JPH0628887U - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セグメント表示方式におけるセグメント素子
の形態を考慮することにより、セグメント素子を駆動す
るための駆動回路の構成を簡素化することで、製品のコ
ストアップを抑制すること。 【構成】 各表示部２３ｂ〜２３ｉの２行２列目及び４
行２列目を縦に２分割することにより、それぞれの表示
部２３ｂ〜２３ｉを１７セグメント構成としたので、数
字の表示、アルファベット表示及びグラフィック表示に
加えて特殊記号の表示を行うことができる。 【効果】 少なくとも５＋１７×８＝１４１セグメント
が必要であるが、従来の３２００セグメントの比べて約
１／２６倍強であることから、表示ドライバＩＣ３１を
１個とすることができるので、セグメント素子を駆動す
るための駆動回路の構成が簡素化されるばかりか、製品
のコストアップが抑制される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、セグメント表示によって数字、文字、アルファベット、グラフィッ ク等を表示するための表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、セグメント表示方式は、ドットマトリクス表示方式に比べ、表示の形 態が数字や文字等に限られていることから表示すべき情報量が少ない反面、その 構成上、表示制御が極めて簡単であるという特長がある。 図１は、セグメント表示方式の一例として、７セグメント分割のものを示して いる。このような表示方式では、それぞれのセグメント素子を表示させることで 、０〜９までの数字の表示等が可能とされている。

【０００３】 図２は、セグメント表示方式の他の例として１４セグメント分割のものを示し ている。このような表示方式では、それぞれのセグメント素子を表示させること で、０〜９までの数字の表示に加えアルファベット表示も可能とされている。

【０００４】 図３は、ドット表示方式の一例として、たとえば５×７の３５ドットに分割さ れたものを示している。この表示方式では、表示素子数が多いので、０〜９まで の数字の表示及びアルファベット表示に加えてグラフィック表示も可能とされて いる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このように、上述した従来の表示方式においては、ドット表示方式のものが最 も表示情報量が多いため、限られたスペース内に配設する場合には好都合なもの となっている。

【０００６】 ところが、このようなドット表示方式のものでは、表示させるべきドット表示 素子が多くなり、仮に８〜９桁分の数字及び８〜９個のアルファベットを表示さ せようとした場合、たとえばその一例として２００×１６＝３２００セグメント の素子が必要となる。

【０００７】 この場合、たとえば図４に示すように、ＬＣＤ制御部１によって制御される表 示ドライバＩＣ２が少なくとも３個必要となるため、セグメント素子を駆動する ための駆動回路の構成が複雑となり、製品のコストアップを招いてしまうという 不具合がある。

【０００８】 本考案は、このような事情に対処してなされたもので、セグメント表示方式に おけるセグメント素子の形態を考慮することにより、セグメント素子を駆動する ための駆動回路の構成を簡素化することで、製品のコストアップを抑制すること ができる表示装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、微小なドット素子をマトリクス状に配 設してなる表示装置において、前記ドット素子による一文字を表すための一単位 を、５行３列で構成するとともに、前記一単位を構成する所定のドット素子を２ 分割してなることを特徴とする。

【００１０】

【作用】

本考案の表示装置では、ドット素子による一文字を表すための一単位を、５行 ３列で構成するとともに、たとえば一単位を構成する２個のドット素子を２分割 することにより、１７セグメント構成とすることができる。 これにより、２分割したドット素子を駆動させることで、特にアルファベット 等を特徴付けて表示させることができる。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の実施例の詳細を図面に基づいて説明する。 図５は、本考案の表示装置の一実施例に係るカーステレオを示すもので、カー ステレオ本体１０の操作面１１の中央には表示部２０が配設されている。表示部 ２０の周囲には、各種機能キー１２〜１５が配設されている。

【００１２】 図６は、図５の表示部２０の詳細を示すもので、プリセットされた放送局の受 信チャンネルネルＣＨを表示するためのセグメント表示部２１及び２２が配設さ れている。

【００１３】 セグメント表示部２１及び２２の右隣りには、ドット素子が１列構成とされた 表示部２３ａが配設されている。この表示部２３ａは、主に数字の１を表示する ものである。表示部２３ａの右隣りには、ドット素子が５行３列構成とされた表 示部２３ｂ〜２３ｉが配設されている。ここで、これらの表示部２３ｂ〜２３ｉ は、たとえば図７に示すように、それぞれの表示部２３ｂ〜２３ｉの２行２列目 及び４行２列目が縦に２分割されている。これにより、各表示部２３ｂ〜２３ｉ は、計１７セグメントに構成されている。

【００１４】 表示部２３ｉの右隣りには、各種動作モードを表示する動作モード表示部２４ が配設されている。

【００１５】 図８は、制御系の構成を示すもので、ＬＣＤ制御部３０によって制御される表 示ドライバＩＣ３１が１個設けられている。これは、表示部２３ａ〜２３ｉに限 って言えば、少なくとも５＋１７×８＝１４１セグメントが必要とされており、 従来の３２００セグメントの比べて約１／２６倍強であることから、表示ドライ バＩＣ３１が１個で十分となるためである。 続いて、上述した構成の各表示部２３ｂ〜２３ｉによる表示例を、図９を用い て説明する。

【００１６】 図９（ｂ）〜（ｏ）は、図９（ａ）における上記の表示部２３ｂ〜２３ｉに対 応させて示すものであり、まず図９（ｂ）〜（ｅ）はアルファベットの表示例を 示している。

【００１７】 これらの例から解る通り、アルファベットのＧ，Ｋ，Ｎ，Ｑ，Ｒ，Ｖにおいて は、分割されたセグメント素子の一方が表示されることで、それぞれのアルファ ベットが特徴付けられているため、アルファベットの認識が容易となっているこ とが解る。

【００１８】 また、図９（ｆ）は、算用数字の表示例を示すもので、この例では分割された セグメントの表示が行われていないが、各数字の識別が可能である。

【００１９】 図９（ｇ）〜（ｊ）は、各種記号の表示例を示すものであり、（！），（’） ，（〔），（〕），（×），（＋），（，），（−）・・・等の表示が可能であ る。

【００２０】 図９（ｋ）は、ＦＭの受信周波数の表示例を示すものであり、この例ではＦＭ １００．７５の文字及び数字の識別が可能である。

【００２１】 図９（ｌ）〜（ｏ）は、各種文字情報の表示例を示すものであり、それぞれＪ ＡＺＺＣＬＵＢ，ＨＡＬＬ，ＳＴＵＤＩＯ，ＳＴＡＤＩＵＭの識別が可能である 。

【００２２】 図１０は、グラフィックイコライザの表示例を示すもので、周波数の低域〜高 域にかけてのレベル変化をイメージ的にとらえることが可能である。

【００２３】 このように、本実施例では、各表示部２３ｂ〜２３ｉの２行２列目及び４行２ 列目を縦に２分割することにより、それぞれの表示部２３ｂ〜２３ｉを１７セグ メント構成としたので、数字の表示、アルファベット表示及びグラフィック表示 に加えて特殊記号の表示を行うことができる。このことは、図８に示したように 、少なくとも５＋１７×８＝１４１セグメントが必要であるが、従来の３２００ セグメントの比べて約１／２６倍強であることから、表示ドライバＩＣ３１を１ 個とすることができる。

【００２４】 したがって、セグメント素子を駆動するための駆動回路の構成が簡素化される ばかりか、製品のコストアップが抑制される。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の表示装置によれば、ドット素子による一文字を 表すための一単位を、５行３列で構成するとともに、たとえば一単位を構成する ２個のドット素子を２分割することにより、１７セグメント構成とし、２分割し たドット素子を駆動させることで、特にアルファベット等を特徴付けて表示させ るようにしたので、セグメント素子を駆動するための駆動回路の構成を簡素化す ることができ、製品のコストアップを抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の７セグメントによるセグメント表示方式
の一例を示す図である。

【図２】従来の１４セグメントによるセグメント表示方
式の一例を示す図である。

【図３】従来のドット表示方式の一例を示す図である。

【図４】従来の制御系を示す図である。

【図５】本考案の表示装置に係るカーステレオを示す正
面図である。

【図６】図５のカーステレオの表示部の詳細を示す図で
ある。

【図７】図６のドットマトリクス表示部の詳細を示す図
である。

【図８】図５の各ドットマトリクス表示部の駆動を制御
するための制御系を示す図である。

【図９】図５の各ドットマトリクス表示部による表示例
を示す図である。

【図１０】図５の各ドットマトリクス表示部による表示
例を示す図である。

【符号の説明】

１０ カーステレオ本体 １１ 操作面 ２０，２３ａ〜２３ｉ 表示部 １２〜１５ 機能キー ２１，２２ セグメント表示部 ２４ 動作モード表示部 ３０ ＬＣＤ制御部 ３１ 表示ドライバＩＣ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 福田 達也 埼玉県川越市大字山田字西町25番地１ パ イオニア株式会社川越工場内 (72)考案者 河原 彰 埼玉県川越市大字山田字西町25番地１ パ イオニア株式会社川越工場内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 微小なドット素子をマトリクス状に配設
   してなる表示装置において、 前記ドット素子による一文字を表すための一単位を、５
   行３列で構成するとともに、前記一単位を構成する所定
   のドット素子を２分割してなることを特徴とする表示装
   置。