JPH10304554A - 交直変換器の異常検出装置および保護装置 - Google Patents

交直変換器の異常検出装置および保護装置

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JPH10304554A
JPH10304554A JP10366497A JP10366497A JPH10304554A JP H10304554 A JPH10304554 A JP H10304554A JP 10366497 A JP10366497 A JP 10366497A JP 10366497 A JP10366497 A JP 10366497A JP H10304554 A JPH10304554 A JP H10304554A
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Hisafumi Murai
寿文 村井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3相通流状態が継続した場合、交流電流
(0)を検出することができず、転流失敗を検出するこ
とができないという課題があった。 【解決手段】 交直変換器の運転状態で少なくとも一つ
の相の交流電流の絶対値が所定の値以下である状態が所
定の時間継続する場合に異常と判定する第1の異常判定
手段4〜9と、上記交直変換器の運転状態で該交直変換
器の全ての相の交流電流の絶対値が所定の値以上である
状態が所定の時間継続する場合に異常と判定する第2の
異常判定手段4〜6、9、10、11とを備え、BPP
および2相通流状態の転流失敗検出に加えて、3相通流
状態の転流失敗も検出するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交直変換器の異
常検出装置および保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特願平7−222956号
に示された交直変換器の異常検出装置を示す構成図であ
り、図において、101はサイリスタからなる電気バル
ブV1〜V6より構成された交直変換器である。102
は交直変換器101の直流電流Idcを検出する変流器
(以下、CTと言う)、103a〜103cは交直変換
器101の各相の交流電流Ia〜Icを検出する変流器
(以下、CTと言う)、104〜107は各CT10
2,103a〜103cによって検出された電流と所定
値K1〜K4とを比較するレベル判定回路、108は論
理積回路、109はオンディレイタイマ、110は論理
和回路である。
【0003】次に動作について説明する。CT102に
よって検出された直流電流IdcおよびCT103a〜
103cによって検出された各相の交流電流Ia〜Ic
をレベル判定回路104〜107に入力してレベル判定
を行う。レベル判定回路104は直流電流Idcが所定
値K1より大きい場合に、また、レベル判定回路105
〜107は各相の交流電流Ia〜Icの絶対値が、それ
ぞれ交流電流Ia〜Icのほぼ(0)を検出できる程度
の値を有する所定値K2〜K4より小さい場合に‘1’
を出力する。
【0004】次に、レベル判定回路104の出力と各レ
ベル判定回路105〜107の出力との論理積を論理積
回路108でそれぞれ得る。通常正常に転流が行われて
いる場合では、直流電流Idcが流れていて、且つ交流
電流Ia〜Icのうち1相がほぼ(0)となる状態、即
ち、論理積回路108が‘1’を出力する状態が、60
°毎に各相を回っているが、交流系統の事故等により転
流失敗が起こって、例えば、交直変換器101の同系の
V1およびV4が同時に導通し、直流側が短絡されるよ
うなバイパスペア(以下、BPPと言う)状態、また
は、V1およびV2が導通し続け交流電流のうち継続し
て2相に電流が流れてしまう2相通流状態が継続した場
合には、直流電流Idcが流れていて、且つ1つ以上の
相で交流電流が流れないという状態が継続する。
【0005】図5は交直変換器101の電気バルブV
1,V2が導通したままとなり、2相通流となった状態
を表しており、この時、直流電流Idc,交流電流I
a,Icは電流が流れるが、交流電流Ibは流れない。
各相毎に論理積回路108の出力をオンディレイタイマ
109に入力して、論理積回路108が‘1’を所定時
間以上継続して出力していることを検出し、論理和回路
110に入力する。論理和回路110の出力から直流電
流Idcが流れていて、且つ1つ(またはそれ以上)の
相で交流電流が流れていない状態が継続しているような
転流失敗が継続していることを検出することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の交直変換器の異
常検出装置は以上のように構成されているので、BPP
状態となる転流失敗や2相通流状態となる転流失敗の継
続は検出可能であるが、3相で転流失敗が起こって交流
系統のうち継続して3相に電流が流れてしまう3相通流
状態が継続した場合に、交流電流(0)を検出すること
ができず、転流失敗を検出することができないという課
題があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、直流電流を取り込む必要なく、3
相通流状態となった場合も転流失敗を検出できる交直変
換器の異常検出装置および保護装置を得ることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の交直変換
器の異常検出装置は、交直変換器の運転状態で少なくと
も一つの相の交流電流の絶対値が所定の値以下である状
態が所定の時間継続する場合に異常と判定する第1の異
常判定手段と、上記交直変換器の運転状態で該交直変換
器の全ての相の交流電流の絶対値が所定の値以上である
状態が所定の時間継続する場合に異常と判定する第2の
異常判定手段とを備えたものである。
【0009】請求項2記載の交直変換器の保護装置は、
請求項1記載の交直変換器の異常検出装置と、交流系統
の電圧または電流の変化に基づいてその交流系統の事故
を検出する事故検出手段と、上記交直変換器の異常検出
装置が異常を検出し、且つ上記事故検出手段が事故を検
出した場合に上記交直変換器に対して保護動作信号を送
出する第1の保護手段とを備えたものである。
【0010】請求項3記載の交直変換器の異常検出装置
は、交直変換器の運転状態で該交直変換器の全ての相の
交流電流の絶対値が所定の値以上である状態が所定の時
間継続する場合に異常と判定する第2の異常判定手段
と、上記交直変換器の運転状態で該交直変換器の全ての
相の交流電流の絶対値が所定の値以下である状態が所定
の時間継続する場合に異常と判定する第3の異常判定手
段と、上記交直変換器の少なくとも一つの相の交流電流
の絶対値が所定の値以上である状態が所定の時間継続
し、且つ上記第2の異常判定手段が異常と判定していな
い場合に異常と判定する第4の異常判定手段とを備えた
ものである。
【0011】請求項4記載の交直変換器の保護装置は、
請求項3記載の交直変換器の異常検出装置と、交流系統
の電圧または電流の変化に基づいてその交流系統の事故
を検出する事故検出手段と、上記交直変換器の異常検出
装置の第2の異常判定手段が異常を検出し、且つ上記事
故検出手段が事故を検出した場合に上記交直変換器に対
して保護動作信号を送出する第2の保護手段と、上記交
直変換器の異常検出装置の第3の異常判定手段が異常を
検出し、且つ上記事故検出手段が事故を検出した場合に
上記交直変換器に対して保護動作信号を送出する第3の
保護手段と、上記交直変換器の異常検出装置の第4の異
常判定手段が異常を検出し、且つ上記事故検出手段が事
故を検出した場合に上記交直変換器に対して保護動作信
号を送出する第4の保護手段とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による交
直変換器の異常検出装置を示す構成図であり、図におい
て、1はサイリスタからなる電気バルブV1〜V6より
構成された交直変換器である。2は交直変換器1を運転
する制御装置、3a〜3cは交直変換器1の各相の交流
電流Ia〜Icを検出する変流器(以下、CTと言
う)、4〜6は各CT3a〜CT3cによって検出され
た電流と所定値K2〜K4とを比較するレベル判定回
路、7は論理積回路、8はオンディレイタイマ、9は論
理和回路であり、レベル判定回路4〜6,論理積回路
7,オンディレイタイマ8および論理和回路9により、
第1の異常判定手段を構成する。
【0013】また、10は制御装置2からの交直変換器
1が運転状態である入力とレベル判定回路4〜6からの
入力の否定との論理積をとる論理積回路、11はオンデ
ィレイタイマであり、レベル判定回路4〜6,論理積回
路10,オンディレイタイマ11および論理和回路9に
より、第2の異常判定手段を構成する。
【0014】次に動作について説明する。CT3a〜3
cによって検出された各相の交流電流Ia〜Icをレベ
ル判定回路4〜6に入力してレベル判定を行う。このレ
ベル判定回路4〜6は各相の交流電流Ia〜Icの絶対
値が、それぞれ交流電流Ia〜Icのほぼ(0)を検出
できる程度の値を有する所定値K2〜K4より小さい場
合に‘1’を出力する。
【0015】次に、制御装置2から運転状態を判別する
信号(運転中信号)を取り込み、上記運転中信号とレベ
ル判定回路4〜6の出力との論理積を論理積回路7で、
上記運転中信号とレベル判定回路4〜6の出力をそれぞ
れ反転させたものとの論理積を論理積回路10でそれぞ
れ得る。論理積回路7および論理積回路10の出力はそ
れぞれオンディレイタイマ8、11に入力され、論理積
回路7および論理積回路10が1を所定時間以上継続し
て出力していることを検出し、論理和回路9に入力され
る。
【0016】通常、正常に転流が行われている場合で
は、交流電流Ia〜Icのうち1相がほぼ(0)となる
状態、即ち、論理積回路10が‘1’を出力する状態
が、60°毎に各相を回っているが、交流系統の事故等
により転流失敗が起こって、直流側が短絡されるような
バイパスペア(以下、BPPと言う)状態(電気バルブ
V1、V4が導通継続)や交流系統のうち継続して2相
に電流が流れてしまう2相通流状態(電気バルブV1、
V2が導通状態)が継続した場合には、1つ以上の相で
交流電流が流れないという状態が継続し、3相通流の状
態(電気バルブV1〜V3が導通状態)が継続した場合
には、交流側の全ての相で電流が流れ続けるという状態
が継続する。
【0017】図1では交直変換器1の電気バルブV1,
V2が導通したままとなり、2相通流となった状態の例
を表しており、このときa相、c相には電流が流れ続
け、b相で交流電流が流れないという状態が継続する。
即ち、論理積回路7が‘1’を出力する状態が継続す
る。
【0018】論理和回路9の出力は、交直変換器1が運
転中で且つ、1つまたはそれ以上の相で交流電流が流れ
ていない状態が継続している(BPP状態または2相通
流状態)、交直変換器1が運転中で且つ、3相で交流電
流が流れ続ける状態が継続している(3相通流状態)こ
とを表しているので、1を出力しているときに転流失敗
が発生していることを検出できる。運転中信号は、交直
変換器が停止していて交流電流が流れない状態を、転流
失敗と誤判定しないように判定条件を加えている。
【0019】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、制御装置からの交直変換器1の運転状態である出力
とレベル判定回路4〜6の出力をそれぞれ反転させたも
のとの論理積をとる論理積回路10を備えるように構成
したので、BPPおよび2相通流状態の転流失敗検出に
加えて、交流電流Ia〜Icが流れ続ける3相通流状態
の転流失敗も検出できる効果がある。
【0020】また、直流電流を取り込む必要がないの
で、直流電流検出用の高価な直流変流器(DC−CT)
が不要であり、アナログ信号ではなく、ディジタル信号
なので信号の引き込みが容易でありかつ信頼性が高い効
果がある。
【0021】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による交直変換器の保護装置を示す構成図であり、
図において、12は変換用変圧器、13は交流母線(交
流系統)、14は実施の形態1で示した異常検出装置で
ある。15は変成器(以下、PTと言う)、16はPT
15の出力に基づいて交流系統の事故を検出する事故検
出器(事故検出手段)、17は異常検出装置14が交直
変換器1の異常を検出し、且つ事故検出器16が事故を
検出した場合に交直変換器1に対して保護動作信号を送
出する論理積回路(第1の保護手段)である。
【0022】次に動作について説明する。例えば、交直
変換所至近端での地絡事故など、交流系統の事故の継続
により、転流失敗が継続して電気バルブが連続通電状態
となった場合に、実施の形態1の異常検出装置14で転
流失敗を検出し、事故検出器16で交流系統の事故が継
続していることを検出する。この交流系統の事故検出器
16は、交流母線13の母線電圧をPT15で常時監視
し、母線電圧が所定値より小さくなった状態が所定時間
継続していることを判定条件として、交流系統の事故と
するものが挙げられる。
【0023】そして、異常検出装置14の出力と事故検
出器16の出力とを論理積回路17に入力する。論理積
回路17はこれらの出力の論理積をとり、転流失敗継続
に対する保護動作指令を出力して電気バルブを保護す
る。保護動作としては、交直変換器1の制御装置2に停
止指令を出し、直流系統の運転を停止させるものが挙げ
られる。
【0024】なお、この実施の形態2では、事故検出器
16として母線電圧が所定値より小さくなった状態が所
定時間継続していることを判定条件として、交流系統の
事故としたものを挙げたが、母線電流が所定値より大き
くなった状態が所定時間継続していることを判定条件と
して、交流系統の事故としてもよい。
【0025】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、異常検出装置14が交直変換器1の異常を検出し、
且つ事故検出器16が事故を検出した場合に交直変換器
1に対して保護動作信号を送出する論理積回路17を設
けるように構成したので、交流系統の事故時に交直変換
器1の電気バルブが3相通流などの異常検出された時
に、保護動作に移行して交直変換器1の電気バルブを保
護することができる効果がある。
【0026】また、交流系統の事故を検出して論理積を
とっているため、仮に、異常検出装置14が誤動作して
も保護動作に移行することなく、直流系統の安定運転の
信頼度を向上できる効果がある。
【0027】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による交直変換器の異常検出装置を示す構成図であ
り、図において、21〜23は各CT3a〜3cによっ
て検出された電流Ia〜Icと所定値K2〜K4とを比
較するレベル判定回路、24は制御装置2、レベル判定
回路21〜23の出力の論理積をとる論理積回路、25
はオンディレイタイマであり、これらレベル判定回路2
1〜23,論理積回路24およびオンディレイタイマ2
5により第2の異常判定手段を構成する。
【0028】26はレベル判定回路21〜23の出力の
論理和をとる論理和回路、27は否定回路、28は制御
装置2の出力と否定回路27の出力との論理積をとる論
理積回路、29はオンディレイタイマであり、これらレ
ベル判定回路21〜23,論理和回路26,否定回路2
7,論理積回路28およびオンディレイタイマ29によ
り第3の異常判定手段を構成する。
【0029】また、30はオンディレイタイマ、31は
論理和回路、32はオンディレイタイマ25の出力の否
定と論理和回路31の出力との論理積を得る論理積回路
であり、これらレベル判定回路21〜23,論理積回路
24,オンディレイタイマ25,オンディレイタイマ3
0,論理和回路31および論理積回路32により第4の
異常判定手段を構成する。
【0030】次に動作について説明する。まず、CT3
a〜3cから取り込んだ各相の交流電流Ia〜Icをレ
ベル判定回路21〜23に入力してレベル判定を行う。
ここで、レベル判定回路21〜23は各相の交流電流I
a〜Icの絶対値がそれぞれ所定値K2〜K4を越えた
場合に‘1’を出力する。これらのレベル判定回路21
〜23の出力と制御装置2からの交直変換器が運転状態
である出力との論理積を論理積回路24で得て、その出
力をオンディレイタイマ25に入力し、交流側の全ての
相で交流電流Ia〜Icが流れている状態が所定の時間
継続していること、即ち、3相通流状態による転流失敗
が継続していることを検出する。
【0031】また、BPP状態による転流失敗について
は、レベル判定回路21〜23の出力を、論理和回路2
6で論理和をとったものを否定回路27で反転させた信
号と、制御装置2からの交直変換器が運転状態である信
号との論理積を論理積回路28で得てたものをオンディ
レイタイマ29で時間判定する回路で、また、2相通流
状態による転流失敗については、レベル判定回路21〜
23の出力をそれぞれオンディレイタイマ30に入力
し、これらの出力を論理和回路31で論理和をとり、そ
の出力と上記3相通流状態を判定するオンディレイタイ
マ25の出力の反転信号との論理積をとる論理積回路3
2で検出できる。
【0032】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、転流失敗の原因を3相通流状態,BPP状態および
2相通流状態に分けて検出できるため、それぞれの状態
に対応して保護動作を実施できる効果がある。また、直
流電流を取り込む必要がないため、実施の形態1と同
様、安価で信頼性の高い効果がある。
【0033】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4による交直変換器の保護装置を示す構成図であり、
図において、33は実施の形態3で示した異常検出装置
である。34は異常検出装置33が交直変換器1の3相
通流状態の異常を検出し、且つ事故検出器16が事故を
検出した場合に交直変換器1に対して3相通流状態に応
じた保護動作信号を送出する論理積回路(第2の保護手
段)、35は異常検出装置33が交直変換器1のBPP
状態の異常を検出し、且つ事故検出器16が事故を検出
した場合に交直変換器1に対してBPP状態に応じた保
護動作信号を送出する論理積回路(第3の保護手段)、
36は異常検出装置33が交直変換器1の2相通流状態
の異常を検出し、且つ事故検出器16が事故を検出した
場合に交直変換器1に対して2相通流状態に応じた保護
動作信号を送出する論理積回路(第4の保護手段)であ
る。
【0034】次に動作について説明する。例えば、交直
変換所至近端での地絡事故など、交流系統の事故の継続
により、転流失敗が継続して電気バルブが連続通電状態
となった場合に、実施の形態3の異常検出装置33で3
相通流,BPPまたは2相通流の転流失敗を検出し、事
故検出器16で交流系統の事故が継続していることを検
出する。
【0035】異常検出装置33の3出力はそれぞれ事故
検出器16の出力と組み合わせられて論理積回路34〜
36に入力される。論理積回路34〜36では論理積を
とり、それぞれ3相通流状態の保護動作指令と、BPP
状態の保護動作指令と、2相通流状態の保護動作指令と
に分けて、交直変換器1の制御装置2に出力し、それぞ
れの状態に応じてバルブを保護する。保護動作の一例と
しては、上記制御装置2に停止指令を出して直流系統の
運転を停止させることが挙げられる。
【0036】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、交流系統の事故時に交直変換器1の電気バルブが3
相通流,BPPまたは2相通流の連続通電状態となった
時に、それぞれの状態に応じた保護動作に移行して電気
バルブを保護することができる効果がある。また、交流
系統の事故を検出して論理積をとっているため、仮に異
常検出装置33が誤動作しても保護動作に移行すること
はなく、直流系統の安定運転の信頼度を向上できる効果
がある。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、交直変換器の運転状態で該交直変換器の全ての相
の交流電流の絶対値が所定の値以上である状態が所定の
時間継続する場合に異常と判定する第2の異常判定手段
を備えるように構成したので、BPPおよび2相通流状
態の転流失敗検出に加えて、3相通流状態の転流失敗も
検出できる効果がある。また、直流電流を取り込むこと
を必要としないので、高価な直流変流器が不要であり、
低コスト化を図ることができる効果がある。
【0038】請求項2記載の発明によれば、交直変換器
の異常検出装置が異常を検出し、且つ事故検出手段が交
流系統の事故を検出した場合にその交直変換器に対して
保護動作信号を送出する第1の保護手段を備えるように
構成したので、交流系統の事故時に交直変換器の3相通
流状態などの異常が検出された時に、保護動作に移行し
て交直変換器を保護することができる効果がある。ま
た、交流系統の事故を検出した場合にのみ保護動作させ
ているため、仮に、異常検出装置が誤動作しても保護動
作に移行することなく、直流系統の安定運転の信頼度を
向上できる効果がある。
【0039】請求項3記載の発明によれば、交直変換器
の運転状態で該交直変換器の全ての相の交流電流の絶対
値が所定の値以上である状態が所定の時間継続する場合
に異常と判定する第2の異常判定手段と、上記交直変換
器の運転状態で該交直変換器の全ての相の交流電流の絶
対値が所定の値以下である状態が所定の時間継続する場
合に異常と判定する第3の異常判定手段と、上記交直変
換器の少なくとも一つの相の交流電流の絶対値が所定の
値以上である状態が所定の時間継続し、且つ上記第2の
異常判定手段が異常と判定していない場合に異常と判定
する第4の異常判定手段とを備えるように構成したの
で、転流失敗の原因を3相通流状態,BPP状態および
2相通流状態に分けて検出できるため、それぞれの状態
に対応して保護動作を実施できる効果がある。
【0040】請求項4記載の発明によれば、交直変換器
の異常検出装置の第2の異常判定手段が異常を検出し、
且つ事故検出手段が交流系統の事故を検出した場合に上
記交直変換器に対して保護動作信号を送出する第2の保
護手段と、上記交直変換器の異常検出装置の第3の異常
判定手段が異常を検出し、且つ上記事故検出手段が交流
系統の事故を検出した場合に上記交直変換器に対して保
護動作信号を送出する第3の保護手段と、上記交直変換
器の異常検出装置の第4の異常判定手段が異常を検出
し、且つ上記事故検出手段が交流系統の事故を検出した
場合に上記交直変換器に対して保護動作信号を送出する
第4の保護手段とを備えるように構成したので、交流系
統の事故時に交直変換器が3相通流,BPPまたは2相
通流の連続通電状態となった時に、それぞれの状態に応
じた保護動作に移行して電気バルブを保護することがで
きる効果がある。また、交流系統の事故を検出した場合
にのみ保護動作させているため、仮に異常検出装置が誤
動作しても保護動作に移行することはなく、直流系統の
安定運転の信頼度を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による交直変換器の
異常検出装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による交直変換器の
保護装置を示す構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による交直変換器の
異常検出装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による交直変換器の
保護装置を示す構成図である。
【図5】 従来の交直変換器の異常検出装置を示す構成
図である。
【符号の説明】
1 交直変換器、2 制御装置、3a〜3c 変流器、
4〜6 レベル判定回路(第1,第2の異常判定手
段)、7 論理積回路(第1の異常判定手段)、8オン
ディレイタイマ(第1の異常判定手段)、9 論理和回
路(第1,第2の異常判定手段)、10 論理積回路
(第2の異常判定手段)、11 オンディレイタイマ
(第2の異常判定手段)、12 変換用変圧器、13
交流母線(交流系統)、14,33 異常検出装置、1
5 変成器、16 事故検出器(事故検出手段)、17
論理積回路(第1の保護手段)、21〜23 レベル
判定回路(第2〜第4の異常判定手段)、24 論理積
回路(第2の異常判定手段)、25 オンディレイタイ
マ(第2,第4の異常判定手段)、26 論理和回路
(第3の異常判定手段)、27 否定回路(第3の異常
判定手段)、28 論理積回路(第3の異常判定手
段)、29 オンディレイタイマ(第3の異常判定手
段)、30 オンディレイタイマ(第4の異常判定手
段)、31 論理和回路(第4の異常判定手段)、32
論理積回路(第4の異常判定手段)、34 論理積回
路(第2の保護手段)、35 論理積回路(第3の保護
手段)、36 論理積回路(第4の保護手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交直変換器の運転状態で少なくとも一つ
    の相の交流電流の絶対値が所定の値以下である状態が所
    定の時間継続する場合に異常と判定する第1の異常判定
    手段と、上記交直変換器の運転状態で該交直変換器の全
    ての相の交流電流の絶対値が所定の値以上である状態が
    所定の時間継続する場合に異常と判定する第2の異常判
    定手段とを備えた交直変換器の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の交直変換器の異常検出装
    置と、交流系統の電圧または電流の変化に基づいてその
    交流系統の事故を検出する事故検出手段と、上記交直変
    換器の異常検出装置が異常を検出し、且つ上記事故検出
    手段が事故を検出した場合に上記交直変換器に対して保
    護動作信号を送出する第1の保護手段とを備えた交直変
    換器の保護装置。
  3. 【請求項3】 交直変換器の運転状態で全ての相の交流
    電流の絶対値が所定の値以上である状態が所定の時間継
    続する場合に異常と判定する第2の異常判定手段と、上
    記交直変換器の運転状態で該交直変換器の全ての相の交
    流電流の絶対値が所定の値以下である状態が所定の時間
    継続する場合に異常と判定する第3の異常判定手段と、
    上記交直変換器の少なくとも一つの相の交流電流の絶対
    値が所定の値以上である状態が所定の時間継続し、且つ
    上記第2の異常判定手段が異常と判定していない場合に
    異常と判定する第4の異常判定手段とを備えた交直変換
    器の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の交直変換器の異常検出装
    置と、交流系統の電圧または電流の変化に基づいてその
    交流系統の事故を検出する事故検出手段と、上記交直変
    換器の異常検出装置の第2の異常判定手段が異常を検出
    し、且つ上記事故検出手段が事故を検出した場合に上記
    交直変換器に対して保護動作信号を送出する第2の保護
    手段と、上記交直変換器の異常検出装置の第3の異常判
    定手段が異常を検出し、且つ上記事故検出手段が事故を
    検出した場合に上記交直変換器に対して保護動作信号を
    送出する第3の保護手段と、上記交直変換器の異常検出
    装置の第4の異常判定手段が異常を検出し、且つ上記事
    故検出手段が事故を検出した場合に上記交直変換器に対
    して保護動作信号を送出する第4の保護手段とを備えた
    交直変換器の保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005022733A1 (en) * 2003-09-03 2005-03-10 Bombardier Transportation Gmbh Operating a converter
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