JPH06217558A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH06217558A
JPH06217558A JP5021867A JP2186793A JPH06217558A JP H06217558 A JPH06217558 A JP H06217558A JP 5021867 A JP5021867 A JP 5021867A JP 2186793 A JP2186793 A JP 2186793A JP H06217558 A JPH06217558 A JP H06217558A
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JP
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circuit
capacitor
bridge
short
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JP5021867A
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English (en)
Inventor
Minoru Yanagisawa
実 柳沢
Shinichi Morita
慎一 森田
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力変換装置において、高速で電流耐量の大
きい過電流保護回路を提供すること。 【構成】 半導体スイッチQ1,Q2で構成したブリッ
ジ回路とこのブリッジの直流部に設けたコンデンサCで
構成した電力を変換する装置において、ブリッジ回路と
コンデンサとを結線してつくる閉ループの中の導体Sに
生じるリアクタンス電圧ドロップの大きさから半導体ス
イッチに流れる電流が正常か否かを判定する電流センシ
ング装置を備えた電力変換装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力用半導体スイッチを
用いた電力変換装置に関する。電力変換装置に生じる重
大な故障の1つに内部で短絡事故が発生して半導体スイ
ッチに過大な電流が流れこれを破壊し、また他にも波及
障害をもたらす例がある。本発明はこの対策に使う信頼
性の高い大電流センサを提供するもので、配線の持つ自
己インダクタンスをセンサとして使う。つまり、流れる
電流の増加率から短絡事故の発生を予見する電流センサ
である。実際に流れる電流のレベルをセンシングする従
来の電流センサに較べて、過電流のレベルに至る前に、
すなわち電流レベルがまだ小さい時期に短絡事故の発生
を知り得るので極めて高速なセンサを構成できる。電流
の増加率が大きいと、その微分値 di/dtが大きく
なり、僅かでもインダクタンスLがあればそれらの積
L×di/dtは大きくなり、センシング情報として十
分活用できるレベルをもつ。このセンシング電圧は流れ
る電流の大きさに影響されずリニアな特性を示し、また
信号レベルが高いのでS/N比が高くなりノイズとの識
別も容易である、つまり信頼性も高いものとなる。すな
わち本発明はこのようなセンサを用いて電力用半導体ス
イッチに流れる電流が短絡事故等で過大になるか否かを
判断する過電流センシング装置を備えた電力変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電力用半導体スイッチ、例えばバイポー
ラ・トランジスタ,IGBT(Insulated Gate Bipolar
transister )等(以下、代表的なバイポーラ・トラン
ジスタを例にとって説明する。以下、単にトランジスタ
と略称する。)を使って交流電力を直流電力に(整流装
置)、あるいは直流電力を交流電力に変換する(インバ
ータ)ことは今日、一般的に行われている。この電力変
換装置では図5に示すように直列接続されたトランジス
タが直流電源(ここではコンデンサCが電荷を蓄えてい
るのでこれを直流電源とみてよい)に並列に接続されて
いるために、故障あるいは誤動作によって両方のトラン
ジスタが同時にオンとなるようなことがあると直流電源
を短絡することになり、両トランジスタの過電流破壊に
とどまらず大きな波及障害を引き起こす。このためトラ
ンジスタを破壊に至る過電流から守り、障害を最小限に
抑えることが重要な課題になる。ここで重要な働きをす
るのは本発明に関わる過電流情報を得る電流センサであ
る。
【0003】図5に電力変換装置の1つであるUPS
(交流無停電電源装置)を示す。ブロックRECは整流
器部で商用の交流電源からの電力を受電しこれを直流電
力に変換する。ブロックRECは、トランジスタとダイ
オードとを逆並列に接続した半導体スイッチを2組直列
接続してブリッジ回路とし、このブリッジを3組並列接
続して三相整流器としている。このトランジスタを使っ
た整流器は入力整流波形の正弦波化、および入力力率を
改善するために一般に使われているものである。ブロッ
クFilは電解コンデンサCを主として構成し平滑フィ
ルターと電気エネルギー蓄積の機能を持つ。必要によっ
てはバッテリーを電解コンデンサCに並列接続しエネル
ギー蓄積の能力を高める。ブロックINVはインバータ
部で直流電力を所望の周波数,電圧レベルをもつ交流電
力に変換し外部の交流負荷に給電する。ブロックINV
はブリッジを3組使って三相インバータとしている。各
ブリッジを構成する2組の半導体スイッチは外部の制御
装置の指令に従って、オン,オフ動作し、同時にオンし
ないようにして使用する。電解コンデンサCの回路に接
続してあるSは電流センサである。一般にホール素子を
使って電流を計測するDCCT(直流変流器)や電流メ
ータ等で計測する際に使う分流器が使われる。
【0004】次に電力変換装置の故障について述べる。
6個あるブリッジの内、例えばトランジスタQ1,Q2
からなるブリッジについて述べる。正常なスイッチング
動作状態ではトランジスタQ1とQ2は外部から与えら
れる制御信号に従って交互にオン・オフ動作を繰り返
し、流れる電流はトランジスタの電流定格容量より小さ
いレベルに抑えられている。このときブリッジのトラン
ジスタQ1,Q2が同時にオンしてしまったとする。
(これは、例えばQ2が正常動作でオンしている期間
に、正常ならオフしているべきQ1が偶発故障で壊れオ
ンしてしまった場合や、制御回路の誤動作あるいはノイ
ズの侵入によってQ1がオンした場合などに起こるトラ
ブルである。)この時、電解コンデンサCに蓄えられた
電荷がトランジスタQ1,Q2の同時オンによって生じ
た短絡ループに流れ出し、電流is は大電流となる。放
置すれば、正常なトランジスタQ2,Q1(外部から誤
った制御信号が侵入したのであればQ1そのものは正常
品である)は過電流による破壊に至る。トランジスタQ
1,Q2は過電流によって破壊すると内部が熱的に溶融
して最後にはオープンになり、結果として短絡電流is
はゼロに減少する。この電流is の急激な減少が問題を
発生する。すなわち、短絡ループの配線が僅かではある
が持つインダクタンスLと電流の変化分によって生じる
スパイク状サージ電圧 L×d(is )/dt が大きくなり、このサージ電圧が電解コンデンサCの電
圧に重畳されて他のブリッジに加わりこれらを過電圧破
壊にいたらしめる。そこで短絡電流is が過大に増加す
る前に電流センサSによって得たセンシング情報を基に
過電流を判定してトランジスタQ1,Q2を強制的にオ
フさせることによってトランジスタQ1,Q2の過電流
破壊および他のトランジスタの過電圧破壊から保護する
処置がとられる。
【0005】短絡事故が生じたときの電流等を図6を使
って説明する。それまでブリッジのトランジスタQ1,
Q2に正常な電流i0 が流れているとき、期間t0 で短
絡が発生し、トランジスタQ1,Q2の両方が通電を始
めると、短絡電流is が増加を始める。この短絡電流が
ステップ状に急峻に増加せずに一定の勾配をもって増加
しているのは電流is の流れるループに配線材の抵抗,
インダクタンス等のインピーダンスがあるためである。
短絡電流is が増加して時間t1 で過電流判定レベルi
s max に達すると過電流になったと判定する。その後セ
ンシング情報の処理による遅れがでて時間t2 でトラン
ジスタQ1,Q2をオフさせる処理がとられる。従来例
ではこのような短絡電流is が過電流判定レベルis ma
x まで増加した結果を見て判定しているのでis max を
実際にトランジスタが破壊する電流値より余裕をみて小
さく設定する必要がある。これは通常の状態で流れる電
流i0 のレベルをis max より十分下げて使うことにな
り、トランジスタの利用率が悪くなる。(is をis ma
x に近い値に設定するとノイズによる誤動作が起こり易
くなるので実用上はis とis max の差を大きく取
る。)また、トランジスタを緊急遮断する電流がis ma
x を超えた大きな値であり、かつ、遮断電流は急速に減
少する(t2 ,t3 の期間)ので、先に述べたサージ電
圧 L×d(is )/dtが大きくなり、他の健全なブ
リッジのトランジスタを過電圧破壊に至らしめる危険性
が高くなる。このため強力な過電圧抑制処置をとる必要
がある。また、次に述べるように信頼性も十分高いとは
いえない。電流センサーにDCCTを使った場合には電
流値が過大になると内部のホールセンサが飽和して感度
が鈍くなること、また分流器を使った場合には分流器の
直流電圧降下が小さく(分流器の抵抗分を大きくすると
電解コンデンサの効果が損なわれるので、抵抗値は小さ
い値で使わざるを得ない)そのため、得られる電流セン
シング情報が小さなレベルしかなくノイズとの識別がで
きないで誤ったセンシング情報を与え易い。つまり、信
頼性が十分に高くない。これらが従来の過電流保護系の
欠点であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
改善するために提案されたもので、その目的は、高速で
あり、電流耐量の大きい、またノイズの影響を受けにく
い過電流保護回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は半導体スイッチで構成したブリッジ回路と
このブリッジの直流部に設けたコンデンサで構成した電
力を変換する装置において、ブリッジ回路とコンデンサ
とを結線してつくる閉ループの中の導体Sに生じるリア
クタンス電圧ドロップの大きさから半導体スイッチに流
れる電流が正常か否かを判定する電流センシング装置を
備えたことを特徴とする電力変換装置を発明の要旨とす
るものである。
【0008】
【作用】本発明においては、短絡電流のレベルが小さい
時期に短絡を予知できるので、迅速に保護機構を動作さ
せて半導体素子を破壊から保護しうる作用を有するもの
である。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図1
に本発明の第1の実施例を示す。図5で短絡電流の説明
に使った部分に相当する回路を抜き出してある。図5と
異なるのは電流センサSに代わって配線材XY(インダ
クタンス分lxy)を使っているところにある。配線材X
Yは他の部分の配線材と同じ材料、例えばケーブルやバ
ー(板状配線材)でよい。XYはインダクタンスを利用
するので導体であればよく材質や形状を問わない。つま
り、XYにバーを使い、他はケーブルを使ってもよい。
【0010】次に実施例の動作を説明する。図2は過電
流発生時の電流波形,検出情報等を示す。トランジスタ
Q1,Q2の何れか一方が電流i0 を通電しているとき
に時間t0 で両トランジスタが同時にオンする事故が生
じたとする。電解コンデンサCからの短絡電流is が流
れ始める(図2A)。これは従来例と同じである。この
短絡電流is の増加率 dis /dtをきめるのは短絡
ループの配線インピーダンスである。容量の大きい電力
変換装置であれば装置の効率を高めるために配線材の直
流抵抗を低く抑えて設計しているので配線インピーダン
スの主たる成分は配線のインダクタンス(l1 ,l2
3 ,l4 ,l5 ,lxy)である。短絡電流is は次の
関係を満足するように増加する。 (電解コンデンサの電圧)=L×dis /dt ただし L=l1 +l2 +l3 +l4 +l5 +lxy 短絡発生時にセンサXYに生じる電圧、つまりリアクタ
ンス電圧ドロップは電解コンデンサCの電圧をインダク
タンスLとlxyで分圧した大きさでほぼ一定のレベルに
なる。(例えば電解コンデンサの電圧を300V,Lが
1μHでlxyが0.1μHであればセンサXYに生じる
電圧は 300×0.1/1=30Vの大きさになる。
これだけのレベルが得られればノイズレベルより十分に
高いのでS/N比の高いセンシング情報になる。)本発
明の電流センサは電流の増加率dis /dtによって発
生するリアクタンス電圧ドロップ(dis /dtが一定
ならリアクタンス電圧ドロップは一定値となる:図2
B)から判断するので従来の過電流判定レベルis max
に至る前であっても短絡事故が生じたことを知り得る。
つまり過電流に至る途中の段階で過電流に至ることを予
見し得る、予見形のセンサであり極めて高速に過電流情
報をキャッチできる。ちなみに1mのケーブルのつくる
ループは約1μHのインダクタンスを有する。また短絡
時に流れる電流is の増加率は300,000,000
A/sec (=300V/1μH)であり、1マイクロ秒
当たり300Aも増加するほど急速であるためセンシン
グが遅れるとトランジスタを保護できないことになる。
電流の増加した結果を見てそれから判断する従来のセン
シング法では処置の遅れが出やすいという問題がある。
本発明では電流レベルがまだ小さい時期に、その電流の
増加の勾配から過電流になることを予測判定するので極
めて高速に短絡事故の情報が得られる。従ってトランジ
スタの保護を時間的にゆとりを持って行うことができ
る。
【0011】なお、電流is の変化率が急速であれば電
流レベル自体が小さくてもリアクタンス電圧ドロップは
大きくなる。従って、短絡事故発生時以外にこのような
リアクタンス電圧ドロップが生じる場合の誤った短絡電
流発生情報の発生を抑える必要がある。図2(C)およ
び図3でこの場合を説明する。半導体スイッチにおいて
トランジスタと逆並列に接続して使われるダイオードは
順方向に通電した直後は逆方向に電圧を印加すれば逆方
向に電流を流してしまうという欠点がある。従って、例
えば図4(A)でトランジスタQi2と逆並列接続してい
るダイオードDi2が通電して出力端子Oi から電流が流
れ出ている状態でトランジスタQi1をオンさせるとダイ
オードDi2の特性が回復するまでの期間には疑似短絡電
流isxが流れる。この現象は通常のスイッチング動作で
必ず見られるものである。(この場合の逆方向のインピ
ーダンスは極めて小さく一般に短絡とみなせる大きさで
ある。また、逆方向特性が回復して逆方向の通電が止ま
るまでの時間はシリコン・ダイオードの例で0.2〜
0.5マイクロ秒である)
【0012】図2(C),図3(センサXi i に生じ
たセンシング信号の処理回路例)で疑似短絡電流isx
検出をマスクする方法を説明する。センシングしたリア
クタンス電圧ドロップをRs ,Cs 積分回路で受けCs
の電圧が基準のツエナーダイオードZdの電圧に達する
時間t1 (図2C)で初めて短絡故障発生と判定して短
絡発生情報を送出する。ツエナーダイオードZdが通電
すると、トランジスタQs1がオンし、これにともないト
ランジスタQs2のベース電流が流れこれをオンして出力
に信号がでる。コンデンサCs の電圧はセンシング電圧
の入力時点t0にくらべ遅れて増加するのでRs ,Cs
の定数を選んで疑似短絡電流の発生している期間(0.
2〜0.5マイクロ秒)にはツエナーダイオードの作動
電圧に達しないようにする。時間t1 で過電流センシン
グ情報を得て、その後処理にとられる時間t′1 で両ト
ランジスタを緊急遮断する信号を発生する(図2E)。
このトランジスタ電流is の緊急遮断時(時間t2 )の
電流レベルは図6の過電流判定レベルis max に比べ十
分低いのでこれを遮断することによって生じるサージ電
圧はエネルギーが小さいので特別なサージ電圧抑制処置
をとらなくてもよい。この場合、リアクタンス電圧ドロ
ップが過大になってから一定時間は過電流センシング情
報の送出を停止させるのであるが、この一定時間は半導
体スイッチを構成するダイオードの逆方向の特性回復時
間より長くすることが必要である。
【0013】図4は本発明の第2の実施例を示す。ブリ
ッジ回路,電流センサ,電解コンデンサでユニットを構
成して(図4A)、このユニットを6個使ってUPSを
構成している(図4B)。図1の実施例では電解コンデ
ンサとブリッジまでの距離、すなわち配線材の長さが異
なる(lxyは一定であるがLが変わる)。このため短絡
を起こしたブリッジの違いによってセンシングする短絡
電流の大きさが変わってしまい、この変化分を制御回路
の方で見込んで使う必要がある。この欠点をなくすため
に配線長、従ってインダクタンスLの大きさを一定にな
るようにしたのが図4の実施例である。電解コンデン
サ,ブリッジ,電流センサで図4(A)のような実装ユ
ニットを構成する。電解コンデンサCi の容量は図1の
実施例で必要とするコンデンサ容量を分割した容量でよ
い。あるいは、図4(B)のC0 のように一部のコンデ
ンサを共通に置き、一部を図4(A)のように分散配置
してもよい。また、共通にC0 を置く場合には、分散し
て置くコンデンサの容量は大きくなくてもよいので電解
コンデンサに代わって寿命の長い、例えばフィルムコン
デンサを使ってもよい。電流センサXi i はインダク
タンスを使うので材料は配線材でよい。電流センサの配
置は図4(A)のようにブリッジ回路側でもよいし、図
1のように電解コンデンサ側でもよい。要は、トランジ
スタQi1,Qi2が同時にオンした際の電解コンデンサC
i からの短絡電流が流れるループに入っていればよい。
実装構造を同じとする図4(A)のユニットをもって図
4(B)のように電力変換装置を構成すれば短絡電流の
センシングの条件は各ユニットとも同じであるから精度
の高い電流センシング装置が得られる。
【0014】
【発明の効果】電力変換装置の内部の短絡故障発生時に
これをセンシングする方法として、本発明は従来の増加
した電流値そのものをセンシングする方法に代わって、
電流の増加率をセンシングする方法を提案している。短
絡電流のレベルがまだ小さい時期に短絡したことが予見
できるので迅速に保護機構を動作させて半導体素子を破
壊から護ることができる。従来の方法は短絡電流が増加
した結果を見て判定するので処置が遅れることを前提に
して半導体素子に余裕を見込んで置く必要があったが、
本発明では保護動作が高速で、しかも実際の電流が危険
な過電流に至るまえにセンシングできるので半導体素子
は余裕を大きく取る必要がなくなり、半導体の利用率の
高い経済設計ができる。また、過電流遮断時に発生する
サージ電圧のエネルギーが小さいので従来のような特別
なサージ電圧抑制処置は必要としない。電流増加率を見
るセンサとしては導体のインダクタンスを使う。導体と
しては配線材そのものを使うことができ廉価であり、こ
れ自体の信頼性は極めて高い。しかもインダクタンスが
電流によって飽和することもなく、センシング情報のレ
ベルも十分に高いのでノイズに強い、信頼性の高いセン
シング装置が構成できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力変換装置の第1の実施例を示す。
【図2】図1の例における短絡電流の検出を説明する図
である。(A)はトランジスタに流れる電流、(B)は
リアクタンス電圧ドロップ、(C)はコンデンサCs
電圧、(D)は過電流センシング情報、(E)はトラン
ジスタの緊急オフ信号である。
【図3】センサ回路の一部を示す。
【図4】本発明の第2の実施例である。
【図5】従来例を示したものである。
【図6】従来例の短絡電流の検出を説明する図である。
【符号の説明】
1 〜l5 ,lxy インダクタンス Q1,Q2,Qs1, s2,Qi1, i2 トランジスタ Rs 抵抗 Cs,0 コンデンサ Zd ツエナーダイオード Di1 ,i2 ダイオード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体スイッチで構成したブリッジ回路
    とこのブリッジの直流部に設けたコンデンサで構成した
    電力を変換する装置において、 ブリッジ回路とコンデンサとを結線してつくる閉ループ
    の中の導体Sに生じるリアクタンス電圧ドロップの大き
    さから半導体スイッチに流れる電流が正常か否かを判定
    する電流センシング装置を備えたことを特徴とする電力
    変換装置。
  2. 【請求項2】 半導体スイッチとコンデンサとの組み合
    わせをユニットとし、このユニットを複数用いて装置を
    構成し、各ユニットにおいて導体のリアクタンス電圧ド
    ロップを電流センシングの対象としたことを特徴とする
    請求項1記載の電力変換装置。
  3. 【請求項3】 リアクタンス電圧ドロップが過大になっ
    てから一定期間は過電流センシングの情報の送出を停止
    させ、この一定期間を半導体スイッチを構成するダイオ
    ードの逆方向の特性回復時間より長くすることを特徴と
    する請求項1または2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 短絡電流が流れる回路からの短絡電流の
    誘導電圧が印加される積分回路と、前記積分回路の出力
    側に直列に挿入されたツエナーダイオードと、前記ツエ
    ナーダイオードの出力が与えられる、スイッチ作動用の
    トランジスタとを備えるセンサを具備することを特徴と
    する請求項1記載の電力変換装置。
JP5021867A 1993-01-14 1993-01-14 電力変換装置 Pending JPH06217558A (ja)

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