JPH0628916Y2 - Pwmインバ−タの素子故障検出保護装置 - Google Patents

Pwmインバ−タの素子故障検出保護装置

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JPH0628916Y2
JPH0628916Y2 JP6448185U JP6448185U JPH0628916Y2 JP H0628916 Y2 JPH0628916 Y2 JP H0628916Y2 JP 6448185 U JP6448185 U JP 6448185U JP 6448185 U JP6448185 U JP 6448185U JP H0628916 Y2 JPH0628916 Y2 JP H0628916Y2
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arm
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JP6448185U
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繁則 木下
好男 柳谷
逸生 川村
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案はGTOサイリスタ素子(以下GTOサイリスタ
と略称する)を用いたパルス幅変調方式のインバータ装
置(以下PWMインバータと略称する)の主変換回路の
素子故障検出保護装置に関する。
〔従来技術とその問題点〕
第4図はGTOサイリスタを用いたPWMインバータの
主変換回路部分の概略接続図である。図において、主変
換回路1は三つの直列アーム2,3,4からなり、各直
列アーム2,3,4は両端部は直流電源5に並列接続さ
れるとともに、各直列アームの中間接続点9はリアクト
ル6,三相変圧器7,遮断器8からなる交流回路10を
介して電動機等の交流負荷に電力を供給するよう構成さ
れている。また、直列アーム2,3,4はそれぞれ互い
に逆並列接続されたGTOサイリスタUtまたはXtお
よび整流素子UdまたはXdからなる2組のアーム,た
とえば2Uおよび2Xの直列接続体として構成されてお
り、GTOサイリスタUtおよびXtに図示しないゲー
ト制御回路からPWMパルスが加えられることにより交
流回路側に所定の周波数の交流電流Iが供給されるよ
う構成されている。
上述のように構成されたPWMインバータにおいて、ア
ーム2Xを構成するGTOサイリスタXtあるいは整流
素子Xdのいずれか一方が故障して逆方向電流の阻止機
能を失なったと仮定すると、GTOサイリスタUtにP
WMパルス(オンゲートパルス)が加えられてUtが導
通状態となった時点で故障素子XtあるいはXd,直流
電源5,導通素子Utからなるアーム短絡回路が形成さ
れ、アーム短絡電流Isが発生する。このようにして発
生したアーム短絡電流Isは交流回路10側に供給され
る出力電流Iの瞬時値に比べて非常に大きく、かつP
WMパルスによりGTOサイリスタUtが導通状態にな
る度に繰返し発生するために、素子Utが熱暴走する危
険性が非常に高くなるとともに、直流電源回路に損傷を
与えるという問題を生ずる。このような危険性を排除す
るための対策として、従来、各アームに故障表示器付ヒ
ューズを設けたり、回路に直列にdi/dt抑制用のリアク
トル,抵抗器等を設けたり、あるいは大容量素子を用い
て主変換回路を構成するなどの方法が考えられている。
しかしながら、上述の対策それぞれに装置の複雑化,電
力損失の増大,ならびに経済的不利益などをもたらす欠
点があり、その改善が求められている。
〔考案の目的〕
本考案は前述の状況に鑑みてなされたもので、主変換回
路に特別の保護対策を施すことなく、アーム短絡電流を
迅速に検知してアーム短絡電流の継続を阻止できるPW
Mインバータの素子故障検出保護装置を提供することを
目的とする。
〔考案の要点〕
本考案は、正常運転時には互いに等しいアーム電流およ
び交流線路電流が、アーム短絡が生ずることによりアー
ム電流のみが急増することに着目し、主変換回路の各直
列アームに設けられたアーム電流検知器および交流回路
に設けられた線路電流検知器それぞれの出力電流信号の
絶対値を各相別に比較してアーム電流検知器の出力信号
の急増を検出したとき、該当する相の直列アームにアー
ム短絡が発生したものと判定して制御信号を出力するア
ーム短絡検出回路と、この検出回路の出力制御信号を受
けて当該相のGTOサイリスタにオアゲート信号を出力
するとともにPWMパルス(オンゲート信号)の出力を
停止し,かつ交流回路側の遮断器に遮断信号を発するよ
う形成されたゲート制御回路とを備えるよう構成したこ
とにより、アーム短絡を迅速に検知して健全なGTOサ
イリスタに流れるアーム短絡電流を早期に阻止して故障
の拡大を防止するようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下本考案を実施例に基づいて説明する。
第1図は本考案の実施例を示す概略接続図であり、第4
図で示される三相主変換回路の1相分のみを示したもの
である。図において、2は主変換回路の一つの直列アー
ムであり、GTOサイリスタUtおよび整流素子Udの
逆並列回路からなるU側アーム2U、ならびにアーム2
Uに直列接続された素子Xt,XdからなるX側アーム
2Xの直列接続体からなり、両端部は直流電源5に接続
されるとともに、中間接続点9にはリアクトル6,変圧
器7,遮断器8を含む交流回路10が導電接続されてい
ることは第1図の構成と同様である。13はX側アーム
電流Ixを検知するために設けられた変流器等のアーム
電流検知器、14は交流回路10の線路電流Iを検知
するために設けられた変流器等の線路電流検知器であ
り、それぞれアーム電流Ix,線路電流Iに比例した
アーム電流信号nIxおよび線路電流信号nIAを出力する。
20はアーム短絡検出回路であり、たとえばアーム電流
信号nIxおよび線路電流信号nIAを整流して得られる絶対
値信号|nIx|および|nIA|を相互に比較して|nIx|
−|nIA|>|0|の条件を満たしたとき出力信号を発
する判断回路15,ならびに判断回路15の出力信号が
所定レベルを超えたとき制御信号を発するフリップフロ
ップ回路等からなる出力回路16とで構成されている。
21はゲート制御回路であり、GTOサイリスタUt,
Xt等にPWMパルス(オンゲート信号)およびオフゲ
ート信号を供給する本来の機能に加えて、アーム短絡検
出回路20の出力制御信号を受けて導通状態にあるGT
OサイリスタたとえばUtにオフゲート信号を出力して
GTOサイリスタをターンオフさせるとともに、つぎに
出力されるべきPWMパルス(オンゲート信号)をブロ
ックしてGTOサイリスタの導通を阻止し、かつ遮断器
8に遮断信号を出力して負荷電流を遮断するよう構成さ
れる。
第2図は前述の実施例における各部の電流および信号波
形図であり、波形101〜105は正常運転時における
直列アーム2の動作状態を、波形106,107は素子
故障発生状態を、波形108〜111は素子故障の検出
保護状態を各部の電流波形の変化に重点を置いてそれぞ
れ示したものである。図において、波形101はゲート
制御回路21から出力されたPWMパルス(オンゲート
信号)、波形102はオフゲートパルスであり、この2
種類のパルスによりU側アームのGTOサイリスタUt
がオン・オフ制御されて波形103に示すアーム電流I
が流れるとともに、Utが阻止状態にある期間中波形
104に示すように帰還整流素子Xdを介してX側アー
ムにアーム電流Ixが流れることにより、交流回路10
側には波形105で示すようにリアクトル6および図示
しない負荷回路のインピーダンスによって決まる線路電
流Iが流れる。なお、実際にはPWMパルス101の
パルス幅を交流回路の出力交流電圧あるいは電流の瞬時
値に対応して制御することにより線路電流Iは交流電
流となるが、出力電流の周期に比べてPWMパルスのパ
ルス幅が短かいこともあり、説明を簡単化する意味で線
路電流Iの波形を一定電流値として表示した。
いま、GTOサイリスタUtが導通状態にある時刻t
にX側アームの整流素子Xdが故障したと仮定すると、
波形106,107に示すように、直列アーム2にUt
およびXdからなるアーム短絡回路が形成され、直流電
流5から流入する短絡電流によりGTOサイリスタUt
に流れる電流IがIusに急増するとともに、故障素子
Xdには逆方向電流Ixsが流れ、短絡電流IusおよびIxs
は図中破線で示すようにオフゲートパルス102により
GTOサイリスタUtがターンオフするまで持続すると
ともに、PWMパルス101によりUtがターンオフす
る度に繰返し発生し、GTOサイリスタUtはもとよ
り、直流電源5のたとえば整流素子等を損傷することに
なる。ところで、アーム短絡電流Ius,Ixsが発生した場
合においても、リアクトル6や負荷側インピーダンスに
よって決まる交流側の線路電流Iには急激な変化は生
じないので、アーム短絡電流Ixsは線路電流Iに比べ
て遥かに大きな値を示す。そこでアーム電流検知器13
によりアーム短絡電流Ixsを検知し、線路電流検知器1
4により線路電流Iを検知して、判断回路15により
両検知器の出力電流信号の主に立上り,立下り部分の絶
対値の差を求めることにより、波形108に示すように
故障発生により急増する差電流信号|Ixs|−|I
を検出することができ、所定のしきい値を有するフリッ
プフロップ回路等からなる出力回路により制御信号に変
換し、表示器17を動作させることにより、素子故障が
どの直列アームで生じたかを表示することができる。一
方、ゲート制御回路21は制御信号を受けたときオフゲ
ートパルス109を出力することにより、波形110に
示すようにGTOサイリスタUtに流れるアーム短絡電
流Iusを迅速に阻止するとともに、PWMパルス101
の出力をブロックしてGTOサイリスタUtにアーム短
絡電流IUsが繰返し流れることを阻止することにより、
GTOサイリスタUtおよび直流電源5を保護すること
ができ、さらに遮断器8に遮断信号を出力することによ
り波形111に示すように交流回路10に流れる線路電
流Iを遮断することができる。なお、X側アームのG
TOサイリスタXtが導通状態にあるとき、U側アーム
のGTOサイリスタUtあるいは整流素子Udが故障し
た場合においても、前述の説明と同様に素子故障を検出
し保護することができる。
第3図は前述の実施例における異なる動作状態を示す波
形図であり、X側アームの整流素子Xdの故障がU側ア
ームのGTOサイリスタUtが阻止状態にある時刻t
で発生した場合の例を示したものであり、波形106〜
111は第2図におけると同じ部分の波形を示したもの
である。図の場合、時刻tで素子Xdが故障しても、
GTOサイリスタUtが阻止状態にあるために、アーム
電流Ixは波形107に示すようにt時刻では急増せ
ず、交流回路側のインピーダンス等によって決まる電流
値を維持するが、PWMパルスによりGTOサイリスタ
Utがターンオフした時点で、アーム短絡電流Ius,Ixs
が発生し、直列アーム2の電流が急増する。したがっ
て、この時点で波形108〜111に示すように、第2
図について説明したと同様に素子故障を検出し保護する
ことができる。なお、X側アームのGTOサイリスタX
tが故障した場合についても同様であり、かつアーム電
流検知器をUアーム側に設けた場合についても同様であ
る。
〔考案の効果〕
本考案は前述のように、GTOサイリスタを用いたPW
Mインバータの主変換回路の各直列アームに設けられた
アーム電流検知器および交流線路側に設けられた線路電
流検知器それぞれの出力電流信号の絶対値を相互に比較
してアーム電流検知器側の出力電流信号が大きいとき、
直列アーム内に素子故障があったものと判定して制御信
号を発するアーム短絡検出回路と、この制御信号を受け
たとき導通状態にあるGTOサイリスタをターンオフさ
せるオフゲートパルスを出力し、かつPWMパルスの出
力をブロックするとともに、交流線路側の遮断器に遮断
信号を出力するよう形成されたゲート制御回路とを設け
るよう構成した。その結果、主変換回路の素子故障を早
期に検知してヒューズや限流抵抗などの保護部材を用い
ることなく簡単な制御回路によりアーム短絡電流を迅速
に阻止できるので、アーム短絡電流が持続的に流れるこ
とによる健全素子の損傷を防止するすぐれた保護性能を
有するPWMインバータの素子故障検出保護装置を経済
的に有利に提供することができる。またヒューズ,限流
抵抗,大容量素子など従来技術において必要とした部材
を必要としないために、PWMインバータを小形かつ安
価に提供することに貢献できるとともに、電力損失を低
減できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す要部の概略接続図、第2
図は第1図で示される実施例の動作を説明するための波
形図、第3図は第2図とは異なる状態を説明するための
波形図、第4図はPWMインバータの主変換回路の一例
を示す概略接続図である。 1……主変換回路、2,3,4……直列アーム、5……
直流電源、6……リアクトル、7……変圧器、8……遮
断器、10……交流回路、13……アーム電流検知器、
14……線路電流検知器、15……判断回路、16……
出力回路、17……報知器、20……アーム短絡検出回
路、21……ゲート制御回路、2U……U側アーム、2
X……X側アーム、Ut,Xt……GTOサイリスタ、
Ud,Xd……整流素子、I,Ix……アーム電流、
……線路電流、Ius,Ixs……アーム短絡電流。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】GTOサイリスタおよび整流素子の逆並列
    接続体からなるアーム2個が相互に直列接続されてなる
    直列アーム複数組からなり、GTOサイリスタがゲート
    制御回路の出力PWMパルスおよびオフゲートパルスに
    よりオン・オフ制御されるPWMインパータにおいて、
    前記直列アームのいずれか一方のアーム電流を検出する
    アーム電流検知器、ならびに当該直列アームの中間接続
    点に接続された交流線路の電流を検出する線路電流検知
    器と、両電流検知器の出力電流信号の絶対値を比較して
    アーム電流検知器の出力電流信号が大きいとき出力信号
    を発する判断回路と、この判断回路の出力信号が所定の
    レベルを超えたとき当該直列アームに素子故障が発生し
    たものと判定して制御信号を発するアーム短絡検出回路
    と、このアーム検出回路の出力信号を受けたとき前記オ
    フゲートパルスを出力するとともに前記PWMパルスの
    出力を停止し、かつ交流線路側の遮断器の遮断信号を発
    するよう形成されたゲート制御回路とを備えたことを特
    徴とするPWMインバータの素子故障検出保護回路。
JP6448185U 1985-04-30 1985-04-30 Pwmインバ−タの素子故障検出保護装置 Expired - Lifetime JPH0628916Y2 (ja)

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