JP7423561B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
特開2020-68621号公報(特許文献1)には、交流系統の電力を交直変換器で直流に変換して送電する直流送電システムが開示される。上記システムでは、交直変換器と直流線路との間に直流遮断器および直流リアクトルを直列に接続する。交直変換器は、自己消弧素子およびコンデンサを用いて構成される。直流遮断器は、遮断部以外に、計測部および保護制御部を含む直流線路保護機能を有する。保護制御部は、直流線路の短絡事故の発生時には、上位の装置から送信される開放指令に基づいて、直流遮断器を開放させる。
特開2020-68621号公報
上記システムにおいて。直流線路の短絡事故が発生すると、交直変換器の出力側にコンデンサおよび直流リアクトルの並列共振回路が形成される。この並列共振回路においては、コンデンサの放電に伴い、直流リアクトルに流れる短絡電流が増加する。
その一方で、直流遮断器は機械式遮断器であるため、上位の装置からの開放指令を受けてから開放されるまでに時間遅れが生じる。その結果、直流遮断器が開放されるまでに、短絡電流がピーク値に到達する可能性がある。直流リアクトルの損傷を抑制するためには、直流リアクトルの短絡耐量(=どのくらいの短絡時間であれば破壊せずに耐えられるか)を高める必要がある。しかしながら、高い短絡耐量を有する直流リアクトルを使用することによって、装置の大型化、重量化およびコストアップを招くことが懸念される。
この発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、出力フィルタに含まれる直流リアクトルに求められる短絡耐量を低減することができる電力変換装置を提供することである。
本発明に係る電力変換装置は、第1の出力ノードおよび第2の出力ノード間に直流電力を生成する電力変換器と、第1の出力ノードおよび第2の出力ノードとそれぞれ電気的に接続され、直流電力を出力するための第1の出力端子および第2の出力端子と、第1の出力ノードと第2の出力ノードとの間に接続される第1のコンデンサと、第1の出力端子と第2の出力端子との間に第1のコンデンサと直列に接続される直流リアクトルと、第1の出力端子と第2の出力端子との間に直流リアクトルおよび第1のコンデンサと直列に接続される半導体スイッチと、電力変換器を制御する制御装置とを備える。制御装置は、電力変換器の運転時に半導体スイッチをオン状態に維持する一方で、第1の出力端子および第2の出力端子間の短絡が発生したときには、半導体スイッチをオフするように構成される。電力変換装置は、半導体スイッチがオフ状態であるときに、直流リアクトルに蓄えられた磁場エネルギーを吸収するための吸収手段をさらに備える。
本発明によれば、出力フィルタに含まれる直流リアクトルに求められる短絡耐量を低減することができる電力変換装置を提供することができる。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。 実施の形態1に係る電力変換装置の動作波形を示す図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。 実施の形態2に係る電力変換装置の動作波形を示す図である。 比較例に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。 電力変換器の構成例を示す回路図である。 比較例に係る電力変換装置の動作波形を示す図である。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰り返さない。
[比較例に係る電力変換装置およびその課題]
まず、図5および図6を用いて比較例に係る電力変換装置およびその課題について説明する。次に、本実施の形態に係る電力変換装置について説明する。
図5は、比較例に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。比較例に係る電力変換装置200は、電力の供給を受けて直流電力を生成するように構成された電力変換装置であって、入力端子T1,T2と、出力端子T3,T4と、電力変換器10と、リアクトルL1,L2と、コンデンサC1と、コントローラ16とを備える。
入力端子T1,T2は図示しない電源から電力を受ける。電源が交流電源である場合には入力端子T1,T2は交流電力を受け、電源が直流電源である場合には入力端子T1,T2は直流電力を受ける。なお、交流電源は直流電力を交流電力に変換するインバータを含んでいてもよく、直流電源は交流電力を直流電力に変換するコンバータを含んでいてもよい。
出力端子T3,T4は図示しない直流負荷または直流送電線などに接続される。出力端子T3は正側直流端子であり、「第1の出力端子」の一実施例に対応する。出力端子T4は負側直流端子であり、「第2の出力端子」の一実施例に対応する。
電力変換器10は、入力端子T1,T2に与えられる電力(交流電力または直流電力)に基づいて直流電力を生成する。電力変換器10によって生成された直流電力は、出力端子T3,T4を介して負荷または直流送電線に供給される。
電力変換器10は、少なくとも1つの半導体スイッチング素子Qと、少なくとも1つのダイオードDとを有する。図6は、電力変換器10の構成例を示す回路図である。図6の例では、電力変換器10は、入力ノード10a,10b間に与えられる交流電圧V1を直流電圧V2に変換し、その直流電圧V2を出力ノード10c,10d間に出力するように構成される。出力ノード10cは「第1の出力ノード」の一実施例に対応し、出力ノード10dは「第2の出力ノード」の一実施例に対応する。
具体的には、電力変換器10は、フルブリッジインバータであって、半導体スイッチング素子Q1~Q4およびダイオードD1~D4を含む。半導体スイッチング素子Q1~Q4は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。半導体スイッチング素子Q1~Q4には任意の自己消弧型のスイッチング素子を適用できる。
IGBTQ1,Q3のコレクタはともに出力ノード10cに接続され、それらのエミッタは入力ノード10a,10bにそれぞれ接続される。IGBTQ2,Q4のコレクタは入力ノード10a,10bにそれぞれ接続され、それらのエミッタはともに出力ノード10dに接続される。
ダイオードD1~D4は、還流ダイオード(FWD;Freewheeling Diode)であり、IGBTQ1~Q4とそれぞれ逆並列に接続される。すなわち、各ダイオードDのアノードは対応するIGBTのエミッタに接続され、カソードは対応するIGBTのコレクタに接続される。なお、半導体スイッチング素子Q1~Q4がMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect-Transistor)である場合、ダイオードD1~D4はMOSFETの寄生ダイオード(ボディダイオード)によって構成することができる。
IGBTQ1~Q4のゲートは、コントローラ16からゲート信号G1~G4をそれぞれ受ける。ゲート信号G1~G4がH(論理ハイ)レベルになると、IGBTQ1~Q4はそれぞれオン(導通)し、ゲート信号G1~G4がL(論理ロー)レベルになると、IGBTQ1~Q4はそれぞれオフ(非導通)する。IGBTQ1~Q4は、コントローラ16によってPWM(Pulse Width Modulation)制御され、交流電圧V1に同期して所定のタイミングでオン/オフされる。
図5に戻って、リアクトルL1は、出力ノード10cおよび出力端子T3の間に接続される。リアクトルL2は、出力ノード10dおよび出力端子T4の間に接続される。コンデンサC1は、出力ノード10cとリアクトルL1との間のノードと、出力ノード10dとリアクトルL2との間のノードとの間に接続される。すなわち、リアクトルL1、コンデンサC1およびリアクトルL2は出力端子T3および出力端子T4の間に直列に接続される。
リアクトルL1,L2およびコンデンサC3は出力フィルタを構成する。出力フィルタは、電力変換器10の出力ノード10c,10dと出力端子T3,T4との間に接続され、電力変換器10によって生成された直流電力を出力端子T3,T4に通過させ、電力変換器10で発生するスイッチング周波数の信号が出力端子T3,T4に通過することを防止する。
リアクトルL1,L2は「直流リアクトル」の一実施例に対応する。なお、図5の例では、正電圧を受ける出力端子T3および負電圧を受ける出力端子T4にそれぞれリアクトルL1,L2を接続する構成としたが、リアクトルL1,L2のいずれか一方を接続する構成としてもよい。
ここで、比較例に係る電力変換装置200が接続される負荷または直流送電線において短絡故障が発生した場合を想定する。図7は、比較例に係る電力変換装置200が接続される負荷または直流送電線において短絡故障が発生したときの電力変換装置200の動作を示す図である。図7には、リアクトルL1,L2を流れる電流ILおよびコンデンサC1の端子間電圧Vc1の動作波形が示されている。
負荷または直流送電線に短絡故障が発生した場合、出力端子T3および出力端子T4が電気的に短絡されるため、電力変換器10の出力側には、リアクトルL1,L2およびコンデンサC1の並列共振回路が形成される。この並列共振回路においてコンデンサC1の放電が開始されると、図5中に矢印A3で示すように、リアクトルL2、コンデンサC1およびリアクトルL1を順に経由して短絡電流が流れる。リアクトルL1,L2は短絡電流を磁場エネルギーとして蓄積する。
図7に示すように、時刻t0にて短絡故障が発生したことによって出力端子T3およびT4が電気的に短絡すると、コンデンサC1の端子間電圧Vcが徐々に低下し、コンデンサC1の放電が終了したタイミング(時刻t1)にて電流ILはピーク値に到達する。コンデンサCの放電が終了した後においても、リアクトルL1,L2には電流が流れ続ける。短絡電流は、電流経路に含まれる寄生抵抗成分によって緩やかに減衰するものの、リアクトルL1,L2を継続して流れる。リアクトルL1,L2の損傷を抑制するためには、リアクトルL1,L2の短絡耐量(=どのくらいの短絡時間であれば破壊せずに耐えられるか)を高める必要がある。リアクトルL1,L2に高い短絡耐量を有するリアクトルを使用することによって、電力変換装置200の大型化、重量化およびコストアップを招くことが懸念される。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。
図1を参照して、実施の形態1に係る電力変換装置100は、図5に示した比較例に係る電力変換装置200と比較して、直流遮断器DCCB1、半導体スイッチSW1、抵抗素子R1、電流センサ12およびコントローラ14を備える点が異なる。図5と重複する部分については説明を省略する。
直流遮断器DCCB1および半導体スイッチSW1は、電力変換器10の出力ノード10cと出力端子T3との間に、リアクトルL1と直列に接続される。直流遮断器DCCB1は、機械式スイッチにより構成される。直流遮断器DCCB1には、公知の直流遮断器を用いることができる。直流遮断器DCCB1は、コントローラ14から電気信号が出力されるとオンされる一方で、電気信号の非出力時にはオフされる。
半導体スイッチSW1は、例えば、IGBTQ5およびダイオードD5を有する。IGBTQ5は、コレクタがリアクトルL1を介して出力ノード10cに接続され、エミッタが直流遮断器DCCB1を介して出力端子T3に接続される。ダイオードD5は、アノードがIGBTQ5のエミッタに接続され、カソードがIGBTQ5のコレクタに接続される。すなわち、ダイオードD5はIGBTQ5に逆並列に接続される。
IGBTQ5のゲートは、コントローラ16からゲート信号G5を受ける。ゲート信号G5がHレベルになると、IGBTQ5はオンし、ゲート信号G5がLレベルになると、IGBTQ5はオフする。なお、半導体スイッチSW1の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、逆並列接続された一対のサイリスタを有するサイリスタスイッチを用いることができる。
抵抗素子R1は、半導体スイッチSW1(図1の例ではIGBTQ5およびダイオードD5の並列回路)に対して並列に接続される。
電流センサ12は、リアクトルL1に流れる電流ILを検出し、その検出値を示す信号をコントローラ14に出力する。コントローラ14は、電力変換器10を構成するスイッチング素子のオン/オフを制御するとともに、直流遮断器DCCB1および半導体スイッチSW1の動作を制御する。
次に、図2を用いて、実施の形態1に係る電力変換装置100が接続される負荷または直流送電線において短絡故障が発生したときの電力変換装置100の動作を説明する。
図2は、リアクトルL1を流れる電流IL、コンデンサC1の端子間電圧Vc1、半導体スイッチSW1および直流遮断器DCCB1の動作波形を示す図である。
図2に示すように、時刻t0にて負荷または直流送電線に短絡故障が発生したことによって出力端子T3およびT4が電気的に短絡すると、リアクトルL1,L2およびコンデンサC1の並列共振回路が形成され、コンデンサC1の放電が開始される。時刻t0以降、コンデンサC1の端子間電圧Vcが徐々に低下する一方で、リアクトルL1,L2を流れる電流ILは徐々に増加する。この電流ILによりリアクトルL1,L2には磁場エネルギーが蓄積される。
コントローラ14は、電流センサ12により検出される電流ILと所定の閾値Ithと比較する。電流ILが閾値Ithを超えたときに、コントローラ14は、出力端子T3および出力端子T4が電気的に短絡したと判定する。出力端子T3,T4の短絡を判定すると、コントローラ14は、半導体スイッチSW1および直流遮断器DCCB1をオフする。具体的には、コントローラ16は、直流遮断器DCCB1への電気信号の出力を停止するとともに、半導体スイッチSW1のIGBTQ5のゲートにLレベルの信号G5を与える。
半導体スイッチSW1では、Lレベルのゲート信号G5を受けてIGBTQ5がオフする(時刻t2)。次いで、電気信号の出力停止に応答して直流遮断器DCCB1がオフする(時刻t3)。
直流遮断器DCCB1は、短絡電流を遮断するための遮断手段となるが、構造上電気信号を停止してから遮断までに時間を要するため、直流遮断器DCCB1単体では、図2中に破線で示すように、短絡電流が遮断されるまでに、電流ILがピーク値に達してしまうおそれがある。
本実施の形態1では、短絡電流の遮断手段として、直流遮断器DCCB1よりも高速動作が可能な半導体スイッチSW1を備えている。よって、直流遮断器DCCB1に先立って半導体スイッチSW1がオフすることにより、電流ILが上昇してピーク値に到達するまでに短絡電流を遮断することができる。
その一方で、リアクトルL1,L2には磁気エネルギーが蓄積されているため、短絡電流を遮断した後に、この磁気エネルギーを放出させる必要がある。そのため、実施の形態1に係る電力変換装置100は、リアクトルL1,L2に蓄えられた磁気エネルギーを吸収するための吸収手段をさらに備える。図1の構成例では、吸収手段として抵抗素子R1を備えている。
具体的には、半導体スイッチSW1のIGBTQ5がオフされると、図1中に矢印A1で示すように、短絡電流は、IGBTQ5に並列に接続された抵抗素子R1を経由して流れる。このとき、リアクトルL1,L2に蓄えられていた磁場エネルギーは、抵抗素子R1においてジュール熱として散逸される。その結果、図2に示すように、半導体スイッチSW1がオフした時刻t2以降、電流ILは徐々に減少する。そして、時刻t3にて直流遮断器DCCB1がオフすることにより、電流ILは遮断される。
以上説明したように、実施の形態1に係る電力変換装置は、電力変換器10の出力ノード10c,10dと出力端子T3,T4との間に、リアクトルL1,L2およびコンデンサC1からなる出力フィルタが接続された構成において、短絡電流を遮断するための半導体スイッチSW1と、半導体スイッチSW1に並列接続された抵抗素子R1とを有する。上記構成によれば、出力端子T3,T4間が短絡した場合には、半導体スイッチSW1をオフすることにより、短絡電流の上昇を抑えつつ、リアクトルL1,L2に蓄えられた磁場エネルギーを放出させることができる。よって、リアクトルL1,L2に求められる短絡耐量を低減できるため、リアクトルL1,L2およびそれを備える電力変換装置100の小型軽量化および低コスト化を実現することができる。
[実施の形態2]
図3は、実施の形態2に係る電力変換装置の構成を示す回路ブロック図である。
図3を参照して、実施の形態2に係る電力変換装置100は、図1に示した実施の形態1に係る電力変換装置100における抵抗素子R1に代えて、コンデンサC2および抵抗素子R2を有する点が異なる。図1と重複する部分については説明を省略する。
コンデンサC2および抵抗素子R2は、直列に接続される。コンデンサC2および抵抗素子R2の直列回路は、リアクトルL1,L2およびコンデンサC1の直列回路に対して並列に接続される。後述するように、コンデンサC2および抵抗素子R2の直列回路は「吸収手段」の一実施例に対応する。
次に、図4を用いて、実施の形態2に係る電力変換装置100が接続される負荷または直流送電線において短絡故障が発生したときの電力変換装置100の動作を説明する。
図4は、リアクトルL1,L2を流れる電流IL、コンデンサC1の端子間電圧Vc1、コンデンサC2の端子間電圧Vc2、半導体スイッチSW1および直流遮断器DCCB1の動作波形を示す図である。
図4に示すように、時刻t0にて出力端子T3およびT4が電気的に短絡すると、リアクトルL1,L2およびコンデンサC1の並列共振回路が形成され、コンデンサC1の放電が開始される。時刻t0以降、コンデンサC1の端子間電圧Vcが徐々に低下する一方で、リアクトルL1,L2を流れる電流ILは徐々に増加する。電流ILによりリアクトルL1,L2には磁場エネルギーが蓄積される。
コントローラ14は、電流センサ12により検出される電流ILが閾値Ithを超えたときに、出力端子T3および出力端子T4が電気的に短絡したと判定する。出力端子T3,T4の短絡を判定すると、コントローラ14は、半導体スイッチSW1および直流遮断器DCCB1をオフする。コントローラ14は、直流遮断器DCCB1への電気信号の出力を停止するとともに、半導体スイッチSW1のIGBTQ5のゲートにLレベルの信号G5を与える。
半導体スイッチSW1では、Lレベルのゲート信号G5を受けてIGBTQ5がオフする(時刻t2)。次いで、電気信号の出力停止に応答して直流遮断器DCCB1がオフする(時刻t3)。
実施の形態2に係る電力変換装置100では、直流遮断器DCCB1に先立って半導体スイッチSW1がオフすることにより、短絡電流が遮断される。半導体スイッチSW1がオフすると、図3中に矢印A2で示すように、電流ILは、コンデンサC2および抵抗素子R2の直列回路に流れ込む。
このとき、リアクトルL1,L2に蓄えられていた磁場エネルギーは、抵抗素子R2においてジュール熱として散逸される。図4に示すように、電流ILは、半導体スイッチSW1がオフした時刻t2以降、電流ILは徐々に減少する。時刻t2以降、コンデンサC2の端子間電圧Vc2は徐々に増加する。コンデンサC1の端子間電圧Vc1とコンデンサC2の端子間電圧Vc2とが同等レベル(図4の電圧値Vs)になるまで、電流ILは流れ続ける。
以上説明したように、実施の形態2に係る電力変換装置は、電力変換器10の出力ノード10c,10dと出力端子T3,T4との間に、リアクトルL1,L2およびコンデンサC1からなる出力フィルタが接続された構成において、短絡電流を遮断するための半導体スイッチSW1と、コンデンサC2および抵抗素子R2の直列回路とを有する。コンデンサC2および抵抗素子R2の直列回路は、リアクトルL1,L2およびコンデンサC1の直列回路に対して並列に接続される。上記構成によれば、出力端子T3,T4間が短絡した場合には、半導体スイッチSW1をオフすることにより、短絡電流の上昇を抑えつつ、リアクトルL1,L2に蓄えられた磁場エネルギーを放出させることができる。よって、リアクトルL1,L2に求められる短絡耐量を低減できるため、リアクトルL1,L2およびそれを備える電力変換装置100の小型軽量化および低コスト化を実現することができる。
なお、上述した実施の形態1および2では、半導体スイッチSW1と直列に直流遮断器DCCB1を接続する構成例を説明したが、直流遮断器DCCB1を設けない構成とすることも可能である。
また、上述した実施の形態1および2では、電流センサ12により検出される電流ILと閾値Ithとの比較により短絡故障を判定する構成例について説明したが、短絡故障の判定方法はこれに限るものではなく、例えばコンデンサC1の端子間電圧が所定の閾値以下に低下したことを検出することによっても短絡故障を判定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 電力変換器、12 電流センサ、14,16 コントローラ、100,200 電力変換装置、L1,L2 リアクトル、C1,C2 コンデンサ、SW1 半導体スイッチ、DCCB1 直流遮断器、Q,Q1~Q4 半導体スイッチング素子、D,D1~D4 ダイオード(還流ダイオード)、R1,R2 抵抗素子、T1,T2 入力端子、T3,T4 出力端子。

Claims (3)

  1. 第1の出力ノードおよび第2の出力ノード間に直流電力を生成する電力変換器と、
    前記第1の出力ノードおよび前記第2の出力ノードとそれぞれ電気的に接続され、前記直流電力を出力するための第1の出力端子および第2の出力端子と、
    前記第1の出力ノードと前記第2の出力ノードとの間に接続される第1のコンデンサと、
    前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に前記第1のコンデンサと直列に接続される直流リアクトルと、
    前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に前記直流リアクトルおよび前記第1のコンデンサと直列に接続される半導体スイッチと、
    前記電力変換器を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記電力変換器の運転時に前記半導体スイッチをオン状態に維持する一方で、前記第1の出力端子および前記第2の出力端子間の短絡が発生したときには、前記半導体スイッチをオフするように構成され、
    前記半導体スイッチがオフ状態であるときに、前記直流リアクトルに蓄えられた磁場エネルギーを吸収するための吸収手段をさらに備え、
    前記吸収手段は、第2のコンデンサおよび第2の抵抗素子の直列回路を含み、
    前記第2のコンデンサおよび前記第2の抵抗素子の直列回路は、前記直流リアクトルおよび前記第1のコンデンサの直列回路に対して並列に接続される、電力変換装置。
  2. 前記直流リアクトルに流れる電流を検出する電流センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記電流センサの検出値が閾値を超えたときに、前記半導体スイッチをオフする、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1の出力ノードと前記第1の出力端子との間に前記半導体スイッチと直列に接続される機械式スイッチをさらに備える、請求項1または2に記載の電力変換装置。
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