JPH11215896A - 可変速発電電動機の過電圧抑制装置 - Google Patents

可変速発電電動機の過電圧抑制装置

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JPH11215896A
JPH11215896A JP10010740A JP1074098A JPH11215896A JP H11215896 A JPH11215896 A JP H11215896A JP 10010740 A JP10010740 A JP 10010740A JP 1074098 A JP1074098 A JP 1074098A JP H11215896 A JPH11215896 A JP H11215896A
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JP
Japan
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thyristor switch
speed generator
thyristor
circuit
secondary side
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JP10010740A
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Inventor
Masanori Shimizu
正憲 清水
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流励磁形同期機の定常運転への復帰を迅速
に行う。 【解決手段】 電力系統での事故発生時、可変速発電電
動機の2次側で過電圧、過電流が発生すると、2次励磁
装置5の動作を停止させるとともに、前記可変速発電電
動機の2次側を短絡するサイリスタスイッチ6を導通さ
せる制御回路23と、該制御回路23により前記サイリ
スタスイッチ6を導通させ前記2次側を短絡後、前記事
故が発生した電力系統を遮断した後の前記2次側の導通
状態にある前記サイリスタスイッチ6を強制的に非導通
状態にするサイリスタスイッチ制御手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば可変速揚
水発電システムにおける可変速発電電動機の1次側で事
故が発生したときに、前記可変速発電電動機の2次側に
発生する過電圧、過電流を防止する可変速発電電動機の
過電圧抑制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の可変速揚水発電システムに用いら
れる可変速発電電動機は1次側が電力線系統に接続され
ており、電力需要の旺盛な昼間は発電機として機能して
前記電力線系統へ発電した電力を供給する。一方、電力
需要が減少する夜間は、前記電力線系統から電力を供給
されて電動機として機能し、ダムなどへ揚水を行う。こ
のような可変速発電電動装置において系統事故などが発
生したときの発電電動機の2次回路の過電圧を抑制し、
電力変換器のサイリスタ素子の破壊を防止するととも
に、前記系統事故が復帰して再閉路に至る定常運転まで
安定して移行できるようにした従来の技術として特公平
7−20338号公報に記載されているものがある。図
6は、この可変速発電電動機の過電圧抑制装置のサイリ
スタスイッチを用いた過電圧抑制回路を示す回路図であ
る。図6において、1は交流励磁形同期機、2は主変圧
器、3は主変圧器2の系統に接続された遮断器、4は交
流励磁形同期機1と主変圧器2の間に接続された遮断
器、5は交流励磁形同期機1に可変周波数電源を供給す
る2次励磁装置、6は交流励磁形同期機1の2次側を短
絡するサイリスタスイッチである。このサイリスタスイ
ッチ6は交流励磁形同期機1の2次側のニュートラル端
子とU、V、W相の各相端子との間に構成されている。
【0003】次に動作について説明する。交流励磁形同
期機1の1次側で事故が発生すると、発生した事故によ
って交流励磁形同期機1の2次側には過電圧と過電流が
誘起される。この交流励磁形同期機1の2次側に誘起さ
れる過電圧と過電流から2次励磁装置5を守るためにサ
イリスタスイッチ6をオンすることで、交流励磁形同期
機1の2次側を短絡する。このとき過電圧発生相以外の
相は電流が導通条件にあり、この状態でサイリスタスイ
ッチ6をオンすると、2次励磁装置5の出力短絡事故と
同じになって過電流となる。このため従来の可変速発電
電動機の過電圧抑制装置では、2次励磁装置5の通電電
流零検出と過電圧信号の論理積により前記サイリスタス
イッチ6をオンすることで前記過電流を防止する。
【0004】一方、サイリスタスイッチ6のオフ時は、
オン時と同様に各相間で位相差が存在しているため、サ
イリスタスイッチ6をオフするためにゲート信号を制御
してもサイリスタスイッチ6を流れる電流が零になるま
でサイリスタスイッチ6には電流が流れ続ける。このと
き2次励磁装置5のゲートブロックを解除すると前記2
次励磁装置5の出力端短絡と同じ状態になって前記2次
励磁装置5からはサイリスタスイッチ6へ電流が流れ込
み過電流となるため、発電電動機の定常運転への復帰が
遅れることになる。このため、従来の可変速発電電動機
の過電圧抑制装置では、サイリスタスイッチ6のオフ時
にはサイリスタスイッチ6の電流零検出とオフ指令によ
り前記ゲートブロックの解除を行う。このようにサイリ
スタスイッチ6は2次励磁装置5に対する過電圧および
過電流の防止のために使用される構成であり、短絡電流
が零になるまでオフできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の可変速発電電動
機の過電圧抑制装置は、以上のように構成されているの
で、交流励磁形同期機1の1次側で系統事故が発生した
ときにサイリスタスイッチ6を投入した場合のサイリス
タスイッチ6を流れる電流は図7に示すような波形とな
っているため、時刻T2で事故の両端の遮断器を開放し
過電流と過電圧でなくなった後、サイリスタスイッチ6
をオフしようとしてサイリスタスイッチ6のゲート信号
をオフにしても電流が零にならないため電流が流れ続け
る結果、サイリスタスイッチ6は前記電流が零になるま
でオフできない課題があった。このため、サイリスタス
イッチ6をオンした後は、交流励磁形同期機1を停止し
なければならず、交流励磁形同期機1の定常運転への復
帰に時間を要してしまう課題があった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、系統事故時に発電電動機の
2次側に発生する過電圧および過電流を防止するための
導通状態にあるサイリスタスイッチを速やかにオフにし
て、前記発電電動機の2次励磁装置を再励磁可能な状態
にして当該発電電動機の定常運転への復帰および系統の
安定化を速やかに行うことのできる可変速発電電動機の
過電圧抑制装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る可変速発
電電動機の過電圧抑制装置は、電力系統での事故発生
時、可変速発電電動機の2次側で過電圧、過電流が発生
すると、2次励磁装置の動作を停止させるとともに、前
記可変速発電電動機の2次側を短絡するサイリスタスイ
ッチを導通させる制御回路と、該制御回路により前記サ
イリスタスイッチを導通させ前記2次側を短絡後、前記
事故が発生した電力系統を遮断した後の前記2次側の導
通状態にあるサイリスタスイッチを強制的に非導通状態
にするサイリスタスイッチ制御手段を備えるようにした
ものである。
【0008】この発明に係る可変速発電電動機の過電圧
抑制装置は、サイリスタスイッチを流れるサイリスタ通
電電流を強制的に遮断し零にすることで、導通状態にあ
るサイリスタスイッチを非導通状態にする、前記サイリ
スタスイッチに直列に接続された直流遮断器を備えるよ
うにしたものである。
【0009】この発明に係る可変速発電電動機の過電圧
抑制装置は、電流バランス用回路をそれぞれ直列に接続
した直流遮断器の並列接続により構成されているサイリ
スタスイッチ制御手段を備えるようにしたものである。
【0010】この発明に係る可変速発電電動機の過電圧
抑制装置は、2次側で発生した過電圧、過電流を整流す
る整流回路と、導通状態にあるサイリスタスイッチを流
れている前記整流回路により整流された直流通電電流を
強制的に遮断し零にすることで、前記導通状態にあるサ
イリスタスイッチを非導通状態にする、前記サイリスタ
スイッチに直列に接続された直流遮断器であるサイリス
タスイッチ制御手段とを備えるようにしたものである。
【0011】この発明に係る可変速発電電動機の過電圧
抑制装置は、サイリスタスイッチを流れる交流通電電流
を強制的に遮断し零にする交流遮断器と、該交流遮断器
に並列接続され、サイリスタスイッチを流れる直流通電
電流を強制的に遮断し零にするGTOスイッチとで構成
されるサイリスタスイッチ制御手段を備えるようにした
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この実施の形態1の可変速発電
電動機の過電圧抑制装置の構成を示す回路ブロック図で
ある。図1において、1は交流励磁形同期機(可変速発
電電動機)、2は主変圧器、3は主変圧器2の系統に接
続された遮断器、4は交流励磁形同期機1と主変圧器2
の間に接続された遮断器、5は交流励磁形同期機1に可
変周波数電源を供給する2次励磁装置、6は交流励磁形
同期機1の2次側を短絡するサイリスタスイッチであ
る。このサイリスタスイッチ6は交流励磁形同期機1の
2次側のニュートラル端子とU、V、W相の各相端子と
の間に構成されており、交流励磁形同期機1の1次側で
発生した系統事故に応じてサイリスタスイッチ6を流れ
る短絡直流電流の極性が正負いずれかになるためサイリ
スタ素子の逆並列回路として構成されている。7は前記
サイリスタスイッチ6と直列に接続された直流遮断器
(サイリスタスイッチ制御手段)である。21は系統事
故時に交流励磁形同期機1の2次側に発生する過電圧を
検出する電圧検出器、22は同様に交流励磁形同期機1
の2次側に発生する過電流を検出する電流検出器であ
る。これら電圧検出器21および電流検出器22は各相
毎に設けられている。23は各相の前記電圧検出器21
および電流検出器22の検出出力をもとに2次励磁装置
5や各相のサイリスタスイッチ6のオン/オフを制御す
る制御回路である。
【0013】次に動作について説明する。交流励磁形同
期機1の1次側で系統事故が発生した場合、交流励磁形
同期機1の2次側には過電圧と過電流が誘起される。こ
の過電圧または過電流は電圧検出器21および電流検出
器22により検出されて制御回路23に取り込まれる。
制御回路23は、電圧検出器21および電流検出器22
で検出された前記過電圧または過電流が2次励磁装置5
の耐量設定値を越えると、2次励磁装置5へ停止信号を
出力して2次励磁装置5を停止する。さらに、事故点の
両端の遮断器を流れる電流の零クロスを確保するため
に、サイリスタスイッチ6の各サイリスタ素子のゲート
へゲート信号を出力してサイリスタスイッチ6を投入
し、サイリスタスイッチ6を用いて交流励磁形同期機1
の2次側を短絡する。
【0014】そして、前記系統事故が発生した前記1次
側の遮断器を開放し、前記系統事故を除去した後、サイ
リスタスイッチ6をオフするために、サイリスタスイッ
チ6に直列に挿入されている直流遮断器7によりサイリ
スタスイッチ6に流れている電流を遮断する。この直流
遮断器7は、双方向の直流電流を遮断できるのでサイリ
スタスイッチ6を構成するサイリスタ素子のどちらに直
流電流が流れていてもオンしているサイリスタ素子をオ
フできる。このため、図7に示すように時刻T2で事故
の両端の遮断器を開放し過電流と過電圧でなくなった
後、直流遮断器7を開放しサイリスタスイッチ6のゲー
ト信号をオフにすることでサイリスタスイッチ6をオフ
にすることができ、交流励磁形同期機1の定常運転への
復帰を迅速に開始できる。
【0015】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、サイリスタスイッチ6と直列に接続した直流遮断器
7によって迅速にサイリスタスイッチ6の通電電流を遮
断することができ、サイリスタスイッチ6をオフするこ
とが可能となる。この結果、系統事故後、素早く2次励
磁装置5を再励磁して交流励磁形同期機1の定常運転へ
の復帰を迅速に行い、系統の安定化を図れる可変速発電
電動機の過電圧抑制装置が得られる効果がある。
【0016】実施の形態2.図2は、この実施の形態2
の可変速発電電動機の過電圧抑制装置の構成を示す回路
ブロック図である。図2において図1と同一または相当
の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図
2において、7aおよび7bは直流遮断器(サイリスタ
スイッチ制御手段)、8aは直流遮断器7aに直列接続
された電流バランス用抵抗(電流バランス用回路)、8
bは直流遮断器7bに直列接続された電流バランス用抵
抗(電流バランス用回路)である。直流遮断器7aと電
流バランス用抵抗8aの直列回路および直流遮断器7b
と電流バランス用抵抗8bの直列回路は並列に接続さ
れ、サイリスタスイッチ6と相端子との間に構成されて
いる。
【0017】次に動作について説明する。前記実施の形
態1では1台の直流遮断器7によりサイリスタスイッチ
6の通電電流を遮断する構成であったが、この実施の形
態2では、並列に2台の直流遮断器7a,7bが設置さ
れており、それぞれの直流遮断器に直列に電流バランス
用抵抗8a,8bが設けられている。これは2台以上の
接続についても同様である。前記実施の形態1ではサイ
リスタスイッチ6に流れている直流電流値が直流遮断器
7の遮断電流値以上の場合、単体では遮断できなくな
る。そのため直流遮断器7a,7bをパラレルに使用す
るが、このとき電流バランス用抵抗(リアクトルであっ
てもよい)により各直流遮断器間の電流バランスを図
る。
【0018】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、前記電流バランス用抵抗8a,8bに接点抵抗を無
視できるような抵抗値を選択することで各遮断器間の電
流バランスを図ることができ、2台もしくはそれ以上の
台数、パラレルに設置された各直流遮断器毎に直流電流
を分担してサイリスタスイッチ6の通電電流を遮断する
ことで、サイリスタスイッチ6に大きな直流電流が流れ
る場合でもサイリスタスイッチ6をオフすることがで
き、交流励磁形同期機1の定常運転への復帰を迅速に開
始でき、系統の安定化を図れる可変速発電電動機の過電
圧抑制装置が得られる効果がある。
【0019】実施の形態3.図3は、この実施の形態3
の可変速発電電動機の過電圧抑制装置の構成を示す回路
ブロック図である。図3において図1と同一または相当
の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図
3において、9は交流遮断器(サイリスタスイッチ制御
手段)、10はGTOスイッチ(サイリスタスイッチ制
御手段)である。GTOスイッチ10はGTO素子が逆
並列に接続されている。交流遮断器9とGTOスイッチ
10は並列接続され、サイリスタスイッチ6とニュート
ラルとの間に挿入されている。
【0020】次に動作について説明する。この実施の形
態3では、まず最初にGTOスイッチ10にオン指令を
与えながら交流遮断器9を遮断する。この場合、当然に
交流遮断器9を流れている直流電流はGTOスイッチ1
0側に移行する。交流遮断器9が完全にオフした後にG
TOスイッチ10へオフ指令を与えれば、サイリスタス
イッチ6の通電電流を完全に遮断することができる。通
常、GTOスイッチは通電可能電流がサイリスタスイッ
チ6より格段に小さいためサイリスタスイッチ6として
は使用できない。しかしながら、GTOスイッチ10を
このように使用すれば事故時に誘起される交流大電流は
交流遮断器9で通電を行い、事故の発生した系統の両端
の遮断器を開放し過電流と過電圧でなくなった時刻T2
以降に交流遮断器9をオフして遮断すべき交流電流を遮
断し、遮断すべき直流電流のみGTOスイッチ10で遮
断することになるので効率が良い。図4は、交流遮断器
9が事故時に誘起される交流電流を受け持つ期間と、G
TOスイッチ10が受け持つ直流電流の期間を示す説明
図である。図4において、T3は交流遮断器9により前
記交流電流を遮断する時刻、T4は遮断すべき直流電流
をGTOスイッチ10で遮断する時刻である。
【0021】また、GTOスイッチ10に流れる電流値
をモニタして、その電流値がGTOスイッチ10で遮断
可能となってから遮断すべき直流電流をGTOスイッチ
10で遮断するようにすれば、さらに確実に電流容量の
小さいGTOスイッチで対応でき、またコストの削減も
期待できる。
【0022】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、事故時に誘起される交流大電流に対しては交流遮断
器9で通電を行い、事故の発生した系統の両端の遮断器
を開放した後の遮断すべき交流電流は交流遮断器9によ
り遮断し、さらに遮断すべき直流通電電流は電流容量の
小さいGTOスイッチ10を用いて遮断することができ
るため、経済性なども含め効率よくサイリスタスイッチ
6をオフすることができ、交流励磁形同期機1の定常運
転への復帰を迅速に開始でき、系統の安定化を図れる可
変速発電電動機の過電圧抑制装置が得られる効果があ
る。
【0023】実施の形態4.図5は、この実施の形態4
の可変速発電電動機の過電圧抑制装置の構成を示す回路
ブロック図である。図5において図1と同一または相当
の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図
5において、11はダイオードなどの整流素子により構
成した三相全波整流回路(整流回路)、12はサイリス
タスイッチである。
【0024】次に動作について説明する。交流励磁形同
期機1の1次側で事故が発生した場合、交流励磁形同期
機1の2次側に過電圧と過電流が誘起される。この過電
圧または過電流が2次励磁装置5の耐量設定値を越える
と、制御回路23は2次励磁装置5を停止し、サイリス
タスイッチ12をオンする。このときサイリスタスイッ
チ12は、三相全波整流回路11を介して接続されてい
るため一方向のみの通電回路となり、前記実施の形態1
から前記実施の形態3のようにサイリスタ素子を双方向
に設置する必要がないため、サイリスタ素子の数を減ら
すことができる。この場合、サイリスタスイッチ12に
印加される電圧値は変わらず通電電流値は増えることに
なるが、双方向での使用では、通電している素子と逆方
向の素子は利用できていない状態となっているのに対
し、サイリスタスイッチ12は常に通電状態であり、サ
イリスタスイッチ12を有効に活用できる。なお、三相
全波整流回路11の機器が追加になるが、サイリスタよ
りも電流容量の大きな素子が使えることで、コスト、ス
ペースなどの点で前記他の実施の形態に比べて有効であ
る。この場合、サイリスタスイッチ12と直列に直流遮
断器7を接続することで、サイリスタスイッチ12に流
れる直流電流を遮断することが可能となる。また、前記
実施の形態2や前記実施の形態3に示した構成を適用す
ることも可能であり、同様な効果を奏する。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、制御
回路によりサイリスタスイッチを導通させ可変速発電電
動機の2次側を短絡後、事故が発生した電力系統を遮断
した後の前記2次側の導通状態にあるサイリスタスイッ
チを強制的に非導通状態にするサイリスタスイッチ制御
手段を備えるように構成したので、前記可変速発電電動
機を停止させることなく2次励磁装置を再励磁可能な状
態にでき、この結果、前記可変速発電電動機の定常運転
への復帰および系統の安定化を速やかに行うことができ
る効果がある。
【0026】この発明によれば、電流バランス用回路を
それぞれ直列に接続した直流遮断器の並列接続により構
成されているサイリスタスイッチ制御手段を備えるよう
に構成したので、導通状態にあるサイリスタスイッチの
通電電流が大きい場合でも、バランスよく通電電流が振
り分けられた各直流遮断器によりサイリスタスイッチを
強制的に非導通状態にすることができ、前記可変速発電
電動機を停止させることなく2次励磁装置を再励磁可能
な状態にして、前記可変速発電電動機の定常運転への復
帰および系統の安定化を速やかに行うことができる効果
がある。
【0027】この発明によれば、導通状態にあるサイリ
スタスイッチを流れている整流回路により整流された直
流通電電流を強制的に遮断し零にすることで、前記導通
状態にあるサイリスタスイッチを非導通状態にする、前
記サイリスタスイッチに直列に接続された直流遮断器を
サイリスタスイッチ制御手段として備えるように構成し
たので、サイリスタスイッチには極性が常に一定の直流
通電電流が流れることになって、サイリスタスイッチの
構成が簡略化でき、前記直流遮断器により前記サイリス
タスイッチを強制的に非導通状態にして、可変速発電電
動機を停止させることなく2次励磁装置を再励磁可能な
状態にして、前記可変速発電電動機の定常運転への復帰
および系統の安定化を速やかに行うことができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の可変速発電電動機
の過電圧抑制装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2の可変速発電電動機
の過電圧抑制装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3の可変速発電電動機
の過電圧抑制装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の可変速発電電動機
の過電圧抑制装置の交流遮断器が事故時に誘起される交
流電流を受け持つ期間と、GTOスイッチが受け持つ直
流電流の期間を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態4の可変速発電電動機
の過電圧抑制装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図6】 従来の可変速発電電動機の過電圧抑制装置の
構成を示す回路ブロック図である。
【図7】 従来の可変速発電電動機の過電圧抑制装置に
おけるサイリスタスイッチを流れる電流を示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1 交流励磁形同期機(可変速発電電動機)、5 2次
励磁装置、6,12サイリスタスイッチ、7,7a,7
b 直流遮断器(サイリスタスイッチ制御手段)、8
a,8b 電流バランス用抵抗(電流バランス用回
路)、9 交流遮断器(サイリスタスイッチ制御手
段)、10 GTOスイッチ(サイリスタスイッチ制御
手段)、11 三相全波整流回路(整流回路)、23
制御回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側が電力系統に接続され、2次側が
    2次励磁装置へ接続され、発電機および電動機として機
    能する可変速発電電動機における前記電力系統での事故
    発生時の前記2次側で発生する過電圧を抑制する可変速
    発電電動機の過電圧抑制装置において、 前記電力系統での事故発生時、前記2次側で過電圧、過
    電流が発生すると、前記2次励磁装置の動作を停止させ
    るとともに、前記可変速発電電動機の2次側を短絡する
    サイリスタスイッチを導通させる制御回路と、 該制御回路により前記サイリスタスイッチを導通させ前
    記2次側を短絡後、前記事故が発生した電力系統を遮断
    した後の前記2次側の導通状態にあるサイリスタスイッ
    チを強制的に非導通状態にするサイリスタスイッチ制御
    手段を備えていることを特徴とする可変速発電電動機の
    過電圧抑制装置。
  2. 【請求項2】 サイリスタスイッチ制御手段は、サイリ
    スタスイッチを流れるサイリスタ通電電流を強制的に遮
    断し零にすることで、導通状態にあるサイリスタスイッ
    チを非導通状態にする、前記サイリスタスイッチに直列
    に接続された直流遮断器であることを特徴とする請求項
    1記載の可変速発電電動機の過電圧抑制装置。
  3. 【請求項3】 サイリスタスイッチ制御手段は、電流バ
    ランス用回路をそれぞれ直列に接続した直流遮断器の並
    列接続により構成されていることを特徴とする請求項2
    記載の可変速発電電動機の過電圧抑制装置。
  4. 【請求項4】 2次側で発生した過電圧、過電流を整流
    する整流回路を備え、 サイリスタスイッチ制御手段は、導通状態にあるサイリ
    スタスイッチを流れている前記整流回路により整流され
    た直流通電電流を強制的に遮断し零にすることで、前記
    導通状態にあるサイリスタスイッチを非導通状態にす
    る、前記サイリスタスイッチに直列に接続された直流遮
    断器であることを特徴とする請求項1記載の可変速発電
    電動機の過電圧抑制装置。
  5. 【請求項5】 サイリスタスイッチ制御手段は、 サイリスタスイッチを流れる交流通電電流を強制的に遮
    断し零にする交流遮断器と、 該交流遮断器に並列接続され、サイリスタスイッチを流
    れる直流通電電流を強制的に遮断し零にするGTOスイ
    ッチとで構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の可変速発電電動機の過電圧抑制装置。
JP10010740A 1998-01-22 1998-01-22 可変速発電電動機の過電圧抑制装置 Pending JPH11215896A (ja)

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