JP2014073017A - 故障検出装置及び故障検出方法 - Google Patents

故障検出装置及び故障検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014073017A
JP2014073017A JP2012218346A JP2012218346A JP2014073017A JP 2014073017 A JP2014073017 A JP 2014073017A JP 2012218346 A JP2012218346 A JP 2012218346A JP 2012218346 A JP2012218346 A JP 2012218346A JP 2014073017 A JP2014073017 A JP 2014073017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forward voltage
thyristor
reverse
voltage detector
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012218346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6000786B2 (ja
Inventor
Akira Oiri
瑛 大入
Akira Bando
阪東  明
Akihiro Morita
昭広 森田
Makoto Ogura
小倉  真
Mikimasa Higuchi
幹祐 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2012218346A priority Critical patent/JP6000786B2/ja
Publication of JP2014073017A publication Critical patent/JP2014073017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6000786B2 publication Critical patent/JP6000786B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

【課題】電圧検出器の異常と素子故障とを区別して検出可能な電力変換システムの故障検出装置及び故障検出方法を提供する。
【解決手段】サイリスタ11のアノード・カソード間の順電圧を検出する順電圧検出器21と、サイリスタ11のアノード・カソード間の逆電圧を検出する逆電圧検出器31と、順電圧検出器21から入力される順電圧検出信号と、逆電圧検出器31から入力される逆電圧検出信号と、に応じて、順電圧検出器21及び逆電圧検出器31が並列接続されるサイリスタ11の素子故障の有無と、順電圧検出器11の故障の有無と、逆電圧検出器31の故障の有無と、の判定を含む故障検出処理を実行する故障検出部172と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のサイリスタを備える電力変換システムの故障検出装置及び故障検出方法に関する。
電力需要の変化に対して系統の周波数を一定に保つように発電電動機を可変速運転し、出力を調整する可変速発電システムが知られている。可変速発電システムは、例えば、揚水発電所に設けられる。ちなみに、揚水発電とは、電力需要の少ない時間帯(夜間など)の余剰電力を使用して貯水池から水を汲み上げ、電力需要が大きくなる時間帯に前記水の位置エネルギを利用して水力発電を行う発電方式である。
なお可変速発電システムには、大電力に耐えられるサイリスタ素子を備えた電力変換器(サイリスタ変換器)が用いられる。
電力変換器が故障した場合、当該故障に対応して部品の交換などを行う必要がある。ここで、電力変換器の故障には、サイリスタが短絡状態となる故障(素子故障)の他、サイリスタの電圧を検出する電圧検出器の故障などがある。
特許文献1には、サイリスタバルブを構成する個々のサイリスタの両端の順電圧又は逆電圧を検出する回路と、順電圧あり又は逆電圧ありの状態を記憶する回路と、前記状態を調べて異常のとき出力を出す点検回路と、を備えるサイリスタバルブの故障診断装置について記載されている。
特許文献2には、直列接続されたサイリスタの順電圧を検出する順電圧検出手段と、前記サイリスタの逆電圧を検出する逆電圧検出手段と、故障判断手段と、を備えるサイリスタ直列回路の故障検出回路について記載されている。
なお、前記故障判断手段は、逆電圧検出手段によって逆電圧が検出されている期間に、前記逆電圧を検出しているサイリスタとは異なるサイリスタおいて順電圧が検出された場合、当該順電圧が検出されたサイリスタが故障していると判定する。
特開昭59−86475号公報 特開2011−205812号公報
前記したように、サイリスタを備える電力変換器の故障には、素子故障と電圧検出器の故障とがある。しかしながら、特許文献1に記載の発明では、「サイリスタの両端の順電圧又は逆電圧を検出する回路」が故障した場合にも素子故障と判定してしまう。
また、特許文献2に記載の発明においても、電圧検出器の故障について考慮されていない。つまり、電圧検出器が故障した場合でも素子故障と判定してしまう。
例えば、揚水発電所に設置される電力変換器において素子故障が発生すると、発電システムを停止させる必要がある。前記した特許文献1,2に記載の発明では、電圧検出器が故障した場合でも(つまり、発電システムを緊急停止させる必要がない場合でも)、発電システムを停止させてしまう虞がある。
そこで、本発明は、電圧検出器の異常と素子故障とを区別して検出可能な電力変換システムの故障検出装置及び故障検出方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、順電圧検出器から入力される順電圧検出信号と、逆電圧検出器から入力される逆電圧検出信号と、に応じて、前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続されるサイリスタの素子故障の有無と、当該順電圧検出器の故障の有無と、当該逆電圧検出器の故障の有無と、の判定を含む故障検出処理を実行する故障検出手段を備えることを特徴とする。
なお、詳細については、発明を実施するための形態において説明する。
本発明により、電圧検出器の異常と素子故障とを区別して検出可能な電力変換システムの故障検出装置及び故障検出方法を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図である。 制御装置が備える故障検出部の構成図である。 電力変換システムが正常に動作をしている場合の波形図であり、(a)はサイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は逆電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 素子故障が生じている場合の波形図であり、(a)はサイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は逆電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 逆電圧検出器において誤不動作が生じている場合の波形図であり、(a)はサイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は逆電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 順電圧検出器において誤動作が生じている場合の波形図であり、(a)はサイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は逆電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 故障判定部に入力されるFV信号波形と、RV信号波形と、検出される故障原因との関係を示す説明図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図であり、(b)は(a)に示す領域Kの部分拡大図である。 制御装置が備える故障検出部の構成図である。 故障判定部に入力される順電圧検出信号と、逆電圧検出信号と、検出される故障原因との関係を示す説明図である。 故障判定部が備える論理回路の真偽値表である。 (a)は本発明の第3実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図であり、(b)は(a)に示す領域Lの部分拡大図である。 制御装置が備える故障検出部の構成図である。 電力変換システムが正常に動作をしている場合の波形図であり、(a)は第1正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は第1正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は第2正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(d)は第2正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(e)は第1逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(f)は第1逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図であり、(g)は第2逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(h)は第2逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 第2逆群サイリスタが素子故障している場合の波形図であり、(a)は第1正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は第1正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は第2正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(d)は第2正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(e)は第1逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(f)は第1逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図であり、(g)は第2逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(h)は第2逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 第2逆群順電圧検出器が誤不動作している場合の波形図であり、(a)は第1正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は第1正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は第2正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(d)は第2正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(e)は第1逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(f)は第1逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図であり、(g)は第2逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(h)は第2逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 第1正群順電圧検出器が誤動作している場合の波形図であり、(a)は第1正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は第1正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は第2正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(d)は第2正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(e)は第1逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(f)は第1逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図であり、(g)は第2逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(h)は第2逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 第1正群順電圧検出器において配線等入力異常が生じている場合の波形図であり、(a)は第1正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は第1正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は第2正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(d)は第2正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(e)は第1逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(f)は第1逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図であり、(g)は第2逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(h)は第2逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 4個の電圧検出器において配線等入力異常が生じている場合の波形図であり、(a)は第1正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(b)は第1正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(c)は第2正群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(d)は第2正群順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図であり、(e)は第1逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(f)は第1逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図であり、(g)は第2逆群サイリスタのAK間電圧の波形図であり、(h)は第2逆群順電圧検出器から入力されるRV信号の波形図である。 故障判定部に入力される第1・第2正群順電圧検出信号と、第1・第2逆群順電圧検出信号と、検出される故障原因との関係を示す説明図である。 故障検出部が備える論理回路の真偽値表である。 (a)は本発明の第4実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図であり、(b)は(a)に示す領域Mの部分拡大図である。 比較例に係る電圧検出システムが備えるサイリスタ及び順/逆電圧検出器を示す構成図である。 比較例に係る電力変換システムにおける故障検出部の真偽値表である。
本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、本実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図である。電力変換システムA1は、電力変換器1と、順電圧検出器21〜26と、逆電圧検出器31〜36と、を備えている。
電力変換器1は、三相交流電源4から入力される交流電力を、所定の電圧・周波数の交流電力(又は直流電力)に変換し、負荷5に対して出力する。ちなみに、揚水発電所では、電力変換器1によって変換された交流電力が送配電される(この場合、図1に示す負荷5は、送配電先に存在する)。
電力変換器1は、サイリスタ11,12を備える第1レグと、サイリスタ13,14を備える第2レグと、サイリスタ15,16を備える第3レグと、を備え、これらが互いにブリッジ接続されている。
第1レグを構成するサイリスタ11のアノードは、配線a1を介してサイリスタ12のカソードに接続されている。第2レグを構成するサイリスタ13のアノードは、配線a2を介してサイリスタ14のカソードに接続されている。第3レグを構成するサイリスタ15のアノードは、配線a3を介してサイリスタ16のカソードに接続されている。
なお、配線a1,a2,a3はそれぞれ、三相交流電源4のU相配線,V相配線,W相配線に接続されている。
サイリスタ11には、順電圧検出器21と、逆電圧検出器31と、が並列接続されている。
順電圧検出器21は、サイリスタ11の順方向(サイリスタ11に電流を流す方向)に印加される電圧(以下、「順電圧」という。)を検出し、故障検出部172に出力する。なお、順電圧変換器22〜26についても同様である。
逆電圧検出器31は、サイリスタ11の逆方向(サイリスタ11に電流を流さない方向)に印加される電圧(以下、「逆電圧」という。)を検出し、故障検出部172に出力する。なお、逆電圧変換器32〜36についても同様である。
以下では、順電圧検出器21などによって検出される順電圧検出信号を「FV信号」と記し、逆電圧検出器31などによって検出される逆電圧検出信号を「RV信号」と記すことがあるものとする。
なお、図1に示すそれぞれの順電圧検出器21〜26は、順電圧に応じて発光する発光素子(図示せず)を有している。当該発光素子から発せられた光はライトガイド(図示せず)を介し、前記したFV信号として制御手段17に入力される。なお、逆電圧検出器31〜36についても前記と同様のことがいえる。
電力変換器1の制御手段17は、駆動制御部171と、故障検出部172と、を有している。駆動制御部171は、サイリスタ11〜16のゲートに所定の指令信号を出力し、サイリスタ11〜16のオン/オフを切り換える。これによって、三相交流電源4から入力される交流電圧を、所定周波数の交流電圧(又は直流電圧)に変換して負荷5に供給し、電力変換器1をサイクロコンバータとして機能させる。
より具体的に、駆動制御部171は、サイリスタ11〜16に対し、交流の1周期を360°とした電気角で、それぞれ60°の位相差を有する導通指令信号を、電気角120°に対応する時間に亘って出力する。
故障検出部172(故障検出装置)は、順電圧検出器21〜26から入力されるFV信号と、逆電圧検出器31〜36から入力されるRV信号と、に基づいて電力変換器1の故障原因を特定し、これに対応する検出信号を駆動制御部171及び表示手段6に出力する。
ここで、「故障」には、サイリスタ11などの素子故障と、順電圧検出器21などの故障(後記する誤動作又は誤不動作)と、逆電圧検出器31などの故障(後記する誤動作又は誤不動作)と、が含まれる。なお、故障検出部172の処理については、後記する。
表示手段6は、例えば、電力変換システムA1の状態を示す表示盤(図示せず)であり、故障検出部172から入力される検出信号を受信可能になっている。電力変換システムA1の管理者などは、表示手段6を見ることによって故障の種類などを知ることができる。
図2は、制御装置が備える故障検出部の構成図である。故障検出部172は、それぞれのサイリスタ11〜16に対応する論理回路(故障検出ロジック)を有している。ちなみに、図2には、1個のサイリスタ(例えば、サイリスタ11)に対応する論理回路を図示している。
故障検出部172は、オンディレイ回路101〜104と、NOT演算回路105〜110と、AND演算回路111〜118と、を有している。
オンディレイ回路101〜104は、入力がオンになってから所定時間が経過した後に出力がオンになり、入力がオフになると同時に出力がオフになる回路である。なお、前記所定時間は、サイリスタ11が正常に動作している場合において、アノード・カソード間電圧が正(又は負)となる期間に所定の余裕時間(≧0)を合算した値として設定される。
以下では、サイリスタ11のアノード・カソード間電圧を、「AK間電圧」と記すことがあるものとする。
NOT演算回路105〜110は、入力信号のNOT(否定)演算を実行する。AND演算回路111〜118は、複数の入力信号の論理積を演算する。
<制御手段の動作>
次に、制御手段17(故障検出部172)の動作について、図3〜図7を参照しつつ順次説明する。以下では、1個のサイリスタ11及び当該サイリスタ11に接続される順電圧検出器21・逆電圧検出器31の故障検出について説明する。また、図3は、駆動制御部171からサイリスタ11に対して出力される導通指令信号の点弧角が90°である場合を示している(図4〜図6も同様)。
(1.正常動作時)
図3(a)は、電力変換システムが正常に動作している場合におけるサイリスタのAK間電圧の波形図である。ちなみに、電力変換システムA1が正常に動作しているとは、サイリスタ11〜16が素子故障(短絡故障)しておらず、かつ、順電圧検出器21〜26・逆電圧検出器31〜36が故障していないことを意味している。
正常動作時において、電力変換器1が備えるサイリスタ11のAK間電圧は、例えば、図3(a)に示す波形となる。なお、電力変換器1の電流経路を切り換える際の転流を行うために、電気角120°〜240°の区間においてAK間電圧をゼロとしている。また、図3(a)に示す電気角(0°〜360°)は、電気信号の一周期分に相当する。
図3(b)は、順電圧検出器から入力されるFV信号の波形図である。例えば、電気角30°においてAK間電圧が正になると(図3(a)参照)、順電圧検出器21から故障検出部172に入力される信号aの値は1になる(図3(b)参照)。
そうすると、図2に示すオンディレイ回路101は、信号aの値が1となった時刻から所定時間後に立ち上がる信号bを出力する(ただし、前記立ち上がるタイミングにおいて信号aの値が0である場合、信号bの値も0である)。前記した所定時間は、サイリスタ11に印加される電圧が正となる時間を含んでいるため、電気角30°〜120°の区間において信号bの値は0である(図3(b)に示すオンディレイ区間を参照)。
そして、電気角120°になると再び順電圧は0になるため(図3(a)参照)、オンディレイ回路101から出力される信号bの値は、0のままとなる。つまり、電力変換システムA1が正常である場合、図2に示す信号bの値は常に0となり、NOT演算回路106の出力である信号cの値は、常に1となる。
また、図2に示すNOT演算回路105は、信号aの0と1とを反転させた信号dをオンディレイ回路102に出力する。当該オンディレイ回路102は、信号dの値が1になった時刻から所定時間後に立ち上がる信号eを出力する。前記した所定時間とは、例えば、サイリスタ11に印加される電圧がゼロ未満となる時間(図3(c)に示すオンディレイ区間を参照)である。つまり、図2に示す信号eの値は常に0となり、NOT演算回路107の出力である信号fの値は常に1となる。
そうすると、電力変換システムA1が正常である場合、AND演算回路111から出力される信号cと信号fとの論理積(信号g)の値は、常に1となる。また、前記と同様のことがRV信号についてもいえるため、逆電圧検出器31から入力されるFV信号hに基づいて生成される信号nの値も、常に1となる。
その結果、AND演算回路117から出力される信号gと信号nとの論理積(信号t5)も、常に1となる。当該信号t5は、電力変換システムA1が正常である場合に対応する。ちなみに、図2に示す信号t5の値が1である場合、信号t1〜t4,t6の値は0である。
前記した駆動制御部171は(図1参照)、故障検出部172から入力される信号t5の値が1である場合、通常どおり電力変換システムA1を駆動させる。
(2.素子故障時)
図4(a)は、素子故障が生じている場合におけるサイリスタのAK間電圧の波形図である。図4(a)の符号Gで示すタイミングにおいてサイリスタ11が素子故障(つまり、短絡故障)すると、AK間電圧がゼロになる。したがって、サイリスタ11が素子故障した後は、順電圧検出器21から入力されるFV信号、及び逆電圧検出器31から入力されるRV信号の値は、常に0となる。
したがって、図2に示す信号a(FV信号)がNOT演算された結果である信号dの値は常に1となり、オンディレイ回路102の出力である信号eの値も常に1となる。同様に、信号hがNOT演算された結果である信号kの値は常に1となり、オンディレイ回路104の出力である信号lの値も常に1となる。
したがって、他のサイリスタにおいて順電圧又は逆電圧が検出されている(つまり、信号p=1である)場合、信号e,l,pの論理積である信号t6の値は、常に1となる。当該信号t6は、サイリスタ11が素子故障している場合に対応する。ちなみに、図2に示す信号t6の値が1である場合、信号t1〜t5の値は0である。また、信号pが0である場合は、電力変換システムA1が停止している状態に対応する。
前記した駆動制御部171は(図1参照)、故障検出部172から入力される信号t6の値が1である場合、電力変換システムA1を緊急停止させる。
(3.電圧検出器の誤不動作時)
図5は、逆電圧検出器において誤不動作が生じている場合の波形図である。ここで、「誤不動作」とは、AK間電圧が正(負)になった場合に、順(逆)電圧検出器21がオン信号を故障検出部172に出力しない状態を意味している。
図5(c)に示すように、符号Hで示すタイミングにおいて逆電圧検出器31が誤不動作を起こした場合、逆電圧が検出されなくなる。一方、図5(b)に示すように、順電圧検出器21は正常に動作しているため、パルス状の検出信号が出力され続ける。
この場合、図2に示す信号hの値は常に0となるため、信号hがNOT演算された結果である信号kの値は、常に1となる。また、オンディレイ回路104の出力である信号lの値も、常に1となる。
一方、順電圧検出器21は正常であるため、前記した正常動作の場合と同様に、信号gの値は常に1となる。
したがって、他のサイリスタにおいて順電圧又は逆電圧が検出されている(つまり、信号p=1である)場合、信号g,l,pの論理積である信号t4の値は、常に1となる。当該信号t4は、逆電圧検出器31が誤不動作している場合に対応する。ちなみに、図2に示す信号t4の値が1である場合、信号t1〜t3,t5,t6の値は0である。
なお、逆電圧検出器31が誤不動作した場合でも、駆動制御部171は電力変換システムA1を駆動し続けることが好ましい。これによって、電力変換システムA1を徒に停止させることを防止できるからである。
逆電圧検出器31が誤不動作した場合、表示手段6(図1参照)はこれに対応する表示処理を行い、逆電圧検出器31が誤不動作していることを管理者などに通知する。
同様に、順電圧検出器21が誤不動作した場合、図2に示す信号e,n,pの論理積である信号t2の値は、常に1となる。当該信号t2は、順電圧検出器21が誤不動作している場合に対応する。
(4.電圧検出器の誤動作時)
図6は、順電圧検出器において誤動作が生じている場合の波形図である。ここで、「誤動作」とは、AK間電圧がゼロ以下(ゼロ以上)になった場合でも、順(逆)電圧検出器21がオン信号を故障検出部172に出力し続ける状態を意味している。
図6(b)に示すように、符号Iで示すタイミングにおいて順電圧検出器21が誤動作を起こした場合、順電圧検出器21からは、順電圧がかかっていない場合でもFV信号として常に1が出力される。一方、図6(c)に示すように、逆電圧検出器31からはパルス状のRV信号が出力され続ける。
この場合、図2に示す信号aの値は常に1となるため、オンディレイ回路101の出力である信号bの値も、常に1となる。一方、逆電圧検出器31は正常であるため、前記した正常状態の場合と同様に、信号nは常に1となる。
したがって、他のサイリスタにおいて順電圧又は逆電圧が検出されている(つまり、信号p=1である)場合、信号b,n,pの論理積である信号t1の値は、常に1となる。当該信号t1は、順電圧検出器21が誤動作している場合に対応する。ちなみに、図2に示す信号t1の値が1である場合、信号t2〜t6の値は0である。
なお、順電圧検出器21が誤動作した場合でも、駆動制御部171は電力変換システムA1を駆動し続けることが好ましい。これによって、電力変換システムA1を徒に停止させることを防止できるからである。
同様に、逆電圧検出器31が誤動作した場合、図2に示す信号i,g,pの論理積である信号t3の値は常に1となる。当該信号t3は、逆電圧検出器31が誤動作している場合に対応する。
<FV信号とRV信号との対応関係>
図7は、故障判定部に入力されるFV信号波形と、RV信号波形と、検出される故障原因との関係を示す説明図である。図7に示すように、FV信号及びRV信号が、オン/オフを繰り返すパルス波形である場合、故障検出部172は電力変換システムA1が正常に動作していると判定する。ちなみに、FV信号がパルス波形である場合は、図2に示す信号gの値が1である場合に対応し、RV信号がパルス波形である場合は、図2に示す信号nの値が1である場合に対応する。
また、図7に示すように、FV信号及びRV信号が常時オフ(常に0)である場合、故障検出部172は、素子故障が起きていると判定するか、又は電力変換器1が停止していると判定する。ちなみに、素子故障である場合には図2に示す信号pの値が1となり、電力変換器1が停止している(つまり、サイリスタ11に電圧が印加されていない)場合には信号pの値が0となる。したがって、信号pの値を参照することで、素子故障であるか電力変換システムA1が停止しているかを判別できる。
その他、順電圧検出器21から入力されるFV信号と、逆電圧検出器31から入力されるRV信号とに基づいて、故障検出部172は、順電圧検出器21(FV検出器)の誤動作又は誤不動作、逆電圧検出器31(RV検出器)の誤動作又は誤不動作を検出する。なお、図7では、他のサイリスタで順電圧又は逆電圧が検出されている(つまり、信号p=1である:図2参照)という条件の図示を省略している。
また、FV信号及びRV信号が常時オン(常に1)である場合、故障検出部172は、順電圧検出器21と逆電圧検出器31との両方が故障しているか、又は、これに加えて素子故障が起きている可能性があると判定する。図2に示す信号b,g,i,n,pの値が全て1である場合、故障検出部172は、前記した検出結果を駆動制御部171などに出力する。なお、この場合について図2では図示を省略した。
図7に示すその他の場合については、前記と同様であるから説明を省略する。
<効果>
本実施形態に係る故障検出装置(故障検出部172)によれば、順電圧検出器21から入力されるFV信号と、逆電圧検出器31から入力されるRV信号と、を用いることによって、電力変換システムA1の状態を適切に判別することができる。
ここで、電力変換システムA1の状態とは、正常動作と、サイリスタの素子故障と、順電圧検出器21の誤動作又は誤不動作と、逆電圧検出器31の誤動作又は誤不動作と、電力変換システムA1の停止状態と、を含んでいる。
図23は、比較例に係る電圧検出システムが備えるサイリスタ及び順/逆電圧検出器を示す構成図である。図23に示すように、電力変換システムが備えるサイリスタ11に、順/逆電圧検出器20が並列接続されている。
図24は、比較例に係る電力変換システムが備える故障検出部の真偽値表である。
図24に示すように、順/逆電圧検出器20によって順電圧及び逆電圧が検出される場合、故障検出部(図示せず)によって電力変換システムが正常であると判定される。また、順/逆電圧検出器20によって順電圧が検出されず、かつ、逆電圧が検出されない場合、素子故障又は順/逆電圧検出器20の誤不動作であると判定される。つまり、比較例では、「素子故障」と「順/逆電圧検出器の故障」とが混同して検出される。
例えば、電力変換システムが揚水発電所に設置される場合、その運転を停止することは望ましくない。比較例の場合、実際には順/逆電圧検出器20が故障したときでも、故障検出部(図示せず)によって素子故障であると判定される虞がある。つまり、順/逆電圧検出器20の故障など電力変換器の運転を継続できる場合でも、故障検出部が素子故障であると判定し、揚水発電所の運転停止を引き起こす虞がある。
これに対して本実施形態では、故障検出部172が、順電圧検出器21から入力されるFV信号と、逆電圧検出器31から入力されるRV信号と、に基づいて、電力変換器1の故障原因を特定する論理回路を備えている(図2参照)。したがって、故障検出部172は、電力変換器1の素子故障と、順電圧検出器21又は逆電圧検出器31の故障と、を正確に判別することができる。
すなわち、本実施形態によれば、電力変換システムA1を停止する必要がある場合(素子故障が起こった場合)と、電力変換システムA1を停止する必要がない場合(電圧検出器の故障)と、を適切に判別することができる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、前記した第1実施形態と比較して、電力変換システムA2が備えるそれぞれのサイリスタ11〜16に、順電圧検出器及び逆電圧検出器が2個ずつ並列接続される点と、故障検出部172による処理方法と、が異なる。したがって、当該異なる部分について説明し、第1実施形態と重複する部分については説明を省略する。
図8(a)は本実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図である。図8(a)に示すサイリスタ11〜16の接続関係、及び制御手段17の機能については、第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
図8(b)は、図8(a)に示す領域Kの部分拡大図である。図8(b)に示すように、サイリスタ11には、順電圧検出器A系21aと、逆電圧検出器A系31aと、順電圧検出器B系21bと、逆電圧検出器B系31bと、がそれぞれ並列接続されている。
このように1個のサイリスタ11に対して2個の順電圧検出器(順電圧検出器A系21a及び順電圧検出器B系21b)を設置することによって、一方の順電圧検出器が故障した場合でも、他方の順電圧検出器によって順電圧を検出し続けることができるようになっている。逆電圧検出器A系31a及び逆電圧検出器B系31bについても同様である。
なお、図8(a)では図示を省略したが、他のサイリスタ12〜16に関しても順電圧検出器と逆電圧検出器が2個ずつ並列接続されている。
図9は、制御装置が備える故障検出部の構成図である。ちなみに、図9では、サイリスタ11(図8(a)参照)に対応する論理回路を図示したが、実際にはそれぞれのサイリスタ11〜16に対応した論理回路が設けられている。
図9に示すオフディレイ回路121〜124は、入力がオンになると同時に出力がオンになり、入力がオフになってから所定時間が経過した後に出力がオフになる回路である。なお、前記所定時間は、サイリスタ11が正常に動作している場合において、AK間電圧がゼロとなる転流区間(図3(a)における電気角120°〜240°の区間)と、AK間電圧が負となる逆電圧区間(図3(a)における電気角240°〜330°の区間)と、を含むように設定されている。
<制御手段の動作>
次に、制御手段17(故障検出部172)の動作について説明する。以下では、1個のサイリスタ11、及び当該サイリスタ11に接続される順電圧検出器(A系・B系)・逆電圧検出器(A系・B系)の故障検出処理に関して説明する。
(1.正常動作時)
電力変換システムA2が正常に動作している場合、サイリスタ11のAK間電圧、順電圧検出器(A系・B系)から出力されるFV信号(FVA信号、FVB信号)、逆電圧検出器(A系・B系)から出力されるRV信号(RVA信号、RVB信号)はそれぞれ、第1実施形態で説明した図3(a)〜(c)と同様の波形となる。
例えば、図3(a)に示す電気角30°〜120°の区間はオフディレイ回路121にFVA信号(図9に示す信号a)の値として1が入力される。したがって、図9に示すオフディレイ回路121から出力される信号bの値も1となる。
また、図3(a)に示すように、電気角120°においてサイリスタ11のAK間電圧は0になる。しかし、オフディレイ回路121によって少なくとも電気角120°〜330°の区間は継続して1が出力されるため、図9に示す信号bの値は1となる。さらに、図3(a)に示すように、電気角330°において再びAK間電圧が正となるため、図9に示す信号bの値は1となる。
つまり、電力変換システムA2が正常に動作している場合、図9に示すオフディレイ回路121から出力される信号bの値は、常に1となる。なお、オフディレイ回路122から出力される信号dについても同様である。
したがって、順電圧検出器A系21a及び順電圧検出器B系21b(図8(b)参照)のうち少なくとも一方によって順電圧が検出される場合、図9に示す信号bと信号dとの論理和である信号eの値は、常に1となる。
なお、順電圧検出器A系21a及び順電圧検出器B系21bのうちいずれか一方が故障した場合でも、正常状態が継続していることとする。これは、正常である側の順電圧検出器によって適切に順電圧を検出し続けることができるからである。
前記した場合と同様に、逆電圧検出器A系31a及び逆電圧検出器B系31b(図8(b)参照)のうち少なくとも一方によって逆電圧が検出される場合、図9に示す信号jの値は常に1となる。その結果、前記した信号eと信号jとの論理積である信号u1の値も、常に1となる。ここで、信号u1は、電力変換システムA2が正常に動作している場合に対応する。ちなみに、信号u1の値が1である場合、図9に示す信号u2〜u4の値は0である。
図10は、故障判定部に入力される順電圧検出信号と、逆電圧検出信号と、検出される故障原因との関係を示す説明図である。図10のNo.1に示すように、順電圧及び逆電圧が検出されている(つまり、信号e,jの値がともに1である:図9参照)場合、故障検出部172は、電力変換システムA2が正常であると判定する。
図11は、故障判定部が備える論理回路の真偽値表である。例として、図11のNo.1について説明する。順電圧検出器A系21aから入力されるFVA信号:P_FVA=1、順電圧検出器B系21bから入力されるFVB信号:P_FVB=1、逆電圧検出器A系31aから入力されるRVA信号:P_RVA=1、逆電圧検出器B系31bから入力されるRVB信号:P_RVB=1となっている。
このとき、P_FVAとP_FVBとの論理和(図9に示す信号eに対応する。):P_FV(AorB)=1となる。同様に、P_RVAとP_RVBとの論理和(図9に示す信号jに対応する。):P_RV(AorB)=1となる。また、サイリスタ11の素子故障を示す信号:THY Short=0となる。なお、THY Shortは、後記する信号u4(図9参照)に対応する。
また、図11のNo.1に示すように、順電圧検出器A系21aと順電圧検出器B系21bの両方が故障していることを示す信号:P_FV OFF=0、逆電圧検出器A系31aと逆電圧検出器B系31bの両方が故障していることを示す信号:P_RV OFF=0となっている。
なお、P_FV OFFは、前記したP_FV(AorB)のNOT演算を行うことで得られる。また、P_RV OFFは、前記したP_RV(AorB)のNOT演算を行うことで得られる。図11の表に示す「軽故障」、「重故障」については後記する。
このように、素子故障が起こっておらず(THY Short=0)、2個の順電圧検出器21a,21bのうち少なくとも一方が正常に機能し(P_FV OFF=0)、2個の逆電圧検出器31a,31bのうち少なくとも一方が正常に機能している場合(P_RV OFF=0)、故障検出部172は電力変換システムA2が正常であると判定する。
なお、図11に示すNo.2,3,5〜7,9〜11についても同様である。
(2.素子故障時)
サイリスタ11が短絡故障している場合、サイリスタ11のAK間電圧、順電圧検出器(A系・B系)から出力されるFV信号(FVA信号・FVB信号)、逆電圧検出器(A系・B系)から出力されるRV信号(RVA信号・RVB信号)はそれぞれ、第1実施形態で説明した図4(a)〜(c)と同様の波形となる。
このとき、サイリスタ11のAK間電圧は0となるため、順電圧検出器21a,21bのいずれによっても順電圧が検出されず、逆電圧検出器31a,31bのいずれによっても逆電圧が検出されない。
この場合において、図9に示す信号e,jの値は、それぞれ0となる。そうすると、信号eがNOT演算された信号m,信号jがNOT演算された信号nの値は、それぞれ1となる。したがって、信号mと信号nとの論理積であり、素子故障が生じていることを示す信号u4の値は、1となる。このとき、他の信号u1〜u3の値は0である。
つまり、図10のNo.4に示すように、順電圧が検出されず、かつ、逆電圧が検出されない場合、故障検出部172は素子故障が生じている(サイリスタ11が短絡故障している)と判定する。
また、図11のNo.16に示すように、素子故障が生じている場合においてP_FVA,P_FVB,P_RVA,P_RVBの値は全て0となる。このとき、故障検出部172は、サイリスタ11の素子故障を示す信号:THY Short=1を出力する(太枠の網掛け部分を参照)。なお、THY Shortは、前記した信号u4(図9参照)の値に対応する。
素子故障が生じている場合、ただちに電力変換システムA2を停止させてサイリスタ11を交換する必要がある。以下では、このような故障を「重故障」(図11参照)と記す。
一方、順電圧検出器(A系・B系)又は逆電圧検出器(A系・B系)が故障した場合、電力変換システムA2を緊急停止させることなく対応可能である。以下では、このような故障を「軽故障」(図11参照)と記す。
(3.電圧検出器の誤不動作時)
例えば、逆電圧検出器A系31a及び逆電圧検出器B系31bが共に誤不動作している場合、サイリスタのAK間電圧、順電圧検出器(A系・B系)から出力されるFV信号(FVA信号、FVB信号)、逆電圧検出器(A系・B系)から出力されるRV信号(RVA信号、RVB信号)はそれぞれ、第1実施形態で説明した図5(a)〜(c)と同様の波形となる。
図5(c)に示すように、逆電圧検出器(A系・B系)では共に逆電圧が検出されなくなる。一方、図5(b)に示すように、順電圧検出器(A系・B系)では継続して順電圧が検出される。
このとき、逆電圧が検出されていることを示す信号j(図9参照)の値は0となる。そうすると、信号jがNOT演算された信号lの値は1となる。一方、順電圧が検出されていることを示す信号e(図9参照)の値は1となる。したがって、信号eと信号lとの論理積であり、逆電圧検出器(A系,・B系)がともに誤不動作していることを示す信号u3の値は、1となる。このとき、他の信号u1,u2,u4の値は0である。
なお、順電圧検出器A系21a及び順電圧検出器B系21bが共に誤不動作した場合、図9に示すように、信号u2の値が1となる。
つまり、図10のNo.3に示すように、順電圧検出器(A系・B系)のいずれによっても順電圧が検出されず、かつ、逆電圧を検出する逆電圧検出器(A系・B系)が少なくとも1つ存在する場合、故障検出部172は、順電圧検出器が誤不動作していると判定する。なお、逆電圧検出器(A系・B系)の誤不動作についても、前記と同様のことがいえる(図10のNo.2参照)。
また、図11のNo.4に示すように、例えば、逆電圧検出器A系31a及び逆電圧検出器B系31bが共に誤不動作している場合、P_FVA,P_FVBの値は常に1となり、P_RVA,P_RVBの値は0となる。また、素子故障の有無を示すTHY Short=0、順電圧検出器(A系・B系)が両方とも誤不動作していることを示すP_FV OFF=0、逆電圧検出器(A系・B系)が両方とも誤不動作していることを示すP_RV OFF=1となる(網掛け部分を参照)。ここで、P_RV OFFは、前記した信号u3(図9参照)に対応する。
なお、逆電圧検出器の誤不動作は、前記した「軽故障」に相当するため、ただちに電力変換システムA2を停止させる必要はない。
図11のNo.8,12の場合も、前記した場合と同様に、故障検出部はP_RV OFF=1を出力し(網掛け部分を参照)、逆電圧検出器(A系・B系)が共に誤不動作していると判定する。
一方、図11のNo.13〜15に示すように、順電圧検出器(A系・B系)が共に誤不動作している場合、故障検出部はP_FV OFF=1を出力する(網掛け部分を参照)。ここで、P_FV OFFは、前記した信号u2(図9参照)に対応する。
<効果>
本実施形態に係る故障検出装置(故障検出部172)によれば、順電圧検出器(A系・B系)から入力されるFV信号(FVA信号・FVB信号)と、逆電圧検出器(A系・B系)から入力されるRV信号(RVA信号・RVB信号)と、を用いることによって、電力変換システムA2の状態を適切に判別することができる。
また、2個の順電圧検出器21a,21bを備えることによって、一方の順電圧検出器が故障した場合でも、他方の順電圧検出器を用いて順電圧を検出し続けることができる。逆電圧検出器31a,31bについても同様のことがいえる。
したがって、本実施形態に係る故障検出装置によれば、電力変換システムA2の信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態では、2個の順電圧検出器21a,21bの両方が誤不動作している場合、又は2個の逆電圧検出器31a,31bの両方が誤不動作している場合、故障検出部172は軽故障であると判定する。一方、素子故障が生じている場合、故障検出部172は重故障であると判定する。
このように、軽故障と重故障とを区別して検出することで、無用の緊急停止(つまり、軽故障が生じた場合の緊急停止)を回避することができる。したがって、電力変換システムA2の信頼性を向上させることができる。
≪第3実施形態≫
第3実施形態は、前記した第1実施形態と比較して、逆並列に接続された正群サイリスタ及び逆群サイリスタを備える点と、故障検出部172による処理方法と、が異なる。したがって、当該異なる部分について説明し、第1実施形態と重複する部分については説明を省略する。
図12(a)は本実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図である。図12(a)に示すように、正群サイリスタP11と逆群サイリスタN11とが互いに逆並列に接続され、正群サイリスタP12と逆群サイリスタN12とが互いに逆並列に接続されている。
これらの逆並列サイリスタが互いに直列接続されることで1つサイリスタ群(領域Lに相当)を構成している。そして、図12(a)に示すように、6つのサイリスタ群がブリッジ接続され、いわゆる2S1Pの構造となっている。
なお、制御手段17の機能については、第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
図12(b)は、図12(a)に示す領域Lの部分拡大図である。図12(b)に示すように、互いに逆並列に接続されるサイリスタP11,N11には、正群順電圧検出器21cと、逆群順電圧検出器31cと、がそれぞれ並列接続されている。同様に、サイリスタP12,N12には、正群順電圧検出器21dと、逆群順電圧検出器31dと、がそれぞれ並列接続されている。
なお、図12(a)では図示を省略したが、逆並列に接続されている他のサイリスタに関しても、正群順電圧検出器と逆群順電圧検出器が1つずつ並列接続されている。
図13は、制御装置が備える故障検出部の構成図である。ちなみに、図13には、1つのサイリスタ群(例えば、図12(a)の領域Lに含まれるサイリスタ群)に対応する論理回路を図示したが、実際には各サイリスタ群に対応する論理回路が設けられている。
なお、図13に示すP1_FV信号は、正群順電圧検出器21cから入力されるFV信号を意味し、P2_FV信号は、正群順電圧検出器21dから入力されるFV信号を意味している。
また、図13に示すN1_FV信号は、逆群順電圧検出器31cから入力されるFV信号を意味し、N2_FV信号は、逆群順電圧検出器31dから入力されるFV信号を意味している。
故障検出部172は、前記した各信号の値に応じて、正常動作、素子故障、電圧検出器の誤動作・誤不動作、配線等入力異常といった検出結果を出力する。
なお、図13に示すように、本実施形態における故障検出部172は、オンディレイ回路やオフディレイ回路を有していない。
<制御手段の動作>
次に、制御手段17(故障検出部172)の動作について説明する。以下の説明は、サイリスタP11,P12,N11,N12及びこれらのサイリスタに接続される正群順電圧検出器21c,21d・逆群順電圧検出器31c,31dの故障検出に関するものである(図12(b)参照)。
(1.正常動作時)
図14(a)は、電力変換システムが正常に動作をしている場合における正群サイリスタP11のAK間電圧の波形図である。当該波形は、第1実施形態で説明した正常動作時の波形と同様であり(図3(a)参照)、区間Pでは正群サイリスタP11に順電圧が印加され、区間Nでは正群サイリスタP11に逆電圧が印加される。
図14(b)は、正群順電圧検出器21cから入力されるFV信号の波形図である。当該波形は、第1実施形態で説明した正常動作時のFV信号と同様である(図3(b)参照)。
また、正群サイリスタP12のAK間電圧(図14(c)参照)、及び正群順電圧検出器21dから入力されるFV信号(図14(d)参照)はそれぞれ、図14(a),(b)と同様の波形である。
図12(b)に示すように、逆群順電圧検出器31cは、逆群サイリスタN11に印加される順電圧を検出する。当該順電圧が正の場合、正群順電圧検出器21cには負の電圧が印加される。すなわち、図14(e)に示すように、逆群サイリスタN11のAK間電圧の波形は、正群サイリスタP11のAK間電圧の波形(図14(a))を反転させたものとなる。
なお、図14(f)〜(h)については、説明を省略する。
次に、図13、図20を併せて参照しつつ、正常動作時における故障検出部172の処理について説明する。
例えば、図14(a),(c)に示す電気角30°〜120°の区間において、正群順電圧検出器21cと、正群順電圧検出器21dと、によって順電圧が検出される(図14(b)、(d)参照)。このとき、逆群順電圧検出器31c及び逆群順電圧検出器31dでは、順電圧が検出されない(図14(f)、(h)参照)。
したがって、図13に示す信号a、c、f、hの値が1となり、これらの論理積である信号i1の値が1となる。その結果、信号i1〜i3の論理和である信号iの値が1となる。当該信号iが1であるとき、故障検出部172は、電力変換システムA3が正常に動作していると判定する。
図20は、故障判定部に入力される正群順電圧検出信号と、逆群順電圧検出信号と、検出される故障原因との関係を示す説明図である。例えば、図20に示す「P群#1サイリスタ」は、正群サイリスタP11(図12(b)参照)に対応している。また、「第1P群順電圧検出器」は、正群順電圧検出器21c(図12(b)に対応している。その他のサイリスタ、順電圧検出器についても同様である。
図20のNo.4に示すように、正群サイリスタP11,P12において順電圧が検出され、逆群サイリスタN11,N12において順電圧が検出されない場合、故障検出部172は電力変換システムA3が正常動作している(サイリスタ11の出力電圧>0)と判定する。
また、図14(a),(c),(e),(g)に示す電気角120°〜240°の区間では転流中であるため、いずれの電圧検出器によっても順電圧が検出されない。
したがって、図13に示す信号b,d,f,hの値が1となり、これらの論理積i3の値が1となる。その結果、信号i1〜i3の論理和である信号iの値が1(正常動作に対応)となる。
すなわち、図20のNo.16に示すように、いずれの電圧検出器によっても順電圧が検出されない場合、故障検出部172は電力変換システムA3が正常動作している(サイリスタ11の転流中)と判定する。
さらに、図14(a),(c),(e),(g)に示す電気角240°〜330°の区間において、逆群順電圧検出器31cと、逆群順電圧検出器31dと、によって順電圧が検出される(図14(f)、(h)参照)。このとき、正群順電圧検出器21c及び正群順電圧検出器21dでは、順電圧が検出されない(図14(b)、(d)参照)。
したがって、図13に示す信号b,d,e,gの値が1となり、これらの論理積i2の価が1となる。その結果、信号i1〜i3の論理和である信号iの値が1(正常動作に対応)となる。
つまり、図20のNo.13に示すように、正群順電圧検出器21c,21dによって順電圧が検出されず、逆群順電圧検出器31c,31dによって順電圧が検出される場合、故障検出部172は電力変換システムA3が正常動作している(サイリスタ11の出力電圧<0)と判定する。
このように、電力変換システムA3が正常動作している場合、図13に示す信号(i1,i2,i3)の値が、(1,0,0)→(0,0,1)→(0,1,0)のように時間的に順次変化するとともに、これらの論理和である信号iの値が、常に1となる。
ちなみに、電力変換システムA3が正常である場合、図13に示す他の信号j〜rの値は全て0である。
図21は、故障検出部が備える論理回路の真偽値表である。なお、図21のNo.1〜16は、図20のNo.1〜16と対応している。例として、図21のNo.4について説明する。
正群順電圧検出器21cから入力されるFV信号:P1_FV=1、正群順電圧検出器21dから入力されるFV信号:P2_FV=1、逆群順電圧検出器31cから入力されるFV信号:N1_FV=0、逆群順電圧検出器31dから入力されるFV信号:N2_FV=0となっている。
このとき、サイリスタ11の素子故障を示す信号:THY_1 Short=0、サイリスタ12の素子故障を示す信号:THY_2 Short=0となっている。なお、THY_1 Shortは、図13に示す信号n,oの論理和を演算することで得られる。また、THY_2 Shortは、図13に示す信号p,qの論理和を演算することで得られる。
また、図21のNo.4に示すように、正群順電圧検出器21cが誤動作していることを示す信号P1_FV ON=0,正群順電圧検出器21cが誤不動作していることを示す信号P1_FV OFF=0となる。
なお、P1_FV ONの値は、図13に示す信号l,qの論理和を演算することで得られる。また、P1_FV OFFの値は、図13に示す信号oの値に対応している。
同様に、図21のNo.4におけるP2_FV ON,P2_FV OFF,N1_FV ON,N1_FV OFF,N2_FV ON,N2_FV OFFの値も0となる。なお、正常動作時に対応する図21のNo.13,16については、前記と同様である。
故障検出部172は、図21に示す表の左から6列目「THY_1 Short」〜18列目「重故障」までの各データを表示手段6(図12(a)参照)に出力し、管理者などに電力変換システムA3の状態を知らせる。
(2.素子故障時)
図15は、逆群サイリスタN12(第2逆群サイリスタ)が素子故障している場合の波形図である。なお、逆群サイリスタN12以外の各サイリスタ及び各電圧検出器は正常に動作している。
図15(g)の符号Oで示すタイミングで逆群サイリスタN12が素子故障(短絡故障)した場合、前記タイミング以後において逆群サイリスタN12のAK間電圧が0になる。したがって、逆群順電圧検出器31dから入力されるFV信号の値が0になる。ちなみに、逆群サイリスタN12が短絡状態となっているため、これと並列接続される正群サイリスタP12の電圧も0になる(図15(c)、参照)
詳細な説明は省略するが、逆群サイリスタN12が素子故障している場合、図13に示す信号p,qの値が、時間的に交互に1となる。なお、その他の信号i〜o,rの値は常に0である。
なお、図20のNo.8に示すように、合計4つの順電圧検出器のうち1つ(正群順電圧検出器21c)によって順電圧が検出され、残り3つの順電圧検出器(正群順電圧検出器21d、逆群順電圧検出器31c,31d)では順電圧が検出されない。
このような場合、故障検出部172は、逆群サイリスタN12(又は第2正群サイリスタP12)が素子故障していると判定する。図20のNo.8に示すように、このとき正群順電圧検出器21cが誤動作しているか、又は正群順電圧検出器21dが誤不動作している可能性も考えられるが、故障検出部172は優先的に素子故障と判定することが好ましい。重故障(つまり、素子故障)の可能性を優先することによって、電力変換システムA3の保守性を高めるためである。
なお、図20のNo.14についても同様である。
図21のNo.8,No.14に示す信号(P1_FV,P2_FV,R1_FV,R2_FV)が入力された場合、故障検出部172は、逆群サイリスタN12(又は正群サイリスタP12)の素子故障を示す信号:THY_2 Short=1を出力する。なお、例えば、No.8のP1_FV ON=(1)>0は、正群順電圧検出器21cが誤動作している可能性があることを示している。
このように、素子故障(重故障)が生じている可能性がある場合、故障検出部172は駆動制御部171(図12(a)参照)に対して停止指令信号を出力する。
なお、正群サイリスタP11,P12、逆群サイリスタN12の素子故障については、前記した場合と同様であるから説明を省略する。
(3.電圧検出器の誤不動作時)
図16は、逆群順電圧検出器31d(第2逆群順電圧検出器)が誤不動作している場合の波形図である。なお、他の電圧検出器及び各サイリスタは正常に動作している。
図16(h)に示すように、逆群順電圧検出器31dが符号Qで示すタイミングから誤不動作した場合、前記タイミング以後の出力値は常に0となる。
詳細な説明は省略するが、このとき、図13に示す信号pの値が1となる。なお、その他の信号i〜o,q,rの値hは0となる。
つまり、図20のNo.14に示すように、合計4つの順電圧検出器のうち1つ(つまり、逆群順電圧検出器31cのみ)によって順電圧が検出される場合、故障検出部172は、逆群順電圧検出器31dが誤不動作している可能性があると判定する。
これは、図21のNo.14に示すN2_FV OFF=(1)>0に対応している。なお、図21のNo.14に示すように、逆群サイリスタN12の素子故障である可能性もある(THY_1=1)。したがって、故障検出部172は、素子故障を示す信号を優先的に駆動制御部171に出力することで重故障の場合にも対応可能とすることが好ましい。
なお、正群順電圧検出器21c、正群順電圧検出器21d、逆群順電圧検出器31cの誤不動作については、前記した場合と同様であるから説明を省略する。
(4.電圧検出器の誤動作)
図17は、正群順電圧検出器21c(第1正群順電圧検出器)が誤動作している場合の波形図である。なお、他の電圧検出器及び各サイリスタは正常に動作している。
図17(b)の符号Rで示すタイミング以後において正群順電圧検出器21cが誤動作した場合、前記タイミング以後の出力値は、常に1となる。
詳細な説明は省略するが、正群順電圧検出器21cが誤動作している場合、図13に示す信号l,qの値が、時間的に交互に1となる。なお、その他の信号i〜k,m〜p,rの値は0となる。
つまり、図20のNo.5,No.8に示すように、合計4つの順電圧検出器のうち3つ(No.5では、正群順電圧検出器21c、逆群順電圧検出器31c,31d)によって順電圧が検出される場合、故障検出部172は、正群順電圧検出器21cが誤動作していると判定する。
これは、図21のNo.5,No.8に示すP1_FV ON=1に対応している。
なお、正群順電圧検出器21d、逆群順電圧検出器31c,31dの誤動作については、前記した場合と同様であるから説明を省略する。
(5.配線等入力異常時)
図18は、正群順電圧検出器21c(第1正群順電圧検出器)において配線等入力異常が生じている場合の波形図である。なお、配線等入力異常とは、順電圧検出器と故障検出部172との配線のつなぎ間違いやノイズの影響などによる誤動作を意味している。
図18(b)に示すように、正群順電圧検出器21cにおいて配線等入力異常が生じている場合、AK間電圧が正又は負となる区間における正群順電圧検出器21cの出力値は1となる。
図19は、正群電圧検出器21c,21d、及び逆群順電圧検出器31c,31dにおいて配線等入力異常が生じている場合の波形図である。図19(b),(d),(f),(h)に示すように、各電圧検出器において配線等入力異常が生じている場合、AK間電圧が正又は負となる区間における各電圧検出器の出力値は1となる。
詳細な説明は省略するが、配線等入力異常が生じている場合、図13に示す信号r1〜r5のいずれかの値が1となるため、信号r1〜r5の論理和である信号rの値は1となる。ちなみに、この場合において他の信号i〜qの値は0である。
例えば、図20のNo.1に示すように、4個全ての電圧検出器において同時に電圧が検出された場合、故障検出部172は、配線等入力異常が生じていると判定する。
これは、図21のNo.1に示す「入力異常」(図9に示すrの値)=1に対応している。なお、配線等入力異常は、軽故障に相当する。
<効果>
本実施形態に係る故障検出装置(故障検出部172)によれば、正群順電圧検出器21c,21dから入力されるFV信号と、逆群順電圧検出器31c,31dから入力されるRV信号と、を用いることによって、電力変換システムA3の状態を適切に判別することができる。
また、本実施形態では、逆並列に接続された正群サイリスタP11・逆群サイリスタN11と、逆並列に接続された正群サイリスタP12・逆群サイリスタN12とを直列接続することで1つサイリスタ群を構成している。このように、直列に2個の正群(又は逆群)サイリスタを接続することによって、第1,2実施形態と比較して、より高い電圧に耐えることができる。
また、本実施形態に係る故障検出装置によれば、素子故障、電圧検出器の誤動作又は誤不動作の他、配線等入力異常も適切に検出することができる。したがって、電力変換システムA3の信頼性を向上させることができる。
≪第4実施形態≫
第4実施形態は、第3実施形態と比較して、m×6個の正群サイリスタ、及びm×6個の逆群サイリスタと、を備える点と、各サイリスタに並列接続される電圧検出器として、正群順電圧検出器a系〜n系と、逆群順電圧検出器a系〜n系と、を備える点が異なる。なお、その他の点については、前記した第3実施形態と同様である。
したがって、第3実施形態と異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図22(a)は、本実施形態に係る故障検出装置を含む電力変換システムの構成図である。図22(a)に示すように、正群サイリスタP1と逆群サイリスタN1とが逆並列に接続されている。このように逆並列に接続されたm組の逆並列サイリスタが互いに直列接続されることで、1つサイリスタ群(領域Mに相当)を構成している。そして、図12(a)に示すように、6つのサイリスタ群がブリッジ接続され、三相ブリッジ回路が構成されている。
図22(b)は、図22(a)に示す領域Mの部分拡大図である。図22(b)に示すように、互いに逆並列に接続されるサイリスタP1,N1には、正群順電圧検出器211a〜211nと、逆群順電圧検出器311a〜311nと、がそれぞれ並列接続されている。他のサイリスタについても同様である。
なお、図12(a)では図示を省略したが、三相ブリッジを構成する他のサイリスタ群に関しても、複数の順電圧検出器及び逆電圧検出器が並列接続されている。
なお、制御手段17の機能については、第3実施形態と同様であるから説明を省略する。
<効果>
本実施形態に係る故障検出装置によれば、図22(a)に示すように1個のサイリスタ群に多数(m個)の正群サイリスタ及び逆群サイリスタが直列接続されている。したがって、三相交流電源4から高電圧が入力された場合でも、各サイリスタで前記電圧が分散されるため、高電圧にも十分に耐えることができる。なお、1群において直列接続されるサイリスタの数mは、三相交流電源4から入力される電圧の値に応じて適宜設定することができる。
また、本実施形態では、図22(b)に示すように、互いに逆並列に接続されるサイリスタに、正群順電圧検出器a系〜n系と、逆群順電圧検出器a系〜n系と、がそれぞれ並列接続されている。
したがって、1個のサイリスタに対して接続される順電圧検出器のうち、1つ又は複数個(<n個)が故障した場合でも、残りの正常な順電圧検出器によって適切に順電圧を検出することができる。
このように、本実施形態に係る故障検出装置によれば、電力変換器の保守性を向上させ、信頼性を高めることができる。
また、第3実施形態の場合と同様の方法によって、正群順電圧検出器から入力されるFV信号と、逆群順電圧検出器から入力されるFV信号と、を用いて電力変換システムA4の状態を適切に判別することができる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る故障検出装置について各実施形態により説明したが、本発明の実施態様はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、前記第1実施形態では、6つのサイリスタをブリッジ接続する場合について説明したが(図1参照)、これに限らない。すなわち、直列接続された複数のサイリスタによって1つのサイリスタ群を構成し、6つのサイリスタ群をブリッジ接続してもよい。この場合、電力変換器1に設置される各サイリスタに順電圧検出器及び逆電圧検出器を並列接続する。これによって、三相交流電源4から高電圧が入力された場合でも、直列接続された各サイリスタに電圧を分散させることができる。
なお、この場合の故障検出方法については、第1実施形態の場合同様であるから説明を省略する。
また、前記したように6つのサイリスタ群をブリッジ接続する場合において、各サイリスタに並列接続する順電圧検出器及び逆電圧検出器を複数組設置してもよい。これによって、正常である順電圧検出器及び逆電圧検出器が少なくとも1つずつ存在すれば、適切に順電圧及び逆電圧を検出することができる。
例えば、故障検出部172は、以下の(1)又は(2)のいずれかに該当する場合、順電圧検出器、逆電圧検出器、及びサイリスタが正常であると判定する。
(1)検出対象であるサイリスタに関して、パルス状の順電圧を検出する順電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、パルス状の逆電圧を検出する逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合。
(2)サイリスタに電圧が印加されていない状態において、当該サイリスタに並列接続される順電圧検出器のいずれによっても順電圧が検出されず、当該サイリスタに並列接続される逆電圧検出器のいずれによっても逆電圧が検出されない場合。
また、前記した場合において故障検出部172は、検出対象であるサイリスタに関して、パルス状の順電圧を検出する順電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、逆電圧を常時検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、当該逆電圧検出器が誤動作していると判定する。順電圧検出器の誤動作についても同様である。
また、前記した場合において故障検出部172は、検出対象であるサイリスタに関して、パルス状の順電圧を検出する順電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、常時ゼロの逆電圧を検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、当該逆電圧検出器が誤不動作していると判定する。順電圧検出器の誤不動作についても同様である。
また、第1,2実施形態では、順電圧検出器と逆電圧検出器とが別である場合について説明したが、順電圧及び逆電圧を検出可能な順/逆電圧検出器を用いてもよい。
また、前記第3実施形態では、互いに逆並列に接続された2組のサイリスタを直列接続することで1つサイリスタ群を構成する場合について説明したが(図12参照)、これに限らない。すなわち、互いに逆並列に接続される一組のサイリスタが、互いにブリッジ接続された構成でもよい。また、互いに逆並列に接続された3組以上のサイリスタを直列接続することで1つのサイリスタ群を構成し、これらをブリッジ接続してもよい。
A1,A2,A3,A4 電力変換システム
1 電力変換器
11,12,13,14,15,16 サイリスタ
17 制御手段(故障検出装置)
171 駆動制御部
172 故障検出部(故障検出手段)
21,22,23,24,25,26 順電圧検出器
31,32,33,34,35,36 逆電圧検出器
21a 順電圧検出器A系
21b 順電圧検出器B系
31a 逆電圧検出器A系
31b 逆電圧検出器B系
P11,P12,・・・ 正群サイリスタ
N11,N12,・・・ 逆群サイリスタ
21c,21d,211a,212a,・・・ 正群順電圧検出器
31c,31d,311b,312b,・・・ 逆群順電圧検出器

Claims (13)

  1. 互いにブリッジ接続されるとともに外部から入力される指令信号に応じてオン/オフが切り替わる複数のサイリスタのそれぞれに並列接続され、前記サイリスタのアノード・カソード間の順電圧を検出する順電圧検出器と、
    前記複数のサイリスタのそれぞれに並列接続され、前記サイリスタのアノード・カソード間の逆電圧を検出する逆電圧検出器と、
    前記順電圧検出器から入力される順電圧検出信号と、前記逆電圧検出器から入力される逆電圧検出信号と、に応じて、前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続される前記サイリスタの素子故障の有無と、当該順電圧検出器の故障の有無と、当該逆電圧検出器の故障の有無と、の判定を含む故障検出処理を実行する故障検出手段と、を備えること
    を特徴とする故障検出装置。
  2. それぞれの前記サイリスタに対して、一組又複数組の前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続され、
    前記故障検出手段は、
    検出対象である前記サイリスタに関して、パルス状の順電圧を検出する前記順電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、パルス状の逆電圧を検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、
    又は、
    前記サイリスタに電圧が印加されていない状態において、当該サイリスタに並列接続される前記順電圧検出器のいずれによっても順電圧が検出されず、当該サイリスタに並列接続される前記逆電圧検出器のいずれによっても逆電圧が検出されない場合、
    前記順電圧検出器、前記逆電圧検出器、及び前記サイリスタが正常であると判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の故障検出装置。
  3. それぞれの前記サイリスタに対して、一組又複数組の前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続され、
    前記故障検出手段は、
    検出対象である前記サイリスタに関して、パルス状の順電圧を検出する前記順電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、逆電圧を常時検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、当該逆電圧検出器が誤動作していると判定し、
    検出対象である前記サイリスタに関して、パルス状の逆電圧を検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、順電圧を常時検出する前記順電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、当該順電圧検出器が誤動作していると判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の故障検出装置。
  4. それぞれの前記サイリスタに対して、一組又複数組の前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続され、
    前記故障検出手段は、
    検出対象である前記サイリスタに関して、パルス状の順電圧を検出する前記順電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、常時ゼロの逆電圧を検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、当該逆電圧検出器が誤不動作していると判定し、
    検出対象である前記サイリスタに関して、パルス状の逆電圧を検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、常時ゼロの順電圧を検出する前記順電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、当該順電圧検出器が誤不動作していると判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の故障検出装置。
  5. それぞれの前記サイリスタに対して、一組又複数組の前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続され、
    前記故障検出手段は、
    前記サイリスタの順電圧を検出する前記順電圧検出器が少なくとも1つ存在し、かつ、当該サイリスタの逆電圧を検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、前記順電圧検出器、前記逆電圧検出器、及び前記サイリスタが正常であると判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の故障検出装置。
  6. それぞれの前記サイリスタに対して、一組又複数組の前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続され、
    前記故障検出手段は、
    前記サイリスタに電圧が印加されている状態において、前記サイリスタに並列接続される前記順電圧検出器のいずれによっても順電圧が検出されず、かつ、当該サイリスタに並列接続される前記逆電圧検出器のいずれによっても逆電圧が検出されない場合、当該サイリスタは素子故障であると判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の故障検出装置。
  7. それぞれの前記サイリスタに対して、一組又複数組の前記順電圧検出器及び前記逆電圧検出器が並列接続され、
    前記故障検出手段は、
    前記サイリスタに並列接続される前記順電圧検出器のいずれによっても順電圧が検出されず、かつ、当該サイリスタの逆電圧を検出する前記逆電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、前記順電圧検出器が誤不動作していると判定し、
    前記サイリスタに並列接続される前記逆電圧検出器のいずれによっても逆電圧が検出されず、かつ、当該サイリスタの順電圧を検出する前記順電圧検出器が少なくとも1つ存在する場合、前記逆電圧検出器が誤不動作していると判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の故障検出装置。
  8. 外部から入力される指令信号に応じてオン/オフが切り替わる正群サイリスタと逆群サイリスタとが互いに逆並列に接続される逆並列サイリスタ、又は、複数組の前記逆並列サイリスタが直列接続されるサイリスタ群が、互いにブリッジ接続され、
    前記正群サイリスタのそれぞれに並列接続され、前記正群サイリスタの順電圧を検出する正群順電圧検出器と、
    前記逆群サイリスタのそれぞれに並列接続され、前記逆群サイリスタの順電圧を検出する逆群順電圧検出器と、
    前記正群順電圧検出器から入力される正群順電圧検出信号と、前記逆群順電圧検出器から入力される逆群順電圧検出信号と、に応じて、前記正群順電圧検出器及び前記逆群順電圧検出器が並列接続されるサイリスタの素子故障の有無と、当該正群順電圧検出器の故障の有無と、当該逆群順電圧検出器の故障の有無と、の判定を含む故障検出処理を実行する故障検出手段と、を備えること
    を特徴とする故障検出装置。
  9. 2組の前記逆並列サイリスタが直列接続されることで構成される前記サイリスタ群が互いにブリッジ接続され、
    前記故障検出手段は、
    検出対象である前記サイリスタ群に関して、当該サイリスタ群に接続される前記正群順電圧検出器及び前記逆群順電圧検出器のいずれによっても順電圧が検出されない場合、
    又は、
    2つの前記正群順電圧検出器の両方によって順電圧が検出され、かつ、2つの前記逆群順電圧検出器のいずれによっても順電圧が検出されない場合、
    又は、
    2つの前記逆群順電圧検出器の両方によって順電圧が検出され、かつ、2つの前記正群順電圧検出器のいずれによっても順電圧が検出されない場合、
    前記サイリスタ群、前記正群順電圧検出器、及び前記逆群順電圧検出器が正常であると判定すること
    を特徴とする請求項8に記載の故障検出装置。
  10. 2組の前記逆並列サイリスタが直列接続されることで構成される前記サイリスタ群が互いにブリッジ接続され、
    前記故障検出手段は、
    検出対象である前記サイリスタ群に関して、当該サイリスタ群に接続される2つの前記正群順電圧検出器、及び2つの前記逆群順電圧検出器の合計4つの順電圧検出器のうち1つによって順電圧が検出される場合、前記サイリスタ群に素子故障が生じているサイリスタが存在すると判定すること
    を特徴とする請求項8に記載の故障検出装置。
  11. 2組の前記逆並列サイリスタが直列接続されることで構成される前記サイリスタ群が互いにブリッジ接続され、
    前記故障検出手段は、
    検出対象である前記サイリスタ群に関して、当該サイリスタ群に接続される2つの前記正群順電圧検出器、及び2つの前記逆群順電圧検出器の合計4つの順電圧検出器のうち3つによって順電圧が検出される場合、前記4つの前記順電圧検出器のうち誤動作しているものが存在すると判定すること
    を特徴とする請求項8に記載の故障検出装置。
  12. 互いにブリッジ接続されるとともに外部から入力される指令信号に応じてオン/オフが切り替わる複数のサイリスタのそれぞれに並列接続される順電圧検出器によって、前記サイリスタのアノード・カソード間の順電圧を検出する順電圧検出処理と、
    前記複数のサイリスタのそれぞれに並列接続される逆電圧検出器によって、前記サイリスタのアノード・カソード間の逆電圧を検出する逆電圧検出処理と、
    前記順電圧検出ステップにおいて検出される順電圧と、前記逆電圧検出ステップにおいて検出される逆電圧と、に応じて、当該順電圧及び逆電圧の検出対象である前記サイリスタの素子故障の有無と、前記順電圧検出器の故障の有無と、前記逆電圧検出器の故障の有無と、を含む判定を行う故障検出処理と、を含むこと
    を特徴とする故障検出方法。
  13. 外部から入力される指令信号に応じてオン/オフが切り替わる正群サイリスタと逆群サイリスタとが互いに逆並列に接続される逆並列サイリスタ、又は、複数組の前記逆並列サイリスタが直列接続されるサイリスタ群が、互いにブリッジ接続され、
    前記正群サイリスタのそれぞれのアノード・カソード間の順電圧を正群順電圧検出器によって検出する正群順電圧検出処理と、
    前記逆群サイリスタのそれぞれのアノード・カソード間の順電圧を逆群順電圧検出器によって検出する逆群順電圧検出処理と、
    前記正群順電圧ステップにおいて検出される正群順電圧検出と、前記逆群順電圧検出ステップにおいて検出される逆群順電圧と、に応じて、前記正群サイリスタ及び前記逆群サイリスタの素子故障の有無と、前記正群順電圧検出器の故障の有無と、前記逆群順電圧検出器の故障の有無と、を含む判定を行う故障検出処理と、を含むこと
    を特徴とする故障検出方法。
JP2012218346A 2012-09-28 2012-09-28 故障検出装置及び故障検出方法 Active JP6000786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012218346A JP6000786B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 故障検出装置及び故障検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012218346A JP6000786B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 故障検出装置及び故障検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014073017A true JP2014073017A (ja) 2014-04-21
JP6000786B2 JP6000786B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=50747744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012218346A Active JP6000786B2 (ja) 2012-09-28 2012-09-28 故障検出装置及び故障検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6000786B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439086U (ja) * 1990-07-27 1992-04-02
JPH0821861A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Toshiba Corp 電力変換装置の故障検出回路
JP2004266961A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Chubu Electric Power Co Inc 分散型電源を活用した電力系統の調相方法
JP2011205812A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp サイリスタ直列回路の故障検出回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439086U (ja) * 1990-07-27 1992-04-02
JPH0821861A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Toshiba Corp 電力変換装置の故障検出回路
JP2004266961A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Chubu Electric Power Co Inc 分散型電源を活用した電力系統の調相方法
JP2011205812A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp サイリスタ直列回路の故障検出回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP6000786B2 (ja) 2016-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013051202A1 (ja) 3レベル電力変換回路システム
US20100309589A1 (en) Inverter device
JP6370513B1 (ja) 電力変換装置およびロジック回路
US20090296433A1 (en) Circuit and topology for very high reliability power electronics system
KR101331028B1 (ko) 3―레벨 t타입 인버터의 스위치 고장진단장치 및 방법
WO2006098357A1 (ja) 電力変換装置
Wang et al. A voltage vector residual estimation method based on current path tracking for T-type inverter open-circuit fault diagnosis
JP5739734B2 (ja) 電力変換装置
JP4898510B2 (ja) 半導体電力変換装置の故障検出装置
JP5979086B2 (ja) 監視回路
JP6010104B2 (ja) サーボモータ制御装置
KR101242250B1 (ko) 엔피시 인버터의 스위칭 소자 고장진단장치 및 방법
JP2015192578A (ja) 電圧検出装置及び電圧電流検出装置
JP6000786B2 (ja) 故障検出装置及び故障検出方法
JP5940840B2 (ja) 電力変換装置
JP2010268662A (ja) インバータの故障検出装置
JP6093555B2 (ja) 制御システム及び二重化制御方法
WO2019186752A1 (ja) 電力変換装置
JP2008154372A (ja) パワーデバイス短絡検出回路
JP6643957B2 (ja) 電力変換装置及びその制御方法
JP6111656B2 (ja) 三相出力配線の欠相検知装置
JP5537908B2 (ja) 超高信頼性パワーエレクトロニクスシステム用の回路及びトポロジー
JP4575876B2 (ja) インバータ装置及びインバータシステム
Di Tommaso et al. Current fault signatures of Voltage Source Inverters in different reference frames
RU2533317C2 (ru) Схема и топология высоконадежной системы силовой электроники

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160310

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6000786

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150