JPH0629010B2 - アンチスキツド制御装置 - Google Patents

アンチスキツド制御装置

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JPH0629010B2
JPH0629010B2 JP59143328A JP14332884A JPH0629010B2 JP H0629010 B2 JPH0629010 B2 JP H0629010B2 JP 59143328 A JP59143328 A JP 59143328A JP 14332884 A JP14332884 A JP 14332884A JP H0629010 B2 JPH0629010 B2 JP H0629010B2
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wheel
driving wheel
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road surface
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/58Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration responsive to speed and another condition or to plural speed conditions

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  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、駆動輪と非駆動輪の独立したアンチスキッド
制御により急制動時に制動安定性を保ち且つ短い制動停
止距離が得られるように制動液圧を制御するアンチスキ
ッド制御装置に関する。
(従来技術) 従来、駆動輪と非駆動輪にアンチスキッド制御回路を独
立に設け、駆動輪および非駆動輪の車輪減速度が所定減
速度を上回るような急制動時に、制動液圧の増圧、保
持、減圧の繰り返しにより車輪ロックを起すことなく且
つ最短制動停止距離が得られるように制動液圧を制御す
るアンチスキッド制御装置では、車輪減速度が大きいと
きに制動液圧の減圧に切換える方式(特公昭50−34
185号)、或は、予め定めた傾きで減少する擬似車速
信号を作り、この擬似車速信号と車輪速信号から算出さ
れるスリップ率或はスリップ量が所定値以上のときに制
動液圧を減圧する方式、更に設定減速度が得られたとき
の車輪速の値を順次結んだ直線を擬似車速として発生
し、車輪加減速度とスリップ率の比較演算から制動液圧
の減圧を決める方式(特願昭54−129375号)が
知られている。
第14図は、このようなアンチスキッド制御装置で用い
られる液圧系統を制御回路部と共に示したもので、マス
タシリンダよりの制動液圧はEV弁(流入弁)2を介し
てホイールシリンダ3に供給され、また、EV弁2の出
口側はAV(流出弁)4を介して液圧ポンプ5に接続さ
れ、液圧ポンプ5の入口側には蓄圧作用を持ったアキュ
ームレータ6が設けられ、液圧ポンプ5の出口側はチェ
ック弁7を介してマスタシリンダ1に戻されている。
一方、8はアンチスキッド制御回路であり、車輪9に設
けた車輪速センサ10の検出信号を入力し、前記各方式
に従った制御演算により制動液圧の制御モード、即ち、
制動液圧の増圧、保持、減圧を決定し、EV弁2及びA
V弁4を作動している。
即ち、増圧時にはEV弁2を開いてマスタ液圧をホイー
ルシリンダ3に供給し、保持ではEV弁2及びAV弁4
の両方を閉じてホイールシリダ3にそのときの液圧を封
じ込め、更に減圧ではEV弁2を閉じると共にAV弁4
を開き、ホイールシリンダ3の液圧を液圧ポンプ5によ
り速やかにマスタシリンダ1側に抜くようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、第14図の示したアンチスキッド制御装
置により駆動輪と非駆動輪を独立にアンチスキッド制御
した場合には、低μ路面において制動停止状態に近づい
た時の比較的高い車速からの車輪ロックにより駆動輪側
の制御で次の問題を生ずる。
即ち、マニアルミッション車でギアが入っている場合、
あるいはロックアップ付きのオートマチックトランスミ
ッション車でロックアップ解除に時間遅れがあった場合
等には、駆動輪とエンジンが直結状態にあるため、アン
チスキッド制御で駆動輪がロック状態に近づくとエンス
トを誘発する。このとき、路面との摩擦で車輪を回す力
がエンジンを起動するトルクより小さい。このためエン
スト状態で駆動輪の制動液圧を減圧しても駆動輪の車輪
速はもはや回復することができず、制動停止直前で駆動
輪のグリップ力が失われ、制動安定性が損われるという
問題があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、エンストを誘発する駆動輪のロックを確実に防止
して低μ路面であっても安定した制動停止を行なうた
め、第1図に示すように、非駆動輪12のアンチスキッ
ド制御部14と駆動輪16のアンチスキッド制御部18
とを独立に備えたアンチスキッド制御装置に於いて、非
駆動輪12はイナーシャが固定値であり、またエンジン
トルクもないため路面の摩擦係数の影響を受け易い点に
着目し、非駆動輪12のアンチスキッド制御における車
輪スリップ状態を監視してスリップ時間が所定時間より
長いときに低μ路面の制動であることを非駆動輪スリッ
プ検出手段20で検出し、この非駆動輪スリップ検出手
段20の検出出力が得られたときに、駆動輪16のアン
チスキッド制御特性を駆動輪制御特性修正手段22で低
μ路面に合せた特性に修正する。この制御特性の修正
は、例えば駆動輪16のアンチスキッド制御で目標車輪
速を求めるために擬似車速Viに掛け合せる係数の値を
より高い値に変更して減圧タイミングを早めたり、若し
くは増圧と保持の繰り返しでなる増圧モードにおける増
圧周期を短くし、低μ路面での車輪速の沈み込みを押え
て駆動輪のエンストロックを回避するようにしたもので
ある。
(実施例) 第2図は本発明の一実施例を液圧系統と共に示した説明
図である。
まず、非駆動輪側を説明すると、24は非駆動輪のアン
チスキッド制御回路であり、非駆動輪12の回転に比例
した交流信号を出力する車輪速センサ25の入力接続
し、車輪速センサ25の出力から非駆動輪12の車輪速
Vw1を検出し、この車輪速Vw1に基づいて後の説明
で明らかにするように車輪加減速度αw1とスリップ率
λとの比較演算により非駆動輪12の制動液圧の増圧,
保持または減圧を決定し、EV,AV信号を出力する。
26はスリップ時間検出回路であり、アンチスキッド制
御による非駆動輪12のスリップ時間を検出し、スリッ
プ時間が長いときに低μ路面での制動を判断して検出信
号を駆動輪側に出力する。即ち、低μ路面においては制
動液圧を減圧してもスリップ状態にある車輪速の回復に
時間がかかることから、スリップ時間を監視することで
制動中の路面が低μ路面であることを検知できる。この
スリップ時間検出回路26としては、後の説明で明らか
にするように、具体的にはアンチスキッド制御による制
動停止直前で生ずる非駆動輪12の車輪ロックから低μ
路面の制動を検出するようにしている。勿論、非駆動輪
12のロック検出によらず、各アンチスキッドサイクル
におけるスリップ時間、具体的にはアンチスキッド制御
回路24において車輪速Vw1が擬似車速Vi1に基づ
いて発生した目標車輪速、例えば0.6Vi1以下とな
っている時間の長さを計測し、この時間が長いときに低
μ路面での制動と判別するようにしてもよい。
次に、非駆動輪12側の液圧系統を説明すると、アンチ
スキッド制御回路24により作動されるEV弁28とA
V弁30が設けられ、EV弁28に2系統マスタシリン
ダ40における一方の液圧系統が供給され、EV弁28
を介して非駆動輪12のホイルシリンダ32に液圧を供
給している。EV弁28の出口にはAV弁30の入口が
接続され、AV弁30の出口はアンチスキッド制御回路
24からのMR信号(モータ信号)によりアンチスキッ
ド制御中に亘って駆動される液圧ポンプ34の入口に接
続される。また、液圧ポンプ34の入口側には制動液圧
を減圧するためにAV弁30を開いたときにホイルシリ
ンダ32の液圧を速やかに回収するためのアキュームレ
ータ36が設けられる。液圧ポンプ34の出口はチェッ
ク弁38を介してマスタシリンダ40側に接続される。
次に、駆動輪16側を説明すると、42は駆動輪のアン
チスキッド制御回路であり、駆動輪16の回転に比例し
た周波数の交流信号を出力する車輪速センサ44を入力
接続し、車輪速センサ44の出力から駆動輪16の車輪
速Vw2を検出し、非駆動輪12側と同様に車輪加減速
度αw2とスリップ率λとの比較演算により駆動輪16
の制動液圧を増圧,保持または減圧するためのEV,A
V信号を出力する。
駆動輪16の液圧系統も非駆動輪側と同じであり、EV
弁48,AV弁50,液圧ポンプ52,アキュームレー
タ54及びチェック弁56を備え、EV,AV信号によ
るEV弁48,AV弁50の開閉で駆動輪16のホイル
シリンダ45に対する制動液圧の増圧,保持または減圧
を行なう。尚、駆動輪16の液圧系統に対しては2系統
マスタシリンダ40の他系統の液圧が独立に供給されて
いる。
更に、駆動輪のアンチスキッド制御回路42には制御特
性修正回路46が回路を一部共通にして設けられ、制御
特性修正回路46は非駆動輪側のスリップ時間検出回路
26の検出出力が得られたとき、駆動輪のアンチスキッ
ド制御回路42の制御特性を低μ路面に合せた制御特性
に修正する機能を有する。
この制御特性修正回路46による制御特性の修正として
は、駆動輪のアンチスキッド制御における目標車輪速を
得るために擬似車速Vi2に掛け合せる係数Kの値を、
例えば通常時のK=0.6から低μ路面に合せたK=
0.85に変更する方式、もしくは駆動輪16の増圧モ
ードとして制動液圧の増圧と保持を繰り返す方式をとっ
た場合に増圧周期を短くして制動液圧の緩増圧に切換え
る方式等がとられる。
第3図は第2図における非駆動輪のアンチスキッド制御
回路24及びスリップ時間検出回路26の具体的な実施
例を示した回路図である。
第3図において、非駆動輪の車輪速センサ26の出力は
車輪速検出回路58におけるF−V変換等により車輪回
転に比例した周波数の交流信号を直流電圧に変換し、車
輪速Vw1を検出する。60は加減速度検出回路であ
り、車輪速Vw1の微分等により加減速度αw1を検出
する。62は擬似車速発生回路であり、設定減速度b1
が得られる毎に車速を近似した擬似車速Vi1を発生す
る。この擬似車速Vi1の発生は、予め定めた傾きの擬
似車速を固定的に発生する方式あるいは設定減速度b1
が得られたときの車輪速Vw1を順次結んだ直線を擬似
車速として発生する方式ガ用いられる。
64は目標車輪速発生回路であり、擬似車速Vi1に最
大ブレーキ効率を与えるスリップ率λ=0.15〜0.
2に応じた係数K、例えばK=0.85を掛け合せて目
標車輪速0.85Vi1を発生する。
66,68及び70は比較器であり、比較器66で設定
減速度b1を検出し、また比較器68でスリップ率、即
ち目標車輪速0,85Vi1を下回る車輪速Vw1を検
出し、更に比較器70で設定加速度a1を検出する。こ
れら比較器66,68,70の出力はオアゲート72,
78及びアンドゲート76でなる論理回路に与えられ、
EV弁28及びAV弁30を制御して制動液圧を増圧、
保持または減圧するためのEV及びAV信号をアンプ7
4,80を介して出力する。
即ち、比較器66,68,70、オアゲート72,78
及びアンドゲーム76でなる比較演算回路による加減速
度αw1とスリップ率λに基づいた制御モードの決定は
次表−1に従って行なわれる。
また、前記表−1の制御モードを与えるEV及びAV信
号の組合せは次表−2のようになる。
次に、第2図に示すスリップ時間検出回路26に相当す
る非駆動輪の車輪ロックを検出する回路部は、サンプル
ホールド回路82、比較器84,86、アンドゲート8
8、カウンタ90及びタイマ92で構成される。また、
スリップ時間検出回路26に相当するこの回路部は、非
駆動輪の車輪ロックが検出されたとき、カウンタ90で
定まる一定時間に亘って強制的に制動液圧の減圧状態を
作り出し、低μ路面における比較的高い速度からの非駆
動輪の車輪ロックを防止する機能を併せてもっている。
この回路部を詳細に説明すると、まずサンプルホールド
回路82は設定減速度b1が得られたきの比較器66の
Hレベル出力をセット信号として入力し、車輪速Vw1
をサンプルホールドして出力する。尚、サンプルホール
ド回路82のリセットはオアゲート94の出力で行なわ
れ、車両使用時におけるイグニッションスイッチの操作
による電源オンもしくはオアゲート78からのAV信号
がHレベルに立ち上がる毎にリトリガされ、アンチスキ
ッド制御中に亘ってMR信号を出力するリトリガタイマ
96が停止したときのいずれかでリセットが行なわれ
る。
サンプルホールド回路82の出力は比較器84に与えら
れ、比較器84には閾値速度V1が設定され、この閾値
速度V1としてはアンチスキッド制御による制動停止直
前に最終的な車輪ロックを起こしてもよい安全速度より
も高い速度に設定され、例えば閾値速度V1としてはV
1=10Km/h以下の値が用いられる。
一方、比較器86は非駆動輪の車輪ロックを検出するた
めに設けられ、車輪速Vw1と閾値速度Voとを比較
し、車輪速Vw1が閾値速度Vo、例えばVo=1Km
/h以下のとき非駆動輪がロックしたものとしてHレベ
ル出力を生ずる。
更に、カウンタ90は非駆動輪がロックした後に強制的
に一定時間のあいだ、例えば2秒間、非駆動輪の制動液
圧の減圧を継続させる信号を出力する機能を有し、比較
器68のHレベル出力、即ち車輪速Vw1が目標車輪速
0.85Vi1以下となったスリップ状態で得られるH
レベル出力でスタートし、予め定めた設定時間Toのあ
いだ、Hレベル出力を生ずる。また、カウンタ90は設
定時間To以内に比較器68のHレベル出力が再度得ら
れると、それまでの計数内容をクリアし、再度設定時間
の計数動作を行なうリトリガ機能を備えている。
これら比較器84,86及びカウンタ90の出力はアン
ドゲート88に入力され、3つの入力がすべてHレベル
となったとき、オアゲート72,78を介してEV及び
AV信号を共にHレベルとし、前記表−2から明らかな
ように制動液圧の減圧状態を強制的に作り出す。即ち、
アンドゲート88による減圧条件は、 (イ)サンプルホールドされた車輪速Vw1が閾値速度
V1以上であること(比較器84)。
(ロ)車輪速Vw1が閾値速度Vo以下であること(比
較器86によるロック検出)。
(ハ)非駆動輪がスリップ状態にあること(比較器6
8,カウンタ90)。
の3条件が成立したときである。
更に、アンドゲート88の出力はタイマ92に与えられ
ており、タイマ92は0.1秒程度の設定時間をもち、
アンドゲート88のHレベル出力を設定時間0.1秒程
度遅延させて駆動輪の制御特性を修正させるための信号
としてタイマ出力を生ずる。このタイマ92の機能は高
μ路面あるいは中μ路面において制動停止直前に一時的
に生ずる車輪ロックによる制御特性の修正を禁止するた
めに設けている。
次に、第4図のタイミングチャートを参照して、第3図
に示した非駆動輪側のアンチスキッド制御回路の動作を
簡単に説明する。
第4図のタイミングチャートはアンチスキッド制御によ
る制動停止直前の非駆動輪車輪速Vw1の変化を、低μ
路面での制動を例にとって示している。
例えば、時刻t1で設定減速度b1が得られたとする
と、擬似車速Vi1及び目標車輪速0.85Vi1が発
生し、時刻t2で車輪速Vw1が目標車輪速0.85V
i1を下回るとホイルシリンダのブレーキ圧から明らか
なように、制動液圧の減圧が開始される。しかしなが
ら、低μ路面であるため車輪速Vw1は急速に落ち込ん
でロック状態となる。一方、時刻t1で設定減速度b1
が得られたときの車輪速はサンプルホールド回路82で
ホールドされており、このホールド出力は閾値速度V1
より大きいことから比較器84の出力はHレベルに保た
れている。一方、時刻t3で閾値速度Vo以下となるこ
とで、車輪ロックの検出により比較器86の出力がHレ
ベルとなり、更に時刻t2におけるスリップ率の検出で
カウンタ90がカウント動作を開始しており、その結
果、アンドゲート88より車輪速Vw1が閾値速度Vo
を下回っているあいだHレベル出力を生じ、前記表−1
の通常の制御モードによらず、アンドゲート88の出力
により強制的な制動液圧の減圧が行なわれる。
このため、充分な制動液圧の減圧時間を確保することが
でき、一旦ロックした車輪速Vw1は再び回復するよう
になる。
次の時刻t4,t5,t6においても同様な処理が行な
われ、時刻t7までのカウンタ90の設定時間Toに亘
って制動液圧の減圧が行なわれる。更に、時刻t7以降
においては、時刻t7における設定減速度b1の検出に
基づいた車輪速Vw1のホールド出力が閾値速度V1以
下にあることから、比較器84の出力がLレベルとなっ
てアンドゲート88を禁止状態とし、このときの車輪速
は車輪ロックを起こしても安全に停止することのできる
閾値速度V1以下にあることから、強制的な制動液圧の
減圧を行なわず、非駆動輪のロック状態を許容して制動
停止に至らしめるようにしている。
更に、第4図のタイミングチャートにおいて、アンドゲ
ート88の出力を受けたタイマ92は設定時間0.1秒
の遅延をもって駆動輪の制御特性を修正するためのタイ
マ出力を生じている。
第5図は第2図における駆動輪のアンチスキッド制御回
路42及び制御特性修正回路46の一実施例を示した回
路図である。
第5図において、98は駆動輪の車輪速センサ44の出
力から車輪速Vw2を検出する車輪速検出回路、100
は加減速度検出回路、102は擬似車速発生回路、10
8は目標車輪速発生回路、110,112及び114は
比較器、116はEV信号を出力するオアゲート、12
0はAV信号を出力するアンドゲート、118,122
はアンプ、124はAV信号に基づいてアンチスキッド
制御中に亘って液圧ポンプを駆動するためのMR信号を
出力するリトリガタイマである。
このような回路構成は制御特性を修正する回路機能を備
えた目標車輪速発生回路108を除き、第3図に示した
非駆動輪側の対応回路部と同じ構成をもち、加減速度α
w2とスリップ率λに基づいた制御モードの決定は前記
表−1に従い、またEV,AV信号による制動液圧の増
圧,保持,減圧も前記表−2に従う。
一方、第3図に設けたタイマ92の出力に基づいて駆動
輪の制御特性を修正するため、RS−FF104が設け
られ、RS−FF104のQ出力に基づいた目標車輪速
発生回路108の係数切換えをもって制御特性の修正を
行なう。即ち、RS−FF104のセット端子Sに非駆
動輪側のタイマ92の出力が与えられ、タイマ出力がH
レベルとなったときRS−FF104のセットでQ=H
レベルとなり、目標車輪速発生回路108の特性を低μ
路面に合せた値に変更する。また、RS−FF104の
リセット端子Rには比較器112の出力が接続され、比
較器112でスリップ検出が終了したとき、即ち車輪速
Vw2が目標車輪速に回復したときRS−FF104を
リセットして目標車輪速発生回路108を通常の制御状
態における目標車輪速の発生状態に復旧させるようにし
ている。
第6図は第5図における目標車輪速発生回路108の具
体例を示した回路図である。
第6図において、S1,S2はFETを用いたアナログ
スイッチであり、抵抗R1,R2,R3を直列接続した
分圧回路で所定比率に分圧した擬似車速Vi2をアナロ
グスイッチS1,S2で選択出力できるようにしてい
る。即ち、抵抗R3とR2の接続点の電圧は目標車輪速
KVi2を与える係数K=0.6を設定しており、アナ
ログスイッチS2により通常の制御状態の特性を与える
目標車輪速0.6Vi2を出力する。一方、抵抗R2と
R1の接続点は低μ路面に合せた目標車輪速KVi2=
0.85Vi2を設定しており、アナログスイッチS1
のオンにより低μ路面に合せた制御特性に修正するため
の目標車輪速0.85Vi2を出力する。
一方、アナログスイッチS1,S2のオン・オフはRS
−FF104のQ出力で行なわれ、通常状態での制御特
性を与えるアナログスイッチS2に対してはインバータ
124の反転出力が与えられ、従って、非駆動輪側での
スリップ状態から低μ路面が検出されていないときには
RS−FF104のQ出力はLレベルにあるため、イン
バータ124の反転によるHレベル出力でアナログスイ
ッチS2がオンし、通常の制御特性を与える0.6Vi
2を出力し、一方、駆動輪側で低μ路面が検出されてR
S−FF104のQ出力がHレベルになると、アナログ
スイッチS1のオンに切換わり、低μ路面に合せた制御
特性に修正するための擬似車速0.85Vi2を発生す
る。
第7図は第6図の目標車輪速発生回路108による低μ
路面における制動停止時の駆動輪車輪速の制御を示した
タイミングチャートであり、非駆動輪側でのロック検出
に応じてRS−FF104のQ出力がHレベルに立ち上
がるとアナログスイッチS2がオフ、S1がオンに切換
わり、目標車輪速は0.6Vi2から、より高い0.8
5Vi2に切換わり、駆動輪のスリップ量を大きくさせ
ることで制動液圧の減圧タイミングを早め、斜線で示す
エンスト領域への落込みを防ぐ。
第8図は第2図に示した駆動輪のアンチスキッド制御回
路42及び制御特性修正回路46の他の実施例を示した
回路図であり、この実施例は非駆動輪側に設けたタイマ
92の出力が得られたとき駆動輪の増圧モードにおける
増圧時間を短くし、所謂通常の増圧から緩増圧に制御特
性を修正するようにしたことを特徴とする。
第8図において、車輪速検出回路98,加減速度検出回
路100,擬似車速発生回路102,比較器110,1
12,114,オアゲート116,アンドゲート12
0,アンプ118,122及びリトリガタイマ124は
第5図の実施例と同じであり、目標車輪速発生回路10
8aにあっては係数切換え機能をもたない第3図に示し
た非駆動輪側の目標車輪速発生回路64と同じものが使
用される。
このような回路構成に加えて、第8図の実施例にあって
は駆動輪の加減速度αwの加速度ピーク値に応じて増圧
モードにおける増圧時間を可変するための回路として、
ピーク値検出回路128,可変タイマ130が新たに設
けられ、可変タイマ130の出力をアンドゲート132
を介してオアゲート126に入力し、EV信号を強制的
にLレベルとすることでEV=AV=Lレベルとなる増
圧制御の時間を車輪加減速度αwのピーク値に応じて変
えるようにしている。
従って、低μ路面に合せた制御特性への修正はピーク値
検出回路128で検出するピーク値の値を低μ路面に基
づいて予め固定的に定めたピーク値に変更するように、
RS−FF104のHレベル出力で切換えるようにして
いる。
第9図は第8図におけるピーク値検出回路128の具体
例を示した回路図であり、バッファアンプA1,A2,
ダイオードD及びコンデンサC2により車輪加減速度α
w2のピーク値検出回路を構成しており、コンデンサC
1には並列接続したアナログスイッチS3を、第8図に
示した設定減速度b1を検出する比較器110のHレベ
ル出力でオンしてリセットを行なうようにしており、更
にアナログスイッチS3と並列にアナログスイッチS4
を接続し、アナログスイッチS4は低μ路面のピーク値
を与えるダイオードD1を直列接続しており、RS−F
F104のQ出力(Hレベル出力)によりアナログスイ
ッチS4をオンし、ダイオードD1で定まる低μ路面に
おける固定的に定めたピーク値の値を可変タイマ130
に出力するようにしている。
第10図は第8図に示した可変タイマ130のピーク値
αmaxに対する出力時間T1,即ち増圧周期の関係を示
したグラフ図であり、高μ路面になるほどピーク値αma
xが大きくなることから増圧周期T1を大きくしてお
り、低μ路面になるほどピーク値αmaxが小さいことか
ら増圧周期T1を短くして緩増圧となる増圧特性を与え
ている。
この第10図において、第9図に示したダイオードD1
は低μ路面に合せた固定値αmax2を発生し、その結
果、増圧周期T11となる可変タイマ130の出力が得
られるようにしている。
第11図は第8〜10図に示した低μ路面における増圧
特性の修正による制御を示したタイミングチャートであ
り、RS−FF104のQ出力がHレベルになるとアナ
ログスイッチS4がオンし、それまでのコンデンサC1
にホールドされていた実際のピーク値αmax1から低μ
路面に合せて設定したピーク値αmax2に切換わり、第
10図のグラフから明らかなように増圧周期がT10か
らT11と短くなる。従って、ホイルシリンダのブレー
キ圧は短い増圧周期T11しか行なわれない増圧と保持
の繰返しで上昇し、破線で示す切換前の増圧周期T10
に比較してブレーキ圧の上昇を抑え、この結果、低μ路
面における駆動輪車輪速の急激な沈み込みを抑えてエン
スト領域に入ることによるエンストロックを確実に防
ぐ。
第12図は第2図に示した駆動輪のアンチスキッド制御
回路42及び制御特性修正回路46の他の実施例を示し
た回路ブロック図であり、この実施例は第8図の回路に
制動液圧の増圧モードにおいて増圧と保持を繰り返すた
めの発振器を設け、発振パルスのデューティ比をRS−
FF104で切換え、低μ路面に合せた増圧制御を行な
うようにしたことを特徴とする。
即ち、ピーク値検出回路128aは第9図におけるアナ
ログスイッチS4及びダイオードD1を取り除いた回路
をもち、新たにアンドゲート132に発振器136の出
力を与え、発振器136のディーティ比をRS−FF1
04のHレベル出力で切換えるようにしたものである。
尚、他の回路構成は第8図の実施例と同じになる。
第13図は第12図の実施例による駆動輪の制御特性の
修正を示したタイミングチャートであり、RS−FF1
04のQ出力がHレベルになると、発振器136より出
力される発振パルスのデューティ比が小さい値に変更さ
れ、制動液圧の増圧モードにおける増圧周期を短くする
ことで、破線で示す通常時のブレーキ圧の上昇に対し緩
やかなブレーキ圧の上昇をもたらし、ブレーキ圧の増加
が緩やかであるため、低μ路面における制動液圧の増圧
によって駆動輪の車輪速がエンスト領域に落ち込んでし
まうことを確実に防止できる。
尚、上記の実施例における駆動輪の制御特性の修正は、
目標車輪速の修正、及び増圧と保持の繰返しによる増圧
モードにおける増圧周期の変更を例にとるものであった
が、この他に前記表−1に示した加減速度αwとスリッ
プ率λで定まる制御モードの決定パターンにおける設定
加速度a1及びまたは設定減速度b1の値を低μ路面に
合せた値に変更するようにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明によれば、非駆動輪のア
ンチスキッド制御部と駆動輪のアンチスキッド制御部と
を独立に備えたアンチスキッド制御装置において、非駆
動輪のアンチスキッド制御における車輪スリップ状態を
監視してスリップ時間が所定時間より長いときに低μ路
面での制動であることを検出し、このように非駆動輪側
で低μ路面の検出出力が得られたときには駆動輪のアン
チスキッド制御特性を低μ路面に合せた制御特性に修正
するようにしたため、低μ路面における制動停止直前で
駆動輪の車輪速のエンスト領域への沈み込みを制御特性
の修正で未然に防いでエンストロックの誘発を確実に防
止し、低μ路面であっても制動停止直前の制動安定性を
保証することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示したブロック図、第2図
は本発明の一実施例を液圧系統と共に示したブロック
図、第3図は第2図における非駆動輪のアンチスキッド
制御回路の実施例を示した回路ブロック図、第4図は第
3図の非駆動輪の制御を示したタイミングチャート、第
5図は第2図における駆動輪側のアンチスキッド制御回
路の実施例を示した回路図、第6図は第5図の目標車輪
速発生回路の実施例を示した回路図、第7図は第5,6
図による駆動輪の修正制御を示したタイミングチャー
ト、第8図は駆動輪側のアンチスキッド制御回路の他の
実施例を示した回路ブロック図、第9図は第8図のピー
ク値検出回路の実施例を示した回路図、第10図は第8
図の可変タイマの時間設定特性を示したグラフ図、第1
1図は第8,9図の実施例による駆動輪の修正制御を示
したタイミングチャート、第12図は駆動輪アンチスキ
ッド制御の他の実施例を示した回路ブロック図、第13
図は第12図の修正制御を示したタイミングチャート、
第14図は従来のアンチスキッド制御回路を示した説明
図である。 12:非駆動輪 14:駆動輪のアンチスキッド制御部 16:駆動輪 18:駆動輪のアンチスキッド制御部 20:非駆動輪スリップ検出手段 22:駆動輪制御特性修正手段 24:非駆動輪アンチスキッド制御回路 25,44:車輪速センサ 26:スリップ時間検出回路 28,48:EV弁 30,50:AV弁 32,45:ホイルシリンダ 34,52:液圧ポンプ 36,54:アキュームレータ 38,56:チェック弁 40:2系統マスタシリンダ 42:駆動輪アンチスキッド制御回路 46:制御特性修正回路 58,98:車輪速検出回路 60,100:加減速度検出回路 62,102:擬似車速検出回路 64,108:目標車輪速検出回路 66,68,70,84,86,110,112,114:比較器 72,78,116:オアゲート 76,88,120:アンドゲート 74,78,118,122:アンプ 82:サンプルホールド回路 90:カウンタ 92:タイマ 128:ピーク値検出回路 130:可変タイマ 136:発振器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪と非駆動輪のそれぞれを独立にアン
    チスキッド制御するアンチスキッド制御装置に於いて、 非駆動輪のスリップ時間が所定時間より長いときに出力
    を生ずる非駆動輪スリップ検出手段と、 駆動輪の車輪速から擬似車速を求める擬似車速発生手段
    と、 前記非駆動輪スリップ検出手段の検出出力が得られたと
    きに、前記擬似車速との乗算により目標車輪速を与える
    係数をより大きい値に変更し、前記駆動輪のアンチスキ
    ッド制御特性を低μ路面に合せた制御特性に修正する制
    御特性修正手段を備えたことを特徴とするアンチスキッ
    ド制御装置。
  2. 【請求項2】駆動輪と非駆動輪のそれぞれを独立にアン
    チスキッド制御するアンチスキッド制御装置に於いて、 非駆動輪のスリップ時間が所定時間より長いときに出力
    を生ずる非駆動輪スリップ検出手段と、 前記非駆動輪スリップ検出手段の検出出力が得られたと
    きに、増圧と保持の繰り返しによる増圧モードにおい
    て、増圧周期を短縮し、前記駆動輪のアンチスキッド制
    御特性を低μ路面に合せた制御特性に修正する制御特性
    修正手段を備えたことを特徴とするアンチスキッド制御
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5322231A (en) * 1976-08-13 1978-03-01 Hitachi Ltd Method and device for detecting g uide zone for unattended running car
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