前にスクラバーで洗浄−研磨すると
ともに、該洗浄−研磨工程中に遊離砥粒を供給しながら
研磨処理を行うことにより、基盤表面に所望の表面粗さ
が達成できることを見い出した。また本発明者は、前記
研削加工後の基盤を洗浄−研磨処理する前に、基盤の表
面温度が250℃以上となるように加熱処理することに
より、基盤表面の残留応力が開放されることを見い出し
た。本発明はこの知見に基づきなされるに至ったもので
ある。
【0005】すなわち本発明は、(1)内周および外周
端面の加工処理及び基盤表面の研削加工後に磁気ディス
ク用基盤を洗浄−研磨し、その後Ni−Pメッキ処理す
る磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ方法において、前記
洗浄−研磨工程をスクラバーで行うとともに、該洗浄−
研磨工程中にスクラバーに遊離砥粒を供給しながら研磨
する処理を行うことを特徴とする磁気ディスク用基盤の
鏡面仕上げ方法、(2)前記研削加工後の磁気ディスク
用基盤をその表面温度が250℃以上となるように加熱
処理した後、前記洗浄−研磨工程に付すことを特徴とす
る(1)項記載の磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ方
法、(3)内周および外周端面の加工処理及び基盤表面
の研削加工後の磁気ディスク用基盤にNi−Pメッキ処
理前に洗浄−研磨を施して鏡面仕上げする装置におい
て、磁気ディスク用基盤を洗浄−研磨するためのスクラ
バーを設け、該スクラバーの少なくとも1つを遊離砥粒
の供給下に研磨する研磨手段とすることを特徴とする磁
気ディスク用基盤の鏡面仕上げ装置、及び(4)前記研
削加工後の磁気ディスク用基盤の洗浄−研磨を行うスク
ラバーの前段に加熱手段を設けることを特徴とする
(3)項記載の磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ装置、
を提供するものである。
【0006】本発明の鏡面仕上げ方法の洗浄−研磨工程
は、通常、基盤の外周及び内周端面の加工処理(チャン
ファリング)及び基盤表面の研削加工後、基盤の洗浄工
程の後に行われるが、複数の洗浄工程の途中に行うこと
も可能である。なお、各工程を連続して行うためには、
磁気ディスク用基盤をベルト又はその他の搬送手段を用
いて搬送することが好ましい。洗浄−研磨工程により鏡
面仕上げの済んだ磁気ディスク用基盤には、さらにNi
−Pメッキ処理が施された後にテクスチャリングが行わ
れる。本発明の方法における洗浄−研磨工程に使用する
スクラバーとしては、ポリウレタン系、ポリエステル
系、ポリエーテル系等からなるスポンジ状のものを使用
することができる。好ましくはポリビニルホルマール製
のスポンジであり、例えばカネボウ社製ベルクリンを用
いることにより大きな効果を得ることができる。また公
知の方法により前記スポンジをアルミニウム、ステンレ
ス等製の円板等に貼り付けて用いることができる。な
お、スクラバーによる洗浄−研磨の方法としては、磁気
ディスク用基盤の搬送手段等に応じて、スクラバーを回
転させる方法、またはスクラバーを固定して磁気ディス
ク用基盤を回転させる方法、あるいはそれらを組み合わ
せた方法等を挙げることができる。
【0007】本発明の洗浄−研磨工程における研磨処理
で使用する遊離砥粒としては、アルミナ(Al23
研磨材を用いることが好ましく、例えば不二見研磨材工
業社製メディポール−01等が挙げられる。その他、炭
化珪素(SiC)、オプチカルエメリー、酸化クロム、
酸化セリウム等も十分効果がある。遊離砥粒の粒径は、
その平均粒径として1〜60μmの範囲が好ましい。1
μm未満であると取扱いが困難であるばかりでなく、研
磨の効果が得にくい。一方、60μmを越えると所望の
粗さに研磨することが困難となる。なお、遊離砥粒は純
水等に分散させ、例えば5〜30%の範囲の濃度のスラ
リー状にして供給することが好ましい。5%未満である
と砥粒の効果が得にくく、一方、30%を越えるとノズ
ルから供給することが困難となる。
【0008】本発明において、遊離砥粒を含むスラリー
は例えばノズルを用いてスクラバーに供給することがで
きる。ノズルの径は、ディスクのサイズ、スラリーの濃
度等に応じて適宜選択することができるが、通常は1〜
5mm程度である。ノズルの先端は、スクラバーの近傍
であって、かつスクラバーおよび基盤の動きを妨げない
ような位置にあることが好ましい。また、遊離砥粒の供
給量は、磁気ディスク用基盤のサイズ、目標とする表面
粗度等によって適宜選択することができる。例えば、
3.5インチのディスク用基盤に対しては、毎分20〜
200ml程度が好ましい。本発明においては、チャン
ファリング処理及び研削加工後の磁気ディスク用基盤
を、短時間でその表面温度が250℃以上となるように
加熱処理した後に前記洗浄−研磨工程を行うことが好ま
しい。この加熱方法としては制限はなく、加熱炉等の公
知の各種方法を用いることができる。
【0009】
【作用】本発明の鏡面仕上げ方法は、チャンファリング
処理及び研削加工後の磁気ディスク用基盤を、スクラバ
ーを用いて洗浄−研磨する工程を有してなり、該洗浄−
研磨工程中の研磨処理においてはスクラバーに遊離砥粒
を含むスラリーが供給されている。そのため、メッキ処
理を施す前の基盤の表面粗度を10nm以下にすること
が可能となるので、メッキ処理後に表面を研磨する工程
を省略することができる。従って、メッキ厚を厚くする
必要がない。さらに、短時間で基盤の研磨加工が行える
ことにより、外周部に生じるダレを小さくすることがで
きる。さらに、本発明の方法において、磁気ディスク用
基盤の表面温度を250℃以上に短時間加熱すれば、デ
ィスク表面の残留応力を瞬時に開放することができ、メ
ッキ処理後のスパッタ工程においてふくれが発生するこ
とを未然に防ぐことができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例に基づきさらに
詳細に説明する。図1に本発明に係る鏡面仕上げ装置の
一実施例の正面図を示す。鏡面仕上げ装置21の上部お
よび下部には、キャタピラ状の上部ベルト20および下
部ベルト10が離間して設置されている。上部ベルト2
0には、全面にわたって所定間隔でタクト送りロール3
が設けられており、2つの隣接するロール3によりディ
スク用基盤の上端面を2点で支持している。なお、上部
ベルト20は、矢印Aの方向に所定の速度で回転するこ
とによって基盤を矢印Cの方向に搬送する。下部ベルト
10は、ディスク用基盤の下端面を支え、矢印Bの方向
に回転する。下部ベルト10の内側には、所定間隔で8
つのテンションロール5が配置されており、このロール
5の位置に基盤が達した際、上部ベルト20および下部
ベルト10は、所定時間停止する。テンションロール5
が設けられている8つの位置は、順に、入り口シャワー
部11、第1エッジクリーナー部12、研磨部13、第
2エッジクリーナー部14、第1サーフェサー部15、
第2サーフェサー部16、第3サーフェサー部17およ
び出口シャワー部18となっている。入り口シャワー部
11においては、洗浄水供給のためのシャワーノズル4
が、磁気ディスク用基盤の両側面に向けて設けられてい
る。
【0011】第1エッジクリーナー部12においては、
2つのスクラバー6に洗浄ノズル8から洗剤を供給し
て、ドーナツ状の基盤の外周端面と内周端面(チャンフ
ァー)とを洗浄する。2つのスクラバー6は、一方が基
盤の外周端面にまた他方は内周端面に接して回転可能に
設けられており、各スクラバーにむけて2本の洗剤ノズ
ル8が上方から延びている。なお、洗剤ノズル8は、洗
剤タンク(図示せず)に接続している。研磨部13にお
いては、基盤の両側表面に接してスクラバー7が回転可
能に設けられており、このスクラバー7に向けてスラリ
ーノズル9が上方から延びている。なお、スラリーノズ
ル9はスラリータンク(図示せず)に接続しており、ス
クラバー7に遊離砥粒を含むスラリーを供給する。この
研磨部13で、所定時間基盤表面を研磨することによ
り、表面粗度を所定の値にすることができる。第2エッ
ジクリーナー部14においては、前述の第1エッジクリ
ーナー部12と同様に、基盤の外周端面と内周端面とに
接するように2つのスクラバー(図示せず)が設けられ
ており、洗剤をノズル(図示せず)から供給して、基盤
の外周端面と内周端面とを洗浄する。第1サーフェサー
部15においては、基盤の表面に接して回転可能にスク
ラバー(図示せず)が設けられており、洗剤をノズル
(図示せず)から供給して、基盤の表面を洗浄する。
【0012】第2サーフェサー部16および第3サーフ
ェサー部17においても、前述の第1サーフェサー部1
5と同様のスクラバーおよびノズル(図示せず)が設け
られており、これらを用いて基盤の表面をさらに洗浄す
る。出口シャワー部18においては、前述の入り口シャ
ワー部11と同様の洗浄水供給のためのシャワーノズル
(図示せず)が設けられている。次に、上記で説明した
鏡面仕上げ装置を用いて研削後の磁気ディスク用基盤を
洗浄−研磨するプロセスについて説明する。チャンファ
リング処理及び研削加工を終えた磁気ディスク用基盤2
は、カセット1に納められ、鏡面仕上げ装置21の入り
口側の位置にセットされる。その後、基盤を1枚ずつタ
クト送りロール3により入り口シャワー部11まで移動
させ、シャワーノズル4から洗浄水を供給することによ
り基盤表面の研削屑および研削液を洗い流した。次に、
基盤2はエッジクリーナー部12に送られ、洗剤ノズル
8から洗剤を供給しながら、エッジクリーナースクラバ
ー6で基盤の外周端面と内周端面とを洗浄した。なお、
スクラバーとしてはポリビニルホルマール製のスポンジ
を用い、洗剤としては5%中性洗剤を用いた。
【0013】次に、基盤2を研磨部13に移動させ、遊
離砥粒を含むスラリーをノズル9からサーフェサースク
ラバー7に供給しながら、このサーフェサースクラバー
7により平均表面粗さRaが2〜15nm、最大表面粗
さRmaxが50〜150nmとなるように、所定時
間、研磨を行った。なお、スクラバーとしてはポリビニ
ルホルマール製のスポンジを用い、スラリーとしては平
均粒径約1.3μmのアルミナの遊離砥粒を10%程度
の濃度で純水に分散させたものを使用した。研磨後の磁
気ディスク用基盤2を移動させ、第2エッジクリーナー
部14において外周端面および内周端面を洗浄し、サー
フェサー部15、16および17においてスクラバーと
洗剤とにより表面を洗浄した。なお、スクラバーとして
はポリビニルホルマール製のスポンジを用い、洗剤とし
ては5%中性洗剤を用いた。最後に、出口シャワー部1
8において表面を洗浄した基盤2を出口側カセット19
に納めた。この基盤2にはこの後Ni−Pメッキ処理が
施され、さらにテクスチャリング処理等が施される。図
2に、上記の装置を用いて加工した際の磁気ディスク用
基盤の表面粗さの研磨時間による変化を示す。図2
(a)には、平均表面粗さRaの変化を示し、図2
(b)には、最大表面粗さRmaxの変化を示す。図2
(a)から、研削終了時に約14nmであった平均表面
粗さRaは、30秒間の研磨によって約10nmとな
り、さらに研磨を続けることによって300秒後には約
5nmまで改善できることがわかる。また、最大表面粗
さRmaxについては、研削終了時に約180nmであ
ったが、15秒間の研磨によって急速に減少して約12
0nmとなり、300秒後には約80nmまで減少する
ことが、図2(b)からわかる。このように、本実施例
の鏡面仕上げ装置21により、短時間で磁気ディスク用
基盤の表面粗さを改善することができた。
【0014】図3に、本発明の鏡面仕上げ装置の他の実
施例の正面図を示す。図3に示す鏡面仕上げ装置30に
おいては、第1、第2および第3の3つのチャンバー3
0a,30bおよび30cが設けられている。第1チャ
ンバー30a内には研磨部33と第1サーフェサー部3
6とが、第2チャンバー30b内には第2サーフェサー
部39と第3サーフェサー部40とが、第3チャンバー
30c内には出口シャワー部42と乾燥部43とが、そ
れぞれ配置されている。入り口側ディスクカセット31
に納められた磁気ディスク用基盤32は、搬送手段(図
示せず)によって、第1のチャンバーに移動する。ここ
で、スラリー供給ノズル34から遊離砥粒を含むスラリ
ーをスクラバー35に供給しながら、ディスクを回転さ
せて基盤表面を研磨する。所定の表面粗度まで基盤表面
の研磨を行った後、研磨部33側のスラリーの供給を停
止させ、第1サーフェサー部36側の洗剤ノズル37か
ら洗剤を供給しながら、スクラバー38によって基盤表
面を洗浄する。次に、搬送手段(図示せず)によって磁
気ディスク用基盤を第2のチャンバーに移動させ、洗剤
ノズル41から洗剤を供給し、ディスクを回転させてさ
らに基盤表面の洗浄を行う。洗浄後のディスク用基盤
は、図示しない搬送手段によって同様に第3のチャンバ
ーに移動し、ノズル(図示せず)から温純水を供給する
ことによりディスク表面の洗剤を洗い流した後、高速で
回転させることによって乾燥させる。搬送手段としては
特に制限はなく、通常のものを用いることができる。以
上の工程を終了したディスク用基盤32は、搬送手段に
よって出口側ディスクカセット44に納められる。この
ディスク用基盤32にも先の実施例と同様にこの後Ni
−Pメッキ処理、テクスチャリング処理等が施される。
図3に示す鏡面仕上げ装置によっても、短時間で磁気デ
ィスク用基盤の表面粗さを改善することができた。
【0015】図4によって本発明の鏡面仕上げ方法に従
う一貫生産ラインの一例を説明する。チャンファー加工
の済んだ磁気ディスク用ブランクが生産ラインに投入さ
れると、搬送手段(図示しない)によって研削加工工程
に移動し研削加工される。研削が終了したディスクは、
搬送手段(図示しない)によって加熱工程へと移動す
る。この加熱工程で用いられる加熱炉は瞬時にディスク
表面温度が250℃以上となる炉であり、例えば、加熱
炉で炉内温度が480℃に保たれている中を10秒程度
で移動することによるものや、高周波により短時間で磁
気ディスク表面温度が所定の温度となるものが用いられ
る。これにより、後工程であるスパッタ時に発生するふ
くれを事前に発生させてしまう。加熱の終了したディス
クは洗浄−研磨工程へと搬送手段(図示しない)によっ
て移動し、短時間で磁気ディスク用基盤の表面粗さを改
善したのち、洗浄−乾燥工程を経て鏡面仕上げを終了と
なる。この後ディスクにはさらにNi−Pメッキ処理、
テクスチャリング処理等が施される。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の鏡面仕上
げ方法によれば、Ni−Pメッキ下地処理前に短時間で
研磨処理が完了するので基盤周縁部でダレの発生も少な
く、その後のNi−Pメッキ処理後に磁気ディスク用基
盤を研磨加工する必要がないので、工程の省略化がで
き、Ni−Pメッキ処理後に続けてテクスチャリングを
行うことが可能となった。さらに、前記洗浄−研磨工程
の前に磁気ディスク用基盤を加熱することにより、後の
スパッタ工程時にふくれを生ずることがなく、ハイエン
ド対応の磁気ディスク用基盤を安価にしかも大量に生産
することができる。またこのような鏡面仕上げ方法は、
本発明の鏡面仕上げ装置を用いることにより実施するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鏡面仕上げ装置の一実施例を示す正面
図である。
【図2】(a)図1の装置によって加工した際の研磨時
間と平均表面粗さRaとの関係を示す図である。 (b)図1の装置によって加工した際の研磨時間と最大
表面粗さRmaxとの関係を示す図である。
【図3】本発明の鏡面仕上げ装置の他の実施例を示す正
面図である。
【図4】本発明の鏡面仕上げ装置を用いる一貫生産ライ
ンの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 入り口側ディスクカセット 2 磁気ディスク用基盤 3 タクト送りロール 4 シャワーノズル 5 テンションロール 6 エッジクリーナースクラバー 7 サーフェサースクラバー 8 洗剤ノズル 9 スラリーノズル 10 ディスク回転ベルト 11 入り口シャワー部 12 第1エッジクリーナー部 13 研磨部 14 第2エッジクリーナー部 15 第1サーフェサー部 16 第2サーフェサー部 17 第3サーフェサー部 18 出口シャワー部 19 出口側ディスクカセット 20 ディスク送りベルト 21 鏡面仕上げ装置 30 鏡面仕上げ装置 30a 第1チャンバー 30b 第2チャンバー 30c 第3チャンバー 31 入り口側ディスクカセット 32 磁気ディスク用基盤 33 研磨部 34 スラリーノズル 35 サーフェサースクラバー 36 第1サーフェサー部 37 洗剤ノズル 38 サーフェサースクラバー 39 第2サーフェサー部 40 第3サーフェサー部 41 洗剤ノズル 42 出口シャワー部 43 乾燥部 44 出口側ディスクカセット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周および外周端面の加工処理及び基盤
    表面の研削加工後に磁気ディスク用基盤を洗浄−研磨
    し、その後Ni−Pメッキ処理する磁気ディスク用基盤
    の鏡面仕上げ方法において、前記洗浄−研磨工程をスク
    ラバーで行うとともに、該洗浄−研磨工程中にスクラバ
    ーに遊離砥粒を供給しながら研磨する処理を行うことを
    特徴とする磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ方法。
  2. 【請求項2】 前記研削加工後の磁気ディスク用基盤を
    その表面温度が250℃以上となるように加熱処理した
    後、前記洗浄−研磨工程に付すことを特徴とする請求項
    1記載の磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ方法。
  3. 【請求項3】 内周および外周端面の加工処理及び基盤
    表面の研削加工後の磁気ディスク用基盤にNi−Pメッ
    キ処理前に洗浄−研磨を施して鏡面仕上げする装置にお
    いて、磁気ディスク用基盤を洗浄−研磨するためのスク
    ラバーを設け、該スクラバーの少なくとも1つを遊離砥
    粒の供給下に研磨する研磨手段とすることを特徴とする
    磁気ディスク用基盤の鏡面仕上げ装置。
  4. 【請求項4】 前記研削加工後の磁気ディスク用基盤
    の、洗浄−研磨を行うスクラバーの前段に加熱手段を設
    けることを特徴とする請求項3記載の磁気ディスク用基
    盤の鏡面仕上げ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2011105181A1 (ja) * 2010-02-26 2013-06-20 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金板の表面加工方法およびマグネシウム合金板

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JPWO2011105181A1 (ja) * 2010-02-26 2013-06-20 住友電気工業株式会社 マグネシウム合金板の表面加工方法およびマグネシウム合金板

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