JPH062900A - 換気扇の自動運転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力の少ない省エネルギー性の高い換気
扇の自動運転装置を提供することを目的とする。 【構成】 煙検出素子１の入力を検出する煙検出回路２
と、この煙検出回路２からの信号の変化を判断する運転
制御手段５と、駆動回路６を通じてモータ７の運転，停
止を行う運転手段４と、運転制御手段５により煙検出素
子１の電源の入，切を行う煙検出素子用の電源８とを備
え、煙検出素子１へ通電したときの電圧波形にもとづい
て換気扇の運転を制御する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、タバコの煙等を検知し
換気扇の運転を自動的に行う換気扇の自動運転装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】以下、従来のこの種の換気扇の自動運転
装置について、図５および図６を参照しながら説明す
る。図に示すように、煙検出素子１０１は電気ヒータ１
０２により加熱して使用するセンサを設け、煙検出素子
１０１の入力を検出する検出回路１０３からの信号を運
転手段１０４および運転制御手段１０５からなるマイク
ロコンピュータ１０６を設け、運転手段１０４により駆
動回路１０７を通じてモータ１０８を運転するように構
成していた。

【０００３】そして、ステップ５１において、煙検出素
子１０１からの信号にもとづき、煙検出回路１０３から
マイクロコンピュータ１０６に煙濃度のデータが入力さ
れると、ステップ５２においてモータ１０８の状態を判
別し、停止している場合はステップ５３で煙濃度を判断
し、所定値以上の還元性ガスを検出したら運転手段１０
４により駆動回路１０７を通じモータ１０８をステップ
５４で運転する。そして、ステップ５５において、運転
制御手段１０５によってＴ₀時間作動するタイマをスタ
ートさせる。

【０００４】また、ステップ５２でモータ１０８が運転
されていると判断した場合、ステップ５６において、Ｔ
₀時間経過するまでモータ１０８を強制運転させる。こ
の間、煙検出素子１０１からのデータは無視するものと
する。

【０００５】そして、Ｔ₀時間経過後、ステップ５７で
ふたたび煙検出素子１０１からの信号を入力し、つぎに
ステップ５８で検出した煙データと上記所定値とを比較
し、所定値以上の還元性ガスを検出しなければ、ステッ
プ５９にうつり運転制御手段１０５によりモータ１０８
を停止させる。逆に、ステップ５８で所定値以上を検出
すれば、ステップ５７へうつり、所定値以下になるまで
比較を続け、モータ１０８の運転を続ける。この間は常
に煙センサへの通電は行われた状態であった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気
扇の自動運転装置では、還元性ガスに対する反応を活性
化させるため、内蔵した電気ヒータ１０２により常に加
熱しており、消費電力が大きくなる問題があった。

【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、電気
ヒータによる消費電力の少ない換気扇の自動運転装置を
提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の換気扇の自動運
転装置は上記目的を達成するために、煙検出素子の入力
を検出する煙検出回路と、この煙検出回路からの信号の
変化を判断する運転制御手段と、駆動回路を通じてモー
タの運転，停止を行う運転手段と、前記運転制御手段に
より前記煙検出素子の電源の入，切を行う煙検出素子の
電源とを備え、前記煙検出素子へ通電したときの電圧波
形にもとづいて換気扇の運転を制御する構成とする。

【０００９】

【作用】本発明は上記した構成により、煙検出素子で測
定時は煙検出素子への通電を行い、煙検出素子で測定し
ないときは煙検出素子に通電しないで換気扇を運転，停
止することとなる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図１〜図
４を参照しながら説明する。図に示すように、セラミッ
ク系の煙センサを使用した煙検出素子１の入力を検出す
る煙検出回路２からの信号をマイクロコンピュータ３が
受けるように設け、前記マイクロコンピュータ３には運
転手段４と運転制御手段５を設け、運転制御手段５によ
り煙検出素子１からの信号の変化を判断し、運転手段４
により駆動回路６を通じてモータ７を運転，停止する構
成とする。また、運転制御手段５は、煙センサ用電源８
を通じて煙検出素子１への電源の入，切を行うように設
けられている。

【００１１】上記構成において動作を説明すると、ステ
ップ１１において、Ｔ₁タイマをスタートさせステップ
１２でマイクロコンピュータ３の運転制御手段５により
煙センサ用電源８を通じて煙検出素子１の電源を入れ
る。次にステップ１３で煙検出素子１の波形信号を煙検
出回路２を通じてマイクロコンピュータ３へ入力する。
図３および図４がその立ち上がり波形で、図３が雰囲気
がきれいな場合で、上昇傾向の波形を示すのに対して、
雰囲気が煙等で汚れている場合は、図４に示すように途
中でガスの吸着効果による下降傾向がみられる。この下
降の違いにより雰囲気の汚れ度をステップ１４でマイク
ロコンピュータ３の運転制御手段５により判断する。

【００１２】そして、汚れていないと判断すれば、ステ
ップ１５でＴ₁時間経過したか判断し、経過していなけ
れば、ステップ１３へ戻る。また、ステップ１３で汚れ
ていると判断された場合および、ステップ１５でＴ₁時
間経過したと判断された場合は、ステップ１６へ進み、
煙センサ用電源８により煙検出素子１への通電を停止す
る。

【００１３】次に、ステップ１７にてモータ７が運転し
ているかを判断し、運転していなければステップ１８で
運転手段４からの信号により駆動回路６を通じてモータ
７を運転し、ステップ１９でＴ₀タイマをスタートさ
せ、ステップ１１へ戻る。また、ステップ１７で、モー
タ７が運転されていると判断された場合、ステップ２０
でＴ₀時間経過したか判断し、経過するまでステップ２
０を繰り返す。そして、Ｔ₀時間経過していれば、ステ
ップ２１で、Ｔ₁タイマをスタートさせステップ２２で
マイクロコンピュータ３の運転制御手段５により煙セン
サ用電源８を通じて煙検出素子１の電源を入れる。

【００１４】次に、ステップ２３で煙検出素子１の波形
信号を煙検知回路２を通じてマイクロコンピュータ３へ
入力し、ステップ２４でステップ１４と同様に雰囲気の
汚れ度を判断し、汚れていればステップ２５で煙検出素
子１への通電を停止し、ステップ２６で所定時間のイン
ターバル時間を経た後、ステップ２１へ戻る。

【００１５】そして、ステップ２４で雰囲気がきれいと
判断された場合、ステップ２７へ進み、Ｔ₁時間経過し
たか判断し、経過していなければステップ２３へ戻る。
また、経過していればステップ２８へ進み、煙センサ用
電源８により煙検知素子１への通電を停止し、ステップ
２９で駆動回路６を通じモータ７を停止し、ステップ１
１へ戻るものである。

【００１６】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば煙センサで測定しないときは煙センサへの通
電を行わず、煙センサで測定するときのみ煙センサに通
電し、その立ち上がり特性により換気扇の運転，停止を
行えるので、消費電力の小さい省エネルギー性の高い換
気扇の自動運転装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の換気扇の自動運転装置のブ
ロック図

【図２】同プログラムのフローチャート

【図３】同雰囲気がきれいな場合の煙センサの出力電圧
特性図

【図４】同雰囲気が汚い場合の煙センサの出力電圧特性
図

【図５】従来の換気扇の自動運転装置のブロック図

【図６】同プログラムのフローチャート

【符号の説明】

１ 煙検出素子 ２ 煙検出回路 ４ 運転手段 ５ 運転制御手段 ６ 駆動回路 ７ モータ ８ 煙センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 煙検出素子の入力を検出する煙検出回路
   と、この煙検出回路からの信号の変化を判断する運転制
   御手段と、駆動回路を通じてモータの運転，停止を行う
   運転手段と、前記運転制御手段により前記煙検出素子の
   電源の入，切を行う煙検出素子用の電源とを備え、前記
   煙検出素子の通電したときの電圧波形にもとづいて換気
   扇の運転を制御するようにした換気扇の自動運転装置。