JP2020141550A - スイッチの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに並列接続された第1,第2スイッチSW1,SW2のうち短絡耐量が小さい第1スイッチSW1を過電流から適切に保護できるスイッチの駆動装置を提供する。【解決手段】駆動装置は、第1,第2スイッチSW1,SW2の少なくとも1つに過電流が流れたことを判定する第1,第2短絡判定部91,92と、過電流が流れたと判定された場合、第1,第2スイッチSW1,SW2をオフ状態に切り替える遮断回路60とを備えている。遮断回路60は、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、第1スイッチSW1を最初にオフ状態に切り替える。【選択図】 図3

Description

本発明は、スイッチの駆動装置に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されているように、Siデバイスで構成されるIGBTを駆動する駆動装置が知られている。この駆動装置は、IGBTに過電流が流れたと判定した場合、IGBTをオフ状態に切り替えることにより、IGBTの保護を図っている。
特開2012−65530号公報
駆動装置としては、IGBTと、IGBTに並列接続され、SiCデバイスで構成されたMOSFETとを駆動するものもある。ここで、MOSFETの短絡耐量は、IGBTの短絡耐量よりも低い。このため、MOSFET及びIGBTの並列接続体に過電流が流れる場合において、短絡耐量が低いMOSFETを適切に保護できる技術が望まれる。
なお、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTに限らず、互いに並列接続された複数のスイッチであって、異なる短絡耐量を有するスイッチが含まれる複数のスイッチを過電流から適切に保護できる技術が望まれる。
本発明は、互いに並列接続された複数のスイッチのうち短絡耐量が最も小さいスイッチを過電流から適切に保護できるスイッチの駆動装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、互いに並列接続された複数のスイッチの駆動制御を行うスイッチの駆動装置において、
複数の前記スイッチには、異なる短絡耐量を有するスイッチが含まれており、
複数の前記スイッチの少なくとも1つに過電流が流れたことを判定する判定部と、
前記判定部により過電流が流れたと判定された場合、複数の前記スイッチをオフ状態に切り替える過電流保護部と、を備え、
前記過電流保護部は、複数の前記スイッチのうち、短絡耐量が最も小さいスイッチである最小耐量スイッチを最初にオフ状態に切り替える。
本発明では、複数のスイッチのうち最小耐量スイッチを最初にオフ状態に切り替えるため、最小耐量スイッチに過電流が流れる時間を短縮することができる。これにより、過電流が流れたと判定されてから最小耐量スイッチがオフ状態に切り替えられるまでに最小耐量スイッチで発生するエネルギを低減でき、そのエネルギを最小耐量スイッチの短絡耐量以下にできる。その結果、最小耐量スイッチを過電流から適切に保護することができる。
第1実施形態に係る制御システムの全体構成図。 第1,第2スイッチの電流電圧特性を示す図。 駆動回路及びその周辺構成を示す図。 遮断回路の処理手順を示すフローチャート。 過電流保護動作の一例を示すタイムチャート。 過電流保護動作の一例を示すタイムチャート。 比較例1に係る過電流保護動作の一例を示すタイムチャート。 比較例2に係る過電流保護動作の一例を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る遮断回路の処理手順を示すフローチャート。 第3実施形態に係る遮断回路の処理手順を示すフローチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、制御システムは、直流電源10、インバータ20、回転電機30及び制御装置40を備えている。回転電機30は、例えば車載主機である。回転電機30は、インバータ20を介して直流電源10に電気的に接続されている。本実施形態では、回転電機30として、3相のものが用いられている。回転電機30としては、例えば、永久磁石同期機を用いることができる。また、直流電源10は、例えば百V以上となる端子電圧を有する蓄電池である。直流電源10は、例えば、リチウムイオン蓄電池やニッケル水素蓄電池等の2次電池である。なお、直流電源10には、コンデンサ11が並列接続されている。
インバータ20は、各相に対応する上,下アームスイッチ部20H,20Lを備えている。各相において、上アームスイッチ部20Hと下アームスイッチ部20Lとは直列接続されている。各相において、上アームスイッチ部20Hと下アームスイッチ部20Lとの接続点には、回転電機30の巻線31の第1端が接続されている。各相の巻線31の第2端は、中性点で接続されている。
各スイッチ部20H,20Lは、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の並列接続体を備えている。各相において、上アームスイッチ部20Hの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの高電位側端子には、直流電源10の正極側が接続されている。各相において、下アームスイッチ部20Lの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの低電位側端子には、直流電源10の負極側が接続されている。各相において、上アームスイッチ部20Hの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの低電位側端子には、下アームスイッチ部20Lの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2それぞれの高電位側端子が接続されている。
本実施形態において、第1スイッチSW1は、SiCデバイスとしてのNチャネルMOSFETである。このため、第1スイッチSW1において、低電位側端子はソースであり、高電位側端子はドレインである。また、第2スイッチSW2は、SiデバイスとしてのIGBTである。このため、第2スイッチSW2において、低電位側端子はエミッタであり、高電位側端子はコレクタである。なお、第2スイッチSW2には、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されており、第1スイッチSW1には、ボディダイオードが形成されている。
各スイッチ部20H,20LをIGBT及びMOSFETの並列接続体で構成した理由は、小電流領域においてオン抵抗が低いMOSFETの方に電流を多く流通させることにより、小電流領域における損失を低減するためである。以下、損失低減について、図2を用いて説明する。図2は、スイッチに流れる電流とスイッチの高,低電位側端子間の電圧Vonとの関係を示す図である。詳しくは、図2は、MOSFETのドレイン及びソース間電圧Vdsとドレイン電流Idとの電圧電流特性、並びにIGBTのコレクタ及びエミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Icとの電圧電流特性を示す。
図2に示すように、電流が所定電流Iαよりも小さい小電流領域においては、ドレイン電流Idに対するドレイン及びソース間電圧Vdsが、コレクタ電流Icに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceよりも低い。すなわち、小電流領域においては、MOSFETのオン抵抗がIGBTのオン抵抗よりも小さい。このため、小電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、MOSFETの方に電流が多く流れることとなる。一方、電流が所定電流Iαよりも大きい大電流領域においては、コレクタ電流Icに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceがドレイン電流Idに対するドレイン及びソース間電圧Vdsよりも低い。すなわち、大電流領域においては、IGBTのオン抵抗がMOSFETのオン抵抗よりも小さい。このため、大電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、IGBTの方に電流が多く流れることとなる。
第1スイッチSW1の短絡耐量は、第2スイッチSW2の短絡耐量よりも低い。第1スイッチSW1を例にして説明すると、短絡耐量は、第1スイッチSW1に過電流が流れ始めてから第1スイッチSW1の破壊に至るまでの時間、又は第1スイッチSW1に過電流が流れ始めてから第1スイッチSW1の破壊に至るまでの第1スイッチSW1で発生するエネルギ(具体的には、電流×電圧の時間積分値)である。なお、第1スイッチSW1のドレイン電流の定格電流は、例えば、第2スイッチSW2のコレクタ電流の定格電流よりも小さい。
図1の説明に戻り、制御装置40は、回転電機30の制御量をその指令値に制御すべく、インバータ20を駆動する。制御量は、例えばトルクである。制御装置40は、インバータ20の各スイッチSW1,SW2をオンオフ駆動すべく、各スイッチSW1,SW2に対応する駆動信号Gcを、各スイッチ部20H,20Lに対して個別に設けられた駆動回路50に対して出力する。制御装置40は、例えば、電気角で互いに位相が120°ずれた3相指令電圧と三角波等のキャリア信号との大小比較に基づくPWM処理により、各駆動回路50に対応する駆動信号Gcを生成する。駆動信号Gcは、スイッチのオン駆動を指示するオン指令と、オフ駆動を指示するオフ指令とのいずれかをとる。各相において、上アーム側の駆動信号と、対応する下アーム側の駆動信号とは、交互にオン指令とされる。このため、各相において、上アームスイッチ部20Hのスイッチと、下アームスイッチ部20Lのスイッチとは交互にオン状態とされる。
制御システムは、遮断回路60を備えている。遮断回路60は、制御装置40から出力された駆動信号Gcを、第1スイッチSW1に対応する第1駆動信号G1と、第2スイッチSW2に対応する第2駆動信号G2とに分けて、駆動回路50に対して出力する。
なお、例えば、制御装置40及び遮断回路60は、低圧システムに備えられ、駆動回路50は、低圧システムとは電気的に絶縁された高圧システムに備えられる。この場合、遮断回路60及び駆動回路50の間の信号のやりとりは、例えば、低圧システム及び高圧システムの間を電気的に絶縁しつつ信号を伝達可能な光絶縁素子(例えばフォトカプラ)や磁気絶縁素子(例えば磁気カプラ)を用いて実施されればよい。
また、制御装置40、駆動回路50及び遮断回路60が提供する機能は、例えば、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。
続いて、図3を用いて、駆動回路50及びその周辺構成について説明する。
駆動回路50は、第1充電スイッチ70、第1定電圧電源71、第1充電抵抗体72及び第1バランス抵抗体73を備えている。本実施形態では、第1充電スイッチ70として、PチャネルMOSFETが用いられている。第1充電スイッチ70のソースには、第1定電圧電源71が接続され、第1充電スイッチ70のドレインには、第1充電抵抗体72の第1端が接続されている。第1充電抵抗体72の第2端には、第1バランス抵抗体73の第1端が接続されている。第1バランス抵抗体73の第2端には、第1スイッチSW1のゲートが接続されている。
駆動回路50は、第1放電抵抗体74、第1放電スイッチ75、第1保護用抵抗体76、第1保護用スイッチ77及び第1オフ保持スイッチ78を備えている。本実施形態では、第1放電スイッチ75、第1保護用スイッチ77及び第1オフ保持スイッチ78として、NチャネルMOSFETが用いられている。
第1バランス抵抗体73の第1端には、第1放電抵抗体74を介して第1放電スイッチ75のドレインが接続されている。第1放電スイッチ75のソースには、第1スイッチSW1のソースが接続されている。第1バランス抵抗体73の第1端には、第1保護用抵抗体76を介して第1保護用スイッチ77のドレインが接続されている。第1保護用スイッチ77のソースには、第1スイッチSW1のソースが接続されている。
第1スイッチSW1のゲートには、第1オフ保持スイッチ78のドレインが接続されている。第1オフ保持スイッチ78のソースには、第1スイッチSW1のソースが接続されている。
駆動回路50は、第2充電スイッチ80、第2定電圧電源81、第2充電抵抗体82及び第2バランス抵抗体83を備えている。本実施形態では、第2充電スイッチ80として、PチャネルMOSFETが用いられている。第2充電スイッチ80のソースには、第2定電圧電源81が接続され、第2充電スイッチ80のドレインには、第2充電抵抗体82の第1端が接続されている。第2充電抵抗体82の第2端には、第2バランス抵抗体83の第1端が接続されている。第2バランス抵抗体83の第2端には、第2スイッチSW2のゲートが接続されている。なお、本実施形態では、第2定電圧電源81の出力電圧が、第1定電圧電源71の出力電圧よりも低く設定されている。ただし、この設定は必須ではない。
駆動回路50は、第2放電抵抗体84、第2放電スイッチ85、ソフト遮断抵抗体としての第2保護用抵抗体86、第2保護用スイッチ87及び第2オフ保持スイッチ88を備えている。本実施形態では、第2放電スイッチ85、第2保護用スイッチ87及び第2オフ保持スイッチ88として、NチャネルMOSFETが用いられている。
第2バランス抵抗体83の第1端には、第2放電抵抗体84及び第2放電スイッチ85を介して第2スイッチSW2のエミッタが接続されている。第2バランス抵抗体83の第1端には、第2保護用抵抗体86及び第2保護用スイッチ87を介して第2スイッチSW2のエミッタが接続されている。第2スイッチSW2のゲートには、第2オフ保持スイッチ88を介して第2スイッチSW2のエミッタが接続されている。
第1スイッチSW1は、第1センス端子St1を備えている。第1センス端子St1は、第1スイッチSW1のドレイン電流と相関を有する微少電流を出力する。第1センス端子St1には、駆動回路50の第1センス抵抗体79の第1端が接続され、第1センス抵抗体79の第2端には、第1スイッチSW1のソースが接続されている。この構成によれば、第1センス端子St1に流れる微少電流によって第1センス抵抗体79に電圧降下が生じる。このため、第1センス抵抗体79の電圧降下量を、ドレイン電流の相関値として用いることができる。第1センス抵抗体79の電位差は、第1センス電圧Vse1として駆動回路50の駆動制御部90に入力される。本実施形態では、第1センス抵抗体79の両端のうち、第2端よりも第1端の電位が高い場合の第1センス電圧Vse1を正と定義する。
第2スイッチSW2は、第2センス端子St2を備えている。第2センス端子St2は、第2スイッチSW2のコレクタ電流と相関を有する微少電流を出力する。第2センス端子St2には、駆動回路50の第2センス抵抗体89の第1端が接続され、第2センス抵抗体89の第2端には、第2スイッチSW2のエミッタが接続されている。第2センス抵抗体89の電位差は、第2センス電圧Vse2として駆動制御部90に入力される。本実施形態では、第2センス抵抗体89の両端のうち、第2端よりも第1端の電位が高い場合の第2センス電圧Vse2を正と定義する。
駆動制御部90は、遮断回路60から出力された第1,第2駆動信号G1,G2に基づいて、第1,第2スイッチSW1,SW2をオンオフ駆動する。詳しくは、駆動制御部90は、第1駆動信号G1がオン指令になっていると判定している場合、第1充電スイッチ70をオン駆動し、第1放電スイッチ75をオフ駆動する。これにより、第1定電圧電源71から第1スイッチSW1のゲートへと充電電流が流れ、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1以上となる。その結果、第1スイッチSW1がオフ状態からオン状態に切り替えられる。
駆動制御部90は、第1駆動信号G1がオフ指令になっていると判定している場合、第1充電スイッチ70をオフ駆動とし、第1放電スイッチ75をオン駆動する。これにより、第1スイッチSW1のゲートからソースへと放電電流が流れ、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1未満となる。その結果、第1スイッチSW1がオン状態からオフ状態に切り替えられる。
駆動制御部90は、第2駆動信号G2がオン指令になっていると判定している場合、第2充電スイッチ80をオン駆動し、第2放電スイッチ85をオフ駆動する。これにより、第2定電圧電源81から第2スイッチSW2のゲートへと充電電流が流れ、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2以上となる。その結果、第2スイッチSW2がオフ状態からオン状態に切り替えられる。
駆動制御部90は、第2駆動信号G2がオフ指令になっていると判定している場合、第2充電スイッチ80をオフ駆動とし、第2放電スイッチ85をオン駆動する。これにより、第2スイッチSW2のゲートからエミッタへと放電電流が流れ、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2未満となる。その結果、第2スイッチSW2がオン状態からオフ状態に切り替えられる。
駆動制御部90は、オフ保持処理を行う。詳しくは、駆動制御部90は、第1,第2スイッチSW1,SW2のゲート電圧を検出する機能を有している。駆動制御部90は、遮断回路60から出力された第1駆動信号G1と、検出した第1スイッチSW1のゲート電圧とに基づいて、第1オフ保持スイッチ78を駆動し、遮断回路60から出力された第2駆動信号G2と、検出した第2スイッチSW2のゲート電圧とに基づいて、第2オフ保持スイッチ88を駆動するオフ保持処理を行う。
詳しくは、駆動制御部90は、第1駆動信号G1がオフ指令であって、かつ、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1規定電圧Vα1以下になっていると判定している場合、第1オフ保持スイッチ78をオン駆動し、それ以外の場合に第1オフ保持スイッチ78をオフ駆動する。ここで、第1規定電圧Vα1は、第1閾値電圧Vth1以下の電圧に設定されている。駆動制御部90は、第2駆動信号G2がオフ指令であって、かつ、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2規定電圧Vα2以下になっていると判定している場合、第2オフ保持スイッチ88をオン駆動し、それ以外の場合に第2オフ保持スイッチ88をオフ駆動する。ここで、第2規定電圧Vα2は、第2閾値電圧Vth2以下の電圧に設定されている。
駆動制御部90は、第1短絡判定部91及び第2短絡判定部92(「判定部」に相当)を備えている。第1,第2短絡判定部91,92は、第1,第2スイッチSW1,SW2に過電流(短絡電流)が流れているか否かを判定するために設けられている。第1短絡判定部91は、入力された第1センス電圧Vse1が第1判定閾値Voc1を超えたと判定した場合、第1スイッチSW1に過電流が流れていることを通知する第1フェール信号F1を遮断回路60に対して出力する。第1短絡判定部91は、第1フェール信号F1を出力し始めた後、第1センス電圧Vse1が、第1判定閾値Voc1よりも小さい第1解除閾値Vjdg1以下になったと判定した場合、第1フェール信号F1の出力を停止する。第1解除閾値Vjdg1は、0よりもやや大きい値又は0に設定されている。
第2短絡判定部92は、入力された第2センス電圧Vse2が第2判定閾値Voc2を超えたと判定した場合、第2スイッチSW2に過電流が流れていることを通知する第2フェール信号F2を遮断回路60に対して出力する。第2短絡判定部92は、第2フェール信号F2を出力し始めた後、第2センス電圧Vse2が第2解除閾値Vjdg2以下になったと判定した場合、第2フェール信号F2の出力を停止する。第2解除閾値Vjdg2は、0よりもやや大きい値又は0に設定されている。なお、過電流は、上下アーム短絡や、相間短絡、地絡等によって発生する。
続いて、図4を用いて、遮断回路60が実行する処理について説明する。
ステップS10では、第1フェール信号F1及び第2フェール信号F2のうち少なくとも一方が入力されているか否かを判定する。
ステップS10において否定判定した場合には、第1,第2スイッチSW1,SW2のいずれにも過電流が流れていないと判定し、ステップS11に進む。ステップS11では、制御装置40から入力された駆動信号Gcを第1,第2駆動信号G1,G2として駆動制御部90に対して出力する。すなわち、駆動信号Gcがオン指令の場合、オン指令の第1,第2駆動信号G1,G2を出力し、駆動信号Gcがオフ指令の場合、オフ指令の第1,第2駆動信号G1,G2を出力する。
ステップS10において肯定判定した場合には、第1,第2スイッチSW1,SW2の少なくとも一方に過電流が流れていると判定し、ステップS12に進む。ステップS12では、入力される駆動信号Gcにかかわらず、駆動制御部90に対して出力する第1駆動信号G1をオフ指令にする。この場合、駆動制御部90は、第1,第2フェール信号F1,F2の少なくとも一方を出力している状態で、入力される第1駆動信号G1がオフ指令に切り替えられると、第1充電スイッチ70、第1放電スイッチ75及び第1オフ保持スイッチ78をオフ駆動し、第1保護用スイッチ77をオン駆動する。
ここで、第1保護用スイッチ77の抵抗値をRs1とし、第1バランス抵抗体73の抵抗値をRb1とし、第2保護用スイッチ87の抵抗値をRs2とし、第2バランス抵抗体83の抵抗値をRb2とする。本実施形態では、「Rs1+Rb1<Rs2+Rb2」に設定されている。この設定により、後述するステップS14の処理で第2スイッチSW2をオフ状態に切り替える場合のスイッチング速度よりも、第1スイッチSW1をオフ状態に切り替える場合のスイッチング速度を高くしている。
なお、第1放電抵抗体74の抵抗値をRd1とし、第2放電抵抗体84の抵抗値をRd2とする場合、本実施形態では、「Rd1+Rb1>Rs1+Rb1」、「Rd2+Rb2>Rs1+Rb1」、「Rs2+Rb2>Rd2+Rb2」、「Rs2+Rb2>Rd1+Rb1」に設定されている。
ステップS13では、第1スイッチSW1のオフ状態への切り替えが完了したか否かを判定する。本実施形態では、第1センス電圧Vse1が第1解除閾値Vjdg1以下になり、第1フェール信号F1の入力が停止されたと判定した場合、切り替えが完了したと判定する。
ステップS13において肯定判定した場合には、ステップS14に進み、入力される駆動信号Gcにかかわらず、駆動制御部90に対して出力する第2駆動信号G2をオフ指令にする。これにより、駆動制御部90は、第2充電スイッチ80、第2放電スイッチ85及び第2オフ保持スイッチ88をオフ駆動し、第2保護用スイッチ87をオン駆動する。これにより、第1スイッチSW1をオフ状態に切り替える場合のスイッチング速度よりも低いスイッチング速度で、第2スイッチSW2をオフ状態に切り替える。なお、本実施形態において、遮断回路60が過電流保護部を構成する。
図5及び図6を用いて、上下アーム短絡が発生する場合における遮断回路60による過電流保護動作について説明する。以下の説明では、上,下アームスイッチ部20H,20Lのうち、一方を対向アームとし、他方を自アームとし、自アームの遮断回路60による過電流保護動作について説明する。
図5に、対向アームの第1,第2スイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方がショート故障した状態で、自アームの第1,第2スイッチSW1,SW2がオン駆動される場合について説明する。図5(a),(b)は、遮断回路60から出力される第1,第2駆動信号G1,G2の推移を示し、図5(c)は、第1スイッチSW1のゲート電圧Vgs(ゲート及びソース間電圧)の推移を示し、図5(d)は、第2スイッチSW2のゲート電圧Vge(ゲート及びエミッタ間電圧)の推移を示す。図5(e),(f)は、第1,第2センス電圧Vse1,Vse2の推移を示し、図5(g)は、第1スイッチSW1で発生する損失(=Id×Vds)の推移を示し、図5(h)は、第2スイッチSW2で発生する損失(=Ic×Vce)の推移を示す。
時刻t1において、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第1,第2駆動信号G1,G2がオン指令に切り替えられる。これにより、時刻t2において、第1スイッチSW1のゲート電圧Vgs及び第2スイッチSW2のゲート電圧Vgeが上昇し始める。
その後、時刻t3において、第1センス電圧Vse1が第1判定閾値Voc1を超える。このため、第1短絡判定部91から遮断回路60に対して第1フェール信号F1が出力され、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第1駆動信号G1がオフ指令に切り替えられる。その結果、時刻t4において、第1スイッチSW1のゲート電圧Vgsが低下し始める。
その後、時刻t5において、第1センス電圧Vse1が第1解除閾値Vjdg1以下になる。このため、第1短絡判定部91から遮断回路60に対する第1フェール信号F1の出力が停止され、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第2駆動信号G2がオフ指令に切り替えられる。その結果、時刻t6において、第2スイッチSW2のゲート電圧Vgeが低下し始める。
ここで、第1スイッチSW1がオフ状態に切り替えられる場合の第1センス電圧Vse1の低下速度ΔdVmosは、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる場合の第2センス電圧Vse2の低下速度ΔdVigbtよりも高い。すなわち、第1スイッチSW1がオフ状態に切り替えられる場合のスイッチング速度は、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる場合のスイッチング速度よりも高い。その結果、第1スイッチSW1に過電流が流れる時間を短縮でき、第1スイッチSW1で発生する損失の時間積分値(エネルギ)を第1スイッチSW1の短絡耐量以下にすることができる。
図5には、第1スイッチSW1に過電流が流れたと判定された場合に第1スイッチSW1が先にオフ状態に切り替えられる例を示したが、第2スイッチSW2に過電流が流れたと判定された場合にも、第1スイッチSW1が先にオフ状態に切り替えられる。
続いて、図6に、自アームの第1,第2スイッチSW1,SW2がオン駆動された状態で、対向アームの第1,第2スイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方がショート故障する場合について説明する。図6(a)〜図6(h)は、先の図5(a)〜図5(h)に対応している。
時刻t1において、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第1,第2駆動信号G1,G2がオン指令に切り替えられる。これにより、第1スイッチSW1のゲート電圧Vgs及び第2スイッチSW2のゲート電圧Vgeが上昇し始める。
その後、時刻t2において、対向アームのスイッチのショート故障が発生する。これにより、自アームの第1,第2スイッチSW1,SW2に短絡電流が流れる。
その後、時刻t3において、第1センス電圧Vse1が第1判定閾値Voc1を超える。このため、第1短絡判定部91から遮断回路60に対して第1フェール信号F1が出力され、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第1駆動信号G1がオフ指令に切り替えられる。その結果、時刻t4において、第1スイッチSW1のゲート電圧Vgsが低下し始める。
その後、時刻t5において、第1センス電圧Vse1が第1解除閾値Vjdg1以下になる。このため、第1短絡判定部91から遮断回路60に対する第1フェール信号F1の出力が停止され、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第2駆動信号G2がオフ指令に切り替えられる。その結果、第2スイッチSW2のゲート電圧Vgeが低下し始める。
以上説明した本実施形態に対し、比較例1,2の場合、第1スイッチSW1を過電流から適切に保護することができない。
まず、図7を用いて比較例1について説明する。図7は、対向アームの第1,第2スイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方がショート故障した状態で、自アームの第1,第2スイッチSW1,SW2がオン駆動される場合を示す。図7(a)〜図7(h)は、先の図5(a)〜図5(h)に対応している。
時刻t1において、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第1,第2駆動信号G1,G2がオン指令に切り替えられる。これにより、時刻t2において、第1スイッチSW1のゲート電圧Vgs及び第2スイッチSW2のゲート電圧Vgeが上昇し始める。
比較例1では、第1,第2フェール信号F1,F2の少なくとも一方が遮断回路60に入力された場合、遮断回路60は、第1,第2駆動信号G1,G2を同時にオフ指令に切り替える。詳しくは、時刻t3において、第1センス電圧Vse1が第1判定閾値Voc1を超える。このため、第1短絡判定部91から遮断回路60に対して第1フェール信号F1が出力され、遮断回路60から駆動制御部90に対して出力される第1,第2駆動信号G1,G2がオフ指令に切り替えられる。その結果、時刻t4において、第1スイッチSW1のゲート電圧Vgs及び第2スイッチSW2のゲート電圧Vgeが低下し始める。
比較例1では、第1スイッチSW1がオフ状態に切り替えられる場合のスイッチング速度と、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる場合のスイッチング速度とが同じである。このため、第1スイッチSW1に過電流が流れる時間を短縮できず、第1スイッチSW1で発生するエネルギが第1スイッチSW1の短絡耐量を超えるおそれがある。
続いて、図8を用いて比較例2について説明する。図8は、対向アームの第1,第2スイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方がショート故障した状態で、自アームの第1,第2スイッチSW1,SW2がオン駆動される場合を示す。図8(a)〜図8(f)は、先の図5(a)〜図5(f)に対応し、図8(g)は、巻線31に流れる相電流の推移を示す。また、図8の時刻t1〜t4は、先の図7の時刻t1〜t4に対応している。
比較例2では、第1,第2フェール信号F1,F2の少なくとも一方が遮断回路60に入力された場合、比較例1と同様に、遮断回路60は、第1,第2駆動信号G1,G2を同時にオフ指令に切り替える。また、比較例2では、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えられる場合のスイッチング速度を2通りに設定した。図8(d),(g)において、スイッチング速度が低い場合を破線で示し、スイッチング速度が高い場合を実線で示す。
第1,第2駆動信号G1,G2を同時にオフ指令に切り替える場合において、第2スイッチSW2のスイッチング速度を高くすると、図8(g)に示すように、相電流が急峻に立ち下がる。その結果、オフ状態の切り替えに伴って発生するサージ電圧が増加し、第1スイッチSW1のドレイン及びソース間電圧がその許容上限値(耐圧)を超えるおそれがある。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
第1,第2スイッチSW1,SW2のうち少なくとも一方に過電流が流れたと判定された場合、第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、短絡耐量が小さい第1スイッチSW1を第2スイッチSW2よりも先にオフ状態に切り替えた。これにより、第1スイッチSW1に過電流が流れる時間を短縮することができ、第1スイッチSW1で発生するエネルギを第1スイッチSW1の短絡耐量以下にできる。その結果、第1スイッチSW1を過電流から適切に保護することができる。
第1,第2スイッチSW1,SW2のうち、最初にオフ状態に切り替えられる第1スイッチSW1については、オフ状態への切り替えに伴う大きなサージ電圧が発生しない。このため、最後にオフ状態に切り替えられない第1スイッチSW1については、最後にオフ状態に切り替えられる第2スイッチSW2よりもスイッチング速度を高くすることができる。この点に鑑み、第1スイッチSW1のスイッチング速度を、第2スイッチSW2のスイッチング速度よりも高くした。これにより、オフ状態に切り替える場合において第1スイッチSW1の過電流の流通時間を短縮し、第1スイッチSW1に発生するエネルギをより低減することができる。
過電流が流れる場合において、第1スイッチSW1に電流が流れている期間に第2スイッチSW2をオフ状態に切り替えると、第1スイッチSW1のオフ状態への切り替えに伴うサージ電圧が発生してしまう。そこで、第1スイッチSW1がオフ状態に切り替えられた後、第2スイッチSW2をオフ状態に切り替えた。これにより、第2スイッチSW2がオフ状態に切り替えることに伴いサージ電圧が発生することを抑制できる。
第1,第2スイッチSW1,SW2のうちいずれか1つのスイッチに過電流が流れたと判定された場合、第1スイッチSW1を最初にオフ状態に切り替えた。これにより、第2スイッチSW2に過電流が流れる旨判定された場合においても、第1スイッチSW1の過電流保護動作に速やかに移行することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、遮断回路60が実行する処理の手順を示す。図9において、先の図4に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
図9に示す処理には、ステップS13の処理が設けられていない。すなわち、第1スイッチSW1のオフ状態への切り替えが完了する前にステップS14の処理を行う。この場合であっても、第1実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図10に、遮断回路60が実行する処理の手順を示す。図10において、先の図4に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。本実施形態では、先の図3の構成において、第1保護用抵抗体76及び第1保護用スイッチ77が備えられていない。
ステップS10において肯定判定した場合には、ステップS15に進む。ステップS15では、入力される駆動信号Gcにかかわらず、駆動制御部90に対して出力する第1駆動信号G1をオフ指令にする。この場合、駆動制御部90は、第1,第2フェール信号F1,F2の少なくとも一方が出力されている状態で、入力される第1駆動信号G1がオフ指令に切り替えられると、第1充電スイッチ70、第1放電スイッチ75及び第1オフ保持スイッチ78をオフ駆動し、第1オフ保持スイッチ78をオン駆動する。
このように、本実施形態では、第1オフ保持スイッチ78を用いて第1スイッチSW1をオフ状態に切り替えた。この構成によれば、第1オフ保持スイッチ78をオフ状態に切り替える場合のスイッチング速度をより高めることができ、第1スイッチSW1で発生するエネルギをより低減することができる。
また、本実施形態によれば、過電流保護動作で用いるスイッチとして第1オフ保持スイッチ78を流用でき、第1保護用抵抗体76及び第1保護用スイッチ77を駆動回路50に備える必要がないため、駆動回路50の部品数を削減することもできる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・各相各アームのスイッチ部を構成するスイッチの数としては、3つ以上であってもよい。例えば、各スイッチ部が3つのスイッチを備える場合、短絡耐量の小さい方から順に、第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチとする。第1〜第3スイッチの少なくとも1つに過電流が流れたと判定された場合、第1〜第3スイッチのうち、最初に第1スイッチがオフ状態に切り替えられ、その後、第2スイッチがオフ状態に切り替えられ、最後に第3スイッチがオフ状態に切り替えられればよい。
・各相各アームのスイッチ部を構成するスイッチとしては、同じ種類のスイッチに限らない。例えば、第1,第2スイッチの双方がSiCデバイスで構成されたMOSFETであったとしても、チップサイズの相違により短絡容量が異なることがある。このような場合であっても、本発明の適用が有効である。
・制御システムに遮断回路60が備えられることなく、遮断回路60の機能を駆動制御部90が有していてもよい。
・電力変換回路としては、インバータに限らず、上,下アームスイッチを備えるものであれば、例えばフルブリッジ回路であってもよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
60…遮断回路、90…駆動制御部、SW1,SW2…第1,第2スイッチ。

Claims (4)

  1. 互いに並列接続された複数のスイッチ(SW1,SW2)の駆動制御を行うスイッチの駆動装置において、
    複数の前記スイッチには、異なる短絡耐量を有するスイッチが含まれており、
    複数の前記スイッチの少なくとも1つに過電流が流れたことを判定する判定部(91,92)と、
    前記判定部により過電流が流れたと判定された場合、複数の前記スイッチをオフ状態に切り替える過電流保護部(60)と、を備え、
    前記過電流保護部は、複数の前記スイッチのうち、短絡耐量が最も小さいスイッチである最小耐量スイッチ(SW1)を最初にオフ状態に切り替えるスイッチの駆動装置。
  2. 前記過電流保護部は、複数の前記スイッチをオフ状態に切り替える場合において、複数の前記スイッチのうち、前記最小耐量スイッチのスイッチング速度を、残りのスイッチ(SW2)のスイッチング速度よりも高くする請求項1に記載のスイッチの駆動装置。
  3. 前記過電流保護部は、複数の前記スイッチのうち、前記最小耐量スイッチがオフ状態に切り替えられた後、残りのスイッチをオフ状態に切り替える請求項1又は2に記載のスイッチの駆動装置。
  4. 前記過電流保護部は、複数の前記スイッチのうちいずれか1つのスイッチに過電流が流れたと前記判定部により判定された場合、前記最小耐量スイッチを最初にオフ状態に切り替える請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。
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