JPH06287265A - 複合化ポリ尿素エラストマー - Google Patents
複合化ポリ尿素エラストマーInfo
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- JPH06287265A JPH06287265A JP5101980A JP10198093A JPH06287265A JP H06287265 A JPH06287265 A JP H06287265A JP 5101980 A JP5101980 A JP 5101980A JP 10198093 A JP10198093 A JP 10198093A JP H06287265 A JPH06287265 A JP H06287265A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L75/00—Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L75/02—Polyureas
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Abstract
を含んでも良い平均分子量200以上のポリアルキレン
ポリエーテルまたはポリアルキレンポリエステルを表
し、nは2または3を表す。)で表されるアミン化合物
及び芳香族ジアミンからなるアミン成分にナイロン6粒
状フィラーを混合し、ポリイソシアネート成分と反応す
る事により得られる複合化ポリ尿素エラストマー組成
物。 【効果】本発明のポリ尿素エラストマー組成物の物性は
高硬度、高弾性、高圧縮強度で、温度による弾性率の変
化も小さく、低摩擦係数を有するので、摩擦による発熱
や内部蓄熱を嫌う製紙用ロール等の工業用ロール樹脂等
の用途向け高分子材料として好適である。
Description
れに伴う内部蓄熱を嫌う、製紙、鉄鋼、事務機用ロー
ル、キャスターまたは一般成形品等に有用な、所定の硬
度で、耐熱性があり、かつ摩擦係数の低い複合化ポリ尿
素エラストマーに関するものである。
5639号においてカーボンファイバーによる複合化ポ
リ尿素エラストマーを、特願平3−313470号にお
いて金属粉末および粒状カーボンによる複合化ポリ尿素
エラストマーをそれぞれ提案したが、これらの複合化ポ
リ尿素エラストマーは、本発明の目的に適用するには摩
擦係数が未だ高く、摩擦による発熱や、それに伴う内部
蓄熱を嫌う用途に適用する場合、問題を生じることがあ
った。
強度が高く、耐熱性があり、ロール、キャスター等の工
業部品に使用した場合に長期使用が可能で、しかも摩擦
係数が低減され、摩擦による発熱や、それに伴う内部蓄
熱を低減するという性能をも併せ持つ複合化ポリ尿素エ
ラストマーを提供するものである。
性、熱特性を維持しながら、さらに、摩擦係数が低く、
摩擦による発熱や、それにともなう内部蓄熱が低いとい
う性能をも有する複合化ポリ尿素エラストマーを製造す
るため鋭意研究を重ねた結果、意外にもナイロン6粒状
フィラーを、下記一般式(化2)で表されるアミン化合
物および芳香族ジアミンからなるアミン成分に混合、分
散した後、ポリイソシアナートと反応させることによ
り、高硬度で耐熱性に優れ、しかも摩擦係数が低減され
た複合化ポリ尿素エラストマーが得られることを見出
し、この知見に基づき本発明を完成した。
を含んでも良い平均分子量200以上の、ポリアルキレ
ンポリエーテルまたはポリアルキレンポリエステルを表
し、nは2または3を表す。)
ミンからなるアミン成分に、ナイロン6粒状フィラーを
混合し、ポリイソシアナート成分と反応させることを特
徴とする複合化ポリ尿素エラストマーを提供するもので
ある。
般式(化2)で表されるアミン化合物および芳香族ジア
ミンからなるアミン成分にナイロン6粒状フィラーを混
合し、ポリイソシアナートと反応させることにより簡便
に製造でき、高硬度、高弾性で圧縮強度が高く、かつ温
度による弾性率の変化が小さいという優れた物性および
熱特性を維持しながら、さらに摩擦係数が低く、摩擦に
よる発熱や、それにともなう内部蓄熱が低いという性能
をも有している。従って本発明複合化ポリ尿素エラスト
マーは、摩擦による発熱や、それに伴う内部蓄熱を嫌う
ため低摩擦係数の必要な、製紙、染色、もしくは鉄鋼用
ロール、プラスチック、合板、事務機用ローラ、キャス
ター等の工業部品、簡易型用樹脂などの用途に好適なも
のである。
えば次の方法により製造することができる。
るアミン化合物に所定量の芳香族ジアミンを混合、加熱
し、完全に溶解してアミン成分を得る。その後、このア
ミン成分に所定量のナイロン6粒状フィラーを混合し、
均一に分散させる。この混合液を10〜20mmHgの減圧
下で十分脱泡し、室温まで冷却する。
シアナートを加えて、十分混合したのち脱泡し、これを
予め80〜120℃に加熱した金型に注入し、その温度
で数十分間反応、硬化させる。その後、成形物を金型よ
り脱型し、100〜180℃に設定したオーブン中でア
フターキュアーする。さらに室温で1週間程度熟成する
ことにより、目的とする高硬度、高弾性、高圧縮強度、
高耐熱性で、かつ摩擦係数の低減された複合化ポリ尿素
エラストマーを得ることができる。
において使用されるアミン成分は一般式(化2)で表さ
れるアミン化合物と芳香族ジアミンからなる。
ン成分を構成する、一般式(化2)で表されるアミン化
合物としては、具体的には例えばポリエチレンエーテル
グリコールビス(4−アミノベンゾエート)、ポリテト
ラメチレンエーテルグリコールビス(4−アミノベンゾ
エート)、ポリプロピレンエーテルグリコールビス(4
−アミノベンゾエート)、ポリ(オキシエチレン−オキ
シプロピレン)グリコールビス(4−アミノベンゾエー
ト)、ポリオキシブチレングリコールビス(4−アミノ
ベンゾエート)、ポリプロピレンエーテルグリセロール
トリス(4−アミノベンゾエート)等を挙げることがで
きる。
2種以上を混合して使用することができる。
ポリアルキレンポリエーテルまたはポリアルキレンポリ
エステル〔一般式(化2)中のRで表わされる部分構
造〕の平均分子量は常に200以上の範囲に入るもので
ある。
において使用するアミン成分を構成する芳香族ジアミン
は、その芳香環に例えばハロゲン原子、アルキル基、ト
リフルオロメチル基、アルコキシカルボニル基等の任意
の置換基が1個以上導入されていても良く、複数の置換
基が導入されている場合の導入されている置換基は同一
または異なっていても良い。
式
ても良いアルキル基、トリフルオロメチル基、アルコキ
シカルボニル基,または水素原子を表し、n’,mはそ
れぞれ独立に1から4の整数を表わし、n’および/ま
たはmが2以上のとき,X、Yはそれぞれ独立に同一ま
たは相異なっても良い。)
芳香族ジアミン、具体的には4,4’−メチレンビスア
ニリン、4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリ
ン)、4,4’−メチレンビス(2,3−ジクロロアニ
リン)(TCDAM)、4,4’−メチレンビス(2,
5−ジクロロアニリン)、4,4’−メチレンビス(2
−メチルアニリン)、4,4’−メチレンビス(2−エ
チルアニリン)、4,4’−メチレンビス(2−イソプ
ロピルアニリン)、4,4’−メチレンビス(2,6−
ジメチルアニリン)、4,4’−メチレンビス(2,6
−ジエチルアニリン)、4,4’−メチレンビス(2−
エチル−6−メチルアニリン)、4,4’−メチレンビ
ス(2−クロロ−6−メチルアニリン)、4,4’−メ
チレンビス(2−クロロ−6−エチルアニリン)、4,
4’−メチレンビス(3−クロロ−2,6−ジエチルア
ニリン)、4,4’−メチレンビス(2−トリフルオロ
メチルアニリン)、4,4’−メチレンビス(2−メト
キシカルボニルアニリン)等のジアミノジフェニルメタ
ン系の芳香族ジアミン、一般式
−〕または基〔−CO−(OCH2CH2)i−O−CO
−〕(ただし iは1から4の整数を表わす。)を表わ
し,X、Y、n’、mは前記と同じ意味を表し、n’お
よび/またはmが2以上のとき,X、Yはそれぞれ独立
に同一または相異なっても良い。}
し、n”は1から3の整数を表わし、Xは前記と同じ意
味を表す。)
香族ジアミン、具体的には1,3−プロパンジオールビ
ス(4−アミノベンゾエート)、1,4−ブタンジオー
ル(4−アミノベンゾエート)、ジエチレングリコール
(4−アミノベンゾエート)、トリエチレングリコール
(4−アミノベンゾエート)、4−クロロ−3,5−ジ
アミノ安息香酸イソプロピル、4−クロロ−3,5−ジ
アミノ安息香酸イソブチル等のアミノ安息香酸エステル
系芳香族ジアミンを挙げることができる。
ーテル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジクロロジフ
ェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジクロロジフェニ
ルスルホン、ビス(4−アミノフェノキシフェニル)ス
ルホン、1,2−ビス(2−アミノフェニルチオ)エタ
ン、ビス〔2−(2−アミノフェニルチオ)エチル〕テ
レフタレート等の酸素原子または硫黄原子を含有する芳
香族ジアミン類、2,4−トルエンジアミン、2,6−
トルエンジアミン、3,5−ジエチル−2,4−トルエ
ンジアミン、3,5−ジエチル−2,6−トルエンジア
ミン、3,5−ジメチルチオ−2,4−トルエンジアミ
ン、3,5−ジメチルチオ−2,6−トルエンジアミン
等のトルエンジアミン系の芳香族ジアミン、2,2−ビ
ス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−アミノ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−アミノ−3−エチルフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−アミノ−3−イソプロピルフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(4−アミノ−3,5−ジメチル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノ−3,
5−ジエチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
アミノ−3,5−ジイソプロピルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−アミノ−3−エチル−5−メチルフ
ェニル)プロパン等のジアミノジフェニルプロパン系の
芳香族ジアミン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、
m−もしくはp−キシリレンジアミン等の芳香族ジアミ
ン類も、本発明複合化ポリ尿素エラストマーの製造にお
いて使用するアミン成分を構成する芳香族ジアミンの具
体例として挙げられる。
は2種以上を混合して使用することができ、また、ジア
ミノジフェニルメタン系、あるいはアミノ安息香酸エス
テル系の芳香族ジアミン類の使用が好ましい。
ン成分は、一般式(化2)で表されるアミン化合物と芳
香族ジアミンからなり、両者の割合は所望の物性、作業
性等によって異なるが、通常、アミン成分中の芳香族ジ
アミンの割合が5〜70重量%、好ましくは10〜60
重量%である。
未満では得られる複合化ポリ尿素エラストマーの物性が
不十分であり、70重量%を越えると一般式(化2)で
表されるアミン化合物と芳香族ジアミンとの混合溶液
(アミン成分)が液状を保ちにくくなり、たとえ液状を
保ったとしても高粘度となって、取扱および成形作業が
困難となり、成形時、成形中にポリウレアの結晶が析出
し均一な樹脂が得られないことがある。
において使用するナイロン6粒状フィラーとしては、そ
の平均粒径が5〜50μm で、その形状が実質的に粒状
であれば、球形、不定形等の任意の形状のものが使用で
きる。
において、アミン成分とナイロン6粒状フィラーとの混
合割合は、用いるアミン成分およびナイロン6粒状フィ
ラーの粒径等により異なるが、体積比でアミン成分:ナ
イロン6粒状フィラー=100:1〜100:100の
範囲であればよい。
ーの混合物中、ナイロン6粒状フィラーの割合が50体
積%を越えると、アミン成分の粘度が上昇し、取扱いが
困難となる。
アミン成分中に均一に分散しているのが好ましいが、逆
に意図的に偏らせる事で特長を持たせることもできる。
の製造において使用するポリイソシアナート成分として
は、例えばヘキサメチレンジイソシアナート(HMD
I)、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アナート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアナ
ート、シクロヘキサンジイソシアナート、2,4−トリ
レンジイソシアナート(2,4−TDI)、2,6−ト
リレンジイソシアナート(2,6−TDI)、2,4−
TDIと2,6−TDIとの混合物、2,4−トリレン
ジイソシアナートの2量体、キシリレンジイソシアナー
ト(XDI)、水添XDI、メタキシリレンジイソシア
ナート(MXDI)、テトラメチルキシリレンジイソシ
アナート、イソホロンジイソシアナート、(IPD
I)、m−フェニレンジイソシアナート、4,4’−ビ
フェニルジイソシアナート、ジフェニルエーテル−4,
4’−ジイソシアナート、3,3’−ジトルエン−4,
4’−ジイソシアナート(TODI)、ジアニシジンジ
イソシアナート(DADI)、4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアナート(MDI)、液状MDI(4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアナートを一部カルボ
ジイミド変性して液状化したもの)、水添MDI、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アナート、1,5−ナフタレンジイソシアナート(ND
I)、トリフェニルメタントリイソシアナート(TT
I)等の、ポリウレタンエラストマーの製造に通常使用
されている任意のポリイソシアナートを使用することが
できる。
で、あるいは2種以上を混合して使用して差し支え無
い。
する際の、アミン成分〔一般式(化2)で表されるアミ
ン化合物と芳香族ジアミンからなる〕とイソシアナート
成分との混合割合は、イソシアナート基(−NCO)と
アミノ基(−NH2 )とのモル比、すなわち−NCO/
−NH2 の値が、通常0.9〜1.5、好ましくは1.
0〜1.3であればよい。
の製造においては、必要により触媒を用いることができ
る。
(化2)で表されるアミン化合物および芳香族ジアミン
の混合液(アミン成分)に溶解するものが好ましい。
ばトリエチレンジアミン、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミン、ヘキサメチレンテトラ
ミン、N−アルキルモルホリン、N−ペンタメチルジエ
チレントリアミン、N−ヘキサメチルトリエチレンテト
ラミン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジメチル
ベンジルアミン、N,N−ジメチルラウリルアミン、
N,N−ジメチルピペリジン、N,N−ジメチルピペラ
ジン、N,N,N’,N’−テトラメチレンエチルジア
ミン、N,N,N’,N’−テトラメチルプロピルジア
ミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブ
タンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキ
サメチレンジアミン、N,N,N’,N’,N”−ペン
タメチルジエチレントリアミン、トリス(ジメチルアミ
ノメチル)フェノール、N,N’,N”−トリス(ジア
ルキルアミノアルキル)ヘキサヒドロ−s−トリアジ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−
7−エン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウン
デセン−メチルアンモニウムメトサルフェート等の第三
級アミン類、アジリジニル化合物等が挙げられる。
同様な目的で用いることができる。
は例えばテトラ−n−ブチルスズ、トリ−n−ブチルス
ズアセテート、n−ブチルスズトリクロリド、トリメチ
ルスズヒドロキシド、ジメチルスズジクロリド、ジブチ
ルスズジラウレート、ジブチルスズジ−2−エチルヘキ
ソエート、スタナスオクトエートなどのような有機スズ
化合物、アセチルアセトン亜鉛塩、アセチルアセトンア
ルミニウム塩、アセチルアセトンコバルト塩等のような
アセチルアセトン金属塩、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸
鉛、カプリル酸鉛、ナフテン酸コバルト等のようなナフ
テン酸金属塩、フェニル水銀アセテート、フェニル水銀
オレート、フェニル水銀オクトエート、フェニル水銀ナ
フトエート等のような有機水銀化合物、鉛オクトエー
ト、鉛ナフタネート等のような有機鉛化合物、または有
機ボレートエステルの塩基性金属塩および有機硼素化合
物、炭素数2〜12のカルボン酸のアルカリ金属塩(例
えば酢酸カリウム、プロピオン酸カリウム、2−エチル
ヘキサンカリウム、安息香酸ナトリウム等)、炭素数1
3以上のカルボン酸のアルカリ金属塩(例えばオレイン
酸ナトリウム、リノール酸カリウム等)、ナトリウムフ
ェノラートのようなカルボン酸以外の弱酸のアルカリ金
属塩などの塩基性物質、ナトリウムメトキシド、ベンジ
ルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、アルカリ金属
水酸化物などの強塩基性物質、サルチルアルデヒドとカ
リウムのキレート化合物で代表されるキレート化合物ま
たは助触媒(例えばフェノール類、エポキシド化合物、
アルキルカーボネート類等)等を挙げることができる。
を混合して使用して差し支えない。
式(化2)で表されるアミン化合物と芳香族ジアミンと
の混合液100重量部に対し、0.01〜5重量部、好
ましくは0.05〜3重量部である。
の製造においては、通常ポリウレタンエラストマー等に
使用される酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色防止剤、加
水分解防止剤、防ばい剤、難燃化剤、着色剤、増量剤な
どを、得られる複合化ポリ尿素エラストマーの用途に応
じて適宜添加することができる。
に用いられる前記一般式(化2)で表されるアミン化合
物は、例えば特公昭60−32641号公報および特開
昭56−135514号公報記載の方法により合成する
事ができる。
端アミノ基含有ポリオ−ル化合物とn当量のo−、m−
もしくはp−ニトロベンゾイルクロリドとを脱塩酸剤の
存在下反応させて得られたニトロ化合物を通常の方法で
還元するか、または上記一般式(化6)で表されるポリ
オ−ル化合物とn当量のイサト酸無水物とを反応させる
ことにより得られる。
化合物とn当量のo−、m−もしくはp−アミノ安息香
酸アルキルエステルのエステル交換反応によって得るこ
ともでき、この反応においてはアミノ安息香酸アルキル
エステルの代わりにアミノ安息香酸と脂肪族アルコール
を用いることもできる。
2)で表されるアミン化合物は、その製造に際して一部
末端基として未反応の水酸基が残る場合もあるが、その
水酸基の量が少量であれば、そのまま使用しても差し支
えない。
リオ−ル化合物としては、例えば脂肪族グリコールをジ
カルボン酸と縮合させ鎖長を延長させて得られるポリエ
チレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリプロ
ピレンアジペート等の脂肪族ポリエステルグリコール
類、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、テトラヒ
ドロフラン等の、ポリアルキレンオキシドまたはポリア
ルキレン分子内エーテルの開環重合によって得られる、
ポリプロピレンエーテルグリコール、テトラメチレンエ
ーテルグリコールなどのポリアルキレンエーテルグリコ
ール類、ε−カプロラクトンの開環重合によって得られ
るポリエステルグリコール類やポリブタジエンの末端基
を水酸基化したもの、2種以上のアルキレンオキシドの
共重合物と、2種以上のグリコールとジカルボン酸との
共重合物類および芳香族グリコールの混合物などの長鎖
状ジオール類、グリセリン、トリメチロールプロパン等
のポリオールと脂肪族グリコールとジカルボン酸とを共
重合させて得られるポリエステルポリオール、あるいは
グリセリン、トリメチロール等のポリオールを開始剤と
して、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、テトラ
ヒドロフラン等を開環重合させて得られるポリエーテル
ポリオールあるいは、ε−カプロラクトン等とテトラヒ
ドロフラン等を開環重合させることにより得られるポリ
アルキレンエーテルエステルポリオール等を挙げること
ができる。
アエラストマーの製造におけるプレポリマー法に用いら
れるポリオール類を使用することもできる。
ミン化合物および芳香族ジアミンからなるアミン成分に
ナイロン6粒状フィラーを混合し、ポリイソシアナート
成分と反応させることにより簡便に得られる、高硬度、
高弾性で圧縮強度が高く、かつ温度による弾性率の変化
が小さいという優れた物性および熱特性を維持しなが
ら、さらに摩擦係数が低く、発熱やそれに伴う内部蓄熱
が低いという性能をも有する優れた複合化ポリ尿素エラ
ストマーを提供するものである。
記のような優れた性能を有するので、摩擦による発熱や
それに伴う内部蓄熱を嫌う、製紙、染色、もしくは鉄鋼
用ロール、プラスチック、合板、事務機用ローラ、キャ
スター等の工業部品、あるいは簡易型用樹脂などの、低
い摩擦係数の必要な用途に好適なものである。
る。
されるアミン化合物の製造について記載する。
および攪拌機を備えた5l −四つ口フラスコに、平均分
子量970のポリテトラメチレンエーテルグリコール9
70g (1.0モル)、トリエチルアミン242.5g
(2.4モル)およびトルエン1l を仕込んだ。一方、
p−ニトロベンゾイルクロリド390g (2.1モル)
をトルエン1l に溶解し、滴下溶液を調製した。上記の
反応液を攪拌下、40〜50℃に加熱しておき、上で調
製した滴下溶液を1時間で滴下した。滴下終了後、反応
液を加熱、昇温し、還流下1.5時間熟成反応を行なっ
た。放冷後、反応液を濾過し、析出しているトリエチル
アミンの塩酸塩を除いた。濾液を5%の炭酸カリウム水
溶液および水で水洗し、減圧下濃縮し、黄色透明粘稠液
体のジニトロ中間体を得た。収量は1217.5g 、収
率は96.0%であった。
び攪拌機を備えた10l −四つ口フラスコに、鉄粉61
4g(11.0モル)、触媒の酢酸30g、そして溶剤
のトルエンおよび水を各々2.5l 、1l 仕込んだ。一
方、上記の反応で得たジニトロ中間体の全量をトルエン
1l に溶解し滴下溶液を調製した。反応液をオイルバス
で加熱し攪拌しながら還流下、この滴下溶液を1.5時
間で滴下した。滴下終了後、同温度で5時間熟成し反応
を終了した。次いで得られた反応混合物に炭酸水素ナト
リウムを加えて酢酸を中和した後、熱時濾過して鉄スラ
ッジを除き、さらに分液によって水を分離した。濾液を
水で洗浄し減圧下濃縮し、目的とするポリテトラメチレ
ンエーテルグリコールビス(4−アミノベンゾエート)
を得た。
1078.7g 、収率は93.0%であった。
表されるアミン化合物のアミン価は89.0 KOHmg
/g、また水酸基価は2.3 KOHmg/gであった。
変更した以外はJIS K 7237の方法で、また、
水酸基価は、JIS K 0070の方法でそれぞれ測
定した。
離器および攪拌機を備えた1l 四つ口フラスコに平均分
子量970のポリテトラメチレンエーテルグリコール1
94g (0.2モル)、p−アミノ安息香酸エチル6
5.9g (0.4モル)、テトラブチルチタネート0.
018gを仕込んだ。反応液を窒素気流下、攪拌しなが
ら200℃まで加熱しエチルアルコールを留出させた。
留出したエチルアルコールは理論量の82%であった。
さらに215℃まで温度を上げ2時間熟成した後、減圧
下で未反応のp−アミノ安息香酸エチルを留去し、目的
とするポリテトラメチレンエーテルグリコールビス(4
−アミノベンゾエート)を得た。
7g 、収率は93.0%であった。
ン価は81.4 KOHmg/g、水酸基価は14.5 K
OHmg/gであった。
チレンエーテルグリコールビス(4−アミノベンゾエー
ト)100重量部に対し4,4’−メチレンビス(2−
クロロアニリン)43重量部を混合し、次いでこのアミ
ン成分にナイロン6粒状フィラー〔日本リルサン(株)
製、平均粒径20μm 〕65重量部を混合し、加温状態
で脱泡した。これに室温で液状MDIを73重量部混合
脱泡し、これを100℃に予熱しておいた鋳型に注入
し、20分で硬化させ脱型した。次いでさらに強制通風
オーブン中でアフターキュアーさせたのち、室温で1週
間熟成して複合化ポリ尿素エラストマーを得た。
ラストマーの物性、配合を後記(表1)に示した。
S K 6902、ASTM D257およびASTM
D 1894の方法にしたがって測定した。
ーの圧縮歪みは、500kg/cm2 の荷重が懸かった時の
歪み量の、元の厚さに対する百分率で表した。
チレンエーテルグリコールビス(4−アミノベンゾエー
ト)100重量部の代わりに、製造例2で得たポリテト
ラメチレンエーテルグリコールビス(4−アミノベンゾ
エート)100重量部を用いた以外は、実施例1と同様
にして複合化ポリ尿素エラストマーを得た。
性、配合を(表1)に示した。
本リルサン(株)製、平均粒径20μm 〕を加えなかっ
た以外は、実施例1と同様にしてポリ尿素エラストマー
を得た。
性、配合を(表1)に示した。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Rはn価で、ポリアルキレンの中に不飽和結合
を含んでも良い平均分子量200以上の、ポリアルキレ
ンポリエーテルまたはポリアルキレンポリエステルを表
し、nは2または3を表す。)で表されるアミン化合物
および芳香族ジアミンからなるアミン成分に、ナイロン
6粒状フィラーを混合し、ポリイソシアナート成分と反
応させることを特徴とする複合化ポリ尿素エラストマ
ー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10198093A JP3291594B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 複合化ポリ尿素エラストマー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10198093A JP3291594B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 複合化ポリ尿素エラストマー |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06287265A true JPH06287265A (ja) | 1994-10-11 |
JP3291594B2 JP3291594B2 (ja) | 2002-06-10 |
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Family Applications (1)
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JP10198093A Expired - Fee Related JP3291594B2 (ja) | 1993-04-05 | 1993-04-05 | 複合化ポリ尿素エラストマー |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3291594B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2857015A1 (fr) * | 2003-07-01 | 2005-01-07 | Tld | Elastomere polyuree, procede de preparation et utilisation |
JP2008074914A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Bridgestone Corp | ポリウレタン発泡成形体及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-04-05 JP JP10198093A patent/JP3291594B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
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FR2857015A1 (fr) * | 2003-07-01 | 2005-01-07 | Tld | Elastomere polyuree, procede de preparation et utilisation |
JP2008074914A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Bridgestone Corp | ポリウレタン発泡成形体及びその製造方法 |
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