JPH0821861A - 電力変換装置の故障検出回路 - Google Patents

電力変換装置の故障検出回路

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JPH0821861A
JPH0821861A JP15632294A JP15632294A JPH0821861A JP H0821861 A JPH0821861 A JP H0821861A JP 15632294 A JP15632294 A JP 15632294A JP 15632294 A JP15632294 A JP 15632294A JP H0821861 A JPH0821861 A JP H0821861A
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snubber
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failure
self
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JP15632294A
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Tadayuki Kitahara
忠幸 北原
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力変換装置を構成する自己消弧形半導体素
子及びスナバ回路を構成する部品の故障検出。 【構成】 自己消弧形半導体素子7のアノード・カソー
ド間にダイオード92と抵抗93の並列回路とコンデン
サ91の直列接続回路から成るスナバ回路を前記ダイオ
ード92のアノード側を前記自己消弧形半導体素子7の
アノード側になるように並列接続した自己消弧形半導体
素子を用いた電力変換装置において、前記抵抗93の電
圧を検出する電圧検出回路21と該自己消弧形半導体素
子7のオンゲート信号23が送出された時前記電圧検出
回路21の電圧検出信号の有無により該自己消弧形半導
体素子及び該スナバ回路の故障を判別する回路24を具
備した電力変換装置の故障検出回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自己消弧形半導体素子
を用いた電力変換装置において、自己消弧形半導体素子
及び該素子に設けられるスナバ回路の故障を検出する故
障検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自己消弧形半導体素子は、ゲートに所定
のゲート電力を与えることにより主回路電流をオン,オ
フでき、インバータ回路やチョッパ回路等のスイッチン
グ素子として用いられている。
【0003】図6は自己消弧形半導体素子としてゲート
ターンオフサイリスタ(以下単にGTOと記す)を用い
た三相ブリッジ接続の自励変換器の構成例である。同図
において、1は直流電源、2は直流コンデンサ、3は自
励変換器、4は連系リアクトル、5は変圧器、6は負荷
である。
【0004】直流電力は自励変換器3により交流電力に
変換され連系リアクトル4と変圧器5を介して負荷6に
供給される。図7は、図6の自励変換器3を構成するG
TO1個当りの回路構成である。同図において、7はG
TO、8は帰還ダイオード、9はGTO7を保護するス
ナバ回路、10はゲート信号11に従いGTO7にゲー
ト電力を供給するゲートユニット、11はゲートユニッ
ト10に図示していない制御装置からのゲート信号であ
る。
【0005】スナバ回路9は図に示すように一般にスナ
バコンデンサ91、スナバダイオード92、スナバ抵抗
93で構成されている。スナバコンデンサ91はGTO
7の電流遮断能力を決定する最も重要な回路要素でGT
O7に印加する過電圧やオフ電圧上昇率の抑制、及びG
TO7がターンオフ(電流遮断)時に発生するGTO7
のスイッチング損失を軽減している。一般には、GTO
7よりその容量が指定される。
【0006】スナバダイオード92は図示の極性に接続
しGTO7のターンオフ時には、スナバコンデンサ91
をGTO7と並列接続回路を構成させてスナバコンデン
サ91の機能を向上させ、GTO7がターンオンする時
はスナバコンデンサ91の充電電荷の放電経路をスナバ
抵抗93を経由させて放電電流の大きさを抑制してい
る。
【0007】スナバ抵抗93は前述のようにGTO7の
ターンオン時にスナバコンデンサ91からの放電電流を
抑制して、GTO7のターンオン時の電流責務を軽減し
ている。
【0008】スナバ回路9の定数は自己消弧形半導体素
子により異なるが、GTO7の場合には、スナバコンデ
ンサ6μF ,スナバ抵抗5Ωが一般的に用いられてい
る。GTO7は、その内部構造が多数並列のエミッタ構
造と言う特殊性から、何等かの原因で故障した場合、ア
ノード・カソード間、ゲート・カソード間が短絡状態と
なり、開放故障は皆無である。
【0009】GTO7の故障検出はこの現象を用いてい
る。一例は、アノード・カソード間の電圧を監視する方
法である。アノード・カソード間電圧はゲート信号と同
期し、オフ期間中は直流回路電圧が印加しオン期間中は
“0”となる。このような状態でGTO7が故障すると
アノード・カソード間は短絡状態となるのでオフ期間中
も直流回路電圧が印加されず“0”となる。図8のアノ
ード・カソード間電圧検出回路12は、例えば図に示す
ようにフォトカプラなどの光結合素子を用いて構成され
ている。
【0010】電圧検出回路12の出力信号“A”はGT
O7が健全の時はゲート信号と同期して1,0を繰り返
し、又、GTO7が故障すると“1”を連続出力するこ
とになる。
【0011】従って、ゲート信号との論理回路又は
“1”信号の連続検出等によりGTO7の故障を検出し
ている。GTO7の故障を検出する他の方法は、GTO
7のゲート・カソード間の電圧を監視する方法である。
GTO7のオフ期間のゲート・カソード間電圧は、ゲー
トユニット10のオフ用ゲート出力電圧(概略10〜2
0V)が現われる。GTO7が故障すると前述のように
ゲート・カソード間は短絡状態となるので1〜2V程度
の電圧に低下する。従って、GTO7のゲート・カソー
ド間の電圧を検出し、ゲート信号との論理回路又は1〜
2Vの連続検出等によりGTOの故障を検出している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】GTO7の故障原因と
しては何等かの原因による定格電圧以上の電圧印加、定
格遮断電流以上の電流遮断及びスナバ回路9の故障など
が考えられる。スナバ回路9の故障例としては、例えば
スナバ回路9のスナバダイオード92が短絡故障した時
は、前記スナバ回路の動作説明で述べた如くターンオン
時のスナバコンデンサ91からの放電電流はスナバ抵抗
93で抑制しているがスナバダイオード92の短絡故障
により短絡故障したスナバダイオード92を経由して過
大な放電電流がGTO7に流入し、GTO7の電流責務
が過大となり、ついにはGTO7を故障に至らしめるこ
とになる。
【0013】又、スナバ抵抗93が断線故障した場合
は、ターンオン時にスナバコンンデンサ91の電荷が放
電されず次いでターンオフした時、スナバコンデンサ9
1のサージ電圧吸収能力が低下しておりGTO7を故障
に至らしめることになる。
【0014】スナバ回路9の故障がGTO7の故障につ
ながる例を述べたがGTOにとってスナバ回路9は最も
重要な回路要素であり、その他スナバ抵抗93の短絡故
障、スナバコンデンサ91の故障などいづれもGTO7
を故障に至らしめることになる。
【0015】GTOの故障要因に対して定格電圧以上の
電圧印加に対しては、図示していない制御装置により直
流電圧一定制御、直流電圧の監視、又、外来サージ電圧
に対してはアレスタ等による保護など種々の対策を施し
ている。GTO7の定格遮断電流以上の電流遮断に対し
ては、前記制御装置による通電電流の制御、過電流保護
等の種々の対策を施している。
【0016】しかしながら、スナバ回路9の故障に対し
ては現状ではスナバ回路9を構成している各部品の信頼
性に期待し、何等故障検出回路を設けていないのが実状
である。
【0017】従って、現状はスナバ回路9が故障した場
合、スナバ回路9の故障に引続いてGTO7が故障する
可能性が高いがGTO7の故障を防止することはできな
い。従来技術のGTO7の故障検出回路はGTO7が故
障したと言う結果の検出であり、スナバ回路9の故障で
引続いて起こるGTO7の故障を防止することはできな
い。
【0018】本発明の目的は、GTO7の故障検出は勿
論、スナバ回路9の故障を検出し、引続いて起こるGT
O7の故障を防止できる電力変換装置の故障検出回路を
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、スナバ回路9のスナバ抵抗93
の電圧を検出する電圧検出回路とオンゲート信号が送出
された時に前記電圧検出回路の電圧検出信号の有無によ
り、GTO7及びスナバ回路9の故障を判別する回路を
具備したことを特徴とするものである。
【0020】又、請求項2の発明は、スナバ回路9のス
ナバ抵抗93に流れる電流を検出する電流検出回路と、
オンゲート信号が送出された時に前記電流検出回路の電
流検出信号の有無によりGTO7及びスナバ回路9の故
障を判別する回路を具備したことを特徴とするものであ
る。
【0021】更に、請求項3の発明は、スナバ回路9の
スナバコンデンサ91の電圧を検出する電圧検出回路
と、オンゲート信号、オフゲート信号が送出された時に
前記電圧検出回路の電圧検出信号有無によりGTO7及
びスナバ回路9の故障の有無を判別する回路を具備した
ことを特徴とするものである。
【0022】更に又、請求項4の発明は、スナバ回路9
のスナバコンデンサ91の電流を検出する電流検出回路
と、オンゲート信号、オフゲート信号が送出された時
に、前記電流検出回路の電流検出信号の有無によりGT
O7及びスナバ回路9の故障の有無を判別する回路及び
検出電流の大きさよりGTO7及びスナバ回路9の故障
の有無を判別する回路を具備したことを特徴とするもの
である。
【0023】
【作用】本発明のGTO7の故障及びスナバ回路9の故
障を検出する方法を理解するためにスナバ回路9の各部
の電圧、電流波形を図9乃至図12を用いて説明する。
図中の記号VA-K はGTO7のアノード・カソード間電
圧、IR はスナバ抵抗93に流れる電流、VR はスナバ
抵抗93の電圧、IC はスナバコンデンサ91に流れる
電流、VC はスナバコンデンサ91の電圧を示す。
【0024】図9は、故障の無い正常の場合のスナバ回
路9の各部の電圧及び電流波形である。GTO7がオフ
期間中はスナバコンデンサ91には回路の直流電圧が充
電されている。次いでGTO7がターンオンすると、ス
ナバコンデンサ91、スナバ抵抗93、GTO7の経路
でスナバコンデンサ91より放電電流が流れる。この放
電電流の大きさはスナバコンデンサ91の充電電圧VC
をスナバ抵抗93で除した値であり、先に説明したよう
にスナバ抵抗93で放電電流を抑制してGTO7タ―ン
オン時のスナバコンデンサ91からの電流責務を軽減し
ている。放電電流は概略スナバコンデンサ91の容量と
スナバ抵抗93の抵抗値で決まる時定数で減衰する。
又、スナバコンデンサの充電電圧VC も前記時定数で低
下して行く。先に説明したように、スナバコンデンサ9
1とスナバ抵抗93は6μFと5Ωを用いるのが一般的
であり、従って時定数として30μs程度となる。スナ
バ抵抗93には当然放電電流とスナバ抵抗値の乗算値が
電圧VR として現われる。
【0025】次いでGTO7がターンオフした時の動作
を説明する。GTO7がタ―ンオフすると、主回路直流
電源1よりスナバダイオ―ド92、スンバコンデンサ9
1の経路でスナバコンデンサ91に充電電流が流れる。
スナバコンデンサ91の充電電圧VC は回路の漂遊イン
ダクタンスの電磁エネルギ分も吸収するため主回路直流
電圧より若干高く充電されるが、直に放電し主回路直流
電圧となる。
【0026】以下GTO7のオン・オフ動作により前記
現象が繰り返される。次に、GTO7が故障した場合を
図10を参照して説明する。前述のように、GTO7の
アノード・カソード間の抵抗が“0”即ち短絡故障とな
ることが一般的である。従って、スナバ回路9には電
圧、電流が印加されず電圧、電流が“0”の状態とな
る。
【0027】次に、スナバ回路9が故障した場合につい
て説明する。スナバ回路9はスナバコンデンサ91、ス
ナバ抵抗93、スナバダイオ―ド92で構成されてい
る。これら用品の故障として考えられるのは、スナバコ
ンデンサ91は短絡故障と開放故障、スナバ抵抗93は
巻線の断線等による開放故障そしてスナバダイオード9
2は短絡故障である。
【0028】以下スナバ回路の用品が故障した場合、ス
ナバ回路9の各部の電圧、電流波形について説明する。
まず、スナバ回路9のスナバダイオード92が故障した
場合のスナバ回路9の各部の電圧、電流波形を図12に
示す。尚、スナバダイオード92の故障は前述より短絡
故障とする。
【0029】GTO7がオフ期間中はスナバコンデンサ
91には回路の直流電圧が充電されている。この状態よ
りGTO7がターンオンするとスナバコンデンサ91の
充電電荷は、故障ダイオード92、GTO7の経路で放
電される。スナバダイオード92が健全な場合はスナバ
抵抗93を経由してスナバ抵抗93で抑制された電流が
GTO7に流入していたがスナバダイオード92の短絡
故障によりスナバ抵抗93を経由しないでスナバダイオ
ード92を経由して過大な電流がGTO7に流入するこ
とになる。
【0030】次いでGTO7がターンオフすると、故障
したスナバダイオード92を経由してスナバコンデンサ
91は充電されるが回路現象としては図9に示す健全時
の回路現象と同じである。
【0031】次に、スナバ抵抗93が断線し、スナバ抵
抗93が開放状態になった場合のスナバ回路9の各部の
電圧、電流波形を図11に示す。GTO7がオフ期間中
はスナバコンデンサ91には回路の直流電圧が充電され
ている。このような状態でスナバ抵抗93が開放状態に
なったと仮定する。GTO7がターンオンすると本来な
らスナバ抵抗93を通してスナバコンデンサ91の充電
電荷は放電されるがスナバ抵抗93が開放状態であるの
でスナバコンデンサ91の電荷は放電されずそのままの
状態となる。一方スナバ抵抗93の両端の電圧はGTO
7がターンオンして短絡状態であるのでスナバコンデン
サ91の充電電圧が現われる。この状態でGTO7がタ
ーンオフすると、正常時の動作と同様スナバダイオード
92を通してスナバコンデンサ91には回路のインダク
タンスの電磁エネルギ分が上乗せされ、充電電圧が上昇
する。以下、ターンオフの度にスナバコンデンサの充電
電圧はステップ的に上昇して行く。
【0032】以上の如く、GTO7及びスナバ回路9の
スナバダイオード92、スナバ抵抗93、等が故障する
とスナバ回路9の各部の電圧、電流波形は正常時と異な
った様相を示す。
【0033】以上より、前述のように構成された請求項
1の発明によれば、スナバ回路9のスナバ抵抗93には
GTO7のターンオンの度に電圧VR が現われるので、
オンゲート信号が送出された時に電圧の有無を監視する
ことによりGTO7やスナバ回路9の故障を検出でき
る。
【0034】又、前述のように構成された請求項2の発
明によれば、スナバ回路9のスナバ抵抗93にはGTO
7のターンオンの度に電流IR が流れるので、オンゲー
ト信号が送出された時に電流の有無を監視することによ
りGTO7やスナバ回路9の故障を検出できる。
【0035】更に、請求項3の発明によれば、スナバ回
路9のスナバコンデンサ91の電圧はGTO7のターン
オン・ターンオフの度に放電,充電を繰り返すのでオン
ゲート信号及びオフゲート信号が送出された時にすなば
コンデンサ91の放電電圧、充電電圧を監視することに
よりGTO7やスナバ回路9の故障を検出できる。
【0036】更に又、請求項4の発明によれば、スナバ
回路9のすなばコンデンサ91にはGTO7のターンオ
ン・ターンオフの度に放電、充電電流が流れるので、オ
ンゲート信号、オフゲートが送出された時に充放電電流
の有無及びその電流の大きさを監視することによりGT
O7やスナバ回路9の故障を検出できる。
【0037】
【実施例】図1は請求項1に記載の発明の一実施例を示
す構成図である。図1において既に説明したGTO1個
当りの回路構成例図7と同じ用品については同一記号を
付してその説明を省略する。21はスナバ抵抗93の電
圧を検出する電圧検出回路であり、例えば図5に示すよ
うなフォトカプラなどの光結合素子を用いて構成され
る。図1の回路構成では図示の方向に電圧が印加される
と出力信号Aは“0”、印加電圧“0”で“1”とな
る。22は1ショット回路で前記制御装置からのGTO
7のオン・オフ制御信号の内オン信号23の立上りを検
出し1ショット信号を送出する回路である。24は論理
積回路(AND)回路である。
【0038】前述のように構成することにより、正常状
態では図9のスナバ回路9の動作説明において示したよ
うにオンゲート信号が与えられるとスナバ抵抗93には
電圧VR が現われる。従って、電圧検出回路21の出力
信号Aは“0”となり論理積回路24の出力は“0”と
なる。スナバ回路9が故障した場合、図10乃至図12
に示すようにオンゲート信号が与えられた時、スナバ抵
抗93には電圧が印加されない。従って、電圧検出回路
21の出力信号Aは“1”の状態であり、一方、1ショ
ット回路22によりオンゲート信号が与えられた瞬間出
力信号は“1”となる。故に論理積回路24の入力信号
は“1”,“1”となり故障が検出される。
【0039】図2は請求項2に記載の発明の一実施例を
示す構成図である。同図において、25はスナバ抵抗9
3に流れる電流を検出する電流検出器、26は“1”,
“0”信号を反転させるインバータ回路、22はオンゲ
ート信号23の立上りを検出して1ショット信号を出力
する1ショット回路、23は前記制御装置からのGTO
7をオン・オフ制御する信号の内のオンゲート信号、2
4は論理積回路である。
【0040】前記のように構成することにより、正常状
態では図9のスナバ回路9の動作説明において示したよ
うにオンゲート信号が与えられるとスナバ抵抗93には
電流IR が流れる。従って、電流検出器25の出力信号
は“1”、インバータ回路26で信号が“0”に反転、
故に論理積回路24の出力は“0”となる。
【0041】次に、GTO7やスナバ回路9が故障した
場合図10乃至図12に示すように、オンゲート信号が
与えられた時、スナバ抵抗93には電流が流れない。故
に電流検出器25の出力信号は“0”、インバータ回路
26により論理積回路24の入力信号は“1”となる。
一方、1ショット回路22の出力はオンゲート信号23
が与えられた瞬間“1”となり、論理積回路24の入力
信号は“1”,“1”となり故障が検出される。
【0042】図3は請求項3に記載の発明の一実施例を
示す構成図である。図において、21はスナバコンデン
サ91の電圧を検出する電圧検出回路で、例えば図8に
示すようなフォトカプラなどの光結合素子を用いて構成
される。電圧検出回路21に図示の方向に電圧が印加さ
れると出力信号Aは“0”、印加電圧“0”で出力は
“1”となる。26はインバータ回路、24,27,2
8は論理積回路、29,30はスナバコンデンサ91、
スナバ抵抗93の放電時定数により決定される遅延回
路、22は前記制御装置からのGTO7へのオンゲート
信号23の立上りを検出して1ショット信号を出力する
1ショット回路、31は論理積回路27の出力信号のパ
ルス幅を監視し規定パルス幅以下の時信号“1”を出力
するパルス幅検出回路、32は論理和回路、23はオン
ゲート信号、33はオフゲート信号である。
【0043】前述のように構成することにより、オン・
オフゲート信号に同期してスナバコンデンサ電圧は
“1”、“0”を繰り返している。オフゲート期間はス
ナバコンデンサ電圧は“1”したがって電圧検出器21
の出力信号は“0”であり、論理積回路28の出力信号
も“0”となる。(故障無し)又、オンゲート信号期間
はスナバコンデンサ電圧は“0”、従って、電圧検出器
21の出力信号は“1”であり、インバータ回路26に
より信号が反転し、論理積回路24,27の入力信号は
“0”となり、従って、各々の出力信号も“0”とな
る。(故障無し)、尚、遅延回路29,30はスナバコ
ンデンサ91の電圧がスナバコンデンサ91とスナバ抵
抗93の放電時定数に基づき電圧の充電、放電特性を示
し、オン・オフゲート信号に対して若干の時間が遅れが
あるのを補正する為に設けられている。
【0044】次に、GTO7の短絡故障及びスナバ回路
9の故障の場合について説明する。図10に示すように
GTO7が短絡故障した場合はスナバコンデンサ91の
電圧は“0”となる。故障の時は電圧検出器21の出力
信号が“1”、オフゲート信号33が送出され遅延回路
29が“1”となった時に論理積回路28の出力信号が
“1”となり故障を検出する。
【0045】図11に示すように、スナバ抵抗93が断
線した場合はスナバコンデンサ91の電圧は充電状態が
継続する。この時は電圧検出器21の出力が“0”、イ
ンバータ回路26の出力が“1”となる。オンゲート信
号23が送出され遅延回路30が“1”となった時に論
理積回路24の出力信号が“1”となり故障を検出す
る。
【0046】図12に示すようにスナバダイオード92
が短絡故障た場合は、スナバコンデンサ91の充電電圧
の放電はスナバコンデンサ91、スナバ抵抗93の放電
時定数に基づき低下して行く。しかるにスナバダイオー
ド92が短絡故障するとスナバ抵抗93を経由せず、短
絡したスナバダイオード92を経由して放電するためコ
ンデンサ電圧は瞬時に“0”に低下する。論理積回路2
7においてオフゲート期間中は、インバータ回路26の
出力は“1”である。オンゲート信号23が発生すると
1ショット回路22の出力信号は“1”となり論理積回
路27の出力は“1”となる。スナバ回路9の放電時定
数に従いコンデンサ電圧は低下して行くのでインバータ
回路26の出力は“0”となる。即ち、論理積回路27
の出力はGTO7がターンオンする時スナバ回路9の放
電時定数に基づきパルス的に信号“1”が出力される。
従ってこのパルス的信号をパルス幅検出回路31で監視
し故障の有無を監視し故障を検出する。
【0047】図4は請求項4に記載の発明の一実施例を
示す構成図である。図において、25はスナバコンデン
サ91の充放電電流を検出する電流検出器、34は前記
スナバコンデンサ91の充放電電流のレベル検出器、2
6はインバータ回路、22,35はオンゲート信号2
3、オフゲート信号33の夫々の1ショット回路、3
6,37は論理和回路、24は論理積回路である。
【0048】図4において、正常状態では、図9に示す
ようにオン・オフゲート信号に同期してスナバコンデン
サ91には充放電電流が流れる。レベル検出器34は正
常時の充放電電流以上に設定することにより、正常の充
放電電流では動作しない。またオンゲート・オフゲート
信号が与えられた時、スナバコンデンサ91に充放電電
流が流れるので、インバータ回路26の出力はオン・オ
フゲート信号送出時は“0”となる。従って、論理積回
路24の出力は“0”となる。(故障で無い)GTO7
が短絡故障した場合及びスナバ回路9が故障した場合
は、図10乃至図12に示すように、充放電電流が
“0”、充放電電流のどちらかが“0”、及び過大な放
電電流等の現象が現われる。過大な放電電流はレベル検
出器34で検出、又オン・オフゲート信号送出時の充放
電電流の“0”又は一方の“0”は論理積回路49で検
出する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、スナバ回路のスナバ抵抗の電圧を監視すること
により、自己消弧形半導体素子及びスナバ回路の故障を
検出でき、更にスナバ回路の故障検出によりスナバ回路
の故障により引続いて発生する恐れのある自己消弧形半
導体素子の故障を未然に防止する必要な処置が可能とな
る。
【0050】又、請求項2の発明によれば、スナバ回路
のスナバ抵抗の電流を監視することにより、自己消弧形
半導体素子及びスナバ回路の故障を検出でき、更にスナ
バ回路の故障検出によりスナバ回路の故障により引続い
て発生する恐れのある自己消弧形半導体素子の故障を未
然に防止する必要な処置が可能となる。
【0051】更に、請求項3の発明によれば、スナバ回
路のスナバコンデンサの電圧を監視することにより、自
己消弧形半導体素子及びスナンバ回路の故障を検出で
き、更にスナバ回路の故障検出によりスナバ回路の故障
により引続いて発生する恐れのある自己消弧形半導体素
子の故障を未然に防止する必要な処置が可能となる。
【0052】更に又、請求項4の発明によれば、スナバ
回路のスナバコンデンサの電流を監視することにより、
自己消弧形半導体素子及びスナンバ回路の故障を検出で
き、更にスナバ回路の故障検出によりスナバ回路の故障
により引続いて発生する恐れのある自己消弧形半導体素
子の故障を未然に防止する必要な処置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の一実施例を示す構成
図。
【図2】請求項2に記載の発明の一実施例を示す構成
図。
【図3】請求項3に記載の発明の一実施例を示す構成
図。
【図4】請求項4に記載の発明の一実施例を示す構成
図。
【図5】[図1]の電圧検出回路の具体的一例を示す構
成図。
【図6】請求項1乃至請求項4の発明が適用できる自励
変換器の主回路構成図。
【図7】[図6]の自励変換器を構成する1個の自己消
弧形半導体素子とスナバ回路の接続を示した図。
【図8】自己消弧形半導体素子のアノード・カソード間
電圧を検出する電圧検出回路の一例を示す構成図。
【図9】自己消弧形半導体素子及びスナバ回路がの正常
な場合におけるスナバ回路各部の波形図。
【図10】自己消弧形半導体素子が短絡故障した場合の
スナバ回路各部の波形図。
【図11】スナバ回路のスナバ抵抗が断線した場合にお
けるスナバ回路各部の波形図。
【図12】スナバ回路のスナバダイオードが短絡故障し
た場合におけるスナバ回路各部の波形図。
【符号の説明】
1 …直流電源 2…
直流コンデンサ 3 …自励変換器 4…
連系リアクトル 5 …変圧器 6…
負荷 7 …自己消弧形半導体素子 8…
帰還ダイオード 21 …電圧検出回路 22…
1ショット回路 23 …オンゲート信号 24…
論理積回路 25 …電流検出器 26…
インハータ回路 27 …論理積回路 28…
論理積回路 29 …遅延回路 30…
遅延回路 31 …パルス幅検出回路 32…
論理和回路 33 …オフゲート信号 34…
レベル検出器 35 …1ショット回路 36…
論理和回路 37 …論理和回路 91…
スナバコンデンサ 92 …スナバダイオード 93…
スナバ抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己消弧形半導体素子のアノード・
    カソード間にダイオードと抵抗の並列回路と、これにコ
    ンデンサを直列接続して成るスナバ回路を前記ダイオー
    ドのアノード側を前記自己消弧形半導体素子のアノード
    側になるように並列接続した自己消弧形半導体素子を用
    いた電力変換装置において、前記抵抗の電圧を検出する
    電圧検出回路と、前記自己消弧形半導体素子のオンゲー
    ト信号が送出された時前記電圧検出回路の電圧検出信号
    の有無により前記自己消弧形半導体素子及び故日前記ス
    ナバ回路の故障を判別する論理回路を具備した電力変換
    装置の故障検出回路。
  2. 【請求項2】 自己消弧形半導体素子のアノード・
    カソード間にダイオードと抵抗の並列回路と、これにコ
    ンデンサを直列接続して成るスナバ回路を前記ダイオー
    ドのアノード側を前記自己消弧形半導体素子のアノード
    側になるように並列接続した自己消弧形半導体素子を用
    いた電力変換装置において、前記抵抗に流れる電流を検
    出する電流検出回路と、前記自己消弧形半導体素子のオ
    ンゲート信号が送出された時前記電流検出回路の電流検
    出信号の有無により前記自己消弧形半導体素子及び前記
    スナバ回路の故障を判別する論理回路を具備した電力変
    換装置の故障検出回路。
  3. 【請求項3】 自己消弧形半導体素子のアノード・
    カソード間にダイオードと抵抗の並列回路と、これにコ
    ンデンサを直列接続して成るスナバ回路を前記ダイオー
    ドのアノード側を前記自己消弧形半導体素子のアノード
    側になるように並列接続した自己消弧形半導体素子を用
    いた電力変換装置において、前記コンデンサの電圧を検
    出する電圧検出回路と、前記自己消弧形半導体素子のオ
    ンゲート信号及びオフゲート信号が送出された時前記電
    圧検出回路の電圧検出信号の有無により前記自己消弧形
    半導体素子及び前記スナバ回路の故障を判別する論理回
    路を具備した電力変換装置の故障検出回路。
  4. 【請求項4】 自己消弧形半導体素子のアノード・
    カソード間にダイオードと抵抗の並列回路と、これにコ
    ンデンサを直列接続して成るスナバ回路を前記ダイオー
    ドのアノード側を前記自己消弧形半導体素子のアノード
    側になるように並列接続した自己消弧形半導体素子を用
    いた電力変換装置において、前記コンデンサに流れる電
    流を検出する電流検出回路と、この検出電流の大きさを
    判定するレベル検出器及び前記自己消弧形半導体素子の
    オンゲート信号及びオフゲート信号が送出された時前記
    電流検出回路の電流検出信号の有無により前記自己消弧
    形半導体素子及び前記スナバ回路の故障を判別する論理
    回路を具備した電力変換装置の故障検出回路。
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