JP5940840B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関するものであり、特に、インバータを備える電力変換装置に関する。
従来、インバータを備える電力変換装置では、スイッチ素子やバッテリの故障を検出したりや、破損を防止したりするために、特許文献1〜特許文献3に開示してある構成を備えている。
特許文献1に開示してある電力変換装置では、電流指令値と電流帰還値との偏差出力が設定値以上になったときに、“H”レベルを出力する比較器を備えることで、スイッチ素子の故障を検出する。
特許文献2に開示してある電力変換装置では、3レベル主回路において、使用頻度の高いスイッチ素子を並列接続した2つのスイッチ素子で構成することにより、スイッチ素子の発熱による破損を防止する。
特許文献3に開示してある電力変換装置では、バッテリを定期的にわずかに放電させ、このときのバッテリの出力電流と、端子間電圧の脈動振幅値とを診断手段に取込むことで、バッテリの劣化状態を短時間で高精度に診断している。
特開平07−227086号公報 特開2003−70262号公報 特開2005−291803号公報
中性点スイッチ式の3レベル主回路を用いた電力変換装置では、中性点に接続したスイッチ素子が故障すると、3レベル主回路の動作が2レベル動作となる。電力変換装置は、3レベル主回路が2レベル動作になると、正常時の3レベル動作に比べて大きなサージ電圧が生じる。3レベル主回路に大きなサージ電圧が生じると、3レベル主回路を構成するメイン素子が破損する可能性があった。
しかし、特許文献1〜特許文献3を含め、従来の電力変換装置には、中性点スイッチ式の3レベル主回路において、中性点に接続したスイッチ素子の故障を検出したりや、破損を防止したりするための構成を設けていなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、中性点スイッチ式の3レベル主回路を用いた電力変換装置において、中性点に接続したスイッチ素子の故障を検出することができる電力変換装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、直流の正相と負相との間に直列接続してある第1および第2のコンデンサと、正相と負相との間に直列接続してある第1および第2のスイッチ素子と、第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子との第1の接続点に一端を接続してある第3のスイッチ素子と、第3のスイッチ素子の他端に一端を接続し、第1のコンデンサと第2のコンデンサとの第2の接続点に他端を接続してある第4のスイッチ素子と、第1から第4のスイッチ素子のそれぞれに逆並列接続してある第1から第4のダイオードと、第1の接続点に一端を接続し、負荷に他端を接続してあるリアクトルと、第1の接続点とリアクトルとの間に流れる電流を検出する第1の電流センサと、第1から第4のスイッチ素子それぞれのオン/オフを制御する制御回路とを備え、制御回路は、第1の電流センサで検出した電流を利用して、第3または第4のスイッチ素子の故障を検出する故障検出回路を含み、故障検出回路は、第1の電流センサで検出した電流と、制御回路に入力された電流指令値との偏差を計算し、当該偏差と予め定めてある偏差基準とを比較して、予め定めてある第1の期間内に、偏差が偏差基準を複数回上回る場合、第3または第4のスイッチ素子の故障が発生したと検出し、制御回路は、予め定めてある第2の期間、入力された電流指令値を増加する指令値加算回路をさらに含む。
本発明によれば、3レベル主回路を用いた電力変換装置の中性点に接続したスイッチ素子の故障を検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す概略図である。 U相ユニットの回路構成を示す回路図である。 図2に示す制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。 図2に示すコンデンサの電圧をセンシングする電圧センサと、コンデンサの電圧から異常を検出する異常検出回路を追加したU相ユニットの回路構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の構成を示す概略図である。 図5に示すU相ユニットの回路構成を示す回路図である。 図6に示す制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る電力変換装置が備える制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。 負荷の急変などの理由で瞬間的に偏差が大きくなる場合の、偏差、カウンタ、タイマのそれぞれのタイムチャートを示した図である。 ACスイッチ素子の故障によって周期的に偏差が大きくなる場合の、偏差、カウンタ、タイマのそれぞれのタイムチャートを示した図である。 本発明の実施の形態4に係る電力変換装置が備える制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。 本発明の実施の形態5に係る電力変換装置の構成を示す概略図である。 図12に示すU相ユニットの回路構成を示す回路図である。 図13に示す制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。 本発明の実施の形態6に係る電力変換装置が備える制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す概略図である。図1を参照して、電力変換装置100は、直流電源1からの直流電力を三相交流に変換して負荷2に与える。電力変換装置100は、コンデンサC1,C2と、インバータ3とを備える。インバータ3は、U相ユニット3U,V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wで構成してある。
コンデンサC1,C2は、直流電源1の正極ライン4と負極ライン5との間に直列接続する。コンデンサC1は、直流の正相と中性相との間に接続し、コンデンサC2は直流の中性相と負相との間に接続する。U相ユニット3U,V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wはそれぞれ正極ライン4と負極ライン5に接続し、さらに中性相(コンデンサC1とコンデンサC2との接続点)に接続する。U相ユニット3U,V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wはそれぞれ、ライン6U,6V,6Wへ三相交流を出力する。負荷2は、ライン6U,6V,6WによってU相ユニット3U,V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wにそれぞれ接続してある。
U相ユニット3U,V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wの構成は共通である。以下では代表的にU相ユニット3Uの構成について詳細に説明し、V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wの構成については、詳細な説明を繰返さないものとする。
図2は、U相ユニット3Uの回路構成を示す回路図である。図2を参照して、U相ユニット3Uは、ACスイッチ素子Q2,Q3(第3および第4のスイッチ素子)と、メイン素子Q1,Q4(第1および第2のスイッチ素子)と、ダイオードD1〜D4と、電流センサ7(第1の電流センサ)と、リアクトルと8を備える。電力変換装置100は、U相ユニット3U(V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wも同様)を制御するための制御回路9をさらに備えている。
メイン素子Q1,Q4およびACスイッチ素子Q2,Q3は、制御回路9からの制御信号Sに応じてオン/オフするスイッチ素子である。これらのスイッチ素子には、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチ素子を用いる。
ACスイッチ素子Q2,Q3は、中性点に接続したスイッチ素子であり、そのコレクタ同士を接続してある。ACスイッチ素子Q3のエミッタは、中性点である端子C(コンデンサC1とコンデンサC2との接続点(第2の接続点))に接続してある。ACスイッチ素子Q2のエミッタは、端子AC(メイン素子Q1とメイン素子Q4との接続点(第1の接続点))に接続してある。ダイオードD2、D3はACスイッチ素子Q2,Q3にそれぞれ逆並列接続してある。メイン素子Q1,Q4は、正極ライン4と負極ライン5との間に直列に接続してある。ダイオードD1、D4はメイン素子Q1,Q4にそれぞれ逆並列接続してある。
メイン素子Q1のコレクタは、端子Pを介して正極ライン4に接続してある。一方、メイン素子Q4のエミッタは、端子Nを介して負極ライン5に接続してある。メイン素子Q1のエミッタおよびメイン素子Q4のコレクタは、端子ACで接続してある。すなわち端子ACはメイン素子Q1,Q4の接続点に相当する。
電流センサ7は、U相ユニット3Uから出力されてライン6Uに流れる電流Iau(インバータU相出力電流)を検出する。電流センサ7によって検出した電流Iauの値は、制御回路9に送られる。リアクトル8の一方端はライン10Uに接続し、他方端はライン6Uに接続する。なお、ライン10Uは、電流センサ7とリアクトル8との間を接続するラインである。
制御回路9は、電流センサ7の出力に基づいてACスイッチ素子Q2,Q3およびメイン素子Q1,Q4をオン/オフするための制御信号Sを生成し、その制御信号Sをそれらのスイッチ素子に供給する。さらに制御回路9は、電流センサ7の出力に基づいてACスイッチ素子Q2,Q3の故障(たとえば開放故障)を検出する。開放故障とは、スイッチ素子がオンしない(オフしたままとなる)故障である。なお、図示していないが、制御回路9には、インバータ出力電流指令値も入力される。
図3は、図2に示す制御回路9の構成を説明するための機能ブロック図である。図3を参照して、制御回路9は、出力電流制御回路11と、ゲート制御回路12と、故障検出回路13とを備える。故障検出回路13は、加算器14と、絶対値回路15と、偏差基準16と、比較器17とを備える。
出力電流制御回路11は、インバータ出力電流指令値Ia*(U相電流指令値、V相電流指令値、W相電流指令値をまとめて示す)とインバータ出力電流Ia(U相電流、V相電流、W相電流をまとめて示す)とに基づいて出力電圧指令値Vo*(U相電圧指令値、V相電圧指令値、W相電圧指令値をまとめて示す)を生成し、その出力電圧指令値Vo*をゲート制御回路12へ出力する。ゲート制御回路12は、搬送波(例えば三角波)と出力電圧指令値Vo*の比較に基づいて、メイン素子Q1,Q4およびACスイッチ素子Q2,Q3のオン/オフを制御するための制御信号Sを生成し、その生成した制御信号Sを各ユニットのメイン素子Q1,Q4およびACスイッチ素子Q2,Q3へ出力する。故障検出回路13は、インバータ出力電流指令値Ia*とインバータ出力電流Iaとに基づいてACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出する。
加算器14は、インバータ出力電流指令値Ia*とインバータ出力電流Iaとの偏差ΔIaを計算する。絶対値回路15は、加算器14で計算した偏差ΔIaの絶対値を計算する。比較器17は、絶対値回路15で計算した偏差ΔIaの絶対値と偏差基準16とを比較する。
電力変換装置100は、ACスイッチ素子Q2,Q3が正常時、インバータ出力電流指令値Ia*に対して追従するインバータ出力電流Iaを出力することができる。したがって、加算器14で計算した偏差ΔIaは小さくなり、比較器17は、偏差基準16に対して偏差ΔIaが上回らないので、ACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“0”を出力する。しかし、電力変換装置100は、ACスイッチ素子Q2,Q3が故障時、本来オンすべき期間にACスイッチ素子Q2,Q3がオンしないため、インバータ出力電流指令値Ia*に対して追従するインバータ出力電流Iaを出力することができない。したがって、加算器14で計算した偏差ΔIaは大きくなり、比較器17は、偏差基準16に対して偏差ΔIaが上回るので、ACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“1”を出力する。つまり、故障検出回路13は、ACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“1”を出力した場合、ACスイッチ素子Q2,Q3が故障していることを検出することができる。
偏差基準16が小さいと、インバータ出力電流Iaのリプル成分などの誤差を、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障による偏差ΔIaであると誤って検出する可能性がある。逆に、偏差基準16が大きいと、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障による偏差ΔIaを検出することができずに漏らす可能性がある。そこで、偏差基準16は、インバータ出力電流Iaのリプル成分などの誤差を誤って検出しない程度の大きさの値に設定する必要がる。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る電力変換装置100では、制御回路9に、故障検出回路13を備えることで、インバータ出力電流指令値Ia*とインバータ出力電流Iaとに基づいて中性点に接続したACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出することができる。
なお、電力変換装置100は、インバータ出力電流指令値Ia*とインバータ出力電流Iaとに基づいてスイッチ素子の故障を検出する構成を示したが、これに限定されるものではない。
図4は、図2に示すコンデンサC1,C2の電圧をセンシングする電圧センサ41と、コンデンサC1,C2の電圧から異常を検出する異常検出回路42を追加したU相ユニット3Uの回路構成を示す回路図である。
図4に示す電圧センサ41は、コンデンサC1,C2の正極および負極に接続し、コンデンサC1,C2の電圧をセンシングする。異常検出回路42は、電圧センサ41がセンシングしたコンデンサC1,C2の電圧から異常を検出して、スイッチ素子の故障を検出する。
メイン素子Q1が短絡故障した場合、ACスイッチ素子Q3がオンすると、コンデンサC1が短絡して、コンデンサC1の電圧が急激に低下する。また、メイン素子Q1が短絡故障した場合、メイン素子Q4がオンすると、コンデンサC1,C2が短絡して、コンデンサC1+コンデンサC2の電圧が急激に低下する。そのため、異常検出回路42は、電圧センサ41でコンデンサC1の電圧、またはコンデンサC1+コンデンサC2の電圧が急激に低下する異常を検出することで、メイン素子Q1が短絡故障であることを検出することができる。
メイン素子Q1が開放故障した場合、コンデンサC1からメイン素子Q1へ放電する経路がなくなるため、コンデンサC1の電圧と、コンデンサC2の電圧とのバランスが崩れる。そのため、異常検出回路42は、コンデンサC1の電圧と、コンデンサC2の電圧とのバランスを検出することで、メイン素子Q1が開放故障であることを検出することができる。
ACスイッチ素子Q2が短絡故障の場合、メイン素子Q1またはメイン素子Q4がオンのタイミングで、コンデンサC1またはコンデンサC2が短絡して、コンデンサC1の電圧またはコンデンサC2の電圧が急激に低下する。そのため、異常検出回路42は、電圧センサ41でコンデンサC1の電圧、またはコンデンサC2の電圧が急激に低下する異常を検出することで、ACスイッチ素子Q2が短絡故障であることを検出することができる。ただし、メイン素子Q1が短絡故障した場合でも、コンデンサC1の電圧、またはコンデンサC1+コンデンサC2の電圧が急激に低下するので、故障検出回路13での検出結果も考慮する必要がある。なお、ACスイッチ素子Q3が短絡故障の場合も、ACスイッチ素子Q2が短絡故障の場合と同様である。
ACスイッチ素子Q2が開放故障の場合、電力変換装置100の動作が2レベル動作となるため、コンデンサC1,C2の電圧に異常は現れない。そのため、異常検出回路42では、ACスイッチ素子Q2の開放故障を検出することができないが、故障検出回路13では、検出することができる。
このように、故障検出回路13または異常検出回路42でスイッチ素子の故障部位を限定することで、復旧費用の低減、復旧作業時間の短縮、故障原因追及などを容易に行なうことができるメリットがある。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置の構成を示す概略図である。図5を参照して、実施の形態2に係る電力変換装置の構成では、商用電源18とスイッチ20がライン19U,19V,19Wによって接続してある点、スイッチ20と負荷2がライン21U,21V,21Wによって接続してある点、電力変換装置100に代えて電力変換装置100Aを備えている点、電力変換装置100Aがライン6U,6V,6Wによってそれぞれ21U、21V、21Wに接続してある点において、実施の形態1に係る電力変換装置100と異なる。なお、実施の形態2に係る電力変換装置100Aの他の部分の構成は、実施の形態1に係る電力変換装置100の対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
商用電源18が正常時、スイッチ20はオンになっているので、商用電源18は、ライン19U,19V,19W、スイッチ20、ライン21U,21V,21Wを介して負荷2に三相交流を供給する。そのため、インバータ3にはメイン電流が流れておらず、インバータ出力電流指令値Ia*が小さい場合、インバータ3に流れる電流は小さくなる。したがって、電力変換装置100Aは、故障検出回路13において加算器14で計算した偏差ΔIaが偏差基準16よりも小さくなり、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出できない可能性がある。
商用電源18から負荷2へ三相交流を供給中に商用電源18が異常になった時、スイッチ20はオフになるので、電力変換装置100Aは、直流電源1の直流電力を変換し、ライン6U,6V,6Wを介して負荷2に三相交流を供給する。しかし、ACスイッチ素子Q2,Q3が故障していると電力変換装置100Aの動作が2レベル動作となり、サージ電圧によってメイン素子Q1,Q4を破損する可能性がある。よって、電力変換装置100Aは、商用電源18が正常時に、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出しておき、商用電源18が異常になった時に、2レベル動作となるのを回避する。
図6は、図5に示すU相ユニット3Uの回路構成を示す回路図である。図2および図5を参照して、実施の形態2に係る電力変換装置100Aは、制御回路9に代えて制御回路9Aを備える点が実施の形態1に係る電力変換装置100と異なる。なお、実施の形態2に係るU相ユニットの他の部分の構成は、実施の形態1に係るU相ユニットの対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
図7は、図6に示す制御回路9Aの構成を説明するための機能ブロック図である。図3および図7を参照して、制御回路9Aは、指令値加算回路22を備える点が制御回路9と異なる。指令値加算回路22は、電流指令値23と、加算器24と、フラグ25と、積算器26と、加算器27とを備える。制御回路9Aの他の部分の構成は、制御回路9の対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
指令値加算回路22は、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するために必要となるインバータ出力電流指令値Ia*を故障検出電流指令値Ia*Aとする場合、入力されたインバータ出力電流指令値Ia*が故障検出電流指令値Ia*Aに対して偏差があるとき、一定期間だけその偏差を加算する。
電流指令値23は、故障検出電流指令値Ia*Aを生成する。U相故障検出電流指令値Iau*A、V相故障検出電流指令値Iav*A、W相故障検出電流指令値Iaw*Aは、互いに120°だけ位相の異なる電流指令値となる。加算器24は、電流指令値23とインバータ出力電流指令値Ia*の偏差を計算して、その計算結果を積算器26に出力する。フラグ25は、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出する際に、パルス幅T1の期間(第2の期間)だけ“1”を出力する。積算器26は、加算器24で計算した偏差とフラグ25とを積算する。加算器27は、インバータ出力電流指令値Ia*と積算器26の計算結果と加算する。
以上のように、本発明の実施の形態2に係る電力変換装置100Aは、指令値加算回路22が、パルス幅T1の期間だけ、インバータ出力電流指令値Ia*に対して電流指令値23との偏差を加算して、故障検出電流指令値Ia*Aを出力する。よって、電力変換装置100Aは、商用電源18が正常時でも、故障検出回路13において加算器14で計算した偏差ΔIaが偏差基準16よりも大きくなり、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出することが可能となる。ただし、故障検出電流指令値Ia*Aの与え方は、実施の形態2で説明した方法に限定せず、その方法は問わない。
(実施の形態3)
実施の形態2に係る電力変換装置100Aでは、インバータ出力電流Iaとインバータ出力電流指令値Ia*との偏差が偏差基準16を上回れば、故障検出回路13がACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出していた。しかし、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障以外に、負荷2の急変などの理由で瞬間的に、当該偏差が大きくなる可能性がある。そこで、実施の形態3に係る電力変換装置では、ACスイッチ素子Q2,Q3が故障している場合、当該偏差が周期的に大きさ変化することを利用して、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置が備える制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。図7および図8を参照して、実施の形態3に係る制御回路では、故障検出回路13に代えて故障検出回路13Aを備える点が、実施の形態2と異なる。故障検出回路13Aは、カウンタ28と、タイマ29と、比較器30と、カウント基準31とをさらに備える点が故障検出回路13と異なる。なお、実施の形態3に係る電力変換装置の他の部分の構成は、実施の形態2に係る電力変換装置100Aの対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
カウンタ28は、比較器17の出力が“0”から“1”に変化する回数をカウントして、そのカウントした結果を出力する。また、カウンタ28は、リセット端子Rに“1”が入力するとカウントした結果がゼロに戻る。タイマ29は、カウンタ28が“1”をカウントした結果を出力した時に起動し、時間T2(第1の期間)後に“1”の信号をリセット端子Rに出力する。比較器30は、カウンタ28の出力とカウント基準31とを比較し、カウンタ28の出力がカウント基準31以上になると、ACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“1”を出力する。
図9は、負荷の急変などの理由で瞬間的に偏差ΔIaが大きくなる場合の、偏差ΔIa、カウンタ28、タイマ29のそれぞれのタイムチャートを示した図である。図9を参照して、偏差ΔIaが偏差基準16を上回り、比較器17の出力が“0”から“1”に1回変化すると、カウンタ28は、当該変化をカウントして“1”を出力する。タイマ29は、カウンタ28が“1”をカウントした結果を出力した時に起動し、時間T2後に“1”の信号をリセット端子Rに出力する。瞬間的に偏差ΔIaが大きくなる場合、偏差ΔIaは、偏差基準16を1回上回った後、偏差基準16を上回ることがなく、カウンタ28でカウントした結果は、時間T2の間、増加することがない。よって、時間T2後にタイマ29が“1”の信号を出力してカウントした結果をリセットするまで、カウンタ28の出力は、カウント基準31を上回ることがなく、比較器30はACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“1”を出力することはない。
図10は、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障によって周期的に偏差ΔIaが大きくなる場合の、偏差ΔIa、カウンタ28、タイマ29のそれぞれのタイムチャートを示した図である。図10を参照して、偏差ΔIaが偏差基準16を上回り、比較器17の出力が“0”から“1”に1回変化すると、カウンタ28は、当該変化をカウントして“1”を出力する。タイマ29は、カウンタ28が“1”をカウントした結果を出力した時に起動し、時間T2後に“1”の信号をリセット端子Rに出力する。ACスイッチ素子Q2,Q3の故障によって周期的に偏差ΔIaが大きくなる場合、偏差ΔIaは、偏差基準16を1回上回った後も、周期的に偏差基準16を上回り、カウンタ28でカウントした結果は、時間T2の間、増加する。よって、時間T2後にタイマ29が“1”の信号を出力してカウントした結果をリセットするまでの間に、カウンタ28の出力は、カウント基準31を上回り、比較器30はACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“1”を出力する。
以上のように、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置は、故障検出回路13Aが、時間T2の間、偏差ΔIaが偏差基準16を上回る回数をカウントするので、負荷2の急変などの理由で瞬間的に偏差ΔIaが大きくなる場合、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を誤って検出することを回避することができる。つまり、故障検出回路13Aは、負荷2の急変などの理由で瞬間的に偏差ΔIaが大きくなる場合、ACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“1”を出力せず、ACスイッチ素子Q2,Q3が故障している場合、ACスイッチ素子Q2,Q3の状態を示す値として“1”を出力する。そのため、本発明の実施の形態3に係る電力変換装置は、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出する精度を向上することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る電力変換装置では、直流電源の充放電を行なうインバータ出力電流指令値を一定の期間だけインバータ3に出力し、インバータ出力電流指令値のd軸成分を用いて、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出する。インバータ出力電流指令値のd軸成分を用いることでU相、V相、W相のインバータ出力電流指令値を一括して扱えるようになり、各相で異なるインバータ出力電流指令値を与える必要がない。また、インバータ出力電流指令値Ia*のd軸成分の符号を変化させることで、用途やデバイスによって充電と放電との切換が可能となる。
図11は、本発明の実施の形態4に係る電力変換装置が備える制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。図8および図11を参照して、実施の形態4に係る制御回路では、指令値加算回路22に代えて指令値加算回路22Aを備える点が、実施の形態3に係る制御回路と異なる。指令値加算回路22Aは、電流指令値23に代えて電流指令値23Aと、dq変換回路32と、逆dq変換回路33とをさらに備える点が指令値加算回路22Aと異なる。なお、実施の形態4に係る電力変換装置の他の部分の構成は、実施の形態3に係る電力変換装置の対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
指令値加算回路22Aは、直流電源の充放電を行なう際に、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するために必要となるインバータ出力電流指令値Ia*を故障検出電流指令値Iad*Aとする場合、入力されたインバータ出力電流指令値Ia*が故障検出電流指令値Iad*Aに対して偏差があるとき、一定期間だけその偏差を加算する。
電流指令値23Aは、故障検出電流指令値Ia*Aのd軸成分である故障検出電流指令値Iad*Aを生成する。故障検出電流指令値Iad*Aは、d軸成分であるため、U相、V相、W相のインバータ出力電流指令値は一括で与えられる。dq変換回路32は、入力されたインバータ出力電流指令値Ia*をdq変換して、インバータ出力電流指令値のd軸成分Iad*、およびq軸成分Iaq*を出力する。逆dq変換回路33は、入力されたd軸成分の故障検出電流指令値Iad*Aとインバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*とを逆dq変換して、故障検出電流指令値Ia*Aを出力する。
以上のように、本発明の実施の形態4に係る電力変換装置は、指令値加算回路22Aが、d軸成分に関して、実施の形態2に係る指令値加算回路22と同様に、パルス幅T1の期間だけ、インバータ出力電流指令値のd軸成分Iad*に対して電流指令値23Aとの偏差を加算して、d軸成分の故障検出電流指令値Iad*Aを出力する。よって、逆dq変換回路33は、パルス幅T1の期間だけ、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するための故障検出電流指令値Ia*Aを出力することができる。したがって、本発明の実施の形態4に係る電力変換装置は、直流電源の充放電を行なうインバータ出力電流指令値をインバータ3に出力する一定の期間、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出することが可能となる。
(実施の形態5)
実施の形態4に係る電力変換装置では、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するために、直流電源の充放電を行なうインバータ出力電流指令値を一定の期間だけインバータ3に出力する。本発明の実施の形態5に係る電力変換装置では、負荷電流に含まれる無効電流を供給するインバータ出力電流指令値を一定の期間だけインバータ3に出力し、インバータ出力電流指令値のq軸成分を用いて、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出する。インバータ出力電流指令値のq軸成分を用いているので、インバータ出力電流指令値のd軸成分と同様にU相、V相、W相のインバータ出力電流指令値を一括して扱える。
図12は、本発明の実施の形態5に係る電力変換装置の構成を示す概略図である。図5および図12を参照して、実施の形態5に係る電力変換装置の構成では、電流センサ34U、34V、34W(第2の電流センサ)と、電力変換装置100Aに代えて電力変換装置100Bとを備える点が、実施の形態2に係る電力変換装置と異なる。なお、実施の形態5に係る電力変換装置の他の部分の構成は、実施の形態2に係る電力変換装置の対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
電流センサ34U,34V,34Wは、それぞれ負荷電流のU相成分ILu,V相成分ILv,W相成分ILwを検出する。電流センサ34U,34V,34Wによって、検出した負荷電流のU相成分ILu,V相成分ILvおよびW相成分ILwの値は、それぞれU相ユニット3U,V相ユニット3VおよびW相ユニット3Wに送られる。
図13は、図12に示すU相ユニット3Uの回路構成を示す回路図である。図6および図13を参照して、実施の形態5に係る電力変換装置は、制御回路9Aに代えて制御回路9Bを備える点が実施の形態2に係る電力変換装置と異なる。なお、実施の形態5に係るU相ユニットの他の部分の構成は、実施の形態2に係るU相ユニットの対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
図14は、図13に示す制御回路9Bの構成を説明するための機能ブロック図である。図11および図14を参照して、制御回路9Bでは、指令値加算回路22Aに代えて指令値加算回路22Bを備える点が、制御回路9Aと異なる。指令値加算回路22Bは、電流指令値23Aと加算器24に代えてdq変換回路35を備える点、インバータ出力電流指令値のd軸成分Iad*に代えてインバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*を加算器27に入力する点が指令値加算回路22Aと異なる。なお、制御回路9Bの他の部分の構成は、制御回路9Aの対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
指令値加算回路22Bは、入力された負荷電流IL(U相電流、V相電流、W相電流をまとめて示す)から、負荷電流に含まれる無効電流を供給するための指令値を計算する。そして、一定期間だけその値をインバータ出力電流指令値Ia*のq軸成分Iaq*に加算し、故障検出電流指令値Ia*Aを出力する。
dq変換回路35は、入力された負荷電流ILをdq変換して、負荷電流のq軸成分ILqを計算する。計算した負荷電流のq軸成分ILqは、積算器26に入力される。dq変換回路32から出力されたインバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*は、加算器27に入力される。加算器27は、積算器26でフラグ25を積算した負荷電流のq軸成分ILqと、インバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*とを加算して、故障検出電流指令値のq軸成分Iaq*Aを出力する。逆dq変換回路33は、加算器27から出力した故障検出電流指令値のq軸成分Iaq*Aとインバータ出力電流指令値のd軸成分Iad*とを逆dq変換して、故障検出電流指令値Ia*Aを出力する。
以上のように、本発明の実施の形態5に係る電力変換装置は、指令値加算回路22Bが、q軸成分に関して、パルス幅T1の期間だけ、インバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*に対して負荷電流のq軸成分ILqを加算して、q軸成分の故障検出電流指令値Iaq*Aを出力する。よって、逆dq変換回路33は、パルス幅T1の期間だけ、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するための故障検出電流指令値Ia*Aを出力することができる。したがって、本発明の実施の形態5に係る電力変換装置は、負荷電流に含まれる無効電流を供給するインバータ出力電流指令値をインバータ3に出力する一定の期間、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出することが可能となる。
図12において、ACスイッチ素子Q2,Q3が故障していない場合、パルス幅T1の期間、インバータ3から無効電流が供給され、商用電源18から有効電流のみが供給される。すなわち、商用電源18における力率を“1”にすることができる。
(実施の形態6)
実施の形態5に係る電力変換装置では、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するために、負荷電流に含まれる無効電流を一定の期間だけインバータ3から供給する。しかし、実施の形態5に係る電力変換装置は、負荷の力率が“1”に近い場合、負荷電流に含まれる無効電流が小さくなるので、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するために必要となるインバータ出力電流を供給することができない可能性がある。
また、負荷の力率が遅れ力率で“1”に近い場合、さらにACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するために、負荷電流に含まれる無効電流を供給するインバータ出力電流指令値をインバータ3に出力すると、商用電源の力率が進み力率となる。進み力率になると受電端の電圧が上昇して、接続している他の機器に対しての悪影響を与える懸念がある。そこで、本発明の実施の形態6に係る電力変換装置では、一定の期間だけインバータ3が無効電流を受取ることでACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出する。
図15は、本発明の実施の形態6に係る電力変換装置が備える制御回路の構成を説明するための機能ブロック図である。図14および図15を参照して、実施の形態6に係る制御回路では、指令値加算回路22Bに代えて指令値加算回路22Cを備える点が実施の形態5に係る制御回路と異なる。指令値加算回路22Cは、絶対値回路36と、無効電流基準37と、比較器38と、切換スイッチ39と、遅れ無効電流指令値40をさらに備える点が実施の形態5に係る指令値加算回路22Bと異なる。なお、実施の形態6に係る電力変換装置の他の部分の構成は、実施の形態5に係る電力変換装置の対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
指令値加算回路22Cは、入力された負荷電流ILのq軸成分ILqと基準値とを比較して、負荷電流ILのq軸成分ILqが基準値よりも小さい場合は、インバータ3が受取る無効電流の電流指令値を一定の期間だけインバータ出力電流指令値Ia*のq軸成分Iaq*に加算する。
絶対値回路36は、dq変換回路35が出力した負荷電流ILのq軸成分ILqの絶対値を計算する。比較器38は、絶対値回路36で計算した負荷電流ILのq軸成分ILqの絶対値と無効電流基準37とを比較し、その比較結果を切換スイッチ39に出力する。切換スイッチ39は、比較器38の比較結果が“0”の場合はa側に、“1”の場合はb側に切換わる。遅れ無効電流指令値40は、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するために、インバータ3が受取る無効電流の電流指令値である。
比較器38の比較結果が“0”の場合、つまり負荷電流ILのq軸成分ILqの絶対値が無効電流基準37に対して大きい場合、切換スイッチ39がa側に切換わり、加算器27は、負荷電流ILのq軸成分ILqをインバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*に加算し、故障検出電流指令値のq軸成分Iaq*Aを出力する。比較器38の比較結果が“1”の場合、つまり負荷電流ILのq軸成分ILqの絶対値が無効電流基準37に対して小さい場合、切換スイッチ39がb側に切換わり、加算器27は、遅れ無効電流指令値40をインバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*に加算し、故障検出電流指令値のq軸成分Iaq*Aを出力する。
以上のように、本発明の実施の形態6に係る電力変換装置は、指令値加算回路22Cが、負荷電流ILのq軸成分ILqの絶対値が無効電流基準37に対して小さい場合、インバータ出力電流指令値のq軸成分Iaq*に対して遅れ無効電流指令値40を加算して、q軸成分の故障検出電流指令値Iaq*Aを出力する。よって、逆dq変換回路33は、負荷電流ILのq軸成分ILqの絶対値が無効電流基準37に対して小さくても、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出するための故障検出電流指令値Ia*Aを出力することができる。したがって、本発明の実施の形態6に係る電力変換装置は、インバータ3が無効電流を受取る一定の期間、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出することが可能となる。
切換スイッチ39がb側に切換わり、インバータ3が無効電流を受取る場合、商用電源18の力率が低下することになる。よって、遅れ無効電流指令値40の値は、商用電源18の力率の低下を抑えるために、ACスイッチ素子Q2,Q3の故障を検出す必要最低限の値に設定する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 直流電源、2 負荷、3 インバータ、4 正極ライン、5 負極ライン、6U,6V,6W,10U,19U,19V,19W,21U,21V,21W ライン、7 電流センサ、8 リアクトル、9,9A,9B 制御回路、11 出力電流制御回路、12 ゲート制御回路、13,13A 故障検出回路、14,24,27 加算器、15,36 絶対値回路、16 偏差基準、17,30,38 比較器、18 商用電源、20 スイッチ、22,22A,22B,22C 指令値加算回路、23,23A 電流指令値、25 フラグ、26 積算器、28 カウンタ、29 タイマ、31 カウント基準、32,35 dq変換回路、33 逆dq変換回路、37 無効電流基準、39 切換スイッチ、40 遅れ無効電流指令値、41 電圧センサ、42 異常検出回路、100,100A,100B 電力変換装置。

Claims (5)

  1. 直流の正相と負相との間に直列接続してある第1および第2のコンデンサと、
    前記正相と前記負相との間に直列接続してある第1および第2のスイッチ素子と、
    前記第1のスイッチ素子と前記第2のスイッチ素子との第1の接続点に一端を接続してある第3のスイッチ素子と、
    前記第3のスイッチ素子の他端に一端を接続し、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの第2の接続点に他端を接続してある第4のスイッチ素子と、
    前記第1から前記第4のスイッチ素子のそれぞれに逆並列接続してある第1から第4のダイオードと、
    前記第1の接続点に一端を接続し、負荷に他端を接続してあるリアクトルと、
    前記第1の接続点と前記リアクトルとの間に流れる電流を検出する第1の電流センサと、
    前記第1から前記第4のスイッチ素子それぞれのオン/オフを制御する制御回路と
    を備え、
    前記制御回路は、前記第1の電流センサで検出した電流を利用して、前記第3または前記第4のスイッチ素子の故障を検出する故障検出回路とを含み、
    前記故障検出回路は、
    前記第1の電流センサで検出した電流と、前記制御回路に入力された電流指令値との偏差を計算し、当該偏差と予め定めてある偏差基準とを比較して、予め定めてある第1の期間内に、前記偏差が前記偏差基準を複数回上回る場合、前記第3または前記第4のスイッチ素子の故障が発生したと検出し、
    前記制御回路は、予め定めてある第2の期間、入力された前記電流指令値を増加する指令値加算回路をさらに含む、電力変換装置。
  2. 前記指令値加算回路は、前記電流指令値のd軸成分を正方向または負方向に増加する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記リアクトルと前記負荷との間に一端を接続し、商用電源に他端を接続してあるスイッチをさらに備え、
    前記スイッチは、前記商用電源から前記負荷へ電力を供給する場合と、前記電力変換装置から前記負荷へ電力を供給する場合とを切換える、請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記リアクトルと前記スイッチとの接続点と、前記負荷との間に流れる負荷電流を検出する第2の電流センサをさらに備え、
    前記指令値加算回路は、
    前記第2の電流センサで検出した前記負荷電流に含まれる無効電流を計算し、前記第2の期間、前記電流指令値のq軸成分に前記無効電流を加算する、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記リアクトルと前記スイッチとの接続点と、前記負荷との間に流れる負荷電流を検出する第2の電流センサをさらに備え、
    前記指令値加算回路は、
    前記第2の電流センサで検出した前記負荷電流に含まれる無効電流を計算する変換回路と、
    前記変換回路で計算した前記無効電流の絶対値と、予め定めてある無効電流基準とを比較する比較器と、
    前記無効電流の絶対値が前記無効電流基準よりも大きい場合、前記第2の期間、前記電流指令値のq軸成分に前記無効電流を加算し、前記無効電流の絶対値が前記無効電流基準よりも小さい場合、前記第2の期間、前記電流指令値のq軸成分に、前記電力変換装置が受取る無効電流の電流指令値を加算するように切換える切換スイッチと
    をさらに有する請求項3に記載の電力変換装置。
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