JP2021065039A - スイッチの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上,下アームスイッチSWH,SWLを短絡電流から適正に保護することができるスイッチの駆動装置を提供する。【解決手段】駆動装置は、上アーム論理回路62H及び下アーム論理回路62Lを備えている。上アーム論理回路62Hは、上アームスイッチSWHの端子間電圧である上アーム電圧VdsHに基づいて、上アームスイッチSWHのショート故障が発生したことを判定する。下アーム論理回路62Lは、下アームスイッチSWLの端子間電圧である下アーム電圧VdsLに基づいて、下アームスイッチSWLのショート故障が発生したことを判定する。駆動装置は、上アームスイッチにショート故障が発生したと判定した場合、下アームスイッチSWLをオフ状態に維持し、下アームスイッチSWLにショート故障が発生したと判定した場合、上アームスイッチSWHをオフ状態に維持する。【選択図】 図2

Description

本発明は、互いに直列接続された上,下アームスイッチを駆動するスイッチの駆動装置に関する。
この種の駆動装置としては、特許文献1に記載されているように、スイッチに流れる過電流からスイッチを保護するものが知られている。この駆動装置では、スイッチのセンス端子に流れるセンス電流がその閾値を超えた場合にスイッチの保護動作が行われる。
特開2012−217087号公報
スイッチに過電流が流れてしまう要因として、上,下アームスイッチの少なくとも一方にショート故障が発生し、上,下アームスイッチの双方がオン状態とされてしまう現象である上下アーム短絡がある。上下アーム短絡が発生する場合においても、スイッチに流れる過電流(短絡電流)からスイッチを保護することが要求される。
ここで、特許文献1に記載の駆動装置のように、短絡電流の検出結果に基づいてスイッチの保護動作が行われる場合、短絡耐量が小さいスイッチが用いられる構成においては、スイッチに短絡電流が流れ始めてから保護動作に移行する間に発生する短絡エネルギが、短絡耐量を超えるおそれがある。このため、スイッチを短絡電流から保護する技術については、未だ改善の余地がある。
本発明は、上,下アームスイッチを短絡電流から適正に保護することができるスイッチの駆動装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、互いに直列接続された上アームスイッチ及び下アームスイッチを駆動するスイッチの駆動装置において、
前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのそれぞれは、第1主端子、第2主端子及びゲートを有し、前記第2主端子に対する前記ゲートの電位差が閾値電圧以上になることによりオン状態とされ、前記電位差が前記閾値電圧未満になることによりオフ状態とされ、
前記上アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間の電圧である上アーム電圧を検出し、検出した前記上アーム電圧に基づいて、前記上アームスイッチのショート故障が発生したことを判定する上アーム判定部と、
前記下アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間の電圧である下アーム電圧を検出し、検出した前記下アーム電圧に基づいて、前記下アームスイッチのショート故障が発生したことを判定する下アーム判定部と、
前記上アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、前記下アームスイッチをオフ状態に維持する下アーム保護部と、
前記下アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、前記上アームスイッチをオフ状態に維持する上アーム保護部、を備える。
上アームスイッチにショート故障が発生した場合の上アーム電圧と、故障が発生していない場合の上アーム電圧とは相違する。この点に鑑み、本発明では、検出された上アーム電圧に基づいて、上アームスイッチのショート故障が発生したことが判定される。そして、上アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、下アームスイッチがオフ状態に維持される。このため、下アームスイッチが次回オン状態に切り替えられるまでに上アームスイッチにショート故障が発生した場合、その後下アームスイッチがオン状態に切り替えられて上下アーム短絡が発生することを防止できる。
また、本発明では、上アーム側と同様に、検出された下アーム電圧に基づいて、下アームスイッチのショート故障が発生したことが判定される。そして、下アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、上アームスイッチがオフ状態に維持される。このため、上アームスイッチが次回オン状態に切り替えられるまでに下アームスイッチにショート故障が発生した場合、その後上アームスイッチがオン状態に切り替えられて上下アーム短絡が発生することを防止できる。
以上説明した本発明によれば、上,下アームスイッチのいずれかにショート故障が発生した場合であっても、上,下アームスイッチを短絡電流から適正に保護することができる。
第1実施形態に係る制御システムの全体構成図。 制御システム内における情報伝達のための構成を示す図。 上アーム論理回路の処理手順を示すフローチャート。 下アーム論理回路の処理手順を示すフローチャート。 上アーム論理回路のショート故障判定処理の手順を示すフローチャート。 下アーム論理回路のショート故障判定処理の手順を示すフローチャート。 上下アーム短絡防止の保護動作の一例を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る上アーム論理回路のショート故障判定処理の手順を示すフローチャート。 下アーム論理回路のショート故障判定処理の手順を示すフローチャート。 上下アーム短絡防止の保護動作の一例を示すタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。駆動装置は、電力変換装置としてのDCDCコンバータ及び3相インバータに適用される。本実施形態において、電力変換装置を備える制御システムは、例えば、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載される。
図1に示すように、制御システムは、DCDCコンバータ20、インバータ30、回転電機40及び制御装置60を備えている。回転電機40は、例えば、車載主機であり、そのロータが図示しない駆動輪と動力伝達可能とされている。回転電機40は、例えば同期機である。
回転電機40の各相巻線41には、インバータ30及びDCDCコンバータ20を介して、直流電源としての蓄電池10が接続されている。DCDCコンバータ20は、第1コンデンサ21、リアクトル22、第2コンデンサ23、上アーム変圧スイッチSCH及び下アーム変圧スイッチSCLを備えている。DCDCコンバータ20は、蓄電池10の出力電圧を所定の電圧を上限として昇圧する機能を有している。本実施形態において、各変圧スイッチSCH,SCHは、電圧制御形の半導体スイッチング素子であり、具体的にはSiCで構成されたNチャネルMOSFETである。なお、上,下アーム変圧スイッチSCH,SCLは、上,下アームボディダイオードDCH,DCLを有している。
上アーム変圧スイッチSCHのドレインには、正極母線Lpが接続されている。上アーム変圧スイッチSCHのソースには、下アーム変圧スイッチSCLのドレインが接続されている。下アーム変圧スイッチSCLのソースには、負極母線Lnが接続されている。各母線Lp,Lnは、例えば、導電部材であるバスバーにて構成されている。
上アーム変圧スイッチSCH及び下アーム変圧スイッチSCLの直列接続体には、第2コンデンサ23が並列接続されている。上アーム変圧スイッチSCHと下アーム変圧スイッチSCLとの接続点には、リアクトル22の第1端が接続されている。リアクトル22の第2端には、第1コンデンサ21の第1端と、蓄電池10の正極端子とが接続されている。蓄電池10の負極端子と第1コンデンサ21の第2端とには、負極母線Lnが接続されている。
インバータ30は、3相分の上アームスイッチSWH及び下アームスイッチSWLの直列接続体を備えている。本実施形態において、各スイッチSWH,SWLは、電圧制御形の半導体スイッチング素子であり、より具体的には、SiCで構成されたNチャネルMOSFETである。上,下アームスイッチSWH,SWLは、上,下アームボディダイオードDH,DLを有している。各相において、上,下アームスイッチSWH,SWLの接続点には、巻線41の第1端が接続されている。各相の巻線41の第2端は、中性点で接続されている。各相の巻線41は、電気角で互いに120°ずれている。
なお、本実施形態では、各スイッチSWH,SWL,SCH,SCLにおいて、ドレインが第1主端子に相当し、ソースが第2主端子に相当する。
制御システムは、相電流センサ50及び電圧センサ51を備えている。相電流センサ50は、回転電機40に流れる各相電流のうち、少なくとも2相分の電流を検出する。電圧センサ51は、第2コンデンサ23の端子間電圧を電源電圧VHrとして検出する。相電流センサ50及び電圧センサ51それぞれの検出値は、制御装置60に入力される。
制御装置60は、マイコンを主体として構成されている。制御装置60は、DCDCコンバータ20の出力電圧(第2コンデンサ23の端子間電圧)をその目標値に制御すべく、上アーム変圧スイッチSCH及び下アーム変圧スイッチSCLを操作する。制御装置60は、例えば上アーム変圧スイッチSCH及び下アーム変圧スイッチSCLを交互にオン状態とすべく、上,下アーム変圧スイッチSCH,SCLに対応する主駆動信号をDCDCコンバータ20の備える駆動回路に出力する。本実施形態において、駆動回路は、上,下アーム変圧スイッチSCH,SCLそれぞれに対応して個別に設けられている。
制御装置60は、回転電機40の制御量をその目標値に制御すべく、インバータ30の各スイッチSWH,SWLを操作する。制御量は、例えばトルクである。制御装置60は、各相において、デッドタイムを挟みつつ上,下アームスイッチSWH,SWLを交互にオン状態とすべく、上,下アームスイッチSWH,SWLに対応する主駆動信号をインバータ30の備える駆動回路に出力する。本実施形態において、駆動回路は、インバータ30の各相各アームに対応して個別に設けられている。
以下、DCDCコンバータ20及びインバータ30を構成するスイッチのうち、インバータ30を構成する上,下アームスイッチSWH,SWLをメインに説明する。
図2に示すように、制御システムは、上アーム駆動カプラ61H、上アーム論理回路62H、絶縁伝達部63、及び上アームスイッチSWHを駆動する上アーム駆動回路DrHを備えている。
制御装置60は、上アームスイッチSWHに対する上アーム主駆動信号GHと、下アームスイッチSWLに対する下アーム主駆動信号GLとを生成する。各駆動信号は、スイッチのオン状態への切り替えを指示するオン指令と、オフ状態への切り替えを指示するオフ指令とのいずれかをとる。
上アーム駆動カプラ61Hは、生成された上アーム主駆動信号GHを上アーム論理回路62Hに伝達する。上アーム駆動カプラ61Hは、例えば、フォトカプラ又は磁気カプラである。
図3を用いて、上アーム論理回路62Hの処理について説明する。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS10では、絶縁伝達部63を介して入力される下アーム判定信号SigLが異常信号である(SigL=H)であるか否かを判定する。
ステップS10において異常信号でない(SigL=L)と判定した場合には、ステップS11に進み、上アーム駆動カプラ61Hから入力される上アーム主駆動信号GHを上アーム駆動信号GinHとして上アーム駆動回路DrHに出力する。すなわち、上アーム主駆動信号GHで表されるオン指令又はオフ指令をそのまま上アーム駆動信号GinHとして出力する。
一方、ステップS10において異常信号であると判定した場合には、ステップS12に進み、上アーム駆動カプラ61Hから入力される上アーム主駆動信号GHの論理にかかわらず、オフ指令の上アーム駆動信号GinHを上アーム駆動回路DrHに出力する。
図2の説明に戻り、制御システムは、下アーム駆動カプラ61L、下アーム論理回路62L、及び下アームスイッチSWLを駆動する下アーム駆動回路DrLを備えている。
下アーム駆動カプラ61Lは、生成された下アーム主駆動信号GLを下アーム論理回路62Lに伝達する。下アーム駆動カプラ61Lは、例えば、フォトカプラ又は磁気カプラである。
図4を用いて、下アーム論理回路62Lの処理について説明する。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS20では、絶縁伝達部63を介して入力される上アーム判定信号SigHが異常信号(SigH=H)であるか否かを判定する。
ステップS20において異常信号でない(SigH=L)と判定した場合には、ステップS21に進み、下アーム駆動カプラ61Lから入力される下アーム主駆動信号GLを下アーム駆動信号GinLとして下アーム駆動回路DrLに出力する。
一方、ステップS20において異常信号であると判定した場合には、ステップS22に進み、下アーム駆動カプラ61Lから入力される下アーム主駆動信号GLの論理にかかわらず、オフ指令の下アーム駆動信号GinLを下アーム駆動回路DrLに出力する。
なお、絶縁伝達部63は、上アーム論理回路62Hと下アーム論理回路62Lとの間を電気的に絶縁しつつ、上アーム論理回路62H及び下アーム論理回路62Lのうち一方から送信された情報を他方へと伝達する。絶縁伝達部63としては、例えば、フォトカプラ又は磁磁気カプラを用いることができる。これにより、基準電位の異なる各論理回路62H,62Lの間の情報伝達が可能となる。
図2の説明に戻り、上アーム駆動回路DrHは、上アーム論理回路62Hを介して入力される上アーム駆動信号GinHがオン指令であると判定した場合、上アームスイッチSWHのゲートに充電電流を供給する。これにより、上アームスイッチSWHのゲート電圧が閾値電圧Vth以上となり、上アームスイッチSWHがオン状態に切り替えられる。一方、上アーム駆動回路DrHは、上アーム駆動信号GinHがオフ指令であると判定した場合、上アームスイッチSWHのゲートからグランド部へと放電電流を流す。これにより、上アームスイッチSWHのゲート電圧が閾値電圧Vth未満となり、上アームスイッチSWHがオフ状態に切り替えられる。
上アームスイッチSWHは、上アームセンス端子StHを備えている。上アームセンス端子StHには、上アームスイッチSWHのドレイン電流と相関を有する微少電流が流れる。上アームセンス端子StHに流れる電流は、そのセンス端子StHに接続された抵抗体の電位差である上アームセンス電圧VsHとして検出される。検出された上アームセンス電圧VsHは、上アーム論理回路62Hに入力される。
上アーム論理回路62Hは、上アームスイッチSWHのドレイン及びソース間電圧(以下、上アーム電圧VdsH)を検出する。
下アーム駆動回路DrLは、下アーム論理回路62Lを介して入力される下アーム駆動信号GinLがオン指令であると判定した場合、下アームスイッチSWLのゲートに充電電流を供給する。これにより、下アームスイッチSWLのゲート電圧が閾値電圧Vth以上となり、下アームスイッチSWLがオン状態に切り替えられる。一方、下アーム駆動回路DrLは、下アーム駆動信号GinLがオフ指令であると判定した場合、下アームスイッチSWLのゲートからグランド部へと放電電流を流す。これにより、下アームスイッチSWLのゲート電圧が閾値電圧Vth未満となり、下アームスイッチSWLがオフ状態に切り替えられる。
下アームスイッチSWLは、下アームセンス端子StLを備えている。下アームセンス端子StLには、下アームスイッチSWLのドレイン電流と相関を有する微少電流が流れる。下アームセンス端子StLに流れる電流は、そのセンス端子StLに接続された抵抗体の電位差である下アームセンス電圧VsLとして検出される。検出された下アームセンス電圧VsLは、下アーム論理回路62Lに入力される。
下アーム論理回路62Lは、下アームスイッチSWLのドレイン及びソース間電圧(以下、下アーム電圧VdsL)を検出する。
続いて、上下アーム短絡の発生を抑制するための処理について説明する。なお、本実施形態において、上アーム論理回路62Hが上アーム判定部に相当し、上アーム論理回路62H及び上アーム駆動回路DrHが上アーム保護部に相当する。また、下アーム論理回路62Lが下アーム判定部に相当し、下アーム論理回路62L及び下アーム駆動回路DrLが下アーム保護部に相当する。
図5は、上アーム論理回路62Hにより実行される処理である。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS30では、上アーム駆動カプラ61Hから出力された上アーム主駆動信号GHがオン指令であるか否かを判定する。
ステップS30において否定判定した場合には、オフ指令であると判定し、ステップS31に進む。ステップS31では、検出した上アーム電圧VdsHが上アームオフ判定値VαH(>0)を下回っているか否かを判定する。本実施形態では、上アーム電圧VdsHがマスク時間tm継続して上アームオフ判定値VαHを下回っているか否かを判定する。ステップS31の処理は、上アームスイッチSWHのショート故障が発生しているか否かを判定するための処理である。
つまり、上アームスイッチSWHに故障が発生していない(つまり正常な)場合、オフ状態とされる上アームスイッチSWHの上アーム電圧VdsHは、還流電流が流れる上アームボディダイオードDHの電圧降下量Vf以上の電圧となる。これに対し、上アームスイッチSWHにショート故障が発生した場合、上アーム電圧VdsHは、上記電圧降下量Vfよりも低い0V近傍まで低下する。上アームオフ判定値VαHは、例えば、故障が発生していない上アームスイッチSWHのオン電圧が取り得る範囲(例えば、1〜3V程度)の下限値よりも小さい値に設定されればよい。オン電圧は、上アームスイッチSWHがオン状態とされている場合のドレイン及びソース間電圧であり、一般的に、上記電圧降下量Vfよりも低い。
ステップS31において否定判定した場合には、上アームスイッチSWHのショート故障が発生していないと判定し、ステップS32に進む。ステップS32では、上アーム判定信号SigHの論理をLにする。
一方、ステップS31において肯定判定した場合には、検出した上アーム電圧VdsHが0V側に張り付いて上アームスイッチSWHのショート故障が発生していると判定し、ステップS33に進む。ステップS33では、上アーム判定信号SigHの論理をHにする。
ステップS30においてオン指令であると判定した場合には、ステップS34に進み、検出した上アームセンス電圧VsHが大きいほど、上アームオン判定値VβH(>0)を大きく設定する。なお、ステップS34で用いる上アームセンス電圧VsHは、上アームスイッチSWHがオン状態に切り替えられた後、上アームスイッチSWHに流れるドレイン電流が定常状態になった場合に検出された値である。また、ステップS34の処理が判定値設定部に相当する。
ステップS35では、検出した上アーム電圧VdsHが、ステップS34で設定した上アームオン判定値VβHを下回っているか否かを判定する。本実施形態では、上アーム電圧VdsHがマスク時間tm継続して上アームオン判定値VβHを下回っているか否かを判定する。ステップS35の処理は、上アームスイッチSWHのショート故障が発生しているか否かを判定するための処理である。つまり、上アームスイッチSWHにショート故障が発生した場合、上アーム電圧VdsHは、上アームスイッチSWHのオン電圧が取り得る範囲の下限値よりも小さい値となり、0V側に張り付く。
上アームオン判定値VβHは、この0V側への張り付きを判定可能に設定されている。上アームオン判定値VβHは、例えば、故障が発生していない上アームスイッチSWHに、ステップS34で用いる上アームセンス電圧VsHに対応するドレイン電流が流れている場合において、上アームスイッチSWHのオン電圧が取り得る範囲の下限値よりも小さい値に設定されればよい。
上アーム電圧VdsHは、0V近傍の電圧から電源電圧VHrまでの広い電圧範囲で変化する。この場合、この電圧範囲の上限側の電源電圧VHrに合わせて電圧検出の分解能を設定すると、0V近傍における上アーム電圧VdsHの電圧検出精度が低下し得る。ここで、ドレイン電流が大きいほど、ショート故障が発生した場合の上アーム電圧VdsHも大きくなる。そこで、ステップS34の処理を設けることにより、ショート故障の判定精度を高めることができる。
ステップS35において否定判定した場合には、ステップS32に進む。一方、ステップS35において肯定判定した場合には、検出した上アーム電圧VdsHが0V側に張り付いて上アームスイッチSWHのショート故障が発生していると判定し、ステップS33に進む。
図6は、下アーム論理回路62Lにより実行される処理である。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS40では、下アーム駆動カプラ61Lから出力された下アーム主駆動信号GLがオン指令であるか否かを判定する。
ステップS40において否定判定した場合には、オフ指令であると判定し、ステップS41に進む。ステップS41では、検出した下アーム電圧VdsLが下アームオフ判定値VαL(>0)を下回っているか否かを判定する。本実施形態では、下アーム電圧VdsLがマスク時間tm継続して下アームオフ判定値VαLを下回っているか否かを判定する。ステップS41の処理は、下アームスイッチSWLのショート故障が発生しているか否かを判定するための処理である。なお、下アームオフ判定値VαLは、例えば、故障が発生していない下アームスイッチSWLのオン電圧が取り得る範囲(例えば、1〜3V程度)の下限値よりも小さい値に設定されればよい。
ステップS41において否定判定した場合には、下アームスイッチSWLのショート故障が発生していないと判定し、ステップS42に進む。ステップS42では、下アーム判定信号SigLの論理をLにする。
一方、ステップS41において肯定判定した場合には、検出した下アーム電圧VdsLが0V側に張り付いて下アームスイッチSWLのショート故障が発生していると判定し、ステップS43に進む。ステップS43では、下アーム判定信号SigLの論理をHにする。
ステップS40においてオン指令であると判定した場合には、ステップS44に進み、検出した下アームセンス電圧VsLが大きいほど、下アームオン判定値VβL(>0)を大きく設定する。なお、ステップS44で用いる下アームセンス電圧VsLは、下アームスイッチSWLがオン状態に切り替えられた後、下アームスイッチSWLに流れるドレイン電流が定常状態になった場合に検出された値である。また、ステップS44の処理が判定値設定部に相当する。
ステップS45では、検出した下アーム電圧VdsLが、ステップS44で設定した下アームオン判定値VβLを下回っているか否かを判定する。本実施形態では、下アーム電圧VdsLがマスク時間tm継続して下アームオン判定値VβLを下回っているか否かを判定する。ステップS45の処理は、下アームスイッチSWLのショート故障が発生しているか否かを判定するための処理である。なお、下アームオン判定値VβLは、例えば、故障が発生していない下アームスイッチSWLに、ステップS44で用いる下アームセンス電圧VsLに対応するドレイン電流が流れている場合において、下アームスイッチSWLのオン電圧が取り得る範囲の下限値よりも小さい値に設定されればよい。
ステップS45において否定判定した場合には、ステップS42に進む。一方、ステップS45において肯定判定した場合には、検出した下アーム電圧VdsLが0V側に張り付いて下アームスイッチSWLのショート故障が発生していると判定し、ステップS43に進む。
なお、図5のステップS33又は図6のステップS43の処理を実行した場合、各判定信号SigH,SigLのうち、論理がHに切り替えられた方の判定信号の論理が継続してHに維持されればよい。
また、図5のステップS33及び図6のステップS43において、ショート故障が発生している旨を制御装置60に通知する処理を行ってもよい。この場合、制御装置60は、例えば、DCDCコンバータ20及びインバータ30を構成する全てのスイッチに対してオフ指令を出力する処理、インバータ30においてショート故障が発生した相とは異なる相のスイッチに対してオフ指令を出力する処理、又はインバータ30の上,下アームのうちショート故障が発生している側のスイッチ全てに対してオン指令を出力する処理を行ってもよい。
続いて、図7を用いて、インバータ30の上アームスイッチSWHがショート故障した場合の例について説明する。図7(a)は、制御装置60から出力される上アーム主駆動信号GHの推移を示し、図7(b)は、上アーム駆動カプラ61Hから出力される上アーム主駆動信号GHの推移を示し、図7(c)は、上アーム論理回路62Hから出力される上アーム駆動信号GinHの推移を示す。図7(d)は、制御装置60から出力される下アーム主駆動信号GLの推移を示し、図7(e)は、下アーム駆動カプラ61Lから出力される下アーム主駆動信号GLの推移を示し、図7(f)は、下アーム論理回路62Lから出力される下アーム駆動信号GinLの推移を示す。図7(g)は、上アーム判定信号SigHの推移を示し、図7(h)は、上アーム電圧VdsHの推移を示し、図7(i)は、下アーム電圧VdsLの推移を示す。
上アーム主駆動信号GHがオン指令とされる期間中の時刻t1において、上アームスイッチSWHにショート故障が発生する。このため、上アーム電圧VdsHが0V側に張り付き、下アーム電圧VdsLが第2コンデンサ23の端子間電圧VH側に張り付く。上アーム電圧VdsHが上アームオン判定値VβHを下回った状態がマスク時間tm継続されることにより、時刻t2において、上アーム判定信号SigHが論理Hに切り替えられる。論理Hの上アーム判定信号SigHは、絶縁伝達部63を介して下アーム論理回路62Lに送信される。
その後、時刻t3において、上アーム主駆動信号GHがオフ指令に切り替えられる。その後、時刻t4において、上アーム駆動カプラ61Hから出力される上アーム主駆動信号GHがオフ指令に切り替えられ、その後、上アーム論理回路62Hから出力される上アーム駆動信号GinHがオフ指令に切り替えられる。
その後、時刻t3からデッドタイムDTが経過する時刻t5において、下アーム主駆動信号GLがオン指令に切り替えられる。そして、時刻t6において、下アーム駆動カプラ61Lから出力される下アーム主駆動信号GLがオン指令に切り替えられる。しかし、下アーム論理回路62Lに論理Hの上アーム判定信号SigHが入力されているため、下アーム論理回路62Lから出力される下アーム駆動信号GinLはオフ指令に維持される。
なお、図7(h)及び図7(i)の一点鎖線は、上アームスイッチSWHに故障が発生していない場合における各アーム電圧VdsH,VdsLの推移を示す。
なお、インバータ30の上,下アームスイッチSWH,SWLについて主に説明したが、上下アーム短絡からスイッチを保護する構成は、DCDCコンバータ20の上,下アーム変圧スイッチSCH,SCLについても同様に適用でき、以下の各実施形態についても同様に適用できる。
以上説明した本実施形態によれば、上アームスイッチSWHのショート故障の発生後、下アームスイッチSWLが次回オン駆動される事態の発生を抑制できる。これにより、上アームスイッチSWHのショート故障の発生後、上,下アームスイッチSWH,SWLに短絡電流を流すことなく、上下アーム短絡の発生を抑制することができる。
本実施形態の上,下アームスイッチSWH,SWLは、SiCにより構成されており、その半導体チップサイズが小型化されている。このため、上,下アームスイッチSWH,SWLの短絡耐量が小さくなる傾向にある。したがって、短絡耐量が小さくなるスイッチに対して、上下アーム短絡の発生を防止する上述した構成を適用するメリットが大きい。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、スイッチSWのショート故障の判定方法を変更する。
本実施形態では、上アーム論理回路62Hに、下アーム駆動カプラ61Lの出力信号及び下アーム電圧VdsLが絶縁伝達部63を介して入力され、下アーム論理回路62Lに、上アーム駆動カプラ61Hの出力信号及び上アーム電圧VdsHが絶縁伝達部63を介して入力される。
上アーム論理回路62Hは、先の図5の処理に加え、図8に示す処理も行う。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS50では、上アーム駆動カプラ61Hから出力された上アーム主駆動信号GH及び下アーム駆動カプラ61Lから出力された下アーム主駆動信号GLの双方がオフ指令であるか否かを判定する。
ステップS50において肯定判定した場合には、ステップS51に進み、現在の制御周期において下アーム論理回路62Lにより検出された下アーム電圧VdsLを取得する。この下アーム電圧VdsLは、上,下アームスイッチSWH,SWLがオフ状態の場合に検出された値である。そして、取得した下アーム電圧VdsLと、現在の制御周期で検出した上アーム電圧VdsHとが同等であるか否かを判定する。ステップS51の処理は、上アーム論理回路62Hにおける上アーム電圧VdsHの検出機能に異常が発生していないか否かを判定するための処理である。ステップS51の処理により、ショート故障の判定精度が低下することを防止できる。
なお、ステップS51において同等でないと判定した場合には、図8の処理を中止すればよい。
ステップS51において同等であると判定した場合には、ステップS52に進み、検出した上アーム電圧VdsHが、電源電圧VHrから所定値ΔVだけ減算した値(以下、上アーム閾値)を超えているか否かを判定する。本実施形態では、上アーム電圧VdsHがマスク時間tm継続して上アーム閾値「VHr−ΔV」を超えているか否かを判定する。ステップS52の処理は、下アームスイッチSWLのショート故障が発生しているか否かを判定するための処理である。
つまり、上,下アームボディダイオードDH,DLに還流電流が流れていない状況下において、上,下アームスイッチSWH,SWLに故障が発生していない場合、上アーム電圧VdsH及び下アーム電圧VdsLのそれぞれは、基本的には、電源電圧VHrの1/2になる。これに対し、下アームスイッチSWLにショート故障が発生した場合、対向アーム側である上アーム電圧VdsHが電源電圧VHr側に張り付く。この張り付きを判定可能な値に上アーム閾値「VHr−ΔV」が設定されている。なお、ステップS52の処理が閾値設定部を含む。上アーム閾値「VHr−ΔV」は、検出した電源電圧VHrが高いほど大きな値になる。
ステップS52において否定判定した場合には、ステップS53に進み、上アーム駆動カプラ61Hから入力される上アーム主駆動信号GHを上アーム駆動信号GinHとして上アーム駆動回路DrHに出力する。すなわち、上アーム主駆動信号GHで表されるオン指令又はオフ指令をそのまま上アーム駆動信号GinHとして出力する。
一方、ステップS52において否定判定した場合には、下アームスイッチSWLにショート故障が発生していると判定し、ステップS54に進む。ステップS54では、上アーム駆動カプラ61Hから入力される上アーム主駆動信号GHの論理にかかわらず、オフ指令の上アーム駆動信号GinHを上アーム駆動回路DrHに出力する。
下アーム論理回路62Lは、先の図6の処理に加え、図9に示す処理も行う。この処理は、例えば所定の制御周期で繰り返し実行される。
ステップS60では、先のステップS50と同様な処理を行う。
ステップS60において肯定判定した場合には、ステップS61に進み、現在の制御周期において上アーム論理回路62Hにより検出された上アーム電圧VdsHを取得する。そして、取得した上アーム電圧VdsHと、現在の制御周期で検出した下アーム電圧VdsLとが同等であるか否かを判定する。ステップS61の処理は、下アーム論理回路62Lにおける下アーム電圧VdsLの検出機能に異常が発生していないか否かを判定するための処理である。
なお、ステップS61において同等でないと判定した場合には、図9の処理を中止すればよい。
ステップS61において同等であると判定した場合には、ステップS62に進み、検出した下アーム電圧VdsLが、電源電圧VHrから所定値ΔVだけ減算した値(以下、下アーム閾値)を超えているか否かを判定する。本実施形態では、下アーム電圧VdsLがマスク時間tm継続して下アーム閾値「VHr−ΔV」を超えているか否かを判定する。ステップS62の処理は、上アームスイッチSWHのショート故障が発生しているか否かを判定するための処理である。なお、本実施形態では、下アーム閾値と上アーム閾値とが同じ値「VHr−ΔV」に設定されているが、下アーム閾値と上アーム閾値とが異なる値に設定されていてもよい。ちなみに、ステップS62の処理が閾値設定部を含む。
ステップS62において否定判定した場合には、ステップS63に進み、下アーム駆動カプラ61Lから入力される下アーム主駆動信号GLを下アーム駆動信号GinLとして下アーム駆動回路DrLに出力する。すなわち、下アーム主駆動信号GLで表されるオン指令又はオフ指令をそのまま下アーム駆動信号GinLとして出力する。
一方、ステップS62において否定判定した場合には、上アームスイッチSWHにショート故障が発生していると判定し、ステップS64に進む。ステップS64では、下アーム駆動カプラ61Lから入力される下アーム主駆動信号GLの論理にかかわらず、オフ指令の下アーム駆動信号GinLを下アーム駆動回路DrLに出力する。
続いて、図10を用いて、インバータ30の上アームスイッチSWHがショート故障した場合の例について説明する。図10(a)〜図10(h)は、先の図7(a)〜図7(f),図7(h),図7(i)に対応している。
時刻t1において、上アーム主駆動信号GHがオフ指令に切り替えられ、時刻t2において、上アーム駆動カプラ61Hから出力される上アーム主駆動信号GHがオフ指令に切り替えられ、その後、上アーム論理回路62Hから出力される上アーム駆動信号GinHがオフ指令に切り替えられる。図10に示す例では、時刻t2において、上アームスイッチSWHにショート故障が発生したとする。このため、上アーム電圧VdsHが0V側に張り付き、下アーム電圧VdsLが第2コンデンサ23の端子間電圧VH側に張り付く。
下アーム電圧VdsLが下アーム閾値「VHr−ΔV」を超えた状態がマスク時間tm継続されることにより、時刻t3以降において、下アーム論理回路62Lに入力される下アーム主駆動信号GLの論理にかかわらず、下アーム駆動信号GinLがオフ指令に維持される。
その後、時刻t1からデッドタイムDTが経過する時刻t4において、下アーム主駆動信号GLがオン指令に切り替えられ、時刻t5において、下アーム駆動カプラ61Lから出力される下アーム主駆動信号GLもオン指令に切り替えられる。しかし、下アーム論理回路62Lから出力される下アーム駆動信号GinLはオフ指令に維持される。
なお、図10(g)及び図10(h)の一点鎖線は、上アームスイッチSWHにショート故障が発生していない場合における各アーム電圧VdsH,VdsLの推移を示す。
以上説明した本実施形態によれば、還流電流が流れていないデッドタイムDT中においてショート故障の発生を検出することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1実施形態の図5のステップS30において、上アームスイッチSWHのゲート電圧の検出値に基づいて、上アームスイッチSWHのオン指令がなされているか否かを判定してもよい。詳しくは、ゲート電圧の検出値が閾値電圧Vth以上であると判定した場合、オン指令がなされていると判定してもよい。なお、図6のステップS40についても同様である。
・図5のステップS34の処理が無くてもよい。この場合、上アームオン判定値VβHは、例えば、故障が発生していない上アームスイッチSWHのオン電圧が取り得る範囲の下限値未満の固定値に設定されていればよい。また、同様に、図6のステップS44の処理が無くてもよい。
・図5に示した処理が上アーム駆動回路DrHで実行され、図6に示した処理が下アーム駆動回路DrLで実行されてもよい。
・図5のステップS34及び図6のステップS44において、センス電圧VsH,VsLに代えて、例えば相電流センサ50の検出値が用いられてもよい。この場合であっても、上記第1実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
・DCDCコンバータ及びインバータを構成するスイッチとしては、MOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。この場合、IGBTのコレクタが第1主端子に相当し、IGBTのエミッタが第2主端子に相当する。なお、IGBTには、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されていればよい。
30…インバータ、60…制御装置、SWH,SWL…上,下アームスイッチ、DrH,DrL…上,下アーム駆動回路。

Claims (8)

  1. 互いに直列接続された上アームスイッチ(SWH,SCH)及び下アームスイッチ(SWL,SCL)を駆動するスイッチの駆動装置において、
    前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのそれぞれは、第1主端子、第2主端子及びゲートを有し、前記第2主端子に対する前記ゲートの電位差が閾値電圧以上になることによりオン状態とされ、前記電位差が前記閾値電圧未満になることによりオフ状態とされ、
    前記上アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間の電圧である上アーム電圧(VdsH)を検出し、検出した前記上アーム電圧に基づいて、前記上アームスイッチのショート故障が発生したことを判定する上アーム判定部と、
    前記下アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間の電圧である下アーム電圧(VdsL)を検出し、検出した前記下アーム電圧に基づいて、前記下アームスイッチのショート故障が発生したことを判定する下アーム判定部と、
    前記上アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、前記下アームスイッチをオフ状態に維持する下アーム保護部と、
    前記下アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、前記上アームスイッチをオフ状態に維持する上アーム保護部と、を備えるスイッチの駆動装置。
  2. 前記上アーム判定部は、前記上アームスイッチにオフ指令がなされている期間において、検出した前記上アーム電圧が、故障が発生していない前記上アームスイッチのオン電圧よりも低いと判定した場合、前記上アームスイッチのショート故障が発生したと判定し、
    前記下アーム判定部は、前記下アームスイッチにオフ指令がなされている期間において、検出した前記下アーム電圧が、故障が発生していない前記下アームスイッチのオン電圧よりも低いと判定した場合、前記下アームスイッチのショート故障が発生したと判定する請求項1に記載のスイッチの駆動装置。
  3. 前記上アーム判定部は、前記上アームスイッチにオン指令がなされている期間において、検出した前記上アーム電圧が、故障が発生していない前記上アームスイッチのオン電圧よりも低いと判定した場合、前記上アームスイッチのショート故障が発生したと判定し、
    前記下アーム判定部は、前記下アームスイッチにオン指令がなされている期間において、検出した前記下アーム電圧が、故障が発生していない前記下アームスイッチのオン電圧よりも低いと判定した場合、前記下アームスイッチのショート故障が発生したと判定する請求項1又は2に記載のスイッチの駆動装置。
  4. 故障が発生していない前記上アームスイッチのオン電圧を上アームオン判定値(VβH)とする場合、前記上アーム判定部は、前記上アームスイッチにオン指令がなされている期間において、検出した前記上アーム電圧が前記上アームオン判定値よりも低いと判定した場合、前記上アームスイッチのショート故障が発生したと判定し、
    故障が発生していない前記下アームスイッチのオン電圧を下アームオン判定値(VβL)とする場合、前記下アーム判定部は、前記下アームスイッチにオン指令がなされている期間において、検出した前記下アーム電圧が前記下アームオン判定値よりも低いと判定した場合、前記下アームスイッチのショート故障が発生したと判定し、
    前記上アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間に流れる電流が大きいほど、前記上アームオン判定値を大きく設定し、前記下アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間に流れる電流が大きいほど、前記下アームオン判定値を大きく設定する判定値設定部を備える請求項3に記載のスイッチの駆動装置。
  5. 前記上アーム判定部は、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間において、検出した前記上アーム電圧が、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの直列接続体に印加される電源電圧(VHr)に張り付いていると判定した場合、前記下アームスイッチのショート故障が発生していると判定し、
    前記下アーム判定部は、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間において、検出した前記下アーム電圧が前記電源電圧に張り付いていると判定した場合、前記上アームスイッチのショート故障が発生していると判定する請求項1〜4のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。
  6. 互いに直列接続された上アームスイッチ(SWH,SCH)及び下アームスイッチ(SWL,SCL)を駆動するスイッチの駆動装置において、
    前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのそれぞれは、第1主端子、第2主端子及びゲートを有し、前記第2主端子に対する前記ゲートの電位差が閾値電圧以上になることによりオン状態とされ、前記電位差が前記閾値電圧未満になることによりオフ状態とされ、
    前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間において、前記上アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間の電圧である上アーム電圧(VdsH)を検出し、検出した前記上アーム電圧が、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの直列接続体に印加される電源電圧(VHr)に張り付いていると判定した場合、前記下アームスイッチのショート故障が発生していると判定する上アーム判定部と、
    前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間において、前記下アームスイッチの前記第1主端子及び前記第2主端子の間の電圧である下アーム電圧(VdsL)を検出し、検出した前記下アーム電圧が前記電源電圧に張り付いていると判定した場合、前記上アームスイッチのショート故障が発生していると判定する下アーム判定部と、
    前記上アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、前記下アームスイッチをオフ状態に維持する下アーム保護部と、
    前記下アームスイッチにショート故障が発生したと判定された場合、前記上アームスイッチをオフ状態に維持する上アーム保護部と、を備えるスイッチの駆動装置。
  7. 前記上アーム判定部は、検出した前記上アーム電圧が、前記電源電圧の1/2よりも大きくて、かつ、前記電源電圧よりも小さい上アーム閾値(VHr−ΔV)を超えたと判定した場合、検出した前記上アーム電圧が前記電源電圧に張り付いていると判定し、
    前記下アーム判定部は、検出した前記下アーム電圧が、前記電源電圧の1/2よりも大きくて、かつ、前記電源電圧よりも小さい下アーム閾値(VHr−ΔV)を超えたと判定した場合、検出した前記下アーム電圧が前記電源電圧に張り付いていると判定し、
    前記電源電圧が高いほど、前記上アーム閾値及び前記下アーム閾値を大きく設定する閾値設定部を備える請求項5又は6に記載のスイッチの駆動装置。
  8. 前記上アーム判定部は、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間に前記下アーム判定部により検出された前記下アーム電圧を取得し、取得した前記下アーム電圧と、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間に検出した前記上アーム電圧とが同等であると判定したことを条件として、前記上アームスイッチのショート故障の有無を判定し、
    前記下アーム判定部は、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間に前記上アーム判定部により検出された前記上アーム電圧を取得し、取得した前記上アーム電圧と、前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチの双方にオフ指令がなされている期間に検出した前記下アーム電圧とが同等であると判定したことを条件として、前記下アームスイッチのショート故障の有無を判定する請求項1〜7のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。
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