JP4497085B2 - 瞬時電圧低下補償装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統の事故等によって発生する瞬時電圧低下補償に係り、特に簡単な構成で高速にて補償する瞬時電圧低下補償装置に関するものである。
電力系統側でのギャロピング、スリートジャンプ、雷による逆フラッシュオーバー等の事故で発生する電力系統の瞬時電圧低下を補償するための装置として、図10で示すような直列補償方式が知られている。同図において、1は交流電源、2は変圧器で、負荷4に合わせた容量を有している。3は直列変圧器で、その二次巻線は変圧器2と負荷4と直列に接続されている。5は直流電源で電解コンデンサ、蓄電池、電気二重層キャパシタ等が使用される。6はインバータ、7はインダクタンスで、インバータ6において生成された電圧はこのインダクタンスを通って直列変圧器3の一次巻線に印加される。8は負荷電流を検出するための計器用変流器、9は計器用変圧器で、この計器用変圧器と変流器によって検出された電力系統の電圧、電流は図示省略されたインバータの制御回路に出力される。10は半導体素子を逆並列接続して構成した高速スイッチで、変圧器3の二次巻線とは並列状態に接続され、電力系統の正常時にはオン状態を維持してこのスイッチを介して負荷4に電力が供給される。
図10で示す瞬時電圧低下補償装置は、電源の正常時には高速スイッチを介して負荷に給電する。何らかの理由により電源電圧が低下したことをインバータの制御回路が検出すると、この制御回路は高速スイッチ10を開路すると共に、計器用変流器8及び変圧器9によって検出した電流、電圧に基づきインバータ6を制御し、電源電圧の低下量に見合った電圧をインバータ6より発生させ、直列変圧器3の一次巻線に重畳させることで負荷電圧を所定値に保つ。なお、インバータの電源は、直流電源5に蓄えられたエネルギーから供給される。
このような瞬時電圧低下補償装置を介して系統電圧を補償するものとしては、特許文献1や特許文献2等が公知となっている。各特許文献のものは、系統電圧が正常の場合にはサイリスタで構成された高速スイッチを介して負荷に給電し、系統電圧の瞬時電圧低下を検出すると、インバータが電圧を発生させることによりサイリスタに流れていた電流をインバータ側に転流させる。
特許第2773214号公報 実用新案登録第2578802号公報
従来の瞬時電圧低下補償装置においては、常時は逆並列接続されたサイリスタを介して負荷に通電している。このため、インバータ5の制御回路としては計器用変流器8によって検出された負荷電流の方向を監視し、通電している高速スイッチ10のサイリスタを直列変圧器側へ強制転流する向きにインバータ電圧を発生させるよう制御している。しかし、負荷電流は交流電流であり、その電流が小さいゼロ電流付近では電流の向きを判別することが困難となり、電流向きの検出誤りが発生して、図11で示すように導通しているサイリスタに対して順方向になるインバータ電圧を発生させて短絡現象が生じる問題点を有している。このような短絡現象を防止する技術は、上記した各特許文献にも開示されているが、これら従来のものは、強制転流するまでの時間が長く、高速な電圧補償を必要とする装置については不満足なものとなっている。
すなわち、図12(a)で示す負荷電流のように、サイリスタ10Bが導通していて電源1から負荷4側の向きに電流が流れている状態の時刻t1で、上述の理由により電流の向きを負荷4側から電源1側に流れていると誤って検出したとする。この場合、制御装置はサイリスタ10Aを消弧させようと作用するため、インバータ6の出力電圧がA点に対してB点が正になるような電圧を発生させる。しかし、導通しているサイリスタは10Bであるため、サイリスタBに流れる電流は増大し、図12(b)で示すように時刻t2でインバータ6には過電流が流れ、ここで制御装置は電圧発生の向きが逆であると判断する。その結果、制御装置はインバータ電圧がB点に対してA点が正になるような電圧を発生させてサイリスタ10Bを消弧させ、負荷電流をインバータ側に転流させる。この転流が終了した時刻がt3であり、瞬時電圧低下補償装置として補償電圧を発生するのは図12(c)で示す時刻t3からとなる。つまり、補償電圧を発生させるまでの時間がt3−t1時間を要することになる。
そこで本発明が目的とするところは、高速にて電圧補償を可能とした瞬時電圧低下補償装置を提供することにある。
本発明の第1は、電力系統に直列変圧器の二次側巻線を接続し、この二次側巻線と並列に双方向流通可能に構成された半導体スイッチを接続し、且つ直列変圧器の一次側にインバータを接続し、電力系統の瞬時電圧低下を補償する瞬時電圧低下補償装置において、
前記半導体スイッチを自己消弧形素子で構成し、前記電力系統の電圧を導入して電圧低下を検出する電圧検出部と、前記電力系統の電圧を導入して補償電圧を発生するインバータ補償電圧発生部と、前記電圧検出部の出力信号とインバータ補償電圧発生部からの出力電圧に基づいてPWM信号を発生するPWM信号発生部を設けると共に、
前記半導体スイッチを流れる負荷電流を検出する計器用変流器を設け、検出された負荷電流の向きと電流レベルをそれぞれ判定する向き判定部、及び電流レベル判定部と、各判定部からの判定信号と前記電圧検出部から入力された信号に基づき前記半導体スイッチの負荷電流の流れていないスイッチ素子に対してオフ信号を出力し、導通しているスイッチ素子に対してはオン信号を継続したまま前記インバータ補償電圧発生部からの信号をインバータに出力するよう制御する制御回路を備えたことを特徴としたものである。
本発明の第2は、電力系統に直列変圧器の二次側巻線を接続し、この二次側巻線と並列に双方向流通可能に構成された半導体スイッチを接続し、且つ直列変圧器の一次側にインバータを接続し、電力系統の瞬時電圧低下を補償する瞬時電圧低下補償装置において、
前記半導体スイッチを自己消弧形素子で構成し、前記電力系統の電圧を導入して電圧低下を検出する電圧検出部と、前記電力系統の電圧を導入して補償電圧を発生するインバータ補償電圧発生部と、前記電圧検出部の出力信号とインバータ補償電圧発生部からの出力電圧に基づいてPWM信号を発生するPWM信号発生部設けると共に、
負荷電流を入力して電流の向きを判定する向き判定部、負荷電流の電流レベルを判定する電流レベル判定部、及び前記各判定部からの判定信号と前記電圧検出部からの検出信号をそれぞれ入力演算して前記半導体スイッチのオフ信号を出力する制御回路を設け、この制御回路は、装置の既知回路定数と直流電圧値から転流動作によって流れるインバータ電流を算出し、算出電流が十分に小さい値になったと判断したタイミングで前記半導体スイッチに対するオフ信号を発生させ、
且つこの制御回路によるオフ信号出力時に前記インバータ補償電圧発生部からの信号をインバータに出力するよう制御するよう構成したことを特徴としたものである。
本発明の第3は、前記制御回路が発生するオフ信号の転流動作終了タイミング時間t1は、次式によって求めることを特徴としたものである
t1=−L/R・In(1−IL0R/E)
ただし、E:インバータの直流電圧、L:インバータの回路インダクタンスと直列変圧器のインダクタンスとの和の値、R:インバータの回路抵抗と直列変圧器の抵抗値との和、IL0:転流開始前の負荷電流
本発明の第4は、前記制御回路は、前記半導体スイッチに流れる電流が十分に減少するまでの時間を予め定め、既知のインバータ回路のインダクタンス、キャパシタンス、及び抵抗からインバータの出力すべき電圧を演算し、前記定められた時間経過後に半導体スイッチをオフすることを特徴としたものである。
以上のとおり、本発明によれば、直列変圧器と並列に接続された半導体スイッチが自己消弧形素子で構成されているので、補償開始時にインバータ過電流など転流失敗の虞がなく、確実に切り替えができる、また、電流が流れている状態でも電流を切断することが可能となる。半導体スイッチのオフによって電流は電源から直列変圧器を通して負荷に流れることになる。このとき、直列変圧器にはインピーダンスがあるため急激な電流変化により直列変圧器の両端には電圧が生じ、結果として負荷電圧が低下し、そのままでは高速な切り替えを行うことができない。本発明では、予めインバータで直列変圧器に負荷電流と同等の電流を流し、半導体スイッチに流れる少なくする強制転流を行うことで、高速かつ確実に
切り替えを行うことができる。
図1は本発明の第1の実施例を示す制御装置の構成図を示したものである。また、図2〜図5は本発明を構成する主回路である。すなわち、本発明は、半導体スイッチとして自己消弧形の半導体素子が使用されるもので、図2は単体の自己消弧形素子としてGTOを使用した場合を示したものである。同図において、12はGTO、13はスナバ回路で、ダイオードD,コンデンサC,及び抵抗RよりなってGTOと並列に接続されて単体のスイッチ体11が構成される。図2では自己消弧形の半導体素子としてGTOを用いたが、IGBT等でもよいことは勿論である。
図3は半導体スイッチ14を示したもので、図2で示すスイッチ体11を逆並列に接続し、更には必要によりアレスタLAが並列に接続されて半導体スイッチ14が構成されて図10の半導体スイッチ10の代わりとして使用される。図4は回路電圧が大きい場合の適用例で、半導体スイッチ14が複数個直列に接続され、その直列体と並列にアレスタLAが接続される。R1〜Rnは抵抗で、半導体スイッチ14がオフになった時の電圧分担を等しくするための分圧抵抗である。
また、図5は定格電流が大きい場合の適用例で、複数の半導体スイッチ14とアレスタLAとが並列に構成されている。瞬時電圧低下補償装置としての他の主回路については図10と同様に構成される。
図1は、瞬時電圧低下補償装置の半導体スイッチが図3のように構成された場合の制御装置20の構成図である。同図において、21は電圧検出部で、計器用変圧器6の二次電圧を導入して瞬時電圧低下を検出する。22はGTOやIGBT等の自己消弧形素子の制御部で、半導体スイッチ14に対してオフ信号を出力する。23はインバータ補償電圧発生回路で、このインバータ補償電圧発生回路23は、計器用変圧器6の二次電圧を導入して基準波形を発生する基準波形発生部23aと、この発生部23aの出力と計器用変圧器6の二次電圧出力との偏差信号を導入して補償電圧信号を発生する補償電圧信号部23bを有している。24はPWM信号生成するためのPWM信号発生部で、補償電圧信号部23bからの信号と電圧検出部からの信号に基づいてPWM信号が生成されてゲート回路25を介してインバータ6のスイッチング素子のゲートに出力される。
上記のように構成されたものにおいて、計器用変圧器9によって検出された値がしきい値より高く、電源電圧が正常時の場合には半導体スイッチ14はオン状態となっており、このスイッチ14を介して負荷に給電する。何らかの理由によって電源電圧が瞬時低下すると、計器用変圧器9を介して電圧検出部21はこれを検出し制御部22に出力する。制御部22は入力された検出値と予め設定されたしきい値との偏差演算がなされ、比較される。その結果、瞬時電圧低下と判断されたときには半導体スイッチ14を開路する。
一方、計器用変圧器6の二次電圧は基準波形発生部23aにも印加され、入力電圧に応じた電圧を発生し、加算部において計器用変圧器9の出力との偏差が得た後に補償電圧信号発生部23bに出力される。補償電圧信号発生部23bは入力信号に対応した補償信号を生成してPWM信号発生部24に出力する。このPWM信号発生部24には電圧検出部21からの検出信号が入力されており、この検出信号と補償電圧信号に基づいてPWM信号を生成してインバータのゲート回路に出力する。したがって、インバータ6からは電源電圧の低下量に見合った電圧が直列変圧器3の一次巻線を介して二次巻線に重畳させることで負荷電圧を所定値に維持する。
したがって、この実施例によれば、直列変圧器3と並列に接続される半導体スイッチ14に自己消弧形素子を使用したことによって、負荷電流の向きに拘わらず半導体スイッチをオフとして負荷電流を遮断することができるため、インバータは直ちに補償電圧を発生することができ、負荷電圧は途中で途切れることのない交流波形が得られる。
図6は第2の実施例を示す制御装置の構成図である。この制御装置は、図7で示すように半導体スイッチ14を流れる電流の向きを検出するための計器用変流器15が設置された場合の実施例である。図6において、26は負荷電流の流れ方向を判別する向き判定部で、計器用変流器15によって検出された電流が入力される。27は電流レベル判定部で、半導体スイッチ14を流れる電流のレベルが判定される。28は制御回路で、この制御回路28には向き判定部26からの信号と電流レベル判定部27、及び電圧検出部21からの電流、電圧の各値が入力される。29は切替部である。
図6の実施例において瞬時電圧低下時には、第1の実施例と同様に計器用変圧器9を介して電圧検出部21はこれを検出し、電圧が低下したことを制御回路28に連絡する。この時、制御回路28には向き判定部26、及び電流レベル判定部27を介して半導体スイッチ14を流れる電流の向き信号とその大きさが入力されており、それらが負荷電流の向きを誤りなく検出できる程度に大きい場合には、制御回路28は、直ちに半導体スイッチ14を構成するスイッチ体11の電流の流れていない側のスイッチ体11に対して自己消弧形素子制御部22を介して当該素子のゲート信号をオフにすると共に、通電している向きのスイッチ体11のゲート信号はオン状態のままとして切替部29を制御回路28側に切り替える。これにより、半導体スイッチ14を流れる電流は、制御回路28から出力される信号で制御されたインバータ電圧によって強制転流され、その電流が十分に減少した時点を電流レベル判定部27によって判定されると、スイッチ体11に対してオフ指令を出力し、ほぼ同時に切替部29はインバータ補償電圧発生部23側に切り替える。この切り替え時には、半導体スイッチを流れていた電流は、この半導体スイッチがオフしたことによって電流は電源から直列変圧器を通して負荷に流れることになる。直列変圧器にはインピーダンスがあるため急激な電流変化により直列変圧器の両端には電圧が生じ、結果として負荷電圧が低下し、そのままでは図12(c)で示すように負荷電圧に電圧歪みが発生してしまう。しかし、本発明では、予めインバータで直列変圧器に負荷電流と同等の電流を流し、半導体スイッチに流れる少なくする強制転流を行うことで、補償開始時の負荷電圧の電圧歪みの小さい電圧波形とすることができる。
インバータ補償電圧発生部23は第1の実施例と同様に構成されているので、入力された電圧に応じた補償電圧を発生し、図示省略されたPWM信号発生部を介してインバータを構成する素子のゲート信号として出力し、インバータ6からは電源電圧の低下量に見合った電圧を発生し、直列変圧器3の二次巻線にはインバータからの電圧を重畳させることで負荷電圧を所定値に維持する。
なお、制御回路28は、前述した動作時において負荷電流が少ない場合には、半導体スイッチ14の導通状態に関わりなく自己消弧形素子制御部22を介して半導体スイッチのゲート信号をオフさせて負荷電流をオフ状態とする。
この実施例によれば、補償開始時にインバータに電流を発生させることなく高速で確実に切替えが可能となると共に、図8で示すように負荷電圧の振動を抑制した切替制御が可能となるものである。
図9は第3の実施例を示す制御装置の構成図で、図6で示す第2の実施例との相違点は、制御回路28にタイミング演算部28aと対照部28bを設けた点と、電流検出を計器用変流器15に代えて計器用変流器8から得るようにしたことで、他は同様である。タイミング演算部28aは、半導体スイッチ14を流れる電流が、直列変圧器側にインバータ電圧を印加させる転流動作によって十分に小さくなったタイミングを演算するもので、装置における既知の定数であるインダクタンス値、抵抗値、及び回路の直流電圧値から電流値を演算する。対照部28bは、ROM等のテーブルよりなっており、電流値を変数として予め求めてテーブルとして格納されている。タイミング演算部28aはその演算時においてテーブルを参照し、電流が略転流し終わったタイミングを判断して自己消弧形素子制御部22に対してゲート信号のオフを指令する。
タイミング演算部28aによる転流終了のタイミング演算は次式のようにして実行される。
E=Ldi(t)/dt+Ri(t)……(1)
ただし、E:インバータの直流電圧、L:インバータの回路インダクタンスと直列変圧器のインダクタンスとの和の値、R:インバータの回路抵抗と直列変圧器の抵抗値との和、i:転流で流れるインバータ電流
(1)式を展開すると、
i=E/R・(1-exp(-R/Lt))……(2)
となり、転流開始前の負荷電流をIL(t=0)=IL0とすると、転流が終了するまでの時間t1は、
t1=−L/R・In(1−IL0R/E)……(3)
となる。
図9の実施例においても、計器用変圧器9を介して電圧検出部21が瞬時電圧低下を検出し、電圧が低下したことを制御回路28に連絡する。制御回路28は
半導体スイッチ14の通電してない方のスイッチ体をオフすると同時に、電流レベル判定部27からの電流で誤認識レベルよりも大きい場合には、半導体スイッチ14を流れる電流が減少したとき直流変圧器3を介してインバータ側に転流する。また、制御回路28は、半導体スイッチ14を流れる電流が十分に小さくなるまでの時間を上述の手段にて演算し、当該時間となったときに半導体スイッチ14をオフとして切替部29をインバータ補償電圧発生部23側への切り替えを実行する。
第3の実施例によれば、計器用変流器15を設置することなく負荷電圧の振動を抑制しながら高速での補償制御のための切替が可能となる。
なお、半導体スイッチに流れる負荷電流が十分に減少するまでの時間を予め固定できる場合には、半導体スイッチのオフは次のように実施してもよい。
すなわち、図9で示した実施例のインバータの直流電圧と、PWM制御などのインバータのスイッチングパターンからインバータ電圧Eを可変することが可能となる。このことから、電流が直列変圧器に転流し終わったタイミングを予め定め、この時のインバータが発生する電圧を、装置の既知定数であるインダクタンス値、キャパシタンス値、抵抗値、及び回路直流電圧から演算して求める。または、演算結果をテーブルの対照表から求めてインバータ電圧を出力して転流動作を実行し、予め定めた時間経過後に半導体スイッチをオフする。
この実施例によれば、第3の実施例と比較すると、既存のPWM制御など任意電圧を発生させる制御部をそのまま流用することができ、また、3相インバータのように各相独立した制御ができない場合でも適用できる効果を有する。
本発明の第1の実施例を示す制御装置の構成図。 自己消弧形素子を使用したスイッチ体の構成図。 半導体スイッチの構成図。 半導体スイッチの他の構成図。 半導体スイッチの他の構成図。 本発明の第2の実施例を示す制御装置の構成図。 本発明の第2の実施例に使用される主回路の構成図。 本発明による負荷電圧の波形図。 本発明の第3の実施例を示す制御装置の構成図。 従来の瞬時電圧低下補償装置の構成図。 従来の瞬時電圧低下補償装置の動作説明図。 動作波形図で、(a)は受電電圧と負荷電流、(b)は過電流発生説明図、(c)補償動作後の波形図。
符号の説明
1…電源
2…変圧器
3…直列変圧器
4…負荷
5…直流電源
6…インバータ
7…インダクタンス
8、15…計器用変流器
9…計器用変圧器
10、14…半導体スイッチ
21…電圧検出部
22…自己消弧形素子制御部
23…インバータ補償電圧発生部
26…向き判定部
27…電流レベル判定部
28…制御回路
29…切替部

Claims (4)

  1. 電力系統に直列変圧器の二次側巻線を接続し、この二次側巻線と並列に双方向流通可能に構成された半導体スイッチを接続し、且つ直列変圧器の一次側にインバータを接続し、電力系統の瞬時電圧低下を補償する瞬時電圧低下補償装置において、
    前記半導体スイッチを自己消弧形素子で構成し、前記電力系統の電圧を導入して電圧低下を検出する電圧検出部と、前記電力系統の電圧を導入して補償電圧を発生するインバータ補償電圧発生部と、前記電圧検出部の出力信号とインバータ補償電圧発生部からの出力電圧に基づいてPWM信号を発生するPWM信号発生部を設けると共に、
    前記半導体スイッチを流れる負荷電流を検出する計器用変流器を設け、検出された負荷電流の向きと電流レベルをそれぞれ判定する向き判定部、及び電流レベル判定部と、各判定部からの判定信号と前記電圧検出部から入力された信号に基づき前記半導体スイッチの負荷電流の流れていないスイッチ素子に対してオフ信号を出力し、導通しているスイッチ素子に対してはオン信号を継続したまま前記インバータ補償電圧発生部からの信号をインバータに出力するよう制御する制御回路を備えたことを特徴とした瞬時電圧低下補償装置。
  2. 電力系統に直列変圧器の二次側巻線を接続し、この二次側巻線と並列に双方向流通可能に構成された半導体スイッチを接続し、且つ直列変圧器の一次側にインバータを接続し、電力系統の瞬時電圧低下を補償する瞬時電圧低下補償装置において、
    前記半導体スイッチを自己消弧形素子で構成し、前記電力系統の電圧を導入して電圧低下を検出する電圧検出部と、前記電力系統の電圧を導入して補償電圧を発生するインバータ補償電圧発生部と、前記電圧検出部の出力信号とインバータ補償電圧発生部からの出力電圧に基づいてPWM信号を発生するPWM信号発生部設けると共に、
    負荷電流を入力して電流の向きを判定する向き判定部、負荷電流の電流レベルを判定する電流レベル判定部、及び前記各判定部からの判定信号と前記電圧検出部からの検出信号をそれぞれ入力演算して前記半導体スイッチのオフ信号を出力する制御回路を設け、この制御回路は、装置の既知回路定数と直流電圧値から転流動作によって流れるインバータ電流を算出し、算出電流が十分に小さい値になったと判断したタイミング時間t1で前記半導体スイッチに対するオフ信号を発生させ、
    且つこの制御回路によるオフ信号出力時に前記インバータ補償電圧発生部からの信号をインバータに出力するよう制御するよう構成したことを特徴とした瞬時電圧低下補償装置。
  3. 前記制御回路における電流動作終了タイミング時間t1は、次式により求めることを特徴とした請求項2記載の瞬時電圧低下補償装置。
    t1=−L/R・In(1−IL0R/E)
    ただし、E:インバータの直流電圧、L:インバータの回路インダクタンスと直列変圧器のインダクタンスとの和の値、R:インバータの回路抵抗と直列変圧器の抵抗値との和、IL0:転流開始前の負荷電流
  4. 前記制御回路は、前記半導体スイッチに流れる電流が十分に減少するまでの時間を予め定め、既知のインバータ回路のインダクタンス、キャパシタンス、及び抵抗からインバータの出力すべき電圧を演算し、前記定められた時間経過後に半導体スイッチをオフすることを特徴とする請求項2記載の瞬時電圧低下補償装置。
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